偽名

登録日:2021/02/08 Mon 10:38:27
更新日:2024/04/08 Mon 11:25:27
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【概要】

偽名とは読んで字の如く「偽の名前」である。
本名を名乗れない場合に登場する名前である。
なお「芸名」「ペンネーム」「あだ名」「二つ名」「コードネーム」はこの項では扱わない事とする。
逆に「本名不明の為新しい名前をつける」「手続きに基づいて戸籍の名前が変わる」事は扱う。
要するに「当人が昔の名前を封印した(された)上で名乗っている名前」が「偽名」なのである。

リンク先にネタバレが多数あるので注意。

●目次


【現実世界における偽名】

人間とは良くも悪くも名前に縛られる存在である。
よって何らかの活動をしたり秘密裏に調査をしたい場合でも「名前」が必要になることがある。
しかし有名人だったり、家族や知り合いに迷惑をかけたくなかったり、名前が知れ渡りたくなかったりする場合、本名を名乗るリスクは非常に大きい。
というわけで登場するのが「偽名」である。

かつて病気に対する社会的認知が不十分であり、病気に対する偏見が強かった時代は、そういった病気の療養所に入所する際は偽名を名乗る者が多かった。
そもそも偽名を使う事自体が人には言えないデリケートな事情を抱えている事がほとんどなので、相手が自分から名乗らない限りはバレバレでもあえて指摘しないのがマナーだろう。
現在においては凶悪犯の身内やDV被害者等が周囲の目から逃れるために名乗ることもある。

また「偽名が本名」になる事もある。
我が国日本には「改名」の制度がある。
親のエゴや知識不足でキラキラネームになったり、または親や配偶者との関係が悪くなり戸籍上の名字を使いたくない事態に陥る事もある。
そんな時戸籍上の名前を嫌い新しい偽名で名乗り、暮らしていっても…いつかは身分証明で壁に突き当たる。
だが、自分の偽名が周りに浸透していたり、他にも色々な条件を満たした場合、晴れて「偽名」が「本名」になるのだ。
…けど元の名前もやっぱり「旧名」として残る為、もしこれを読んでいる人が子供に名前をつける際は真剣に考えていただきたい。
ちなみに指標の一つとして「〇〇ちゃんのお母さん/お父さん」と呼ばれて恥ずかしく感じるかどうかで考えるといいらしい。

ただし、偽名はあくまでも「偽」である。
本名を名乗るべきところで偽名を名乗ることでその素性をごまかし、責任逃れや詐欺に使うことだってできてしまう。
なので、基本的に偽名の使用は推奨されないものだと思わなければいけない。
場合によっては、私文書偽造罪や私印偽造罪になったり、その偽名でお金を稼いだりすると、詐欺罪になることもある。
旅館に泊まるときに偽名を書くとそれだけで旅館業法違反である。
偽名を使うのは、どうしてもやむを得ない時にだけ、他人に迷惑をかけたり法律に違反しない限度にとどめておくこと。


以上あくまで現実世界での話。
アニメやドラマでの創作世界において偽名シチュエーションはかなり豊富である。
何なら主人公の名前すら偽名であることもある。
というわけで以降は創作活動における偽名のアレコレをば。


【創作世界における偽名】

創作とは現実世界に比べドラマ性とインパクトが求められることがあり、登場人物がしょっちゅうピンチに陥る。
そのピンチの打開の為に偽名を使うことが多い。

ちなみに本人が死亡、記憶喪失などの状態で名乗れない場合に勝手に名前をつけられるのは「仮名」となるだろう。
偽名はあくまでも本人が名乗ってこそ成立するのである。(多分)

他にも「裏社会に生きる上で多数の戸籍を持つ」「地域や星、異世界でのそれぞれの名前を持っている」という風に名前を多数持っている人間が現れることもある。
なのでキャラクターによって呼び名が違うキャラクターもいる
「シャーク!」「凌牙!」「ナッシュ!」


【使用理由】


潜入活動

偽名を使うシチュエーションとして多いのは、やはり潜入、スパイ行動をする時だろう。
敵の大物が主人公たちの強さの正体を名乗るために、偽名と変装を使い日常世界にやってくるというのは古くから使われる黄金パターン。
その際は横文字のカタカナ名前を日本人っぽい偽名に変えて行動する。
結果的に正体が露見しても、主人公側はその時名乗っていた名前で呼び続ける事もある。

逆に主人公側が身分を隠すためにも偽名を使う事がある。王族キャラとか。
……なのだが、自分からバラしたり、仲間が癖で本名を読んでしまったり、最初からバレていたりと余りうまくいったためしがない。
明らかに日本人顔なのに横文字の名前を名乗って怪しまれることすらある。
ちなみにダニエルくんは「大門太郎」という日本人名の偽名も持っているが、この名前で潜入捜査をした事もあるため新しい名前が必要だったと推測される。ダニエルって名前がどこから来たかは不明。

逆に異星人や異世界人が日本で暮らすために日本人名を名乗ることもあるが、そちらの場合は意外と怪しまれない。逆パターンもしかり。
「異世界と実世界でそれぞれ名前と戸籍を持っている」事も…。
更にスパイ活動以外では意外と本名がバレない。
理由としては元名無しだったり、偽名を名乗っているうちに(本人も視聴者も)そっちに愛着を持ってしまったりして、上記の「偽名が本名」になってしまうパターンが多いからだ。

王族や高貴な存在が、市井や人間に紛れて行動する際に名乗る名前もある意味では潜入目的の偽名になるだろうか。
『め組に居候している貧乏旗本の三男坊”徳田新之助”』さんとか。

まぁシリーズにまたがって登場するのに毎回同じ名前を使ってユーザーには正体がバレバレな奴もいるが…。


身元の隠匿

戦国時代のような乱世では滅亡した大名の一族が賞金首として追われる事も有ったので、偽名を名乗って潜伏していた例もあった。
有名な実例は土佐の国主・長曾我部家の公子である長曾我部康豊があり、大坂夏の陣の豊臣家滅亡時に兄の盛親によって逃され、母方の名字にちなんで「足立七左衛門」として暮らしていたが、領主であった酒井忠利が鷹狩中に狂人に切り殺されそうになった際に、狂人を叩きのめして身分が発覚した。
大坂夏の陣から時間も過ぎて残党狩りも緩んでいた時期であり、尚且つ忠利が命の恩人である康豊を庇ったので、子孫は小浜酒井家の重臣として代々仕えた。
他にも追手からの追跡を逃れたり、犯罪者や反社会的勢力の人間が使用する場合もある。


記憶喪失

似たような状況でも、記憶喪失で自分から仮の名前を名乗るというのは立派な偽名。
この場合、元の名前が本人にせよ家名の方にせよ、何か重要な人物、一族である場合が多い。

本名を知った後にあえて偽名の方を名乗ることで、過去との決別を示すことも。


真名隠し

ゲド戦記』『バーティミアス』などファンタジー作品の場合、「本当の名前が力を持つ」「名前を知られれば支配される」ために、日常的に通名や偽名を用いる場合もある。
言霊が信じられていた時代は現実でも似たような理由で字(あざな)というものが使われていた。

Fateシリーズのサーヴァントは、本名を敵に知られると弱点とかやばい状況とか黒歴史が全部わかってしまう為、基本的に自称も他称も「クラス名」である。*1

特撮ドラマ『仮面ライダーキバ』の敵怪人ファンガイアも普段役職名や人間社会での通名で呼ばれるが、実は全員長い真名が設定されている。「天地開闢。産声と怒号を聞きながら」など。他の裏設定の例に漏れず、本編では活かされたり触れられたりすることはなかった。


面白がって

愉快犯じみた動機で偽名を名乗るパターンもある。
基本的に混乱しか呼ばない(むしろ混乱させることが狙い)の為、大抵やるのは敵側である。
しかし主人公側がやらないわけではなく、自分は女性だが、男性名を名乗っていたら後世が勘違いしそうという理由でやったキャラも存在する。
彼女の目論見通り後世では男として伝わったが、結局本名は最後まで不明であった。

現実でもレストランの予約に「神」「フリーザ」と書いて、店員に「神様」「フリーザ様」と呼ばせるのもある意味面白がって使う偽名だろうか。
ちなみにフリーザはともかく、神(かみ、じん)さんはそれなりの人数いるので、即悪ふざけ扱いはやめてあげよう。


混乱を防ぐため

上記とは真逆で「その名前が余りにも有名過ぎる」「かつての極悪人、犯罪者等と同じ」という理由で別の名前を名乗る場合も多い。
かつて世界を恐怖に貶めた大魔王同じ名前を持つ生まれ変わりが、全世界に放映される格闘大会に出撃する際に偽名を名乗ったのは有名な話だろう。


なりすまし

名前どころかその人間になりすます場合は必然的に当該人物の名前を名乗ることとなる。
大抵は悪意の元に行うのだが、稀に善業や影武者として名乗る、その人物の許可を得た上でする場合もある。
とはいえここまで行くと最早自分というものが怪しくなってくるので、偽「名」ではなく偽「者」と言ったほうが正しいだろうか。


誰かに近寄るため

当該人物への接触の為に、その人間に気付かれないように名前を偽る例もある。
「潜入」「身元の隠匿」と若干被るが、スパイ活動ではなく当該人物への接触が主目的。
その際にその人物にバレない程度の名前であることが多い。
例えば当該人物に被害を被った者、もしくは親族であることを隠すために名字だけを変えるとか。
大抵は「復讐」であるが、普通のお付き合いや恋愛をしたいということで名家という事を隠し別の名前を名乗るケースもある。


【偽名のパターン】

1:普遍的な名前を名乗る

「ジョン・スミスはだ」

山田太郎とか鈴木一郎とか。田中、山本辺りも良く聞かれる。
しかし視聴者、読者から見た場合は余りにも普遍的過ぎて逆に怪しく思えてしまう。
特に刑事ドラマなんかで非常に多い苗字に「太郎」「一郎」を名乗っている奴がいたら半分は偽名である。
だがその認識を逆手に取って普通に本名の事もあるが。
海外にもこの手の偽名パターンがあり、ジョン・スミス(ジョージ・スミス)アラン・スミシーモハメド・アヴドゥル辺りがそれに該当する。

流石にこの手の名前を名乗ると逆に怪しまれる為か、近年は「多くも少なくもなく、奇抜でもない偽名」を名乗るケースも増えている。
現実世界の偽名もこんな感じの物が多い。

2:他人の名前を名乗る

の名前はナッシュ、ただの旅行者だ」

なまじ実在している名前の為、上の名前と違って怪しまれる事は少ない。
このパターンの場合、既に死んでいる人間の名前が使われる事が多い。
死人に口無しである上、既にいないとは言え戸籍や存在したという事実、痕跡はある為、相手がそれを調べている間は目をごまかせるからだ。
故人の名前を謳う事は「自分たちの中では生きている、忘れない」と言う思いを込めて使用する事もあり、そこには少なくない物語が存在している。
…まぁ普通に生きている人の名前を勝手に拝借した奴もいるが。*2
詐欺グループに潜入するために詐欺に騙された人の名前をそのまま使ったパターンや、女装or男装した際に意中の相手の名前を名乗っちゃうエピソードも存在する。

偽名とは少し違うが「死んだ家族や友だち、恋人の名前名乗る」というシチュエーションも比較的多い。
芸能人、著名作家等の有名人の名前を名乗る、もしくは拝借することもある。体が縮んだ名探偵もそのパターン。
この手の物は「名前を使われた人間」を知っている人には逆効果であり、特に最後の有名人も(肖った等の理由を用意していない限り)リスクは非常に大きい。
「僕のパパがコナン・ドイルのファンで…」
他にも普通に有名アーティストの名前を名乗ったが、火星では知られているが地球では知られていない為問題なかった事もある。

中には「有名人の名をいただいた偽名なのだが、自分が名前の由来だった。」という変則もあり、例えば何らかの理由があって過去に行ってしまった人物がいて。
「過去の著名人等の名前を名乗る→その後自分が活躍→名乗った偽名が広まって伝わり…」とか言った感じのケース。(少々違うが『火の鳥』の異形編など*3

双子やよく似た兄弟姉妹が入れ替わった際に、互いの名前を名乗り合うケースもある。
大抵の場合はその場限りのイタズラだが、イタズラ中に入れ違ってしまったり、その兄弟の立場を乗っ取ろうとしてそのまま…というケースもよく見られる。


3:別人を乗っ取る。別の戸籍を手に入れる。

「秀一ってのは人間界でのオレの仮の名前さ」

2のパターンと少し被るが、名前だけでなく心身身分を乗っ取った場合、元の人間の身分を使わざるを得ない為、疑似的に他人の名を名乗る事となる。
そもそも(蘇生目的以外では)その人物の身分を欲するからこそ乗っ取りに走る事が多い以上、「今日からこの人物の身分を捨てて別名を名乗ります」では意味が無い。
逆に元の身体の持ち主心を通じ合わせた場合でも、後から入ってきた方はやはり身体の持ち主の名前を名乗る。*4
戸籍を買取ったり死者の戸籍を譲り受けた奪った場合も同様。それにしても後者、4つ目の戸籍に4を意味する名前だなんてよく見つけたな…。
とある方向音痴は現実世界と異世界両方の戸籍を持っており、向こうでの本名も貰っている。
とはいえ本人はその名前で呼ばれることを嫌っている為、異世界側では偽名を名乗っている扱いというちょっとややこしい事態となっている。

なお当たり前だが戸籍の複数取得は犯罪である。
だからといって体を乗っ取るのも現実に可能か不可能かはともかくやはり罰せられる可能性が高い。
しかし中には死んだ双子の兄弟のフリをする、人を殺めてしまった人の罪の意識を和らげるためなど、やむにやまれず…という悲劇的な事例もある。

4:元の名前を残したり、もじったりする

「私はムスカ大佐だ」

親族と確執があるので苗字だけ変えるとか、逆に親族とは仲は良好だが、親の経営している孤児院の一員というアピールのためだったりとか本名を言いかけたので咄嗟に思いついた名前とか。
日本語を英語に変えただけだったり、逆読みだったりアナグラムだったりする。
そんな事してバレないか?と思われるかもしれないが、あくまでそれは「神の目線」から見た場合の事であり、元の名前を知らない場合はアナグラム等もかなり有効である。
…まぁ、余りにもアナグラムを使いすぎて正体が露見した例もあるが。
不思議なことに女装した際はこのパターンの偽名が多い。
またとある作品では本名に「ン」だけ加えたという偽名使いも存在するが、これは「女性名に文字を1つつけるだけで男性名になる」海外の名前の面白さの証明と言えるだろうか。

5:他人に名付けてもらう

「名前などには必要のないものだ、好きに呼べ」←著名な裏切り者の名前をつけられる。*5

名前という物に意味や愛着を持っていない者もいるが、呼び方が無いと不便。もしくはこれから行う所業をするには優しすぎる名前故、という時に周りの人間が勝手に名付けるパターン。
キャラクターとしてかっこいいor可愛くかつ不自然な名前にならないようにするためか、名付け親がどれだけ不勉強でもここだけ知的になるのも特徴だろうか。たまに仲間同士で珍名合戦になったりすることもあるが。
又は遭遇時の持ち物や周囲の品、それらに書かれた文字の切れ端等からもじった名前をつけられる事もある。こちらは放浪者・漂着者等(特に幼な子)に多いケース。
本名を名乗れず「えーっと…」と困っていたらそれが名前だと思われたり、空腹で倒れていたので「おなかぺこぺこのペコリーヌさま」なんて呼ばれたり、本人が喋れないせいで適当に名づけられたりする例もあるけど…。
偽名が必要になったが自分で思いつかない為パートナーに名付けてもらったりもする。*6
名前すら思いだせない記憶喪失キャラはほとんどこのパターンであろう。

特殊な例として「歴史上実在してはいたが名前が伝わっていない人物」の扱いがある。
特に女性に関しては家系図にも「女子」と書くのが一般的だった時代もあるため、現代までに名前が伝わらないケースがほとんど。
だがそれだと色々と困る為、物語や小説、後の資料から名付けられる事が多い。
有名な所では武田信玄の側室「禰津御寮人」。小説家の新田次郎氏によって「里美」と名付けられ、以降、創作物等ではこの名前で呼ばれている事もある。
他には平安時代の清少納言の本名「清原諾子」も挙げられる。
実はこれは江戸時代の資料が元であり実際にそうだったかはかなり怪しいが、現在では確定ではないが取りあえずの名前という定義で偽名の本名(?)という難儀な事となっている。
ライバルの香子さん(紫式部)もほぼ同じ状態であり、創作等で2人をモチーフにしたキャラが便宜上名乗る事もある。


6:役職、職業、異名等、固有名詞以外の単語を名乗る

「貴方がマスターである限り、セイバーとして仕えましょう。え、アサシン? なんのことですか?

人名ではなく職業・役職・称号・クラス名等で代用するケース。偽「名」とは少し違うかもしれないが、呼び「名」ではある。
このパターンで呼ばれる人物は「後ろめたい事があって名前が名乗れない」「強烈過ぎて本名より異名が浸透してしまった」「誰かの親族である事に意義がある」と、大体が重要なキャラクターであることが多い。
海馬瀬人*7と言った様に、有名人や相手が知っている人間の家族関係をとりあえずの呼び名代わりにすることもある。

他に有名なのは『HELLSING』の少佐や、『巨神ゴーグ』の「船長」、『機動武闘伝Gガンダム』の東方不敗マスター・アジアもこれに当たるだろうか。
単に名乗り損ねただけでちゃんとした名前が設定されてる事もある。


7:襲名する

「そう、今日からは、お前こそが……! ヘレン!!」

2のパターンと少し被るが、キャラクターが部族や忍者等だった場合、代々受け継がれてきた名を名乗る事もある。
本名ではない名前を使用する為、ある意味ではこれも偽名であろう。
現実で有名な例として「服部半蔵」や「雑賀孫市」が存在する。
ただそのままでは不便な為か、●代目と言う枕詞をつけたり、後世では本名で扱ったり併記したり等で区別される。
珍しい例では「●●のハサン」という風にその当代の特徴で呼び分けるケースもある。
元の名前は捨てたり忘れたり、別名として使ったり誰かにあげちゃったりと様々。作中で本名が判明しないケースも多々ある。
襲名した名前「タロウカジャ」が男っぽい事もありプライベートでは本名「ワビスケ」で呼んで欲しい等の理由で、プライベートと仕事で名前を使い続けるキャラもいる。
ちなみに『ファイアーエムブレムif』の「グレイ」は生まれつき「サイゾウ」という名前を父から襲名しておりそちらが本名だが、半端者ということから「灰色」という意味を持つ名前を自分で名乗っていたという珍しいパターンである。
メタ的には同名のキャラがいると選択画面等で面倒なのと、前作のキャラクター「ガイア」のそっくりさんなのでそのアナグラムだが


8:旧名を名乗る

「ここで死ねばただの徳次郎」

配偶者の存在を隠すためだったり、結婚し苗字は変わったが旧姓の方が有名だったりする場合に使われる。二世タレントの場合は有名な方の親(大抵は母親)の旧姓を名乗るのもこのパターンか。
現実の例として挙げるなら声優の井上ほの花
彼女の母親もまた声優の井上喜久子だが、彼女の本名は「井之上喜久子」→結婚後は「熊谷喜久子」であり、娘もそれに従うと(ほの花が本名と仮定するなら)「井之上ほの花」もしくは「熊谷ほの花」となる筈だが、それでも戸籍とは関係なく母の芸名である「井上」を名乗っている。
またこの場合の旧姓は何も自分の物ではなく、親の旧姓を名乗るケースもある。
一部の国では元服する…大人になった際に改めて名前を付けられるという習わしがあり、それまで使っていた仮の「幼名」は普通ならもう使わないのだが、本名を名乗れない状況で再び使用することも多い。
また幼少期から付き合いのある人物同士はあえて昔の名前で呼びあうことで絆の深さを確かめることもあり、特に日本での中世以前の物語ではよく使われる。

9:読み方を変える

成実(なるみ)先生は麻生圭二の息子、麻生成実(せいじ)だったんですよ!!」

文字は変えずに読み方を変えるパターン。
名前によっては性別まで偽ることが可能であり、戸籍謄本など読み仮名を書かない資料は多く案外ばれにくい。
身近なものだと免許証も読み仮名が書かれていないため偽造の手間が省ける。
逆に読み方は同じで漢字だけ変えるケースもある。
音読み・訓読みなど1つの漢字に対する読みが特に豊富な日本語だからこそ成立させ易いパターンであるとも言えよう。

ちなみに英語の読み方も地域や国によって違うため、もしかしたらその辺りを活かした偽名もあるかもしれない。


10:その他、自分で考える

「俺の名前はダイゴウジ・ガイ!」「うるせぇお前はヤマダ・ジロウだ!!」

色々パターンを挙げたが、恐らくほぼ多数の偽名はこのパターンであろう。
偽名は創作物のパターンではあるが、逆に言えば平和な日常で使う事はほとんどない。
その為に偽名が必要になった際は大抵咄嗟に名乗る羽目になるだろう。
謎の食通とか、元の名前のイタリア読みとか一体何を思ってそんな珍妙な名前を名乗っていたか語られることは少ない。少なくともこの2つは確信犯だろう。
ちなみにこのパターンの場合は、自称する人間が何を思ってその偽名を用意したかはほとんど語られない。




【偽名キャラ】

本名は「キャスバル・レム・ダイクン」。
ご存知の通り赤い彗星。彼は父親が暗殺されたこと、自らの存在が強大すぎることもありしょっちゅう偽名で行動していた。一番有名な「シャア・アズナブル」というのも他人の戸籍を乗っ取った偽名である。

厳密には逆シャアの流れを組む小説「ハイ・スクリーマー」で登場。
シャアの動向を探る為等、潜入捜査する際に使用された。
元々の2人が連邦軍では有名人かつそれなりの地位におり元の名前では目立つ為に亡くなった戦友の名前を使用している。
ブライトはともかくアムロも日系人、更にありふれた名前なので効果はあるだろうが、名乗っている一番の理由は彼の事を忘れない為であろう。

本名は「シュウジ・クロス」。
彼の場合はその称号が余りにも有名になり過ぎて本名を名乗る必要がなくなったというストロングタイプの偽名である。
彼自身も名乗る際はこの名前を使うがテンションが高まるとしょっちゅう改名しようとする
しかしそのネーミングは東西南北中央不敗スーパーアジア。シャッフルオブエンペラー。究極・東方不敗と笑いを誘うものばかりである。なお本人は至って真面目です。
東方不敗となった今では最早彼を本名「シュウジ・クロス」と呼ぶのは作中では皆無だが、外伝作品等の若い頃から付き合いのある人物がたまにその名前を発することも。

外見が瓜二つな少女がイタズラで入れ替わったがその状態のままはぐれてしまった為、その相手の名前を名乗るタイプ。ちなみに視聴者的には目のハイライトで区別がつく。

双子の姉妹。
本来は「魅音」が妹の「詩音」で、「詩音」が姉の「魅音」だったが、後取りを決める儀式の日にイタズラで入れ替わった為に「詩音」に頭首の証である入れ墨が彫られてしまい以後、詩音が魅音として次期当主として扱われるようになった。

ガンダムシリーズの偽名集団。
全員出ている作品は違うが父親が組織の指導者(もしくはそれに準ずるもの)という共通点がある。
オードリーは主人公に連呼され、モンタークも商会の名前として残ったが、アレックスは即座にアスラン・ザラに戻る事になった為に意味のない偽名としてネタにされている。
とはいえアレックス名義も外部作品では前作で最強クラスのパイロットだったアスランにリミッターが掛けられた*8状態という扱いで扱われることもある。
ボブは元々のキャラクターの言動が注目されがちでその割に凄く普通の名前だったり、過去作に同じ名前のキャラがいたりとネタにされていた……が、本来起こり得ないトラブルがなければずっとその名前で通せていた可能性が高く、上記のメンバーで一番偽名としての役割を果たしていた。
アイーダは父親が総監を務めるアメリア軍との繋がりを隠す為名字のみG-セルフのレイハントンコードから取って偽名を名乗ったが、終盤でもう一つのフルネームだと明かされるという伏線回収がなされた。

戦争中毒の傭兵。本名は不明
過去の因縁から刹那を介したメンバーからはサーシェスと呼ばれているが、この名前自体は偽名でしかない。AEUのフランス・第4独立外人騎兵連隊では「ゲイリー・ビアッジ」少尉として暗躍しているが、当然こちらも偽名。
そもそも本名が無いという訳ではなく、本名はあるが一切それを明かさないまま死亡した珍しい存在である。

自らの生存を隠ぺいするために名乗った名前。
死んだと思われていたこともあり効果的で、作中のキャラにはほとんど見破られなかった。
視聴者からは「俺の名は」「ガリガリ仮面」「誰リオ・某ドウィン」と言われ続けていた。バレバレじゃねえか。
ちなみに主人公には名乗ったにも関わらず名前を認識されておらず、「チョコの隣の人」等と呼ばれていた。

家名を隠すために名乗った。…のだが実家のザルムフォート家にしかないはずのガンダムに乗ってたり、ゴッドフィンガーを使ったら「ザルムフォードフィンガー」とか言っちゃったりあんま隠す気が無い

上記ザザの妹。とはいえ彼女は苗字しか変えていない。
記憶喪失かつスラムの少女「キム・セルリアンの妹」を装っている為、苗字もそのキムの物である。
ただしそれを逆手に取って、主人公たちは彼女の身柄を要求された時には「今ここにいるのはミーナ・セルリアン」という詭弁を用いて跳ね除けた。
ちなみにミーナという名前はちゃんと本名。主人公アルジの妹と顔も名前も同じだが偶然だったらしい。

亡国の王族ピースクラフト家の生き残り。
軍事国家が牛耳っているこの世界において「完全平和主義」を掲げるピースクラフト家は非常に危険であり、事実リリーナは身元が割れた際に暗殺されかけた。
尚ピースクラフト家の王女として世間に知れ渡った後も、戦後は外務次官「リリーナ・ドーリアン」と名乗って活動をしている。

元々孤児であり、必要に応じて名前を与えられた(もしくは名乗った)。2人とも死者の名前をそのまま名乗っている。尚前者は学校に潜入する際に「デュオ・マックスウェル」シスターとして女装した際は「リリーナ」と、必要に応じて他人の名前を勝手に拝借している。
とはいえ他人の名前を借りるだけでなく、OZの一兵士として戦う際は「レッド・ワン」という名前を名乗っていた。「緋色・唯」を英語に変えただけというザルな名前だが意外とバレなかった。
後者も本物の関係者の下に潜入する際には傭兵時代の同僚「ラルフ・カート」の名前を拝借したことが小説版で明かされた。
ちなみにトロワは全てが終わった後「これで名無しに戻ったな」と寂しく呟くが、それに対してデュオは「名前なんか他人が決めるもんで、自分がとやかく言ったって始まらない」と励ました。その事もあってか続編ではようやく見つけたと思わしき本名を名乗っている。


事故に巻き込まれ、戸籍が消えたので便宜上の名前。
ただし幼少期に「リョウ」と呼ばれていた事だけは覚えているので、その部分のみ本名と合致する。
他にも町の掃除屋として活動するにあたり様々な偽名を持っており、それに準じた名刺も所持している。
彼が今の名前になる経緯は作品ごとに異なるが、どちらにせも本人も「冴羽リョウ」という名前は自分の名前と認識しており、「冴羽リョウ、一生の不覚」と口走ったこともある。
またCITY HUNTER原作ではおそらく本名だと思われる名前が登場している。
なお彼の戸籍が無い事は後に結婚できないという意味で話題になる。
ギャグ的な描写になっているが割と重い事実なのは言うまでもないだろう。

普通のサラリーマン川尻浩作を殺害して顔を奪い、その顔の持主の名前を名乗っていた。
だが元の存在から余りにも優秀になりすぎた為息子に怪しまれる事となり…。

本名は「ディーノ」国外追放された際乗っていた船が大破し、拾った養父が残った「D」の文字を見て名付けた。
後に「ディーノ」と名付けた親とも再会し「ダイ、良い名前だ、だが私たちが付けた名前も忘れないでくれ」と言われ「ディーノ」である事を受け入れる。
とはいえ「ダイ」と呼ばれた年月の方が長く、更にディーノの名前は呼ばれる事に抵抗があった為、本人としては「ダイが本名」という認識だろう。

本名は「村上征樹」死んだと思われた仲間が洗脳され敵幹部として再登場するというパターン。
イマカラムは「MURAKAMI」の逆読みで、ミラービリスはラテン語で「驚異の」の意。
偽名を考えたのが誰なのかは不明だが、本人かクロノスの総帥かNo.2の可能性が高く、こんなシャレの効いた名前を考えてる所を想像すると若干シュール。

この記事で散々ネタにしている3人。怪しい動きをしている企業に研修生として乗り込む際に使用した。
3人とも大会出場者もしくは関係者の為顔と名前が知られている為の偽名なのだが、ダニエルが日本人顔、演技を全くしない、自分しか持っていないスターダスト・ドラゴンを使用…とヘマをしまくったせいで偽名の意味が無くなってしまった。
ちなみにダニエルは大門太郎という偽名も持っており、ティモシーの元の名前も記憶喪失の為セキュリティから与えられた物。(その上更に別の名前も使い始める)と偽名のオンパレードである。

味方になる偽名使い2名。
前者は賊に身を落としながらも貴族に媚び養子となったり等壮絶な人生を送っている為本名を名乗っていない。母親に迷惑を掛けない為でもある。
ただし仲が良い人間には「この名前は偽名だ」と自分で白状する。
ちなみに主人公が彼とのエンディングを迎えれば本名を教えてくれ、以降も本名で活動した記憶が残っている…が残念ながらプレイヤーにはわからず終いである。
続編で頭文字が「レグ…」「星を捩った名前」というのは判明したがそれっきりである。恐らく「レグルス」にちなんだ名前だろうか。

後者は「イエリッツァ」として味方側として登場するがある日を境に死神騎士と名乗り
闇試験パスを配ったり甘党少女にワンパンされたり勝手に動いて内通仲間同士にガチギレされたり敵対する事となる。
条件を満たすと再び「イエリッツァ」として仲間に戻ってくる。
明らかな通り名である死神騎士はまだしも実はイエリッツァも偽名。
幼少期を知る者には本当の名前で呼ばれるが、反応はするがその名前で呼ばれることを嫌っている。
彼が再び本名を名乗れるかどうかはエンディング次第。

かつて主君を守れなかった罪の意識と自責の念から、妻を捨てて出奔した。
妻と娘の世話は人格者の親族に託していたが、それでも実の父に会いたいが為に娘は飛び出してきた。
家族から身を隠すために偽名を名乗っている…のだが性格や外見から正体が露見。偽名が余り意味を為していなかった例である。
とはいえそこから父娘が和解できるかは話は別。元の鞘に収まる事も殺し合いに発展することもある。
続編の「無双」では偽名を名乗る必要が無くなった為か本名の「ギュスタフ」名義で参戦している。

マジンガーシリーズやスパロボシリーズでお馴染みのコメディリリーフも偽名使い。
作中の誰からもボスと呼ばれており自分の作ったロボットに「ボスボロット」と名付けたり、挙句の果てには「本名は俺も作者も知らない」等と言い出す。
スパロボでは本名を名乗ろうとするがそこで暗転するのでプレイヤーにはわからず終い…と、本名不明が近年の持ちネタとなりつつある。
一応「Zマジンガー」において「棒田 進」。「マジンサーガ」では「ボスマン・ベンソン」と名がついているが作品ごとに別の本名があるという時点で色々おかしい

アレクサンドリア王国の王女。物語中盤に断髪と共に名乗り出す。プレイヤーが入力できるため、別の名前にすることも可能。ガーネットに戻すことも可能。
決定後はエンディングまでこの名前で通すため、ある意味初見プレイヤー泣かせ。
本名は「ガーネット・ティル・アレクサンドロス17世」…とされているが、実際は拾われ子で幼くして亡くなったブラネ女王の娘の名前を付けられただけのためこちらも偽名と言える。
出生名は「セーラ」。周回プレイヤーはこの名前にすることもある。
発売当時は割と賛否両論だったが、現在は「命をテーマにしたFF9であえて死を与える武器の名前を名乗る重さ」「安直なネーミングがいかにも飾らない偽名っぽくて良い」「女性には似合わない物騒な名前が世間知らずな彼女を表している」と言った理由で比較的受け入れられている。

元々偽名使いがめっちゃ多い作品であるが、主人公からして偽名である。
前者は元々が「高校生探偵」として有名だった事もあり住んでいる場所や友好関係が調べればすぐわかる状態だった。
とある事件に巻き込まれて「死んだ」と認識されたことで難を逃れたことに成功するも、生きている事が分かれば再び命を狙われる。それどころか周りの人たちを巻き込むことになる。
そんなことをさせない為に、名前を聞かれた際に本に書いてあった「江戸川乱歩」「コナン・ドイル」を咄嗟に組み合わせて「江戸川コナン」と名乗る事となった。
その際に「僕の父親がコナン・ドイルのファン」という理由付けも一瞬で思いつく辺りは流石名探偵と言うべきか。
また偽名であるコナンの名前が使えなくなり、今度は「アーサー・ヒライ」という偽名を名乗りだした。
こちらの名前の由来はコナン・ドイルのファーストネーム「アーサー」と、江戸川乱歩の本名「平井太郎」。要するに由来自体は「江戸川コナン」と全く同じである。推理オタクの新一らしい偽名だが聞いた蘭が推理小説に明るかったらやばかった。尤もその辺も見越しての名乗りと思われるが。
後者はとある組織の研究員*9であり、同じく生きているとわかると命が狙われるという立場の為、引き取ってくれた阿笠博士(余談だが彼は「阿笠博士」がちゃんと本名である、読みは「ひろし」)によって名付けられた。
由来に関しては作者は「アイリーン・アドラー」から取ったと言っているが、作中においては「コーデリア・グレイ(グレイ=灰)」と「V・I・ウォーショースキー(I=あい)」。
名前の「哀」に関しては元々は「愛」であるが、本人の希望でこうなった。
2人とも体が小学生くらいにまで縮んでいる事もあり効果は絶大で、彼ら(特に哀)を狙っている組織にも気づかれてはいない。

そんな「名探偵コナン」名物、偽名使いの1人。
しかし彼は創作では非常に珍しい「法的手続きをしっかり行って戸籍上の本名を変えた」キャラクターである。
なので厳密には偽名ではないのだが、この項目では戸籍変更による変名も扱っているので表記する。
元の名前は読みは同じで「貞治」。
その改名理由は本人が異常なまでの左右対称フェチというのも驚きである。
ただメタ的に言えばその「もりやていじ」という読み自体が彼の役割を表している。
なお「偽名使いがめっちゃ多い」と言ったがそれはレギュラーだけでなくゲストキャラにも非常に多く、この映画の冒頭に出てくる犯人もまた偽名使いである。

復讐の為に人間世界に一時的に溶け込むために使用した。
町を吹き飛ばしたり警察を廃止したり大暴れしたピッコロ大魔王の生まれ変わり。
だが外見はそんなに変わっていない為悟空たちには速攻で疑われており、明かされた正体は案の定ピッコロそのものであった。
その後改心し悟空たちの味方になった後も「ピッコロという名前はまずい」という理由で外部には「マジュニア」と名乗っている。
なお偽名の由来は「魔王の息子だからマジュニア」ということで本人もかなり気に入っている。

このピッコロと言うキャラクターは色々とややこしく、大魔王だった頃と生まれ変わった後は同一人物ながら別キャラのような存在である。なので読者の間では生まれ変わった方を「ピッコロ(マジュニア)」と呼ぶこともあり、偽名のもかなり浸透している。
ちなみにピッコロというのは我々の世界では楽器の名前だがナメック星においては「外の世界」を意味する言葉であり、同時にあの星の命名基準(カタツムリ関係)から外れる為これも偽名の可能性がある。
そんなピッコロの半身的存在である「地球の神」が、彼の動向を探る為に、人間の体を借りて潜伏した際に名乗った名前。
シェンというのは中国語で「神」を意味するが、描写的には憑依した人間の名前だった可能性が高く、またマジュニアのように再利用されていないため、神様が「シェン」という名前で呼ばれるのは稀。
そもそも作中では「カタッツの子」「神様」としか呼ばれておらず何気に本名は不明である
だが彼の場合は「神」であることが存在意義の為名前は意味を為さないのだろう。

そしてピッコロ(マジュニア)と神が再融合を果たした際、悟空に「神コロ様」と呼ばれたが「名前まで合体させる必要はないだろう」とツッコまれ、以降はピッコロと名乗る事となる。
珍妙な名前の為ギャグのような扱いであるが、悟空としては合体した2人に気を遣った結果且つ、反応したピッコロ共々神の事は「という名前」として無意識に扱っていた証拠とも言えるだろう。
以降呼び名としては「ピッコロ」が定着しているが、本人曰く「もう神でもピッコロでもない…本当の名もわすれてしまったナメック星人だ」と述べている為、心の底では「俺は名も無き戦士」という解釈をしているのだろう。
ピッコロ本人のネーミングセンスがいまいちなのもあって良い名前が思いつかなかった可能性もあるが。

ガルパンは基本的に誰もかれもがあだ名やニックネーム、ソウルネームを名乗りがち。
例えば最初に戦い、以降もほぼレギュラーと化す聖グロリアーナ女学院の面々は、伝統に乗っ取り紅茶名のコードネームを名乗っており、他の学園のメンツからもその名前で呼ばれる。だが本名は不明
アンツィオ高校も隊長のアンチョビ以外はコードネームで本名不明。カルパッチョが「ひなちゃん」と呼ばれるくらいである。
基本的にコードネームを認めていなさそうな黒森峰にもバウアーという日本人離れした名前の生徒がおり(本名かどうかは不明だが、黒森峰所属の生徒が聖グロをバカにする際に「実は全員日本人」という文言を使っている為逆説的に考えると海外の人間と思われる。)、どうにも名前と言う概念が軽めな世界観となっている。
事実フルネームが判明しているキャラは数えるほどしかおらず、また「良く見る顔だが名前が不明」という半モブキャラも多く存在している。

そもそも主人公達の所属する大洗女子学園の戦車道チームもカバさんチームアリクイさんチームは本名ではなく通り名を使用している。
とはいえこの2チームは本名もわかっている設定で、カバさんチームのカエサルはとあるキャラクターに「たかちゃん」と呼ばれており、アリクイさんの3人も本名をもじったあだ名である。
…と思いきや最終章で登場したサメさんチームはおそらく全員コードネームとなっており本名不明である。いつか判明するのだろうか。

本名は「トム・マールヴォロ・リドル」。
ヴォルデモートとは本名である「トム・マールヴォロ・リドル(Tom Marvolo Riddle)」のアナグラムで「俺様はヴォルデモート卿だ(I am Lord Voldemort)」という意味。

ヴォルデモートは魔法使いの一族のみが魔法を使う資格があると考える純血主義者だが、彼自身は魔法族の母親と非魔法族の父親から生まれたハーフであり、
本名の「トム・リドル」も父親の名に肖って名付けられたモノであった事から忌み嫌っており、ヴォルデモートへと改名した。

メルメルメ~!
…該当項目を参照。

本人が作中で何度も本名を言おうとしたのに、その度に遮られてしまい結局最終話に至るまで本名が分からなかった珍しい例。
本作品には、外見がそっくりというだけでフレディとあだ名されるキャラクターもいるが、そうしたあだ名も無く北斗武士に付き従ってる子分だから設定としてつけられているだけで、作中ですら一貫して「お前」「君」など三人称呼びされている。

主人公の羽藤(けい)と同じ名を持ち、桂と同じ名前である事に対しては「この名前は自分のための名前」と語る百合の間に挟まらない空気の読める謎の少年。
正体は桂の双子の兄「羽藤白花」。桂の実家の柱に「ケイ」の名前とともに刻まれていた謎の人物「ハクカ」その人であった。
桂は知らなかったが、実は元々兄が「桂」、妹が「白花」となるはずだった。しかし両親が出生届を出す際に「桂」と「白花」を取り違えてしまい兄が「白花」、妹が「桂」となってしまった。
ケイが本名ではなく「ケイ」を名乗っているのも親から貰う名前はこちらのはずだったから、という理由。


上にも述べたが、サーヴァントは歴史上や伝説の人物であるため、真名がバレると戦い方、弱点、ちょっと恥ずかしい逸話も全て判明してしまう。そのため基本的に真名は伏せるものである。
特にジークフリートは生死に直結する弱点なので手掛かりを出さないようマスターと二人きりであろうが一言も喋らないという徹底振りを見せた。
しかし、名前がないのは不便なためマスターとの意思疎通等にはクラス名を使っている。

また、敵にはクラスを名乗る義理もない為、自身の真名、武器、クラスまでもを伏せたり、あるいは積極的に他人の名や偽りのクラスを名乗るケースもある。

下のセリフを言った岡田以蔵(真のクラスはアサシン)は、真名を偽る事で自分の剣術を北辰一刀流だと思い込ませ、それを信じた相手に一撃必殺の示現流で切り掛かるというセコい上坂本龍馬に親しい相手にも逆に知識のない相手にも効果の見込めない微妙な策を見せた。本人的には単なる龍馬さんへの嫌がらせだったのかも知れないが。


ソシャゲ媒体のFate/Grand Orderでは、基本的にバトルキャラのあるキャラクターは全て実装されるため、プレイヤーは登場するサーヴァントの真名をだいたい知っている。
そのためサーヴァントが自身の真名を伏せたり、偽名を名乗る事は少ない(プレイヤーは知っている事を登場人物が必死に推理するというシュールな光景になってしまうので)。


メインストーリー1.5部では物語を進めるまで、ゲームにおいても名前が解放されないという「真名隠し」のシステムが実装されたが、イベントに出しづらい、イラストのタグ等が分散する*10など不評であった為2部では無くなった。
ちなみにストーリーで判明するまではガチャで引いても「不夜城のアサシン」等と表記されていた。
それに代わって…かは分からないが2部では実装された名でも偽名を名乗っている連中の『プリテンダー』なんてクラスができた。

作中で名乗る「ゴルゴ13」が任務の際のコードネームである事はご存知の通りだが、市井に潜伏する際によく名乗る「デューク東郷」も実は偽名であり本名は不明。
作中で確認できるだけでも20以上の偽名を使っており、デューク東郷はその中で最も使用回数が多い物であるに過ぎない。
なおデューク東郷以外の偽名でも「東郷」「トウゴウ」の姓を使う事が多く、彼の本名あるいはルーツに深く関わるものではないかと考えらrドキュゥゥゥゥ……ン

  • クイーンローズ(ミストトレインガールズ)
主人公達「特鉄隊」と敵対する組織「レジスタンス」の幹部。
圧倒的な剣術の腕と公式でクソダサいといわれた仮面が特徴的な麗しき女騎士である。
一見冷酷な剣士に見えるが「次に会うときがどちらかが命を落とす時」とかっこいい言って割とすぐに再会したのでそれを律儀に撤回するなど天然ボケな一面も見せており、その言動も敵対組織にしては不可解な部分が多かったが…。
どうやら彼女は主人公にキングスウェイがかつて世話になった「ローザ」とそっくりらしいが…って名前とそのことを話すタイミングから割りとバレバレであり、案の定であった。
だが実はその「ローザ」という名前も偽名であり、本名は「メアリー・ローズガーデン」
プレイアブルとなった時の名義も「メアリー」である。
全ての名前の元ネタが、イギリスにある国立公園「リージェンツ・パーク」内の薔薇園「クイーン・メアリー・ローズ・ガーデン」から取られている。
とはいえ偽名の方も気に入ってたらしく、メアリーとしての正体を表した後もキングスウェイからは「ローザ」と呼ばれており「クイーンローズ」はクソダサ仮面と共に必殺技名に使われている。

表向きは反政府組織が起こした爆弾テロ(その真相は二つのニンジャ組織の武力抗争)に巻き込まれて死亡したとされていたが生き延びており、ニンジャソウル憑依により「ニンジャスレイヤー」として生まれ変わる。
その後は死者の名を名乗るのは非常に危険という事で普段は「イチロー・モリタ」を名乗り潜伏している。
この名前、忍殺世界ではいわゆる「山田太郎」めいて普遍的な名前らしく、その名乗りを聞いた者の多くは即座に偽名の疑いを抱いている。
またドラゴン・ユカノやナンシー・リーなど特に信頼を寄せている相手には本名を名乗っている。

自分自身ではなく、所有する斬魄刀に偽名を与えている。
弓親の斬魄刀は「瑠璃色孔雀」という鬼道系斬魄刀だが、彼が所属する護廷十三隊十一番隊には
「戦闘は直接攻撃のみで行い、鬼道系斬魄刀は持ってるだけで腰抜け扱い」という風潮がある。隊長はあまり気にしてないっぽいけど
そこで彼は瑠璃色孔雀が嫌う色である藤色を冠した「藤孔雀」という偽名で呼んで瑠璃色孔雀を拗ねさせ、
刀身がショーテルのような形状に変形して更に4枚刃に分裂する直接攻撃系斬魄刀に偽装してる。


  • ネモ艦長(海底二万里)
主人公より有名かもしれない、謎の潜水艦ノーチラス号の艦長。とある事情により人間界と縁を切っており、名前を持たずに過ごしている。この「ネモ」と言う偽名も、呼び名が無いと不便だというアロナックスの要望に応えたもので、艦長自身が用いることは無い。ディズニーシーでは思いっきり自己紹介しているが
ちなみにラテン語で「何者でもない」の意。
同じ作者の『神秘の島』にも登場し、本名はそこで明かされる。


神室町で窃盗団として活躍していた青年。そちらでも「ジェスター」という名前(というかコードネーム)を使っていた。
主人公の八神隆之のピンチを幾度となく救い協力関係になるも、人を食った態度を取っておりなぜ協力するかはいまいち不明。
彼の語った目的もどこか不可解で謎の多い存在だったが、実は彼は八神にとって重要なキャラクターの弟であり、名字もそのキャラクターと同じである。
正体を隠して八神に近寄るために姉と同じ名字であると怪しまれるため「杉浦」を名乗っていたが、家族と過ごした日々が忘れられないのか下の名前はそのままであった。
続編のLOST JUDGMENT 裁かれざる記憶にも登場するが、その時も何故か「杉浦」と名乗っており、周りにもそう呼ばれている。
決着がついたとは言え旧姓を名乗るのは彼の中ではまだ難しいのだろう。
メタ的に言うと「LOST JUDGMENT」は前作を遊んでいなくてもプレイ可能な為に、杉浦がその名前を名乗っていたらネタバレになっちゃう為にこの形になったのだと思われる。

主人公ユーリが住むザーフィアスの下町の水道魔導器(超簡単に言うと水の流れを調整する機械)を盗んだ男。
ユーリが旅立つ理由がその「モルディオ」を探す旅であるが、その過程で見つけたモルディオは別人であった。
やがてその事で偽モルディオの裏に潜む巨悪の存在に気付いて…ということで、偽モルディオはこのまま正体も分からずフェードアウトすることとなる。(PS3版の追加イベントでようやく成敗する事となった)
彼がなぜ「モルディオ」を名乗ったかというと、リタ本人が魔導器マニアな一面がある、そのリタの才能を我が物にしようと黒幕が彼女に与えた屋敷がザーフィアスにある(ただしリタはその屋敷に住んでいない)為、都合が良かったのだろう。

ちなみにその事を踏まえてかヴェスペリア公式HPではリタの名字が伏せられているが、その直近のバーサスHPでもそのまま隠されれいた。
なお作中の描写的に「リタ・モルディオ」というのは本名で間違いない。

同作の主人公。
機械の型番めいた名前だが、これは「第4世代強化手術を受けた、621人目の強化人間」といった感じの意味合い*11で、当然ながら本名ではない。支援者であるハンドラー・ウォルターからは「621」と呼ばれる。
そんな彼の初仕事は、物語の舞台である惑星「ルビコン3」に密航し、破壊されたACの残骸を漁って失効していない傭兵ライセンスを拝借する…いわば「偽名探し」である。
そこでめでたく使えるライセンスを手に入れて生還する事ができれば、621は「登録番号:Rb23 識別名:レイヴン」という新たな偽名で活動する事になる。






追記修正は、偽名で仲間になるキャラクターの名前を本名に変えた人がお願いします。

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最終更新:2024年04月08日 11:25

*1 ただしサーヴァント同士で争わないなど隠す必要が無い場合では本名で呼ばれることもある。

*2 ちなみに拝借した奴も故人からもらった名前を偽名としており拝借された方も自分で考えた偽名である

*3 治癒の力を持つ高名な尼僧「八百比丘尼」を殺し、発覚を恐れて彼女に成りすます左近介(こんな名前だが女性)→実は殺害直後に過去にタイムスリップしており、長い年月を経て八百比丘尼に身も心も成り切った左近介の元に、若い頃の自分がやってきて…というお話。

*4 例に挙げた2人は後から入った方が本名を忘れていたのもあるが

*5 とはいえこの世界の「ジューダス」という名前が裏切り者を意味しているかは不明。ちなみにこの台詞を発した「リオン・マグナス」も偽名である。なおジューダスという名前は気に入っている様子。

*6 ヨシュアのこのイベントは3つの名前から選ぶ方式だが、彼の姉の名前である「カリン」を選ぶと少し好感度が上がるおまけつき。ちなみにこの時点でエステルはカリンの存在を知らないはず。なお彼の「ブライト」という苗字もまた偽名である。

*7 モクバは初登場時は名前を名乗らず、終始「海馬瀬人の弟」で通していた

*8 というかSEEDが封印された

*9 そこでもシェリーというコードネームを名乗っており、組織では実質的な呼び名となっていた

*10 実際にこのアニヲタwikiでも項目名がややこしくなっている

*11 作中には「C1-249 スッラ」、「C4-617~620」などの強化人間も登場する