登録日:2026/06/16 Thu 21:11:00
更新日:2026/07/29 Wed 17:52:50
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イモリとは有尾類イモリ上科、とりわけイモリ科に属する両生類の総称である。
英語では“newt”と呼び、漢字では「井守」と書く。
概要
長い尾を持ったトカゲ型の体型が特徴で、後述するサンショウウオを除けば他の両生類とはまず間違える事のない姿をした種である。
カエル同様に日本や中国等アジア地域は勿論、ヨーロッパ地域や北米地域にも生息しており、その範囲は極めて広く、
更に一部の種は猛毒を持っているという点も似通っている。
一方で種によって差があるにせよ基本的には水に依存する種族であるが故か、カエル以上に環境の悪化に弱い傾向にあり、
環境破壊によって絶滅が危惧される種も少なくないのが現状となってしまっている。
基本的にメスが大きく、鳴嚢の発達したオスで雌雄判別が容易なカエルに比べるとぱっと見では区別がつきにくく思えるが、
これはある程度育っている場合、ではあるものの腹側を見れば一目瞭然である。
簡単に言えば股間が丸く膨らんでいるのがオス、膨らんでいないのがメスと覚えればいい。
その驚異の再生能力!!
イモリは脊椎動物の中でも屈指の強い再生能力を持つ事でも知られている。
尾や手足を天敵に食い千切られても、多くの場合なんと骨ごと元通りに再生してしまえる程である。
そのプロセスも意外と複雑であり、
1、傷を被膜が覆う
2、再生芽の形成がされる
3、傷口付近の筋肉や骨が本来備わっていた肉体の役割を失い、未分化の状態に逆戻りする
4、2で説明した再生芽から細胞の再分化と増殖が急速に働き、骨・筋肉・神経・血管・皮膚が形成され、元通りになる。
…といったプロセスを経て再生する。
医学においてはその再生に関するプロセスやメカニズムを解析し、事故や病気で手足を失ってしまった人への
再生医療に応用できないか研究がされている程なのだ。
他生物との違い
《サンショウウオとの違い》
有尾類にはイモリ以外にもサンショウウオ類が存在する。あとマイナーだけどサイレン。
ほぼ同じと言ってもいい体型であり、同じ有尾類に属するのもあってかよく混同される二グループ。
だが、繁殖方法含め異なる点もある。
| 特徴等 |
イモリ |
サンショウウオ |
| 肌の質感 |
ザラザラ |
ツルツル |
| 尾の形 |
ヒレ状 |
丸い |
| 繁殖 |
体内受精 |
体外受精 |
| 好む環境 |
水中 |
陸上 |
こうして見ると類似点だけでなく意外と異なる点もあるという事がわかるだろうか。
ただし多くの例に漏れず両グループには例外も多いのでこの違いはあくまで種としての傾向及び、
目安程度に見ておいた方がいいのもまた事実である。
実際オオサンショウウオのように水棲傾向の強いサンショウウオがいたり、イボイモリのように陸棲傾向の強いイモリがいたりする為である。
《ヤモリとの違い》
同じ両生類であり、体型も似ている事からサンショウウオと混同される事があるのは上述した通り。
しかし一文字違い故に
ヤモリと混同される事もそう珍しくない。
大雑把に言えば
ヤモリは爬虫類であり、トカゲなどと同じ仲間。
木の上や家の壁など陸に住み、殻に包まれた卵を産む。
対して
イモリは両生類であり、
カエル等と同じ仲間。
沼や池などの水場に住み、ゼリー状の卵を産む事が大きな違いと覚えればよい。
指の数も違い、ヤモリは前後とも5本指だが、イモリは前足が4本指で、後ろ脚が5本指になっている。
このように、分類的には人間と鳥くらい違いがあるのに見た目が似通う進化を「収斂進化」と呼び、イモリとヤモリはその代表的な一例とされている。
水辺に現れる両生類のイモリは井戸を守る「井守」、
陸上に現れる爬虫類のヤモリは家を守る「家守(または屋守)」という由来があるため、この字で覚えると混同しにくい。
主な種類
日本の固有種。
名前の通りブチ模様のある真っ赤な腹部を持っており、
北海道と沖縄を除く日本各地に生息している。
あまり知られていないが実は腹部の模様には地域差がある事でも知られており、
熱心なコレクターもいるようだ。
こちらも日本の固有種。
他のイモリと比べて、尾が薄く刀や剣のように長く鋭く尖っていることから「
尻剣イモリ」の名が与えられた。
沖縄県から鹿児島県の奄美諸島に生息している種で個体ごとの変異が激しく、
金箔のような模様が多い個体は希少価値が高いとされ、高値で取引される事もある。
イモリとしては原始的な特徴を持った種の総称。
名前の通り脇腹にイボがあるのが特徴。
水辺を好むイモリとしては珍しく陸生傾向が強く、水にほとんど入ることがないどころか無理に入れたり転落すると逆に溺れてしまう程。
卵も水中ではなく水辺の苔等に産み付け、孵化した幼生は飛び跳ねながら水に入るという。
日本にはアマミイボイモリとオキナワイボイモリの二種がいるがどちらも絶滅が危惧されており、厳重に保護されている。
スペインや
モロッコに生息しているイモリで平均して20㎝、最大30㎝と
イモリの仲間で最大。
脇腹にイボがあるが、実はこれは毒袋であり、更にそこから鋭い肋骨が飛び出す突出孔的な機能も兼ねる。
具体的に言えば敵に摘ままれると
肋骨が毒袋を貫通、
毒が塗られた状態の
肋骨が露骨に
敵に突き刺さるという防御システムでこれがトゲイモリの名の由来となっている。
と、傍から見ると諸刃の剣にしか見えないような防御方法で大丈夫?と思われそうな能力だが上でも述べた
イモリの仲間に共通した再生能力があるので大事には至らないという事である。
ちなみに両生類としては珍しくこれといった繁殖期がなく、雌雄が揃えば簡単に繁殖させられることから
メキシコサラマンダーと同じくブリード個体が多く出回る種でもある。
アニオタ的にはポケモンの
ドオーの元ネタとしても有名。
ヨーロッパから西アジアに掛けて生息している種の総称。
普段の姿と繁殖期で姿が大きく異なる事でも有名。
普段はアカハライモリ等と大差がない姿をしているのだが、繁殖期になるとクレストと言われるヒレ状の器官が発達。
まるで魚を思わせる姿になるのである。
イボイモリほどではないがやや陸棲傾向が強い為、テラリウムで飼われる事も珍しくない。
ヨーロッパに生息する、黒地に黄色の斑点模様が特徴的なイモリ。
後頭部と背中に毒腺を持ち、危険を感じるとそこから強力な神経毒を発射する。
陸棲傾向が強く倒木などに隠れ住んでいることが多く、そうした木を薪にして火を起こすと火の中から這い出てくることがある。
これを見た古代の人々はイモリが火から生まれたと考え、
四大精霊の一つであるサラマンダーの由来となった。
人との関わり
古来より毒性がある事が知られていたが故か食用としてはまず使われていない。
ただ、日本のようにその毒をあえて利用、つまり薬用に使われていたケースもないわけではないのだが。
薬用としてよく知られるのがイモリの黒焼きで、江戸時代にはオスメスのペアを一緒に丸焼きにしたものが
媚薬として利用できると謳われた。
しかし実際にはそんな効果はなく、何なら本来中国で使われていたのは
ヤモリであり、日本に伝わる過程でイモリと誤訳されたのだという。
今日においてはカエル同様にペットとして飼われる事もそう珍しくない。
生き餌に依存する種の多いカエルと違い、人工飼料も食す種が多い事から餌方面では楽なのだが、
上に書いたように水に依存する傾向にある種でもある事からより水に気を使わなければならず、
更に暑さに弱い種も少なくない為、場合によってはワインセラーが必須になる事も覚えておいて損はない。
イモリをモチーフにしたキャラクター
イモリをモチーフにした炎タイプのポケモン。
名前からモチーフが分かるのはもちろん。鱗のないすべすべした身体を持ち、毒を使う点など、しっかりとイモリの特徴を持っている。(ただし、前脚も後脚も指が5本なのはヤモリに近い特徴)
- ドグリド(ウルトラマンオメガ)
- イモリゲス(仮面ライダー)
- ゲルニュート(仮面ライダー龍騎)
- ニュートイマジン(仮面ライダー電王)
- ニュート・スキャマンダー(ハリー・ポッターシリーズ)
- フルネームは「ニュートン・アルテミス・フィド・スキャマンダー」で「ニュート」は愛称。
とはいえ「イモリ」の名前は、動物(魔法生物)好きの彼にピッタリの愛称と言えるであろう。
- 余談だが、7年生が受ける試験『Nastily Exhausting Wizarding Tests』もその頭文字を取って“N.E.W.T”(いもり試験)と呼ばれている。
追記・修正お願いします
- イモリの黒焼きだっけ?千と千尋に出てきたの -- 名無しさん (2026-06-16 21:50:21)
- 龍騎のゲルニュートはたぶんアカハライモリ -- 名無しさん (2026-06-16 21:54:24)
- 人生で中々野生のイモリ見れなかったけど金沢城の水路に沢山生息してたの見つけて感動した記憶 -- 名無しさん (2026-06-17 05:45:54)
- 両生類イモリ、爬虫類ヤモリ、哺乳類タモリみたいな覚え方してたな -- 名無しさん (2026-06-17 08:20:28)
- タモリで草。大人になって水辺に行かなくなったのもあるけど最近あんまり見なくなったな。そもそも子供の頃にも滅多に見なかったけど -- 名無しさん (2026-06-17 09:14:38)
- 妖怪にも「イモリ(守宮)」というのがいるけれど、実際に描かれているのはヤモリという紛らわしい事になっているらしいね -- 名無しさん (2026-06-17 09:29:37)
- ジュカイン系統(特にキモリ)はヤモリモチーフなのかな? -- 名無しさん (2026-06-17 11:02:23)
- 妖怪というか井戸の守り神的なイヒカならいる -- 名無しさん (2026-06-17 11:57:28)
- 電王の夏映画ではイモリモチーフのニュートイマジンとヤモリモチーフのゲッコーイマジンが出てくるけど、どう見ても赤黒のイモリっぽい方がゲッコー(デザイナーが逆の名前で送ってしまったらしい)。まあ↑↑↑で言われてる通りイメージ元とされる『井守の怪』に出てくるのがヤモリの妖怪なんだけど -- 名無しさん (2026-06-18 07:48:57)
- サチコでどうだ!? -- 名無しさん (2026-06-19 07:45:05)
- 名前の似てるヤモリと違って見かける機会はあまりない -- 名無しさん (2026-06-20 13:28:23)
- 飼いやすくて飼ってる、可愛い -- 名無しさん (2026-07-03 01:53:44)
最終更新:2026年07月29日 17:52