登録日:2024/01/23 Tue 02:24:34
更新日:2025/04/09 Wed 15:03:28
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目次
【データ】
誕生:1989年4月19日
父:Majestic Light
母:デユプリシト
母父:Danzig
調教師:松田正弘 (栗東)
主戦騎手:佐藤正雄→河内洋
馬主:西山正行
生産者:西山牧場
産地:鵡川町
セリ取引価格:-
獲得賞金:4億3,590万円 (中央)
通算成績:16戦7勝 [7-1-3-5]
主な勝鞍:91'阪神3歳牝馬S、92'桜花賞・スプリンターズS
受賞歴:92'JRA賞最優秀スプリンター、91'JRA賞最優秀2歳牝馬、92'JRA賞最優秀3歳牝馬
【誕生】
1989年4月19日生まれの黒鹿毛の牝馬。父はマジェスティックライト、母はデュプリシト。
父のマジェスティックライトはG1を4勝した
アメリカ産まれの牡馬で、その父であるマジェスティックプリンスもアメリカで無敗のクラシック二冠を達成した名馬。
母のデュプリシトも自身こそ未出走馬だが、祖母のザブライドが大種牡馬のサーゲイロードの半妹で、アメリカで三冠を達成した
セクレタリアトの姉でもあるというかなりの良血。
更に言うとセクレタリアトの半姉のシリアンシーの血統から後にあの
ロードカナロアが産まれている。
デュプリシトは初仔となるマジェスティックライトの仔を受胎した状態で購入され、そのため生まれたニシノフラワーは持込馬となる。
【戦歴】
1991年7月7日に札幌競馬場の3歳新馬戦ダート1000mでデビュー。
デビュー戦で1着勝利し、続く札幌3歳ステークス、デイリー杯3歳ステークス、
そして初のG1レースとなる阪神3歳牝馬ステークスといった重賞で連戦連勝を重ねていく。
続く桜花賞のトライアルでもあるチューリップ賞ではアドラーブルに敗れて惜しくも2着。
当時騎手であった佐藤正雄は自身の作戦ミスであると述べており、この敗北をきっかけに主戦騎手が河内洋へと変わる。
そして続く桜花賞で見事に勝利し、2つ目のG1勝利を勝ち取った。
続いて
優秀牝馬に挑むことになるのだが、この頃のニシノフラワーは急激に食が細り調教が万全でなかったこともあって7着という結果に。
続くローズステークスやエリザベス女王杯でも勝利を得られなかった結果、マイル及び短距離中心にシフトしていくことになる。
そして迎えたスプリンターズステークス。
このレースには安田記念馬
ヤマニンゼファー、マイルチャンピオンシップを二連覇した
ダイタクヘリオス、そして後に「龍王」
ロードカナロアと並び日本競馬史上最強のスプリンターと称される
サクラバクシンオーが出走。
レース本番では後方待機からゴール寸前で先頭のヤマニンゼファーを躱し見事勝利を勝ち取り、3つ目のG1制覇を達成した。
その後の読売マイラーズカップでも勝利するも、生涯成績においてこれが最後の1着となる。
以降の安田記念やマイルチャンピオンシップでは勝利を得ること叶わず、再戦となる二度目のスプリンターズステークスにおいても、全盛期を迎えていた
サクラバクシンオーに敗れ3着。
このレースを最後に競走馬としての現役生活を引退した。
生涯戦績は16戦7勝 (7-1-3-5)、獲得賞金は4億3590万円。
勝利の内、デビュー戦を除く6勝全てが重賞で、更にその半分がG1と正に「天才少女」の二つ名に恥じぬ凄まじい活躍だった。
【引退後】
引退後は繁殖牝馬入り。
ニシノセイリュウ、ニシノデュー、ニシノマナムスメなどを産出。
残念な事に重賞馬は出なかったが、一方で未勝利に終わった馬が少なく着実に賞金を積んだため、牧場にとっては優良な繁殖牝馬だった。
そして、同馬主の後輩である
セイウンスカイとの間に産まれたニシノミライの子の子であるニシノデイジーは2歳重賞を2勝。
しかしその後3年以上未勝利の大不振であったが、6歳で障害レースに転向するとなんとその年(2022)の中山大障害を勝利し、障害とはいえニシノフラワーおよびセイウンスカイの血筋に初のG1勝利をもたらした。
2020年2月に老衰により31年の生涯を終える。
その墓は2011年に死去したセイウンスカイの墓の隣に設置され、墓石には現西山興業グループ代表の西山茂行氏によって、
という碑文が刻まれている。
【創作作品での登場】
「天才少女」からか、飛び級で学園に入った家庭的で純粋無垢なロリっ子で、89年生まれなのに全ウマ娘の中でも特に幼い印象のキャラになっている。
同馬主のセイウンスカイとは事実上の公式カップリング扱いと言えるレベルで仲が良く、史実での子孫(未実装)を想起させるエピソードが繰り返し描かれているほど。たまに他の交配相手と絡むこともあるけどね!
追記・修正は、驀進王に土をつけられる自信がある方にお願いします。
最終更新:2025年04月09日 15:03