ベン・モット

登録日:2025/03/16 Sun 21:32:00
更新日:2025/07/20 Sun 08:31:08
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ベン・モットはレメディー・エンターテイメントの作品間で共有される世界観『レメディー・コネクテッド・ユニバース』の登場キャラクター。
『Alan Wake』の序盤から中盤にかけての主要な敵対者。



概要

青い瞳で茶髪の白人男性。1970年生まれ。ワシントン州ブライトフォールズの住人。
心理療法士エミル・ハートマンに雇われ、療養施設「コールドロンレイク・ロッジ」の職員として働いていた。

『Psycho Thriller』内のハートマンのボイスメモによると、モットは問題を抱えた幼少期を過ごした結果、知能が低く陰謀論を信じるほどに騙されやすい一方で、分不相応な自尊心と低い自己肯定感からくる強い承認欲求を持ち、父親のような存在からの承認を強く渇望するようになった。
また、その性格から地元ではトラブルメーカーとして有名になっていった。
ハートマンは彼の治療を行うと同時に、彼の性質を利用して忠実な手下に仕立てあげ、やがては汚れ仕事を任せるようになった。

ハートマンの部下である都合上、闇の存在闇に支配された者への対処法を熟知しており、コールドロンレイク周辺地域では「創作が現実になる」という知識も持っていた。


来歴

  • 『ブライトフォールズ』
2010年8月下旬、ハートマンの取材のため記者ジェイク・フィッシャーがブライトフォールズへやってきた。
滞在中にジェイクは誤って「闇に支配されたシカ」を車で轢いたことで闇に触れられ、最終的にコールドロンレイクの余剰次元「闇の世界」の入り口(スレッショルド)に沈んでしまうが、そこに潜水服を着たモットが現れて彼を救助し、何故か死体袋に入れた。
取材を受けたハートマンはジェイクの「作家性」に興味を持ち、彼を入院させたがっていたため、モットはハートマンに命じられてジェイクの監視を任されていたと思われる。

  • 『Alan Wake』
2010年9月1日、ベストセラー作家アラン・ウェイクを被検体として狙っていたハートマンの命令により、ブライトフォールズを訪れフェリー観光していたアランと彼の妻アリス・ウェイクを同じフェリー上で監視していた。
その後ウェイク夫妻が「闇の世界」に取り込まれ行方不明となり、彼らが泊まる予定だったキャビンや、キャンプ場を運営していたカール・スタッキーのガソリンスタンドを調べるも手掛かりを得られずに途方に暮れた。

9月9日、アランが保安官事務所に保護されたことを知ったハートマンから、「アランの原稿」を奪うよう指示された。
その後、アランに電話をかけて誘拐犯を名乗り、アリスを誘拐したという狂言でラバーズ峠に呼び出した。
やがて指示通りラバーズ峠に来たアランは転落した挙句銃を落としてしまい闇に支配された者たちに囲まれてしまうが、モットはアランが落としたコルトパイソンと発煙筒で闇に支配された者を倒しアランの窮地を救った。マッチポンプ
その後更に闇に支配された者の大群が押し寄せてきたため、アランに発煙筒とフラッシュライトで援護させつつコルトパイソン一挺で返り討ちにして殲滅する。
が、出会った直後にアランから「誘拐犯」だと看破されておりそのことを問い詰められると、ハートマンにはアランに逆らわないよう指示されていたにもかかわらず、プライドからか彼を挑発した。
しかしアランはモットを遥かに超える癇癪持ちで社会不適合なヤバイやつだったため、モットはぶん殴られ、銃を奪い返され、逃走を余儀なくされた。(何事も暴力で解決するのが一番だ)
ちなみにこの際、モットは後ろの柵が破壊されるほど勢いよくぶん殴らている。腐ってたか損傷してたのかな?

9月10日、なおも電話で2日後に炭鉱社に原稿を持ってくるようアランに指示するが、翌日に「コールドロンレイクで溺れたアランを助けるハートマン」の場面が描かれた原稿が発見されたため、原稿の展開に合わせて指定場所をミラー峠に変更した。
しかしアランがミラー峠に辿り着く直前に闇の存在の化身であるバーバラ・ジャガーと遭遇。命乞いをするも通じるはずがなく、アランの目の前で竜巻の姿となったジャガーに取り込まれて消えてしまった。
(後に「闇に支配されたモット」になってしまい、実質的に人間としてのモットはここで死んだものと思われる)

  • 『The Alan Wake Files』
少し時系列が遡り、9月10日にブライトフォールズへやってきた元FBI捜査官(現・無職)ロバート・ナイチンゲールとのやり取りが、「音声記録の書き起こし」という形で収録されていた。この中でモットは「身元不明の対象者」として紹介されていた。
エルダーウッド国立公園で誰かと揉めていたところをナイチンゲールに仲裁され、アランについての情報を聞かれるが、小馬鹿にした態度で挑発した挙句に彼を突き飛ばして逃げていった。

  • 『Psycho Thriller』
9月13日、コールドロンレイク・ロッジは闇の存在の襲撃により廃墟と化し、看護師の一人バーチが犠牲となり、患者のアンダーソン兄弟は同じ患者のエマーソンとデソールを連れて逃亡。また、アランも逃走に成功していた。
ハートマンと看護師のシンクレア、患者のルドルフ・レーンだけがロッジに残っていた。

9月14日、闇に支配されたモットは肥大化したハートマンからの承認と陰謀論に取り憑かれており、ハートマンへの執着からナイフを手にコールドロンレイク・ロッジを襲撃。まずはロッジの外にいたシンクレアを襲うが、ハートマンの「お前は失敗した」という言葉に苦しんだ隙に逃げられ、ロッジに籠城されてしまう。
やがて窓を突き破りハートマンお馴染みのセーターを着た男をナイフで刺すが、それはハートマンにセーターを着せられ身代わりにされたレーンだった。
なおもハートマンとシンクレアを執拗に狙うが、そこでフランク・ブレーカーにコールドロンレイク・ロッジの様子を見に行くように指示されていた保安官代理のマリガンとソーントンが駆けつけ、ハートマンらと合流した。

その後、発煙筒を焚きながら自ら囮として現れたハートマンに襲いかかるが、彼の決死の説得と「跪け」という命令に逆らえずその場で跪いた結果、闇のバリアは発煙筒で焼き払われ、その隙にマリガンとソーントンにショットガンで蜂の巣にされ、消滅した。享年40歳。


闇に支配されたモット

闇に支配され堕落したモットの成れの果て。ハートマンの視点で描かれる漫画『Psycho Thriller』のメインの敵キャラクター。

肌は死人のように青白く、物理的ダメージを遮断する闇のバリアを纏い、ナイフを手にしている。
ハートマンへの執着とアルミホイル巻いてそうな陰謀論(「クレジットカードのICチップで政府に監視されている」など)を呟き続けている。
感情が残っており、ハートマンを殺そうとしながらも、彼からの失望を恐れていた。


余談

モットは開発段階ではガソリンスタンドを運営していたが、製品版ではカール・スタッキーと役割が入れ替えられた。
モットはアランの援護有りとはいえリボルバー一挺で闇に支配された者の大群を返り討ちにしているが、本来闇に支配された者はたった一体でも特殊部隊を殲滅するタイラント並の戦闘能力を持っている。アランの原稿によって主役補正が働き、死ぬべきタイミングまで生かされたものと思われる。
モットはコールドロンレイク・ロッジ関係者の最初の犠牲者である。


追記、修正は誘拐犯を演じてからお願いします。

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最終更新:2025年07月20日 08:31