登録日:2024/10/23 Wed 20:23:57
更新日:2025/02/15 Sat 11:37:18
所要時間:約 14 分で読めます
所属:
RaD
肩書:カーラの補佐役、自作AI
搭乗機:AC「サーカス」
アリーナランク:14/C
CV:青山穣
RaDの頭目カーラを補佐する腹心
組織の第1技師でもあったカーラはあるとき
自らを支え楽しませるための提案型AIを作成した
しかしどれだけプロンプトを与えても
「彼」 は必要なこと以外を喋ろうとしない
ボスの自由で突飛なアイディアをただ聞く
その方が彼には心地良いのだろう
人物
ドーザーの中でも指折りの集団である「RaD」の頭目、
シンダー・カーラの補佐を担当するシステム屋。
カーラが最も信頼を置く一番の相棒とでもいうべき存在だが、その正体は生身の人間ではなくカーラが自ら作り上げた提案型AI。
RaDに所属するドーザー達に指示を出す事もあるようだが、彼らからもAIである事を理解された上で信頼を寄せられている模様。
「おしゃべりスティック」の名前とは裏腹に必要な事しか喋らない聞き役…と思いきや、
621の依頼達成で主人の機嫌が良くなったと連絡するためだけに通信を入れてくる。おそらく彼にとってはこれもまた「必要なこと」なのだろう。
また敵対ドーザーへのミサイル攻撃を「花火大会」と称すなど、口調にも抑揚のないAIでありながら非常に人間臭くユーモアにあふれた「笑えるやつ」である。
必要に応じて体を交換できるらしく、時には専用のタンクAC「サーカス」を駆って戦場に赴くことも。
ただその動きにはAI特有の癖があるらしく、作中屈指の実力者であるV.Iフロイトには即座に看破されていた。
とはいえ上述の様にアリーナランクは13位。
冷静に考えるとアリーナ中堅上位でも通用するレベルの提案型AIを無から創造するカーラの技術力には末恐ろしいものがある。
カーラがそうであるように、チャティもまた制作者であり相棒であるボスことカーラには全幅の信頼を置いている他、
ビジターこと621についても、カーラの意思とはまた別にチャティ個人として気に入っているだろう節が各所で見られる。
ウォルターやカーラなどのメイン級には流石に劣るものの、
RaD絡みのミッションのみならず、ストーリー最終盤でキーパーソンとなるカーラの補佐として常に付添っているといったこともあり、
登場キャラ全体で見れば出番に恵まれている方。
作中での動向
チャプター3
ミッション「大型ミサイル発射支援」
惑星封鎖機構の軍門に下り、調子に乗り始めた元敵対ドーザーのコヨーテスに素敵な花火=大型ミサイル3発をプレゼントするミッション。
このミッションで音声越しの初登場となり、カーラから「無口だが仕事はできるシステム担当」として紹介される。
基本的にはこちらがコヨーテス戦力への対処に専念する中でミサイル発射シーケンスの進行状況を事務的に伝えるのみ。
一定時間守りきるとチャティにより準備完了が告げられ、コヨーテスの本拠地はそれはもう素敵な花火に包まれることに。
尚、この時にチャティがわざわざ着弾予測地点をマーキングし、その光景を特等席で拝めるようにしてくれるなど粋な計らいがある。
RaDのチャティ・スティックだ
花火会場では世話になったな
ボスはお前とつるんでいると楽しそうだ
これからも相手をしてやってくれ
用件はそれだけだ、じゃあな
ミッション終了後にはわざわざこちらに通信を入れ、ミッション協力の礼と共に、
カーラとこれからも懇意にしてほしいというメッセージを伝えてくる。
チャティ自身のマメな一面もあってだろうが、それだけ彼から見てもカーラが621を気に入っており、信頼するカーラを楽しませてくれる621にチャティ自身も好感を寄せている事が見て取れる。
ミッション「オーネスト・ブルートゥ排除」
アイスワーム退治に必要な道具を取り返すために、コヨーテスの頭目「オーネスト・ブルートゥ」の排除を行うミッション。
詳しくはカーラやブルートゥの個別項目を参照だが、ブルートゥはカーラが徹底的にクズと見下す程に忌み嫌っている因縁の相手である。
チャティも恐らくは過去にカーラ自身からブルートゥの人となりについて散々聞かされていたのだろう。
RaDのチャティ・スティックだ
お前のおかげでブルートゥは死んだ
ボスは工房にこもって
レールキャノンをいじり倒しているが
あれほど気分の良さそうなボスは見たことがない
用件はそれだけだ、じゃあな
それ故にかミッション完遂後、チャティはまたまたこちらに通信を入れてきて、
ブルートゥが死んだことでウッキウキのカーラの近況報告をしてきてくれる。
ミッション「アイスワーム撃破」
ビジター うちのボスから
伝言を預かっている
「滅多にない作戦 楽しんできな」
だそうだ
チャプター3の最終ミッション。
アーキバスとベイラム、RaDに解放戦線の密偵まで巻き込んだ一大連合軍によるアイスワームの討伐ミッション。
虎の子の兵器「オーバードレールキャノン」を提供したカーラの指示により、弾幕要員としてチャティも参加。
このミッションの僚機として、初めて彼のAC「サーカス」が御披露目となる。
…機体損傷拡大
長くは持たないと思ってくれ ビジター
このミッションに登場する僚機全てに共通するが、アイスワーム自体が撃破に特定の手順を要するギミックボスであるため、ダメージ要員としてはあまり期待できず、彼のサーカスが第2形態以降に展開する子機を蹴散らすのに多少役立つ程度。
ただし個々の僚機にはシナリオ進行に応じたプロットアーマーが設定されており、その中でもチャティのそれはいちばん最後まで残り続けるため、
アイスワームの撃破寸前まで粘ってくれることも多い。
チャティ・スティック
RaDの自動人形と聞いているが
死を恐れないのは良いことです
…
それに近いものは
持ち合わせているつもりだ
そしてミッションの最中で交わされるのが、アーキバスから現場指揮官として参戦したスネイルとのやり取り。
チャティの正体について知っていたようで、普段自分以外の何もかもを見下しまくるスネイルにしては珍しく相手を褒めるようなことを言っている。
が、これはストーリー終盤で明かされるカーラの方針とチャティの在り方を踏まえると特大級の地雷であったため、
チャティも一瞬の間を置いてやや硬い声色で反論を返していた。
チャプター5
ミッション「脱出」
緊急ビーコンの発信を確認
…久しぶりだな、ビジター
暴れる元気が残っていたようで何よりだ
ボスが迎えに行く
合流地点まで移動してくれ
チャプター4ラストからの地続きミッション。
ウォルターが遺したジャンクACで技研都市から脱走を図る621だったが、見つけ出した通信端末の先から響いてきたのはチャティの声。
彼の手引きとカーラの緊急参戦によりどうにかアーキバスの包囲網を振り切り、脱出に成功する。
ミッション終盤でわざわざ「フルコース」を持ち出してまで自ら救援に向かったカーラに対して「組織の頭目である彼女を危険に晒すのは悪手であり、自分が行くべきだった」と語っていた。
尤もカーラ本人はなんてことないようにアーキバスMT部隊を蹴散らしてくれるのだが。
ミッション「無人洋上都市掌握」
コーラルの変動を観測し破綻が起きる前に焼き払うことを使命とする秘密結社「オーバーシアー」
ウォルター共々その一員であったカーラが使命を果たすために本格的に動き出すミッション。
無論チャティもRaD時代から変わらずカーラの相棒、サポートとして共に行動することになる。
嘗て調査を行った無人洋上都市で621が敵戦力を迎撃する中、チャティとカーラが二人がかりで見事コントロールの奪取に成功。
無人洋上都市の真の姿にしてウォルターの置き土産、恒星間入植船「ザイレム」が起動することになる。
待ちわびたぞ…ビジター
そうだな
これでようやく反撃に移れる
ウォルターの意志を継ぎ、カーラに付くことを選んだこちらのルートでも当然チャティは味方として協力してくれる。
ザイレム艦上で投入されたアーキバスの大部隊を二手に分かれて迎撃することになる。
予想以上の戦力の多さにチャティが危機に陥るも、621の奔走もあって何とか持ちこたえる。
直後にいよいよ本命たるアーキバス陣営の切り札、トップランカーのV.Iフロイトが戦場に姿を現すのだが…
安そうな方から片づけよう
…ボス
ビジ…ター…
チャティ!?
ビジター
チャティが…!
無人ACだな
そういう動きだ
フロイトの急襲によりチャティの機体「サーカス」は一瞬で大破。
突然の出来事に動揺を隠せないカーラを他所にフロイトはサーカスを即座に無人ACと看破して興味を失い、即座に(V.IIスネイルの指令を無視しながら)621との戦闘に没入。
片手間同然に相棒を屠られたカーラは悔しさを滲ませながら621に敵討ちを託す。
この際にはムービー挿入後に各機体の強制配置換えとサーカスのAP激減処理が施されるため、
通常どう足掻いてもチャティを助け出すことは不可能となっている。
が、実はシーン再開と同時にABで全力突貫し、グレネードなどの長射程攻撃で無理矢理横やりを入れれば、チャティの撃破を防ぐことができたりする。
しかし後述するシナリオ展開は変化なしのため、制作側にも予想外の抜け穴だったのかも知れない。
そして621がフロイトを撃破しアーキバスの軍勢を押し返した後の通信で、カーラはチャティとの別れを済ませたと報告してくる。
チャティはAIながらカーラの方針でバックアップを取られていなかったため、あの時機体を撃破されたことで死を迎えていたのだ。
その真意については同シーンにおけるカーラの「生きるってのは、そういうもんだろう?」というセリフが全てと言えよう。
人とコーラルの可能性を守りたいというエアの願いを聞き届けた場合のルート。
カーラの使命に真っ向から対立するため、チャティとも敵同士になる。
チャティ! 相手が誰かは分かってるね
挟み撃ちで行くよ!
了解だ、ボス、援護する
そしてザイレム左舷エリアへと到達した621をカーラと共に待ち構え、1対2の激闘が開始。
前衛を務めるカーラに対し、チャティは上層エリアで彼女の援護に徹する。
ボス、厳しい状況だ
フッ…やはり只者ではない
…チャティ、あんた笑ってるのかい?
礼を言おうかビジター
こいつを笑わせたのは…あんたが初めてさ
自ら「選んだ」ことで敵対した621にチャティも思う所があったのか、
自身が追い詰められようとも621を否定することなく、それどころか初めての笑みを浮かべる。
相棒たるチャティが初めて笑う姿を目にしたことで、カーラも敵である621に感謝を述べながら同じように笑ってみせる。
譲れない信念をぶつけ合いながらも、どこかわかり合う者同士の奇妙な光景がそこにはあった。
ここまでか…
チャティ…あとは…あんたが…
…ボス
生体反応が消えた
あってはならないことだ…
それでも戦いが終わることは無く、とうとうカーラも撃墜される。
誰よりも信頼していたボスの死にチャティは動揺が隠せないといった様相。
それでも「ボスなら笑う状況だ」と単独で尚も食い下がろうとするが、
1対2ですら倒し切れない621を単独で抑え込むことは叶わず…
ビジター…お前の勝ちだ…
だが…
ボスが負けることはない…
代わろう…ボス…
俺が…この船を押す…
オーナー シンダー・カーラ権限代行
ペリメトルプロトコル発動
ザイレム推進ベクトル固定
オールブロック
自分たちの死すら計算の内だったカーラの例外処理によりチャティはザイレムの中枢制御と一体化、
推進ベクトルを固定すると共に制御権限を完全にシャットダウンし、ザイレムの軌道修正を不可能にする。
これにより凄まじい電子戦能力を有するエアですら手出しできなくなり、621たちはザイレムを止めるために物理的手段を取らざるを得なくなる。
最期までボスであるカーラに付き従い、彼女の使命を果たすために全てを捧げる形となった。
チャプター4のラストミッションから分岐する第3の可能性。
コーラルリリース計画成就のためオールマインドの指示によりザイレム内部で暗躍する621であったが、
カーラの方が一枚上手であり、ザイレムを止めるための追加命令で制御中枢へと向かうことに。
来たか、ビジター
ボスからの伝言を預かっている
「その選択は、悪いが笑えない」
ここで消えてもらおう
その先で待ち構えていたのは、すでにコントロールを奪い、今まさに中枢制御と一体化していたチャティ。
ここまで不穏な動きを見せてきた621を警戒するカーラの指示により、防衛用レーザー砲台による迎撃と共にザイレム制御のオールブロックを行おうとする。
留守を任された以上
お前は確実に排除する
それが俺の仕事だ、ビジター
カーラでさえ「笑えない選択」を取った621に対する情けは最早無く、レーザーを掻い潜りながらも制御システムへのハッキングでオールブロックを阻止しようとする621とのせめぎ合いになる。
しかしレーザー砲台の集中砲火でも621を倒し切ることはできず、
やがて制御アクセスの掌握も完全に押し切られ、最終的に中枢制御への侵入までも許してしまうことに。
ボス…すまな…い…
やはり俺は…笑え…な…
あんたに…貰った命に…
報いる…が…
中枢制御のコントロールを奪われる最中、カーラへの悔恨を残しながらチャティは死を迎えることになった。
搭乗機体
AC サーカス
画像出典:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ゲーム画面 アセンブリ
© フロム・ソフトウェア 2023年8月25日発売
部位 |
パーツ名 |
製造元 |
備考 |
頭部 |
AH-J-124 BASHO |
BAWS |
APと対爆防御が最高値の重量パーツ。 |
コア |
CC-3000 WRECKER |
RaD |
詳細はRaDの個別項目を参照。 |
腕部 |
AC-2000 TOOL ARM |
脚部 |
EL-TL-11 FORTALEZA |
エルカノ |
車椅子のような軽量タンク脚。地上走行性能が高い。 |
右手武器 |
IRIDIUM |
メリニット |
小型グレネード。ハンディサイズながら当たると痛い。 |
左手武器 |
LITTLE GEM |
小型バズーカ。こっちも当たると痛い。 |
右肩武器 |
WR-0999 DELIVERY BOY |
RaD |
爆撃用クラスターミサイル。詳細はRaDの個別項目を参照。 |
左肩武器 |
BML-G1/P07VTC-12 |
ファーロン・ダイナミクス |
12連垂直ミサイル。 |
ブースター |
タンクタイプなのでブースターなし。 |
FCS |
FCS-G2/P10SLT |
ファーロン・ダイナミクス |
カーラと同じFCSを愛用。 |
ジェネレータ |
AG-T-005 HOKUSHI |
BAWS |
カーラと同じBAWS製高出力ジェネレータ。 |
コア拡張 |
未使用 |
エンブレムは「ミサイルの弾幕」、または「電線と抵抗器」。
2種のミサイルでプレッシャーを与えつつ、両腕のグレネードやバズーカによる一撃を狙うタンクタイプAC。
軽タンクに物を言わせて地上を爆走しながらミサイルをばら撒き、バズーカやグレネードも足を止めずに撃ってくる。
ミサイル主体の構成から、サーカスという機体名は
板野サーカスが由来だろうか?
火力機動力共に高いものの、両肩のミサイルがいずれもAC戦では全弾命中を見込みにくいタイプなので単騎ではそこまで厄介ではない。
が、敵対ミッションではカーラとタッグを組み戦闘エリア上層部からの撃ち下ろしに徹するのが非常に厄介。
サーカス以上のミサイル弾幕を展開するカーラに手間取っていると、普段は難なく避けられる筈の砲撃が危険な代物と化す。
しかしチャティを優先して狙おうとするとカーラのミサイル弾幕を回避しきれないという悪循環。
どの道困難なことに変わりはないが、相対的に見ればカーラを速攻撃破してチャティと1対1の状況を作り出すのがクリアへの近道となるだろう。
余談
最終局面にてザイレムと一体化した際発動するペリメトルプロトコルの元ネタは「システマ・ペリメートル」
ロシア語で「死の手」を意味し、フェイルデッドリー思想の下、旧ソ時代に計画・開発されロシアに引き継がれているとされる、首脳部が核攻撃により全滅した際自動的に報復核攻撃を行う終末指令システム。
正に奥の手でありカーラからチャティへの最終命令としては、この上無い名称と言えるかもしれない。
カーラの個別項目でも同じような記載をしたが、チャティもカーラと同様に全ルートで死亡する上、その内2つは621=プレイヤー自身の手で葬ることになる。
ウォルターやカーラと並び、ACシリーズでは異例と呼べるレベルの人格者で主人公621にも好意的だっただけに、
「どうしてこういう善人たちに限って救えないのか?」と、本作の容赦の無さを嘆くプレイヤーも多かった。
RaDのチャティ・スティックだ。この項目はできたばかりで色々と粗も多い。
アニヲタwikiのビジターたちの追記・修正を頼む。用件はそれだけだ、じゃあな。
- ミールワームと並ぶACⅥの実在マスコットキャラ -- 名無しさん (2024-10-23 20:51:06)
- カーラに「笑って」って言う声色が息子が母親に語りかけてるようで涙腺ぶち壊される。人間とAIの絆は古典的だけどやはり良い -- 名無しさん (2024-10-23 21:53:25)
- アーマードコアの主人公は常に「破壊者」であると言う事、それは解放者ルートでも例外ではない、ウォルター達の願いを「破壊」しているからね -- 名無しさん (2024-10-24 01:13:31)
- ACに出てくる「善人」って基本何かor誰かを守ってる人が多いから、「破壊者」の役割であるAC主人公は大体そういう人ほど殺しちゃうんだよね -- 名無しさん (2024-10-24 10:49:08)
- カーラに対しては最低限の事しかしゃべらないし他のRaDメンバーに饒舌になるわけないからおしゃべりなのは621に対してだけの可能性がある -- 名無しさん (2024-10-25 21:52:56)
- ↑海越えミッションにあるRaDメンバーのログ見る限り、チャティの印象は悪くないみたいだから饒舌ってほどじゃなくても意思疎通ぐらいはしてると思う -- 名無しさん (2024-10-25 21:58:08)
- 頑張ればフロイトから救えるんだな、ストーリー状は変わらなくても -- 名無しさん (2024-11-01 17:09:05)
最終更新:2025年02月15日 11:37