陵南高校(SLAM DUNK)

登録日:2024/02/13 Tue 00:30:00
更新日:2025/01/19 Sun 00:02:01
所要時間:約 12 分で読めます




勇猛果敢
陵南高等学校バスケットボール部


陵南(りょうなん) 高校とは、
バスケ漫画の金字塔『スラムダンク』に登場する架空の高校。
主人公・桜木花道所属の湘北高校と唯一作中で2回対戦*1したライバル校。


【概要】


漫画『スラムダンク』に登場するライバル校の一つで、神奈川県では強豪の域に入るが、同じく県内には、海南大附属高校翔陽高校という二大強豪校が存在する為、前2校の厚い壁に阻まれインターハイの切符を中々獲得出来ないでいる、やや中途半端な位置にいるのが否めない強豪校。つまり、『インターハイ出場経験は過去一度もないチーム』である。
そして前年まで無名だった湘北に先を越されてしまう

エースである仙道彰が東京からスカウトされて越境入学してきたという言及や、安西先生と田岡監督が中学時代の三井寿の試合を観戦した際の会話で、安西が『そもそもウチ(湘北)は公立だから』という台詞から私立高校の可能性が高い。

作中では前述の通り、湘北と2回試合を行い、1回目は練習試合で宮城&三井不在の湘北になんとか辛勝し、2回目は武里に圧勝し海南大に惜敗した後、同じく武里に圧勝し海南大に惜敗した1勝1敗同士の湘北と、インターハイ出場の最後の切符をかけた公式戦を戦うことになるが、結果は『66-70』と4点差で惜敗し、インターハイの切符を湘北に明け渡すこととなった。


主将、魚住ら3年引退後の新チームの主将にはエース仙道が就任する模様。



【陵南高校バスケットボール部】


監督である田岡が部員に課す練習量は凄まじくキツいらしく、田岡曰く、『海南大より更にキツイ』と自負している。*2部員達も練習量のキツさを思い出した際には、あまりのキツさに気持ち悪くなり吐き気を催した程。

ユニフォームの色は白と薄青が混じった物。別パターンとして青をベースに黄色の差し色が入った物もある。
横断幕は『勇猛果敢』。アニメ版ではバスケ部員の応援団が描かれているあたり、部員数が12人しかいなく全員ベンチに入れる湘北と違い、強豪校であるが故、当然ベンチに入れない部員も存在しているようで、総部員数は具体的な数字は不明だが、少なくとも12人の湘北の数倍以上はいると考えるのが妥当だろう。

インサイドの戦力が充実している一方、海南大附属湘北と違い、安定している3Pシューターがいない為、アウトサイドには難があるのが否めないのが弱点の一つでもある。


【メンバー】


◆主要メンバー


CV:大塚芳忠
まだ慌てるような時間じゃない』『それでも…仙道ならきっとなんとかしてくれる

県内ベスト4の強豪・陵南高校の2年生でエース。
背番号は『7』。身長190cm・体重79㎏。
ポジションは主にスモールフォワード(SF)だがポイントガード(PG)もこなせる万能選手。
時間にルーズで、怒った田岡監督の毒気すら抜いてしまうほどマイペースな性格だが、コート上では県内屈指の実力とリーダーシップを発揮する天才で、2年生ながら神奈川ベスト5に選ばれ、神奈川No.1プレイヤーの海南大附属牧紳一とも対等に渡り合える実力者。
詳細は該当項目を参照。


CV:岸野幸正
ウチには点をとれる奴がいる。オレが30点も40点も入れる必要は無い。オレはチームの主役じゃなくていい
主将(キャプテン)を務める陵南高校所属の3年生。
背番号は『4』、身長202cm・体重は90㎏。
ポジションはセンター(C)を務めており、実家は板前。
身長202cmの巨体を持ち、『ビッグ・ジュン』の異名で呼ばれ、桜木からは『ボス猿』のあだ名で呼ばれる。
メンタル面にやや難はあるが、赤木と同レベルの身体能力の持ち主。
詳細は該当項目を参照。


CV:緑川光
ディフェンス力に定評がある池上

副主将を務める陵南高校所属の3年生で、
背番号は『5』、身長183cm・体重74㎏。
ポジションは主にフォワード(F)だが、ガード(G)もある程度こなせる模様。
下の名前は実は原作では明らかにされてなく、アニメ版で判明。
監督の田岡曰く、『ディフェンス力だけなら仙道を凌ぎ陵南でNo.1』らしい。
詳細は該当項目を参照。


  • 福田吉兆(ふくだきっちょう)
CV:石川英郎
陵南高校所属の2年生で、背番号は『13』。
ポジションはパワーフォワード(PF)で、身長188cm・体重80㎏
ディフェンスはからっきしだが、オフェンスは天才的で、エースの仙道に次ぐスコアラー。ただしミドルシュートはやや不得手。非常にクセのあるビジュアルとプライドの高い性格の持ち主で、キレて監督に手をあげてしまったため*3部活禁止となってしまったが、県大会の決勝リーグから復帰した。桜木からは『フク助』と呼ばれる。

  • 植草智之(うえくさともゆき)
CV:塩屋浩三
陵南高校所属の2年生で、背番号は『8』。
ポジションはポイントガード(PG)で、身長170cm・体重62㎏。
田岡監督曰く『ミスが少なくバスケットをよく知っている選手』との事だが、インターハイ決勝リーグの湘北戦では格上の宮城リョータとのマッチアップに対応できず体力を激しく消耗し、ミスを連発した為終盤に途中交代となるなど、精彩を欠いた場面が目立った。
作中の主要チームがそれぞれ優秀なポイントガードを擁する中、彼の見せ場はほぼ無いに等しい。
原作では特徴が薄い地味な坊主頭だったが、アニメでは口がたらこ唇に変更されて少々目立つ風貌になった。

  • 越野宏明(こしのひろあき)
CV:里内信夫
陵南高校所属の2年生で、背番号は『6』
ポジションはガード(G)で身長174cm・体重62㎏。
非常に気の強い性格の持ち主で、最初の湘北との練習試合でスパイ行為を行った桜木に対して『ふざけるな‼いくら練習試合でもこっちにとっては今年最初の大事な試合なんだ‼、やる気がないなら帰りやがれ‼』と激怒する等、体格差のある桜木に対しても啖呵を切る度胸を見せた一面も見られた。桜木からは越野が一学年先輩にもかかわらず、体格の差から『小僧』呼ばわりされている。


◆その他の陵南高校バスケ部員


  • 菅平(すがだいら)
CV:辻谷耕史
陵南高校所属の1年生で、背番号は『11』
ポジションはセンター(C)で、下の名前と身長&体重は不明(宮城曰く「身長は花道くらい」)。
1年生ながら魚住の交代要員として公式戦に出場するなど、チームから期待されているのは間違いないが、赤木海南大の高砂など格上とマッチアップする場面が多い為か、試合では圧倒される描写が多い。インターハイ決勝リーグの湘北戦では、4ファウルの魚住と交代し赤木とマッチアップする事になるが、パワー、技術、経験値、全ての面で圧倒され、福田とのダブルチームすらも軽くあしらわれてしまった。原作では観戦していた海南大の高砂に『あのセンター(菅平)には赤木の相手は荷が重すぎる』。アニメ版では同じく海南大の清田に『あのセンター(菅平)じゃ(赤木を)止められっこねぇ』と手厳しい評価を受けた。

  • 相田彦一(あいだひこいち)
CV:小野坂昌也
要チェックや‼』『アンビリーバブルや!

陵南高校所属の1年生で、背番号は『15』
ポジションはポイントガード(PG)で、身長165cm・体重52㎏。
大阪府出身の関西人で関西弁で話す。選手として駆け出し*4で公式戦出場はないが、偵察や試合観戦によるデータ収集が得意とどちらかといえばマネージャーに近い存在。
お調子者な一面もあるが、先輩に対する敬意は本物で、特に仙道に関しては心酔と言っても過言ではない程尊敬しており、最も尊敬している先輩として名を挙げている。大阪府予選で仙道を侮辱した豊玉高校の連中に対しては、『お前なんか仙道さんの足元にも及ばへんわドアホ‼』と激しい怒りを見せた。
プレイヤーとしては小柄ながら強豪校の選手とも渡り合う宮城リョータに感動し、理想で目標の存在としている。
バスケット雑誌の記者をしている姉の弥生(CV:永島由子)がいる。
試合出場こそないが、キャラクター性が濃い為か陵南メンバーではかなり目立っており、読者からのインパクトはレギュラー陣にもひけをとらない程。


◆監督


  • 田岡茂一(たおかもいち)
CV:石塚運昇
魚住よ…お前が三年になった時、陵南初の全国大会出場、俺はそんな夢を見ているんだ‥‥
ん?おかしいか?こんなオッサンが

陵南高校バスケ部の監督を務める、監督歴10年以上の経験を持つベテラン監督。桜木からは『ジジイ』と呼ばれるが年齢は41歳と中年男性である。

部員に対しても吐き気を催す程の厳しい練習を課し、非常に短気で厳しい人物であるが、選手に対しての情も当然持ち合わせており、魚住が心が折れて退部しようとした際には励まし慰留したり、自分が課した厳しい練習についてきた選手達に対しても素直に賞賛し労わるなどして、部員からもそこそこ慕われている模様。

魚住入部後はスカウトに奔走し、宮城三井、流川に声をかけるがいずれもスカウトに失敗。唯一仙道だけは東京の中学からなんとかスカウトに成功している。本人曰く『自分の描いた当初の構想*5なら凄いチームになっていた』との事。

本人曰く、学生時代は『神奈川に田岡アリ』と呼ばれた程の名プレイヤーだったらしく、一歳年下の海南大附属の監督、高頭とはライバル関係であった。その為、部員に高頭との関係を説明する際に、『今ならオレが仙道で、高頭が流川みたいなもんだ』と言ったが部員からは、『ウソだ!』と連呼され信じてもらえず突っ込まれた。

作中では、その状況を考えると致し方ないとも取れるが、相手を舐める悪癖が無い訳ではなく、それが時には取返しのつかない致命的な大誤算になってしまった事もある。最後の湘北とのインターハイの切符をかけた公式戦ではこの2人を勝手に『湘北の不安要素』と決めつけたことで、2人を甘く見たが故の致命的な失点を犯してしまい試合を決められてしまった。

結果的にこの2人を舐めた事が誤算となり敗北に追い込まれてしまった田岡であったが、この件に関しては、田岡も一切弁解せず、『敗因はこの私、陵南の選手は最高の試合をした!』と全責任を背負い、陵南の選手の健闘を称えるのであった。


【余談】


  • 学校のモデルは神奈川県鎌倉市に実在する『県立鎌倉高校』。聖地巡礼と言い、鎌倉高校の関係者の迷惑になるような行為は絶対止めて下さい‼



追記・修正は『主将が5ファウルで退場しても仙道がいる限りなんとかなると思う方にお願いします。
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最終更新:2025年01月19日 00:02

*1 アニメ版ではアニオリで翔陽・陵南混成チームとの試合が行われたため、それを含めると3回。いずれにせよ最多には変わりない。

*2 ただ海南大も中学で名を上げた部員が、あまりの練習量のキツさによりわずかしか生き残る者がいない等、相当厳しいのが容易に想像できるので、一概にどっちがキツイかは不明。

*3 もっともそれは田岡監督が福田の精神性を理解せずに度重なる理不尽な𠮟責による育成方針が原因だったが。

*4 但しベンチ入りを認められている為、ある程度のバスケ技術がある可能性もある。無論、マネージャーとしてベンチ入りを認められた可能性も高いが。

*5 PG=宮城、SG=三井、F=流川&仙道、C=魚住。