登録日:2025/12/30 Tue 13:20:20
更新日:2026/08/01 Sat 22:37:29
所要時間:約 12 分で読めるんだなも
『
どうぶつの森』とは、2001年4月14日に
任天堂から発売されたシミュレーションゲーム。
対応機種は
NINTENDO64で、キャッチフレーズは「
ひとりよりふたり、ふたりよりよにん、よにんより…たーくさん」。
どうぶつの森シリーズにおける初代作品。
単に「どうぶつの森」と言うとシリーズ全体のことを指していると誤認されやすいため、区別するために「どうぶつの森64」とか「初代」と呼ばれることもある。
NINTENDO64の作品としては末期にあたり、国内だけで販売され累計販売数は約32万本。
この頃に有名だった作品と比べると、売り上げとしてはかなり少ない。
徐々に話題となったり、雑誌で特集が組まれたりなどで認知度を広げることになるのだが、本作は時計機能無しには成り立たない作品で、64本体には時計機能が無いことから、
本作のロムカセットは時計機能を搭載した特注仕様となったため、既に半年後に
ゲームキューブが控えている中で増産を難しくした背景がある。
そのため僅か8ヶ月後には
事実上の完全版である『
どうぶつの森+』がGCで発売されることになったが、国内での販売本数は約3倍にまで伸び、“
Animal Crossing”の題で外国向けにも発売された。
概要
ただひたすらのんびりとスローライフを送るゲーム。
作品が進むにつれて、何やかんやとできることが増えて忙しくなったが初代は特にスローライフ感が顕著。
良く言えばノルマやクエストといったものがほとんど無いので、やりたいように好きなことができる。
但し、できることもそれなりに少なく、明確なゲーム内での目標が無いのでゲームに慣れた人にとってはダレやすい。
なかなか面白さを伝えるのが難しいが、プレイすると意外とハマってしまう人も多かったと思う。
登場人物
主人公
御存知、
むらびと。
ゲーム開始時、汽車の中で見知らぬネコと会話をするときの選択肢で、性別や見た目が決まる。
但し、見た目と言っても今ほどの自由度はまったく無く、目元が違う程度。
男女ともに帽子を強制的に着用しており、帽子には服と同じデザインが使われる(服を着替えると帽子も一緒に着替えることになる)。
男の子は水泳キャップのような丸帽子から、なぜか両サイドにツノのように髪の毛が飛び出している。
女の子はワンピースに三角帽子。
たぬきち商店の店主。
お金も住むアテもなく、無計画にやってきた主人公に住まいを与え、村の生活を指南してくれる。
借金を押し付けるだの、腹黒いだの最近では散々な言われようだが、
本作では彼以外に生活を導いてくれる存在(
村長、
しずえなど)がいないため、本来はありがたい話である。
オープニングでのみ登場した見知らぬネコとは旧知の仲であるようだが、以降触れられることは無い。
住民たち
この時から「どうぶつ語」をしゃべり、200以上の住民候補がいる。
最新作に登場しているどうぶつもそれなりに初代から登場しているが、
一部、最近の作品と見た目が変わっていたりする子もいる。
また、初代~e+くらいまでしか登場していない子も、そこそこいたりする。
女の子は「わたし系(普通系)」「アタイ系(元気系)」「アタシ系(大人系)」、
男の子は「ボク系(ぼんやり系)」「オイラ系(ハキハキ系)」「オレ系(コワイ系)」がいる。
最近の作品にいる「アネキ系」「キザ系」はまだいなかった。
起床時間、就寝時間が微妙にずれているため、すべての性格のキャラが揃っていれば常に誰かしらは起きている。
ちなみに状況によっては自分の家の前で寝ている。
話しかけると家の中に戻って行き、就寝中につき家には入れなくなる。
住民たちの部屋のレイアウトは固定されており、最近の作品のように
部屋の家具を買い取ったり、家具をプレゼントしたら飾ってくれたりはしない。
それぞれに個性のある部屋を作っていて面白いが、生活する部屋として考えるとカオスなやつも多い。
上記のとおり、就寝時間中は玄関を調べると「寝ています(要約)」と表示されるのでなおさら。
村のいたるところに立て看板があり、ゲーム操作で役立つ情報が載っているのだが
住民が新たに引っ越してくるときはその看板の場所が候補地となる。
最高で15人まで住民が増えるが、引っ越しの際には下記「おでかけ」が必須となる。
一応、プレイヤーが汽車に乗るのに便乗して引越していくという口実らしい。
そのあたりは住民自身も認識しているようで、住民がいっぱいの状態が続くと
ため息とともに「顔ぶれが変わらない」「つまんない」とまで言われる始末である。
次作ではこの問題は改善されたものの、何の告知も無くいきなり旅立つという極端な仕様になった。
性格が同じキャラは同じような会話をするが、会話そのもののバリエーションは当時から豊富。
季節に合わせた会話や、他の住民のことをネタにしたり、住民同士で会話して喜んだり怒ったりもする。
こちらから「お手伝い」を求めることができ、依頼を受けると
魚や果物を要望されたり、借りたものを返すor貸したものをもらってきてもらうというクエストが発生する。
この世界の住民は、また貸しを平然と行っているので村中を走り回るのはお約束。
挙句、対象者が釣りイベントなどに参加している際は、イベント用のセリフしか話さなくなるため停滞する。
「貸したものを取り立てに行って欲しい」「〇〇さんに強引に持って行かれた」など、割と物騒なことを言われたりする。
一応、たらいまわしにされるほど最終的にもらえる報酬が豪華になるとされている。
訪問キャラ
白犬で太眉、全裸のミュージシャン。
ゲームスタート時に登場する他、土曜日の20時から駅前でライブを行っている。
ミュージックをもらうと、音楽を再生する家具があれば部屋で聴くことができる。
リクエスト以外に適当に演奏してもらうこともでき、そのときしか聴けない曲もある。
日曜日の午前中にやってくる、カブ売り一筋60年のイノシシのおばあさん。
既にカブで大儲けするシステムが確立されていたのだが、
本作ではお金に関するありがたみが薄いのであまり注目されていなかった。
一週間経つと腐るシステムも健在だが、これに関する虫などはまだ実装されていない。
遠い国からやってきた、ラクダの商人。
非売品の絨毯を売ってくれるが、なぜか「下取り」にこだわっており、
何でもいいので絨毯と3000ベルが必要。
セイウチの画家。本作にはマイデザインがまだ無く、非売品の壁紙担当。
お腹を減らしており、何か魚をあげると満足してお礼に壁紙をくれる。
オカマでタカビーで、奇抜なセンスをしたキリンのファッションデザイナー。
スポーツカーを迷惑駐車している設定だが、土地だけは広いのでそこまで迷惑はしない。
彼の下僕に成り下がって、車を磨いてあげると成果に応じて服をくれる。
最高評価だとグレースブランド(非売品)の服をくれるが、
そこそこの評価だと店売りの服をくれた挙句、あなたにはまだ早いだのとぬかす。
ちなみに車磨きのミニゲームは単にボタンを連打するだけなのだが、
普通に指で連打するだけではキツく、爪などでこすりまくった人が多かったと思う。
村のどこかに「イナリ家具」を構えて家具を販売する、キツネの商人。
テントに思いっきり「ヤミ」と書かれており、隠す気の無さが素敵。
ここでしか購入できない家具、普通にたぬきちの店で買える家具がランダムで計3点売られている。
絵画が売られている場合があるが、この頃は贋作という概念は無いのでとりあえず購入して良い。
買値はどれも本来の価格の4倍というとんでもないボッタクリ。
花火大会のときには屋台を出しており、
ミュージック、はにわ、果物を購入することができる。
こちらは常識的な値段となっており、是非利用したいところ。
占いを行ってくれる、猫の占い師。
お正月には広場でクジ引きを行っている。
占いの結果が現実世界に反映されるというちょっと怖い性能を持ち、
結果によっては住民が親しげになったり、素っ気なくなったり、金運や物運が上がったりする。
日付が変わったり、住民との会話で状態が解除されるまで効果が続く。
カモメの船乗り。交番で確認して、誰も訪問者がいないときに打ち上げられていることがある。
何度か話しかけると目を醒まして、家具をくれる。
「いわゆるレアアイテムデース」と言う割には、レアが確定なわけじゃないので
ありがたいようなそうでないような存在。
ゲームシステム
村
マスによって区切られており、縦が1~6丁目、横が1~5番地、で表現される。
マスを移動する際に、画面がスクロールする仕様になっている。
ちなみにこれは「
ゼルダの伝説神々のトライフォース」におけるフィールド移動と同じシステム。
1丁目3番地(中央の一番上)に駅が固定で配置され、
その真下のマスにプレイヤーが住む家が4つ配置される。
たぬきち商店・郵便局・ゴミ捨て場が1丁目にランダムで配置され、
お社、交番が4~5丁目にランダムで配置される。
村全体は崖により、二段構造になるが稀に三段になることもあるらしい。
村の中には川が流れ、途中には大きな池がある。
橋はランダムで2ヶ所に作られているが、浮島のような構図で計3ヶ所になっている場合もある。
ぺりみとぺりこの姉妹が受付をしており、手紙を出したり保管したりできる。
倉庫などが無い本作では、手紙に物を添付して保管することが唯一の保管方法。
貯金や募金などのシステムも無いため、借金返済後はベルを持て余すことになる。
住民は自分がもらった手紙を見せびらかすため、同じROMで違うプレイヤーが遊ぶ場合はそのことを考慮しておかないと
辱めを受けることになるので注意。やらかしてしまった場合は新しく手紙を送れば、上書きしてくれる。
ぺりおも配達員として登場。ポストの前で待っていると、郵便を配達しにくる彼と会うことができる。
ダメンズ感はこの頃から健在で、スローライフとは思えないような見事な三角関係ができあがっている。
柵で区切られた文字通りいらないものを置く場所。月・木に回収と言う名の初期化が行われる。
住民もいらないものを捨てている設定なので、欲しいものがあれば勝手に拾うこともできる。
釣り上げたゴミは、どうせ買値がつかないのでここに放り出しておいても良い。
石畳が広がっており、お花見やラジオ体操などの行事が行われる、広場も兼ねている。
村の環境評価をしてくれたり、住民から預かったものの処分に困ったらここで処理できる。
外には柴犬のしっかりもののおまわりさんと、中にはブルドッグの頼りないおまわりさんがいる。
村に訪問者がいると教えてくれたり、村内の落とし物を保管してくれていたりする。
おでかけで他の村へ行った際は、交番を訪ねると地図をもらうことができる。
ちなみにこのおまわりさん達は、作品によって片方だけ登場したり、二匹で門番をやってたりする。
季節によってはレアな魚が現れることもある、釣りポイント。
魚影があっちへこっちへ行くたびに、プレイヤーは川を渡ってあっちからこっちから釣り竿を投げるのがお約束。
本作では空を見上げることができない代わりに、花火大会やお月見では池にうつる大輪の花や満月を眺めることになる。
灯台があるが、単なるオブジェで何のイベントにも絡まない。
上記のジョニーがたまに登場する他は、貝殻とシーラカンスのためだけの場所。
貝殻は序盤、シーラカンスはローン返済まで役に立ってくれる。
ちなみに憎きスズキも存在しないため、悪天候の海は荒稼ぎスポットだった。
アルバイト
ゲーム開始後に、しばらくたぬきちの店でアルバイトをすることになる。
要はチュートリアルで、村に住む住民に挨拶をしたり、家具を届けたり、花を植えたり。
一通り終わると仕事がもう無いということで解放されるが、
残りの返済については「ちゃーんと払ってもらうんだなも」と辛辣な言葉を投げつけられる。
渡された「さぎょうぎ」に着替えさせられるものの、途中で脱ぐのは自由。
ガーンのリアクションをされるがすぐにあきらめてくれる。これも時代か。
借金返済
ひとまずは住んでいる家の借金を返済することが目標となる。
最初の家は4マス×4マスという、とんでもない極狭住宅。
借金を返済することで、6マス×6マスに改築できる。
その分の借金をさらに返済すると8マス×8マスに改築できる。
それ以上は広くならないし、部屋数も増えない。
以降の作品をプレイしている人なら、「えっ?」と思うであろう。
当時の時点でも「何か狭いな」とみんな思いつつも、試行錯誤してコーディネートしていた。
なんなら村のどうぶつたちの部屋は6マス×6マスなので、むしろ人間は恵まれていたほうである。
ちなみに、たぬきちからは「一週間に1000ベルくらい返してくれれば良い」と言われるが、
実際のところは返済を無視していても何も言われない。
コンプリート要素
虫、魚、家具(壁紙、絨毯含む)、服、ミュージック、はにわ、化石。
真面目に集めようと思うと、スローライフの皮をかなぐり捨てて襲い掛かってくる。
虫と魚は時間操作をしなければ単純に丸一年必要になる。
レアな虫、魚は出現率の低さが問題だが、条件を満たしていればそのうち見つけられるのでまだ楽なほう。
この頃はどちらも32種類ずつしかおらず、花と木さえあればすべて出現させることができる。
壁紙、絨毯、服の非売品枠は、担当者が来るのも、報酬もランダムというあんまりな仕様。
サブ住民を作って総出でかかれば複数もらえるが、それでもダブりは免れないだろう。
家具は通常入手できるものだけでも膨大な数になる上、福引やつねきちの店でしか入手できないものがあるため
難易度はかなり高い。
ミュージックはこの頃からリクエストできるので、時間はかかるが確実にコンプリートできる。
但し保管方法には限りがあるので地面にまき散らすか、好きな曲だけ厳選するか…。
はにわは雨の日の翌日、ランダムで3つ入手可能。
こちらもダブり地獄だが、気持ち的にまだマシなほうだと思う。
化石は毎日5個発掘できるが、手紙に添付して博物館へ送り、翌日鑑定済みの化石が返却されるという一手間かかる仕様になっていた。
手紙は郵便局で、一通ずついちいち出さないといけないというイライラのコンボ付き。
ちなみに化石は繋げて展示しようとするとかなり場所を取るため、家の狭さとの相性が最悪である。
ちなみに虫、魚はコンプリートすると家に装飾品がつき、
家具などの場合はカタログに☆マークがつくという、とんでもなくささやかな報酬があった。
たぬきち商店の発展
プレイヤーがたぬきち商店で使った金額に応じて、
商店→コンビニ→スーパー→デパートとランクアップしていき、品ぞろえが充実するようになる。
但し「デパート」の必要な条件は金額以外に、「他の村から来たプレイヤーが買い物をすること」。
今のように通信で離れた人とやり取りできる時代では無かったため、
ボッチはもちろん、友達の多い人でもまわりにこのゲームを遊んでいる人がいなければ詰んだ。
加えて、ゲームデータを持ち運ぶためのコントローラーパックが必要だったことも拍車をかけた。
一応、ゲームの仕様を突いて一人でもデパートにする方法が無いことも無かった。
おでかけした状態で村を初期化することで、元々のプレイヤーを客状態にするという荒業。
おでかけ
村にやってきたときと同様、駅から汽車に乗って他の村におでかけすることができた。
そのためには64のコントローラーに装着するコントローラーパックが必要で、
現実でコントローラーパック、もしくはどうぶつの森のカセットROMを持ち運ぶ必要があり、
今では考えられないほど面倒くさい仕様だった。
おでかけには上記、たぬきち商店を最終進化形にするために必要な要素であるとともに、
住民の顔ぶれを変えるために必要だったのだが…。
運よく、おでかけできる友達が数人いたところで結局その中で住民がローテーションするだけであり、
なかなか新しい顔ぶれに会えることは無かった。
余談
- 本作のレアな家具に「ファミコン」がある。いくつか種類があり、ゲーム内で調べると、本当にそのタイトルのファミコンがプレイできるというトンデモ家具。
主に月末にたぬきちの店で開催される福引や宝探し(掲示板に宝を埋めた番地が書かれる)で入手できる。
今でこそSwitchでファミコンがプレイできたりするが、当時はプレイするのも一手間だったこともあり、ゲームの中でゲームに夢中になるというカオスなことに。
更に次作ではファミコンのバリエーションが増え、懐かしむ世代からは歓声が上がった。
- その一方、本作そのものはWii、WiiUのバーチャルコンソールや64Classicのいずれにおいても配信されておらず、現在64実機でしか遊ぶ手段が無い。
- リセットさんも既に登場している。怒鳴られ、反省の言葉を言わされるなど今の時代では炎上しそうな勢い。
さらには「そんなにリセットしたいならしてやるわ」と、ゲームを強制終了するドッキリまでする。当時トラウマになった方も多いだろう。
この頃は上半身だけの存在だったためかオーバーオールは着ておらず、白ポロシャツ+腹巻というスタイル。
- 冬になると雑草が一掃される点、村の環境を保つメリットがあまり無かった点から、時間操作をするデメリットはあまり無かった。
但し住民には「死んだのかと思ってた」「あなたのことを思い出せない」となかなかストレートな暴言を吐かれる。
- 粗削りな点や、タンスの中にひとつしか収納できない上に、収納するとタンスを動かせらなくなるなど最新作と比較すると考えられないほど不便な点があるものの、ひな形という点では完成している。
というか、改良を重ねているものの基本スタイルは最新作まで引き継がれていることには驚かされる。
このせかいでは、ひとりで ついき・しゅうせいするより
おおぜいで ついき・しゅうせい したほうが
きっと たのしいとおもうよ。
たくさんの アニヲタが ついき・しゅうせい してくれると いいね。
- どうぶつの森って当初はRPGとして制作されてたんだよね。しかし路線を今のようなほのぼのゲームにされたという。男主人公の帽子に角みたいなのが生えてるのはその名残かな? -- 名無しさん (2025-12-30 14:45:22)
- 64DDの失敗でゲーム性変わった -- 名無しさん (2025-12-31 08:40:31)
- 今このシリーズで遊ぶとしたら色々な面で+以降の方がおすすめということなのかな? -- 名無しさん (2026-01-04 21:27:29)
- 25周年おめ。 -- 名無しさん (2026-04-14 18:17:05)
最終更新:2026年08月01日 22:37