クラッシュバンディクー4 さくれつ!魔神パワー

登録日:2024/09/15 Sun 19:40:00
更新日:2024/10/14 Mon 18:07:35
所要時間:約 17 分で読めます





“PS2”にアイツが帰ってきた!!


クラッシュバンディクー4 さくれつ!魔神パワー(Crash Bandicoot: The Wrath of Cortex)とは、2001年にPS2で発売されたクラッシュ・バンディクーシリーズの第4作である。
2002年にはXbox、2003年にはGCでも発売されている。
開発はトラベラーズ・テイルズ、発売はコナミ。
初代から『3』までを制作していたノーティードッグは『レーシング』、SCEは『カーニバル』を最後にクラッシュの権利を手放している。


概要

PS2へ移行したことでグラフィックが大幅に進化したクラッシュくん。
美しい背景でヌルヌル動くクラッシュを拝める。

進め方は『2』『3』と同じように25ステージ・5エリアに分かれている形式。
各ステージにあるパワーストーンを集めるのも同じ。
時にはシューティングやレースをすることもある。もちろん隠しステージもあるぞ。


あらすじ

もう3回も世界征服をクラッシュに阻止されてしまったコルテックス。
なので今回は先にクラッシュを葬る方針にした。

クラッシュ打倒のため、遺伝子学的にチョー優れた物凄いヤツこと「クランチ」を開発していたことを明かすが、まだエネルギー不足で未完成なため、ウカウカはかつてこの世に数々の災いをもたらした地・水・炎・風の魔神の力を借りることを画策する。

そして、魔神の復活によりバカンス中のクラッシュらに地震・津波・噴火・雷の災害が襲い掛かった。
アクアクはこれらがウカウカの仕業であるとし、探りを入れに行くが追い返されてしまう。

魔神のパワーを抑える唯一の方法は、パワーストーンに魔神を封じ込めること。
魔神1体につき5個+αで合計25個のパワーストーンが必要になるらしく、クラッシュとココはまたまた地球各地を冒険することになった。


登場人物

  • クラッシュ・バンディクー(CV:山口勝平……が、本作以降一切喋らない
お馴染み万事休すな主人公。
レースやカーニバルと続いていたが、久々に冒険に出る。
クラッシュダンスは何故かしない。

  • ココ・バンディクー(CV:小暮英麻)
クラッシュの妹。CVが唯一変更された。
本作でのワープルーム「ここドコ?ワープマシン」を自力で作成するという凄まじいことをやってのける。
今作で、いよいよ一部ステージで本格的に操作できるように。

お馴染みの仮面。
今作もヒントを言ってくれるが、台詞の収録数種類がかなり減ってしまっている。
タイムアタック時に消えなくなったのはプラス。

お馴染みウスラトンカチN頭。
ウカウカのパワハラと反抗的なクランチに頭を悩ませつつクラッシュ打倒を目指す。
ゲームオーバー時によく見る。

無能揃いの部下たちに怒り心頭な悪の化身。
今回はクランチのパワーを補うため魔神の力を借りることにした。

  • クランチ(CV:岸祐二)
本作の新ライバル。コルテックスが作り上げたスーパー・バンディクー。
ただ、まだ未完成らしく魔神の力を借りて戦う。
狂暴な性格で、打倒クラッシュに燃える。

  • タイニータイガー、ディンゴダイル、エヌ・トロピー、エヌ・ジン
前作ではエリアボスとして活躍した彼らだが、今回はチョイ役扱いとなってしまった。
レースステージやカプセルステージでクラッシュに立ちはだかる。

  • 地の魔神 ロッコ(CV:くわはら利晃)
岩山を模したような魔神。
語尾に「ばい」と付く。

  • 水の魔神 ワーワ(CV:山口勝平)
波を模したような魔神。
老人のようなデザイン。氷も使う。

  • 炎の魔神 パイロ(CV:清水敏孝)
炎を模した魔神。リーダー格らしく台詞が多い。

  • 風の魔神 ローロ(CV:池田勝)
オカマみたいな喋り方をする魔神。ひょっとして紅一点ってことなの?
風の魔神なのに担当エリアは雪が降り、クランチは雷の攻撃が多いのは内緒。


アクション

コマンドはPS2コントローラー基準で解説する。

  • 移動(十字キーor左スティック)
ゲームの基本。スティック操作の場合、ちょい倒しで歩くことができる。

  • ジャンプ(×)
アクションの基本。跳んで敵や箱を踏む。

クラッシュの専用アクション

  • スピンアタック(□)
クラッシュの基本技。腕を広げて高速回転。
箱を破壊したり敵を吹っ飛ばしたりできる。

  • しゃがむ(〇)
その場でしゃがむ。頭上の攻撃を回避できる……こともある。
操作するとハイハイしながら移動する。
×を押せばハイジャンプで通常より高く跳べる。

  • スライディング(移動しながら〇)
前方にスライディングで滑り込む。
下の箱だけ壊したい時やスピンアタックで倒せない敵などに有用。
スライディング中にジャンプすればより遠くまで跳べる。

  • ボディプレス(×→〇)
全身を大の字にして下降。鉄ワク箱を破壊できるほか、これでしか倒せない敵もいる。
前作より下降が遅い。

  • ぶらさがり
金網などにぶら下がって移動する。
移動速度はめちゃくちゃ遅い。『3』と比べると一目瞭然。
タイムアタックではいかにぶらさがり移動をしないかが重要。

ココの専用アクション

しゃがみ操作ができない+パワーアップの恩恵が無いため、機動力に難がある。
ある意味初代クラッシュに近いかも。

  • カラテキック(□)
その場でキックを繰り出す。クラッシュに比べて攻撃範囲が小さい。
最近カンフー映画にハマっているんだとか。

  • 足払い(〇)
その場で繰り出して下段の箱を破壊できる。
スライディングにはならず、使いどころはあまり多くない。

  • ストンピング(×→〇)
クラッシュのボディプレスと同じ。

パワーアップアクション

一部を除いてクラッシュにしか適用されない。

  • ソロソロあるき(L2)
地の魔神撃破で入手。
つま先歩きで移動する。パワーアップしなくてもできそう
移動はめっちゃ遅い。
発動中はニトロ箱の上も歩ける。止まると解除されて起爆するので注意。

ぶっちゃけ使いどころが全然ないが、使わざるを得ないような配置は結構ある。
それも竜巻スピンアタックとリンゴバズーカを入手した時点で無になるが

  • ダブルジャンプ(×→×)
水の魔神撃破で入手。
二段ジャンプ。機動力が格段に上がる。

  • 竜巻スピンアタック(□連打)
炎の魔神撃破で入手。
長時間スピンアタックをできるようになる。
スライディングジャンプ→ダブルジャンプ→竜巻スピンアタックで長距離を移動できる。
水中ステージのスピンアタックにも適用され、長距離を素早く移動できる。

  • リンゴバズーカ(L1)
風の魔神撃破で入手。
必殺バズーカ砲を構える。カーソルを箱や敵に合わせるとロックオンし、〇でリンゴを発射。
遠距離から攻撃できる頼もしい武器。

  • スピードシューズ(R2)
コルテックス撃破で入手。
タイムアタック用装備。発動すると単純に移動速度が上がる。
ココにも適用される。

  • スーパーボディプレス(ボディプレスがこれに置き換わる)
ボディプレスの攻撃範囲が増大。ココにも適用される。
これのみボス戦ではなく、とあるステージでパワーアッププレートを入手する。


乗り物

CR=クラッシュ、CC=ココの略。

  • CRカプセル
赤青緑のラインが入ったカプセル。クラッシュが内部に入って転がって操作する。
坂の影響を受ける他、慣性が働くので慣れが必要。

  • CRパタフライ
トンボみたいな乗り物。
標的にロックオンしてボタン長押しで爆弾を投下する。
なお箱はロックオンできないので体当たりでしか壊せない。
1ステージしか乗らない上に操作性に癖がありすぎて爽快感に欠けるのが難点。

  • CRバギー
黄色のバギー。
自動走行となっており操作は方向転換か加速のみ。
曲がる時に結構滑る。

  • CRサブマリン
丸い潜水艦。
前方向への魚雷と下方向への機雷が武器。
方向転換する時に正面を向くのが特徴。

  • CRジャイロ
背負うプロペラ。
上下移動と前後移動、スピンアタックができる。
2のジェットパックに近い操作感。

  • CRローダー
早い話パワーローダー
踏みつけの威力が上がった他右腕にリンゴバズーカが搭載されている。
その場でのジャンプ時に一瞬硬直するので、移動しながらジャンプするといい。
本作のパッケージにでかでかと映っているが、出番はたったの2ステージ。

  • CRグライダー/CCファイター
シューティングステージで使用する飛行機と宇宙船。
『3』とは違い普通のデザイン。
機関砲・レーザー砲とスピンで立ち回る。

  • CCローラー
キックスクーター。地を蹴って加速する。

  • CCボード
スノーボード。左右移動とジャンプができる。


アイテム

  • リンゴ
お馴染みウンパ・フルーツ。100個集めれば1UPする。
スピンアタックで吹っ飛んでしまう。

  • アクアク
クラッシュを被弾から一度だけ守ってくれる。
無敵時間中は何故か奈落の上を歩けるようになった。金網のあるステージでのタイムアタックでは意外と重要かもしれない。
3枚集めれば無敵になるが、いつもより持続が短い。

ボス戦では付き添ってくれず苦戦を強いられることに。

  • パワーストーン
いつもの紫の石。25個集めてクリアを目指そう。
地球上のパワーストーンは『2』で全部集めたはずだろって?新たに出土したんじゃないかな。

  • 白ダイヤ
白く透き通ったダイヤ。
ステージの箱を全て破壊すればゲットできる。
一部ステージにはもう一つ隠されている。ちょっとだけ形が違う。

  • イヤ
カラフルで美しいダイヤ。ダイヤの足場を実体化させる。
今作では入手条件がドクロの足場だけになった。

  • ストップウォッチ
ステージクリア後に現れる黄色い時計。触れるとタイムアタックがスタートする。

  • トロフィー
タイムアタックで好タイムを出すと貰える景品。タイムによってサファイアゴールドプラチナのトロフィーが貰える。
ゴールド以上でなければ隠しステージは解放されない。


箱・ブロック

  • 木箱
いつもの箱。リンゴが1個か8個入っている。

  • ?箱
ハテナボックス。リンゴが複数個入っている。
今回はクラッシュプレートは入っていない。

  • シマ箱
縦縞模様のある箱。踏むことでリンゴが合計10個手に入る。

  • 1UP箱
破壊すれば1UPする箱。クラッシュプレートは廃止された。

  • 鉄ワク箱
鉄の枠で補強された箱。ボディプレスかローダーの踏み付けでのみ破壊できる。
入っているリンゴは1個に戻った。

アクアク入りの箱。一部ステージではヒントを言う。

  • C箱
チェックポイントの箱。4方向に開いて「チェックポイント」の文字を出す。

  • ↑箱
踏むと跳ねる箱。ボディプレスで破壊するのはあるある。

爆弾の描かれた赤い箱。踏むと3カウント後に爆発する。
SEが微妙に早くなった。

  • ニトロ箱
みんな大好き緑色の箱。今回は大量に配置されている。

  • スロット箱
中身の入れ替わる箱。壊さずにいるとブロックになってしまう。
デザインが変更され箱そのものが変わるようになった。

  • すりぬけ箱
一部ステージにのみある黒枠の箱。
破壊するとクラッシュが一定時間透明化して攻撃を食らわなくなる。

  • タイムストップ箱
黄色い1~3の数字が書かれた箱。破壊することで一定秒数タイマーを停止させる。

  • ブロック
薄灰色のブロック。破壊不能。
Cブロックはリストラ。哀れ。

  • ↑ブロック
踏むと跳ねるブロック。

  • !ブロック
何らかの衝撃を与えると起動し、透明箱を実体化させる。

  • 透明箱
枠だけの箱。!ブロックを起動することで実体化する。

  • !ブロック(緑)
基本、ステージの終わり際に設置されている緑色のブロック。起動することでズキュウウウン!!と衝撃を放ちニトロ箱を全壊する。
今作ではニトロ箱と同じデザインになっている。


ステージ

全体的に箱の数が多いが、その3~4割はニトロ箱で構成されている。
これはドクロとダイヤの足場の仕様が変わったためかと思われる。


何気に全ステージに専用BGMが用意されている超豪華仕様。全体的に静かでシリアスな曲調。
ただループ部分がちょっと雑

地の魔神エリア

  • 1 つるつる つっぱしれ
本作最初のステージは雪山。相当寒いのか、放置しているとクラッシュが震える。
基本的なアクションはここで覚えておくといい。でも1ステージ目から滑る氷の足場&ドクロコースはやり過ぎなのでは?
道中にいるマンモスは倒すと1UPする。

ドクロの足場があり、青ダイヤが手に入る。

  • 2 たつまきむらの たたかい
CRグライダーを操作し、村にある6つの竜巻発生装置を破壊する。コルテックスが村を襲う理由は不明。
まだ序盤なので耐久力は低い。
ステージにある箱の破壊も忘れずに。

  • 3 コロコロ アスレチック
CRカプセルで森の中の竹で組まれた足場を進んでいく。
コース全長が割と長い。
敵キャラクターが全くいない珍しいステージ。

  • 4 すすめ!まほうのしろ
西洋風の城内を進むステージ。
道中でドラゴンに追いかけられる。

ドクロの足場があり、緑ダイヤが手に入る。

  • 5 トロッコで せんにゅうせよ
山の中に隠された秘密基地が舞台。
前半はトロッコで入り口を目指し、後半は基地内部を進んでゆく。

黄色ダイヤがあれば別ルートに突入できる。結構難しい。

  • ボス すりばち コロシアム
「ほっほう?バンディクーはパワーストーン集めに夢中ばい。やめておけと言ったのに……」
「やっと、お前のそのチンケな首をひねり潰してやる時が来たぜ」
地の魔神の力で岩のボールとなったクランチとCRカプセルで戦う。

コロシアム内部に転がっている小さい石に触れると青くなり、全て青にすることでクランチに岩が降り注いでダメージとなる。
後半になるにつれ石の数が増え、クランチも石に触れて赤くしてくる。
赤くなった石に触れるとダメージを食らうので、時間経過による解除を待とう。

水の魔神エリア

  • 6 サファリパークだ ゾウ?
雨中のジャングルを進むステージ。
途中でCRバギーに乗り、サイの群れから逃げる。

最後までゾウは出てこない。ステージ名の通り「?」となった。

  • 7 ゆらゆらかいてい たんけん
海底を泳ぐステージ。後半はCRサブマリンに搭乗する。
水中ステージ全般に言えることだが、機雷の数が異様に多い。
でもBGMは神。

  • 8 にんじゃやしきで ござる
和風で中華なステージ。ココを操作する。
足場の悪い箇所が多く結構難しい。

赤ダイヤがあれば別ルートに行ける。

  • 9 かいぞくせんを やっつけろ!
火山島に群がった海賊船をCRフライで殲滅する。
敵の攻撃がかなり激しく被弾必至で、フライの癖の強い操作に苦戦しがち。

  • 10 すいちゅう ひみつきち
タイトル通り水中→基地の二部構成。
前半はCRサブマリンで潜入する。
後半は基地内を進むが、漏電している場所に注意。

  • ボス ピョンピョン はねろ
「ワーッ!かかってこい、この生意気なスポンジ野郎め!」
「ここから落っことしてやるぞ」
水の魔神の力で液状化したクランチが水の波動を放ってくる。
青い波動は足下、緑の波動は頭上を進む。たまに地を叩いて泡を出してくるが特に意味はない。設定ミス?
4回攻撃すれば勝利。ダブルジャンプはコイツを倒さないと手に入らないので初回はかなり難しい。
あとステージがめっちゃ暗い。

炎の魔神エリア

  • 11 きょうふの からくりダンジョン
様々な罠の仕掛けられた城を進んでいく。
固有の死亡モーションが多い。

ドクロの足場があり、紫ダイヤが手に入る。

  • 12 つなみ ちゅういほう
雨降る中華な街をココで進んでいく。
ボーナスステージクリア後から津波が追ってくるのでCCローラーで逃げる。

ゴール前に青ダイヤの足場があるが、本作トップクラスの難しさを誇る。

  • 13 ゴー!ゴー!クラッシュバギー
前作のボス4人とレースで対決。1位になればパワーストーンゲット。

3とは違い奈落に落ちた時点で1ミス扱い。
箱全破壊はやっぱりきつい。

  • 14 ひやひやの ドキッ!
雪原をCRカプセルで進む。
ここでも前作のボス4人が行く手を阻んでくる。

前ステージよりかっ飛ばせる場所が少ない。

  • 15 やけどに きをつけろ!
火山内部の基地ステージ。熱量がすごそう。炎の魔神エリアで唯一雰囲気が合っている
前半はCRジャイロで進んでいき、中盤から地上を行く。

なお、炎を食らうと火傷どころか全身が崩れ落ちる。

  • ボス やられたら やりかえせ
「フン!かつての華々しい英雄クラッシュも、くすぶった灰になってしまうのじゃな!」
「片づけちまおう!」
炎の魔神の力で燃え盛るマグマの塊となったクランチが無力なクラッシュを追いかけてくる。

道中に置かれたCRローダーに乗ってからがクラッシュのターン。
クランチが落としていく岩に注意しつつ水流を浴びせてやろう。
ダメージを与える度に追われる距離が増える。

風の魔神エリア

  • 16 なだれで サーフィン
雪原をココで進むステージ。
後半はスノボで雪崩から逃げることになる。

道中にある旗を全て通ればダイヤが貰える。

  • 17 たたかえ!クラッシュローダー
秘密基地ステージ。ここでようやく通常面でCRローダーを使うことに。
ローダー無双……とは行かず進むごとに暗くなる道中に気を使いながら進むことになる。
ゴール地点は何故かダンスホール。

紫ダイヤがあれば別ルートに進める。

  • 18 いけいけ ココファイター
CCファイターに乗ったココが宇宙ステーション破壊に挑む。
宇宙ステーションは3つのビットを破壊しないとダメージを与えられない。

ココが被弾する度に「アンッ」と言う。CEROはない。

本来コルテックスの野望は世界征服のはずだが、地球を破壊するのはいいのだろうか。

  • 19 しんかいの なぞ
前半はCRサブマリン、後半は泳いで進む難ステージ。
全体的に暗くて長く、嫌な感じ。

BGMは5拍子になっておりリズムが掴みづらい。

  • 20 くうちゅう だいようさい
空中の基地を進むステージ。
道中は金網やプロペラが仕掛けられている。
終盤の割に簡単なのは内緒。

  • ボス クランチ おおあばれ
「あら、見て?チビ助は飛ぶのがお好きらしいワ」
「モタモタしてる場合じゃないぞ!」
風の魔神の力で巨大な雷雲となったクランチとCRグライダーに乗って空中戦。
以下の攻撃を繰り返してくる。
  1. 左手から雷の球を飛ばす
  2. 目から弾幕
  3. 右手からビーム
  4. 上空から雷を落とす
攻撃してくる直前、魔神が円を描いてどの部位を用いて攻撃してくるかを予告してくる。
その部位が弱点でもあるため、そこを狙って撃てばいい。
HPが多い上に回復手段がないので長期戦となる。
倒すと骨になって散乱する。

宇宙の要塞エリア

  • 21 あつあつ かざんとう
火山のある島を進んでいく暑そうなステージ。
溶岩トラップが目白押し。

ドクロの足場があり、赤ダイヤが手に入る。

  • 22 ゴールド ク ラッシュ
荒野を進んでいく。
ステージ難易度はそこまで高くないが、全長がかなり長くぶら下がりもあってタイムアタックはきつい。
道中に手漕ぎトロッコがあるが、これまたすっごく遅い。

ドクロの足場があり、黄色ダイヤが手に入る。

  • 23 イライラとりでの こうりゃく
長い砦をCRカプセルで進むステージ。
途中の分岐が多く慣れないうちはイライラしがち。

GC版では何故かBGMがからくりダンジョンと同じものにされている。

  • 24 ひのたま きゅうせっきん!
最後の追われるステージ。今回はなんと火の玉*1が迫ってくる。
CRローダーに乗れるので終盤は比較的楽。

  • 25 ビリビリトラップ すりぬけろ
本編では最後のステージ。
タイトル通り電気トラップが多数あり面倒。
後半にアクアクで無双できる箇所がある。

緑ダイヤがあれば別ルートに進める。

  • ボス たいけつ!ネオ・コルテックス
「見事だな、クラッシュ……さぞかし気分がいいだろう。パワーストーンを全て集めただけでなく、最強の魔神たちに勝ったんだからな。わしもクランチと共に、お前の強さを称えるとしよう」
「滅多打ちにしてやる、顔がわからなくなるほどにな。かかってこいよ……!」
ついにコルテックスとの対決!
……が実際戦うのはクランチ、もっと言うと魔神である。

クランチがスイッチを押すことで様々な魔神の力が発揮される。
  • 地→上から岩が降ってくる
  • 水→氷の塊が転がってくる
  • 炎→足場の隙間から火炎が噴き出す
  • 風→電撃が放たれる風とは
何回か移動するとクランチがアクアクに妨害されて怯むのでそこにリンゴバズーカをぶち込もう。
すると中央にいるコルテックスをお前も戦えと言わんばかりに下に叩き落とすのでダメージを与えてやろう。倒れたコルテックスをウカウカが引き上げて最初に戻る。

4回ダメージを与えれば勝利。
悔しがるコルテックスだが、ウカウカはダイヤの力でもう一度魔神たちを蘇らせ、またクラッシュにぶつけることにする……。

ひみつのボーナスエリア

トロフィーを集めることで解放されるステージ。
パワーストーンがないためか最初からタイムアタックが解放されている。

  • 26 まっくらけ!あしもとちゅうい(トロフィー5個)
からくりダンジョンとほぼ同じ地形で、暗闇+仕掛け変更+ココという難ステージ。

BGMはシリアスだが、途中が笑点のテーマっぽい。

  • 27 にげろや にげろ(トロフィー10個)
クランチとトロッコでレースをする。
3周のうちに全ての箱を破壊するにはコースをよく覚えることが大事。

クランチより先にゴールすればダイヤ獲得。

  • 28 くぐれ!スカイリング(トロフィー15個)
絨毯に乗ったシロクマとCRジャイロでレースする。
道中にある40つのリングをくぐってからでないとゴールできない。
要は前作の「くぐれ!クラッシュ」と同じ。

途中にニトロ箱もあるが、緑!ブロックもあるので大丈夫。

  • 29 ぎんがの きょだいめいろ(トロフィー20個)
CRカプセルステージ。銀河にある巨大な迷路を進んでゆく。
全長がとても長く、分岐もありかつ壁が無いので難易度は高い。
どこかにダイヤが置かれている。

BGMはエンディングテーマと同じ。

  • 30 スノボで あそぼ(トロフィー25個)
本作の最終ステージ。ココのスノーボードでゴールまで滑る。
中間地点が一切無いので覚えゲーに近い。

+ ダイヤを全て集め、コルテックスを倒すと
  • 真エンディング
案の定クラッシュに敗北し怒ったウカウカがコルテックスに八つ当たりした結果、流れ弾が装置を破壊したことでクランチの洗脳が解けてしまう。
しかも基地の出力が限界を超えて爆発寸前になったので、そのまま基地から脱出することに。
なお警告音声はアクアク。

間一髪、CCファイターでウンパ・アイランドに戻ったクラッシュ一行。
クランチは本来は善良な性格だったようで洗脳を解いてくれたクラッシュらに感謝。
クラッシュファミリーの一員として快く迎えられることになった。

……コルテックスとウカウカもなんとか脱出していたが、着いた先は何もない氷の地だった。
ウカウカは自分のことを棚に上げてコルテックスを罵りながら狭い氷山の上で追いまわしていた。

「このアホ!役立たず!ウスラトンカチ!こんな何も無いところに着きおって!!」

真エンディングは意外にもあっさりとしていた。



評価

ゲームの出来自体は悪くないものの、前作までをプレイしていたプレイヤーからすると残念な作品であるとみなされやすい。
  • 全体的なゲームのテンポ&操作性の悪さ
  • 『3』ボス勢の扱いの悪さ
  • 普通のアクションステージが少ない
  • ステージが暗く、奥行きが掴みにくい
  • クラッシュといえばやられモーションの豊富さがウリだが、今作はほとんどが天使化か暗転して倒れるだけ
  • ボス戦にアクアクを連れていけない
  • PS2版ではロード時間が異様に長い*2
    • Xbox版はロード時間短縮、さらにグラフィック強化でクラッシュがよりフサフサになったのだが、こっちはこっちで最初のムービーが明らかに音声ズレしている上にシリーズお馴染みだった『クラッシュ万事休す』が流れない
これは前作の完成度が高かったことによる期待値ハードルの上昇が原因でもあるだろうが、それでも古参ファンが食い足りなさを覚えてしまったのは致し方ないところかもしれない。
結果、徐々にクラッシュ・バンディクーシリーズの人気は下がっていくことになってしまうのだった……。

海外でもあまり評判は良くなかったようで、クラッシュ5でコルテックスがペンギン達にお魚を渡そうとするシーンでの台詞は今作の評判から来ているようだ。

ちょっとアレな話

記事冒頭の原題を見てもらえばわかるかもしれないが、「4」のナンバリングが付いていたのは、実は日本版だけ*3、原題「Crash Bandicoot:The Wrath of Cortex」は直訳すると「クラッシュ・バンディクー コルテックスのぎゃくしゅう!」という意味である*4
後に『クラッシュ・バンディクー4 とんでもマルチバース』(新4)が発売されたことで、日本ではややこしいことになった。

ただ、クランチは後の作品にもちゃんと登場できてるし、魔神もスマホ版で出してもらったあたり、黒歴史というよりは番外作品という扱いなのかもしれない。


決して悪い作品ではないものの、全体的な評判は低いほうにある。
リメイクすればより良い作品になりそうだが、新4があるので難しいか……?



本作が初めて遊んだクラッシュだった方、追記・修正よろしくお願いします。

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  • 名曲の宝庫
  • 岸祐二
  • 隠れた良作
最終更新:2024年10月14日 18:07

*1 どちらかというと黄色いガスか放射線に追いかけられているようにしか見えず、単純に画面が見にくいうえにどこまで接近されているのかが非常に分かりづらい

*2 本来はロード画面中にミニゲームが挟まれる予定だったらしいのだが、別のゲーム会社が特許を取っていたため断念。結果クソ長ロード時間のみ残ってしまったそうである

*3 厳密には前作3の原題も「Crash Bandicoot:Warped」であるが、海外版タイトルロゴの時計盤は「3」が強調され、れっきとした三作品目となっている

*4 「warth」は特に強い怒りを指し、「復讐・逆襲」のニュアンスもある。ちなみに「コルテックスのぎゃくしゅう!」というサブタイトルさった『2』の原題は「Crash Bandicoot 2:Cortex Strikes Back」だが、Strikes Backは「反撃する」という意味なので直訳