リヴァイアサン(キン肉マン)

登録日:2024/04/14 Sun 01:37:56
更新日:2025/03/07 Fri 20:19:49
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申し遅れたな 天界では禍福の神と呼ばれた

某の新たな名は“リヴァイアサン”


リヴァイアサンとは『キン肉マン』に登場する超神の一人。
天界では“禍福の神”の名で呼ばれていた。



【概要】

バベルの塔2階の番人を務める。
入口でのジェロニモvsエクスキューショナーの緒戦が終わった後、スグルと別行動を取ったロビンマスク&ネプチューンマンの前に姿を現す。
そのままリングに飛び込んできたネプチューンマンと交戦することになった。
一人称は「(それがし)」で、堅苦しい口調が特徴。
実際、素顔はオッサンだった。
笑い声は「ギロギロ」ジョージ声の赤ダルマかな?

マントを剥ぎ取られた当初は、もはや『キン肉マン』世界ではお馴染みとなった武道(ブドー)の鎧を纏っており、
ネプキンと因縁浅からぬネプチューンマンを動揺させたものの、ここで武道の鎧こと発心(ほっしん)の鎧が天上界に於いて如何なる意味を持つかという真実*1を『キン肉マン』の歴史上でも初めて明かし、その謂れも受け止めたネプチューンマンと改めて“審判のロックアップ”で組み合うが、これによって発心の鎧が砕けて超神としての本性を現した。

超神名の“リヴァイアサン”とは、聖書伝説に於ける巨大な海魔のこと。 
……相手が“ネプチューン(ギリシャ神話ポセイドンに相当するローマ神話の海神)”マンだから名乗ったのだろうか。(或いは、深読みするのならば後述の通り「自分の系譜の超人は断絶した」という発言や、喧嘩男がネプチューンマンになった経緯を考えると、実はネプチューン・キングの方のルーツの可能性も?)

顕になった姿は全身を隙無く覆ったボディアーマー姿の超神であり、その姿と後に披露した隕石を思わせる肩部のギミック(リヴァイアサンという名前から正確には海底火山か)や膝部の車輪のようなギミック、そして何よりそのガンダム顔からロボ超人系統と予想する声もあったが、ロボ超神の出番は次でリヴァイアサン自身は中身は普通に生身であった。
正直、見た目は『キン肉マン』としてはかなり地味でありさほど活躍を期待されていなかったのだが、後述の通りの意外な強者ぶりから事前の心配を“いい意味で”覆す結果に。
神の癖に割とギミックが多彩なのが“超神”に共通した特徴ではあるが、その中でリヴァイアサンはかなりの正統派に入る方である。

【劇中での活躍】

見た目こそ地味だが実力自体は超神の中でもかなり高く、喧嘩ボンバーにも耐えた後はここ数年のネプチューンマンの戦いが全てタッグ戦だったことから“タッグ屋の癖”が抜けないネプチューンマンを正攻法でいたぶった。
これも戦いの後に明らかにされた過去の経歴からも窺えることだが、過去に慈悲の神ザ・マンとのスパーリングでガラ空きの背中を狙われた経験もあり、地上の三属性超人の中でも特に完璧超人の主義主張や戦い方に詳しい様子が窺え、その点でもタッグ屋の癖が抜けない故に背中をガラ空きにしてしまうという失態を起こしたネプチューンマンにとってはやりにくい相手であったと思われる。

こうして、心理的な隙も突いた上でリヴァイアサン・メイルストロームにネプチューンマンを捉えるが、ここでロビンから檄を飛ばされて奮起したネプチューンマンに脱出されると「ターンオーバー喧嘩ボンバー」で反撃される。
続いてダブルレッグスープレックス、喧嘩スペシャルと必殺技を立て続けに食らわせられるも、素のフィジカルで耐え、ネプチューンマンが喧嘩男時代のファイトを復活させて展開した“キャッチ・アズ・キャッチ・キャン”スタイルのレスリングにも即興で対応するという桁外れのテクニックを見せてペースを奪い返すとボルケーノボンバーを叩き込み、リヴァイアサン・メイルストローム・クラッシュで仕留めにかかる。

……が、ここで火事場のクソ力を発動させて復活したネプチューンマンは最後の反撃に転じ、初公開の切り札「喧嘩スペシャル・ヌーヴォー」でリヴァイアサンを捉える。
この究極的な絞め技の前には超神のスペックも通用せず、頼みの綱の両肩を粉砕。
この時点でも決着を付けられただろうが、完璧超人としての流儀を果たすべく敢えて技を解いたネプチューンマンが放ったもう一つの奥義ターンオーバー喧嘩クロス・ボンバーを受けて完全敗北を喫した。

戦いの後で、実は自身は元々は“慈悲の神”の賛同者であったこと、自らが生み出した系譜に属する超人たちもまたザ・マンと始祖に続く黎明期の完璧超人の陣営に加わっていたが、ザ・マンの高過ぎる理想の前に力及ばずに断絶してしまい、それに失望したことが意見を変えるきっかけとなったことを告白。
一方で下天に賛同したのは“禍福の神”として地上の超人に禍福のどちらを与えるべきか見定めるためだったとしているので、立場的にはリヴァイアサンも穏健派の側だったのだろう。

バベル塔における審判を任されてはいるが、調和の神ザ・ワンからは同志扱いされていなかった。
心情的にザ・マンに寄り過ぎていたのを問題視されたのだろうか。

さらに言えば、かつて信奉していたザ・マンが拓き、自らの系譜も属していた完璧超人には何だかんだで現在に至ってもシンパシーを感じると共に目をかけていたらしく、勝利したネプチューンマンに現代の完璧超人にもザ・マンの思想が確かに息づいていると認めて称賛を贈ると共に天上界への切符を与えるのだった。

“禍福の神”ということで、ネプにとっては厳しい戦いを乗り越え、過去の己と向き合いつつも“喧嘩男”としての戦い方を取り戻すきっかけを与えてくれた相手となったわけだが、こうした展開は他の超神にに限らずとも見られるので特徴と呼んでいいものかどうか。
ただし、リヴァイアサン戦を経てネプチューンマンが純粋に自らの肉体とパワーを前面に押し出した完璧超人らしい戦い方&シングルプレイヤーとしての重厚感が出てきているあたり、一皮剥けるきっかけを確かに与えた存在であったのかもしれない。

【技】

  • 車輪
膝部アーマーに備えたギミックで、これでロープを滑走してスピードを増した攻撃を見舞ったり、攻撃自体に転用可能。

  • 肩部アーマー
前述のように隕石のような形をしており、クレーターを思わせる噴出口から勢いよく煙を吹き出させる(噴火させる)ことで勢いを増させることが可能。

  • リヴァイアサン・メイルストローム
相手の足を交差させて捉えた上に左腕も挟み込んで封じ、残った右腕も相手自身の首に絡ませる形で捉えてと四肢の動きを封じた状態で肩上に担ぎ上げてのバックブリーカー。
メイルストロームとは、エドガー・アラン・ポーの小説でも有名なノルウェーのロフォーテン諸島のモスケン島海域に発生する強烈な潮流と、特にそれが生み出す大渦潮のこと。
より、此方の方が技術点は高そうだが“タワーブリッジ・ネイキッド”と同系統の技と言える。

  • リヴァイアサン・メイルストローム・クラッシュ
リヴァイアサンの最大奥義。
その名の通り、空中でリヴァイアサン・メイルストロームに捉えた相手の頭部を自らの膝の車輪に叩き付ける落下技で、ネプチューンマスクを半壊させてダウンを奪う威力を誇る。
技の体勢と特徴がザ・マンの奥義「千兵殲滅落とし」に似ていると指摘されており、戦いの後で明かされた経歴から考えると実際に千兵殲滅落としをモチーフに考案された技だったのかもしれない。

  • ボルケーノボンバー
肩のアーマーを肘にまでスライドさせ、蒸気を噴出させて勢いを付けての必殺のラリアット。
喧嘩(クォーラル)ボンバーを代名詞とするネプチューンマンに対して、専売特許を奪うかのように放たれ、実際に威力に於いては通常型の喧嘩ボンバーをも上回るらしい。


これがアニヲタの成し遂げた追記・修正…

しっかりと見せてもらった 現代の編集者…Wiki篭もり…

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最終更新:2025年03月07日 20:19

*1 リヴァイアサン曰く“神が襟を正し何事かに一心に取り組む際に纏う正装”とのことで、彼にとっては下天までして事に挑む覚悟の顕れ。ストロング・ザ・武道(ザ・マン)の場合は己の見出した最終結論をどこまでも貫く“不退転の覚悟”とすべきか。……そして、こんな後付けが作られたことで都合よくS武道の姿を真似ていたネプキンは「どうせ意味も知らなかったんだろう」とますます株を落としたのだった。