登録日:2024/07/16 Tue 00:15:00
更新日:2025/04/20 Sun 23:48:02
所要時間:約 4 分で読めるぞ天の助
まるで唐突な関係のない第三者に向けられる殺意のような台詞は後年ネットで有名になった。
…まあボーボボ内では唐突に挟まれる関係ない展開はよくあることだが。
有名な台詞のために一連の流れを他キャラに置き換えたものが話題になることもある(代表的なものは
これと
これ)が、
「殺す」という超絶物騒なワードでネタにされることを苦手とする人も少なくない。
殺意を向けるのは天の助だけにしましょう。
【経緯】
マルハーゲ四天王の一人、OVERと戦うボーボボ達。
OVERの圧倒的な実力に苦戦しながらも、ついにボーボボがダメージをまともに与えることに成功する。
初めてまともに傷を付けられたOVERは怒りを露わにする…
許さねえぞ… よくもこのオレ様をここまでコケにしてくれたな
そんな中、あの生物(なまもの)は…
だが次の瞬間、OVERはとんでもないことを言う…
あまりの衝撃と絶望で劇画風になり、口に含んでいたコーヒーを全てカップに戻す天の助。
そして我に返り「なんでオレなの!!?」「名前覚えられてるし!!」と泣き叫ぶが、首領パッチは心底どうでもよさそうに「知らね」と適当に返すだけ。
天の助はOVERの機嫌を取るため、すかさずマスター(ボーボボ)にカクテルを自らの奢りで作ってもらう。
戦場に唐突に現れたバーカウンターはシュールの極み。
だが…
とボーボボはOVERの顔面にカクテルをぶっかける。
それに続いて、
と首領パッチも頭上から酒を浴びせる。
アニメだと言い方が妙に893チック。
慌てた天の助は身内のしでかした暴挙を謝罪しながらOVERの濡れた顔面を「"ぬ"のハンカチ」で拭き取る。
ある程度拭き取って満足した天の助は…
とボケの衝動を抑えきれなかったのか結局彼もOVERの顔面に酒をぶっかけてしまう。
堪らずキレたOVERは、極悪斬血真拳「カボス」で天の助を細切れにするのだった。
なお天の助は当然のように死ななかったが、首領パッチに調理されてしまった。
【何故OVERは天の助に殺意を向けた?】
とまあこのように「何の関係もない天の助に唐突に殺意を向けた」というシチュエーションから有名になったシーンである。
実際最初にダメージを与えたのはボーボボであり、天の助はあんまり活躍していない。
だがOVERと戦っているのはボーボボ達3人+α。つまり天の助も頭数に含まれている。
更に天の助はこの台詞を言われる前にOVERの顔面を自作のスープに突っ込み、ハリボテの城を(意図せずに)破壊しているため、実質OVERに一番屈辱を与えていたのは他でもない天の助だった。
というかそもそも天の助は
元毛刈り隊Aブロック隊長なので、マルハーゲ側から見たらコイツは
裏切り者である。
闇皇帝編では
ハレクラニとそれなりに親しげだったりする事が判明する等、OVERは言動に反して仲間意識がありそうなのも窺える。
なのでそれだけ散々やらかしておきながら、今更になって部外者ヅラする天の助に、OVERは堪らず殺意を向けたのだろう。
ただ、この後のボーボボと首領パッチの謎の挑発は流石に同情せざるを得ない。いつものことだけどね。
ほぼ不死身の天の助に攻撃が向けば向くほど、盾役としては仕事してると言えるのがなんとも無情
あくまで考察ではあるが、
そもそも天の助の存在自体がOVERにとって地雷という説もある。
というのも、彼が
魚雷ガールへと変身する条件として、体にある6つの怒りゲージに怒りのエネルギーを6回溜める必要がある。
これはふざけっぱなしコケにされっぱなしのボーボボ達相手でも同様で、徐々に溜まっていく。
ちなみにOVER戦における怒りゲージ蓄積の要因は以下の通り。
1回目 (蓄積開始) |
天の助 |
OVERの頭をスープに叩きつけた |
1回目 (蓄積完了) |
天の助 |
OVER城の外壁を(図らずも)破壊 |
2回目 (蓄積開始) |
ボーボボ |
大砲ごとの体当たりによるダメージ |
2回目 (蓄積完了) |
3人 |
連携攻撃によるダメージ |
3回目 (蓄積開始) |
首領パッチ |
OVERのケツアゴに名刺を挟んだ |
3回目 (蓄積完了) |
ボーボボ |
(八つ当たり同然の)体当たりによるダメージ |
4回目 (蓄積開始) |
天の助 |
前述のカクテルぶっかけ |
4回目 (蓄積完了) |
天の助 |
頭に黒電話設置 |
5回目 |
天の助 |
OVERへのダル絡み |
6回目 |
ボーボボ |
お詫びのビックリマンシール(アニメでは納豆)贈与 |
まあ、殆どは天の助のせいではあるのだが。
ちなみに原作では、怒りエネルギーが4つ溜まった状態でゲージが見えたため、実は最初の4つの原因は不明。
アニメではそれに補完がなされており、要所でゲージだけ浮かび上がるシーンが挿入されている。蓄積開始時に黄色、蓄積完了時に赤く点灯する。
なお、後の闇皇帝編でのLOVE戦においてもゲージ蓄積が見られたが、LOVEのふざけまくった攻撃や、それに対する首領パッチ&破天荒のハジケに散々巻き込まれた末に漸くゲージが1つ貯まったのに対し、ダル絡みではあったもののボーボボ達よりはマイルドだしさほど派手でもないおちょくりをしたところ、ものの見事に一気にエネルギーが溜まった。
このことから、細かい理由なしに天の助が神経を逆撫でするのでは、と推測されている。
その後天の助はボーボボにマッスルスパークで制裁されました。
前述の通り、ボーボボと首領パッチがOVERに酒をかけても無反応だったのに対し、天の助がかけた瞬間キレている。
経緯は大体一緒だが、一部箇所が変更されている。他にも直すべき箇所があった気がする
殺害予告から
「細切れにしてやる。切り刻んでやるぞ天の助」に変更された。
1990年代には
お前を殺すがテレビ放送されており、NGワードというわけではなさそうだが…
まあ実際この後切り刻まれるのであながち間違ってはいないのだが。
衛生面に配慮してか、コーヒーから
ペロペロキャンディに変更され、上記の台詞を言われた後にキャンディを嚙み砕いた。
また、この話のタイトルは
「OVER!テメーはオレがぶっ倒す!!って天の助が言ってました~!!!」
だった。
【余談】
ボーボボと
グランブルーファンタジーのコラボイベントでは、公式twitterにて
5万RTを達成できたら宝晶石3000個をプレゼントするキャンペーンを行っていた。
…が、その内容が『RTの数だけ「ところてんマグナム」が発動!』というもので、深い闇を倒すためにボーボボが天の助を殴り抜くイラストが表示されていた。
そしてそのタグには
#グラブル #ボーボボ応援 #殺してやるぞ天の助
…公式が分かってらっしゃるとしか言いようがなかった。
【パロディ】
数多くの不条理ギャグが繰り広げられたボーボボでも特に印象に残りやすいギャグの一つ。
そのため他の作品でキャラクターが理不尽に(思える)敵意を向けられる場面が登場した場合、まず間違いなくファンによるパロディが行われる。
中には大きく話題となり、作品とは何ら関係ない「ところ天の助」までTwitterのトレンド入りする事態を引き起こしたものも。
その一方でたとえパロネタとはいえ、特定のキャラクターへの「殺してやるぞ」という過激な発言を快く思わないファンも存在するので、ご利用は計画的に。
他には、カードゲームや格闘ゲームなどにおいてバランスブレイカーが規制・ナーフなどをされる際、
「これ関連で的外れではないが意外なカード・技が規制された」時にはこのセリフがネタにされる。
当wiki内でネタにされているものだと
遊戯王カードの
これとか。
また、元ネタのようなギャグ漫画でもないのに、読者や視聴者が理不尽な敵意と感じたということは、描写不足や
説明不足、演出ミス等により、制作側の表現がまるで伝わっていなかったということである。そういう意味でもファンにとって面白い話ではないだろう。
繰り返しになるが、
殺意を向けてもいいのは天の助だけということを忘れずに。
「よくもこのオレ様の項目をここまで荒らしてくれたな。 通報してやる…」
最終更新:2025年04月20日 23:48