登録日:2024/08/11 Sun 08:08:51
更新日:2024/08/15 Thu 13:35:26
所要時間:約 24 分で読めます
これ、無理ゲーってレベルじゃねえぞ。
ドンドコドコドコドンドコドコドコ
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超体感型アクション・アドベンチャー
『ジュマンジ/ネクスト・レベル(原:Jumange: The Next Level)』は、2019年12月13日(日米同時公開)より劇場公開された、米国のファンタジー・冒険アクション映画。
『
ジュマンジ』シリーズの第3弾で、シリーズの再始動作となった前作『
ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』が大好評となったことから製作された。
前作から殆ど間を置かない期間での製作となったことから、監督のジェイク・カスダンを始めとしたスタッフは殆どがそのまま前作の体制を引き継ぐ形となった。
脚本も、今作ではジェイク・カスダン自らが書き上げて、ジェフ・ピンクナーとスコット・ローゼンバーグがサポートして纏め上げたものである。
また、製作者として主演のロック様ドゥエイン・ジョンソンが名を連ねている。
配給はソニー・ピクチャーズ。
製作は子会社のコロンビア・ピクチャーズ。
なお、本作も大ヒット作となったにも関わらず(何よりも思わせぶりな伏線を張っているのに)続編情報が聞かれない状況になってしまっているが、2023年にメインキャストの一人であるカレン・ギランより「(流石に2作分のスケジュールを確保したしわ寄せが来たのか)続編の企画はあるしキャスト達も出演を希望しているがタイミングが合わずゴーサインが出ない」との旨を発信している。
【解説】
『ジュマンジ』シリーズの3作目で、基本的な設定とルールは前作(『ウェルカム・トゥ・ジャングル』)を引き継いでいるが、今回はそれをメタ的な意味でも逆手にとったシチュエーションとなっているのが特徴。
“続編は前作の否定から生まれる”という、創作においては中々に逃れることの出来ないジレンマを、
逆説的にポジティブな方向で上手くシナリオに落とし込んだともいえ、後半に差し掛かるまでは上手く視聴者が期待するであろう展開を躱しつつも変則的な“新しい面白さ”を見せておきながら、
クライマックスにかけては反対に期待されていた“王道の面白さ”を見せるという二重構造になっている。
主人公は前作と同じくスペンサー達4人だが、更にスペンサーの祖父であるエディと、その旧友であり相棒であったマイロが登場。
若者と老人の世代間のギャップをコミカルに描きつつ、ジュマンジを通して老人達が自分の人生を振り返り、そして新たに何を見つけるのかを描いている。
今回の追加キャラであり、事実上の主人公となるエディとマイロを演じるのはダニー・デヴィート(『ツインズ』『バットマン・リターンズ』…etc.)にダニー・グローヴァー(『リーサル・ウェポン』『プレデター2』…etc.)という、2人はダブルダニー往年のスター俳優2人による豪華な共演作ともなった。
【物語(※ネタバレ含む)】
ジュマンジでの冒険から約1年━━。
高校を卒業したスペンサー達はそれぞれの道へと進んでいた。
互い互いに充実した日々を送りつつも、命がけの冒険を通じてかけがえのない親友となった本当の仲間達との思い出と絆を大切にする毎日……1人、ニューヨークへと進学の為にやって来たスペンサーを除いては。
ベサニーはアウトドア趣味が昂じて、今や海外派遣ボランティアとして世界を飛び回り、現地への貢献のついでに美しい大自然の景観を発信する活動を続け、
フリッジは大学に進学しても変わらずにアメフトに打ち込みつつ勉学を疎かにせずに自己鍛錬に励む日々を送り、
垢抜けた
マーサは大学にて人気者となって、多くの人間に囲まれての充実した学生生活の日々を発信していた。
……しかし、我らのスペンサーといえば慣れない土地での貧乏学生生活に追われ、ジュマンジからの帰還から高校卒業までの調子の良さは何処へやらの鬱屈した日々に悩みを抱えてしまい、大切な親友達からの連絡にも気持ちよく返信できない日々を過ごしていた。
そんな中、年末年始を含む
クリスマス休暇を前に久しぶりに再会を約束した4人は、行き付けの“ノラの店”に集まることを約束。
そうして再会したベサニー、
マーサ、フリッジは再会と既に報告され済みとはいえ改めて近況を報告し合う。
……スペンサーも店に向かうと告げていた筈だったのだが、待てども待てどもやって来ない。
スペンサーとの連絡が途絶えているという
マーサの心配もあってか、3人は直接にスペンサーの家を訪ねることに。
予想外にも3人を出迎えたのはスペンサーの祖父のエディと、その相棒で腕利きのシェフだったマイロ爺さん。
実は、先程まで3人が居た“ノラの店”は元々は“エディとマイロの店”だったのだ。
エディから、確かにスペンサーがニューヨークから戻ってきているということを聞かされた3人だが、肝心のスペンサーの姿はない。
行方を捜す3人の耳に聞こえてきたのは、例のジュマンジの太鼓の音。
悪い予感がしつつ地下室へと降りた3人は、其処で破壊した筈のジュマンジのゲーム機が壊れたままとはいえ稼働してTVに繋がれているのを発見。
状況から、スペンサーがゲーム機の復元をして、またもやゲームの中に入り込んだことを悟ると、(フリッジは最後まで抵抗していたが)3人はスペンサーを救うべく自分たちもまたジュマンジに突入することを決めるのだった。
(2人)3人の決意を受けたとばかりに高らかに鳴り響く太鼓の音とモニターから溢れ出る緑の光の奔流……再びルビー・ラウンドハウスとなってジュマンジ世界に降り立ったマーサはブレイブストーンと再会するが、ブレイブストーンの中身はスペンサーではなく祖父のエディのようで……!?
【主要登場人物(※ネタバレ含む)】
演:アレックス・ウルフ/吹替:
木村良平
本作でも主人公。……そして、今回の騒動の発端。
前作の“ジュマンジ”での体験(ブレイブストーンへの変身)を通じて、自らの手で道を切り開いてゆく勇気と積極性を手に入れた……と、自分では思い込んでいたが、慣れない進学先でのニューヨークでの生活に疲れてしまい再び自信喪失状態に追い込まれることに。
そんな自分の境遇を後目に充実した日々を過ごす親友達……特に、恋人となった筈の
マーサのキラキラぶりに焦りを感じてしまい、自ら“冷却期間”を申し出ておきながら
マーサの投稿を追っては落ち込む日々を過ごす中で再会の日を迎えることに。
しかし、そのための勇気を欲したスペンサーは母校の地下室に侵入。
自らの手で破壊した筈の“ジュマンジ”のゲーム機を持ち帰って配線を接続してしまうのだった。
演:マディソン・アイズマン/吹替:M・A・O
“ジュマンジ”での体験を通して、若くして完全に自己を確立してしまった元キラキラ女子。
相変わらず、スマホを通じて自分の活動を発信してはいるが、そこに載せられているのは演出された自撮りではなく、遥か遠い異国での人道支援の様子と皆と共有したい美しい自然の景観である。
どうやら、地頭は悪くなかったのに進学はせずに高校卒業後は海外派遣ボランティアでの活動に従事するようになったらしく、困っている人達を助けつつも余裕があれば趣味と実益を兼ねた秘境探検に足を伸ばしている模様。
裏表なく付き合えるスペンサー達のことを大切に思っているらしく、恥ずかしげもなく親友達に“会いたい”と発信できる程になっている。
マーサに即座に同調し、スペンサーを助けるべく再び“ジュマンジ”世界に乗り込むことを決めるが、(視聴者にとっても)まさかの現実世界への置いてけぼりをくらうことに……!?
演:サーダウス・ブレイン/吹替:武内駿輔
ジュマンジでの冒険を通じて、仲間の大切さと努力を怠らないことを学んだアメフト少年。
大学に進学しても厳しいトレーニングを続けているようだが、自分のみを鍛えるのではなく周囲を気づかったり、自身の弱点であった勉学に対しても真摯に取り組んでいるようで“学問”への理解度が前作とは見違えるまでになっている。
スペンサーの家に押しかけた時にはエディ爺ちゃんとの再会を喜んだり、あのマイロ爺さんの料理に舌鼓を打つなど呑気な様子であったが“ジュマンジ”の太鼓の音を聞いたときには青ざめ、
マーサとベサニーが再び“ジュマンジ”に入ると言い出した時には全力で反対し「もう白人と付き合うのやめる」とまで言っていたが、
逃げる間もなくジュマンジの中へ。
……しかし、今回は
持ちキャラの筈のフィンバーには既にマイロが入っていて……。
相変わらず
ゲームには其処まで詳しくないものの、チームプレイや仲間の存在を重要視するようになった賜物か、アバターの性能を活かすにはプレイヤーの向き不向きがあるということを直感的に悟ったようで、我慢の限界に達したフリッジの訴えが攻略の大きな手助けとなることに。
演:モーガン・ターナー/吹替:
水瀬いのり
“ジュマンジ”での冒険を通じて、自分を守るためだけに他者を拒絶して閉じこもるのをやめた理系女子。
外向的な性格になったためか、大学デビューと共に期せずして人気者となってしまい、頭の良さからカリスマ的な人気でも得たのか、イニシャルからのあだ名であろう“М”として学友達から持て囃される存在となり、自分や関連したインスタの投稿も人気に。
しかし、その一方では離れて暮らすようになったとはいえ期待していたスペンサーとの仲が進展することなく、遂にはスペンサーから一方的に“冷却期間”を置かれてしまうことに。
悩みつつも、冒険を経てスペンサーへの確固たる信頼を寄せていたためか寂しく思いつつも追求せずに待っていたが、流石に今回もスペンサーが姿を見せなかったことには心配が確信に変わった、とばかりにベサニーとフリッジには本音を明かしてスペンサーの行方を捜すことに。
“ジュマンジ”への再突入では、今回はキャラ選択の余裕すら与えられなかったものの安定のルビーに。
……しかし、スペンサーとベサニーの姿が見えずに代わりに会ったばかりで、しかも老人のエディとマイロが、更にはフリッジまでもがフィンバーではなくシェルドンに入っているという予想外の状況に追い込まれてしまうことに。
……前作では
ゲームの経験は殆どなかったようだが、前作の体験の賜物かスペンサーへの愛ゆえにか、辿々しいながらも今回は
マーサが
ゲーム世界の案内人役となっていた。
演:コリン・ハンクス/吹替:千葉進歩
前作でスペンサー達に20年越しに“ジュマンジ”世界から救われ、20年早く現実世界に帰還した元ロック&
ゲーム少年。
相変わらず、よき家庭人としての平穏な日々を過ごしていたようだったが、再び“ジュマンジ”に関わる形で姿を消してしまった親友達を救いたいというベサニーの訪問を受けて、
取り残された状態から壊れたジュマンジの中に何とか入れる方法を問われることに……。
明らかに無理くさい依頼だったのだが、其処はかつての
ゲーム少年の出番。
クライマックス前に再びアレックスとして
まさかの新キャラの中に入ったベサニーと共に参戦する。
演:ダニー・デヴィート/吹替:浦山迅
娘家族とは離れて暮らしていたスペンサーのお爺ちゃん。
一人で気ままなアパート暮らしとは本人の弁だが、今回ばかりは股関節を手術したばかりで色々と不便になることを危惧した娘(スペンサーの母)の説得に折れて、懐かしの我が家に身を寄せることになった模様。
スペンサーが帰ってきた時には未だ満足に歩けないのに脚立を持ち出して電球交換をしていて、娘と孫を呆れさせた。
かつては、相棒のマイロと共に“エディ&マイロの店”としてレストラン経営をしていた一端の商売人であり町の有名人。
その甲斐もあってか老いさらばえた現在でも、陰キャなスペンサーの肉親とは思えない位に快活で人当たりがよく話好きな性格である。スペンサーは祖父にも母にも似なかったようだ。
そんな訳で、少し困った所はあるが気持ちのいい爺ちゃんなのだが、娘をはじめとした周囲から心配されているのが、長年に渡り仲違いとなってしまっている相棒のマイロとの関係。
どうやらマイロからの話し合いを一方的にエディが拒絶しているといった状況らしく、そのことを咎められても聞く耳を持たないといった状況だったが……。
スペンサー達が“ノラの店”で再会を祝う約束をしたその朝に、強引にやって来たマイロと久々に再会を果たすことに。
弱り目では追い返すことも出来ずに仕方なく久々にマイロの料理を食べながら話をしようとしていた所でフリッジ達3人が訪問……。
気付いた時には“ジュマンジ”世界に……!?
演:ダニー・グローヴァー/吹替:加山雄三
品の良い老年の黒人男性で、かつては相棒のエディと共に“エディ&マイロの店”の共同経営と、何よりも店の看板となる腕利きのシェフとして働いていた。
その料理の腕前と名声は孫世代のスペンサーやフリッジにも覚えられている程だが、15年程前に唐突に店の経営権を(信用できる相手とはいえ)他人に譲り渡し、エディに相談もなしに引退してしまったという過去があった。
そのことで確執が生まれたエディとは何時か話し合いたいとの希望を伝えていたのだが聞き入れてもらえずにズルズルと年月を重ねてしまったらしく、そのことを悔い続けていた。
しかし、当人にとっても“どうにも出来ない事態”が起きたことから、既に愛する妻(グラディス)も居ない孤独となった老人の最後の願いを叶えるべく覚悟を決めてエディの下へとやって来た。
非常に温厚な性格で聞き上手が過ぎるが故に話が遠回りになる癖があるらしく、目論見通りエディと話を出来るチャンスを作れた……と思った所で“ジュマンジ”世界に引きずり込まれることに。
【アバター達(※最重要ネタバレ含む)】
演:ロック様ドゥエイン・ジョンソン/吹替:楠大典
ご存知、完全無欠の“ジュマンジ”世界のヒーロー……だったのは前バージョンまでの話。
現バージョンでも相変わらずのゲームの主人公・英雄的キャラクターであることは変わっていないのだが、余りにも他のアバターとの優遇度が違いすぎだろ……というプレイヤーからの不満が運営に届いたのか、遂に弱点が設定されることに。
因みに、その弱点とは“スイッチブレイド”……隠し武器に弱いのかと思われていたが?
また、余りに無敵すぎてヌルゲーになっていたことを反省したのか、今回のゲームのラスボスである暴虐王ユルゲンはブレイブストーンより強く設定されている絶対に勝てない敵キャラである。
何と、今回は先にゲームに入ったスペンサーがミンに入っていたことでエディのアバターになることに。
お惚けた言動をしつつもブレイブストーンらしく活躍も見せる……かと思いきや、途中で調子に乗り出したエディの暴走もあってか、大暴れをする
反面、それ以上の被害を仲間パーティーに与えるというブレイブストーンとは思えない(ダメな方向の)活躍を見せることに。
尚、前作よりもパワーが増しているように見えるが、此れはスペンサーが“ブレイブストーンを使いこなして上手くパワーをセーブできていた”からであり、エディの場合は行動でも戦闘でもパワーをセーブできていないが故に追加の戦闘や余計なイベントを発生させてしまっていた。
今回のゲームでは謎めいたブレイブストーンの過去が運営により掘り下げられたらしく、悲しい過去や元カノが設定された。
そして、エディは元カノにハマりすぎた結果、現在の元カノの旦那である恐怖のスイッチブレイド(人名)の出現フラグを満たしてしまうこととなった。
近接戦闘最強のブレイブストーンの弱点=遠距離攻撃最強のスイッチブレイドということで、百発百中のロケット弾による攻撃でのパーティー全滅…etc.を経て、終盤にて遂に堪りかねたフリッジの“エディがブレイブストーンで居る”ことへの不満が爆発。
流石に今回のゲームでは設定段階から難易度を高くしすぎたことを運営側も解っていたのか、プレイヤーが気づくことで利用出来る“救済措置”により、無事にスペンサーがブレイブストーンに宿り最終決戦に挑めたのであった。
尚、エディが宿っていた時から今回も“ダダ漏れるフェロモンは全開”……その時のマーサの様子から、やっぱり女子2人はフェロモンにときめいていたことが判明した。
演:ジャック・ブラック/吹替:高木渉
豊満ボディの天才再び。
体力は最低値(足はフィンバーより速い)だが、地図読みの天才である考古学者。
今回の
ゲームでは更に幾何学のスキルが加えられており、新登場の立体パズル型のステージ(稼働式吊り橋)の攻略に於いては必須レベルのアバターとなっていた。
また、余りにもブレイブストーンのみがシナリオで優遇されていたことを運営も反省したのか、ちゃんとオベロン教授でもシナリオが進むようには調整されていた。
今回のゲームではマイロにフィンバーを取られ、ベサニーより先にゲームに入ったためか、何とフリッジのアバターに。そして、中身が変わってカバにも注意してたのに今回は真っ先にアナコンダに食べられてやっぱり1機減った。
黒人ですら無くなったことに文句こそ言ってはいたものの、一応は前回のゲームを経て各アバターの能力を見知ってはいたためかそれなりに使いこなそうと努力はしていたが、図らずもフリッジ自身が指摘した“アバターとプレイヤーの相性”の法則がフリッジとオベロン教授にも働いていたようで、最終決戦を前にベサニーがオベロン教授に入った時にはフリッジが負った捻挫が回復、地図読みのスキルが3D解析出来るレベルにまで進化していた。
尚、何でも前向きに捉えられるようになったベサニーだが、その機会を与えてくれたオベロン教授の肉体には(恐らくは世界でも唯一)愛着を持っているらしく、再び宿れた時には歓喜の声を挙げていた。
演:ケヴィン・ハート/吹替:伊藤健太郎
ブレイブストーンのサイドキックである動物学者。 今回のゲームでは言語学のスキルが加えられており、動物と意思疎通するばかりか会話が出来るようになった。
背中のリュックから様々なアイテム(物理的な大きさは無視)を取り出すことも可能。
今回のゲームでは運営の計らいにより優先して参加させられたマイロのアバターに。
マイロなりにフィンバーのキャラ性能は引き出していたのだが、言語能力の強化により更に話が冗長で回りくどくなった結果、必要な時に必要な情報を伝えきれないという事態を発生させてしまい、(エディinブレイブストーンよりはマシだが)パーティーに損害を与えることに。
フリッジの指摘により、やっぱり「向いていない」として最終決戦を前にキャラ選択の変更が行われて再びフリッジが宿ることに。
内心ではフィンバーに戻れることを希望していたようで、道具の取り出しでは完全にリュックの大きさを越えるアイテムも取り出せるまでになっていた。
演:カレン・ギラン/吹替:
白石涼子
新たにヌンチャクスキルが加えられた女冒険家。
初期パーティーでは安定してマーサのアバターとしてスタート。
ブレイブストーンとフィンバーが初心者な上にお惚け爺ちゃんのエディとマイロ。
フリッジは不慣れなオベロン教授の中でスペンサーとは合流出来ずにベサニーはゲームに参加できず……という中で、先ずはマーサが苦労しつつパーティーを引っ張ることに。
マーサ本人が陽キャに傾いたこともあってか、前作とは違ってメタ発言をかましまくるのが今回の笑いのポイントになっていた。
運営の“救済措置”……ある特定の水場に入ればアバターをゲームの途中でも入れ替えることが可能なことが明らかになる場面にて一時的にフリッジが宿ったが、フリッジは驚異的な身体能力に我を無くしかけていた。
……どうやら、エディinブレイブストーンと同じで相性の悪い人間が宿ると一見するとパワーアップしたように見えて、細かなコントロールが出来ていないが故に失敗が確定する仕様の模様。
なんだかんだと言うか、やっぱりと言うかマーサもルビーの肉体に愛着があったらしくフリッジが宿った際には「私の胸を触らないで!」と発言していた。
演:オークワフィナ/吹替:ファーストサマーウイカ
まさかの新アバター。
盗賊スキルを持つ小柄な東洋人の女性キャラ。
花粉
アレルギー持ち。
中の人はラッパーでコメディエンヌ。
上手くいかない現実と、そんな悩みを抱えて親友達に会わなければいけないプレッシャーにより衝動的に“ジュマンジ”を再起動させて一足先にゲームの中に入ったスペンサーが宿っていた。
窃盗や解錠の他、本来は侵入やアクロバティック的な能力もあるようで、スペンサーはリアルの境遇を重ねてか「またブレイブストーンに成りたかったけどミンの方が僕にお似合い」と自虐的に語っていたものの、気の良いスペンサーでは大胆に行動しなければ性能を引き出せないミンの真価を上手く発揮できていなかった模様。(しかし、ユルゲンから鍵を盗むことに成功したのに見つかって処刑されてしまったのは空気を読まずにスペンサーinミンを捕まえたエディinブレイブストーンのせい。)
最終決戦ではスペンサーがブレイブストーンに“戻る”のに伴いエディがミンに宿ることに。
演:ニック・ジョナス/吹替:
KENN
どんな乗り物でも乗りこなせるのとマルゲリータ作りのスキルを持つ冒険家。
ベサニーの依頼を受けて“ジュマンジ”に途中参加したアレックスのアバターとして再び参戦。
とはいえ、今回は乗り物を操るステージはアレックスの到着前に過ぎていたためか、マクドノーというより元ゲーム少年のアレックスのスキルを発揮する場面の方が多かった。
常識人の筈のアレックスだが、ゲームの中となるとテンションが上がるのか、マイロを救出する場面では途中参加故にノーミス状態だったのに、罠の発動する仕掛けを施された床を割と強引にすすんでしまい、あっという間に残り1機に減らしていた。
途中参加してきたマクドノー(アレックス)が、今回の
ゲームにて飛行機の代わりに乗ってきた黒い駿馬。
実は、これも新アバターの1つで、アレックスと共に乗り込んできたベサニーが宿っていた。
弱点(?)は会話が出来ないことだが(運営「動物が人間と喋れるわけないじゃないですかスキルでも無きゃ」)、フィンバーが居れば彼を介して会話が可能。
正体は黒い天馬。
【今回のNPC達(※ネタバレ含む)】
演:リス・ダービー/吹替:
江原正士
今回は飛行機に乗って現れた“ジュマンジ”の案内人。
拡張した新ステージへとプレイヤーを導いた。
ゲーム内設定における、ブレイブストーンの元カノ。
メッセンジャーではあるが、関係を深めすぎると
死亡フラグが(プレイヤー側に)立つ。
上記の元カノの現在の旦那。
女房に未だにちょっかいを出すブレイブストーンを嫌っている等、前の
ゲームでは考えられなかった立ち位置のキャラクター。
エディinブレイブストーンが元カノとの
フラグを立てすぎ&町の住人を相手に大暴れしすぎたことで出現
フラグが成立したのだと思われる。
ブレイブストーンの
“弱点”であり、ブレイブストーンすらどうしようも出来ない
遠距離から必中確殺攻撃を打ち込んでくる最凶キャラの1人。
そういう意味では、初代でのヴァン・ペルトに近い(それでいて無茶苦茶にパワーアップさせた)キャラクターなのかもしれない。
演:ロリー・マッキャン/吹替:間宮康弘
運営曰く、復活した“ジュマンジ”世界最悪の征服者。「…お、おぅ」
ブレイブストーンの両親の仇でもある。「…そ、そうなの?」
ザトマイア山の要塞を本拠地としており、今また復活してエヴィアン地方へ侵攻し、同地の豊穣をもたらす伝説の宝石ファルコンを奪った。「それが今回の目的か…」
というわけで今回のゲームのラスボスであり、ブレイブストーンより強く設定されている最凶キャラの1人になっている。
何の準備もしていない状態では絶対に勝てず、倒すには重さ50kgもある“ジュマンジ・ベリーの果実”を最終ステージまで持ち込まなければならない。
中の人は“ハウンド”サンダー・クレゲイン。
【その他の登場人物(※ネタバレ含む)】
演:ビビ・ニューワース/吹替:小宮和枝
エディとマイロから経営を譲り受けた“ノラの店”のオーナー。
実は、初代『ジュマンジ』にて(改変以前の世界で)両親を失ったシェパード姉弟を引き取った、あの派手な見た目の美人だが優しい叔母さんである。
“ジュマンジ”での冒険を経てフェロモンスキルを身に付けたエディにときめいていた。
息子を女手一つで育てたシングルマザー。
バリキャリだったらしく、父であるエディの才能を受け継いだのかもしれない。
演:ラモーネ・モリス/吹替:
岡崎体育
スペンサー家の故障していたヒーターの修理にやって来た若い修理人。
ゲームオタクのようで、スペンサーがある程度は修復してしまっていた“ジュマンジ”のゲーム機に手を出してしまったことで……。
【今回の運営(ジュマンジさん)によるアップデート】
■ステージの拡張
前回の
ゲームではジャングルまでだったが、砂漠ステージと寒冷地ステージを追加。
■困ってる人は優先的にゲームにご招待
“ジュマンジ”での冒険を経て人生を実りあるものに変えられたプレイヤーが多いためか、
ゲームの近くに居なくても範囲内ならば“何か迷ってそうな人”は優先的に引き込むことにした模様。
■新アバター追加
最大7人プレイ。
■難易度の上昇
任意でのキャラ(アバター)選択を廃止。
キャラクター間のバランスを取るべく強すぎたブレイブストーンを弱体化する代わりに他のキャラに新スキルを加えたが、全体的には難易度が上昇している。
■新しい動物キャラの追加
ダチョウ、マンドリルが大暴れ。ハイエナはそうでもなかった。
ラクダは役に立つ。
アナコンダはワンキル。
■救済措置はあるよ
泉の秘密に気づけたかな?
【余談】
- 同原作者による姉妹作を原作としながらもシリーズとしては外伝ですらない別の作品として扱われていた『ザスーラ』だが、出演者のジャック・ブラックは「今後はシリーズの中に含まれる(ザスーラがシリーズ2作目となり、今作が4作目)」ことになる、との発言をしている。
- 現在までに表に出ている情報によると、4作目はジュマンジの起源を探る物語になる予定だったそうで、上記のブラックの発言もその予定を踏まえたものだった可能性もある。
今回のエピローグでも現実世界にダチョウやマンドリルが出現するという初代に近い異変が起きてたしね。
- ジュマンジは非現実の楽園と言われても納得。永遠に不滅の世界であってほしい。 -- 名無しさん (2024-08-11 08:24:39)
- 入れ替わってるーの泉で爆笑した -- 名無しさん (2024-08-11 16:53:00)
- 何で急に記事出たんだ? -- 名無しさん (2024-08-15 13:35:26)
最終更新:2024年08月15日 13:35