登録日:2024/10/11 Fri 23:54:55
更新日:2025/03/16 Sun 02:08:16
所要時間:約 9 分で読めます
所属:
ベイラムグループ専属AC部隊「
レッドガン」
肩書:
G6
搭乗機:AC「ハーミット」
アリーナランク:27/F
CV:岡井カツノリ
ベイラムグループ専属AC部隊「レッドガン」の6番手
木星戦争における総長ミシガンの鬼神の如き勇猛は
報道映像を目にしたレッド少年に人生を変える衝撃を与えた
貧しい兄妹を養いつつ血の滲むような訓練を重ね
そして迎えた入隊試験当日
彼は直立不動で放った挨拶ひとつで合格を勝ち取ったという
人物
星外企業の一派・ベイラムグループが擁する特殊部隊・レッドガンの一員。
同部隊におけるナンバー持ちの所謂エースパイロットの1人であり、コールサインは「G6」
作中時系列時点ではレッドガンのナンバー持ちとしては末席に当たり、作中では主に621始めとした独立傭兵を相手にしたベイラム系列企業ミッションの仲介、ブリーフィングを担っている。
幼き頃に目にした木星戦争でのミシガンの活躍にいたく感銘を受け、貧しい家族を養うために努力を重ね、
直立不動の挨拶一発で見事、憧れのミシガン率いるレッドガンへの入隊を果たし
その後も実力を磨いてレッドガンのナンバーを勝ち取り今に至るという、まるで少年漫画の主人公のような経歴の持ち主。
ちなみに勘違いされがちだが、G6はレッドガンの末席ナンバーではない。
総長であるミシガンはもちろん、その他上位ナンバーの隊員たちも一般隊員に陰口叩かれるあのイグアスにすら先輩と呼び慕っている、兎にも角にも真っすぐで熱血な好青年といったイメージ。
621を始めとした独立傭兵相手にも口調こそ荒いものの、手柄を立てれば素直に賞賛の言葉をかけるなど、憧れのミシガンを模倣したかのような若き鬼軍曹のような接し方をしている。
特にレイヴンこと621の実力についてはミシガンと同様に一目置いているようで、ストーリーが進むにつれて気にかけるような言動も増えていく。
上述したような経歴、性格などからそれこそ作品によっては普通に主人公でもおかしくないようなキャラだが、
彼が登場しているのは血と硝煙の臭いに企業の策謀が絡み合い渦巻くACシリーズ。
そんな世界で彼のようなある種真っ直ぐ「すぎる」熱血漢がまともに生きていくのはあまりにも過酷すぎたのである…
アリーナでのランクは27位と下から三番目であり、ACパイロットとしての技量はまだまだ発展途上のようである。
とはいえオープニングミッションなど序盤の描写を見るにランク圏外の傭兵というのは存外数多いらしいので、
上位30位圏内に入れてる時点でも十分上澄みであり、流石はレッドガンのナンバー持ちといったところか。
作中での動向
各ミッションブリーフィング
独立傭兵の諸君!
ベイラム同盟企業、大豊による依頼を公示する
ゲーム序盤からベイラムグループのミッション仲介人として登場。
基本的には同盟企業である大豊からのミッション仲介を行うことが殆どだが、一部ベイラムからの直轄依頼も回してくることがある。
同じような立場である物腰丁寧なペイターとは対照的に、独立傭兵相手にも鬼軍曹の如き語気の強さで依頼を説明してくる。
チャプター1のミッション「戦闘ログ回収」クリア後には、ミッションで挙げた戦果を労い、ミシガンにも報告しておくとした上で自己紹介。
以降の名前表示も企業名からレッドの個人名へと切り替わる。
G13のナンバーを与えられたレイヴンこと621に対しても高圧的な口調こそ崩さないものの、その実力はミシガンと同じく高く評価していることも窺える。
チャプター3のミッション「執行部隊殲滅」クリア後には、単独で惑星封鎖機構の戦力を突破し新型のHC機体まで撃破してみた621を称えると同時に、
「独立傭兵にしておくには惜しい」「正式にレッドガンに入隊すればより上位の番号も狙える」などと、改めてその実力の程を認めていた。
が、この一連のセリフの締めに言ってきた「これからも使い倒してやるから覚悟をしておけ!」が、前回よりもかなり落ち着いた口調であったこと含め、
この時点でG13の実力への賞賛以上に、いつその死神の如き力が自分たちへ向けられないかという恐怖が根付き始めていたのかもしれない…
基本的に彼の出番はチャプター3までのミッション仲介が主で、チャプター4以降は勢力バランスがアーキバス優勢に傾き、
彼もまた他のレッドガン隊員と共にウォッチポイント・アルファへの侵攻へ駆り出されたため、ミッション仲介どころでは無くなったのだろう。
おまけにチャプター3の前半時点でウォルターが大豊との関係を事実上断ったこともあり、ベイラム系の依頼は露骨に減る
最終的にレッドガン及びベイラムは総長ミシガンをはじめとして多くの戦力を失いルビコンから撤退しており、
最後まで行動を共にしていたと思われる
五花海がアーキバスに寝返ったのに対し、レッドの去就がどうなったかはわからないままであった……のだが…
チャプター5ミッション「失踪」
!? 貴様は…G13か!?
G13レイヴン! ちょうどいいところに来た
貴様も手を貸せ…!
3週目以降に進めるこちらのミッション。
オールマインドの手引きで合流地点を目指す道中、何と単独でアーキバスMT部隊と戦闘を行っているレッドの姿を発見する。
どうやら他の隊員たちがやられていった中、レッドガン唯一の生き残りとして孤軍奮闘していた様である。
アーキバスMT部隊はこちらが加勢すれば大した相手ではなく、無事に危機を脱することができるが……
片付いたか…G13
貴様には我が方の依頼も…
幾度となく遂行してもらったな…
…だが
G13 レイヴン…
貴様は信用できない…!
共闘も束の間、突如としてレッドはこちらに攻撃を仕掛けてくる。
その口調は普段の自信に満ちたものとは程遠い、焦燥と絶望に染まったものへと徐々に変貌していく。
ミシガン総長も…
先輩たちも死んでしまった…
G13! 俺にはお前が
死神に見えてならんのだ!
エア曰く「強い戦闘ストレス反応」からレッドガンに起きた悲劇を全て621の所為と断じ、問答無用で銃を向ける。
ミッションブリーフィングで見せたような若手ながらも勇ましさを感じさせた言動は完全に崩壊し、
目の前のG13という死神に怯え恐れ、精神が崩壊し錯乱したかのように叫び続ける。
こいつが…レッドガンに来てからだ…!
死神がいる限り…俺たちの悪夢は終わらないんだ!
イグアス先輩…まさかあんたも
この死神に…!?
クソッ…! 畜生…!
レッドガン入隊のきっかけとなった総長ミシガン、イグアスを始めとした上位ナンバーの先輩たち、
その全てを失い1人絶望の淵で戦い続け精神を擦り減らしていたレッドは、
無意識下で恐れていたG13という規格外の死神が眼前に現れたことで、完全に正気を失ってしまったのである。
まあ、作劇上の都合とは言え621がレッドガンに協力するようになってから雪崩のようにコールサイン付きのメンバーが死亡しているのは事実であるし、
実際この直前に五花海とイグアスを仕留めている上、ミッション選択によっては副長ナイルまで倒しているのだから否定はしづらいのだが……
尤も、ミシガンは最期に「ミシガンは転んで死んだ。伝記にはそう書いておけ!」と言い残すなど、レッドガンの悲劇に対する仇討ちは望んでいなかったであろう事が窺え、
その場にいなかったとはいえミシガンを誰より尊敬していたレッドがそれを破る形になったのは皮肉としか言いようがない…
レッドと合流したら「レッドが撃破される」までは外に移動できなくなるため、621からしたら戦う必要はなくとも、見殺しにするか返り討ちにする以外の選択肢はない。
なお、案の定というか、バトルログを持っているので621側に戦う利点がある上に、本作のストーリー進行上バトルログを持っている最後の敵だったりもする。
向かってきた以上は倒す他なく、死神と称するG13に自ら挑みそのまま返り討ちに遭う形でレッドガン最後の生き残り、レッドもまた命を落とすことになる。
総長ミシガンに憧れ、貧しい家族を養うために必死で戦い続けてきた1人の若者の末路としてはあまりにも報われなさすぎであり、
AC6におけるトップクラスの鬱ポイントとしてプレイヤー間では語り草となっている。
そしてその直後に出てくるペイターがあのザマのため、「レッドはペイターの図太さを少し分けて貰うべき」なんて言われることも。
なお621に襲い掛かる前は静止中かつ無防備なので識別が敵に変わる瞬間にアサルトアーマーを至近距離で発動して芭蕉チェーンソーなり芭蕉パイルなりぶち込めばあっさり瞬殺が可能。セリフも前述の「だが…」からいろいろすっ飛ばしてすぐに「レッドガンの…悪夢…」となるがまぁ解釈的には間違ってないだろう。
因みにこの場面、展開によって多くのセリフパターンが用意されている。
合流後にレッドへの加勢が間に合わず、彼がMT部隊にやられてしまうと、
といった具合に別の方向で絶望のままに死亡。
また、逆に合流後にこちらがMT部隊の攻撃で撃破されてしまうと、
といった具合に、あの実力者たるG13までもが目の前で討ち取られ、
真の意味で1人になってしまいレッドガン壊滅にこれまた絶望。
更に錯乱後のレッドにこちらが撃破されると、
G13…コールサインを復唱しろ…!
貴様も…レッドガン隊員だ…
といった具合に落ち着きを取り戻しつつ、621をレッドガン隊員として認めるような言葉を物悲しげに呟いていた。
とくに後者2つのセリフを見るに、621のことをレッドガンの仲間として認めていた気持ちも本物であったことに違いはなく、
それだけにあのような結末を迎えてしまったことがよりやるせないとも言える。
そして万一レッドが621を撃破してそのまま生き残ろうにも、上層部にはLC高機動型を駆るペイターが待ち構えている上、
そもそもこのルートの混乱の大元は621の脱走を手引きしているオールマインドにあるため、
仮に621を撃破しようが、どうにか正気を保って彼と協力体制を取ろうが、コーラルリリースに何の関係もないレッドのことを無事で済ますとはとても考え難く、
オールマインドが621や無人機に追加指示を出すなりで結局は始末されてる可能性も高いため、このルートでのレッドはどの道詰みだったことは間違いない。
余談だが
タロットカードにおいてハーミット(隠者)とは9番目の大アルカナである…が、レッドは6番手なので「逆位置の隠者」として解釈できる。
これに含まれるキーワードとしては虚実、閉鎖的、悲観・邪推・そして孤立と劣等感…レッドガンの悪夢に絶望する姿とことごとく符合してくる。
搭乗機体
AC ハーミット
画像出典:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ゲーム画面 アセンブリ
© フロム・ソフトウェア 2023年8月25日発売
部位 |
パーツ名 |
製造元 |
頭部 |
HD-011 MELANDER |
ベイラム |
コア |
BD-011 MELANDER |
腕部 |
AR-011 MELANDER |
脚部 |
LG-011 MELANDER |
右手武器 |
HG-003 COQUILLETT |
左手武器 |
DF-BA-06 XUAN-GE |
大豊 |
右肩武器 |
BML-G2/P03MLT-06 |
ファーロン |
左肩武器 |
BML-G2/P16SPL-08 |
大豊 |
ブースター |
BST-G2/P04 |
ファーロン |
FCS |
FC-006 ABBOT |
ベイラム |
ジェネレータ |
DF-GN-02 LING-TAI |
大豊 |
コア拡張 |
‐ |
エンブレムは「ヘルメットを被るヤドカリのマスコット」。
ベイラムグループ初期の傑作であるメランダーシリーズのフルフレーム機。
武装もハンドガンにバズーカ、6連装ミサイルに8分裂ミサイルと手堅く纏まっており、
ハンドガンと2種のミサイルで弾幕を張りながらスタッガーを取り、動きの止まった相手をバズーカの高火力で追撃するというわかりやすいコンセプト。
アリーナでは事実上3番目の相手となるのだが、彼の下2人であるインデックス・ダナムとインビンシブル・ラミーはほぼネタ同然の機体で挑んでくるため、
初めてまともに相手にすることになるACパイロットということになるかもしれない。
動きも攻撃の激しさもランク下位相応のためそこまで強敵では無いものの、駆け出しの初心者は油断しすぎないように注意。
また、フレームや武装は問題ないのだが内装面にいくつか難点があり、
採用ジェネレーターが容量と出力がワーストクラスの霊台のために出力面での余力に乏しく、
そのせいなのかFCSも近接戦に尖りすぎて距離を離されるとかなり厳しくなるABBOTを使用。
出力にもう少し余裕があれば、中近距離で扱いやすいFCSのTALBOTが積めるはずなのが実に惜しいと言える。
G13レイヴン! 確実な記事の追記・修正を期待する!
- AIがあまり強くないけど他の下位ランカーと比べて装備はちゃんと揃ってるのでレッドガンとしての格は保ってる -- 名無しさん (2024-10-12 00:53:33)
- スネイルイグアスの二番煎じとはいえペイターvsレッドはちょっと見てみたかったかも。というよりレッドが発狂した原因の2割くらいはもしかしたらペイターのサイコパスかもしれない(擦。 -- 名無しさん (2024-10-12 05:39:23)
- あの狂気の世界で生きてくには「マトモ」過ぎたのだろう・・・ -- 名無しさん (2024-10-12 09:57:07)
- エンブレムが本作最かわ -- 名無しさん (2024-10-12 10:52:38)
- 正気取り戻したっていうよりは、完全にぶっ壊れて自分がミシガンみたいな軍曹になってる夢を見てるんじゃないかって考察もあったな -- 名無しさん (2024-10-12 11:24:28)
- ↑4面識ないはず -- 名無しさん (2024-10-12 12:49:58)
- レッドガンは上がいなくなっても特にナンバーが変わらないのね -- 名無しさん (2024-10-12 13:37:38)
- 加勢してMT部隊を撃破したら、最後っ屁に放たれたミサイルが直撃してレッド君爆散→「G13…!なぜ…助けない…」いや加勢はしてあげたでしょ!? -- 名無しさん (2024-10-12 18:10:53)
- ↑2 レッド君が621に「もっと上のナンバーを狙える」と言ったり、アイスワーム戦でミシガンがイグアスに「いつまでそのナンバーをしゃぶっている」と叱責する一方でラスティに対して「ナンバーに空きがあればスカウトしている(この時点で最低でもG4とG7が空いている)」と言っているのでいなくなったメンバーは他のメンバーが戦功上げない限り欠番扱いっぽい。 -- 名無しさん (2024-10-16 21:21:16)
- タロットカードの隠者(Hermit)は正位置で「悟り・自己探求・思いやり」、逆位置で「現実逃避・視野狭窄・悲観・邪推」などの意味があるとか。逆位置の意味合いは失踪の際の態度にぴったり合致しているな -- 名無しさん (2024-11-04 23:07:25)
- 悲報:30 MINUTES MISSIONSでまさかの素メランダーが採用されてしまう。ハーミットの明日はどっちだ -- 名無しさん (2024-11-14 19:23:01)
- ACシリーズが沈黙の10年の間にダークソウルシリーズのエッセンスも取り込んできたことが良く分かるキャラ…… -- 名無しさん (2024-11-19 23:11:47)
- 直立不動の挨拶で一発採用 -- 名無しさん (2025-01-11 05:38:02)
- ミス。直立不動の挨拶で一発採用、その時ガチで人手不足だったからみたいなブラックな理由だったりしないかな。本人は気にしてないだけで -- 名無しさん (2025-01-11 05:39:14)
- ↑あくまで「レッドガン部隊の採用試験」であって、ベイラム系列の兵士としては大豊のテストパイロットみたいに働いていたんじゃないの? 兄妹を養いながら訓練って書いてるし -- 名無しさん (2025-01-11 07:06:53)
- コア拡張機能はお好みになるがFCSとジェネをそれぞれタルボットとミンタンに積み替えるだけでも結構強くなる -- 名無しさん (2025-02-21 08:12:03)
最終更新:2025年03月16日 02:08