登録日:2025/02/07 Fri 07:39:13
更新日:2025/06/04 Wed 11:34:14
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シャコウカイとは、アニメ「
美少女戦士セーラームーン」に出てくる妖魔である。
登場回は無印第37話「めざせプリンセス?うさぎの珍特訓」
CV:川浪葉子
【概要】
イギリスの貴族であるローズ伯爵の夫人として日本に来日。
主人公
うさぎ達の住む町で「プリンセスセミナー」という、お嬢様、お姫様を育てるセミナーを開校し、日々少女達を教育している。
気品がありどこか威圧感を感じさせる物言いであるが、粗相をした少女達には
ギャグ顔で呆れるものの声を荒げたりせず、常に余裕を感じさせる振る舞いをしていた。
また、うさぎの影響で余りお嬢様らしくない「フリスビー」の授業も取り入れたりするなど、固定観念にとらわれない柔軟な思考の持ち主でもあった。
だがその正体は冒頭で語っている通り妖魔である。
一話限りのキャラクターであるが、下手するとセーラー戦士全員を全滅出来たほどの実力の持ち主。
であるが上司に恵まれなかった悲劇の妖魔でもある。
【来歴】
自分の正体が「プリンセス」だと知るも、気品の欠片もない事に悩んでいたうさぎは他のセーラー戦士達も連れてプリンセスセミナーに参加する。
…も、相変わらずガサツなうさぎに加え、うさぎ以上にドジな
美奈子や意外なところでは
レイもお嬢様生活に大苦戦。
それを尻目に真面目で勤勉な
亜美や、意外にもお嬢様作法に詳しい
まことは見事にカリキュラムをこなし、やがて他のお嬢様達と共に「合格」を告げられ、卒業証書の授与という名目で別室に連れて行かれる。
落第したうさぎ、レイ、美奈子を部屋に残して…。
だがローズ伯爵夫人の正体は妖魔である。
彼女はかつてからセミナーの参加者を蝋人形にしてコレクションしていた。
そして今回の合格者達も蝋人形にするべく、妖魔としての正体を表す。
その背格好はドレス姿ながら全身に貝…いや「シャコ貝」を併せ持ったデザイン。
「妖魔シャコウカイですわ!どうぞよろしくお願い致します!」と自己紹介をした後に全身から液体の蝋を発射し、お嬢様たちにぶっかけ。
その液体を浴びたまことや亜美、そしてお嬢様たちは瞬く間に蝋人形となってしまった。
なのでこの2人はこの話では変身しなかったのである。変身物アニメとしては非常に珍しい。(ちなみにまこちゃんが蝋人形にされるシーンはアバンで一瞬表示される。)
それと最後まで頭脳明晰な亜美ですら騙しきったと言える。
だが亜美とまことが意識を失ったことで残りの3人は何かを察知したらしく、警戒する。
シャコウカイの目的は「銀水晶を持つセーラームーンの正体」を探ること。
そしてそのセーラームーンが
「ドジでおっちょこちょいでミーハー」な事までは掴んでいたので、セミナーをこなせないようなガサツな女の子が正体…ということでわざわざセミナーを開いていたのである。
回りくどい。
なおお嬢様達をコレクションしていた理由は不明。単なる趣味なのだろうか?
とはいえ残り3人まで絞れたので後は彼女達も蝋人形にするだけ…と思いきや、ルナの邪魔が入りセーラー戦士に変身されてしまう。
だがシャコウカイ、セーラー戦士の攻撃のエネルギー体すらも蝋で固めてしまう。
全く攻撃が通じない相手にうさぎは絶望「
お人形遊びは好きだけど人形にされるのは嫌~!」と泣きじゃくってしまう。
万事休すかと思いきや、そこに突如
クンツァイトと
タキシード仮面が登場。
この2人はシャコウカイの直属の上司であるのだが、セーラームーンの抹殺を目論むクンツァイトと、セーラームーンの命をそのままに銀水晶だけを奪うように考えるタキシード仮面で意見が割れてしまう。
2人の上司の間で板挟みとなったシャコウカイに、ムーンはボケをかまし、シャコウカイは律儀にそれにツッコミを入れる。
その隙にムーン・ヒーリング・エスカレーションを受けて
「リフレッシュですわ~!」という言葉と共に妖魔としての力を失い、打倒されローズ伯爵夫人の姿に戻った。
シャコウカイがやられたのを見て2人の上司は撤退、力を失った為か蝋人形にされたお嬢様たちも元に戻るのであった。
という風に妖魔の中では非常に強く、セーラー戦士2人を実質的に打倒。
また「セーラームーンを探す」という目的自体もあと一歩で達成出来ていた、非常に有能な妖魔と言える。
セーラームーンも割と卑怯な戦術で倒さざるを得ない難敵であったが、そういう状況でも上司の指示を仰いだり、ムーンのボケにいちいち反応したりという律義さが悪い方向に働いてしまったと言える。
【余談】
- SFC「美少女戦士セーラームーン Another Story」でも雑魚敵として登場。蝋人形化ではなく「石化の液」という技を使ってくる。だがこのゲームの石化は永続でありパーティ全員が石化したらゲームオーバーというシステムかつパーティがセーラーヴィーナス一人のときに登場するため、原作さながらの強敵っぷりを発揮している。
- 講談社のテレビ絵本の10巻「プリンセスしゅぎょう」にも登場。そちらでも亜美とまことを蝋人形にする。だが美しさを持っていたアニメと違いそっちはなんか怪物のように描かれている。原作通り亜美とまことを蝋人形にするも、セーラー戦士たちに正面切って倒される。
- 彼女が出す蝋液は緑色であり、蝋人形にされた少女達も緑色の銅像のような出で立ちである。蝋が緑なのは珍しいが、恐らく白だと絵面的に危ないからこうなったのだろう。
胸の位置にある貝からも液体が出てるし。- 絵本では両手から紫色のシャワーを浴びせ、白い蝋人形にする形に方法に変更されている。
- 亜美まこと一緒に蝋人形にされるお嬢様達だが、台本段階では「こんな場所来るんじゃなかった!」というセリフがあった。お淑やかに見えても中身は普通の少女だったのだろう。
- ちょっと無粋な話であるが、お嬢様たちをコレクションしていたり、亜美やまこと達を華麗に固めたりしている事から、「石化フェチ」「固めフェチ」の間では金字塔のような扱いを受けている。彼らの中で蝋は緑色なのだとか。
追記・修正は、イギリスから帰ってきてプリンセスセミナーを開いてからお願いします。
- 小さい頃見て妙に印象に残っていた回だわ -- 名無しさん (2025-02-07 09:14:06)
- お前もロウ人形にしてやろうか! -- 名無しさん (2025-02-07 10:28:12)
- 何というか、その・・・エロイ(汗) -- 名無しさん (2025-04-22 22:39:20)
最終更新:2025年06月04日 11:34