リング・フレディ(ACVI)

登録日:2024/10/19 Sat 06:29:36
更新日:2025/03/05 Wed 07:11:47
所要時間:約 8 分で読めます







帥父には全て見えておられるようだ
お前の…お前たちの正体がな


リング・フレディ(Ring Freddie)とは『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』の登場人物。



プロフィール


所属:ルビコン解放戦線
肩書:ドルマヤン専属男娼、ACパイロット
搭乗機:AC「キャンドルリング」
アリーナランク:21/D

CV:綿貫竜之介

  • アリーナテキスト
ルビコン解放戦線に参加する戦士のひとり

フレディは帥父ドルマヤンに近侍する男娼であり
他の同志たちとは一定の距離を置いている

彼はドルマヤンの精神世界を敬愛し
その孤独に寄り添うべく戦場に身を投じた

人物

ルビコン解放戦線に所属するメンバーの1人。
総司令であるドルマヤン男娼という記載が何よりも目を引く極めて特異な人物。

プロフィールにあるように解放戦線というよりドルマヤン個人に入れ込んでおり、
彼の思想・精神世界に寄り添い、孤独に寄り添うために側にいるとのこと。
そんな状態のため、解放戦線内でも一定の距離を置き、周囲から浮いた存在ということが窺える。

ミッション中に登場したセリフ、口調についても接敵時点では低く抑揚の少ないどこか不気味さを漂わせていたが、
621の捻くれた珍行動敵の突飛な行動に困惑したり、敵勢力との戦力差は十分理解していたりと、常識的・客観的な視点も持ち合わせており、
一見するとドルマヤンを妄信するだけではない、冷静に立ち回る懐刀といった感じの人物像であるように見える。
しかし、余裕を無くすと一転してドルマヤンへ救いを求める発言が増えるため、むしろ本質的にはドルマヤンに妄信していざという時に自分で判断できない人物と見る事もできる。
後にウォルターは「ここから先は俺に…いや、お前自身の感覚に従え」と621に伝えるが、ある意味ウォルターの感覚こそを最重視して己の感覚を見失ってしまった場合の621の末路がフレディだったと言えるのかもしれない。

本編中の唯一まともな出番がほぼほぼ隠しイベントみたいな扱いの上、ストーリーの本筋にも絡まないのだが、
登場ミッションでの難易度への影響度の高さ、男娼という独自の立ち位置にやたら細かい隠しセリフのパターン、加えてドルマヤンの設定にも繋がる重要な発言などもあり、意外に印象に残っているというプレイヤーもいる。

事実、アリーナランクこそ21位と下位ながら、その実態はメーテルリンクヴォルタと並ぶランク詐欺の1人ともされており、
ルビコン解放戦線のネームドとしてはそれこそドルマヤンに次ぐ実力者といっても過言ではなかったりもする。
ダナムとツィイーの下二人との差がデカすぎるだけとも言う


作中での動向

チャプター3

ミッション「執行部隊殲滅」

ベイラム直轄の依頼により、本格介入してきた惑星封鎖機構が支配している、
嘗てのルビコン解放戦線の重要拠点であった「壁」に配備されている封鎖機構の部隊を単独で殲滅するという難易度の高いミッション。

…が、ただ普通にミッションに挑みどうにかクリアしたプレイヤーは、
「え、そこにフレディなんて登場したっけ?」なんて思ったことだろう。

というのも上記に記載したようにストーリーの本筋、というか唯一の出番であるこのミッションの達成条件には全く絡んでおらず、
スタート地点の真反対に位置する遠方で息を潜めているのである。
普通にプレイして気づく方が無理というレベルの隠しキャラぶり。
倒さない限り明らかに一本道のミッションなのに未入手のバトルログが残ることや、スタート地点後方に広がるだだっ広い空間など、「何かがおかしい」と疑える要素は一応あるのだが。


悪いがここで消えてもらおう
帥父がそうお望みだ

で、崖の裏側に隠れている彼を直接見つけるか、反対側に落ちている情報ログに近づくと登場。*1
帥父であるドルマヤンの望みと称して621を排除するべく襲い掛かってくる。


…ひとつ質問をいいか?
ウォルターの猟犬…
偽りの名義で何をするつもりだ

…ルビコンの脅威
帥父が危惧されるのも頷ける

そして始まった戦闘の最中で唐突に発せられるフレディの言葉の数々。
彼は目の前にいるレイヴンが偽りの名義であること、その背後にいるウォルターとの関係についても知っている上、
情報をもたらしただろうドルマヤンから、621が「ルビコンの脅威」となりうる存在だとも教えられていたようだった。


クッ… 攻撃が読めない…!
どう対処する…?
帥父…俺はどうすれば…!?

だが、目の前にいる621はドルマヤンの側近にして実力者たるフレディの手にも余る存在であり、
戦闘中に追い詰められていくとドルマヤンへ救いを求めるかのように焦りと葛藤を見せ始める。


帥父… どうすれば…
教え…を…

結局そのまま押し切られ、最後まで敬愛するドルマヤンへの救いを請いながらフレディは雪原で散ることになる。

ミッションの達成条件とは関わりが無いため、この後は通常の流れに戻ることになるのだが、一つ大きな問題がある。
それは、そもそもこのミッションを難所している最大の理由として「チェックポイントもシェルパも一切ない」こと。
フレディ戦で大きく消耗してしまっても、待った無しで封鎖機構のLCやHCといった高性能な執行機と戦わねばならず、
もし返り討ちにあった場合、せっかく手に入れたログが全ロスとなり、フレディを再度倒し直すところからやり直しである。バトルログ回収という括りだけなら本作中最難関と言っても過言ではない。
特にパーツが揃っていない状態1周目で挑むと、爆撃武器を満載した軽タンクACを軽傷で倒すこと・メインターゲットとなる最後のHCを倒すことそれぞれだけでもかなり難しく、その全てを無補給無死でこなせというのは割と冗談抜きで鬼畜仕様としか言いようがない。2周目以降・リプレイに回すのが無難であろう。


搭乗機体


AC キャンドルリング


画像出典:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ゲーム画面 アセンブリ
© フロム・ソフトウェア 2023年8月25日発売

  • 機体構成
部位 パーツ名 製造元
頭部 EL-TH-10 FIRMEZA エルカノ
コア EL-TC-10 FIRMEZA
腕部 EL-TA-10 FIRMEZA
脚部 EL-TL-11 FORTALEZA
右手武器 HML-G2/P19MLT-04 ファーロン・ダイナミクス
左手武器 HML-G2/P19MLT-04
右肩武器 SONGBIRDS メリニット
左肩武器 SONGBIRDS
ブースター - -
FCS FCS-G2/P10SLT ファーロン・ダイナミクス
ジェネレータ AG-E-013 YABA BAWS
コア拡張 パルスアーマー

エンブレムは「環状のロウソク」。
エルカノのフレームパーツをメインとした、プレイヤー間では「車椅子」の通称でお馴染みの軽量タンク機体。
武装は両腕のハンドミサイルに両肩の連装グレネードとかなり尖った構成。

上述したように21位というランクの低さに見合わない初心者殺しであり、
車椅子タンクの機動力を存分に発揮して軽快に地上を滑り回りながら、ハンドミサイルの飽和攻撃でスタッガーを稼ぎつつ、
こちらが固まったところに環境武器の一角たる連装グレで更に追撃してくるという強敵。
連装グレこと「ソングバーズ」の性能の高さはプレイヤー間では有名であり、それを2つ積んでいるだけでも厄介極まりない上、
両腕のハンドミサイルも負荷の低さやそこそこの重量に良い意味で見合わない、クセの少ない弾道に優れた弾速などの利点からこちらも評価が高く、FCSもミサイル特化型でしっかりマッチしている。

総合的に見て「優れた脚部」「優れた武装」を両立した、プレイヤー視点でも完成度の高い機体を駆る強敵なのである。
アップデートを重ねた今ではパーツの弱体化を受けて火力・装甲ともに少しは低下している*2ものの、それを踏まえても尚強い。

正面切ってまともに戦おうとするとミサイルで固められグレネードでぶち抜かれるだけで終わるため、心してかかること。
弱点としては地上戦主体のために上を取られるのが苦手で、火力の要となるグレネードの命中率がガタ落ちすることだろうか。
滞空能力を高めた機体で常にキャンドルリングの上方から攻撃を仕掛けつつ、しっかりグレネードの砲撃を避けることができれば、このミッションを生き残るだけの余裕を残せるはずだ。
上半身が軽量機のフィルメザシリーズに加え機動性を重視した結果、軽二の平均以上中二の平均未満という紙装甲な車椅子タンクであることから総合的な防御力はどうしても低め。
それを補うようにコア拡張機能にはパルスアーマーを仕込んでいるものの、ダメージレースで競り勝つのは難しくないはず。

ミッションでは障害物の無い雪原というフレディ有利の地形な上に、弱点の防御面もリペアキット3個持ちで補っているのでアリーナ以上の苦戦は必至。
フレディは崖下で待ち伏せしているので、向こうから出てくるのを待つよりスキャンしてこちらから先制するのが良いだろう。
本体やミサイルを崖に引っ掛けやすく、あわよくば崖に押し込んでスタッガーへ持ち込み、紙装甲に付け込んでリペアキットを使う間もなく瞬殺、という展開に持ち込めるとベストである。
どう動くにせよ、「敵がリペアキットを使うギリギリのAPになるタイミングでスタッガーを取り、リペアキットを使わせずに一気に殺す」という戦術を取りたい。フレディ戦に限らない対AC戦の基本対策だが、補給無しでLC・HCとの連戦まで強いられるフレディ戦では特にその事が言える。LC・HC相手にも決め打ち速攻が取れるアサルトアーマーがパルスアーマー潰しとして大活躍するだろう。

余談

情報ログの一つである「STVの画稿(1)」では解放戦線のメンバーたちと思わしき者たちが描かれている。
ドルマヤンに付添う男娼という情報から、椅子に座る老人(推定ドルマヤン)に手を回す若い男がフレディなのではないかと思われている。

「偽りの名義で何をするつもりだ」という台詞は初期のトレーラー映像においてなぜかバルテウスと対峙する場面で使われている。
この映像では実際の場面と台詞が合ってない「※イメージです」的なカットは他にもあるのだが、その中でも「インパクト抜群のバルテウス→隠しキャラ同然のフレディ」のギャップが大きく、「これコイツの台詞なのかよ!」とツッコまれがち。





悪いがここで追記・修正してもらおう、帥父がそうお望みだ。

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最終更新:2025年03月05日 07:11

*1 後者のパターンのセリフを見るに、情報ログを有している機体残骸を撒き餌にしていたと推測される。

*2 グレネード・ミサイル・FCSの弱体化で火力が落ち、脚部のAP・装甲も大幅に低下している。頭部・コアの耐久性は上方修正されているが、弱体化を取り戻すほどではない

*3 フレディが他メンバーと距離を置いているため、この情報を独自に掴んだ上で周囲と共有していない可能性もある。