五花海(ACVI)

登録日:2024/10/09 Wed 22:08:53
更新日:2025/03/08 Sat 21:08:06
所要時間:約 8 分で読めます






私だけ生き残れば手柄は総取り…
やはり吉兆です


五花海(ウーフアハイ)(Wu Huahai)とは『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』の登場人物。



プロフィール


所属:ベイラムグループ専属AC部隊「レッドガン
肩書:G3(ガンズスリー)
搭乗機:AC「鯉龍(リーロン)
アリーナランク:22/D

CV:後藤ヒロキ

  • アリーナテキスト
ベイラムグループ専属AC部隊「レッドガン」の3番手

五花海は生まれながらの詐欺師であり
他人から搾取するための努力を惜しまなかった

彼が開いた「風水薬房」 の悪質商法はやがて
ベイラム経済圏内の市民生活を蝕む病理にまで発展し

そしてレッドガン副長ナイルに叩き潰された

人物

星外企業の一派・ベイラムグループが擁する特殊部隊・レッドガンの一員。
同部隊におけるナンバー持ちの所謂エースパイロットの1人であり、コールサインはG(ガンズ)3(スリー)
作中世界では珍しい漢字名のキャラクターで、恐らく大豊勢力、中華系の出身と思われる。

色々と経歴がアレな人員が多いレッドガンのナンバー持ちの中でも特にヤバい人物。
生まれながらの詐欺師で他者から搾取するための努力を惜しまず、
「風水薬房」なる悪質商法でベイラム経済圏内に病理とまで称される打撃を与えたというとんでもない経歴を持つ。
過去作にも詐欺商売をやっていた存在はいたが、文明崩壊後の無秩序な世の中だからこそ成り立っていたであろうあちらとは違い、こいつは経済圏が成り立っている世の中で同じ様な事を成していた為、より悪質かつ狡猾だと思われる。

その果てにレッドガンのナンバーツーであるナイルに叩き潰され、
どういう経緯か彼自身もまた同部隊のナンバースリーにまで登り詰めて現在に至る。

元詐欺師という経歴に違わず、甲高くねちっこい如何にも胡散臭さ全開の口調で喋る。
詳細は後述するが、ミッションで敵対した際にも味方のことなどまるで気にする素振りを見せず、
自身の手柄のことばかり口にするなど、己の利益を追求する「らしい」人物像となっている。
一方でヴォルタのアリーナテキストでは「ヴォルタに商売のイロハを教えていた」という事が明かされており、
意外と面倒見も良かったのでは?と思わせる一面もあるのが彼の人物像を複雑にさせているところがある。

アリーナでのランクは22位と中堅よりやや下と言ったところで、レッドガンのナンバースリーという立ち位置の割には妙に低く見える。
実はこのランク、プロローグミッションで撃破状態で発見されたG7ハークラーが所持していたものと同一であり、
比較的直近でその後釜に収まったのだと思われる。

ちなみに五花海とは中国に実在する「湖」の名。
他のレッドガンのメンバーがいずれも「川」の名がその由来となっている中、この点も異質である。

作中での動向

チャプター4

ミッション「地中探査 - 深度1」

直接の登場は無いものの、ウォルターとのブリーフィングにおいて先行して突入したベイラム部隊の一員としてイグアス、レッドと共に彼の姿が確認できる。
推測になるが、恐らくこの侵攻においてもベイラム上層部はレーザー砲台ネペンテスに対して具体的な対抗策を全く講じておらず、
真正面からの無謀な突撃を五花海含めたレッドガンメンバーに命じたのだろう。

結果、砲台によって多大な損害を被った上に増援部隊は後から突入した621やラスティの手により全滅。
ロクに任務遂行を行える状態ではなくなったために、後述の行動へと繋がったのだと思われる。

ミッション「集積コーラル到達」


技研のガラクタが…
鬱陶しいですよ!

チャプター4ラストミッション。
この時点で彼は何とベイラムを見限りアーキバスへと寝返っており、
同社所属のメーテルリンクと共に技研都市の調査任務に赴いていた。

一つ前の選択ミッション「レッドガン部隊迎撃」のブリーフィングにおいてアーキバスのペイターが、
劣勢状況が続いてるためにベイラムからは既に離反者が相次いでいると語られており、五花海もその1人だったということだろう。

自身の利益ばかりを追う詐欺師らしい行動と言えるが、正直言って五花海自身の人間性を抜きにしても、
これまでにベイラム上層部が重ねてきたやらかしの数々はとても擁護しきれるものではなく、
離反者が相次ぐというのも無理はなかったりするし、このような状況で生き残りを図るためにアーキバスへ寝返りをしたのもやむを得ない点もあるのだが。


おや…? 貴方は…独立傭兵レイヴン
なるほど、アーキバスの通達を無視する気ですか

ベイラムはとんだ泥船でした
理気の流れはアーキバスにあります
壁越えにしてアイスワーム殺し
貴方の首級は良い貢物になるでしょう

この出会い…まさに吉兆か!

そんな最中でレイヴンこと621と接敵。
予想外の強敵出現に重ねて増援要請を訴えるメーテルリンクとは対照的に、古巣のベイラムを泥船だったと切り捨てた上で、
レイヴンほどの強敵をしとめればアーキバスからの評価も高まるだろうと、自身の利益勘定に心を躍らせるばかりであった。
僚機であるメーテルリンクが先に落とされても、項目冒頭のセリフにあるように自分が手柄を総取りできることに喜ぶなど、
自身の利益のことばかり考える彼の冷酷な人間性が垣間見えるというものである。

しかし、壁越えやワーム殺しなどに留まらず、ルートによっては奇襲とはいえ同部隊のイグアスとヴォルタを纏めて撃破し、
副長ナイルや総長ミシガンなども討ち取っている621に対し、僚機もいるとはいえ倒した後の利益勘定にばかり目を向けるというのは、
正直言って目の前の敵の脅威を見誤っていたとしか言いようがない。


吉穴が…見えぬ…

無論、そんな愚か者に幸運が微笑む筈もなく、メーテルリンク共々621の手によって始末されるという最期を迎えることになった。
621という死神を敵に回した時点で、「吉穴」などとはとても言えず、真逆の「凶穴」だったことに気づけなかったのが運の尽きと言えよう。
撃破後は、彼に対するエアの冷たい態度にも注目したい。実体を持たずとも、仲間想いな彼女の人柄が見えてくる。


ベイラムを見限って鞍替えしたのでしょう 結果は同じでしたが



搭乗機体


AC 鯉龍(リーロン)


画像出典:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ゲーム画面 アセンブリ
© フロム・ソフトウェア 2023年8月25日発売

  • 機体構成
部位 パーツ名 製造元
頭部 DF-HD-08 TIAN-QIANG 大豊
コア DF-BD-08 TIAN-QIANG
腕部 AR-011 MELANDER ベイラム
脚部 LG-033M VERRILL
右手武器 MG-014 LUDLOW
左手武器 HML-G3/P08SPL-06 ファーロン
右肩武器 BML-G2/P19SPL-12
左肩武器 SI-24:SU-Q5 タキガワ・ハーモニクス
ブースター BST-G2/P04 ファーロン
FCS FCS-G2/P12SML
ジェネレータ DF-GN-06 MING-TANG 大豊
コア拡張 アサルトアーマー

エンブレムは「滝を登り龍になる錦鯉」。いわゆる滝登りであり、機体名もそれに因んでいると思わしい。
大豊製フレーム「天槍」の頭部とコアに、ベイラム製の腕部と四脚を組み合わせた混成フレーム。
武装はマシンガンと分裂型ハンドミサイルに右肩の2連6分裂ミサイルで、左肩にはパルスシールドを装備して防御力を高めている。

距離の離れた相手に2種類の分裂ミサイルをお見舞いし、近づいてきた相手をマシンガンとアサルトアーマーで迎撃するコンセプト。
特に分裂ミサイルはクリーンヒットするとスタッガーゲージがゴッソリ溜まってしまうため、あまり舐めてかかるのは危険。

だが、長時間脚を止めたりしない限りは分裂ミサイルが全弾クリーンヒットするということは滅多になく、
アサルトアーマーの迎撃こそ怖いものの、マシンガンの火力もそこまで高いわけではない。
ミサイル発射時の隙を突いて距離を詰めて撃ち合いに持ち込む形でも、あっさり倒せてしまうことも多い。
どちらかと言えば一歩引いての支援を目的とした機体構成である。

それに加えてミッションでの敵対時は遮蔽物が多いフィールドなのが災いし、
せっかくのメイン火力である分裂ミサイルを無駄撃ちしてしまうということもしょっちゅうである。
ストーリー終盤でプレイヤーの技能も上がっていることを考えれば、1対2とはいえそこまで難関というわけでもないだろう。
寧ろ、この後にとんでもない本命が待ち構えているため、ここで苦戦しているようでは先が思いやられる。

余談

「レッドガン」には思い入れがあった?

上述の通りストーリー内でベイラムを見限りアーキバスへと寝返った裏切り者である五花海だが、
泥船と称していたのはあくまで「ベイラム」であって、レッドガン及びその隊員に関しては特に貶す発言はしていない。
繰り返し述べるように、作中裏切り時点でのベイラム陣営は沈みゆく船でしかなく、ベイラムの無謀な作戦のせいで面倒を見ていたヴォルタをはじめとするレッドガンの仲間も多数失い、
トップのミシガンまでも戦死しているとあっては見切りを付けるのも当然の状況であり、逆に言えばミシガンの戦死まではレッドガンに付き合っていた可能性が高い*1
しかも「G3 五花海」のコールサインはアーキバスへ寝返った後も使っておりレッドガンへの拘りを感じさせる面もある*2など、
レッドガンへの思い入れ自体は本物であり、その言動から受ける印象ほど薄情・卑怯な人間でもないのではという説もある。
加えて、彼は621の事を「独立傭兵レイヴン」と呼んでおり、このことから「G13 レイヴン」をレッドガンだと認めていなかったのではと予想を立てる人もいるとか。

くどいようだが、作中におけるベイラム上層部の無能っぷりはストーリー開始時点から周知の事実であり、
云わばチャプター1の時点から既に「泥船」同然だったと言っても過言ではない。
であれば、五花海のような自己利益優先型かつ大規模な詐欺を行っていた前歴のある人間が、そんな陣営の内情に気付かず好き好んで腰を据えるとは考えにくいし、
そもそもそのベイラムお抱えのレッドガン所属の副長に嘗ての自身の商売を潰されたのだから第一印象としては最悪の筈である。
にも拘わらず、ストーリー終盤に至るまではレッドガンに付き合っていたということも、上記の説をより強めていると言える。

とはいえ、これらは飽くまでもゲーム内の各情報を統合した上での予測に過ぎないのも確かで、
レッドガンへの悪態を言ってないのは確かだが、レッドガンへの愛着を明言もしていないのも事実。
なので飽くまでもプロフィール通りの、自己利益最優先の薄情な詐欺師でしかなく、
レッドガンに付いていたのもその延長で、口に出す程の愛着も無かったという可能性もある。

この辺りについては、各プレイヤーの考え方によって彼への評が分かれると言えよう。






私だけ項目の追記・修正をすれば手柄は総取り…やはり吉兆です。

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最終更新:2025年03月08日 21:08
添付ファイル

*1 ただし、ベイラムから離反者が出始めているのはミシガン戦死前から明かされているため、どのタイミングで五花海がアーキバスに寝返ったのかは断言できない。

*2 後にアーキバスからの離反者も登場したが、そちらは離反以降、セリフの名前欄やAPバー、僚機表示欄からアーキバス時代の肩書表示が全て無くなる