プリキュアシリーズ一覧

登録日:2012/05/09 Wed 17:06:40
更新日:2025/04/13 Sun 15:06:07
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『プリキュアシリーズ』とは、2004年放映の『ふたりはプリキュア』から続く女児向けアニメシリーズである。

プリキュアの語源は「pretty(可愛い)」+「cure(癒す)」から。


概要

美少女戦士セーラームーン』や『おジャ魔女どれみ』の系譜の変身魔法少女物であるが、少年漫画顔負けの熱い展開と肉弾戦が特徴。
女児向けシリーズ物には珍しく、仮面ライダースーパー戦隊シリーズのように1~2年で設定、世界観をリセットする形を取っている(同様にスタッフや声優も変更される場合がある)
これは『おジャ魔女』において、作品の長期化に伴いスタッフの負担や疲弊感が否応なく高まる*1という悪循環を止めるためである。
とはいえ開始当初の知名度は薄く、名前をよく「ブリギュラ」などと間違えられていた。
よって初代では自虐・訂正用のネタとして「プリキュ」など間違って名前を呼んでしまうキャラがいくらか登場した。

『おジャ魔女』の放送枠だった毎週日曜日8時半から、テレビ朝日のいわゆるニチアサキッズタイムにて放送されている。
また、一部の局では過去の作品を再放送している。
なお、テレ朝系列がない山陰地方ではTBS系列の山陰放送(BSS)で毎週日曜日朝6時15分*2から1週遅れで放送されている。


続編作品や舞台化

シリーズの長期化に伴い、かつて本編を見ていた層が成長したことも鑑み、2023年には高年齢層向け作品がニチアサとは別ラインで複数製作されることが発表されている。
そのうち2作は既存作の後日談的作品で、成長したメインキャラが登場し、もう1作は所謂2.5次元舞台作品である。


作風

未就学年齢の幼児がメインターゲット層であるため、外連味のあるバトルアクションをしつつも、小さな子供でも怖がらずに見れるように、そして親を怒らせてはいけないように、という配慮が強い。
ニチアサキッズタイムでは一番自主規制が厳しい枠となっており、流血や水着も滅多に出ず、顔パン・パンチラは完全に御法度。ミニでも鉄壁スカートである。この辺りはプリキュアタブーの項目も参照。
ブラックヤムヤムなど、全体的にスパッツやドロワーズなどの中身が見えてもあまり問題ないパンツを着せる*3か、またはレモネードピーチなどのようにパニエで埋め尽くして完全ガードする傾向が強い。平成末期以降は、ショコラエトワールなどのようにそもそもスカートではなくカボチャパンツなどの短パンを履くプリキュアも登場している。

またお色気を強調し過ぎないためか、胸がぺたんこ気味に描かれることが多い。
但し、参加アニメーターの同人誌などではふくらみも描かれていることがあり、裏設定的には隠れ巨乳のキャラもいるのかもしれない。
魔女っ子の伝統とも呼べる変身バンクも、素肌を全く見せない訳ではないがやはりセクシーというよりも健全な華やかさや美しさを押し出したものとなっている。光でできた仮の衣装を着用したり、金属や光の全身タイツをまとったりと多種多様。
少なくともエロい目で見ようとすると間違いなくバチが当たりそうなレベル。

フレッシュプリキュア!』では例外的にメインキャラがグラマラスな体形で描かれたが、親御さん達に不評だったのか、作画的に面倒だったのか、以降は高校生であろうとつるぺたばかりが長らく登場していた。
ただし『ハピネスチャージプリキュア!』のいわゆる「モブキュア」と呼ばれる脇役の1人であるキュアサザンクロスがグラマラスな体型になり、『魔法つかいプリキュア!』以降は変身後に多少胸の膨らみも描かれるようになっているなど、軌道修正もその都度行われている。

また、敵も特撮に比べれば、子供が怖がらないようコミカルなデザインにされることが多い。
敵キャラは販促の必要もないため、名前も含めてある程度自由に決められるとされる(『プリキュアぴあ』より)。

ライバル的存在として敵キャラにプリキュアと同年代の少女キャラが設定されることも多く、その場合他の敵に比べストーリーに大きく関わってくる存在となる。
その者達のほとんどはプリキュアと和解し、中にはプリキュアに加入するキャラもいる。
OPや本編などでライバルキャラが確認されるたび「プリキュアになるのか、ならないのか」と大きなお友達はやきもき期待させられる羽目になる。
後述のエンドカードでは、フレッシュやスイートにて新しいプリキュアの姿が徐々に明らかになる演出が数週に渡りなされている。


コミカライズ

漫画版は「なかよし」にて上北ふたご先生による連載が続いている。

初代やSSは単行本が当時発売されたが未収録分もある。
GoGo以降は『おはなしブック/まるごとブック』にまとめられている。
そしてドキドキで久々に単行本が発売され、プリキュア10周年を機に『プリキュアコレクション』として他のシリーズも復刻を含め単行本化された。『Go!プリンセスプリキュア』以降は『プリキュアコレクション』のフォーマットで毎年刊行されている。

そして初代のファンブックや『10周年公式アニバーサリーブック』、上記の本には描き下ろしイラストや漫画も収録されている。
『上北ふたご オールプリキュアイラスト集』にはほぼすべてのイラストがまとめられている。


2015年以降は講談社キャラクター文庫や講談社KK文庫のレーベルより、各シリーズ作品の小説版も展開されている。

スタッフや裏話

Twitter(X)ではプロデューサー、ディレクターや演出家、脚本家、キャラデザ担当や作画陣など、プリキュアに携わる方々の多くが貴重な裏話を語っている。
プロデューサーでは梅澤淳稔氏(フレッシュからスマイルまで担当)や柴田宏明氏(ドキドキからGo!プリンセス前半まで)、内藤圭祐氏(魔法つかい・HUGっと)、柳川あかり氏(スター☆トゥインクル)が、
監督・演出家では長峯達也氏(5シリーズ映画版監督、ハートキャッチ・ハピネスチャージSD)や大塚隆史氏(オールスターズDXシリーズ監督、スマイルSD)、境宗久氏(スイートSD)、タナカリオンこと田中裕太氏(Go!プリンセスSD、魔法つかい・スター☆トゥインクル映画版監督)、サトジュンこと佐藤順一氏(HUGっとSD)、宮元宏彰氏(スター☆トゥインクルSD)、宮本浩史氏(映画Goプリ中編・ドリームスターズ・オールスターズメモリーズ監督)などが、
脚本家では山口亮太氏(ドキドキシリーズ構成)や小山真氏(ハピネスチャージサブライター)、小林雄次氏(スイート・スマイル・スター☆トゥインクルサブライター、スマイル小説版作者)などが、
キャラデザや作画陣では川村敏江氏(5シリーズ・スマイル・HUGっとキャラデザ)や香川久氏(フレッシュキャラデザ)、馬越嘉彦氏(ハートキャッチキャラデザ)、中谷友紀子氏(Go!プリンセス・トロピカル~ジュ!キャラデザ)、大田和寛氏(各作品作画監督、ハピネスチャージ映画キャラデザ)、後述の板岡錦氏などが特に有名と思われる。
キュアメタルこと高梨康治氏(フレッシュからスマイル)や林ゆうき氏(アラモードからスター☆トゥインクル)といった劇伴楽曲作者も折に触れて色々と語ったりする。

また、参加アニメーターの中でも板岡錦氏は数日に一枚の頻度で描き下ろし原画を上げている。
シリーズを見続けているファンにとって、思わずニヤリとさせられるシチュエーションを見せてくれる。
上北ふたご先生も結構な頻度で描き下ろしイラストや執筆中の漫画ラフ原稿や作画過程の動画も公開していたりする。

そして出演声優・主題歌歌手もTwitterをやっている方々が多く、特に声優によるプリキュアに関するつぶやきは後の展開のヒントになることも。
中にはアニメ実況をしてくれる方もいる。

いずれもプリキュア好きならチェックして損はないといえる。


還暦を超えたベテランアニメーターの青山充氏はテレビシリーズ全作品に参加しており、いわゆる一人原画を毎年見ることが出来る。
また、映画『プリキュアオールスターズ』シリーズではキャラクターデザインや作画監督を務めている。

声優

いわゆる販促枠としてのプリキュアの声優は全員オーディションによって決まる。
つまり制作側からの直接オファーは一切なく、あったとしてもキュアエコーや『Go!プリンセスプリキュア』に登場した先代のプリキュア3人といったオールスターズのプリキュアにカウントされない番外枠のプリキュアくらいである。
ちなみにプリキュアになるまでの手順としては様々なプリキュア声優のインタビューを参考にすると、夏になった瞬間(恐らく6月頃)東映側からオーディションの案内が届き、1次オーディションはテープオーディションとして同封された資料に書かれてあるセリフを吹き込みそれを提出。なお、キャラクターの名前や性格などといった設定などを知れるが肝心のデザインは知ることが出来ないので、参加者はそれぞれ対象のキャラを想像力で補いながらセリフを言わなければならない。
そして1次オーディションに通過した人は2次オーディションとしてスタジオに呼ばれる。待機場所にはその作品のプリキュアのイラストの紙が貼られており、そこでようやく初めてキャラデザを知ることが出来るのである。そして合格したら晴れてプリキュア声優となれるのである。
ちなみに3日間に渡って開催されるので、倍率はとてつもなく大きいと言えるであろう。それほどプリキュアになりたいという女性声優は多いのである。
ちなみにプリキュアのオーディションは本職声優以外にも舞台女優や女優、アイドルなどにも幅広く行われており、実際にキュアサニー役の田野アサミ、キュアホイップ役の美山加恋、キュアカスタード役の福原遥、キュアスター役の成瀬瑛美は、それぞれ本職声優ではないがプリキュア役に抜擢されている。

プリキュア役に合格出来るかどうかは時の運にもより、初めてのプリキュアオーディションに合格出来た例もあれば、何度も落ち続け諦めずにオーディションに挑み続けた結果ようやく合格出来た例もある。
また、オーディションに落選したもののプリキュアの兄弟役や友人役、ゲストキャラ役などで拾われるパターンもある。恐らくキュアコーラル役の花守ゆみりが前作の『ヒーリングっど♡プリキュア』に各種エレメントさんとして出演していたのもそのパターンだと思われる。


オマケコーナー

「またみてね!」のエンドカードは作品によってはスタッフのとてもぶっ飛んだお遊びを見ることができ、視聴者の楽しみの一つとなっている。
本放送では告知などに差し替えられた週もエンドカード自体は作られている場合があり、再放送では本来のものが使用される。*4
BD-BOXには映像特典としてエンドカード集が収録されている。

『ハートキャッチ』以降はキャラデザ担当のアニメーターが最終話のエンドカードを描き下ろしている。
『オフィシャルコンプリートブック』や『東映アニメーションプリキュアワークス』(東映アニメーションワークス)にも収録されている。

『スイート』では終盤の数週のエンドカードでスマイル組と共演している。
同様の例として『ハピネスチャージ』以降の最終話では、Cパートに主人公の共演アニメがある。
特殊な例として、『わんだふる』においては、第16話のクレヨンしんちゃんコラボ回において、こむぎ&いろはとしんのすけ&シロのコラボイラストが掲載された。

ただし、『デリシャスパーティ』以降はエンドカードが作られない傾向となっている。
『デリシャスパーティ』では各メンバー&ブラックペッパーの初変身回&最終回のみでそれ以外は汎用エンドカード、『ひろがるスカイ』に至っては最終回以外は汎用エンドカードしか作られていない。
『わんだふる』では後述のコーナーおよび見逃し配信の宣伝の兼ね合いか、前述の第16話と第18話*5、そして最終回である第50話の3話しかエンドカードが存在せず、汎用エンドカードすら作られなかった。

『プリンセス』以降はハガキコーナーが設けられ、『まほプリ』ではお遊びとの複合形式となっている。
ただし、『スター☆トゥインクル』から『デリシャスパーティ』では設けられておらず、『ひろがるスカイ』で「みんなのおなまえよんじゃうよ!」コーナーとして不定期で復活。
加えて『わんだふる』ではきょうのわんこもとい「あなたのおうちのわんだふる」*6という定期ミニコーナーが復活している。

『キミとアイドル♪』ではミニコーナー「キミとファンサレッスン♪」が設けられており。プリキュアがファンサポーズをレクチャーする。

オタク人気

アニヲタWikiでは欠かせないオタク人気であるが、初代から5までは不安定であった。
開始当時はアニメオタク内でもまだロリコンに対して強い差別的な雰囲気*7もあり、注目度はそこまでだった。
しかし、ドラゴンボールシリーズが終わって以降、失われつつあったステゴロバトル展開にプリキュアが注力していることが評価され、シリーズを重ねるごとに少しずつ大きなお友達からも支持されるようになっていった。

ただしグッズという意味ではそこまで人気は高くない。特に対象年齢の高いコレクターグッズなどは大体長続きしない傾向にある。
近年ではS.H.figuartsにおいて『ハグプリ』のメンバーが全員揃う前にシリーズが打ち切り、予定されていた商品企画も立ち消えに。
同じく小説版プリキュアも多数の発売予定が存在したものの、その多くが刊行されず打ち切りとなっている。
後述のプリティストアやテレアサショップなどで売られているアクリルスタンド&缶バッジがメインとなっているといっても良いだろう。
先の通り最近は大人向け展開にも見直しが入っているが、果たして……。


その他

公式ポータルサイト『プリキュアガーデン』では、放送が終了した作品の壁紙の配布や商品情報の紹介が行われている。
トップは毎年SDサイズのプリキュア達が追加されている。少し狭そうである。

この他、公式ショップである『プリキュアプリティストア』が全国に4+1店舗*8存在するほか、関東を中心に出張店が展開されており、親子連れや大きなお友達で賑わっている。


シリーズ

作品の詳細は個別項目にて。
登場プリキュア達→こちら
番外戦士達→こちら






追記・修正はプリキュアに選ばれてからお願いします。

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最終更新:2025年04月13日 15:06

*1 過去のエピソードを全て洗い、設定を全て確認した上で矛盾がないようにしないといけない。また、ネタ切れとの戦いも含まれる。

*2 初代から『トロピカル〜ジュ』第4話までは毎週土曜日午前11時15分からの放送だった。

*3 常時スパッツが見えているプリキュアも多数いるが、アクションの際にスカートの中が見えて隠れたパンツの形状が判明する者も多い。該当者はブロッサム、ラブリー、スカイ、ニャミーなど。

*4 特に遅れ放送を行なっている山陰放送ではこの傾向が強く、『トロピカル〜ジュ』22話での公式YouTubeでの生放送告知が山陰放送放送時は汎用エンドカードに差し替えられた。

*5 プリキュアシリーズ通算1000話記念

*6 視聴者から寄せられたペットの写真を紹介。

*7 所謂ロリコン趣味のオタクが社会的に注目される事件を起こし騒がれており、侮蔑的に見られていた。

*8 東京駅にある東京店、あべのキューズモールの大阪本店、マルイシティ横浜の横浜店、埼玉にあるイオンレイクタウンの越谷レイクタウン店、そして期間限定の名古屋PARCOの名古屋店。かつては千葉や福岡にも常設店があった。

*9 ワンダフルの本編登場は無いが、ED後にスカイに助けられた少女の声はワンダフルと同じ長縄まりあが担当されている。