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くさったしたい

登録日:2014/08/15 Fri 17:39:48
更新日:2026/01/19 Mon 01:52:37
所要時間:約 3 分で読めます





くさったしたいはドラゴンクエストシリーズに登場するモンスターの一種。


■概要

で初登場。ゾンビ系の代表格。
がいこつと並び、ドラクエのアンデッドモンスターの中でもかなりメジャーな部類に入る。

旅の途中で行き倒れたか、モンスターに襲われて命を落とした旅人が邪悪な魂を得て甦った怪物。
攻撃方法は主に引っ掻いたり、口から酸のようなものを吐きだす。後者は状態を付加させることもある。
Ⅱのみ「甘い息」も吐いてくる。
トルネコの大冒険シリーズでは、くさった液を吐いての防御力を下げてくる。『トルネコ3』だと落ちているアイテムを拾って投げてくる様にもなったので閉じ込め投げがひたすら怖い*1

どの作品でも防御力、呪文耐性は壊滅的と言ってもいいほど低いが、そのかわり体力が高い。
ちなみに仲間モンスターになったこともあるが、なぜか装備品が「ばくだんいわと同じ」だったこともある。

ビルダーズ2では、住人化してからっぽ島(ビルド拠点)に発酵所を作り酒ダルにミルク・小麦などの素材をセットしておくと、発酵所に来るやプハァ~と息を吐いて完成までの所要時間を短縮してくれる*2
そうして完成したチーズバブル麦汁*3に食中毒判定とかは発生しないのでご安心を。
ていうか、くさったしたいと食事も風呂*4も一緒に毎日過ごしている人間住人達の逞しさと大らかさよ…。

片方が潰れた真ん丸な目、半端に開いた口からヨダレを垂らすなど、いかにも死体といった風体ながら、どこかコミカル。
ガニ股で、幽霊のように手を前に垂らしたポーズを取っているが、のみ、片足を踏み出したややアクティブなポーズになっている。
王道的には生者や現世への怨念で獰猛なアンデッドになりがちな存在だが、交流可能なくさったしたいはむしろ純朴だったりフランクで親しめるキャラクターが多い。

仲間になる作品では「スミス」の名前があてられることが多い。
SFC版6では5のピエールにも並ぶほど有能な仲間となり、一部ファンからは「えいゆうのしたい」とも称される。

元ネタはゾンビ系モンスターの王道中の王道な設定&デザインなので分かりにくいがネーミングから考えると。
おそらくWizardryのロッティングコープス/Rotting Corpseと思われる。直訳するとくさっていく死体。
なぜ王道の「ゾンビ」がないのか気になった人もいるだろうが、初出のDQ2にはカタカナの「ソ(ゾ)」のフォント自体がない。*5
ドラクエシリーズの生みの親である堀井雄二氏のお気に入りのモンスター。
曰く「死体にわざわざ“腐った”と形容するのが良い」とのこと。


■くさったしたい系統のモンスター

どくどくゾンビ

初出はDQ3、いかにも毒々しい色合いをしたゾンビ。
毒の息など、こちらを毒状態にする攻撃を多用。
トルネコの大冒険シリーズでは、風来のシレンでいうオドロやチドロのポジション、つまりせっかく合成した印を消してしまうという極悪無比なくさった液を吐いてくる。見つけ次第封印するなりモノカの杖を振るなりして速やかに無力化したい。またこの液を利用して、装備から不要な印を消す事も可能。
余談だがの3DS版公式ガイドブックではゾンビなのにゾンビ系ではないと明言されている
そのせいなのかモンスターパークへ送られる時、ほかのくさったしたい系統は墓場エリアにいるのにコイツだけが湿地エリアにいる。

リビングデッド

こいつも邪悪な呪いで甦ったゾンビ。普通に発売順にプレイしていれば通常この系統で最初に会うモンスターはこいつである。
猛毒の霧を吐いたり集中攻撃したりする。
たまに防御をしてダメージを軽減することもある。
そのダメージ軽減手段の延長かどうかは不明だが、トルネコの大冒険では盾ではなく剣をサビさせて攻撃力低下を狙ってくる。

Ⅱではくさったしたいの下位種だったが、以降では逆転した。

グール

闇の力で動く生ける屍で、この系統の最上位種。
Ⅱでは頻繁にギラを唱えるが、実はサイクロプスに引けを取らないほどの攻撃力を有している。
ではマヌーサで幻惑したり、ゾンビマスター*6を呼んだりする。
では呪文を唱えなくなった代わりに仲間を呼んだり、パーティーの最後尾のキャラを集中攻撃する。
また、ワイトキングによって「しりょうのきし」と共に呼び出されることもある。
リメイク版Ⅶでも呪文が使えない代わりに強化攻撃やもうどくのきりで痛めつけてくる。

トルネコの大冒険ではくさった液で剣と盾を同時にサビさせる、なるべく一発で仕留めたい(トドメ刺しきれないときに接近されたくない)敵だが、同階層に出てくるマネマネがこいつらに化けているときは、封印の杖なしで通常攻撃のモーションと効果音を確認できる、妙に美味しいトコロをもっていっている。

ポイズンゾンビ

Ⅵで登場。前述の不思議のダンジョンのトラウマと名義違いの同種族なのかは不明。
月鏡の塔のボスモンスター。3体一組で出現する。
ボスだけあってか、鏡像に化けて隠れ潜むという頭脳プレーを仕掛けてくる。
毒状態にしたり、鷲づかみしたり、ホイミを唱える(アンデッドなのによく平気だな…)。

マッドスミス

で初登場。
くさったしたいの転生モンスター。
猛毒の霧のほか、甘い息、焼けつく息、呪いの霧、暗黒の霧を使いこなす。
たまに呪いを付加させる攻撃を仕掛ける。

エテポンゲ

に登場。
厳密にいえばモンスターではない(単にくさったしたいと見た目が似ているだけのちゃんと生きている人間)。
山賊四人衆の一人として登場し、マッスルダンスや毒の息などの全体攻撃で主人公たちを苦しめる。
PS版はグラがくさったしたいの使いまわしだが、3DS版は固有グラが用意されてちゃんと人間に見えるようになった。

テリーのワンダーランド3D』ではゾンビ系モンスターとして参戦。何故かくさったしたいよりモンスターランクが低い。

追憶のくさった死体

3DS版Ⅷに登場。
追憶の回廊で戦う「追憶の亡霊」が呼び出すことで現れる。
通常攻撃のほか、痛恨の一撃とテンション下げ攻撃を使用する。


漫画でのくさったしたい

『ダイの大冒険』ではヒュンケルの執事であるモルグが登場。
人質であるマァムに紳士的に対応したり、ヒュンケルの情けでクロコダインの手当てをしてくれたりした。(トルネコの大冒険シリーズといい、くさったしたいは妙に紳士的で丁寧なキャラ付けにされることが多い。)
最終的には地底魔城と共にマグマに沈んでいる。

『トルネコ一家の冒険記』では、シルバーデビルの刺客として登場。自身が腐っているためスライムくんのオナラが効かない。
しかし頭も腐っているため「トルネコ一行を殺す」という命令を「転がす」と記憶違いし、転がして目的地まで連れて行ってしまった*7
語尾に「シタイ」と付けて喋る。


■余談

「くさったしたい」という表記になった一因に、初登場のⅡではカタカナの「ソ」が使えなかったことが挙げられる。

エニックス版ゲームブックのドラクエⅢでは、寒い気候にいたために腐った死体になれなかった「腐りかけの死体」「真新しい死体」なんていう敵も登場する。

では職業としての「くさったしたい」が登場する。
熟練度が上がることによって変わっていく称号は、Lv5までは「仮死状態」「ご臨終」「死後硬直」「腐り始め」「腐乱死体」と、なかなかエキセントリック。
しかしマスター時に得られる「死のおどり」以外は有効な特技を覚えない上に踊り子より習得が遅い。
基本的に中級モンスター職への足掛かりだが、かなり鈍足になる以外は死にステであるかしこさ・かっこよさに絶大なマイナス補正がかかる程度なので踊り子より戦闘面で苦労はしない。下積みの中ではかなりマシな職業と言える。




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最終更新:2026年01月19日 01:52

*1 とじこめの壺を投げ付け、命中したらそのまま冒険失敗=ゲームオーバー扱いになること。直接殺されたわけではないので、世界樹の葉による復活も効かない、即死以上に最悪な即死攻撃

*2 料理アイテムは基本的に一瞬では作れずリアルに数分掛かる仕様。

*3 ジュースなのでビールではない。子供も飲むしCERO-Aなので、ないったらない。なんならルートビアやホッピーの類という可能性もある。

*4 不思議のダンジョン系列では♂の個体の「くさっていても一生懸命やってるんです。いじめないでください」や「あなたもくさってない死体の方がお好きですか?」というセリフから種族全体で自分で体臭を気にしているようであり、少年ヤンガスでの♀の個体(デフォルト名:スーザン)は「わたしにおう?いちおう毎日おフロは入ってるんだけど。」というセリフから、彼らにも入浴の習慣はちゃんとあることをうかがわせるセリフがある。

*5 当時のソフトは容量の都合でひらがなとカタカナ両方の50音のフォントが入らなかった。なお、「ン」は「ムー“ン”ブルク」、ヒ(ビ)は「“ヒ”ババンゴ」などに使用。 DQ3では「“ゾ”ーマ」などでもわかるように「ソ」が使えるようになり「どくどく“ゾ”ンビ」が登場。

*6 シャーマンやマクロベータ系統の魔物

*7 まあ転がすも、打ち所が悪ければ結果論として殺害につなげうる方法ではあるのだが