オルフェーヴル(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2025/03/09 Sun 16:59:16
更新日:2025/04/26 Sat 08:04:11NEW!
所要時間:約 39 分、王たる余の威光を噛み締めよ

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(中の人が)おもしれー女 Orfevre The Twinkle Legendsシナリオリンク対象 ――畏れよ、然して拝跪せよ お茶漬け かまってちゃん でかいスイープトウショウ アニバーサリー実装組 ウマ娘 ウマ娘 プリティーダービー ウマ娘界のギルガメッシュ オルフェ オルフェーヴル カリスマ:A+ クラシック三冠 クリストフ・スミヨン サンデーレーシング シスコン ジャイアニズム ステイヤー チーム池添 チーム池添のダート枠(臨時) トウガラシ農家 トレセン学園高等部 ファン=民 プロジェクトL’Arcシナリオリンク対象 マスクド三冠バ←多分前世 リフティングコーチ 三冠ウマ娘 世話が焼ける子 以下、勅命 余だ余 凱旋門賞 問題児 夢女子ホイホイ 天上天下唯我独尊 子供には優しい 尊厳破壊滑り台被害者の会 尊大なヴィブロス 強制休息ターンあり 恒常引き換え不可組 情緒が幼い 我が意、即ち天の理なり 所要時間30分以上の項目 日笠陽子 暴君 東日本大震災 栗東寮 池添謙一 濃すぎるキャラクター性 王威絢爛 総攬 覇道 覇道を征く者なり。 超絶対王政の日 追込バ 金ピカ 金色の暴君 阪神大笑点 😷


画像出典:【ウマ娘 プリティーダービー】CM「4周年 よく見ていて」篇
© Cygames・JRA

よい。
我が覇道――伏して拝せよ


オルフェーヴル(Orfevre)とは『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
CV:日笠陽子

モチーフ元である競走馬『オルフェーヴル』は当該項目を参照。

+ 目次

◆プロフィール


キャッチコピー:天上天下唯我独尊、ターフの王を名乗る暴君
誕生日:5月14日
身長:165cm
体重:黄金の輝き
スリーサイズ:B82・W55・H80
靴のサイズ:左右ともに25.0cm
学年:高等部
所属寮:栗東寮
得意なこと:世の遍く全て、意のままに
苦手なこと:湿気
耳のこと:耳飾りは父の作
尻尾のこと:姉上の手入れは常に完璧
家族のこと:優れた芸術的感性は両親譲り
ヒミツ:①ハイキックの風圧のみで石像を吹っ飛ばせる / ②湿気の多い日は 雄大なる寝ぐせがつく
自己紹介:不敬であろう、疾く跪け。──このオルフェーヴルの覇道、伏して拝するがよい

「激情の覇王」

荒ぶる魂は
己を引き裂いてしまうのか
あるいは敵を蹴散らすのか
危うさの中にこそ
強さは潜むとするならば
それがまさしく彼女の姿。

人々を魅了し続ける
表裏一体の王者よ
その激情とともに
世界へと続く覇道を往け。

2017年URA「名ウマ娘の肖像」オルフェーヴルより

◆概要


画像出典:【ウマ娘 プリティーダービー】CM「3周年 これほどまでに熱いのか」篇
© Cygames・JRA

全兄ドリームジャーニーと同じ父ステイゴールド×母父メジロマックイーンの「ステマ配合」による産駒の1頭にして、
2011年において史上7頭目となるクラシック三冠達成の他、ドリームジャーニーと同じく宝塚記念と有馬記念も制覇し、GⅠ合計6勝に加え、凱旋門賞2年連続2着も記録。
日本競馬史上全体で見てもトップクラスを争える実力者であると同時に、
デビュー戦や菊花賞での騎手振り落とし騒動や阪神大賞典における大暴走といった、ステゴ産駒らしい気性難エピソードにも事欠かない、
「金色の暴君」「激情の三冠馬」などと称された競走馬「オルフェーヴル」号をモチーフとしたウマ娘

アニメSeason3第3話においてゴールドシップの口からジェンティルドンナ共々その名が語られることで視聴者に衝撃を与え、
後の2024年2月22日、アプリウマ娘3rdアニバーサリー直前のぱかライブにおいてそのジェンティルと共に大々的に追加が発表された。

下まつ毛の目立つ鋭い両眼に、まるでたてがみのようなプラチナの前髪とオレンジブロンドのロングヘアー、
金細工のような右耳飾りと見た目の段階で特徴だらけのウマ娘。
一人称も「余」で、他人を呼ぶ時も「お前」「貴様」など上から目線なことが殆どで、
口調も尊大な暴君そのものと色んな意味でキマりまくっている。
なお、一人称は稀に「私」を用いることがあり、この時も口調自体はあまり変わらず、使い分けがそこまで明確ではないので断定はできないが、おそらくは素の一人称は「私」で、「余」は王としてのキャラ付け的な側面があると思われる。

その性格は正に王、天上天下唯我独尊を地で行く非常に高圧的なもの。
ターフの全ては自分の領土、クラシック三冠は元より自分のもの。
万事は自分を中心に回っていると本気で思っているかのような言動が飛び出す。
そのため端から見れば暴言としか思えないキツイ口調・態度で周囲に当たることも多く、
接点の薄い第三者から見ればとっつきにくいなんてレベルではないため、ただただ常識外れの彼女の言葉に唖然呆然して終わってしまうだけだろう。

しかし、そんなある種非常識極まりない言動が許されるだけの圧倒的すぎるカリスマ性とレースの才能を併せ持つのも事実。
ひとたび走ればその鮮烈且つ強烈な走りで多数の周囲を魅了し惹きつけてしまう。
故に、人間ウマ娘問わずして彼女を支持する者も数多く、トレセン学園内でもほとんどの場合何人かの「臣下」を侍らせていることが殆ど。

上記のように世間一般の常識では到底推し量れない、率直に言えば非常に気難しい性格をしているのも確かだが、
「自身は絶対の王であり勝利は当然」「自身に対する期待や働きに報いるのも王としての役目」といった意識のため
レースでの圧倒的勝利により観衆を沸かせ、自身を称え盛り立てる相手は真っ直ぐ称賛するなど、
良い意味でも頂点に立つ者、絶対の王という表現に相応しいだけの気高さ、高貴さを持ち合わせた人物である。
特に幼い子供に対しては、純粋無垢であることを尊び、気遣いすら見せるほどかなり寛容に対応する一面もある。

それらの点を(特に子供には優しいという部分含め)総合して、某作品シリーズの金ピカ暴君にそっくりなんて言われることも。

また、最も身近な存在である家族、特に同じウマ娘の姉であるドリームジャーニーのことは強く信頼しており、
高圧的な口調はそのままながらもジャーニーのことを「姉上」と呼び、レース界における偉大な先駆者であることも含め姉を立てるような言動が多い。
一方のジャーニーも妹のオルフェーヴルを「オル」と呼びつつ、守るべき愛しい家族としてある種異常と呼べるほどの献身ぶりを見せているなど姉妹仲は非常に良好である。

プロフィールにあるように耳飾りは父親の自作で、芸術的感性は両親譲りとあるが、
これは史実の父がステイ"ゴールド"、母がオリエンタル"アート"ということから来る名前繋がり*1であろう。

◆ぱかチューブっ!

2025年2月28日、ボードゲーム『コヨーテ』をプレイする企画でゴールドシップ、ナカヤマフェスタ、ドリームジャーニーと共にステイゴールド産駒という共通点を持つメンバーの1人としてまさかの電撃参戦。
+ したのだが...... ※ネタバレ&キャラ崩壊注意
開始直後こそ企画の内容を聞くなり「帰る」と言い出したり、「余を楽しませよ」と作中通りの威厳を発揮していたが、
  • 開始直後に誤ってカードを見てしまい「あっ見ちゃったごめんなさい」と謝り開始3分経たずにキャラが崩れだす
  • コヨーテを宣告されて成功→「え…余?」
  • 「え、王にそんな口の利き方していいと…思っとるんか?」
  • オルフェだけダメージを受けるとほぼ毎回悲しいBGMが流れる
  • 成功したらライフをひとつ減らすルールなのに駄々をこねて拒否→ジャーニーがひとつライフを分け与えてその場を収める
    • ゴ「良かったなぁ優しい姉上にフォローされて」
  • 自分のコヨーテが成功すると自身の立ち絵のポップを小刻みに震えさせて喜ぶ
    • ゴ「気性難出てるwww」
  • 「じゅ、じゅうにである!(素」
  • コヨーテ失敗「えっ…ちょ、ちょっと待って(素」「貴様ら!余を騙したな!許さん!!ハァアアアアアアアア!」
  • ナカヤマがカードをシャッフルした際にカードを吹っ飛ばしてしまい「下手である」といちゃもんをつける
    • その後、「王のシャッフルを見よ」→ナカヤマより盛大にカードを吹っ飛ばす
  • ライフを取られそうになると「余のものに触るでない!」とライフを取ろうとしたゴルシ(上田瞳)の手を叩く。果ては実力行使に出てオルフェのポップでゴルシのポップをべしべし叩いてゴルシを泣かせる
  • ゴルシがカードを先に見てしまう自分と同じミスをしたら「あやつは0点である!もうドボンである!」といの一番に指摘
  • コヨーテを宣言されたナカヤマ(下地紫野)の肩をポカポカ叩く
  • 「謀反じゃん」
  • ポップを後ろに向けて拗ねたりゲームオーバーになって泣き出す
    • ド「オルが泣いてるじゃないですか(脱落させた張本人)」ゴ「いやお前が泣かせたんだろ」
  • 解答に悩むナカヤマに「疾く答えよ!」「疾く疾く疾く!」と迫る→ナ「何だよ酒でも注いでんのか?」オ「"とく"って疾(はや)いって書くである(ドヤッ」ナ「そういうことじゃねえよww」ゴ「王のマジレスwww」
  • オ「ナカヤマ」ナ「10!」オ「いやちょっと、余が呼んでるからさw余が喋ってから言って?w」ナ「早く答えろって事なのかと思って」
  • オ「余は王である!」ゴ「あらそーですか」

…と、王の威厳もへったくれもない数々のキャラ崩壊を披露。
トレーナー達の腹筋を破壊していき「でかいスイープトウショウ」「でかいヴィブロス」「お姉ちゃんが友達と遊んでる中に無理やり入り込んであやされる妹」などと評される始末となった。
演者である日笠はこのメンバーの中では最年長であり*2、多忙からかこれがウマ娘関連のメディアへの初登場となったが、いきなりの大活躍?となり強い印象を残したのだった。
というかライフが削られる度に物悲しいBGMを流すあたり公式も分かってやってるだろ



◆アプリでの活躍


性能

バ場 芝:A ダート:D
距離 短距離:G マイル:C 中距離:A 長距離:A
脚質 逃げ:G 先行:F 差し:A 追込:A
2025年2月24日に☆3「総攬」として実装。
3rdアニバでの大々的な発表から丁度1年後の4thアニバにおける目玉として遂に育成実装が果たされた。
また、ジャングルポケットやジェンティルドンナに続く3人目となる、一部除いて交換券での引き換え対象外となる準限定ウマ娘ともなった。

発表当初は4年目のビジュアルセンターを飾っていること含め、*3凱旋門賞の10月や有馬記念の12月での実装が予想されていたがなかなか叶わず、
その渦中で同じタイミングで発表されたジェンティルドンナが3.5周年の準限定ウマ娘として実装されたことから、
「もしかしたらオルフェーヴルも節目のタイミングで準限定ウマ娘として実装されるのでは?」という声が挙がり始め、
正にその予想ド真ん中となる5年目スタート=4thアニバを飾る存在として育成実装と相成った。

適性面では姉のドリームジャーニーと同じく、中長距離の王道路線を得意とする典型的な追込特化型。
また、デビュー戦やGⅡスプリングステークスでの勝利も反映してか、マイル適性もCと高めになっている。
さらにダートもDと高めになっているが、他キャラに産駒補正を貰っている前例があるため史実産駒の影響という推測もあるが、その前に実馬がダート絡みのエピソードを持っている。
阪神大賞典の大逸走の後に受けた調教再審査はダートで行われたのだが、その際にダートでの走りを「大きい所もいける」と高評価されたエピソードがあり、産駒以上にこちらのエピソードに依る部分があることを推測できる。
このため、その気になればチーム競技場のダートマイルでさえ活躍させることができたりする。ただ、後述の通常衣装のスキル構成を考えると強みの大半を捨てることになるので趣味の領域か。

[総攬(そうらん)]

その目に焼き付けよ。
貴様が仕える王の姿を。
アオシマバクシンオー「これだ!これだ!目に焼き付けよう!これが!オルフェーヴルだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[総攬]オルフェーヴル」勝負服
© Cygames・JRA

サンデーレーシングの勝負服「赤十字襷袖黄縦縞」がベース。
全体的なデザインは正に王としての装いに相応しい豪華絢爛なもの。
マントのように広がるジャケットに各所に施された金の縁取りやチェーンに宝石といった多数の装飾類が目を引く。この金細工は父が作ったものとのこと。
他のサンデーレーシング出身のウマ娘と違い、黒ではなく白系統がメインカラーとなっている*4のもポイント。
また、左足のブーツの一部分のみが白色になっているのも特徴的で、これは史実オルフェーヴル号の左後ろ脚のみが白くなっていた「左後一白」の再現となっている。
そしてとりわけ目を引くであろう、頭部に存在する鋭利な形状の6つの発光体は勝負服姿の時のみ顕れている…のだが、ゲーム内で見る限り明らかに浮遊しているとしか思えない代物。どういう仕組みなのだろうか。*5

因みに「総攬」とは「手に握りしめる」「統合し掌握する」という意味合いを持つ単語であり、
「レースの全ては我が手中にある」と豪語する暴君オルフェーヴルにピッタリのワードと言えよう。

成長率はスピード、スタミナ、パワーに+10%ずつのバランス型。
ジェンティルと同じ配分となっており、必須ステータスの全てに補正が乗るため育成では大きな強みとなる。

所持スキル
得意とする追込や中距離、長距離を指定するスキルが多いため、必然的に活躍の場が狭まっているといえるものの、
逆に適性距離、脚質においては準限定ウマ娘として相応しい強力な効果のスキルが目白押しとなっている。
特にこれまでは同じ追込の強豪ウマ娘であるドゥラメンテが独占していた、追込・中距離用の加速スキルである「君臨」を持っていることに加え、
進化スキルの「我が意、即ち天の理なり」は距離の代わりに芝レース限定という縛りに変化しながらも、
事実上、中距離のみならず長距離でも発動するようになる上に順位条件も撤廃されるという非常に強力な加速スキルに化けるため最優先で取得したい。

通常スキル:
登竜門、渾身の足取り、覇気十分、(覚醒Lv2)垣間見た光、(覚醒Lv4)追込コーナー○

レアスキル
(覚醒Lv3)君臨(終盤の最終コーナーで中団以降にいると加速力が上がる/追込・中距離)
我が意、即ち天の理なり(2000m以上のレースならラストスパートで加速力が上がる/追込・芝)

(覚醒Lv5)睥睨(へいげい)(レース中盤始めの方に中団以降にいると速度が上がり持久力をわずかに回復する/中距離・長距離)
王威絢爛(レース中盤始めの方に中団以降にいると速度が上がる、その後レース終盤が迫ったとき少し前に出る/中距離)
――畏れよ、然して拝跪せよ(レース中盤始めの方に中団以降にいると速度がすごく上がり持久力を少し回復する/中距離・長距離)



ふっ…


民草よ、色彩となり照らせ。


我こそが…


覇道を征く者なり。

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[総攬]オルフェーヴル」固有スキル発動」
© Cygames・JRA

固有スキルは「我が覇道、阻むものなし」。
効果は作戦・追込の時に「残り1000m地点で少し前に出続ける、中距離か長距離レースで全ての基礎能力が十分に高いと前に出続ける」というもの。
効果量はやや控えめながらも、小難しい条件抜きにラストスパートで前に出る=即時速度上昇効果を得られるというだけでも強力ながら、
得意とする中距離or長距離で更に効果量も増えるなど、やはり固有スキルとしては非常に強力な部類。

これに覚醒レアスキルの「君臨」と「睥睨」、およびそれぞれの進化スキルが加わることで中盤から終盤にかけてのスパートがとんでもないことになり、中距離と長距離の双方全般においてトップを狙えるポテンシャルを秘めている。
それだけでなく、固有スキルの発動タイミング的に有効接続となるのが2200~2500の距離と目されており、つまり史実勝利レースである宝塚記念や有馬記念ベースのレースでは元からトップ級だったのが更に強化されるなど手が付けられない。
実装時点の環境ではジェンティルドンナやハロウィンマヤといった強力なライバルも何人かいるが、仕上がりと展開が噛み合えばそれらトップtierのウマ娘たちすら容易に差しきる、正に「絶対の王」として相応しい圧巻の走りを見せてくれることだろう。

発動演出で散らばる宝石をその手に収めたオルフェーヴルが玉座の上で不敵に笑い、
その後立ち上がって勝負服を翻しながら堂々を歩を進めていくという、正に王と呼ぶに相応しい圧巻のイメージ。
宝石を手に収める仕草で某大物ヴィランを連想したトレーナーが少なからずいた模様

我が治世の下、歓喜の声を上げるがいい。

固有二つ名は「金色の暴君」。
取得条件は「皐月賞、日本ダービー、菊花賞、宝塚記念(シニア級)を勝利し、有馬記念を二連覇し、うち有馬記念(シニア級)は8バ身差以上をつけて勝利する」。
詳細は後述するが目標となっているレースの勝利はウマ娘固有目標型のシナリオの場合、全て必然的に満たすことになる。
唯一意識するべきはシニア級有馬記念における8バ身差以上での勝利という部分。
実装時点の環境インフレやオルフェ自身のポテンシャル、ステータスが仕上がっているシニア級終盤等々好条件が揃っているため、特筆して難しいというほどでもないが、
それでも展開次第では差をつけにくい追込脚質ということも踏まえると、それなりの運も絡んでくることになる。

サポートカード

育成実装に先駆け、2024年2月24日の3rdアニバで共通のRと共にSSR【只、君臨す。】が実装されている。

SSR【只、君臨す。】

得意トレーニングは根性。
トレーニング効果が+10%と控えめでやる気効果アップも付いていないなど、一見するとそこまで強そうに見えないが、
それを補って余りあるのが固有効果の「絆ゲージが80以上の時編成に応じて各最大2のパラメータ・スキルPtボーナス」
これは自身も含めた編成サポカの得意トレーニング(友人orグループの場合は何とスキルPt)に応じてボーナスが追加されるというもの。例えば『スピード2枚、パワー1枚、SSRオルフェ、賢さ1枚、友人1枚』の場合は『スピードボーナス+2、パワーボーナス+1、根性ボーナス+1、賢さボーナス+1、スキルPtボーナス+1』となる。
絆ゲージさえ上げきってしまえば素で持っている根性ボーナスも併せてボーナスが合計+7されるというとんでもないことになり、
これによって秘めた総合トレーニング性能は実装時点においては根性サポカの中でも飛び抜けたものとなっていた。
もちろん、レースボーナス、ファン数ボーナス、得意率、初期絆といったその他必要なものもきちんと備えている。

取得スキルも尻尾上がり、コーナー巧者○、遊びはおしまいっ!、垂れウマ回避といった汎用的に使えるものが多く、
連続イベント完走後にはこちらも汎用且つ「前に出る+回復」という強力な効果の「神速」を取得可能。
更にヒントレベルこそ下がるものの、連続イベント2回目の選択肢で下を選ぶことでその時点でイベントを打ち切ると同時にレアスキルを取得することもでき、
その他サポカのイベント進行率も踏まえて調整ができるなど至れり尽くせりとなっている。

これら多くの利点から、実装時点におけるトップクラスの根性サポカとして高い評価を得ている。
その後、4年目においてはこの根性オルフェと同等以上のトレ性能を備える根性サポカも多く登場したため、ぶっちぎりトップとは呼べなくなっているものの、
その大半が距離や脚質を指定するスキル構成のものばかりのため、汎用根性サポカとしての地位は下がっておらず、
10連無料とセットになる周年サポカとしては最初で唯一の根性なのもあり、限られたサポカ資産でやりくりする層には非常にありがたい存在と言える。

オルフェ自身の育成に使えない問題についても、登場時の環境ではオルフェの得意とする中距離・長距離の育成においては根性サポカを使わないことが多くなっているため、そこまで問題視はされていないか。

個別ストーリー

とある日のトレセン学園校門前のこと、トレーナーはーその日東京レース場内ミュージアムで開催されている
伝説的なウマ娘たちを特集した特別展示を見に行く予定であった。

――――そこの。疾く控えよ。

……………………もしかして、俺?

喜べ。貴様は天運に恵まれた。
王命を奉ずるがいい。――案内せよ。

そんなトレーナーの前に姿を現したのが尊大そのものな態度を崩そうともしない1人のウマ娘、オルフェーヴル。
初対面だというのにまるで当然と言わんばかりの彼女に命じられるまま、一緒に当初の目的である特別展示を見に行く流れに。
到着直後、オルフェは道中の展示には一切目もくれず、一直線に目指したのは一番奥にあった目玉。
そこには伝説となったウマ娘とトレーナーたちの勇姿を称える数々の展示だった。
新人の身の上ながらトレーナーはそれらを前に感激するばかりで、いつか自分もこのような伝説を刻みたいと心に誓っていた。

――――真の"王"が誰か、目に焼き付けてくれる。

が、隣にいたオルフェの表情は険しい。
ぽつりと呟かれたその言葉にトレーナーは疑問を呈し、たまたまその場に居合わせていたインタビュアーすらも巻き込みながらオルフェは堂々と語る。
眼前のウマ娘たちは間違いなく歴史に刻まれる程の非凡なる才能を示したことは確か。
しかし、それに対して憧れなど抱くはずもない、それは王なき時代に手にした輝きでしかないから。
故に自分が世界に示さなくてはならない、真の王たる走りとは何なのかを。

――――"王"とは。即ち、余である。

自分こそが王。凡百の一般人が口にしたところで一笑に付されるだけの戯言にしかならない宣言。
だが、その言葉にインタビュアーもその他の来場者も、何よりすぐ傍にいたトレーナーも圧倒されるばかりであった。
決して戯言などでは終わらない、確信を持たせる絶対の自信に満ち溢れたその言葉。
彼女の名前はオルフェーヴル。レース界において春秋グランプリ制覇という栄光を示したドリームジャーニーの妹に当たるウマ娘。

……笑止。これで我が道を塞いだと?
――――身の程を知れッ!

後日、トレーナーがオルフェーヴルの姿を再び目にしたのは学園内で行われた選抜レース。
そこに参加していたオルフェは後方から一気に先頭集団をごぼう抜きにし、圧巻の末脚を見せつけて余裕の勝利。
先日の宣言は間違いではなかったと思わされる圧倒的な王の走りにトレーナーは益々魅了されるばかり。
しかし、この勝利はオルフェにとって到底満足いくものではなかったらしく、直後に雪崩れ込んできた多数のトレーナーたちのスカウトも一蹴。
選ぶのは常に王たる自分、トレーナーが自分を選べると思うなど思い上がりも甚だしいとその場を去ってしまう。
呆然とするその他大多数と同様に、トレーナーもその背を見送ることしかできない。

ところが思わぬ転機が訪れたのが数日後、オルフェーヴルのことが頭にこびりついて離れなかったトレーナーだが、
突如として姿を現したのがオルフェの臣下と名乗るウマ娘たち。
何かと思えばその件のオルフェーヴルが自分のことを呼んでいるというので、あれよあれよという間に彼女の下へと連れていかれることに。

多数の臣下を侍らせ鋭い視線を向けてくるオルフェーヴルとの対面は正に王との謁見の如し。
わけもわからぬ状態のトレーナーに対してオルフェはただ一言尋ねる。

――――あの日、何を見た。

自分の持つレースの実力"だけ"に注目し、口々にスカウトを申し出ていた有象無象とは異なり、
ただ1人だけ、全く違う思惑をその瞳に携えていたのをオルフェは見逃さなかった。
故にその真意を問いただすべくこうして連れてきたのだと。
その思わぬ問いに対してトレーナーの脳裏に浮かんだのは、選抜レースの時と、そして展示会の時に見せたオルフェの表情。
これだけの実力と自信を兼ね備えていながら、そこには少しの歓喜も慢心も見られず、そこにあったのは――。

…………不満、だったのかなって

絶対の王であるからこそ、その走りもそれに相応しい完璧なものでなくてはならない、
その自信の裏にある理想の高さ、それに届かない憤り、トレーナーはオルフェの内にある本心を見抜いていたのである。
その流れのままにオルフェに促され、トレーナーはあの日のレースの問題点すら口に出し始める。
無礼だと止めようとする臣下の進言も制し、オルフェは目の前の新人トレーナーの言葉に耳を傾けていた。

――――では、作れ。

えっ

貴様が捧げた改善点……我が走りを磨くための策を、疾く捧げよ。

そしてチャンスは思わぬ形で舞い込んでくる。
トレーナーは自身の走りを更に磨くためにオルフェーヴルに"選ばれた"のだ。
そうしてトレーナーは彼女の臣下と共に、オルフェーヴルの走りをより完璧にするために奮闘することとなる。

もちろん一筋縄ではいかず、生半可なプランを持ち込んだところで即刻お断り。
天雷険しく地が割れようとも、望むままに全てを得るのがオルフェにとっての王の姿。
守りに入った脆弱なトレーニングを積み重ねるだけでは玉座に残るのはただのハリボテ。
トレーナーが示すどんなプランであろうと踏み越えて絶対に君臨するのが当然であるのだと。

端から見ればただのワガママ、傲慢な暴君そのものでしかないかもしれない。
でもトレーナーはその奥底にある真意――自身の才能に決して胡坐をかかず、
極限までその走りを磨き抜いて絶対の王として君臨するためにはどんな困難も厭わない、
ある種、どこまでも真摯で激しい強さへの欲求を持っているということを見抜いていた。

見たい。"王"の君臨する姿を―――

ならば自分もその期待に全力で応え、それを容易く踏み越えていき王たる証を打ち立てる彼女の姿をこの目にしてみたい―――。

君と……担当契約をしたい!!

…………――……今の貴様にその資格はない。

!!

言ったはずだ。選ぶのはこの"王"だと。
……ただ焦がれるのならば、誰にでもできる。

その果てに、自然と口にしていたトレーナーの純然たる感情と願望であったが、オルフェはやはりそれも一蹴。
自身の走りを磨くために見出されたとはいえ、担当契約を結んでくれる程には至っていなかったのである。

が、トレーナーにとってオルフェーヴルという眩いウマ娘は、既にその程度で諦められるレベルではなくなっていた。
選ぶのは王たるオルフェーヴル、ならば選ばれなかった今の自分に何が足りないのかを考えなくてはいけない。

君に俺の力を示したい……!

……よかろう。

そうしてトレーナーが申し出たのが自分の力を示すこと。
担当契約どうこうなど関係なくどこまでもオルフェに対し自分は王お眼鏡に適う価値ある存在だと証明することしかない。
オルフェもまた、この程度のことを受け入れずして何が王かと真っ直ぐに受けて立つことに。
その後もトレーニングの改善のみならず、プライベートの買い物からレース観戦と注目点、
ありとあらゆる場面、四六時中トレーナーはオルフェと共に行動し、彼女の助けになるべく行動していた。
その姿は一般的な「トレーナーとウマ娘」の関係からは程遠い異質なものでしか無かったものの、
双方共にそれを少しもおかしなことだとは思わず日々を積み重ねていく。

そういった先でオルフェーヴルもまた、側にいるトレーナーに何かを見出したのか、
とある日に遂に口にする。「トレーナーとしての価値を示せと」

その言葉を受けた先の更に数日後、初めて視線を交わした謁見の間と同じ場所においてオルフェと対面。
トレーナーは事前に作り上げた王たるオルフェーヴル相応しい進むべき未来を示したロードマップ。
その上でトレーナーは宣言する。
臣下としてでもただ憧れるだけの存在でもない、王の隣に相応しい存在として求められるのは――。

そのために……トレーナーの頂点に立つ!!

ほう――

――――そして君と、頂点で並び立つ!

「憧れのみでレースの世界に来たのか」というオルフェーヴルの言葉。そこに既に答えは示されていたのだ。
今の自分には王を"君臨させる"という確固たる夢があり、そのためには自分もその隣に並べるだけの存在にならなくてはならない。

――――…………右手を出せ。

それを聞き届けた上でのオルフェの言葉と、掲げられたトレーナーの右手眼前に振りかざされたオルフェの強力な右足の蹴り一発。
寸での所で止められたものの、その先に叩きつけられた風圧にトレーナーは息を呑むばかり。*6

……拝受せよ。貴様の夢を糧とし、"王"たらんとする者が起こす風。我が力である。
永久に刻み、励むがいい。――――私に並びたてるようにな。

ああ……!

右手に残る風圧の余韻を握りしめながらも、前を行くオルフェと共にトレーナーは歩み始める。
絶対の王が頂に君臨するための軌跡、それに並びたてる存在となるために――。




育成シナリオ

絶対の王として君臨するべく覇道を突き進むオルフェーヴルと、それに並び立つ存在になるべく邁進するトレーナーとの物語。
…なのだが育成実装時にウマ娘公式アカウントからこれまた以下の発表があった。

【「 [総攬]オルフェーヴル」の育成イベントについて】
育成ウマ娘「 [総攬]オルフェーヴル」の育成イベントには、地震災害のシーンおよびシナリオが一部含まれております。
予めご了承の上プレイいただきますよう、お願いいたします。


トランセンドフリオーソの育成シナリオに続いて3例目となる、
2011年3月11日、東日本大震災こと東北地方太平洋沖地震の史実再現に対する警告が発せられた。
何せオルフェーヴルの栄光であるクラシック三冠達成は2011年、正に件の災害の渦中そのものだったのである。

世間は天災の対応に追われ、レースどころではない暗いムード一色になってしまっていたのだが、
それに対してオルフェーヴルは静かな怒りを見せると共に、会見の場を開き堂々と宣言。
民草の心は絶対の王である自分のもの、下を向くのは自身に傅く時のみ。
だからこそ面を上げよと命じる――自分の王たる走りでそれをわからせてやると言い放ったのだ。

この未曽有の事態に何を馬鹿なと最初は困惑の声も挙がっていたが、他ならぬオルフェ自身がクラシック三冠において鮮烈な走りを見せ、
当初の宣言通り三冠を達成すると、その言葉に疑いを持つ者はおらず、誰もがオルフェの示した光によって照らされていたのである。

そういったシナリオ上の流れを反映してか、デビュー戦の勝利とファン数集めの後は、
これまでのウマ娘たちに前例のない「目標レースが全てGⅠ且つほぼ全てで1着指定」という前代未聞のもの。*7
クラシック三冠とその後のGⅠ戦線、負けることは一切許されない正に覇道を歩むことを要求される。
幸い、際立って強力なネームドウマ娘のライバルなどもいないし、目覚まし時計も通常通り5回までは使えるため、
よほど突発的な事故が連続でもしない限りは目標未達成に終わる心配はそこまでしなくてもいいのが幸いか。*8
史実では生涯たった2度だけの大敗を喫したレースの1つである天皇賞(春)だけは3着以内になっている。

そんな流れの中、主題は王たる証に最も相応しい、日本ウマ娘のレース界において最早一種の呪いとまで化している「凱旋門賞」へと向けられていく。
あと一歩届かない――その呪いを解き自身こそがその冠を手にするのに相応しいのだと、シニア級10月の世界の舞台に向けて調整を進めていくことになるが、
その前後にトレーナー脳裏には「オルフェーヴルが凱旋門賞で敗れる悪夢」が浮かぶようになる……


隠しイベントとしてクラシック三冠のみならず、春シニア三冠と秋シニア三冠も同時に達成することで、
シニア級ラストに「王の偉業を称える星」が発生。
目標外である大阪杯と天皇賞(秋)への出走も求められ、過密なレーススケジュールとなってしまうも、
スピード、スタミナ、パワー+10、スキルPt+20に推力十分と打開策のスキルも入手できる。

また、阪神大笑点…もとい、阪神大賞典に出走することで、
史実における例の珍事をまた変わった形で再現するイベントも発生するためこちらも必見である。

特殊実況はやはりオルフェーヴルを象徴するレースに仕込まれている。
+ 特殊実況 ※ネタバレ注意
ジェンティルドンナに続いて二種類存在している

一つは目標レースであるシニア級有馬記念に勝利すると発生。
シナリオ時系列的には1年前倒しとなる2013年有馬記念を再現した名実況。

  • シニア級有馬記念
なんという強さ!全く問題にしませんでした!
これがレースだ!オルフェーヴル完勝!
最後の有馬を見事に飾りました!

元ネタ:2013年有馬記念 舩山陽司アナ

+ 因みに
同レースのもう一つの名実況として有名なフジテレビ青山アナウンサーの「これだ! これだ! 目に焼き付けよう! これがオルフェーヴルだぁあああ!!」についても、
第10の育成シナリオ「The Twinkle Legends」におけるラストのウイニングライブ「Legend-Changer」の特殊演出で再現されている。

そしてもう一つはまさかの凱旋門賞において発生。
通常のウマ娘固有目標シナリオではなく、ラークシナリオに進み凱旋門賞へと挑戦する必要がある。
史実では2年連続2着という夢のまま終わったレースにおいてその力を存分に振るい、オルフェに栄光を掴ませるのも一興であろう。

  • 凱旋門賞
外から我らがウマ娘が来たぞー!
日本のオルフェーヴルだー!

元ネタ:2012年凱旋門賞 岡安譲アナ

◆関連キャラクター


  • 臣下のウマ娘たち
オルフェーヴルを心から慕い忠誠を誓っている何人かのウマ娘たち。
中にはオルフェよりも先輩世代で経験豊富なウマ娘もいるんだとか。
常日頃オルフェーヴルの側に仕え、日常生活から併走トレーニング、ありとあらゆる手助けをこなす。

しかし彼女たちもただ決してオルフェに憧れるだけでなく、レースにおいても隙あらばオルフェを負かしてみせると全力を以て臨んでおり、
オルフェもまた彼女たちの力を認めた上で更に上を行く走りで臣下たちの走りを己を更に高める糧としているのである。

オルフェーヴルの姉たる「夢の旅路へと往く者」。実の姉妹でありながら寮のルームメイトでもある。
オルフェの育成シナリオにおいては史実通りの春秋グランプリ同年制覇を達成した超一線級のウマ娘として名を轟かせている。

上述したようにオルフェーヴルはジャーニーのことを「姉上」と呼び、強く慕っている他、
オルフェの臣下たちからも「ジャーニー殿下」としてオルフェと同様に信頼を置かれている模様。

オルフェのデビュー時には「ドリームジャーニーの妹」という形で注目を浴びていることについて、
一切の不満もプレッシャーも感じることなく「流石は姉上よ」とご満悦であり、
それについて疑問を呈したトレーナーに対し、「姉上が偉大なウマ娘である証拠である」「その偉大な姉を更に超えるウマ娘となるのが自身だ」と、
自身が絶対の王と位置付けるのは忘れずとも、レースの実力においても高く評価しているのがよくわかる。

一方のジャーニーも自身のシナリオでも示されていたように、妹のオルフェーヴルのことを「オル」と呼び、大切な家族として情愛を注いでいる。
オルフェに並び立ち彼女を支える杖となるべく懸命に努力を重ねるオルフェのトレーナーに対しても特に悪感情を抱いていないようで、
寧ろまだまだ未熟でオルフェの言葉の真意をなかなか掴めず困惑するトレーナーにそっと手助けをする、という場面がいくつも見られる程。
オルフェのトレーナーはジャーニーのチェックが入るとか心配されていたが、無事お眼鏡に適ったようだ。

また、クラシック級の宝塚記念に挑むと隠しイベントが発生し、史実では叶わなかった姉妹対決が実現。
ジャーニーは既に自身を圧倒する程の実力を身に着けていたオルフェの勝利を、
オルフェもまたジャーニーのことを姉上ではなく一人のウマ娘としてその実力を称え合っていた。


史実ではご存知の通り全兄弟であり、ステイゴールド産駒として初の大成功を収めた先駆者としても有名。

いつかレースで立派な主役(プリンシパル)になることを夢見て努力を重ねるオルフェの同期。

先立って実装された彼女自身の育成シナリオに続き、オルフェの育成シナリオでももちろんライバルとして登場。
しかし、あちらの世界線と違ってオルフェトレという杖を手にしたオルフェの輝きは更に勢いを増しており、
菊花賞での敗北を以て早々に「主役は自分ではなくオルフェーヴルだ」と、ある種の諦めを抱いてしまうことに。

その姿が気に入らなかったのか直後の三冠達成おめでとうという彼女の言葉に対し、
オルフェは「誰だ貴様は」とかなり辛辣な言葉をぶつけていた。

その言葉にシオンはショックを受け、やがては迷いを抱いたまま低迷期に入ってしまうも、
どうにか心を持ち直し後の宝塚記念で堂々とライバル宣言。
当初オルフェは「盤石となった自身の玉座に手をかけるのは遅すぎる」と完全に見下していたものの、
惨敗して尚、自身を睨み続けるシオンの姿に思うところがあったのか、「その火を絶やすなよ」と言葉をかけ、
対するシオンも心がぐちゃぐちゃに掻き乱されながらも、主役(プリンシパル)を目指すために挑み続ける姿勢を取り戻していた。

オルフェーヴルと並ぶ程の実力を有するトリプルティアラの覇者にして破壊の権化たる「貴婦人」。
ウマ娘登場以降、何かとセットで扱われることが多い同時代におけるライバルの1人。

オルフェの育成シナリオにおいても史実再現となる凱旋門賞直後のジャパンカップにて登場。
トリプルティアラの達成と共に新世代の強者として名を馳せており、
レース当日も周囲大半のウマ娘を柔な石と称して目もくれず、見据えるのはオルフェーヴル唯一人。
その玉座を自身に譲れと挑発するジェンティルに対し、オルフェもまた深くひれ伏せとバチバチに火花を散らしていた。

史実では正にその2012年ジャパンカップにおいて凱旋門賞帰りのオルフェーヴルを下したライバルとして有名。
そんな史実を覆すことができるというのがウマ娘の醍醐味の一つなのも間違いない。

ご存知、ウマ娘における破天荒の代名詞にしてジェンティルドンナと同期の強者たるゴルシちゃん。
アニメ3期で初めてジェンティルと共にオルフェの存在に言及していた他、両者が本格登場した後も何かとトリオで絡んでいることが多い。
オルフェとしても普段の奇行の数々には基本呆れながらも、見ていて退屈はしない面白い奴と認めているのか、
個別ストーリーでは退屈を紛らわすためにゴルシを呼ぼうとするなど意外な仲の良さを見せていたりする。オルフェ的にゴルシは宮廷道化師みたいな扱いなのかもしれない…

育成シナリオにおいてもナカヤマフェスタやフェノーメノといった他のステゴ産駒仲間と共にオルフェの凱旋門賞挑戦を見守ったり、
ラストの有馬記念直前でいきなり登場してライバル宣言をかましたりと随所で姿を見せている。

史実においても同時代のステゴ産駒仲間のライバルとして有名だが、実の所直接対決となったのはオルフェ引退の2013年有馬記念のみだったりする。(オルフェ1着、シオン2着、ゴルシ3着。)

  • ヴェニュスパーク
凱旋門賞を主題とするラークシナリオにおいて強大なライバルとして立ちはだかるフランスウマ娘。

オルフェーヴルのシナリオリンクイベントにて登場。
ウマレーターの仮想空間内においてオルフェと会話を交わしていた。

何故このような繋がりが? と、思うかもしれないが、
ヴェニュスパークの元ネタとされる競走馬トレヴ号は、オルフェーヴル号2度目の凱旋門賞勝利を阻んだことで有名である。

  • 謎のウマ娘
オルフェのクラシック級開始となる新年の日にトレーナーが浜辺で出会ったあるウマ娘。
初対面の筈のトレーナーを興味深そうに眺め回した後、綺麗な金細工のペンダントを手渡して忽然と姿を消した。
このペンダントをきっかけに、トレーナーはオルフェの未来を予知するかのような不可思議な夢を見るようになる。

その後シナリオラストに再登場し、オルフェの手に渡ったペンダントを思いながら役目を終えたんだなと感慨深そうに語り、「強い思いは時に形を成して旅をする、遠い遠い所から時空さえ超えて、私たちに何かを訴えるために」というメッセージを残して再び姿を消した。
直後、現れたオルフェは彼女のことを知っていたようで、「いろと言えば去る。願っても現れぬが、忘れると来る」と語っている。

名前こそ明かされていないものの、その口調と立ち振る舞いから正体は間違いなくドリームジャーニーのシナリオにも登場した『アネゴ』にして史実におけるオルフェーヴルの父であるステイゴールドだろうと目されている。

  • ラッキーライラック
後輩の関西弁たおやか?ウマ娘。
史実のオルフェーヴル初年度産駒にしていきなりG1を手にした孝行娘。
史実親子の例に漏れずオルフェのことを尊敬しており、オルフェもまた(尊大な態度が変わらないため分かりにくいが)ララのことを多少なり気にかけている様子。
また、ララのSRサポカ「喜びの咲く刻」のイベントでは新幹線での移動中オルフェとばったり出会い、「退屈だから何かして楽しませろ」と命じられる。
そんな無茶振り要求にも動揺せずたおやかに対応し、映画鑑賞を提案しているように見えたが、その心の内は…

(ええええぇぇぇ~~~~〜〜〜~~っ!!?う、うちが!!?)

なお、ホーム会話によると鏡の前でオルフェの真似をしているところをよりによってオルフェが目撃してしまったらしい。
「不敬を通り越して愉快であった。…似てはおらんがな」

上記のドリームジャーニー含めて池添謙一騎手のお手馬が元ネタのウマ娘達。また、スイープとは史実にて交配経験がある。*9
育成シナリオのランダムイベントの一つ「王が労うは…」においては、カレンチャン、デュランダル、スイープトウショウも合わせた4人で合同ライブイベントに参加。
機材トラブルで開始に遅れが生じ不満を零していた観客たちを王の威光で一喝・沈静化させたことに対して他の3人も頑張らねばと奮起し無事にイベントは終了。対してオルフェはその働きに報いて3人の内の誰かに労いの言葉をかけるなんて流れに。

二次創作等では騎手繋がりのグループとして纏められていることも。そして大抵チーム池添のボスに納まってるカレンチャンの舎弟ポジションに。まぁこれは後述のマスクドウマ娘時代の残滓要素ともいえるが…

史実では共に『三冠馬』『兄がGⅠ3勝かつ内一つが宝塚記念』という共通点持ち。
ウマ娘では上記に加え、『姉が妹思い』『眼鏡をかけている』という点が追加される。ただし体格は真逆

  • やる気ない?ウマ娘
育成シナリオ『The Twinkle Legends』のイベント『きらめけ、わたしたち!』で登場するウマ娘。

パドック練習用ステージにオルフェーヴルが現れ、ファンが興奮する中続けて登場するウマ娘。
俯き下を見続けている様子であり、落ち込んでいるようにもやる気がないように見えるためトレーナーに心配されるも、それを見たオルフェのファンは「あれがむしろ絶好調なんです!」と言う。そしてその言葉通り、その後の模擬レースで強烈な勝利を掴んでみせた。

「オルフェファンの2推し」「やる気がなさそうなポーズをとるがそれが好調の証」といった描写から、モチーフは史実でオルフェーヴル代表産駒であるウシュバテソーロで間違いないだろう。
史上2頭目の日本調教馬のドバイワールドカップ覇者であり、2025年2月時点での日本調教馬歴代1位の獲得賞金を誇る超名馬であるが、その反面物凄い調教嫌いであったり、パドックが「やる気のないチョコボ」「怠惰な労働者」「ダンゴムシを探している」「この世の終わりのようなパドック」とまで言われるほど首を異常なまでに下げているなどネタ馬としても有名。特にパドックでの様子については、調教師である高木登氏曰く「実はむしろ集中しており、やる気が満ち溢れるのを押しとどめている状態」であり、前述のシーンはこれを再現している。

  • 病室の男の子
シニア期の有馬記念でセリフのみ登場する入院患者の幼い少年。
テレビの向こう側から懸命に応援を送ってくれており「かっこいい」、「いつか会いたい」と言う程にオルフェの事が大好きな様子。

これも実際のエピソードが元になっている。
ある日、ラストランである2013年有馬記念を控えた主戦騎手の池添の元に「オルフェが大好きなので是非(池添に)会いたい」というメッセージが届いたのだが、その送り主である5歳の男の子は難病に侵されていたという。
自身も子を持つ池添は心を痛め「自分に何か出来る事をしたい」と思い、ノーザンファームしがらきにこの少年を招待。さらにサンデーレーシングの勝負服に着替えた上でそこで放牧されていたオルフェに騎乗する姿を少年に見せた。
オルフェはご存じの気性難から普段大人が撫でようとすると噛み付いてくるのだが、この少年が撫でてきた際だけは抵抗ぜず、いつまでも撫でさせていたという。
「この子の為に有馬記念は絶対に勝つ」と池添は心に決めた......のだが、残念ながら少年は有馬記念の2週間前に亡くなってしまった。
その報告を聞いた池添は「絶対に勝って天国に報告する」と改めて誓い、それが有馬記念のあの圧勝へと繋がる。レース後には馬上から空を見上げ、誓った通りに少年に「勝ったよ」と報告したのだった。
このエピソードから、ウマ娘のオルフェーヴルについても実装前からユーザーの間で「子供に優しい」という要素があることは確実視されていた。

◆余談


ウマ娘プロジェクト自体の歴史が比較的浅いことや、ライブ要素を組み込むコンテンツの性格上、いわゆるプレイアブルの各ウマ娘に声を充てる声優陣も新人~若手が大半となるが、そんな中でオルフェーヴルの声を担当する日笠氏は2007年デビューで、相対的に見てかなりのベテランである。
アプリ以前からの面々では同世代もそれなりにいるし、アプリ開始後のウマ娘に限っても2010年デビューの東山奈央(メジロラモーヌ)などがいるので全く考えられないほどではないが、異例の部類なのは間違いない。
尚、日笠氏は2024年には自身の声優事務所を設立するなど業界内においても非常にやり手で多忙な日々を送っていることから、オルフェーヴル初発表以降の声優ライブイベントなどでもなかなか姿を見せておらず、育成実装が発表された2025年2月のぱかライブにも未参加であった。*10
その後2025年2月28日のぱかチューブっ!にてとうとうウマ娘関連のメディアに初登場と相成ったが......その顛末は上記を参照。

  • もう一人のそっくりさん?
2024年2月22日のビジュアル公開時にはある別作品キャラの外見がそっくりだと話題に。
そのキャラクターは『ファイアーエムブレム 風花雪月』に登場する黒鷲の学級級長、エーデルガルト=フォン=フレスベルグである。
ただ外見だけ…に足らず『覇道を歩む者』『(違いベクトルでの)引き寄せるカリスマ性』『忠誠を尽くす者がいる』等意外にも共通点がある。
あまりの反応にX(Twitter)で『エーデルガルト』とトレンド入りするほどで如何にそっくりだったのかが窺える。当時のエンブレマーも唐突なトレンド入りに困惑していた者も多かった。

なお、彼女も5年前にシリーズ30周年記念の目玉として風花雪月最初の伝承英雄版(フェス限)が実装されている。
上記にもあるようCVは日笠陽子だが実は既に『ヒーローズ』でフィル、アテナ。『エンゲージ』ではアイビーを演じている。どれもキャラクターと性格全く異なっている。

  • リフティングコーチでトウガラシ農家
上述したように育成実装は2025年に入ってからだが、サポカは2024年発表と同時に実装されている。
そして4年目に実装された第7シナリオ「UAF Ready GO! ~アスリートのキラメキ~」及び第8シナリオ「収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭」におけるオルフェの姿が一部で話題となった。

というのも、根性枠としては当時トップクラスだったオルフェのサポカは採用率が非常に高く、多くのトレーナーが根性トレーニングで愛用していたのだが、
UAFシナリオでは通常のトレーニングの代わりにイベントに通ずるスポーツ競技のトレーニングを積むこととなり、その内、根性トレーニングの代わりにこなすことになる「ムゲンリフティング」というトレーニングにおいて、
リフティングに励む育成ウマ娘の背後で物凄く爽やか笑顔でリズムを取ったり、競技レベルが上がると延々リフティングを成功させ続けるために飽きて背後で屈んでへのへのもへじを書きながらイジイジし始めるオルフェの姿が散見されるようになり、その果てにリフティングコーチなんてあだ名を賜ることに。
続く大豊食祭シナリオではトレーニング内容こそ通常通りに戻ったものの、シナリオの独自システムでトレーニングと同時にそれぞれに応じた野菜の手入れと収穫を行うことになり、根性の担当がトウガラシだったことから、これまたオルフェがトウガラシ農家だの暴君印のトウガラシだのと呼ばれるようになったのである。

  • 謎のマスクド三冠ウマ娘
オリジナルウマ娘の一覧の項目も参照してほしいが、ウマ娘のアプリが本格始動するプロジェクト初期段階において名前の明かされていないマスクを付けたウマ娘が存在しており、勝負服のデザインやマスクを取った際のキャラクターの豹変っぷりなどから当初彼女がオルフェーヴルなのではないかと噂され、一部ファンからは「謎のマスクド三冠ウマ娘」なる呼称で親しまれていた。

ところがその後、アプリ開始と共にその他何人かと共にマスクのウマ娘は姿を消し、やがて3rdアニバーサリーにおいて正式にウマ娘のオルフェーヴルが登場。
その結果、「あのマスクのウマ娘は何者だったのだろうか」という話題が浮かび上がることにもなった。

「元はオルフェーヴルの初期デザインだったが、何らかの事情により実装延長とデザイン変更となった」という噂も多くみられるが、
それらに関する公式側の発表は何も無く、後に追加された公式サイトのオルフェの原案イラストも全く異なるものだったため、
飽くまでプレイヤー間の推測でしかないことを念頭に置いた上で、話題に上げる際には時と場合を選ぶ必要があるだろう。





王に相応しき追記・修正…全力を以て捧げるのだ。
愛しいオルの項目です…くれぐれも、丁重な扱いをお願いしますね?

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  • 世話が焼ける子
  • カリスマ:A+
  • かまってちゃん
  • 三冠ウマ娘
  • 天上天下唯我独尊
  • ジャイアニズム
  • (中の人が)おもしれー女
  • 夢女子ホイホイ
  • ファン=民
  • サンデーレーシング
  • 問題児
  • 覇道
最終更新:2025年04月26日 08:04

*1 というか、オルフェーヴル自体がこの連想で付けられた、フランス語で「金細工師」の意味なのもある

*2 逆にドリームジャーニーを担当する吉岡はこのメンバー最年少。

*3 2年目のキタサンブラック、3年目のナリタトップロードが共に同年中に育成実装が果たされているため、オルフェーヴルも4年目中に来るだろうという予想が多かった。

*4 一応首元や袖口やスカート等、サンデーレーシング勝負服のカラーリングを差し色にしているが。

*5 物理演算が適用されているらしくオルフェの動きに合わせて揺れたりもする。

*6 オルフェーヴル号の新馬戦の際、入線後に鞍上の池添謙一騎手を振り落とした際に右手を踏まれたエピソードが由来か。今でも右手の甲に傷跡が残っている

*7 ファン数集め&目標レース全て1着というウマ娘は過去にタップダンスシチーがいるが、クラシック三冠が目標外であったり、GⅡGⅢが含まれていたりと違いがある。クラシック三冠全てで1着を求められるのはオルフェが初。

*8 強いて言えば、菊花賞と天皇賞(春)においてスタミナ不足にならないように調整するくらいだろうか。

*9 しかし産まれたスイープトウショウの2015は競走馬としてデビューをしていない。噂ではあるが気性難が酷すぎてまともに馴致が出来なかったという説がある。トウショウ牧場の調教担当スタッフ曰く、バカな犬みたいな性格とのこと。

*10 日笠氏がいないことから「もしかしてオルフェ育成実装が先送りか?」なんて不安視する声も見られたが、ライバル役に当たるウインバリアシオンの声優である月城日花氏からの発表となった。