登録日:2024/07/07 Sun 17:22:37
更新日:2025/04/11 Fri 14:08:24
所要時間:約 24 分で奏でられるだろう!
麗しき星のメロディーアに、我らを重ねたアンサンブルを!
◆プロフィール
キャッチコピー:レースはアンサンボゥ!音楽愛する芸術家ウマ娘
誕生日:4月12日
身長:161cm
体重:ベニッシモ!
スリーサイズ:B80・W52・H81
靴のサイズ:左右ともに24.5cm
学年:中等部
所属寮:栗東寮
得意なこと:エスコート、銀製品の手入れ
苦手なこと:わさび、人工甘味料、ノートをとること
耳のこと:耳カバーは生地にこだわった海外ブランド製
尻尾のこと:普段と正装時で尻尾用コロンを変える
家族のこと:セッションで会話することも多い
ヒミツ:①作曲作業中のお供といえば『地球儀』/ ➁コロンで香りづけした便箋で手紙を出している
自己紹介:おお、我が愛するムジチスタたちよ!このサウンズオブアースと共に、今日も、メロディーアを重ねよう!
◆概要
現役時代は重賞勝利こそ叶わなかったものの腐ることなく数々のレースに挑み続け、重賞未勝利馬による獲得賞金歴代1位という記録を残したシルバーコレクターこと「サウンズオブアース」号をモチーフとした
ウマ娘。
アニメ3期の放送が間近に迫る中、2023年8月22日のぱかライブTVにて同アニメに登場する新規ウマ娘として発表。
確かに主役であるキタサンブラックとも対戦経験のある近い世代の史実競走馬だったとはいえ、
アニメ3期における
本命と目されていた存在を差し置いての意外なチョイスに当時のプレイヤーは驚きを禁じ得なかった。
濃い目ブラウンのロングヘアーを前に垂らしてゆったりと一つ結びにしたヘアースタイル。短命系母親ヘアー
右耳のイヤーカバーには音符マークのアクセントと、黒い羽根飾りも装着されている。
そしてその内面、性格は一言で言うならかなり吹っ飛んでいるというか独特。
やたらとキザったらしく大仰な言い回しを好み、言動の一つ一つが物凄くオーバーアクション。
加えて彼女が好む専門的な音楽用語が会話の随所に盛り込まれるため、初対面及び関わりの薄い第三者には非常に難読極まりない。
コミュニケーション及びエミュレートの難易度は
ネオユニヴァースや
タニノギムレットに匹敵すると言っていい。
そんなアースが最も重視している信条は「レースにおいて最高のムジカを奏でる」という一点。
最高のウマ娘たち、最高の環境、最高のレース、その先にある最高のセッションを求めて彼女は只管に駆けているのである。
無論、1人の
ウマ娘である以上、アース自身も勝利に対する意欲は間違いなく持ち合わせてはいるが、
それを更に超えた先のレース全体のセッション、魂のぶつかり合いを重視しているため、必ずしも自分が主役じゃなくてもいいと公言もしている。
そんな信条故にかメンタル面についても恐らく全ウマ娘の中でも上から数えた方が早いレベルで強固且つポジティブの塊。
その尊大で大仰な言い回しの数々は別の見方をするなら常に自信と前向きさに溢れているとも言えるもので、
繋がりの大小に拘わらずどんな相手とも堂々と対話を行い、相手の長所を見出すこと、元気づけることについては一級品。
初対面の相手は最初こそあまりに独特なアースの空気に戸惑うことこそあれ、心を開いて彼女の話に聞き入る内に自然と気持ちを明るくさせるなんてことも多々。
「最高のセッション」を目指しているからこそ、自分は勿論周りの人たちにも自信と明るさを振りまくそんなウマ娘なのである。
因みに手にしているヴァイオリンは単なるオプション
というわけではなく紛れもない本物で、
アプリ版においては度々見事な演奏を披露している。
また、その独特のキャラ性からボイスについてもかなり芝居がかった男装
イケメン風の特徴あるものとなっている。
担当ボーカルこそ少ないものの、ライブシアターでは凄まじい歌唱力を発揮するため必聴。
特に「ソシテミンナノ」のライブ間奏における"負けない"の部分はとんでもなくイケボのためぜひ一度聞いてもらいたい。
◆アニメ版での活躍
Season3
画像出典:アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』 第3話「夢は終わらない」
(C)Cygames・スタジオKAI・「ウマ娘 プリティーダービーSeason 3」製作委員会
菊のコンチェルトで、聞かせてもらったよ! キミのメロディーア!
ベリーッシモ! キタサンブラック、私がサウンズオブアースだ!
第3話にて初登場。アニメ時空では
ナイスネイチャらと同じチームカノープスの所属。
有馬記念を目前に控えていたキタサンブラックに
壁ドン込みでグイグイ迫っており、
あまりの押しの強さにキタサンはタジタジになっていた。
そのあまりのマイペースっぷりには同チームのナイスネイチャも手を焼いている様子。
因みにアニメでは何故か手にしていたヴァイオリンがヴァイオリン型の音楽プレイヤーだったりもした。
関係性は不明だが、一応アプリ版ではヴァイオリンが外気などに影響を受ける事に言及しており、アニメ版での当該シーンはたまたまヴァイオリンにとって不適なコンディションだったので音楽プレイヤーをパフォーマンス用の代替品にしていた可能性はある。アニメスタッフそこまで考えてないと思うよ
レースにおいては同話の有馬記念の他、天皇賞(春)やジャパンカップなどで度々姿を見せている。
自身の勝敗以上にレース全体のセッションを重視するスタンスはアニメでも変わらずのようであった。
◆アプリでの活躍
性能
バ場 |
芝:A |
ダート:G |
距離 |
短距離:G |
マイル:F |
中距離:A |
長距離:A |
脚質 |
逃げ:G |
先行:B |
差し:A |
追込:E |
2024年4月19日☆3「リトモ・デッラ・テッラ」として実装。
他にも候補が多数いる中で思わぬタイミングで実装されたことにより、当時のプレイヤーの多くが驚きを隠せなかった。
実は4月19日は史実のサウンズオブアース号の数少ない勝利レースの一つである2014年の「はなみずき賞」開催日であり、それに合わせての実装ということになる。
また、追加メンバーとはいえアニメで彼女が所属しているチームカノープスのウマ娘たちは、
初期実装のナイスネイチャを除いてこれまで全員が「アニバーサリーイベントの低レア追加枠」という法則があったため、
それを真っ向から破っての☆3実装にも驚かれることになった。
同時に、アニメ3期で同じくカノープスメンバーとして追加発表されたロイスアンドロイスの実装時期についても予想が困難になったと言える。
重賞勝利こそ無かったものの、有馬記念やジャパンカップ、その他GⅡ戦線での2着入賞を反映してか、距離適性は中距離及び長距離が最高のステイヤータイプ。
一転、残りの短距離とマイルについてはそれぞれGとFと低めなため、そちらは諦めた方がいいだろう。
脚質適性については差しが最高のA、次いで先行がBとなっている。
[リトモ・デッラ・テッラ]
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[リトモ・デッラ・テッラ]サウンズオブアース」勝負服
馬主である吉田照哉氏が所有する競走馬の勝負服「黄、黒縦縞、赤袖」がベース。
彼女のキャラ性をこれでもかとイメージした歌劇団風の衣装となっている。
アース曰く、この勝負服もまた「最高のムジカを奏でるための勝負服」とのことで、
胸元の地球を模したブローチ、宇宙にまで響き渡るメロディーアをイメージした裏地など、細部までこだわり抜いた一品となっている。
また、裾に描かれている楽譜は有志の調査の結果『うまぴょい伝説』および『GIRL's LEGEND U』と判明している。
衣装名の単語はイタリア語でそれぞれ、リトモ=Ritmoは「リズム、拍子」、デッラ=dellaは英語のof等と同義の接続詞、テッラ=tellaは「地球」を意味する。
繋げて意訳するならば正に「サウンズオブアース」といったところであろう。
成長補正はスタミナ、パワー、根性に+10%ずつ。
所持スキル
後述する自身のSSRサポカでも取得可能な汎用回復レアスキルの好転一息を始めとして、
スリップストリームやウマ好み、遊びはおしまいっ!といった距離・脚質を問わない汎用型スキルを多く揃えている。
威風堂々のことを考えると差しでの運用が最も効果的だろうが、その気になれば先行で走らせることも可能であろう。
なお、ハヤテ一文字は置いてきた
通常スキル:
直線回復、遊びはおしまいっ!、プレッシャー、(覚醒Lv2)スリップストリーム、(覚醒Lv4)ウマ好み
レアスキル:
(覚醒Lv3)好転一息(レース中盤の直線で持久力が回復する)
┗カエスーラ(中盤の直線に入ると持久力を回復し速度がわずかに上がる)
(覚醒Lv5)威風堂々(最終コーナーで中団以降だと前後3人ずつの速度をわずかに下げ、自分の速度を上げる/差し)
┗トライアンフ(レース終盤が迫ったとき中団以降だと前後3人ずつの速度をわずかに下げ自分の速度をすごく上げる/差し)
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[リトモ・デッラ・テッラ]サウンズオブアース」固有スキル発動
固有スキルは「ヴィヴァーチェ・ヴォラーレ」。
効果は「レース前半に中団ですぐ前かすぐ後ろにウマ娘が長くいると持久力をわずかに回復する、その後レース中間付近の直線で少しの間速度がすごく上がる」というもの。
発動条件自体は比較的緩めであり、回復スキルと後半の速度上昇の複合スキルとなっている。
といっても回復効果の方はわずかと控えめな部類のため、基本的には後半の速度上昇がメインとなるだろうか。
発動演出はヴァイオリンにマラカス、アコーディオンと次々に演奏した先、
晴天眩い大草原の下でアースが高らかに両手を広げるという、やはりというか色々ぶっ飛んだもの。
固有二つ名は「情熱的な芸術家」。
取得条件は「有馬記念を二連覇し、菊花賞、ジャパンC(シニア級)に勝利し、ファン数が320000人以上になる」。
条件の内、クラシック級の有馬記念だけは目標外になるため、そこの取りこぼしには注意したい所。
それさえ押さえておけば、基本的に中長距離の王道路線を走ることからファン数も稼ぎやすく、
目標レースでの勝利を落とさないようにしていけば取得はそこまで難しくない筈。
ファン数=獲得賞金という理由でウララを超えるファン数を要求されなくてよかった
サポートカード
育成実装よりも前に先駆けて、2023年11月20日に共通のRと共にSSR【大地と我らのアンサンブル】の他、
アニメ3期のBDソフト、ウマ箱3第3コーナー購入特典としてSSR【ブリッランテな旋律を君と】が実装されている。
SSR【大地と我らのアンサンブル】
得意トレーニングはスタミナ。
友情ボーナス、やる気効果アップ、トレーニング効果アップを一通り備えている上、
固有効果の「編成しているサポートカードのタイプが4種類以上ならトレーニング効果アップ」も併せるとトレーニング効果は+15%にまで上がるため出力はかなりのもの。
これに加えてスタミナボーナスとスキルPtボーナスも加わり、得意率アップも65と高めなため非常に強力。
獲得スキルのラインナップも末脚、垂れウマ回避、序盤巧者に中盤巧者など、その全てが汎用系スキルのため、
どのような脚質、距離の育成においても腐ることが無いという強みがあり、
更に連続イベント完走後のレアスキルは選択式で「ハヤテ一文字」か「好転一息」のどちらかを取得可能となっている。
中長距離の育成や自前の回復レアスキルを持っていないウマ娘の場合なら好転一息、
そうじゃなくてもこれまた直線の速度アップの汎用レアスキルであるハヤテ一文字を選べるため、レアスキルでさえ腐らないというのはかなりの強み。
総合してどこを取っても隙が殆ど見られない非常に強力なサポートカードとなっており、
これまで長きに渡ってスタミナサポカトップの地位に君臨していたSSR【一粒の安らぎ】スーパークリークからその座を奪い取る形になった。
そもそも初期から3年近くもトップの地位にいたクリークがおかしいのだが
その陰であろうことかレアスキルまで被ってしまっているコイツの立場は完全に潰されてしまった
強いて弱点を挙げるとするならスタミナクリークと同様に初期絆アップの解放が3凸からのため、
2凸以下で使用する場合に友情トレーニングの発動が遅くなってしまうこと。
そしてもう一つ、これまたお馴染みの悩みというかサウンズオブアース自身の育成には使えないのが痛かった。
練習出力や回復レアスキルといった点についてなら、上述のスタミナクリークでもカバーが効くものの、
実装時点のインフレが加速している環境においては、通常スキルの取得ラインナップやサポカのイベント内容、スキルPtボーナスの有無で差が付きやすいのが悩み所だった。
その後、実装から約11ヶ月後の2024年10月29日、新たなスタミナサポカであるSSR【Cocoon】エアシャカールが、こちらと同等以上の練習性能に加えて非常に強力なシナリオリンク効果を持っていたことから、環境トップからは陥落したとええる。
当時はSSRシャカールと同時に実装された第9シナリオ「走れ!メカウマ娘 ー夢繋ぐ発明ー」において、そのSSRシャカールのシナリオリンク効果が必須級とされていたため、2番手以降の代用として使うのも厳しかった。
アース自身の育成において嘗てのクリークと同様に「アースの育成にアースのサポカが使えない」という状態から脱却できたのはありがたったが。
更に後の2025年2月の4thアニバと共に新規実装された第10シナリオ「The Twinkle Legends」においては上記シナリオリンク問題が無くなった上に、長距離育成時にはスタミナ2枚編成も視野に入ることが多くなっているため、SSRシャカールを持ってない場合の1番手、もしくはSSRシャカールと同時に編成する2番手候補として再度評価が上がってきている。
SSR【ブリッランテな旋律を君と】
得意トレーニングはパワー。
他の映像ソフトの購入特典サポカと同じく最初から完凸済なものの、
やはり全体的な性能は特典サポカらしくかなり控えめであり、これといって特筆すべき点は無い。
連続イベントを完走することでこちらは回復レアスキルの「どこ吹く風」が取得できる。
個別ストーリー
トレセン学園及びトゥインクル・シリーズは真剣勝負の世界、勝者が華々しい栄光を得る裏には数多の敗者が存在する。
デビュー後のウマ娘の7割近くは1度も勝つことのないままレースの舞台から去っていくという厳しい世界……
故にパートナーであるトレーナーにはウマ娘の夢を背負い、勝たせるという義務が生じるも同然なのである。
一度も担当が付いたことのない新人の身ながら、そんな現実の数々に直面してナーバスな心境になっていたトレーナー。
勝ちにこだわる姿勢が表にも出てしまっているせいか、デビュー前のウマ娘たちにも避けられ気味であり落ち込むばかり。
そんな最中でトレーナーが目を付けたのが、テンポ良く軽快にコースを駆ける1人のウマ娘の姿。
気づけばノートがビッシリ埋まるほどの注目を向けていたものの、気落ちしていたこともあり特に声をかけずにその場を去ることに。
ところが、後日、学園の一角から聞こえてくるご機嫌なメロディーに耳を奪われ足を運んでみれば、
その注目していた件のウマ娘が姿を現し熱心にこちらを口説いてくるという思いもよらぬ展開に。
難解極まる音楽用語も交えての情熱的な言葉の数々にはトレーナーも困惑の色を浮かべるばかり。
──初めまして、アモーレ。私の名はサウンズオブアース。
そのウマ娘──サウンズオブアースが語ったところによれば、トレーナーが自身に注目を向けてきたその日から、
トレーナーの内からドロローソなメロディーアが溢れており、ピアニッシモを感じたためにエネルジコにしてあげたかったのだという。
…わけもわからぬままにアースの勢いに押されてやってきたのが街中のライブステージ。そして手渡される二つのマラカス。
ますます困惑の渦に叩き込まれる中、お構いなしにアースは眼前で見事なヴァイオリン演奏を開始。
その音色と旋律にトレーナーはもちろん、周囲の大多数が聞き入る中、アースは今回はデュオだとトレーナーに促す。
その言葉の意味することを理解したトレーナーは困惑は消えないながらもヤケクソ気味に手にしたマラカスを一心不乱に振り始める。
拙いトレーナーのマラカス捌きに順応するように変幻自在にテンポを変え、トレーナーの手を引くアース。
そんなアースの頼もしさにトレーナーはいつの間にかその場の空気にのめり込んでおり、気づけば心からこの演奏、デュエットを楽しむまでに。
終わってみれば数多く集まった周囲のギャラリーからも拍手喝采という様相であった。
最高のセッションだったと大興奮のアースに対し、トレーナーは尚も君の演奏が凄かったからだと腰が引け気味。
次いで気になったのが、どうして自分のことを気にかけてくれたのかということについて。
それについてもアースは先と同じように、トレーナーがドロローソなメロディーア…つまりは苦しさに満ちた音を奏でていたからと同じ返答。
トレーナーは言葉通りの意味で捉え、音なんて奏でてないと返すものの、対するアースの返答は抽象的。
本人にその気はなくとも、人は誰しもが自然とメロディーアを奏でており、自分はそれを聴いたに過ぎないのだと。
手を引かれるままに続けてやってきたのは商店街。
ダンスパフォーマンスをする青年や呼び込みに熱心な店員、道を行きながらスキップをする母親と手を繋ぐ少女。
その誰しもがそれぞれのメロディーアを奏で、自己表現を行っており、その重なりこそがこの場におけるアンサンブルにしてムジカ。
高らかに語るアースの言葉はトレーナーには未だ完全には理解し難かったものの、
……! あははっ! 君は私のメロディーアを、そう感じたのか!
トレーナーの言葉にアースは非常に満足したような面持ちであり、同時に明日のセッション──選抜レースを見に来て欲しいと誘いをかけるのであった。
迎える翌日。レース場にて声をかけてくるアースが語るのは自分だけでなく、周囲全体の音に耳を傾けてほしいということ。
多くのウマ娘たちの深呼吸、気合を入れる声、不安げな足音、焦燥、緊張、期待、そして勝利への意欲と執念…
アースの語るところである数多のメロディーアがトレーナーの耳にも確かに聞こえてくるのを感じていた。
そして始まる選抜レース。
アースに案内された特等席で間近にウマ娘たちの熱気を感じるトレーナーに聞こえてくる数々の声。
アースだけでなく、熾烈なポジション争いの下、多くのウマ娘たちが勝利を求めて只管に駆ける。
1人1人の、されど全く違う全力の走り、つまりは演奏が、リズムがぶつかり合い、一期一会のハーモニーを奏でるかの如し。
その先にあるもの、自分が先頭建つ瞬間、すなわちこのハーモニーの主旋律を勝ち取り周囲を圧倒するという一点。
そんな素晴らしいレースの熱気に当てられて、トレーナーの脳裏に過ったのは、嘗て自分がその道を志した最初の思い。
ただ純粋に全力で競い合いう、見る者に感動を与える真剣勝負。そういうレースが好きだから、全力で走る彼女たちの手伝いができればとトレーナーを志したということ。
無論、勝負事の世界である以上、勝利にこだわることもまた重要なこと。されど、それだけに囚われてしまったのでは本末転倒。
まず考えるべきはウマ娘自身の思い、彼女たちがどう走りたいのかその思いを汲むことだったのだと。
(私が主役でなくてもいい。──だが、応える必要はある。)
(彼女たちと肩を並べるに値する、ウマ娘であると!)
(このセッションに! このムジカに! 相応しいエズルタツィオーネをっ!)
(あははっ! 聞こえた! 確かに聞こえたぞ、アニェッリノ!)
(興奮で掠れたヴィブラート! だからこそ、美しい!)
(さあ、舞台は整った! 今こそ、世界に──いや、地球に響かせよう!)
嘗ての情熱を取り戻したトレーナーの魂からの咆哮に応えるように、アースもまたスパートをかけて只管に走る。
そのメロディーア、奏でる音楽はとても無邪気に見える、勝敗とは違う場所にあるレースの喜び、そんなものを感じさせる音色だった。
結果的にアース自身は惜しくも2着、ご期待に添えられなかったかな? と声をかけてくるものの、
既にトレーナーはアース自身の勝敗以上に、目の前のレースが奏でたアンサンブル、その素晴らしさを伝えてくれたアース自身への熱でいっぱいになっていた。
故に、目の前のウマ娘に対してトレーナーの自分がかけるべき言葉はもう決まっている。
ドロローソからアニマート、アース自身が語るようにトレーナの奏でるメロディーアは既に別物となっていた。
真っ直ぐに、堂々と語られたその勧誘の言葉は、アースにとっても期待通り、歓喜に満ちた誘いではあったが、
ワンテンポ挟んでアースはいったん冷静になり、どうして自分を選んだのか改めてトレーナーに問う。
が、トレーナーは真剣に考えてしまったのと、アースへの期待に胸がいっぱいになる余りに上手く言葉が見つからない。
思い浮かぶ言葉の数々はどれもがありきたりなもので、何かが足りないと思うばかり。
と、あれこれ悩んだふとした拍子に音を鳴らしたのが、トレーナーのカバンに入れっぱなしの返し忘れたマラカス。
シャカ…と、音を鳴らしたそれを見て、トレーナーはこの溢れ出る情熱を伝える手段はこれしかないとマラカスを手に取る。
その演奏の裏にある情熱と思い、レースそのものへの楽しさを思い出させてくれたこと、
サウンズオブアースというウマ娘がターフの上で最高の演奏をする瞬間を見てみたいということ。
ただひたすらに自分の中にある本質、情熱をメロディーアに乗せてトレーナーはマラカスを振り続ける。
そして演奏終了後、ただひたすらに聞き入っていたアースは高らかに───
これだ! 私がトレーナーに求めていたムジカ!! ああ……ああ! 君こそ、私の運命だ!
その先にある、グランディオーソなセッション! それこそが、私の走る意味!
言わずともわかるよ。──奏でれば、伝わると。それを理解してくれた時点でね。
高らかな宣言と差し伸べられる手、アースのその手をトレーナーは迷うことなく握る。
レースという舞台における最高のムジカ、2人でそれを奏でるために。
育成シナリオ
個別ストーリー内でも語られたサウンズオブアースの目指す先、レースにおける最高のセッションを奏でるためにトゥインクル・シリーズに挑むことになる。
レース目標自体はデビュー戦からのファン集め、日本ダービーや天皇賞(春)、ジャパンカップに有馬記念などのG1戦線に、
京都新聞杯や日経賞、札幌記念といった史実のサウンズオブアースが挑んだG2戦線なども挟んでいくような形になる。
そしてそんなアースのシナリオで重要視されるのはやはり自身の勝敗以上に、彼女たちとその周囲を取り巻くレースの在り方について、
特にクラシック級以降はアース達の上の世代である、オルフェーヴルやジェンティルドンナといった大スターたちが華々しい活躍を残し、
今も尚、その残光が燻っていることから、自分たちの世代への注目が薄れているという周囲の空気に真っ向から対抗。
アースが同世代のウマ娘たちと共に、自分たち世代のレースが奏でるムジカは決して劣ってなどいやしないと周囲を盛り立てていくといった感じに。
やがて、アース自身の輝きは上の世代の残光の裏で壁にぶつかっていた存在や、下の世代たちすらも巻き込む最高のセッションを形作っていくことになる。
隠しイベントとしてシニア級終了後に「大地と宙と、夜と、星と、君たちと」が発生する場合がある。
詳細な条件は判明していないものの、目標外を含めたG1レースでの一定回数以上の勝利が必要と予想されている。
内容自体も回数によって分岐するようで、高いパターンだとスタミナと賢さが+30に恐れぬ心のスキル取得と強力なため、狙っていく価値は十分あるだろう。
特殊実況はシニア級の有馬記念で勝利すると発生。
+
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特殊実況 ※ネタバレ注意 |
名脇役では終われないサウンズオブアース!
この夢のグランプリを制したプリマは
サウンズオブアースでした!
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◆関連キャラクター
育成シナリオ内においてアースの同期として登場する、メイン級にも匹敵する出番を誇る名ありのモブウマ娘たち。
当初は上述したように、上の世代の印象にかき消されがちな自分たち世代の在り方に悩みを見せていたのだが、
そんな現状を良しとしないアースの前向きさに感化されていったことで2人とも気を持ち直し、
自分たちは決して上の世代に劣らない、紛れもない今の時代を駆ける主役の1人なんだと奮起していく。
モデルはそれぞれ、ピアレスシャウトが2014年日本ダービーを制覇したワンアンドオンリー、
アウラムスタアが2015年の有馬記念を勝利したゴールドアクターで、共に史実のサウンズオブアースの同期。
尚、アニメ3期では先行してゴールドアクターの代役ウマ娘として
アスラン・ザラオールハイユウという別のモブウマ娘も登場していた。
言動の大半が不思議に満ちた、スピリチュアルでアファーマティブなウマ娘。
育成シナリオ内ではデビュー戦の直後に突如として登場。
この先アースは分かれ道に接近しており、且つ進むことはディストーションであると、相変わらずの独特な感性での忠告を行うものの、
アースは迷うことなく止まることなく進み続けると答え、それを聞いたネオユニもまた、見守ることにすると告げて姿を消した。
その後は上述した隠しイベントでも再登場し、運命線を「覆した」アースに礼を述べると共に、星空の下でセッションを行っていた。
アースの方としても神秘的で静かな音を響かせる広大な星空を思わせるようなウマ娘で、
彼女の奏でる音には"運命的な心地よさ"を感じているなどと、強く意識していたようである。
その他、ホーム画面でのトークやアースの誕生日会話、サポートカードのイベントなど、絡みは数多い。
史実ではご存知の通り、ネオユニヴァース号の産駒の1頭がサウンズオブアース号という親子繋がり。
特にウマ娘の両者を並べると、瞳の色はそっくりだったりする。
ご存知、ジェンティルドンナやヴィルシーナと並ぶ12世代の主役の一角にして、全ウマ娘の中でも一際ぶっ飛んでいる破天荒のゴルシちゃん。
アースの育成シナリオでも夏合宿や天皇賞(春)などで度々登場。
言動は奇天烈そのものながらも、紛れもない実力者の1人であるゴルシのことをアースも純粋に尊敬しており、
共に裏山トレーニングに励んだり、天皇賞(春)前のトレーニングで即興セッションを行ったりと独特の絡み方をしている。
また目標外かつ特にイベントは無いものの、クラシック級の宝塚記念には事前のイベント(及び史実)通り彼女と
ジェンティルドンナも出走しており、一足早く対戦する事が可能。
史実では天皇賞(春)やゴールドシップの引退レースとなった有馬記念などで対戦経験あり。
いつか物語の主役、プリンシパルになることを夢見る直向きスポ根ウマ娘。
アースの育成シナリオにおける中盤から後半にかけてのメイン級の1角と呼べる存在で、
自身もまたオルフェーヴルという絶対的強者を前に世代の影に埋もれる側になってしまったという現実から、
レースの勝敗以上に全員が等しく主役であるというアースの考えは理解できないと焦りを募らせていた。
そんな彼女もまたアースは共に走るレースで導いていくことで、ウインバリアシオンもまた、
例え勝てなくとも懸命に走る自分のことを応援してくれる人たちはちゃんといるということに気づき、気持ちに一区切りつけることになる。
史実では育成シナリオと同様に、日経賞や天皇賞(春)などで対戦経験がある。
育成シナリオのシニア級から頭角を現してくる、下の世代のスターウマ娘たち。
アニメ3期以上にアースは彼女たちにも積極的に絡んでいくことになる。
特にキタサンやシュヴァルとは彼女たちの走る日本ダービーとその後のドゥラメンテの骨折後でも対話しており、
目標を見失い気落ちするキタサンに対し、新たに目標を打ち立てればいいと再起を促したり、
そのままシュヴァルの下へと足を運び、先へ進む同期たちに焦るシュヴァルのことを宥め、悔しさをバネにできるのは君自身の強さだと励ましたりと、
持ち前のポジティブシンキングを如何なく発揮して、下の世代にも影響を与えている程であった。
そしてその後のジャパンカップや有馬記念といった大舞台において、共に更なる偉大なセッションを奏でることになる。
ダイヤとクラウンはアースのバースデートークにも登場。
アースお気に入りの楽団に「バースデーコンサートの開催依頼をした」という、金持ち特有のぶっ飛んだ発想には、
流石のアースも常識の範疇を超えていたのか、夢でも見ているのか? と、困惑する他無かったようである。
アースの育成イベント『友情のアンサンブル』で登場するアースのクラスメイト達。
各々のテーマに合わせた楽曲を演奏し活力尊死をくれるアースに恩返しがしたいとアースのトレーナーに相談を持ち掛けてくる。
00年代においてその名を馳せた、芝居の片手間に人生やってる最強クラスの世紀末覇王。
ホーム画面会話の一つで絡みがあり、オペラオーを主役に据えた新・トレセン学園校歌という名の非常にやかましい即興ミュージカルを披露していた。
史実では年代が離れていること含めて明確な絡みは
過去の創作で直接接点こそないものの共に「ある団体」に加入していたくらいしか無いため、飽くまでもキャラの共通性による絡みと思われる。
ただ、共にレースや日々の日常を歌劇、音楽、ミュージカルという一種の舞台に見立てる感性こそ共通しているが、
「自身を含めたその場にいる全員が等しく主役である」アースと「自身を絶対的な主役として見立てた上での一つの舞台を作り上げる」オペラオーでは、
根本的な部分で相違点があるとも言える。
君たちの綴る追記・修正というメロディーアで、この項目により素晴らしいムジカを響かせてくれたまえ!
- まだ建ってなかったのか、てっきり建ってるものと -- 名無しさん (2024-07-07 17:59:36)
- 最初はオペラオーとのキャラ被りをどうするのかと思っていたが、表面上は似ていても『皆が等しく主役になれる』と考えるアースと『自分が絶対的な主役であり、周りはそれを盛り上げる共演者』と考えるオペラオーという、ある意味で絶対に分かり合えない2人なのは上手い作り分けだと思った -- 名無しさん (2024-07-07 17:59:47)
- ガチャで出た時に固有演出の音楽でガチャ画面の曲をキャンセルするという現状唯一無二の個性持ち -- 名無しさん (2024-07-07 18:28:14)
- 作成ありがとうございます あと、すべり台の被害者ではなくね -- 名無しさん (2024-07-07 19:34:35)
- そうだよな。むしろ嬉々としてやりそう。 -- 名無しさん (2024-07-07 19:36:23)
- ↑ わかる -- 名無しさん (2024-07-07 19:39:03)
- 記事建ってないのはこれでラインクラフトだけか。 -- 名無しさん (2024-07-07 21:45:34)
- SSRスタミナアースは無凸でもそれなりに仕事してくれるのがえらい -- 名無しさん (2024-07-07 21:50:17)
- ぶっちゃけ言っている言葉は親父よりかは分かりやすい。(単純に音楽用語を多用しているだけなので)後意外と常識人ではあるんだよね。 -- 名無しさん (2024-07-07 22:14:16)
- 追記された水色に赤文字って誰かと思ったが、そうだ。お前いたなぁw -- 名無しさん (2024-07-08 22:42:48)
- ↑去年のネオユニと同じ流れで皐月賞バのズン子も有力視されてたからな当時。それがまさかのはなみずき賞繋がりでアースとか誰が予想できたか。 -- 名無しさん (2024-07-08 22:53:13)
- サトノコンビの誕生日プレゼントにビビりまくっているあたり、根は常識人 -- 名無しさん (2024-07-09 09:55:53)
- カノープスのチームメイトも追記してほしい -- 名無しさん (2024-07-26 18:00:59)
- ハフバ前のカウントダウンログイン画面でノースフライトと一緒だったのはどういう繋がりなんだろう -- 名無しさん (2024-08-20 18:03:42)
- ↑誕生日が同じ -- 名無しさん (2024-08-22 20:16:09)
- 「ツーンが取れないよ、ツーンが!」...ワサビ苦手なのは元ネタがあるんだろーか? -- 名無しさん (2024-08-22 21:37:57)
- ↑ミルコ・デムーロ騎手の苦手なものがワサビだから -- 名無しさん (2024-08-23 09:35:30)
- 勝負服の裾の楽譜だけど、裏地はGIRLS' LEGEND Uの冒頭のファンファーレらしい -- 名無しさん (2024-10-24 13:02:47)
- カレンブーケドール実装されたから二人の絡みが楽しみ -- 名無しさん (2025-03-04 23:11:24)
最終更新:2025年04月11日 14:08