ニア(DEATH NOTE)

登録日:2022/12/19 Mon 04:28:30
更新日:2025/04/20 Sun 12:32:39
所要時間:約 6 分で読めます






ゲームは勝たなければ

パズルは解かなければ

ただの敗者


ニアは、漫画『DEATH NOTE』の登場人物。


【プロフィール】

本名:Nate River(ネイト=リバー)
生年月日:1991年8月24日
身長:155cm
体重:40kg
血液型:B型
好きなもの:玩具、パズル
嫌いなもの:キラ
声:日髙のり子阪口大助(デスノート NEW GENERATION)
演:福田響志(映画)、優希美青(ドラマ版)


【概要】

Lの死後、次なるキラの追跡役としてメロと同時に第二部から登場。
顔にかかる程の長い癖毛と、常に着ているダボダボの白いパジャマが特徴の白髪の少年。
幼少の頃はワタリが創設したワイミーズハウスというイギリスの孤児院に住んでおり、そこでは常にトップの成績を修めていた。

基本的に他者に本名は名乗らず、作中では専ら「ニア」や「N」と呼ばせていた。本項目の表記も「ニア」に統一する。

ちなみに雑誌掲載時と単行本掲載時で顔や表情が大きく異なっている。
単行本では仏頂面でキラ等の犯罪者に怒りを浮かべることが多いが、雑誌掲載時の登場したての頃は人を馬鹿にした感じの笑みを浮かべている場面が多く、まるっきり印象が違う。



【性格・人物関係】

Lに勝るとも劣らない天才で、高い知性と推理力を持つ。
誰に対しても敬語で話すが、実際はL以上の毒舌家で、相手を小ばかにしたり見下したりする慇懃無礼な態度が目立つ。
ワイミーズハウス時代でも、外で他の子供達と一緒に遊んでいたメロとは対照的に、
いつも1人でパズルを解いている描写があり、友人らしき人物はあまり作っていなかった。

SPKのメンバーの大半が殺された時もほとんど動じていなかったが、決して仲間意識が希薄な人物ではなく、むしろ残った3名への信頼度は非常に高い。
特にナンバー2のレスターには、相当な出不精である自分に代わって、玩具を買いに行かせる、
1人で飛行機の搭乗手続きをしたことがないから1度ニューヨークに戻って手伝ってほしいと頼むなど、プライベートな頼み事までしている。ただの保護者代わりとか言ってはいけない

「Lの後継者」を自称し、スタンスもどこか彼と似ているように、Lに対して強い尊敬の念を抱いている。
キラ対策として「キラと思われる人物を殺害して、(持っていれば)ノートを没収する」という強攻策が提案された際にも、
「Lのやり方ではない。Lが浮かばれません」と言って却下し、あくまでL同様に、キラである証拠を挙げて逮捕するという正攻法に拘る姿勢を見せた。
ただ、ニアは自覚もあるように行動力に欠けており、Lのようにキラ容疑者である月と同じ大学に入学し、強引に接点を作りに行くような捜査法が取れず、
頭脳こそLに勝るとも劣らないものの、総合的には「一人ではLを超えられない」という劣等感も抱いており、月からも「お前はLに遥かに劣る」と断言されてしまっている。

そんなLが志半ばで取り逃がしてしまったキラへの憎悪はかなり強く、キラを断固として認めないという思いはL以上に強い。
実際に、「新世界の神」を名乗るキラ(月)を「ただの人殺し」「クレイジーな大量殺人犯」「神を名乗って片っ端から人を殺すことは絶対悪」と一刀両断したり、
キラに服従する意志を表明したアメリカを「チキンどころかウジ虫以下です」とボロクソに貶したりと、徹底してキラを「悪」と考えている。
ただし、『Lの仇』『大量殺人犯』と認識しつつも、例えその正体に辿り着いたとしてもキラの命まで奪うつもりはなく、
キラである人物を突き止めて逮捕した後は、当人とノートを引き離し、それぞれを人目の付かないところで管理(監禁)するつもりでいた。
なお、ニア自身は「自分が正しいと思うことを正義とする」と考えており、月に彼の持論をぶつけられ、自らの正義を問われた時にはこの言葉で一蹴している。

常にニアに及ばずに二番手だったという過去から、メロには並々ならぬ一方的なライバル心を燃やされていたが、
ニアの方は内心メロの事は嫌いではなかったようで、メロの写真が流出しないように配慮したり、
メロから得たデスノートや死神が存在するというSPKの面々が全く信じようとしなかった情報を即座に信用する等、彼に対する配慮や信頼が垣間見える場面も。
また、自分よりも冷静さ・頭脳など劣る部分があるとはいえ、メロの能力についてニアは一目置いており、
メロの行動によってキラ捜査に大きな進展が見られた現実を素直に認め、手段こそ異なるもののキラ捕縛という目的は共通していたこともあり、
仲間を殺されても敢えて見逃すなど、敵視することはなくまるでキラ事件を追うライバルのように接していた。


【趣味・嗜好】

基本的にインドアな部分に関してはLと同じように極めて個性的な人物として描かれている。
Lが体育座りのような姿勢を好んでいたように、ニアは片足を上げて座ることが特徴である。

更にLが捜査中によく甘味を口にして糖分を補給していたように、ニアにも捜査中に嗜む物がある。玩具である
無地のパズルからお面作成キットなど、その種類は多岐に渡る。玩具には特別執着しているわけではなさそうだが、一部はビルから脱出する際にわざわざ持ってきている。
ニアはこれらを、推理したり、仲間に自らの見解・作戦を話したりする際に手に持って遊んでいる描写が多く見られたが、
基本的にニアはL同様に表情を変えることがあまりないため、無表情で遊んでいる様はどこかシュール。

なお、13巻によれば、ニアの玩具はほとんどレスターに買いに行かせた物で、日本で買った玩具の合計金額はなんと10万円オーバー。
しかも中には、開店前から並んで手に入れた物もある。指揮官、お疲れ様です


ニアの玩具リスト(抜粋)

  • Lのロゴ入りパズル
初登場時に組み立てていた、無地のパズル。ワイミーズハウス特製品で、一般には流通していないらしい。

  • ダーツ
初めて夜神月と電話越しで会話した時に遊んでいた。全部刺さっていなかったけど

  • サイコロタワー
約3600個。SPKメンバーの死と共に崩れ去っていった。アニメではこの辺りの作画がかなり綺麗。
余談だが、これとマッチタワーはアシスタントの綿密な作画によって描かれている。アシスタントさんもお疲れ様です。

暴動に囲まれたビルから抜け出す際に持参した。変装がバレるって

  • 指人形作成キット
これを使って自身を含む多くの人物の指人形を作成した。
独特な顔ながら、各キャラクターの特徴をよく捉えている。
また、キラや高田などの名前を付けた指人形を使っての状況説明なども行われている。

  • 鏡餅
玩具ではないが、日本で購入した。
何故かミカンは、餅の上に置いたヒーローに持たせていた。

  • Lのお面
お面作成キットで作ったもので、YB倉庫にはこれを付けて現れた。
ふざけているように見えるが、キラに素顔を見られることと、自分とキラ以外の人間が死んだ後に名前を書かれることを防ぐためである。


【活躍】

ワイミーズハウス院長のロジャーからLの死を知らされると「メロと力を合わせてキラを捕まえたらどうか」と提案される。
ニアは特に反対する様子はなかったが、彼に対抗心を燃やすメロが嫌悪感を露にしたため1人で捜査を行うことになった。

その後、3年以上の月日を掛けてキラ事件の資料を集め、FBI長官と共にアメリカ合衆国のホープ大統領に接見。
一週間後に創設された「キラ対策機関 SPK」の中心人物としてキラの動向を追う。
二代目Lこと夜神月率いる日本捜査本部のことは、目立った実績を挙げられていないことから全く期待しておらず、
ジェバンニ、リドナー、レスター以外のSPKメンバーがキラに殺されるまでは協力に消極的だった。
しかし、夜神総一郎が命と引き換えにメロのアジトからノートを取り戻した一件から、7%の確率でキラは二代目Lであるという仮説を立てる。

その直後、キラ信者により自身の拠点が襲撃されたのを決定打として、ニ代目Lがキラであることを確信し、
以後は月に疑念を抱いていた相沢と模木から情報を得て、キラと睨んでいる二代目Lが夜神月であることを特定し、
自ら日本に赴き、それを日本捜査本部と二代目Lに伝え、キラと睨む二代目Lこと月との直接対決に備えていた。

そして2011年1月28日午後1時、YB倉庫にて互いの捜査員を全て連れて月と対峙。
キラ(月)の協力者である魅上照が自分達の名前をノートに書き終えたところを取り押さえてノートを押収し、
そこに名前が書かれていなかった者がキラであるとする方法で、キラの正体を暴こうとする。
この時ニアは、既に魅上のノートに細工を施し誰も死なないようにしていたが、実は月にはすべて見抜かれており、
ニアたちが細工したのは月が魅上に用意させた偽のノートで、YB倉庫には魅上に、予め隠させていた本物のノートを持ってくるよう指示していた。
結果、Lの無念を晴らせないままキラの完全勝利が確定してしまった……。



【実写映画での活躍】

ない。Lが勝利する世界なので当たり前である。
完全オリジナルである「L change the WorLd」ですら、Lの最後の13日ということでその存在が危ぶまれていた。



【語録】

「レスター指揮官、捜査というのは、決めつけてかかり、間違っていたら、『ごめんなさい』でいいんです」

「できるできないではなく、やるんです…………」

「怖い者はやらなくていいです。ここから出ないでください。私は怖いので出ません」

「ふざけるな!キラを認めていい訳がない」

「ふーん見たんだ」

「よく言いますね キラのくせに」

「あれだけの事を私が言い、これだけの事が起こり、誰一人二代目Lを疑わないはずがありません。それでは幼稚園児以下です」

「夜神月、あなたがキラです」

「ジェバンニが一晩でやってくれました」

「!?…わかりました、おまかせします」*1





何が正しいか正しくないか、何が正義か悪なんかなんて、だれにも分かりません。

……もし、神がいて、神の教示があったとしても私は一考し、それが正しいか正しくないかは自分で決めます。

私もMr.Wiki籠りと同じです。自分が正しいと思う事を信じ、追記・修正します。

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最終更新:2025年04月20日 12:32

*1 アニメ版最終話より。負傷したままYB倉庫から逃げた月を追う捜査本部の面々を止めようとしたが、相沢から「君の指図は受けない」と返された時の台詞。流石のニアも驚きを隠せなかった模様。