デビルアーマー(DQ)

登録日:2016/02/12 Fri 20:21:03
更新日:2025/05/03 Sat 17:58:20NEW!
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デビルアーマーとは、スクエニのRPGドラゴンクエストシリーズ」で登場するモンスター。
さまようよろい等と同じく鎧型のモンスターである。

■概要

ドラゴンクエストⅥ 幻の大地」で初登場したモンスター。
左側が黒色、右側が赤色という奇妙な色合いをしている。

設定に関しては鎧を纏った魔族の戦士、鎧そのものが魔物化したもの…と作品によって異なる(他のモンスターもそうだが)。


■各作品でのデビルアーマー

◆DQ6

初登場。ムドーの城で初めて登場し、以降もやたら出現する。

守備力が高く、高威力の技で攻めないと中々ダメージを与えられない。
それなのにホイミスライムを呼んだり、ヒャドバギ耐性を持っていたりとかなり厄介。
攻撃力もバカにはできない高さであり、他の強いモンスターと出現されるとエライ事になる。

ただしHPは低い。ほのおのツメを持ってたら楽に倒せる。更にルカニ耐性は無いため、それで防御力を下げたら良い(DS版ではHPが減っているため更に倒しやすい)。

また、ムドー戦(1回目)で呼ばれる事もある。

ぶっちゃけて言うと痛恨の一撃が無いだけで、その行動パターンはさまようよろいその物、こいつはその後6,7と登場し8でさまようよろいと入れ替わり、9以降は共演していたため、さまようよろいの連続出演を阻んだよろいだったりする。


DQ7

コスタール地方等で出現する。
本作ではホイミスライムを呼ばない代わりに「ムーンサルト」で全体攻撃し、力溜めをする。
守備力が高いのはそのままだが、この時点では中々強い攻撃呪文を習得しているはず。なのでそれを利用すれば簡単に倒せる。
実はもっと前の石板世界のダーマ神殿攻略中に収容されるふきだまりの町で神父にカツアゲしているNPCがおり、その正体がコイツ。
カツアゲを止めようとすると戦闘になるが、黒幕のせいで呪文特技が封じられているのでかなり手強い。

ちなみにこいつをモンスターパークに送ると、こいつの色が分かれている理由が明らかになる。
実は元々別々の魔物であり、その魔物が合体し、こいつになったという。色が分かれているのはその名残だという。
3DS、スマホ版でこいつを会心の一撃や灼熱、輝く息などの強い衝撃で倒すと真ん中からぱっくり割れて倒れるのはそのためである。派生種でも同じ事がおこるけど


DQ9

西ナザム地方等で出現する。

本作では「さみだれ斬り」で全体攻撃をしたり、「すてみ」で防御力を下げる代わりに攻撃力を上げる事もある。
しかし本作のこいつはさほど強くはない。守備力は周囲のモンスターに毛が生えた程度。打撃攻撃も通る事が多い。
また、上記のすてみは使うと1ターン攻撃できないというデメリットがあり、その時には守備力も減っているため隙が多い。そういう訳で本作の強さは微妙である。

ちなみに図鑑の説明文2ページ目によると、あのだいまじんに左から話しかけるとギャル語で答えるという酷い噂を流されたらしい。
それが理由でこいつは怒り心頭であるとのこと。何故だいまじんがこんな噂を…?


DQ10

シエラ巡礼地で初登場する。

「かえん斬り」や「しんくう斬り」を使い、怒り時には「痛恨の一撃」を使うため、当時は結構強敵だったのだが、魔法使いがいれば倒すことは可能。
現在はそう苦戦しない。

また、後のアップデートでねじれたる異形の大地や業炎の聖塔にも登場する。
更にVer.2.1でどうぐ使いのモンスターとして仲間にする事が可能となった。
身の守りに特化しており、育成によっては600~700の守備力に達することも可能。

反面アタッカーとしての力量に欠ける点はあるものの、特技は怒り解除や魔法耐性低下に守備力低下、MP吸収など手数の多さで勝負するタイプ。
転生回数8回で習得できる真・かぶと割りでは、約3.5倍のダメージ&守備力低下2段階&20秒間被ダメージ上昇を一度に与えられる。

無口で話下手だが、実は大の派手好きらしい。


◆DQM1、2

悪魔系として登場。
1ではさそいのとびらで魔王の使いの取り巻きとして、2では魔王の城の警備をしている。
仲間にした際、剣技の技を3つ習得する。
やはりイメージ通り守備力が伸びやすい。攻撃力もなかなか高いが、それ以外はぱっとしないステータス。

悪魔系×よろいムカデか、じごくのもんばんorオーガーorアークデーモン×物質系で誕生。

DQMCH

悪魔系のBランク。
本作ではこいつがこういう色合いなのは「どっちも好きな色だから」という設定が存在する。


DQMJ2P

久々にモンスターズに登場。今度は物質系。


テリワン3D

続投。系統は前作と同じ。


◆イルルカ

やはり続投。前作と同じく物質系。
魔王の城でムドーの取り巻きとして2体登場する。


◆漫画「幻の大地」

なんとムドー及び三幹部にも負けず劣らずの扱い。
魔王軍の参謀的な役割として登場し、ラミアスの剣を装備したボッツを苦戦させる程の強敵という雑魚敵らしからぬ好待遇を与えられている。
しかも終盤ではヘルクラウド城を操縦してボッツ達を倒そうとするという暴挙に出る。
…が、最終的にはヘルクラウド城をボッツの機転で落とされてしまい、破壊の剣に心を支配されたテリーに始末されてしまった。


■色違いのモンスター

さて、ここからが本題である。
ご存じのとおり、ドラクエに登場するモンスターには色違いの別種が存在している。
当然、デビルアーマーにも色違いが存在するのだが、とある理由から本種の派生は非常にバリエーション豊かになっている。

その原因はDQ6にある。
DQ6ではレイドック城やアークボルト城などの兵士と戦うイベントが多いのだが、その兵士達は戦闘画面内でデビルアーマーと同じグラフィックが与えられてしまったのだ。
彼らはフィールド画面ではいたって普通の兵士グラフィックなのだが、戦闘画面に入った途端に禍々しい鎧をまとった姿で表現されるため非常にシュール。
せめて『さまようよろい』とか『あくまのきし』レベルの普通の鎧にはできなかったのだろうか…。

モブキャラと戦うときはデビルアーマーのグラフィックを使う」
この傾向は後のシリーズ作品にもしばしば受け継がれてしまい、結果的にデビルアーマーは派生種が妙に増えてしまった。
派生種の数は(スマホアプリを除くと)スライム系に次いで2位。*1
ただし、DQ6の兵士達はゾゾゲル(後述)を除いて全て同じ色なため、実際のカラーバリエーションは『スライム』よりは少ない方。


◆主な色違い

・てっこうまじん

6、9、10に登場。カラーは左から藍色、黒、緑色。

他の色違いと比べてかなりマイナーな存在。
一時期は「マ ク ロ ベ ー タ」のスレタイ*2も務める程。
6では戦闘中に「ちからのたて」で回復してくる。持っているのはデビルアーマーと同じドクロの盾だが、これはデザインを変えた力の盾ということなのだろうか。
9ではガナン帝国領に出現するほか、ゲルニック将軍のお供としても登場する。


ガーディアン


6のみにしか登場していないため、↑のてっこうまじんより影が薄いと思う人も多いかもしれない。
だが、海底宝物庫で悪名高きあの「キラーマジンガ」とコンビを組んでいたり、アクバーの取り巻きとして登場するため、インパクトはそれなりに高いと思われる。
混乱が効くのでコイツにアクバー退治を手伝ってもらうことも出来る。
そしてそのアクバーにはルカニが効くので…


とうのへいたいネルソン

6の試練の塔に登場。どちらも灰色をしている。
レイドック城に勤める兵士たちで、新規兵士採用試験で入隊希望者の実力を試してくる。
ネルソン戦は条件次第で回避できる*3


ガルシアスコットホリディブラスト

6のアークボルト城に登場。色は全員灰色。
アークボルト兵団の精鋭たち。近くの洞窟に現れた魔物を倒す強者を求め、その実力を試すために戦う*4
まずは門番のガルシアが先鋒を務め、次にスコット&ホリディのコンビ、最後に兵団長のブラストを破って晴れて合格となる。
ブラストは「雷光の騎士」の異名を持ち、ぶっちゃけ魔王ムドーより強い


ゾゾゲル

6の牢獄の町に登場。左が灰色がかった黒で、右が黄色をしている。
アクバーの配下で、兵団長。暴動を起こした後、ドグマとコンビで襲ってくる。
この戦いなのだが、6ターン後に相方のドグマがムラサキの瞳で全員麻痺になってしまうため、これはいわゆる負けイベントであり、ほぼ勝てない。
革命勃発後に寝ているところを起こせば戦えるが、相方のドグマが完全に酔いつぶれてしまったため、倒すことが出来る。
ほとんど打撃系特技しか使わないのでスクルトを重ね掛けすれば楽勝。とはいえ倒してもメリットは何もないが。アクバー討伐後はいなくなって戦えなくなる。
DS版では戦闘後に仲間から「相方(ドグマ)がいなければこんなものか」とこき下ろされる。
ちなみに小説版ではこいつの正体は、レイドックの奸臣ゲバンということになっている。


マジックアーマー

7、9、10に登場。色は↑のゾゾゲルと同じ。
魔力で強化された鎧。
7では火炎斬り、魔人斬り、ムーンサルトといった多彩な特技で攻め立て、マホターンで呪文を跳ね返す。更には耐性も全体的に高い難敵。
9ではラリホーしか使ってこない。しかも自身もラリホーに弱い


サタンメイル

7、9、10に登場。系統最上位種。赤紫色をしている。
その名の通り、悪魔の呪いに支配された邪悪な鎧。
7では隠しダンジョンに登場し、最初からマホカンタがかかっている。
ドラゴン斬り、火炎斬り、真空斬り、ムーンサルト、痛恨の一撃を放つ。
3DS移植版では石版ボスが真しんぴのよろいを落とすことがありマラソンの対象となった。
9では五月雨斬り、痛恨の一撃を放ったり、仲間モンスターをかばったりする。


・フォロッド兵

7のフォロッド城で戦う事になるキャラ(厳密に言えばモンスターではない)。
その名の通りフォロッド城の兵士の一人で、傭兵採用試験の試験官。……なんか前作と似た流れのような。
色はデビルアーマーと同じであるが、そういうのがマズかったのか、3DS移植版では灰色で、装備している盾も鉄の盾に変更されている。


ガルシア

7で登場。6の奴とは別人。
ダーマ神殿地下の決闘場で登場し、色はマジックアーマーと同じ。3DS版では青色。
主人公たちと同様にアントリアに騙されて呪文特技を奪われ「ふきだまりの町」に叩き落された後、恐らくは魂砕きの儀式*5を完遂して決闘場に辿り着いた戦士。
サンダーラットを3体連れているが、これは決闘には4人一組でなければ参加できないというルールのため。魂砕き完遂者は(魂の剣の副作用により)他人を信用していないため他の参加者とは組まず、人数合わせとしてモンスターを連れている。


・さんぞく兵

7の現代ダーマで戦う山賊四人衆の1人。色はデビルアーマーと同じ。
ダーマ近くの洞窟を根城にしている山賊の一人。
同じ一味の仲間であるさんぞくマージ、さんぞく、エテポンゲと組んで旅人を罠に嵌めて襲ってくる。
単独ではそこまで強くはないが、4人で組むことによりDQ7最難関ボスの一角として君臨している。


・ロンダルキアガード、ロンダルキアメイジ

DQMCHで登場。色はデビルアーマーと同じ。
ロンダルキアへの洞窟の入口を守るボスモンスターである。


・魔人スピンドル

DQ10で登場。色は銀色。
クエスト「ガズバランの牙」の第3話「裏切り者はだれだ!?」のボス敵。


・魔人兵士

DQ10で登場。色は金色。
ガートランドの外伝クエスト「剣の継承者」のボス敵。


・悪夢の追っ手

DQ10で登場。デビルアーマーと同じ色。
神話篇クエスト「ふたりの逃亡者」で登場する。


・魔天兵ゴルドー、魔天兵ジルバ

DQ10で登場。ゴルドーは魔人兵士、ジルバは魔人スピンドルと同じ色。
不思議の魔塔4階に登場するボスモンスターで、コンビで襲ってくる。


エンゼルアーマー

DQ10で登場。白と紫のツートンカラーで、天使の羽を生やした兜、聖女の盾のようなを装備している。

デビルアーマーの転生モンスターであり、デビルアーマーをたくさん討伐しないと出会えない。
また、このモンスターは「ドラゴンクエストX イラストコンテスト」で蒼天のソウラ賞の次点だったものが実装された。
倒すと「天聖鉄甲ハンター」の称号、ドロップではゴールドストーンやウイングヘルム(エンゼルアーマーの頭を模したおしゃれ装備)を得る事ができる。





…とまあ、この様に色違いがたくさん存在している。




■装備品としてのデビルアーマー

実は、モンスターとして初登場より前のDQ5で同名の装備が存在している。
ただし、同作で登場した防具「さまようよろい」を装備すると「モンスターのさまようよろいと同じステータスになる」という効果なのに対して、モンスターとしてのデビルアーマーとは完全に無関係。

守備力+65とそこそこの数値だが、耐性に関しては皆無。
意外なことに呪われてはいないのだが、“悪魔の力を宿し”ているため、モンスターにしか装備できない。
上述のように耐性がないため、モンスターでもこれを装備することは稀だろうが、装備が貧弱で有名な スミスとロッキーはこれが最強装備である。

また、性能に尖ったところはないがデザインはとても尖っており、なんと、紫の角が生えた漆黒の悪魔の顔面を模したデザイン。
SFC版公式ガイドブックでは、ご丁寧にスミスさんがそれを着用した姿を披露してくださり、その下にデカデカと描かれている、天使のレオタードを着用したビアンカのインパクトを嫌な意味で 打ち消してくれている。

なお、リメイク版ではデザインしなおされ、淡い緑にオレンジの羽飾りのようなものが付いた形になっている。
ただし、顔に見える意匠は継続。





追記・修正は色違いを全て討伐してからお願いします。



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最終更新:2025年05月03日 17:58

*1 スマホアプリを含めるとモンスターズスーパーライトのタマゴロンシリーズに次ぐ3位

*2 影が薄いモンスターを羅列するだけの2chドラクエ板の定番シリーズ

*3 ただし他の参加者が先に彼を倒す=主人公は採用試験は不合格になる、という形。尤もこの後別件で手柄を立てて結局兵士にはなれるのだが。

*4 これは兵士たちが既にその魔物に敗北しており、少なくとも兵士たちよりは強い者でなければ無駄死にとなってしまうので、それを防ぐためである。

*5 「魂の剣」という魔剣を用いて自分以外に5人の魂を破壊することで、魔物たちによってこの決闘場へ案内される。同時に呪文特技も返還されていると思われる。