登録日:2025/01/21 Tue 21:08:00
更新日:2025/07/13 Sun 06:17:39
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「マーモント夫妻」ことジュール・フランソワ・マーモント博士とダイアナ・マーモント博士は、レメディー・エンターテイメントの作品間で共有される世界観「
レメディー・コネクテッド・ユニバース」に登場するキャラクターたち。
なお、奇妙なことに「マーモント博士とマーモント博士」というややこしい呼称も頻繁に登場するが、これは翻訳ミスではなく原語版でもほぼこのままである。
- 演者
- フィリップ・スポール(ジュール・フランソワ・マーモント)
- ヘレン・マクソード(ダイアナ・マーモント)
- 登場作品
【ジュール・フランソワ・マーモントの概要】
ダークグレーの髪の白人男性。元フランス人。
アメリカ政府の機密機関「連邦操作局(略称:FBC)」の科学研究者。
FBCの研究リーダーである
キャスパー・ダーリング博士により、ワシントン州コールドロンレイク付近の研究施設「レイクハウス」の共同研究リーダーに妻と共に任命されていた。
性格は野心的かつ献身的で、自身のカリスマ性を利用して資金を調達する術に長けていた反面、妻やダーリングに比べて研究の知識や技術で劣っていた。
また、決して聖人では無かったものの良識は持ち合わせており、妻の非人道的な実験に反対したり妻に対する愛情を持ち合わせていた。
しかし超自然的な力を有した「変貌アイテム」の「タイプライターで打った原稿」を発見して以来、
アラン・ウェイクと
ミスター・スクラッチの物語『リターン』により歪められ、自身を見下す妻やダーリングを見返そうと躍起になり、非人道的な手段に出たり疑心暗鬼に取り憑かれたりなど異常に偏執的になってしまった。
<来歴>
当初の「レイクハウス」の目的はコールドロンレイクにある異次元世界「闇の世界」への入り口を封じる手段の研究であったが、2019年から闇の世界が持つ「創作を現実に変える力」をコントロールする研究に変更された。
妻の「アーティストを利用する」というアイデアに初めは賛成していたが、ウェイクの『リターン』の原稿が発見され、そこに自分達が破滅する場面が描かれていたことから反対するようになった。
しかし、ウェイクの原稿により性格が歪められ、妻や視察のため訪問してきたダーリングに「見下されている」と思い込むようになり、妻より先に成果を出し見返すことに執着し始める。
そこで、かつて
エミル・ハートマンの心療内科コールドロンレイクロッジに入院していた画家の
ルドルフ・レーンを「創作活動を手助けしたい」と騙し、彼を監禁し利用して研究を推し進める「プロジェクト・ラムナス」を始動する。
レーンはパワーオブジェクトと呼ばれる実用的な超自然的なアイテムに触れたことでその力を獲得した超能力者「パラユーティリタリアン」であり、過去・現在・未来を絵に描く(※レーンは自身が見たビジョンをスケッチしているだけなので実質的には未来視能力なのだが、「絵」であるが故に解釈が複数存在し、よりネガティブな解釈が現実となる)能力を持っていた。
ジュールはレーンの力を利用すれば妻やダーリングを出し抜けると思い込み、短すぎる締め切りで大量の絵を描かせ、休みも与えず、断られたり抵抗されると脅したり投薬で無理矢理覚醒させたり……と過酷過ぎる労働を強いた。
その結果レーンは遂に発狂し、自らの血を絵の具代わりにして独房の壁に「自画像」を描き、マーモント夫妻への怒りの全てをぶつけ、出血多量により死亡した。
レーンが残した「絵画」はレーンの怒りが宿った
超常現象生命体と化しており、現実を変貌させる力を持っていた。
ジュールはこの生きた絵画を利用し、レイクハウス地下のサブレベル5にて遂に闇の世界のスレッショルドを開通させることに成功する。
しかし並行世界には水のように流動性があるため、スレッショルドとなった「生きた絵画」から闇の世界がレイクハウスに流入。ジュールとダイアナ及び全ての職員が
闇に支配された者たちと成り果てた。
2023年9月14日、FBC捜査チームの
キラン・エステベス捜査官率いるレンジャー部隊が連絡の途絶えたレイクハウスを調査しにやってきたが、ジュールはこれに対して研究成果を守るために襲いかかり、エステベス以外の捜査官をたった1人で一瞬の内に殲滅。
「闇に支配された者」が本来は人類が太刀打ちできない存在であることを見せつけた。
その後、スレッショルドを閉鎖するためサブレベル5に辿り着いたエステベスと対峙するが、闇に支配されたダイアナにブラックロックで後頭部を殴られ、滅多打ちにされ死亡した。
●闇に支配されたジュール
闇の存在に支配され堕落したジュール。
闇のシールドは纏わず、ゾンビのように見える。
武器は持たずに素手で外敵に襲い掛かり、瞬間移動能力やショートワープ能力を持つ。
エステベスの部下を一瞬の内に殲滅したが、闇に支配されたダイアナに「研究成果を横取りするため」に撲殺された。
【ダイアナ・マーモントの概要】
ダークグレーの髪の白人女性。ジュールの妻にしてレイクハウスの共同研究リーダー。
人間性はデミサイコパスであり、非常に仕事熱心。目的のためなら冷淡に残酷な手段も実行できる。
また、全ての生命は定量化され定義できると敬虔に信じており、人間でさえ機械のように調整できると信じていた。
一方で夫への愛情も深く、共同研究リーダーに任命された際には夫の胸像をプレゼントしていた。
しかしウェイクの『リターン』の原稿を発見してから人格が歪められ、夫を異常なまでに敵視し、疑心暗鬼に取り憑かれ、遂には復讐心まで抱くようになる。
<来歴>
「創作を現実に変える力」の研究のためアーティストを拉致して利用する計画を提案するも、ウェイクの原稿を見たジュールにより反対される。
その後、自動生成AIのように学習してタイプライターを打つ「ATD(自動タイピング装置)」を開発してウェイクの原稿を再現しようと試みる「プロジェクト・アービュータス」を始動する。
しかし、ジュールが画家のレーンを連れてきて利用し、当初反対していたはずの「アーティストを利用しての研究」で成果を出し始めていたことを受け、復讐心を抱き始める。
2023年9月12日、「生きた絵画」と成り果てたレーンを利用して闇の世界のスレッショルドを開通させる方法を編み出したジュールに対抗し、ワシントン州
ブライトフォールズに滞在していた劇作家のエドワード・フランクリン・ブッカーを拉致し、彼に大量の原稿を書かせてレーンと同じ目に遭わせようとした。
そして2023年9月14日、ジュールの実験を妨害するために彼の機材に工作した結果、ジュールにより「生きた絵画」を基点として闇の世界のスレッショルドを出現させる実験が実施された際に機材の不具合により闇の世界がレイクハウスを侵食。
目の前の惨状を見てようやく正気を取り戻したダイアナは、最期にジュールの笑顔を思い出しながら闇に支配されてしまった。
サブレベル5に足を踏み入れたエステベスに襲い掛かるジュールを背後からブラックロックで撲殺し、更にエステベスにも襲い掛かってくる。
●闇に支配されたダイアナ
闇の存在に支配され堕落したダイアナ。
他の支配された者たちと同様に黒煙状の闇のシールドを纏い、物理攻撃を遮断する。
また、肉体の耐久力も非常に高く、前述のブラックロックを射出するブラックロックランチャーでの攻撃すら何発も耐えるほど。
瞬間移動能力やショートワープ能力を持つが、最大の特徴は
異常な怪力。
主な攻撃手段は
素手での殴打で、研究職とは思えないほど威力が高く、僅か数発でエステベスを葬れるほど。
また、巨岩を持ち上げて遠投するという、
岩パンチどころではない怪力も披露する。
更に、闇の衝撃波のようなものを放つ攻撃も可能。
ボス戦ではショートワープで急接近して連続パンチを繰り出したり、高い足場に瞬間移動して遠距離から巨岩を投擲したりといった行動を繰り返す。
また、ボス戦中には「生きた絵画」が生み出した怪物「描かれし者」まで襲ってくる。
「描かれし者」はブラックロックランチャーでなければ倒せないので非常に厄介。
連続パンチは回避アクションを上手く使って避ける必要があり、巨岩の投石は遮蔽物を利用すると回避できる。
最終的にはエステべスに返り討ちにされた。
【余談】
- ジュールは、ゲーム開発におけるアーティストの労働環境を皮肉ったキャラクターであり、彼がレーンにした仕打ちは僅かに誇張されているとはいえ完全なフィクションとは言えない。
- ダイアナは、自動生成AIを「アート」として扱う人々を皮肉ったキャラクターである。
追記、修正は夫婦喧嘩でアーティストを過労死させてからお願いします。
- 24時間後にタイトルを「マーモント夫妻(RCU)」に変更します -- sato1108 (2025-04-01 19:52:26)
最終更新:2025年07月13日 06:17