登録日:2026/04/04 Sat 17:34:06
更新日:2026/07/23 Thu 23:44:56
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神のようなメスさばきで、奇跡を生み出す生命の芸術家
ブラック・ジャック(テレビアニメ)とは、2004年から
2006年にかけて放映されたテレビアニメである。
概要
漫画の神様である
手塚治虫の医療漫画『
ブラック・ジャック』のアニメ化作品。
2003年12月22日にTVSP『ブラック・ジャック2時間スペシャル ~命をめぐる4つの奇跡~』が先駆けて放送され、これが好評でテレビシリーズ化が決定。
アニメが原作に追いついたために一旦終了した『
犬夜叉』の後番組として、読売テレビ・日本テレビ系列で2004年10月11日~2006年3月6日に放送。
全61話と特別編1話の計62話構成で、原作が医療漫画である事から「◯話」ではなく「Karte:◯」と表記される。監督は原作者の手塚治虫の息子に当たる手塚眞。
90年代に制作されたOVA版より原作に忠実であるが、以下のような変更点がある。
- 手術中の臓器露出や残酷および不適切な表現、描写などの大幅な変更・緩和がなされる
- 舞台設定は2000年代に合わせてあるため、時勢的に合わなくなってきたものは改変されている
- 医学監修も入ったことで病名や治療も変更されていることがある
- 原作で亡くなった患者が最後まで生存する
- 悪役が彼の医師としての覚悟を目の当たりにし、終盤に改心したり患者と和解を果たす
このように、原作では救いようのない展開も、幾分か希望の見える結末に描かれることも多い。
また、マスターと友引警部が準レギュラーになっているので、視聴者が混乱しないよう、原作におけるヒゲオヤジ(伴俊作)とアセチレン・ランプが演じている他のキャラは全て別のデザインに描き直されている。
1期の第11話以降はエンディングに『Karte:NG』というNGコーナーが入っている。
2005年12月17日には劇場版として『ブラック・ジャック ふたりの黒い医者』が公開された。
こちらは原作のエピソードを下敷きにしたオリジナルストーリーとなっている。
続編として
『ブラック・ジャック21』が2006年4月17日~同年9月4日に放送された。
こちらはOVA版同様に原作をオマージュしつつ、1話完結ではなく連作の形となった。後番組は『
結界師』。
あらすじ
裕福な家で育ち、美しい母と有能な父を持った少年、間黒男。少年の未来への道は、明るく希望に満ちていたはずだった。
しかし、一発の不発弾が、一瞬にして少年の未来を打ち砕いた。
爆発事故が原因で母は死亡し、家庭は崩壊、少年は身体がバラバラになるほどの重傷を負い、誰もが少年の死を確信した。
それを救ったのが本間という外科医だった。
本間は諦めなかった。少年を救うために何十時間にも及ぶ大手術を行い、ついに少年を死の淵から蘇らせたのだった。ツギハギだらけの身体、恐怖のために半分白髪となった髪。蘇った少年の容姿はすっかり様変わりしていた。
そして、その後に、身体を回復させるための、地獄のようなリハビリが待っていたのだ。少年はリハビリに耐えた。いつしか少年の胸には、ある目標が芽生えていたのだ。それは、本間のような優れた外科医になることだったのだ。
そして、数年後。一人の天才外科医が生まれた。ブラック・ジャックの誕生である。不可能を可能とする医者。法外な手術代を取る医者。そして……医師免許を持たないもぐりの医者。彼がなぜ無免許医なのか、その理由は定かではない。形式に捕らわれるのが嫌で、もともと取らなかったとか、持っていたがなんらかの理由で剥奪されたとか、人々は噂する。
登場人物
メインキャラクター
モグリ、つまり無免許の天才外科医。
本名は間 黒男(はざま くろお)で、ブラック・ジャックと言う名前はここから来ている。
無免許な上、膨大な手術料を請求する問題のある医者であるが、その卓越した腕前で様々な人物を救っていく。
詳細は個別項目へ。
CV.水谷優子
ブラック・ジャックの助手。
小柄な幼女であるが、実年齢は18歳。驚いた時に「アッチョンブリケ」と叫ぶ癖がある。
詳細は個別項目へ。
写楽
CV.佐藤ゆうこ
TVアニメ版のレギュラー。
ピノコの遊び友達の中学生。坊主頭で額に絆創膏のいでたちで気弱。
モデルは手塚治虫作品の『三つ目がとおる』の主人公「写楽保介」。
和登
CV.小野涼子
TVアニメ版のレギュラー。
写楽の姉。剣道部の主将を務める正義感の強い
ボクっ娘女子高校生。
モデルは『三つ目がとおる』のヒロイン「和登千代子」。元祖ボクっ娘という説もある。
哲
CV.富田耕生
TVアニメ版のレギュラー。元手品師だが社交不安障害を発症。生活に困窮する中でスリに手を染めていった。
ブラック・ジャックに救われたあとはスリから足を洗い、喫茶店「Tom」を経営している。
モデルは手塚治虫作品の名脇役「ヒゲオヤジ」である。
本間久美子
CV.川瀬晶子
TVアニメ版のレギュラー。
本間丈太郎の娘で和登とは高校の同級生で友人。父親の死後は哲に引き取られ暮らしている。
原作にも登場するが、この時の名前は「山下クミ」で名字が丈太郎と違い、ゲスト出演となっている。
ラルゴ
CV.石井真
TVアニメ版のレギュラーで、ピノコが拾ったメスの野良犬。原作では24話『万引き犬』に登場するゲストキャラ。
普段はおとなしくのんびりしているが、近くにいる人間に迫っている危機を本能的に察知することができ、その際は相手の持ち物を引ったくるように持ち去ることで安全な場所へと誘導していた。
ラルゴ(Largo)とはイタリア語で「ゆっくりした」を意味する音楽用語で、のんびりした様子からブラック・ジャックが名づけたもの。
原作では、地震で崩れた家の下敷きとなり死んでしまうが、アニメでは手術を施され生き延びている。
上記の通り原作では1話限りのゲストキャラであり、原作を読んでも該当エピソード以外一向に登場しないため、この話を知らずにアニメ
オリジナルキャラクターだと思った視聴者も多いのではなかろうか。
その他のキャラクター
本間丈太郎
CV.阪脩
幼少期のブラック・ジャックを手術した医師で彼の命の恩人。ブラック・ジャックが医師になるきっかけとなった人物。
物語開始時にはすでに死去しており、彼の顛末は前述したTVSPで語られる。
手塚
CV.堀秀行
ブラック・ジャックの医大時代からの友人で、手塚病院勤務の外科医。
モデルは原作者の手塚治虫。
桑田このみ
通称ブラック・クイーンと呼ばれる女性外科医。
手足を切断するような手術も平気な顔で行うため、女性版ブラック・ジャックという意味での異名が付いた。
モデルは『地球を呑む』のヒロイン「ゼフィルス」。
友引警部
警視庁の刑事で、逮捕の免除や医師免許を発行すると度々ブラック・ジャックに迫っている。
アニメではかなり出番が増えており、警察の情報をリークするなど度々協力している。
モデルは手塚作品ではお馴染みの「アセチレン・ランプ」。
主題歌
OPED1がKarte00からKarte28まで、OPED2がKarte29からKarte51まで、OPED3がKarte52からKarte61までとSpecial Karteで使用された。
なお、ED3の「careless breath」のみ、次番組の『ブラック・ジャック21』の21-8まで引き続き使用された。
オープニング
「Here I Am」
作詞・作曲・編曲 - 小室哲哉 / 歌 - globe
「Fantastic」
歌・作詞 - 鈴木亜美 / 作曲 - y@suo ohtani / 編曲 - 原田憲
「Destiny -太陽の花-」(21)
作詞 - 六ツ見純代 / 作曲・編曲 - 柳沢英樹 / オーケストラアレンジ - 曽我大介 / 歌 - 島谷ひとみ
エンディング
「黒毛和牛上塩タン焼680円」
作詞・作曲・歌 - 大塚愛 / 編曲 - 大塚愛、Ikoman
「clover」
作詞 - 西田恵美 / 作曲 - 関山弘之 / 編曲 - SiZK、華原大輔 / 歌 - hiro
「careless breath」
作詞 - Kenn Kato / 作曲 - 菊池一仁 / 編曲 - 原田憲 / 歌 -
EXILE
「Silence whispers」(21-9~)
作詞 - 嶋田幸子 / 作曲・編曲 - 宮永治郎 / 歌 - TRF
余談
放送予定の内容が実際に起こった災害や事件と偶然にも重なった場合、放送を自粛・延期することがあった。
例えば、2004年10月25日に放送予定だった『Karte03:ひったくり犬』は、レギュラーであるラルゴのお披露目の回だったが、本編に地震のシーンがあった。
その2日前に発生した
新潟県中越地震の影響で放送延期となり、本来の放送日には第1回放送の『Karte00:オペの順番』を再放送した。
この影響で、ラルゴは次の回から何の脈絡もなく家族の一員になっている。初放送時に見ていた人は困惑しただろう。
ゲストキャラの担当声優は当時基準で見ても豪華。
OP1であるJanne Da Arcの「月光花」だが、アニメで使用されたのは「月光花 -Black Jack Mix-」というバージョンであり、最後のサビの歌詞が通常バージョンとは大きく異なっている。
OP2の「Here I Am」ではサビ直前にドクター・キリコ、琵琶丸、桑野このみ、如月恵の4人のうち1人が週替わりでランダムに登場するのだが、如月恵のみOVA版や劇場版含めてアニメ作品に一度も登場する事は無かった。
- 改変ハッピーエンドはいいのもあるけど原作の切なさとかを望んでたから複雑だった -- 名無しさん (2026-04-04 19:09:04)
- ↑わかる 「ハローCQ」とか無線のままで良かったのにチャットに改悪した回もあったし -- 名無しさん (2026-04-04 19:52:26)
- ↑放映時期と視聴者層を考えると無線で遠くの友達と会話するって事にピンと来る人は少なかったんじゃないかな… 今だとボイスチャットとかが普及してるからそっちに置き換えて話作れたかもしれないけど -- 名無しさん (2026-04-04 20:56:50)
- 話の流れ自体はOVAよりも原作に忠実(というかあっちは殆どオリジナルストーリーだし)なんだけど、原作の雰囲気とかはむしろOVAのがそれっぽいんだよね -- 名無しさん (2026-04-04 21:01:18)
- 途中からラストでNGシーン流すおまけコーナーが笑えたな。中には特番で放送が休みになるあるあるネタが採用された事もあった -- 名無しさん (2026-04-04 21:15:50)
- 父・周夫が登場し『明夫!』ってセリフがあったそうなwww -- 名無しさん (2026-04-04 22:34:43)
- ↑21初回だな。原作2つの話を合わせた内容で、内海賢二の警部が治療された息子を「賢太郎」って呼ぶシーンもあるぞ -- 名無しさん (2026-04-04 23:03:00)
- 『一瞬の目撃者』の回で監督の手塚眞氏が本人役で出てたな。 -- 名無しさん (2026-04-04 23:48:44)
- 原作読んだ上でなんやかんや大好きだった作品。主題歌は「月光花」が良すぎた。ただ、この終わり方なら原作の方が良かったとか、あのエピソードもアニメ化して欲しかったなってのはあるけど、それも気にならないくらい単体としては完成度高い。 -- 名無しさん (2026-04-05 00:34:13)
- 過去のOVAとかは完成度は高いんだけど内容が複雑というか大人っぽすぎて、このTVアニメ版は自分にとって安心して観ることの出来る人生初のブラックジャックだった。 -- 名無しさん (2026-04-05 00:56:42)
- 晩御飯中に家族全員で毎週観ていた。懐かしい -- 名無しさん (2026-04-05 02:48:29)
- 個人的には「人面瘡」も終わりの改変が好き。そのまま死なさずに治して殺し屋が人面瘡の顔で裁判を受けさせて終わり。 -- 名無しさん (2026-04-05 09:54:25)
- 一瞬の目撃者の手塚監督は原作だとお父さんの手塚治虫先生がでていた部分の再現だったはず。 -- 名無しさん (2026-04-05 15:20:07)
- アニメも良かったけど病院ジャックの改変だけは駄目だった -- 名無しさん (2026-04-05 18:53:33)
- 改編に関して思うところはあるけど、この時代にしてはとても原作を大切にしていると感じる。その上で子どもが見ても入り込めるわかりやすさや手塚イズムも大切にしているのは称賛に値する -- 名無しさん (2026-04-05 20:20:45)
- なんかコメントが消されたけど何かに引っかかった? -- 名無しさん (2026-04-05 20:57:44)
- 着ぐるみの回とか病気のシーンがエグいのもあるのかもしれないけどそこ変えちゃダメじゃないのかってのもあったな…(肉食ってるだけで兄貴が悪役になったと勘違いするのすごい違和感あったし) -- 名無しさん (2026-04-06 08:31:51)
- 原作改変に首を傾げるのもあるんだけども、テレビ全盛期の子供が見る夜に放映するってこと考えるなら、割と仕方ないというか納得してたな -- 名無しさん (2026-04-06 08:40:46)
- 近い時期のデスノートは大人気漫画にもかかわらず深夜放送にして、その代わり規制皆無で完走したのが対照的だった。こっちは改変のリスクを取りつつ幅広い層に向けることを選んだ印象 -- 名無しさん (2026-04-06 09:07:46)
- 最後に掲載された回のオペの順番を1話に持ってくるのすごいよね -- 名無しさん (2026-04-06 13:04:13)
- 最初のSP版のEDはB'zじゃなかったっけ? -- 名無しさん (2026-04-10 02:31:45)
最終更新:2026年07月23日 23:44