登録日:2013/07/16 Tue 00:46:42
更新日:2025/06/11 Wed 19:39:13
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「ビッグ・ザ・
武道」とは、『
キン肉マン』に登場する超人。
デザインは他のキャラクター同様に読者から募集されたものがベース。
プロフィール
所属:
完璧超人
出身:
日本
年齢:数十万歳以上
身長:290cm
体重:320kg
超人強度:5000万パワー
好物:寿司
戦績:
対超人師弟コンビ○(タッグ戦)
対2000万パワーズ○(タッグ戦)
対マッスル・ブラザーズ×(タッグ戦)
一本目○
二本目×
三本目×
担当
声優
北川米彦(東映版アニメ)
太田真一郎(一部
ゲーム作品)
川島明(『完璧超人始祖編』アニメ)
イメージソング
覆面(マスク)の狩人(歌:宮内タカユキ)
人物
地上最強の超人といわれる完璧超人!
その首領とコンビを組むのは
このビッグ・ザ・武道だ!!
ネプチューンマンと共に完璧超人軍の首領を務める強豪。
並みの超人より二回り程大きな体に
剣道で使うような面と防具を身にまとい竹刀を手にしている。大垂には「武道」の二文字がある。
見た目通りのパワーと耐久力を誇り、
キン肉マン達を苦しめた。
ネプチューンマンに付きしたがっている忠実なパートナー。彼同様完璧超人の掟である「凶器使用の禁止」等に厳しく、破った者には容赦無く制裁を加えている。
ん?自分の竹刀やネプチューンマンのチョッキ?知らんなぁ
また、以後のシリーズで広く使われるようになった”
オーバーボディ”の先駆者でもある。
武道…すなわち剣道柔道空手道など
あらゆる武芸の頂点を極めたわたしは
ネプチューンマン以外、この世に恐れるものはない!
フハハハハハ…!!
来歴
『キン肉マン(無印)』
【本編登場以前】
太古の昔、古代超人界最強と呼ばれた男「ネプチューン・キング」の後継者を探すべく、十万年もの間テムズ川の川底で竹刀の先っちょにネプチューンマスクをくっつけて待っていた。
何してんだこいつ。
そしてある時、対等に戦える相手を見つけられず絶望しテムズ川に身を投げた喧嘩男と遭遇。
審判のロックアップで喧嘩男の実力を認めネプチューンマスクを渡し、ネプチューンマンとなった彼と共に天上界に上り修行をしていたらしい。
マスクマンのマスクは、強い者のシンボルだ!
それが今は、どうだ?
弱いくせにマスクをつけたがる!
そういう下等超人をこらしめるのも、我らの役目だ!!
【夢の超人タッグ編】
地獄の伝道師コンビ(ヘル・ミッショネルズ)2号としてネプチューンマンと共にタッグトーナメントに参加。
この時はネプチューンマン共々募集超人「グレダー」のような姿をしており、顔に十字架を描いた覆面と全身黒ずくめの衣装で、首を左右に振りながら「グォックォクォ」と変な笑い声を上げていた。
そして完璧超人である
スクリューキッド&ケンダマンの乱入・敗北後、黒衣装を脱いだがその姿は同じ募集超人である「
マイルドマン」。
思い切り「ビッグ・ザ・武道」と名乗っているのに姿が違うことから読者は疑問を持っただろう。
その姿のまま、先の試合中にガラス片を凶器として使ったケンダマン達を
問い詰め、自分たちに勝てば見逃してやると宣言。
ケンダマンとスクリュー・キッドは必殺の地獄のネジ回しを放ちマイルドマンの胸を貫いてみせるのだが…
おふたりさんよ
覆面レスラーがメインのマスクの上にかぶるオーバーマスクをご存じかな!?
オレはメインの体の上に
オーバー体というものを着ているのだ
なんとマイルドマンの身体はダミーであり、その下から上記の防具姿が出現。
ボディを貫通させたはずのスクリュー・キッドの身体は逆に粉々に砕け散ってしまった。どんだけ体固いんだよ…
その後、逃げ出したケンダマンを粛清したネプチューンマンと共に超人師弟コンビと対戦。
ロビンの新技ロビン・スペシャルを喰らうが手加減されていたため大してダメージを負わず、その後もロビンが勝利度外視なこともあって試合は優勢に進み
ウォーズマン、ロビンのマスクを
クロス・ボンバーで狩り取り勝利した。
二回戦マッスル・ブラザーズ対はぐれ悪魔コンビの試合では悪魔コンビに味方したが、試合後敗北した
サンシャインを殺害。
アシュラマンの三面を狩り呪いの人形も奪い取った。
続いて行われた2000万パワーズとの試合では金網に
トラウマのある
モンゴルマンを金網に包んで振り回すなどドSっぷりを見せる。
初披露のマグネットパワーで二人を追い詰め、更に照明の電気を取り込んで「磁気超人」から「電磁力超人」にパワーアップ。
バッファローマンを撃破しモンゴルマンのマスクを狩り勝利し、助太刀に現れたキン肉マンの左腕をクロス・ボンバーで切断した。
タッグトーナメント決勝戦。
バッファローマンの助けでなんとか腕を直したキン肉マンに驚きながらマッスル・ブラザーズと対戦。
3セットマッチで1セット目を
グレートのマスクに狙いを定め二人を追い込み、マッスルドッキングをマグネットパワーで攻略。
前日に
近くの墓地から掘り出してきたカメハメの遺体をグレートに見せ動揺したところにクロス・ボンバーを放ち、グレートマスクを狩り取り1セット目を先取する。
2セット目はキン肉マンのマスクを狩ると宣言。
二人に襲いかかるが友情を取り戻したキン肉マンと
テリーマンのコンビネーションに圧倒され、
切り札として放ったマスク・ジ・エンドも二人が入れ替わることで不発に終わりマスク狩りを失敗してしまう。
このことにネプチューンマンが取り乱してしまうが突如武道が豹変しネプチューンマンを一喝。
この様子を不審に思ったキン肉マンとテリーマンに
バスターバリエーションPART5をかけられ武道の面が砕かれてしまうが…
グロロロロ・・・、オレにはまだ、この世でやり残している仕事がたくさんある
それが果たせぬうちは、死ねはしないーっ!!
なんと面の下からネプチューンマスクが出現。
実は武道の正体は死んだはずの
ネプチューン・キング本人(以下ネプキン)。
その目的は
正義超人達を殲滅し宇宙に散らばる自分の1000人の弟子たち完璧超人を地球に呼び込むこと。超人のマスクを狩るのも集めたマスクを弟子達に使わせ新たにニューロビンマスク、ニューウォーズマン、ニューモンゴルマンなど名乗らせるためだった。
正体を明かしたネプキンはマスク狩りの予告を再度実行するため地球大逆転で時間をもどしてしまう。
再度キン肉マンのマスク狩りを敢行し止めに入ったテリーマンを殺したが、サンダー・サーベルの力で蘇生したテリーマンがマグネット・パワーの秘密に気付いてしまう。
マグネット・パワーを封じる為キン肉マンを逃がし孤軍奮闘するテリーを追い込み、テリーが断崖絶壁に落ちそうになると、ネプキンはコーナーポストの鉄柱でテリーを叩き始める。
凶器使用禁止をネプチューンマンに咎められると「時と場合によっては、完璧超人も凶器を使うことがあるわい」と華麗に開き直る。
このことが原因でネプチューンマンに反抗されてしまいチームは瓦解。
キン肉マンが捨て身でマグネット・パワーを封印したことでマッスルドッキングを防ぐことができず2セット目をマシンガンズに取られる。
両チーム共3セット目を戦える程の体力は残っていなかったがマッスルドッキングのダメージでミッショネルズは立ち上がれず敗北。
同時に二人のネプチューンマスクが砕けるが、ネプキンの素顔は髑髏に辛うじて皮が張り付いた
ミイラのような醜いものだった。
ネプキンはそのまま息絶えたが直後完璧超人達が地球にやって来る。
しかしそれもネプチューンマンが自らの命を犠牲に「人狼煙」を上げたことで退散しネプキンの野望は阻止された。
ちなみに歴代ボスの中でも非常に珍しい、最期まで改心せず友情に目覚めることもなかった超人である。
アニメ版では氷河でネプチューンマンに地球に行き正義超人を倒せとそそのかしたり、ネプチューンマンの育ての親であるセメントス長老(アニオリ)がでており、彼と因縁があったりとなんだかとんでも展開となっている。
いや、まあ、
北海道が宇宙で飛んでいる時点でとんでもなんですけどね、アニメ…。
特にセメントス長老には鋭い指摘を何度かされ、苦々しく思っている。
テリーマンへの凶器攻撃もセメントス長老が喧嘩男時代の戦績が書かれた紙をネプチューンマンに投げ渡し、ネプチューンマンが動揺したことによるあてつけのようなものだった。
実際、ネプチューンマンにも凶器攻撃する様に誘った。
なお、塩試合ばかり製造して不人気だった喧嘩男を、マイクパフォ-マンス等、魅せる演出ができるネプチューンマンにまで育て上げた育成能力は、読者から割と評価されている。
【キン肉星王位争奪編】
冒頭、キン肉マンの力を示す目的で邪悪の神たちの前に遺体が晒され、この時初めて超人強度が5000万パワーであったことが判明した。
その後超人墓場から逃げようとしたところ
オメガマンにハントされてしまったらしくオメガマンの指の一本として登場。
ただ「超人墓場はよいところ」と言っていたので弟子であるネプチューンマンに早く来てほしくて自分から志願したのかも?或いはオメガ・ケンタウリ編での兄アリステラの回想から、オメガマンは
スパイとして潜り込むために完璧超人としてふるまっており超人墓場に詳しいことから「超人墓場から逃げようとした~」のくだりはブラフとされてる可能性もある。
ネプチューンマンに噛み付いたがクロス・ボンバーで首を吹っ飛ばされた。
なお、邪悪の神たちに「5000万パワーを誇る神に最も近い超人」と謳われていたが王位争奪編ではオメガマンを筆頭にそれ以上の超人強度を持つ輩はゾロゾロ出てくる。
後付け含みで凄く好意的に解釈すれば「5000万パワーを誇る(該当層の中でも、)神に最も近い(始祖達はザ・マン下天世代からの別格なので当然除外して、それに迫る水準に上がった後の世代という意味で目をつけるべき)超人」…だったが追放と共に力が衰えあんなゾンビ顔にまでなった、などと考えられなくはない。
時間超人編(仮)から今後、そんな話が出てくる流れはあまり期待できないが…。
『キン肉マン(Web連載)』
【完璧超人始祖編】
武道にそっくりな姿をした
"完武"ストロング・ザ・武道をリーダーとする完璧超人の本隊『
完璧・無量大数軍』が登場。
中身は全くの別人であり、同じ格好をしていたキングについて触れられるとこれを明確に否定。
またネプキンが完璧超人の首領であるという話も全くのデタラメであることが判明。ネプキン自身は首領ではなくあくまで先兵であったとのこと。
タッグ編における凶器使用に関してもやはり完全に本人の暴走であったらしく完武さんからは「最低の行い」と断言された。
ネプキンと同じくマグネット・パワーを使う隊、「
完璧超人始祖」
サイコマンが登場。
彼によるとかつてのネプキンは無量大数軍の古参であり、マグネット・パワーはサイコマンから教わったものとのこと。
だがそれが原因で増長したため無量大数軍の資格を剥奪され、手下を連れて出ていったとのこと。
つまり、夢の超人タッグ編で登場したネプキン及びスクリューキッドとケンダマン&1000人の弟子は、
完璧超人の破門派閥
だったのである。
というか1000人もの完璧超人を率いるネプキンを今まで放置していた無量大数軍って一体……
一応、無量大数軍から追放したのであって完璧超人の資格まで剥奪されたわけではなかった模様。もっとも不老不死の能力は失ったようであるが。
上記から変遷を纏めると、
完璧・無量大数軍の有望株→増長、無量大数軍追放→はぐれ完璧超人のボス→凶器の使用及び敗北、死亡→完璧超人の資格そのものの剥奪→完璧な小物となる。
『
Ⅱ世』の
トロフィー球根の設定が現在も有効なら、完璧超人の強さを世間に示すことだけでなく不老不死の力を取り戻す目的もあったのかもしれない。
サイコマンからは「調子に乗った小悪党」「最低の小者」「愚か者」と散々な評価をされているが、
同時に「昔は有能な完璧超人だった」と言われており、指導を受けているネプキンの姿が描かれている。
実際、他の無量大数軍が正体を知らなかったサイコマンから「サイコマンとして」直々に指導を受けており、無量大数軍の古参かつその資格を剥奪されてなお凶器攻撃までは幹部の立場にいたことを考えると、
かつてのネプチューンキングは本当に有能かつ大物だったのだろう。
結果的に見て落ちる一方だった評判にフォローは入ったと言える。
また俗さ故の強さとも言うべきか、開き直ったりできるメンタルの強さは悪役としてはⅡ世究極タッグ編のネプでは結局至れなかった境地だし評価できる。
公式ガイドブック『超人閻魔帳』によると、無量大数軍時代の称号は
“完傑”
。
本編では老醜しか晒していないものの、上記の通りの過去の能力とカリスマ性をうかがわせる
二つ名である。
なお、2017年1月に岡山トヨペットで開催された作者のトークショーによると、「ネプキンは
ストロング・ザ・武道に憧れて同じ格好をしていた」とのこと。
後に発売された学研の図鑑にも同様の記述があるので完全な公式設定のようだ。
もしかしたらサイコマンからストロング・ザ・武道の正体について聞かされていたのかもしれない。
【
超神編】では、
『禍福の神』リヴァイアサンにより件の胴着は『発心の鎧』といい、神にとって決意の証とも言うべき重要なものであることが判明。
どこまでネプキンがサイコマン伝手に知ったか定かではないが、ザ・マンも半ばは超人創造計画失敗の責任を取って下天した身。無量大数軍を追われた己を重ねて大真面目に『発心』の意気込みでまとっていたとすれば、少しは可愛げのある話だが・・・・そんな大層な物を勝手に模倣して地上に殴り込みをかけた上に大失敗したネプキンは、完璧超人のみならずザ・マンと神々の名誉を汚した不敬者であったようだ。
そりゃぁ邪悪の神たちに罰として遺骸を鎖でぐるぐる巻きにされ無惨に吊るされるわけだ。
【……そして】
Web連載以降は、確かに時系列的には『王位争奪戦編』以降の現役時代とはいえ、
賛否のあった『Ⅱ世』までとは違い旧連載からのキャラクターが良い意味での復活を遂げ、相方のネプチューンマンも悪評を覆すと共に存在感を増していた中で、ビッグ・ザ・武道の存在を待望する声も少なくないながらも熱心な読者程に待望と同時に再登場までのハードルの高さも理解されていた。
それというのも、Web連載以降は何れも旧連載時の敵(ライバル)陣営を越える別格的な存在に挑む中で、かつては主人公であるアイドル超人と敵対していた悪魔超人や運命の五王子とそのチームメイトといった面々が改心したりライバル関係を維持しつつも同じ側に立って戦った訳だが、武道の正体であるネプチューンキングは大魔王サタンと共に全く改心する兆しすら見せなかった例外的な悪役であったからである。
そんなネプチューンキングが今更に改心されても反対に格も株も落とすだけだし、何ならネプチューンキング周りの話は更なる師匠である“完璧拾式”サイコマンや、
ビッグ・ザ・武道のオリジナルとも呼ぶべき上位互換キャラのストロング・ザ・武道が登場したことで補完どころか旧連載時の説明不足も解消されてしまっていたりなど、ぶっちゃけネプチューンキングを再登場させる意味がなくなっていたのだ。
勿論、あくまでも嫌われている(というか役回りとして悪役となることを期待されている)のは正体であるネプチューンキングであり、ぶっちゃけるとビッグ・ザ・武道の方は未だに根強い人気を誇るキャラなのだが、とにかくネプキンが正体ななことが武道の再登場までの最大のネックとまでなっているのは早々に解りきっていたことだった。
そして、肝心のネプチューンマンの方はといえば『完璧超人始祖編』こそ、出番は限られてしまっていたものの、本隊に復帰した『超神編(仮)』ではネメシスを差し置いて完璧超人代表として出陣して、実際の連載としても初となるシングル戦での初勝利を収めるなど独り立ちする姿が描かれ、ますますネプキンを絡める必要が無くなってしまっていた。
……というわけで、新アニメ化に伴い回想シーンやストロング・ザ・武道を商品化する際の色違い程度でしか言及される機会が無くなっていたビッグ・ザ・武道であったのだが━━。
【時間超人編(仮)】
対超神戦に続き、完璧超人の代表として今回は直々にザ・マンの使命を受ける形で時間超人の幹部級である“五大刻”攻略の戦力としてネプチューンマンも出陣。
“五大刻”が降臨してマグネット・パワーの封印を解いたレバノンの地にて、キン肉マン マリポーサを退けた“燦然の刻”パピヨンマンに挑んだ。
飛行能力を始めとしてマリポーサ戦でも披露された数々の特殊能力と自然な状態での1億パワーのスペックは流石に伊達ではなく、そのパピヨンマンすら戦かせた怪力殺法で対抗していたネプチューンマンだったが試合が膠着状態に陥る中で、何と皮肉にも“五大刻”が解放したパワースポットを利用して封印されていた自身のマグネット・パワーを復活させる。
相変わらずのチート効果+数々のイキり発言には早々に『Ⅱ世』時のウホホマンを思い出して不安を覚えてしまう読者も居た程で、挙げ句にはマグネット・パワーを解放しても尚も決定打を与えられないという悪い予感通りの状況が続いてしまう。
サンダーサーベルを繰り出してすら有効打とならない……と思いきや“終焉の刻”ファナティックが先に挑んだ同胞ネメシスを攻略した古代リングの組成を利用した磁力場を作り上げてクッションとする戦法を利用して有利な状況を作り上げて喧嘩ボンバーと並ぶ代名詞“ダブルレッグ・スープレックス”を繰り出すも、尚も耐え抜いたパピヨンマンは最後の反撃に転じる。
ネプチューンマンの磁場フィールドを自らの羽根で破ったパピヨンマンは、脅威となる怪力とマグネット・パワーを利用した磁力場の両方を封じるべく空中で“ダウンダウンスカイミッション”にて締め上げて“落とす”と、体勢を反転させて最大奥義“トゥルーダウンダウンスカイミッション”へ。
マリポーサをも破ったこの超必殺技を食らっては流石に終わりかと思いきや、これがネプチューンマンの最後の大仕掛けであった。
今やネメシスとも並ぶ現世代完璧超人の代表として立つ誇りを持って己の圧倒的なフィジカルに自信を持つネプチューンマンはパピヨンマンの究極的な絞め技にも余裕で耐えきっており“落ちた”ように見えたのも数少ない友人のスグルの“たぬき寝入り”を参考にしたブラフであった。
更に、ファナティック以上の規模で磁力場を広げていた影響により“トゥルーダウンダウンスカイミッション”の威力を反対に利用して自身へのダメージを軽減させると同時に頑健な古代リング自体を破壊するのに利用したのである。
ここに来てネプチューンマンの策にハマったことを理解して激昂するパピヨンマンだったが、ここでネプチューンマンは傲岸不遜なパピヨンマンと時間超人の態度を厳しく断罪すると共に全くの小細工無しの張り手の連打で吐血するまでに追い込むと最後の仕上げを宣言。
アバター(分身)戦法を得意とするパピヨンマンに触発されたのか、マグネット・パワーを利用して自らもアバター……いや、自身にとって過去最高のパートナーとして破壊された古代リングの大穴に蔓延する砂鉄からビッグ・ザ・武道を生成して召喚するという離れ業を見せて必殺の“クロス・ボンバー”の体勢に入るのだった。
まさかのビッグ・ザ・武道の召喚という形での復活には流石にネプのウホホマン化に負けろとすら思っていた読者すら一気に先が読めなくなったと大騒ぎに。ま、まさかこんな形でネプキン抜きで武道を出す方法があるなんてこの海のリハクの目を持ってしても……
そして、多くの期待と不安を集めて描かれた決着回の冒頭では、更に砂鉄の塊の筈の武道が喋るという、更なる衝撃(笑撃)を与えつつ令和に復活した“ヘル・ミッショネルズ”のセットアップから必殺のクロース・ボンバーが炸裂。
ネプチューンマンと武道が起こす目に見える程の磁力場の奔流の中ではさしものパピヨンマンも特殊能力で逃げることすら出来ずに直撃を受け、宣言通りのマスク狩りが執行されたのであった。
そして、決着と共に武道のアバターは崩れ去り、ネプチューンマンは敢えて現在の自分にとっては邪道となるマグネット・パワーを解禁したのは時間超人が宇宙を壊す力としてマグネット・パワーを利用しようとしていることに対して自分こそが唯一無二の番人となって止める決意を示すためのものだったと語るのだった。
ネプチューンマン自身、幽閉される展開があったことで自身にマグネット・パワーを授けたネプチューンキングの師でありマグネット・パワーのマスターである“完璧拾式”サイコマンと直接に話す機会が無かっただけに、封印されるべき力であり邪道であるマグネット・パワーへの接し方というものは読者にとっても考察の余地がある部分であり、そもそも『夢の超人タッグ編』で封印されたことから使えなくなっていたことと、Web連載以降の正統派への回帰から不必要になったと解釈されていた中での唐突なマグパ復活→ウホホマン化には批判の声が出た訳だが、終わってみればキチンと伏線と信念を回収した上でのビッグ・ザ・武道のオマケ付きでの粋な解答となったのであった。
必殺技
シングル技
相手をリバース・フルネルソンの体勢に捉え高く跳躍、空中で相手の体勢を上下逆さにし、
その上から自分と相手の両足裏を合わせ、体重を掛けて相手を頭からリングに激突させる技。
決まれば相手はリングにめり込んでしまう。
隙が大き過ぎるように見えるが、キン肉マンやロビンマスク曰く「完璧な技」らしい。
技の最中に体が離れる瞬間がどこにも無いからだとか。
無量大数軍時代はこの技が“完傑”の名を冠する
必殺技だったのだろうか。
山の斜面を貫通する程の威力の蹴り。劇中では壁に穴を開けるために使用。
ゆで理論の産物その一。
体から強力な磁力を放つ能力。
金属を引き寄せたり、反発させたり、傷を回復させたりと万能。
きっと低周波治療器の原理なのだろう。
サイコマンとは異なり、使用するには地球(アポロン・ウインドウ)のバックアップが不可欠。そのため使い過ぎると胸に前方後円墳の形が浮かび上がる。
ゆで理論の産物その二。
マグネット・パワーで生み出した雷雲から発生させた落雷を掴んで相手に投げつける。見た目はイナズマ型の板で実体があり電気も帯びているというよくわからない物体。
そのくせ素手で触っても感電する様子も無い。どうゆうことなの…
これも凶器臭い?時と場合によりゃあ(ry
最近「完璧超人・秘奥義」になった。
タッグ技
ネプチューンマンの主力技である喧嘩ボンバー(ラリアット)を一人の相手に対して前後同時に仕掛ける。
基本的に対戦相手の覆面狩りはこの技によって行われる。
マスク狩りの対象の頭をパートナーとつま先で挟みマグネット・パワーの力で回転して相手のマスクをリンゴの皮むきのように切り剥がしていく。
肝心のマスクが細切れになって無くなってしまうのはいいのだろうか?
ゆで理論の産物その三。タッグ技?。
ネプチューンマンとふたりでマグネット・パワーを発動しながら回転することで地球を逆回転させ時間を戻す。マグネット・パワーマジ万能。
余談
マイルドマン→武道→ネプキンと変遷を辿った彼の姿だが、実はゆでが上手くキャラ立ちさせられず変更を繰り返したことが原因。
実際本編中ネプキンとしての要素が出てくるまでは忠実な相棒キャラに徹していたためにエキセントリックな言動が多いネプチューンマンに存在感を喰われており、章ボスの片割れでありながらかなり地味なイメージだった。
そんなこんなで容姿を変えられ続けたわけだが、その結果グレダーの黒装束姿も合わせるとマスクを四重に被っていたという珍妙な人物像が出来上がった。さらに週刊少年ジャンプ掲載時は当初袴ではなくパンタロンを穿いていたが、コミックスでは修正されている。
しかし悩んだ甲斐あってか今ではゆでのお気に入りキャラの一人である。
追記修正はオーバーボディを着てからお願いします。
最終更新:2025年06月11日 19:39