海南大附属高校(SLAM DUNK)

登録日:2024/02/14 Wed 14:00:00
更新日:2025/03/09 Sun 21:35:59
所要時間:約 12 分で読めます




常 勝
海南大附属高等学校籠球部


海南大附属(かいなんだいふぞく)高校とは、
バスケ漫画の金字塔『スラムダンク』に登場する架空の高校。
主人公・桜木花道所属の湘北高校と対戦したライバル高校の一つ。


【概要】


漫画『スラムダンク』に登場するライバル校の一つで、神奈川県では『過去16年連続インターハイ出場』を成し遂げるなど、神奈川県内ではズバ抜けた実績を誇るインターハイ常連の全国クラスの強豪校。通称『神奈川の王者』。
前年度のインターハイ実績は準決勝で高校バスケ界の王者である山王工業に30点差で大敗しベスト4というもの。

作中でも湘北と戦い、ギリギリまで追いつめられるがなんとか辛勝し、陵南高校にも同じように辛勝して、武里には軽く圧勝したことで、神奈川県インターハイ予選決勝リーグでは3戦全勝を達成し、『17年連続インターハイ出場』を達成し、最終的に前年度を上回る『インターハイ準優勝』という快挙を達成した。


【海南大附属高校バスケットボール部】


前述の通り、本気で全国制覇を狙っている強豪校なので、普段の練習は凄まじくハードで、中学時代に名を上げた選手でも海南大の過酷な練習についていけず、入部した1年生のうち、2年生まで残るのは2割以下らしい。

しかし、入部当初は初心者でほぼ高校からバスケを本格的に始めた宮益が入部できていたりと入部テストのような物はないらしく、その宮益も3年間、必死で海南大の練習に食らいつき努力し続けたことで、公式戦出場の機会をしっかり与えられるなど、バスケ初心者からでも本人の熱意と努力次第では試合に出られない訳ではない公正な実力主義のチームである。
選手層の厚さも神奈川県随一でインターハイ初戦の馬宮西戦では後半戦で選手を温存する余裕を見せている。
山王の十八番であるゾーンプレス戦術に対しても組織的に対策を仕込む*1など全国制覇へのロードマップ作りにも余念がない。

週刊バスケットボールによる総合評価はAランク。横断幕は『常勝』でユニフォームの色はと白が混じった物。別パターンとしてをベースに黄色の差し色が入った物もあり、ロゴのデザインも合わせて元ネタはロサンゼルス・レイカーズと思われる。


【メンバー】


◆主要メンバー


CV:江川央生
『オレが敵のプレイヤーを尊敬するのは初めてだぜ…‼』

神奈川16連覇中の王者、海南大付属の主将(キャプテン)で3年生。
ポジションはポイントガード(PG)で、身長184cm・体重79㎏で、背番号は『4』。
神奈川No.1プレイヤー』と称される程の実力者で、今年の神奈川県インターハイ決勝リーグでは『MVP(最優秀選手)』と『神奈川ベスト5』の一人に選ばれた。
通称『帝王』。桜木からのあだ名は『じい

1年生の頃から『怪物』と称され、レギュラー且つエースだった模様で、正真正銘のバスケエリートなのだが、それに奢らず努力し自らを鍛え続ける『努力する天才』と言えるタイプの選手。

赤木と真正面からぶつかって当たり負けしないパワー、宮城を抜き去るほどのスピード、仙道のディフェンスを突破するドリブル、身長で上回る流川や仙道のダンクをブロックできるジャンプ力、土壇場のリーダーシップをあわせ持つ高校生とは思えない冷静な選手だが、桜木からは『OB』、桜木軍団からは『海南の監督』と勘違いされる程の高校生とは思えない風貌の老け顔を本人に指摘するのはタブー。
詳細は該当項目を参照。

CV:神奈延年(本名及び旧名は林延年)
『待ちくたびれましたよ…‼』

海南大附属高校所属の2年生。身長189cm・体重71㎏で、背番号は『6』。
ポジションはシューティングガード(SG)やスモールフォワード(SF)を担当。
神奈川県の一試合最多平均得点を持つ3Pシューターで神奈川ベスト5に選ばれた一人。
もともとはセンター(C)だったが監督の高頭に線が細く身体能力も高くない事から『センターは無理』だとはっきり指摘され、SGにコンバートした。それにより毎日500本のシュート練習を欠かさず続けたことで、3Pラインのさらに遠距離からでもシュートを決めるほどの正確さを手に入れ海南のスタメンを勝ち取る。
海南に天才はいない、だがウチが最強だ』を象徴する人その1。
詳細は該当項目を参照。

  • 清田信長(きよたのぶなが)
CV:森川智之
『王者・海南をなめんなあっ‼』

海南大附属高校所属の1年生。身長178cm・体重65㎏で、背番号は『10』
ポジションはシューティングガード(SG)やスモールフォワード(SF)を担当。
流川をライバル視するルーキーだが、どちらかというと花道のライバル。
他校の選手に対しては口が悪く無礼で、試合中の問題児ぶりは花道並みだが、花道とは違い、同チームなら先輩や監督にはしっかり敬語を使う等、花道よりは礼儀という点では幾分マシな所も見られる。
口ばかりが先行するように見えるが、強豪校の海南大のスタメンを1年から勝ち取れている当たり、口だけではなく、バスケ基準では決して高いとは言えない178cmの身長でダンクを決めるなどセンスは抜群。
桜木からは『サル』、または『野猿』と呼ばれ、清田は桜木のことを『赤毛猿』と呼ぶ。

  • 高砂一馬(たかさごかずま)
CV:川津泰彦
あいつを素人とは考えない、赤木級のプレイヤーのつもりであたる』

海南大附属高校所属の3年生。身長191cm・体重80㎏で、背番号は『5』
ポジションはセンター(C)を担当。
赤木陵南魚住と比べると、高さやパワーといった身体能力では劣るが、優れた技術を持つ技巧派のセンター。
赤木に負けず劣らずゴリラ顔で、容姿は赤木と似ていると感じる読者が多い。
初心者である桜木に対しても舐めず、桜木に対し『赤木級のプレイヤーのつもりであたる』と発言するなど奢りはなく、自分の仕事は堅実にこなす仕事人。
陵南戦でも魚住を4ファウルに追い込み、魚住の退場を誘発した。
赤木からも『手怖い相手だった』と評され、高砂も赤木に対して『全国トップレベルのセンター』と評するなど一目置いている。
ただ、当初はそこまで重要なキャラにするつもりはなかったのか登場初期は割とやり込められる場面も多かった。

  • 宮益義範(みやますよしのり)
CV:里内信夫
『やるぞ‼この僕にできる限りのことを‼』

海南大附属高校所属の3年生。身長160cm・体重42㎏で、背番号は『15』
ポジションはガード(G)を担当。普段は眼鏡をかけており、試合では度が入っているゴーグルを着用する。
控え選手で、小柄かつ華奢な体系で、宮城リョータ曰く『足も遅い』と評される等、身体能力は平均以下だが、シュート面ではに次ぐシューター、おまけにディフェンスでも活躍できる*2というここぞという場面で頼りになるタイプ。
同級生でバスケエリートである主将・とは対照的に、入部当初は初心者で本格的にバスケを始めたのは高校からという境遇だったが、海南大の壮絶な練習にも必死で3年間食らいつき、人一倍努力し続けて3年生になって始めて強豪・海南大でベンチ入りを勝ち取ったとてつもない努力家。
その努力を見続けたチームメイトからの信頼も厚く、牧からも一目置かれ、後輩からも『宮さん』と呼ばれ慕われている。
湘北戦では桜木のリズムを崩す為に出場し、試合でも3Pシュートをしっかり決め、終盤の苦しい時間帯に宮城を抑え込むなど湘北戦での勝利にしっかり貢献した。
チームメイトからのあだ名は『』、後輩からは『宮さん』、桜木からは『宇宙人』と呼ばれる。
海南に天才はいない、だがウチが最強だ』を象徴する人その2。
ゴリの同級生の元バスケ部員である西川君の主張が正論で、読者からもゴリに対して『全国制覇したいなら海南に行け』と突っ込まれる事が多いのは多分この人の存在のせい。*3

  • 武藤正(むとうただし)
CV:塩屋浩三
海南大附属高校所属の3年生・身長184cm・体重75㎏で、背番号は『9』
ポジションはフォワードを担当。
上記の5人のようにキャラが立っているメンバーが多い海南大で、珍しく地味キャラ。
ただ、バスケの実力は強豪海南大のスタメンに選ばれていることや、三井寿のマークをしっかり出来ている等、地味だが『縁の下の力持ち』的な存在と言えるだろう。しかし、湘北戦の終盤では、彼を下げて宮益を入れた際の監督の高頭の台詞が『これで小細工はなしだ』だった事から『武藤=小細工』と不名誉な評価をするファンがもいる模様。
また、アニメ版では原作にない相手を見下す嫌味な発言をする描写があり、これがアニメ版に対する芳しくない評価の一因とされることがある。

  • 小菅(こすげ)
海南大附属高校所属の控え部員。
学年・ポジション・身長&体重は一切不明。背番号は『8』
唯一判明しているのは背番号だけと謎の選手だが、コアなスラダンファンからの人気はある模様。
アニメ版では名前が『今中』に変更されている。
海南における『顔と名前が即出てくれば貴方もスラダンマニアと呼ばれる』立ち位置のキャラクター。


◆監督


  • 高頭力(たかとうりき)
CV:佐藤正治
海南に天才はいない、だが海南が最強だ‼

海南大附属高校バスケットボール部の監督を務める中年男性。
年齢は、陵南高校バスケ部監督の田岡茂一の一歳年下の40歳。
桜木からは『オランウータンジジイ』と呼ばれる。
スコアリードしている時は穏やかでセンスで仰ぐ姿が印象的*4だが、点差を詰められてくると機嫌が悪くなる癖があり、湘北戦で同点に追いつかれた際には所持していた扇子を真っ二つにへし折った。

学生時代は陵南バスケ部監督の田岡と一学年上のライバル関係にあり、田岡の事を『田岡先輩』と呼んでいる、プレーヤーとしては、『恐怖の新入生』と呼ばれ、、田岡曰く『今ならオレが仙道で、高頭が流川みたいなもんだ』らしい。*5


監督としては慢心が目立つ所もあるが、観察眼は一流で、湘北の下調べをほとんど行っていないにもかかわらず、わずかな時間で桜木の弱点を見抜くなどして湘北を苦しめた。桜木の成長性に驚く事が多い人物の一人で、陵南戦で桜木がゴール下のシュートを決めた際は『ド素人だった筈…』と驚き、豊玉戦で桜木がジャンプシュートを決めた際には『安西先生はどんなマジック(魔法)を使ったんだ……‼』と驚愕していた。

選手に厳しい場面も目立つが、や宮益の血の滲むような努力をしっかり認めるなど、一流の教育者でもある。




【余談】


  • 学校のモデルは神奈川県藤沢市に実在する『私立湘南工科大学附属高校』。聖地巡礼と言い、湘南工科大附属高校の関係者の迷惑になるような行為は絶対止めて下さい‼



追記・修正は『天才でない人物が必死で努力してもそれを見下さない方にお願いします。
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  • 海南に天才はいない、だが海南が最強だ‼
最終更新:2025年03月09日 21:35

*1 ただし、作中での具体的な描写はない

*2 もちろん宮城など体格差のない相手に対してであり、桜木のパワープレーには対応できていない

*3 ただしゴリが神奈川の王者である海南を倒し、打倒海南を成し遂げた上での全国制覇を目標にするとの思いから湘北に入学した可能性はあるが……。

*4 流川からも内心『その扇子が目障りだぜじじい』と思われていた

*5 陵南部員に仙道と流川に例えて関係を説明した際に『嘘だ‼』を連呼されて信じてもらえなかったが