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山賊四人衆(DQⅦ)

登録日:2026/02/13 Fri 00:49:10
更新日:2026/03/21 Sat 09:46:42
所要時間:約 10 分で読めます





話しかけても 返事はない。
だが 死んでいるわけではなさそうだ。


おい 冷てえじゃねえか!
人が倒れてるってのに一言声をかけただけではい さよならなんてよ。
もしオレが本当に病気だったら確実にここでのたれ死んでたぞ。
そしたらお前らの責任になるんだぞ!それでもいいのか?



さあ出番だ 野郎ども!
オレたち山賊の久々のエモノだぞ。



さんぞく兵が あらわれた!
さんぞくマージが あらわれた!
さんぞくが あらわれた!
エテポンゲが あらわれた!



山賊四人衆とは、『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』に登場するボスキャラクター4人組の通称。「山賊四天王」とも。
再リメイク版であるReimaginedでは「山賊軍団」と称されている。


【概要】

あの長い長いダーマ地方編をクリアし、ようやっと転職が解禁された直後の現代のダーマ地方。
かつてのふきだまりの町跡地で倒れているフリをしている神父に扮した山賊に襲われる形で戦うことになる山賊の4人組である。
何気に現代で戦うことになる初のボス戦だったりする。
ダーマ編と言えばキーファが離脱してすぐに始まるストーリーであり、負けバトルの連続、呪文・特技が使えない中での戦いを強いられるなど難易度が純粋に高く、多くのプレイヤーにとって本作の難関ポイントとなったであろう内容。
そのクリア直後に彼らと戦うことになり、その強さからみんなのトラウマとして名高く、同じくトラウマ級の強さを誇るヘルクラウダーと共にドラクエ7のボスを語る上で欠かせない存在となっている。


【構成メンバー】

ステータスはいずれもPS版・3DS版のもの。
どいつもこいつも全体攻撃持ちであり、手数の多さも相まって激戦を強いられやすい。
というかこの後に戦うことになる山賊のリーダーのさんぞくのカシラよりも前座であるコイツらの方がよっぽど強い。
さんぞくのカシラは厄介な行動であるイオラを2回凌げば勝ったも同然だが、コイツらに関してはそこまで生温い相手ではないのだ。

・さんぞく兵

HP:200 攻撃力:80 守備力:46 素早さ:71
ぬすっと斬りorムーンサルト→かえん斬りorちからため→まぶしいひかりorちからため のローテーション行動

山賊の肉弾戦担当。グラフィックはデビルアーマーと同一だが、『Reimagined』では金属色一色、髑髏の盾ではなく鉄の盾を持つという、3DS版のフォロッド兵と同じグラフィックが与えらえた。
ムーンサルトの全体攻撃やちからための攻撃力強化がかなり痛いうえに、どとうのひつじが一切効かない。
とはいえ、ルカニ、マヌーサ、ラリホーが高確率で効き、1ターン休み系への耐性が一切ない。
さんぞくマージやさんぞく程厄介な攻撃はないが、なるだけマヌーサやラリホーで行動を封じておきたい。

・さんぞくマージ

HP:140 MP:30 攻撃力:65 守備力:50 素早さ:72
武器を振り回す(強化攻撃)、ぬすっと斬り、ベギラマ、ラリホー

山賊の魔法担当であり四人組のリーダー格。グラフィックはまどう兵と同一。
冒頭のセリフで主人公一行を襲ってきたのも彼によるもの。
一番キツいのが何と言ってもベギラマレベルはおおよそ20もいかないこの時期の敵が使用するベギラマは厄介なことこの上ない。
おまけにラリホーでこちらの手数を減らそうとしてくる上に、山賊四人衆で唯一こちらのラリホーが効かないので、4人の中で真っ先に片づけておきたい1体。

ちなみにさんぞく兵とこいつの「ぬすっと斬り」でアイテムが盗まれることはなく通常攻撃と同じ倍率なので、単なるフレーバー的なもの。
わざわざこれを設定しているあたりは開発の遊び心を感じる。

・さんぞく

HP:180 攻撃力:75 守備力:40 素早さ:96
通常攻撃、いしつぶて、どくがのこな

山賊の搦め手担当①。
グラフィックはPS版はやみのとうぞくと同一、3DS版は緑の服に茶色の覆面、『Reimagined』は紫の服に赤の覆面とカラーリングがコロコロ変わっている。
それにしても名前がド直球すぎる。

どくがのこなによる混乱を狙ってくる曲者。
しかも3DS版はあろうことかどくがのこなが必中になっているためより危険度が増している。
ルカニ、ラリホー、メダパニの耐性がなく、ザキ系の攻撃も高確率で効く。
さんぞくマージの次にコイツを潰すのがセオリー。

エテポンゲ

HP:230 MP:45 攻撃力:68 守備力:40 素早さ:77
通常攻撃orどくのいき→マッスルダンスorマホトラおどり→鋭い爪(強化攻撃)orいしつぶて のローテーション行動

山賊の搦め手担当②。
カシラを含めた他のメンバーとは違いコイツだけ名前が固有名であり、妙に印象に残りやすい。
グラフィックはPS版だとくさったしたいと同一だが、3DS版以降はテリワン3Dに出演した時のもの準拠の固有グラフィックになった。
一応こう見えてもゾンビ系扱いではなく立派な人間。
くさったしたいのイメージに反してすばやさや守備力はそこそこ持っており、運が悪いと「マッスルダンス→いしつぶて」と全体攻撃が先制かつ2ターン連続で飛んでくる場合がある。
回復を担う主人公をMPが下がる職業にしていた場合、長期戦になるとマホトラおどりが嫌らしく効いて来る可能性はあるものの、他の山賊と比較すると致命的に厄介となる行動はないため、撃破は後回しにしても問題ない。
というより、HPの高いエテポンゲを先に狙ってしまうと撃破に時間がかかり、その分他の敵からの被弾が増えてしまうためやはり後に残すべきである。
特技は搦め手タイプだが、存在は盾役と言った方がしっくり来るかも知れない。

コイツに関しては固有名を貰っているだけあって、後々ちしきのぼうしに関するイベントで再登場することになる。
なお、彼のパーソナリティ等に関しては、彼自身の項目を参照のこと。


【トラウマとして語られる理由】

無論ただ強いだけではここまで語り草にならない。
山賊四人衆がトラウマボスとして語り継がれているのにはちゃんとした理由がある。

  • 転職したてで呪文・特技に乏しい
恐らくこれがトラウマとなる最大の理由。
上述した通り彼らと戦うタイミングはダーマ神殿が開放されて転職が可能になった直後。転職したてホヤホヤでろくな特技も揃っていないこの段階で一気に4体のボスが徒党を組んで襲い掛かって来るのは非常にキツい。
参考までにこの時点で主人公たちが自力習得しているであろう呪文・特技の中で山賊戦で有用そうなものは主人公のベホイミとスカラ、マリベルのルカニとラリホー、マヌーサ(3DS版ではイオも)、ガボのとおぼえぐらいしかない。ここまで来るまでのレベルは高く見積もっても18~20くらいの中でこれらの呪文・特技をメインに据えて戦うのはかなり無理があると言えよう。

  • 全員が全体攻撃持ち、かつ搦め手にも長ける
ただでさえ4対3の戦いを強いられるのに、相手は手数の多さに加えて全員が全体攻撃を持ち合わせている。
さんぞく兵はムーンサルト、さんぞくマージはベギラマ、さんぞくとエテポンゲはいしつぶて(エテポンゲはマッスルダンスも)を使ってきて、毎ターン何らかの全体攻撃が飛び交うことになりやすい。
さらには全員の素早さが70以上というのも厄介。というのも本作はガボとマリベル以外は鈍足気味であり、推奨レベルの18〜20くらいではガボが70〜90前後(無職時)がやっと。主人公なんか60にも届いていない。
職業補正もあるため、下手すれば全員に毎ターン先手を取られるかねないのだ。ガボだけでも素早さが落ちる職業は非推奨。
そしてラリホーとどくがのこなでこちらの手数を減らそうとしてくるのも厄介なポイント。
無対策で挑むと回復が追い付かず、そのままジリ貧になって全滅、というケースも珍しくない。

  • 負けバトルと勘違いしやすい
ダーマ編はスイフー、イノップ&ゴンズと負けバトルが連続して起こることでも有名。
そのような修羅場を乗り越えた後にこのような強敵を配置されると、「これも負けバトルでストーリーが進むやつだな」と一瞬誤認しやすい。
しかし山賊四人衆に勝たないとこの次に行くことになる砂漠地方用のふしぎな石板がいつまで経っても手に入らず、彼らに負けたらしっかりと全滅扱いになる。

  • パワーアップ後の強敵
そもそもダーマ地方編は、前述の通りとても長い上に難易度も高く苦しい展開が続く、DQ7有数の難関シナリオである。
そんな苦難を必死に乗り越えて、ようやく転職システムが解禁されたとなれば、プレイヤーが期待するのは当然パワーアップによるカタルシスの解放だろう。
実際に前作DQ6では、ムドーという中盤の最難関を撃破して転職が解禁された後しばらくは相対的にやや楽な展開が続き、ジャミラス様の威厳を犠牲に職業の強さを実感出来るようになっている。
だが対する本作は、転職直後に待っているのがこれ。まだ苦しい展開が続くのかと、うんざりさせられてしまう。
実際の難易度もさる事ながら、プレイヤーへの精神的ダメージも大きいのだ。

  • 現代でのボス戦という不意打ち
概要にある通り、実はこの山賊四人衆は過去ではなく現代で戦うことになる初のボス戦である。
ここまで攻略を進めてきたプレイヤーは、約10か所の地方をクリアした経験を経て「現代では雑魚との戦闘はあってもボスとの戦闘はないのだ」と無意識のうちに思い込んでしまう。
そんな中ダーマ神殿から少し進んだ先にある廃墟に何気なく足を踏み入れ、うっかりNPCに話しかけてしまうと突如始まるボス戦、しかもそれが作中屈指の難敵というのはまさに不意打ちそのもの。
人によっては事前にセーブしていたかどうかすら怪しいところである


【対策】

初見だとその強さ故にトラウマになりがちだが、しっかりと対策すれば決して倒せない敵ではない。

  • 大人しく熟練度を上げる
一番効果的であろう山賊四人衆への対抗手段。呪文・特技に乏しいのであれば熟練度を上げて呪文・特技を充実させればよい。そのため転職してしばらくは過去のダーマに入り浸ってひたすら熟練度を稼ぐのがおすすめ。
目安は魔法使い★6でイオラを覚える頃合いか。山賊全員がイオ系に対する耐性がないため、MPが潤沢なマリベルを魔法使いに就かせて、イオラを連発できる状態にまで持ち込めば勝率もグッと上がる。
羊飼い★8のどとうのひつじもあると便利だが、PS版だとそれまでに100回以上の戦闘をこなさないといけないためやや面倒。
というより、寧ろ山賊四人衆は「熟練度を稼いでおかないとこの先かなりキツくなるぞ」ということを教えるための先生のような役割を担っている節がある。実際ここで熟練度を稼いでおかないと後々訪れることになるハーメリアで大変なことになってしまうので、この機会に呪文・特技を充実させるのがベスト。
3DS版では基本職の必要戦闘回数が引き下げられているので、魔法使い担当がイオラを覚えるまでの道のりもそこまで苦ではない。

  • 各個の耐性の穴を突く
山賊四人衆はさんぞくマージを除いて眠りがかなり効きやすい。そのラリホーもマリベルがLv7で、魔法使いが★2で覚えるため、習得も容易。
他にもマヌーサやルカニも効きやすい。いずれもマリベルがレベルアップで習得するため、こちらの足止めもかなりしやすくなっている。
ボスなので状態異常は効きにくいと思いがちだが、実際は結構な種類の状態異常が効くため、手数を少しでも減らすためにも覚えておくとよい。

  • カジノで装備を揃える
ダーマ編攻略時もそうだったが、山賊四人衆との戦いにおいても有効な対策手段となる。
カジノの景品の狙い目はまほうの法衣。マリベルとガボに装備させれば十分な守備力を確保できるだけでなくさんぞくマージのベギラマも軽減できる。
ドルフィンシールドもあれば主人公の盾の新調は当分しなくて済むが、価格はコイン5000枚とまほうの法衣の5倍なのでそこまで無理をして狙わなくてもいい。
ラッキーパネルなら入手がだいぶ先になる代物を入手可能で、有用な装備品を多数揃えられる上に金策もできて一石二鳥。今後の冒険を楽にするという意味でもある程度はやり込んでおきたい。


【Reimaginedでは】

…と、ここまでは3DS版までの話。大規模なシステム変更やバランス調整が施された『Reimagined』では、無対策で挑めば痛い目に遭うのには変わりはないものの、きちんと準備すれば従来よりも倒しやすくなっている。
各メンバーの行動パターンの主な変更点は以下の通り。
  • さんぞく兵…ムーンサルトは「単体攻撃後に魅力上昇」という技に変更となったため、全体攻撃は「音速のやいば」として残っており、ちからためと組み合わせてくる。
  • さんぞくマージ…ラリホーを使わなくなったが、スクルトとベホマラー*1が追加された。代わりにマホトーンが有効となり、厄介なベギラマをはじめとする各種呪文を封じることが可能になった。
  • さんぞく…どくがのこなの効果が麻痺になっているが、それでもこちらが行動不能になるので危険なことに変わりはない。
  • エテポンゲ…マッスルダンスの仕様が変化しており*2、他の面子の攻撃力を上げてくる。
    またほぼ全ての特技がMPを消費するようになっているため、マホトラおどりで減らされると地味にイラつく。
    全体攻撃はいしつぶてが残っているので厄介なのは変わりない。

だがこれ以上に強くなったのは味方の戦力。熟練度を稼ぎやすくなっている他にも、覚える呪文や特技の質も上がっている。そして近年の作品に合わせて「こうげき魔力」のステータスが実装されている関係*3で、イオラ習得まで鍛えるのはやりすぎなくらいであり、魔法使い★3の時点でメラミ、イオ、ルカニ、ラリホーといった目ぼしい呪文は揃えられる。
寧ろ本作で気をつけないといけないのは「特技呪文は職業固定」という仕様を理解せず、バランスの悪いパーティにしないことか。
各種呪文・特技を選択した際にそれに対する耐性が表示される親切仕様なので、「さんぞくマージにマホトーンが効きやすい」といった部分は気づきやすくなっている。

かいふく魔力の高い主人公を僧侶に、こうげき魔力に長けたマリベルを魔法使いに、素早さに優れるガボを武闘家あたりに転職させ、★3~4ほどまで熟練度を稼げば勝機も見えてくるだろう。
カジノは廃止されているが、ラッキーパネルは残されているので事前に装備を整える対策も引き続き行える。メタスラの剣・盾といった限定装備も確率は低いものの入手できるチャンスがあるが、そこまで狙わずともある程度やり込めば有用な装備品はあらかた揃えられる。


【全滅すると…】


心配すんな。殺しゃしねえ。
でも悪く思うな。
これがオレたちのやり方なんだ。


アルスたちは 生きうめにされた!
(♪~ 呪いのモチーフ)


全滅すると実際とは異なる全滅演出が発生し、主人公一行が地面から顔を出した状態で生き埋めにされる。しかも3DS版以降は3人揃って横並びにされた状態で生き埋めにされる始末。
ちなみに彼らに勝利して山賊のアジトに乗り込む際も合言葉を間違えると侵入者とみなされ同様の生き埋め演出が発生する。*4
このいつもとは違う全滅演出も、初見だと負けやすい彼らを印象深くさせている要因になっているだろう。



初見で山賊にボコボコにされ、生き埋めにされた方は追記・修正をお願いします。


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最終更新:2026年03月21日 09:46

*1 特殊仕様で一人につき40程度回復

*2 味方単体に気合い溜め効果

*3 「賢さの高さで呪文の威力が変わる」という仕様になったのはⅧ以降

*4 この場合は全滅扱いにはならない。