プリンセッション・オーケストラ

登録日:2025/05/11 Sun 00:00:21
更新日:2025/07/06 Sun 15:35:07
所要時間:約 11 分で読めます


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情熱と流星――


不思議の国に広がる波紋


プリンセッション・オーケストラとは、日本のオリジナルアニメである。



【概要】

2025年4月6日より、テレビ東京系列にて毎週日曜朝9時より放送開始。連続4クールで放送予定。
原案は金子彰史、製作総指揮は上松範康が担当する。
女の子だけが行き来できる異世界を舞台に、伝説の戦士「プリンセス」と少女達に襲い掛かる謎の怪物達との戦いを描く。

所謂「変身ヒロイン」「魔法少女もの」にジャンル分けされるのだが、昨今そういった作品は過酷な世界観や強烈な個性を持つキャラ、はたまた敵側視点であったりと、王道とは程遠いオリジナリティが追加されることが多いのに対し、本作品は主人公達の何気ない日常や夢や将来に向けて邁進する姿に焦点を当て、人間関係を始めとした雰囲気も基本的に明るい物であるなど、どこか原点回帰とも言えるとも言えるポップな作品となっている。

一方、題名からも分かる通り音楽やダンスを題材としており、本作の変身ヒロイン枠であるプリンセス達が歌いながら戦うという、上記の金子氏&上松氏が制作に携わった『戦姫絶唱シンフォギアシリーズ』を彷彿させる戦闘スタイルが本作最大の特徴となっている。
また、戦闘中の歌についてはすでに録音済みの音源を流すのみならず、アフレコにて収録する「歌アフレコ」を導入している点も、シンフォギアシリーズと共通している。*1*2
そのため、ネット上においては『女児向けシンフォギア』等と呼ばれることもあり、放送前より「適合者*3」たちから注目を浴びていた。

また、某老舗変身ヒロインシリーズを連想させるタイトルの響き……だけなら、まあよくある語感という程度の話だったのだが、
本作の放映開始時点の作品が奇しくも同じく歌やダンスをテーマにした作品であり、時間帯も日曜日朝同士ゆえ30分違いなだけという状況になっており、企画の発表時点からそれが明らかだったためそうした点でも注目されることになった。

シリーズ構成は、ライトノベル『這いよれ!ニャル子さん』作者で、そして大のニチアサファンで有名な逢空万太。
逢空氏と金子氏は前述の『シンフォギアGX』ミニアニメ「絶唱しない」Blu-ray4巻の脚本の頃から付き合いがあり、金子氏はXの2025年2月28日に「逢空君とたったふたりで始めた企画です」と語っている。

そして監督の大沼心は『プリズマ☆イリヤ』シリーズを手掛けている。これまた邪道魔法少女系から初めて正統派魔法少女ヒロインの監督に抜擢されているが、金子氏と逢空氏の暴走を止めるのに必死だとか…。


【あらすじ】

動画投稿サイト・アリスピアチャンネル。
一見何処にでもある普通のSNSサイトだが、実は少女だけが行き来できる異世界・アリスピアと人間界を繋ぐゲートであった。
そんなアリスピアの先住民・アリスピアン達と共に、今日も少女達は男性や大人の目の届かぬところで思い思いの時間を過ごしていた。

本作の主人公・空野みなもも、そんなアリスピアに出入りする1人である。
ある日、幼馴染の陽ノ下なつがアリスピアで路上ライブを開くことになり、それを観に行ったみなもであったが、そこへ突如謎の怪物・ジャマオックが出現し、なつを始め人々に襲い掛かる等ライブ会場を滅茶苦茶にしてしまう。
そんな狼藉にみなもが怒った時、彼女はアリスピアに伝わる伝説の戦士・プリンセスの力に覚醒する。

以後、みなもは自分と同じくプリンセスとなった仲間達と共に、ジャマオックやその親玉であるバンド・スナッチに立ち向かい、アリスピアや少女達の夢を守る戦いに身を投じていくことになるのだった。


【登場人物】

≪プリンセス≫

アリスピアに伝わる伝説の戦士で、現状ジャマオックに対抗し倒すことができる唯一の存在。
後述するミューチカラを込めないとジャマオックに有効な攻撃が出来ず、ミューチカラが不足していると必殺技も不発となってしまうため、歌ったり踊ったりしてミューチカラを貯めながら戦う必要がある。

  • 空野みなも/プリンセス・リップル
「響け!この胸のミューチカラ!」
CV:葵あずさ、戦闘用楽曲:『イノセント・コール』
本作の主人公。13歳の中学2年生。
目立つことが苦手で押しにも弱いどこか頼りない雰囲気の持ち主だが、頑張る人が大好きで、夢や目標に向かって努力する人のことを応援したくなるという心優しい性格の持ち主。
また、そんな頑張りや努力を踏みにじろうとする事態には頑固とした姿勢で立ち向かい、自分のすべきことにも常に真摯に取り組む等、内には確かな勇敢さやひた向きさを備えた芯の強い一面もある。
母親の影響もあってお菓子作りが趣味。ブロッコリーが苦手。
彼女自身は特筆するようなスペックは持っていないことに加えて、まだプリンセスとしての経験も浅いこともあって戦闘能力はまだまだ発展途上だが、その性格上ここぞという時は底力を発揮する爆発力もあり、当初は軽んじていたベスからも一目置かれるようになる。
リップル=細波の名の通り、必殺技は大量の水を水流として敵に発射する「リップル・シャイニーストリーム」

  • 識辺(しるべ)かがり/プリンセス・ジール
「熱情のリズム、聞かせてあげる!」
CV:藤本侑里、戦闘用楽曲:「OVER THE BLAZE」
13歳の中学2年生。みなもやながせとは同じ学校の生徒である。
何度もテレビ出演している有名な振付師の父と世界的に活躍するオペラ歌手の母を持ち、彼女自身も若くしてアリスピア中で有名なアイドル的存在というサラブレッド。
情熱的な歌とパフォーマンスで大勢を魅了しており、その影響力たるやなつ曰く、「彼女に何かあればアリスピア中の損失」らしい。
また、物語開始以前からプリンセスとして覚醒し、ジャマオックと戦ってきたみなもにとっては先輩的存在でもある。
既に名声と実力を手にした彼女だが、決してそれを自慢したり鼻にかけることはなく、周りへの感謝を忘れず自身の素質に関しても「人よりスタートが早かっただけ」と謙虚な姿勢を貫ており、それ故に悩む誰かの背中を押すこともできるしっかり者。
プリンセスになったばかりでろくに戦えないみなものことも守ったり、ナビーユと共に自分達の状況を説明する等、面倒見のいい部分もある当時に、当初先輩や雲の上の存在として自分に接していたみなもにもさん付けや敬語を辞めさせて改めて対等な立場で居ようとしたりと、普段の凛々しい雰囲気に反した親しみやすさも持っている。
実は大の甘い物好きでもあり、甘い物を頬張っている間は幼児返りを疑われるレベルで表情と雰囲気が崩れる。
既にプリンセスとして相応の経験を積んでいる為、ポーン程度のジャマオックなら難なく倒せる実力者である。
ジール=熱の名の通り、必殺技は空から燃え上がる紫の火を上げて敵を焼却する「ジール・ライジングヴォルケーノ」
プリンセスとしての姿は当初アイベールで素顔を隠していたが、みなもに正体を明かして以降は外されるようになった。

  • 一条ながせ/プリンセス・ミーティア
「あたしのキラキラ、皆に届け!」
CV:橘杏咲、戦闘用楽曲:「激光 It's ME!」
12歳の中学1年生。みなもとかがりの後輩。
まだアリスピアに来たばかりの新人ユーザーながらメキメキと注目度を伸ばしている新進気鋭の超新星。
ボーイッシュかつ竹を割ったような明朗快活な性格だが、その場のノリと勢いに任せた言動が多く、周囲から突っ込まれることも多い。
大抵のことは卒なくこなせる天才肌だが、本人は寧ろろくな努力も無しに何でもできてしまう自分に対してコンプレックスを抱いている*4。そのせいで一度ドランに目を付けられて襲われ、そんな中で戦うプリンセス達を「本物」と称し、そんなプリンセス達が今度はドランと戦い苦戦する中、覚醒の兆候が見えるも自信が抱くコンプレックスのせいで一度は「自分には無理」と拒否してしまうが、ジールから「偽物も本物も関係なく自分を認めてくれるファンがいる」と背中を押されたことで真に戦う覚悟を決め、プリンセスとなった。
英語はあまり得意ではないらしく、「shooting star」を「shuuting star」と書き間違える一幕もあった。
みなもやかがりのことは「パイセン」と呼んでいる。
プリンセスとしては一番新参だが、持ち前の天才肌によって既に幹部格であるドランと全く引けを取らない初陣を飾る等、ポテンシャルはトップクラス。
ミーティア=流星の名の通り、必殺技は地面に落とした隕石の破片を更に敵に向けて一斉発射する「ミーティア・アステロイドシャワー」。


≪アリスピアン≫

アリスピアで生まれ育った住民で、姿は千差万別だが総じて手乗りサイズのぬいぐるみのような姿をしている。早い話が女児向けアニメでは最早定番の妖精枠である。
可愛らしい見た目に反して知能と社会性は人間以上であり、アリスピアで何かイベントをするには、彼らから許可をもらう必要がある。
少女達と違って、人間界に行くことはできないらしい。

  • ナビーユ
CV:下野紘
青いウサギのような見た目のアリスピアン。
プリンセスのサポート役であり、物語開始前からかがりと行動を共にしていた。
ジャマオックの出現を感知できる他、耳を通じて少女のミューチカラの有無を調べられる。
モデルは不思議の国のアリスの兎とナビゲーターであろうか。
現状はしっかり味方側のキャラではあるが、ジャマオックやバンドスナッチのことを聞かれた際には、どこか不自然にはぐらかしているかのような態度を取っており、一部視聴者から怪しまれている。

  • グリムさん
CV:新井里美
デフォルメされたグリフォンのような見た目のアリスピアン。
語尾に「~なのです」とつけるのが口癖。
プリンセスのことは一切知らない一般アリスピアンで、主に少女達のお手伝いを受け持つことが多い。

  • カメオさん
CV:子安武人
首に昆布を巻きつけたウミガメのような見た目のアリスピアン。
マイペースな性格で、よく間延びしたり無駄に溜めるような言動が多い同時に、急に「昆布」や「昆布スペシャル」と叫び出すこともある。
アリスピアのとある図書館の司書をしている。

  • ダック軍曹
CV:大塚芳忠
オムライスのようなマントと金のフォークのような武器を持ったアヒルのような見た目のアリスピアン。
アリスピアの警護を担当する防衛隊の上官で、「~である」と語尾に付けるのが口癖。

  • 副官
CV:畠中祐
浅黒い羽毛のカモのようなみためのアリスピアン。本名不明。
ダック軍曹に付き従っており、「~なのです」と語尾に付けるのが口癖。

≪バンド・スナッチ≫

今作の敵勢力。
男性でありながらアリスピアに出入りできる謎の集団で、ジャマオックをけしかけては少女達からミューチカラを奪い、アリスピアを荒らしまわっているが、その存在は以前から戦ってきたかがりやナビーユですら今まで知らなかった。
目的は「食事」らしいが、その正体や真の行動原理は謎に包まれている。
どうやらその背後には、カリストから「我が主」と呼ばれている謎の存在が居るようだが……?
友情や絆をはぐくむプリンセスたちと正反対にメンバー同士の仲はあまり良くなく、仲間割れが非常に多い。
名前の由来は『鏡の国のアリス』に登場する怪物「バンダースナッチ」+全体のモチーフである「バンド」だろう。
個人の名前はロックバンドの立ち位置や楽器で、全員がその楽器を使ってジャマオックを召喚・使役する。尚キーボードに関するキャラクターは未登場。
なお彼らの正体は元アリスピアンではないかと考察する視聴者もいる。瞳孔がアリスピアンの瞳(特にナビーユ)に酷似している、髪形が獣の耳や羽のようでアリスピアンの特徴に似ている、アリスピアに行くことができ反対に本拠地とアリスピアを除けば現実世界に現れることがないなど。ギータ自身も嘘か真かアリスピアンの関係者と発言している。

  • カリスト
CV:小林千晃、戦闘用楽曲:「使命は赤きセレナーデ -Ver.First Blood-」
赤い髪とケモミミみたいな髪型が特徴の青年幹部で、バンド・スナッチのリーダー。一人称は「僕」。
物語開始当初は他の3人と別行動だった為姿を現さなかったが、第9話ラストにて遂に登場した。
穏やかな口調で話し、一見すると物腰柔らかな雰囲気を持つが、偶々その場にいたというだけで少女を無差別に利用し、そのことを表向きだけは悪びれているかのように振る舞う等、本性は冷酷にして陰湿。
ドラン曰く「バンド・スナッチ最強の男」で、チームの中では唯一、プリンセスと同じくミューチカラを操って戦うことができ、歌いながらバリアや衝撃波を放つことが可能で、劇中では初めて3人揃ったプリンセスを圧倒し、変身解除にまで追い込んだ。
名前の由来はボーカリストとカリスマ。

  • ベス
CV:榎木淳弥
褐色肌に薄紫の長髪、眼鏡が特徴の青年幹部。一人称は「私」。
冷静沈着かつ現実主義的な知性派で、当初はプリンセス達のこともさして危険視していなかったが、急成長を続けるリップルの姿に危機感を覚えている。
一方、楽観的なギータやドランに度々注意をしたり苦言を呈する等神経質な面も強く、今一つ緊張感に欠けるチームを引き締めるサブリーダー的存在でもある。
カリストを随分毛嫌いしており、後から合流してきた際に「今更リーダー面するな」と突き放したり、負け戦を見られた時は苦虫を噛み潰したような表情になる等、辛辣な対応を隠そうともしないが、実力そのものは認めているらしく、手加減して戦う様には不満を口にしていた。
技術者としての一面もあり、プリンセスとの戦いを参考に新たなジャマオックを作り出している。
甘い物好きだが、本人曰く「ドーナツプレーンシュガー以外認めない」とのこと(その割に出された物は文句も言わず「うまいうまい」と言いながら食べるのだが)。
名前の由来はベース。

  • ギータ
CV:千葉翔也
青緑の短髪が特徴の少年幹部。一人称は「俺」。
外見年齢に違わず生意気盛りかつ好戦的で、自分の欲求や衝動を優先して動く為度々ベスから咎められているが当人はまるで聞いておらず、逆にそんなベスに対して何かとちょっかいを掛けるが多い。
だが、話が進み黒星が続くと流石にバツが悪く、ベスからの説教を苦々しく思うようになる。
プリンセスには挑発的な態度を取るが、ジャマオックが倒されると地団駄を踏んで悔しがる子供っぽい一面もある。
名前の由来はギター。

  • ドラン
CV:武内駿輔
青い髪と筋肉質な体格が特徴の若い男性型幹部。一人称は「俺」。
粗野かつ飄々とした言動と雰囲気の持ち主で、吸い取るミューチカラには多少の曇りがある物を好む。
集団の中でも武闘派に当たり、戦闘では恵まれた体格と鍛えられた筋肉から繰り出す容赦のない格闘技と地面を殴って放つ光線が得意技で、ジャマオックとのタッグでリップルとジールを圧倒する実力を誇る。
一方、プリンセスを単純に敵視しているのではなく、彼女らが新たな技を編み出して強化されたジャマオックを倒した際には、どこか嬉し気な様子も見せており、何かしらの思惑があることも嗅ぐわせている。
名前の由来はドラム。
因みに中の人は違う作品で同じ名前の主人公を演じたことがあったりする。


≪その他周辺人物≫

  • 陽ノ下(ひのもと)なつ
CV:藍村光
みなもの幼馴染でクラスメイト。彼女からのあだ名は「なっち」。
みなもとは正反対の明るく活発な性格で、お互い持ちつ持たれつの関係。
いつかはかがりのようなトップアイドルになることを夢見て日々歌やダンスの練習に励んでいる。
ながせとは似た物同士馬が合う。
英語の勉強は苦手な模様。
実は、先程の3人同様イメージカラーが定義されている。これが示すものとは…?
しかし、その一方でシンフォギアの彼女と同じ運命を辿るのではという声もあるが…?

  • 根津あいこ
CV:逢田梨香子
ながせの大ファンである中学1年生。
その入れ込みっぷりは凄まじく、彼女のことを様付けし、ライブが始まる数時間前から場所取りをしている程。

  • 姫崎みらい
CV:夏吉ゆうこ
11歳の小学5年生。
プリンセスの存在を知っていて彼女らの大ファンであり、特にリップルを推している。
持っているタブレットには、リップルの後ろ姿が撮られた写真が入っているが、いつどこでどうやって撮ったのかは不明。

  • 佐藤かえで
CV:阿澄佳奈
15歳の中学3年生。
人気急上昇中のクッキングアイドルで、踊りながらお菓子を作るスタイルで注目を集めている。
素の言動も中々にエキセントリックで、ミューチカラを奪われて気絶している間にギータにケーキを食べ尽くされていた際には包丁を両手に握りしめ、凄みのある口調で怒っていた。
なつやりくと同じく「ストライバー」*5の視聴者でもあり、「結構古参」らしい。

  • 日村みかん
CV:大久保瑠美
13歳の中学2年生。
実家の道場の経営が傾いていることを憂い、武術のハードルを下げて門下生を呼び込む為、その動きを取り入れた新しいダンスを考案している。
武術を心得ているのは伊達ではなく、彼女自身はプリンセスではないので決定打こそ与えられないものの、ポーンのジャマオックをノックバックで吹っ飛ばした他、彼女のミューチカラで成体になったジャマオックはその動きと技術でプリンセスを手こずらせる等、素の戦闘能力は作中最強クラスである。

  • 奏美(そうび)えな
CV:松田利冴
  • 奏美ろな
CV:松田颯水
共に13歳の中学2年生。
「ツインシンクロニシティ」というダンスユニットで活躍する双子の姉妹で、髪が朱色で前髪を右に分けているのが姉のえな、髪が薄い青緑で前髪を左に分けているのが妹のろな。
双子ならではの以心伝心による一糸乱れぬパフォーマンスにより、人気を集めているらしい。
因みに担当声優の松田両氏も実際に双子である。
また、利冴氏に関しては、本キャラの初登場回と同じ日に放送された上記のライバル作品の話でもゲスト出演していた為、少し話題を呼んだ。

  • 空野誠志郎
CV:日野聡
みなもとりくの父親。
アリスピアのことは知らないようだが、さりげなく気を利かせて娘をサポートする気配りのできる性格。
本職はアナウンサーで、朝の情報バラエティ番組の司会も務める有名人。

  • 空野りく
CV:若井友希
みなもの弟で彼女からのあだ名は「りっくん」。
年齢相応にやんちゃかつわがままで、姉がゲームで弱いのを良いことに対戦をせがむ抜け目ない一面や度々駄々をこねては姉を困らせることも多いが、嫌いな野菜をこっそり交換し合う等姉弟仲は良好な模様。
なつとも親しく、お互いに「なつ姉」「りく坊」と呼び合う他、同じ特撮ドラマ「ストライバー」を見ている同好の友でもある。
トマトが苦手。

  • 空野ようこ
CV:南條愛乃
みなもとりくの母親。
穏やかで温かな性格な一方、夫婦揃って多忙故に子供に構ってやれず、家事やりくの世話をみなもに任せがちなことに負い目を感じている。
本職は製菓の専門学校の講師で、みなものお菓子作りの趣味は彼女の影響である。
余談だが、声優の南條氏は上記の競合アニメにレギュラー出演しており、大人の母親とは真反対の幼児のような役柄である為、そのギャップでネットの話題を呼んだ。

【用語】

  • アリスピア
今作の舞台である異世界。
高校生までの女性のみがSNSサイト・アリスピアチャンネルから出入りできる。
全体的な様相は「不思議の国」と言うべきファンシー且つポップな物で、パステルカラーとビビッドカラーが入り混じった鮮やかな色使いが特徴。
先住民のアリスピアンの高い知能もあって、見た目に反して技術水準は人間界と同等以上であり、ライブ用の機材など現代的な設備も数多くあり、表向きの動画投稿サイトとしてアップされている動画も、全てアリスピアンが撮影・編集したものである。
人間界よりも時間の流れが速く、ここでの数時間は人間界での数十分ほどにしかならない。

  • ミューチカラ
アリスピアに充満するエネルギーにして、プリンセスの力の源。
少女達の明るい感情や前向きな気持ちによって生み出されており、アリスピアン達の好物でもある。
プリンセスになった者はこの力が極限まで高まり、その影響によって歌いながら戦うという独自のスタイルを取る。
一方、このミューチカラをジャマオックに全て奪い取られてしまうと、その人物は外部からの刺激に一切反応しない仮死状態に陥ってしまい*6、元に戻すにはジャマオックを倒して取り戻す以外に方法がない。
一度奪われたミューチカラは完全には戻らず、戻らなかった分は後述する強化用の歌のカケラになるが、そもそも本人の気持ちさえあれば無尽蔵に湧くので問題はないらしい。

  • 歌のカケラ/ジュエルベル
プリンセスの変身アイテム。
強い思いに呼応したミューチカラが結晶化することで歌のカケラという宝石状のアイテムに変化し、更に変身時にはジュエルベルという鈴のような形に変形。
それを奏でることでプリンセスへ変身する。
元の持ち主に戻らなかったミューチカラから生まれる強化用の歌のカケラもあり、これを発動することで様々な追加効果を発揮する。

  • ジャマオック
バンド・スナッチが使役する怪物。
彼らの命令に則り少女からミューチカラを奪うべく襲い掛かる。
最初の幼体は戦いに慣れてさえいれば難なく撃破できる戦闘員程度の力しかないが、ミューチカラを吸い込むことで成体へ変貌し、プリセンスと同等程度の戦闘能力を得る。
また、種類や階級もあるらしく、現時点では上記の特性を持つポーンと、最初から戦闘用を想定し、近接戦特化のナイト、逆に遠距離戦特化のビショプ、そんなナイトとビショップから更に戦闘に特化させたルークの4種類が確認されている。
また、後にベスの手によって全種類がミューチカラで成体に成長できるようになった他、戦闘際にはミューチカラの持ち主の特性が反映されるようにもなった。
文献によれば、遥か昔から何度もアリスピアに現れてはその時代のプリンセスに退治されてきたらしい。
名前は『鏡の国のアリス』に登場する怪物「ジャバウォック」の捩りだろう。
加えて、種類の名前はチェスの駒に由来していると思われる。


【メイン楽曲】

  • OPテーマ:ゼッタイ歌姫宣言ッ!
歌唱:オルケリア(プリンセス・リップル&プリンセス・ジール&プリンセス・ミーティア)、作詞・作曲:上松範康(Elements Garden)、編曲:菊田大介(Elements Garden)

タイトルで金子節が隠しきれてないッ!
正統派と言えば正統派バトルヒロインではあるものの、節々で女児アニメらしからぬエレガ節全開なメロディも。

  • EDテーマ:君とつなぐオーケストラ
歌唱:オルケリア、作詞:Spirit Garden、作曲・編曲:菊田大介(Elements Garden)

こっちは本当に女児アニメらしからぬ激しくも重苦しい曲調。要はシンフォギアのED(歌:高垣彩陽)の雰囲気である。
映像も雨の中で佇む3人の姿から始まるのが印象的。





追記・修正は、アリスピアでお願いします。

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最終更新:2025年07月06日 15:35

*1 キャストの中にはシンフォギアシリーズに出演した南條愛乃氏が参加しているため、歌アフレコ経験者としてアドバイスをしていた事が主演3人へのインタビューにて明かされている。

*2 深夜からニチアサ帯かつ女児向けを意識したためか、流血やモブの死亡描写は無くし、変身シーンやデザイン自体もボディラインを強調するような男性向けの要素は控えめになっている

*3 『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズのファンたちの通称

*4 特にプリンセスと出会ってからは、自分の才覚を「偽物」と称することも

*5 元ネタはおそらく逢空氏の「這いよれ!ニャル子さん」の劇中劇「黒鋼のストライバー」と思われる。「ストライバー」は仮面ライダーシリーズと金子氏の「ワイルドアームズ 2ND IGNITION」のナイトブレイザーを元にしており、「ニャル子」アニメシリーズではご丁寧に挿入歌まで用意されている。

*6 ただし、完全に動かなくなる訳では無い。