登録日:2024/09/17 Tue 10:38:00
更新日:2025/05/03 Sat 08:02:28
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『
精霊幻想記』は北山結莉によるライトノベル作品である。
「
小説家になろう」にて2014年~2020年まで連載。
書籍版が2015年よりHJ文庫にて刊行されている。
既刊26巻。
【概要】
精霊術を操る主人公が異世界で多くの困難な壁を乗り越え、自身の居場所を模索していく
ファンタジー作品。
異世界転生作品の1つで、事故によって命を落とした主人公が異世界に転生する。
しかし、転生後主人公は親は殺され、スラム街で何とか生き延び、差別と迫害に遭うという過酷な展開から始まるというえげつない境遇に遭ってしまう。その後もラティーファとの出会いと自身と同様に過酷な境遇を生きた彼女らの人となりに触れることだったり、獣人族とのファーストコンタクトであったりなど、いわゆる
俺TUEEEものとしては大変に苦労と冷酷な展開が連続する。
物語開始当初、主人公への理解者は少なく、差別意識や嫉妬心を持つ貴族らによって、結果的に追放されてしまうという「追放系」・「追放系主人公」の特徴も持っている。
主人公は徐々に自身に秘めた力を開花させ、自身のルーツや自身とその家族を陥れた者への復讐、そして転生前の想い人との再会などを、ファンタジー世界ならではの世界描写と、当人の深刻な心理描写ともに色濃く描いている。
もちろん主人公の周りには理解者も現れ、その輪が広がって来るため、救済にもつながっている。主人公を支えるヒロインたちのおかげで、特に辛い展開の多い序盤に対してカンフル剤になっている側面もあるといって良いだろう
当初は
小説家になろうでの掲載を進めていたが書籍版の刊行に伴い、Web版と書籍版の内容の齟齬や連動において、なろうの運営からも問題視されたことから、Web版での連載を終了。最終的に作品自体も削除された。
(メディアミックス)
①コミカライズ版
tenkla作画によるコミカライズ版が2016年から刊行されたが、後にtenklaの体調不良により打ち切りになった。
現在はみなづきふたごによるコミカライズ版が刊行されている。両方とも「コミックファイア」での刊行である。
②テレビアニメ版
2021年7月~9月にてテレビ東京系列にて第1期が放送。全12話。
リオが政略結婚させられそうになったセリアを救出する場面まで描かれている。
2024年10月~12月にて第2期が放送。全12話。
アマンド襲撃の場面まで描かれている。
③ゲーム版
2021年5月よりHTML5ゲーム「精霊幻想記 アナザーテイル」がリリースされている。
【あらすじ】
スラム街で生きる孤児の少年リオ。彼は七歳の時に突然、自分がかつて日本の大学生【天川春人】であったことを思い出し、剣と魔法の異世界に転生していたのだと気づく。動揺する中、リオは記憶と同時に認識した自身の強大な魔力を行使し、少女誘拐事件の解決に貢献。その功績が評価され、彼は貴族の子どもが集う名門学院に特例で入学することに!?
【キャラクター】
(主要人物)
・リオ
CV:
松岡禎丞、
諏訪彩花(幼少期)
「父さん、母さん、俺はもう逃げないよ。生きるためにも、守るためにも、醜い自分を受け入れて前に進んでいく」
本作の主人公。
現代の日本でバス事故によりこの世を去った大学生「
天川春人」が転生した姿である。
幼い頃に母親を殺され、スラム街で暮らしてきたという過酷な境遇を過ごすことになる。とある事件をきっかけに王立学院で過ごすも、ここでも身分の違いから、周囲の貴族からは差別や迫害の対象に遭ってしまうというなろう主人公でも屈指の重たい経歴を持つ存在。
後に貴族たちの謀略により、王立学院を追われる立場になってしまう。その際はセリアに別れを告げて、自身のルーツを探るための旅に出ることになる。
後述の出会いを経て力を増大させても謙虚(というより自己肯定感が低い)な性格で、後にヒロイン達をはじめ多くの理解者を得るに至るのだが、必要以上に距離を縮めず、一歩引いたところにいることが多い。
人型精霊を宿しており、精霊術の行使が可能。
学院や精霊の里で鍛え抜かれた経緯もあって、抜群の戦闘力を持っている。また現代日本で生きてきた中で培ってきた経験と知識を現世の生活に活かしている。
その中で彼は母親を殺した者への復讐心と孤独な境遇の中にいたことを耐え忍んできた不屈の精神力をもって、困難な壁に立ち向かっていく。
一方、親の庇護を突然失い文字通り泥をすすって生き延びてきた時期に
「突然、誰かの記憶が湧き上がってきた」
という境遇から、自分が何者かという問題をきわめて深刻にとらえている。
余談だが、CVが同じであることと、その風貌、チート能力を持っていることから、
某剣士と重なるという声もある。
・セリア=クレール
CV:藤田茜
「良かったぁ~。美味しいお茶を飲むと。フフフ、幸せ~ってなるのよね」
12歳で王立学院の講師にまで成り上がった才媛である。
しかし天才であることに胡坐をかかず、伯爵令嬢でありながらもリオに対しても偏見なく接している天真爛漫な明るい女性。
特に学院では周囲の貴族によって何かと孤立しがちなリオを温かく見守っていた本作の良心的存在である。
もっとも、自身の部屋は散らかっている。そして21歳になってもリオから子ども扱いされていると思われると拗ねることも多い。
「バカにしているんでしょ!私を子ども扱いして!」
「ちっさい言うな~!!」
「それ、私の容姿が“子ども”だって言ってない?」
後に過去にリオに拷問をかけたシャルルと政略結婚させられそうになるもリオによって阻止され、以降はリオと共に歩んでいくことを決意する。
リオと旅をする際は手配書が出回っていることを考慮して、特徴的な銀髪を魔法で金髪に変え、「セシリア」という偽名にしている。
モフモフが好きでラティーファの尻尾を含めたその容姿に目を輝かせていた。
・ラティーファ
CV:楠木ともり
「リオさんのこと・・・、“お兄ちゃん”と呼んでもいいですか?」
本作の妹枠。
リオが王国から追われた際、刺客として差し向けられた暗殺者。狐耳つきの獣人種。かなりの「仕事」をやり果たしてきたらしいが、リオには到底叶わず敗北する。その後リオの計らいで自由になるも彼に着いていき、安住の地を探索する。
リオのことを実の兄のように慕い、「お兄ちゃん」と呼んでついていく。その様子がとても愛くるしい。
反面、リオに敵対する者・邪魔する者に対してはまったくためらいなく攻撃するのは、「殺し」が日常だった育ちの環境のせいか。
精霊の里まで旅に同行し、その後、里に預けられた
パスタが好き。
実はリオ(春人)が死んだ時同じバスに乗っていて、同じ事故で亡くなった少女が転生した姿である。前世名「遠藤涼音」。
獣人族を強烈に差別するベルトラム王国の地に獣人の身で転生し、奴隷にされて言われるままに人殺しの駒として使われてきた…というリオに負けず劣らずのハードモードな転生人生を過ごしてきているが、それでも前世のメンタルが崩壊していない。
・アイシア
CV:
桑原由気
「私は・・・、春人と契約している精霊だよ」
リオと契約している人型の精霊
自分がどういった存在なのか、記憶も名前もない。
リオから精霊の民の里の古い言葉で「暖かい春」、「美しい春」という意味合いも込めて「アイシア」という名前を授けられた。
春人の理解者でもあり、様々サポートしてくれる心強い存在なのだが、
天然な言動も相まっていささか無頓着な性格である。
リオのベッドに全裸で潜り込み、ラティーファらを絶句させた大胆不敵なヒロイン。
・綾瀬美春
CV:
原田彩楓
「た、助けていただいてありがとうございます。私、綾瀬美春といいます」
リオの前世・天川春人の
幼なじみ。
幼い頃に結婚しようという約束をしていたが(いわゆる幼馴染ヒロインあるあるのフラグ)、引っ越しにより、疎遠になっていた。
高校時代に再会することが出来たが、突然行方不明になってしまい、春人は死ぬまで再会が叶わなかった。
だが、実際には勇者召喚の巻き添えとなっており、リオとして生きていた春人の前に再び現れる。
お淑やかで大和撫子のような雰囲気。家事・料理スキルが高い。
(ベルトラム王国)
・クリスティーナ=ベルトラム
CV:
鈴代紗弓
ベルトラム王国第一王女。
何事にもそつなくこなせる才女である。反面、気が強い性格で、妹のフローラが誘拐事件に巻き込まれた際、妹を助けてくれたはずのリオを誤解ではあったが平手打ちした(そして直後にリオに逆襲されてしまう憂き目を見る)。
リオに対しては、妹の恩人であるという自覚はあるが、立場の違いもあったことや上記の経緯も踏まえ、一定の距離を置いている。
後に国が割れてしまった際には王位継承を宣言するも、その内心は揺れており...。
・フローラ=ベルトラム
CV:
本渡楓
ベルトラム王国の第二王女。
クリスティーナとは対照的に気の弱さが目立つが、優しさは人一倍。
自身が誘拐されたときに体を張って助けてくれたリオに恩義を感じている。
学院内で身分の差によって、不当な扱いを受けてしまっているリオに対して心を痛めることはあれど、何もできなかったことを悔やんでいる節がある。それが結果的に、リオとの距離を作ってしまう形となり、何ならやっと感謝と謝罪の気持ちを伝えても、彼からは「リオのことは忘れて欲しい」と突き放されてしまうことになる。
・シャルル=アルボー
CV:田丸篤志
有力貴族アルボー公爵家の嫡男。
家の力で近衛騎士団長の地位に着いていたが、フローラ誘拐事件の際に容疑者として一時的に城預かりとなったリオを、平民蔑視の思想ゆえに独断で拷問にかけた。
しかし、真相が明らかになったことにより騎士団長の地位を追われ、さらには学院時代のリオに模擬戦で敗れる。
後にセリアを嫁(大勢いる側室のうちのひとり)にしようとするも、リオによって連れ去られてしまい、面目丸潰れになる。
ざまあ枠その1。
・スティアード=ユグノー
CV:土岐隼一
アルボー公爵と同等の地位を持つギュスターヴ=ユグノー公爵の長男。
王女たち同様に王立学院ではリオの同窓生だったが、元来自分より地位の低い者を見下す性質があり、取り巻き共々リオを馬鹿にしていた。
さらには野外演習にてレイスが差し向けた魔物との戦いで、フローラを危うく死なせかけたうえにリオに冤罪を擦り付け、彼がお尋ね者になる原因を作った。
学院を卒業し騎士になってからもその性根は一切改善されておらず、散々やらかした挙句に父から縁を切られる。
ざまあ枠その2。
・アルフォンス=ロダン
CV:井上雄貴
侯爵家の次男。学院ではスティアードの1学年先輩だが、爵位の都合で彼の取り巻きのような形になっており、似たような成長をした。
アマンドに逗留中、身分を盾にフローラの恩人であるリオに不義理を働き、その懲罰を兼ねた都市外での魔物探索任務で汚名返上を図ろうとするも、他の騎士共々ルシウスに捕まり、レイスによって魔物「レヴァナント」に改造されてしまう。
彼だけは血の気の多さを気に入ったルシウスの意向で知性や会話能力を残して改造されたが、理性は完全に崩壊しており、最終的に正体を知られないままアイシアに討伐された。
ざまあ枠その3。
(ガルアーク王国)
・リーゼロッテ=クレティア
CV:
東山奈央
「あら!でしたら私も名乗りを上げさせていただきます」
ガルアーク王国西部に位置する交易都市アマンドでリッカ商会の会頭である令嬢。
リオが旅に向けて様々な商品を紹介してくれた面倒見の良い人物。
その後、魔物に襲撃された際ハルトとして正体を隠していたリオと再会する。彼の卓越な能力と人柄に興味を抱き、好待遇で彼と接することになる。
勇者との向き合い方・魔物の襲撃・貴族社会での駆け引きなどに振り回されつつも、商人として培った人脈と人付き合いのスキルを活かし器用に立ち居ふるまうことの出来る才女である。
彼女もまたリオ達と同じくバス事故による転生者で、前世は女子高生「源立夏」。前世の自分の名前で商会を立ち上げ、地球の文化に存在した品を再現し商売をしている。
・アリア=ガヴァネス
CV:
高垣彩陽
リーゼロッテの侍女長を務める。彼女の右腕といって良いほどの有能な腹心。
元々はベルトラム王国の子爵令嬢であったが、家が没落して以降、冒険者として活動していた時にリーゼロッテにスカウトされた。
魔剣を使い、戦闘能力は冒険者の時から変わらずかなり高め。
セリアとは王立学院時代の友人。
・コゼット
CV:飯田友子
リーゼロッテの侍女の1人。
お調子者なところがあり、恋愛に対して割と積極的。同僚の侍女から複数の男性とお付き合いの経験があることを指摘されている。
その中で魔物に襲撃された際、助けてくれたハルト(リオ)に興味を持ち、本来のお転婆な性格をひた隠し慎み深い所作で挨拶して彼の気を引こうとする。
(これを見ていたリーゼロッテは苦笑していた)
(精霊の里)
・サラ
CV:新田ひより
銀狼種の獣人の女の子で、高速戦闘を得意としている
リオに想いを寄せている節が見られるが、なかなかうまく想いを届けるに至っていない。
・オーフィア
CV:首藤志奈
ハイエルフの女の子。
「エアリアル」というどっかの水星からやってきたモビルスーツと同じ名前の鷲型の精霊と契約しており、空を飛ぶことが出来る。
主に弓を使った攻撃が得意。
・アルマ
CV:
西明日香
エルダードワーフの女の子。
サラ・オーフィアらと一緒に行動することが多い。
イフリータという獅子の姿の契約精霊を従えている。
大工仕事などもやってくれる。
・アースラ
CV:
甲斐田裕子
里の最長老の1人。
最長老は3人いるがみんな仲間を助けたリオを信頼しており、
ラティーファだけでなく、後に美春達も預けてほしいというリオの依頼を快く引き受けてくれた。
・シルドラ
CV:
一条和矢
ハイエルフで里の最長老の1人。
沈着冷静な性格。
・ドミニク
CV:中博史
エルダードワーフで里の最長老の1人。
豪快な性格。
(カラスキ王国)
・カラスキ=アヤメ
CV:大地葉
リオの母親。既に故人で、ルシウスの手によって無残にも殺されてしまったということで、リオの人生に深く影を落としてしまった。
元々はカラスキ王国の王女で駆け落ちしてしまった経緯がある。
このことから実はリオはカラスキ王国の王家の血を引く王族の家系であったことが分かる。
もしもを話すと無粋であるが、その話が王立学院でも広まれば、あのような差別的な扱いを受けずに済んだかもしれない。
・ユバ
CV:
大原さやか
リオの父方の祖母
彼が王国にやってきた際、母であるアヤメのことをリオに話す(とは言え、全ての真相を伝えることはなかった)
彼が王国にしばらく滞在した際には家族として彼を支えてくれる。
・ルリ
CV:
小見川千明
ユバの孫。リオにとっては従姉にあたる。
最初は得体の知れないリオに戸惑いを覚えたが、徐々に信頼関係を築く。
彼の実力・人柄・スぺックを認めている。リオに対してフレンドリーで、砕けた態度で接することが多い。
・サヨ
CV:
久保ユリカ
「せめて、せめて、そばにいさせてください。お願いします」
ルリの親友
リオの強さ・優しさを知り、彼に惹かれる。思い切って彼に告白するが、残念ながらフラれてしまった。
リオは罪な男である。
アニメでも同様に描かれており、彼女の一途さと心の成長が見られるので必見である。
(召喚された勇者たち)
・坂田弘明
CV:
吉野裕行
ベルトラム王国臨時政府「レストラシオン」に召喚された水の勇者。神装は刀型の「八岐大蛇」。
19歳の浪人生でオタク気質のある青年。召喚後はユグノー公爵家に引き取られる。
召喚後は自身が創作物で見られる「異世界転移」させられたことを知り、ある意味メタ的な視点を持ちながら自身は舐められないように上から目線で振る舞っていることが多い。
一方でリオの両親が死亡していることを知らなかったとはいえ、話の流れでそのことに触れてしまった際には素直に謝罪するなど全く常識がないわけではない。
しかしながら、こうした虚勢や相手のことを考えない自己中心的な言動に対して、リーゼロッテをはじめ物事を見極めることの出来る女性陣からは、彼の虚勢は見透かされ呆れられていることも多い。
・皇沙月
CV:
戸松遥
ガルアーク王国に召喚された風の勇者。神装は槍型の「グレイブ」。
春人と美春の高校の1年先輩で生徒会役員を務める才媛。
(異世界転移してきた現代人)
・千堂亜紀
CV:高野麻里佳
天川春人とは異父妹で、美春とともに勇者召喚に巻き込まれて異世界にやってきた。
春人に対しては、経緯が経緯もあって恨みの感情とは似て非なる複雑な感情を秘めている。
時折問題を引き起こすことがあるが、根は真面目である。
異世界転移後人買いに売り飛ばされそうになった。しかし、その際皮肉にもリオに助けられ、美春たちと共に精霊の里に保護されることになる。
中の人は第1期OPを担当。
・千堂雅人
CV
大西亜玖璃
亜紀の弟。
異世界転移した際、「ゲームみたい」と無邪気に話すも、美春共々、転移早々人買いに襲われてしまった。その後リオに助けられ、保護されることになる。
リオを実の兄のように慕っており、自身もリオのように強くなろうと決意する。
少年漫画で主人公を慕う年下の幼い少年みたいなポジションのキャラ。
中の人は第1期EDと第2期OPを担当。
(その他)
・レイス=ヴォルフ
CV:
遊佐浩二
いかにも暗躍してそうな風貌をしている男性。
リオが倒すべき本作の敵キャラであるといって良いだろう。
実際に裏で魔物を集めて都市の襲撃を企てたり、シャルルをいいように扱い、様々な事件を引き起こしたりするなど、暗躍している面が目立つ。
精霊術の使い手でもある。
ある目的の為にルシウスと組んでいるのだが、彼に対して仲間意識など微塵も持ち合わせいないようで、リオとの戦いで瀕死の重傷を負った彼を助けたのも「今居なくなられたら困るから」という物でしかなく、後に彼がリオに殺された時も全く悲しむ事は無かった。
・ルシウス=オルグィーユ
CV:
鳥海浩輔
凄腕かつ悪辣な傭兵団の団長。
「俺は他人の人生を壊すのが大好きなんだよ」などとリオに対して公言する程のクズで、リオの両親を死に追いやった仇敵。
その際に「リオに自分に対して復讐をさせるのが面白いから」という無茶苦茶な理由から、敢えてリオを生かしたままにしていた。
現在はレイスと組んでおり、アマンド襲撃の際にレイスからの依頼でフローラを誘拐。その際に追撃してきたリオと再会し彼を煽るも、リオの事を舐めていた結果左腕を失い、フローラも奪還されてしまい重傷を負ってしまう。
その際にレイスに命を救われるものの、「貴方が弱者だからそうなったのですよ。」などと侮蔑されてしまった。
その後は部下を動員し暗躍しリオとの再戦に備えるものの、最終的にリオに敗北して戦死。遺体は焼却処分されて跡形も残らなかった。
【用語】
〇精霊術
本作のタイトルにもあるように精霊術の存在はとても大きい。
精霊に働きかけることによって、通常では考えられないような事象を引き起こす。
一方で精霊と契約している者は魔術を使うことはできない。これは術式の内容を理解できる代わりに、体内への術式の刻印がはじかれてしまうため。
【テレビアニメ版】
制作会社はトムス・エンタテインメント第6スタジオ。
2021年夏に、テレビ東京系列でアニメ1期が放送された。
美春と再会するいい場面で終了となってしまったため、ヤキモキさせた視聴者もいたとかいなかったとか(実際に2期の告知が入ったのは1期終了からしばらく期間が開いてしまっていたのもある)
第2期は2024年秋に同じくテレビ東京系列で放送。
1期の最終話からそのまま続く形で物語が始まる。
一部のシーンでは日本語と異世界の言語が音声多重放送のように同時再生されるようになっており、視聴者の間ではネタにされた。
こちらもルシウスとの最初の戦いまでが描かれたが、Cパートではさらに先の展開を描いたシーンが差し込まれており、続編制作が期待されている。
(主題歌)
1期
OP:「New Story」
高野麻里佳によるオープニングテーマ曲。
ED:「Elder flower」
大西亜玖璃によるエンディングテーマ。
2期
OP:「アウフタクト」
大西亜玖璃によるオープニングテーマ。
ED:「春待歌」
諏訪ななかによるエンディングテーマ。
WEBアニメ
Youtubeにて、本編では扱いきれない世界観やキャラクターの紹介するのを目的に作られた。
3作品あり、前2作はセリア(CV:藤田茜)が、もう1作はリーゼロッテ(CV:東山奈央)が案内役になっている。
その設定からシリアスな展開になりがちな本編に対して、こちらは緩くまったりと見れる内容になっている。反面セリアやリーゼロッテのはっちゃける姿も見れるので必見である。
・セリア先生のわくわくまじかる教室
2021年5月から2023年12月まで配信された。
案内役はセリア。主に1期の内容について補足説明などがなされた。
本編では天真爛漫なセリアであるが、後に結婚させられそうになるアルボー公爵をdisったりと毒舌模様も見られたとか。
・セリア先生のどきどきインタビュールーム
2024年2月から3月まで配信された。引き続き案内役はセリア。
様々なキャラクターを交えて文字通りインタビュー形式でトークを展開する内容。
ライバルヒロインが出てくるとぐぬぬするセリアの表情は必見。
・リーゼロッテのわくわくまじかる商会
2024年8月から10月まで配信された。
案内役は出番が欲しいがあまりリッカ商会の裏金で番組を買い取ったリーゼロッテが担当する。
2期放映に向けて1期のおさらいをすることを目的にしている。
なお案内役がリーゼロッテに変わったことで、セリアがゲストで登場した際は番組が荒れてしまった。
追記・修正は精霊と契約を結んだ時にお願いします。
- 序盤のリオがホント可哀そうでねえ。そこからチート染みた力と良き仲間たちに恵まれたかと思いきや、また辛い目に合うし。それと、転生前と転生後の世界での価値観の違いに戸惑う描写があったりしたのはこの作品好感が持てる -- 名無しさん (2024-09-18 00:14:11)
- 俺TUEEEものの典型例みたいな認知をされそうだけど、リオ含めて各人物の心情描写が豊富で「なぜそうなったのか、そう考えるのか」が理解しやすく、物事の推移も蓋然性に富んでいる。嫌う人は心底嫌うだろうが、好きな人も多そう。 -- 名無しさん (2024-09-18 20:17:16)
- ゲーム版の聖職者ちゃん可愛い。美脚がたまらん -- 名無しさん (2024-09-19 00:16:08)
- テレビ愛知で第1期が放送されてるけど、凄く面白いな。第2期も放送してくれるといいんだけど・・・まあdアニメストアで観ればいいか。 -- 名無しさん (2024-12-01 21:37:12)
- 東京以外の放送遅れは不要です。 -- 名無しさん (2025-03-29 18:55:08)
最終更新:2025年05月03日 08:02