アットウィキロゴ

カエル

登録日:2026/06/11 Thu 15:22:33
更新日:2026/08/25 Tue 19:15:26NEW!
所要時間:約 7 分で読メ メ タ ァ






ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ…

ゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコ…
グワッグワッグワッグワッ…

ゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲ…

コロロロロロロロロロロ…

モーーーーーーーー…

croak croak…

キャララララララララ…
カラカラカラカラカラ…





……はい。おふざけはここまでにして、真面目に解説します。


カエルとは、両生類の一種である。


概要

南極大陸を除いた全ての大陸に生息。変温動物で尻尾が無いのが最大の特徴。
春から秋にかけて活動し、冬眠するというイメージを持たれているが、それは北半球に生息しているグループの性質。
水辺に生息し、集団で活動しているものもいれば、熱帯地方では水がなくても活動及び繁殖が可能。
とりあえず水中・陸上・地中・樹上といった陸のあらゆる場所に生息する生き物なのだ。

一方でデリケートな一面があり、人類による活動が原因の環境破壊・地球温暖化による気候変動はもちろんのこと、カエルツボカビ*1による被害やその敏感な皮膚に化学物質が反応し有害な症状を起こしている。
この為、現在知られている7600種類以上のうち6580種……即ち全体の約8割が絶滅の危機に晒されている。
とはいえ人類もカエルの保護活動を行なっており、いくつかの種類は個体数が回復しつつある。

《名称について》

漢字で書くと「」。
古くは「かわず(かはず)」と呼ばれることもあり、今でも「(かわず)」と当てられることもある。
ただ、厳密には「かわず」はカジカガエルのことを指す。
また、「ガマ」と呼ばれることもあるが、これはヒキガエルなどの大型種のことを指す。
その大型種だが、ガマ以外にも「ヒキ」や「ビッキ」等と呼ばれることも。
ちなみに「井底之蛙」という四字熟語の読み方は「せいていの"あ"」である。

英語ではFrog(フロッグ)
ちなみにToad(トード)と呼ばれることもあるが、それはヒキガエルのみを指す呼び方。
イタリア語やスペイン語ではRana(ラーナ)、ドイツ語ではFrosch(フロッシュ)
なお、キノピオToad(トード)だが、これは英語で毒キノコToadstool(トードスツール)(「ヒキガエルの腰掛け」という意味)と呼ぶため。


生態

今から約2億5000万年前、即ち古生代末期あたりから祖先が誕生。
2億年前に登場したトリアドバトラクスはほぼ現生のカエルにそっくりの姿で、そこからいくつものグループに分かれていく。

●ムカシガエル亜目
恐竜時代から生き続ける原始的な仲間達。
主な特徴として、現生のカエルにはない肋骨が残っている。

ピパ亜目
ムカシガエルよりも進化したカエルの仲間達。
こちらの特徴としては両凹型もしくは後凹型の椎骨を持っているという原始的な特徴がある。
また、舌が無いこと、成体になっても完全に水中で暮らすことなどが特徴的。

●カエル亜目
我々がよく知っているカエルの仲間。
4つのグループに分けられており、
  • インド南部に生息するインドハナガエル科とインド洋に浮かぶセーシェル諸島に生息するセーシェルガエル科を合わせた「セーシェルガエル上科」
  • オーストラリアとニューギニア島に住むカメガエル科とヌマチガエル科、チリに生息するチリガエル科をまとめた「カメガエル上科」
  • アマガエルとヒキガエルやツノガエルの仲間が属する「アマガエル上科」
  • アカガエルの仲間が属する「アカガエル上科」
が存在する。

主に水中にゼラチン質の卵をたくさん産み、そこから大きなヒレのついた尻尾を持つ幼体……即ち我々がよく知っているオタマジャクシが生まれる。
彼らはやがて少しずつ変化していく『変態(変質者の類にあらず)』を繰り返し、やがてカエルの姿に成長するのだ。


食性は主に雑食性。舌を伸ばして食べるものや、前脚で獲物を口の中に押し込むもの(前述の通り舌を持たないピパ等)も。
小魚や虫を食べるものもいれば、自分と同じカエルやネズミ、さらには天敵である蛇すら丸呑みにしてしまう奴も。


体の特徴について

皮膚は外側の表皮と内側の真皮の2つの層で構成されている。
そこにある腺からタンパク質の一種である「ムコタンパク質」を分泌し、全身を覆うことで全身を保湿することができる。
また、3つの色素胞を巧みに使うことで皮膚に様々なカラーリングを施し、カモフラージュで天敵の目を欺くことまでできる。
もっともヤドクガエルの仲間は自分には毒があることをアピールするために、わざとあの派手なカラーリングにしているが。

目は天敵を察知したり、メスや他のオスを発見しやすくしたりする為か、一部を除いて頭の上に突き出ている位置で存在している。これによって極めて広い視野を得ることができた。
瞼は通常のものに加え、第三の瞼とも呼ばれる瞬膜*2が存在している。これには目を守り、水中でもゴーグル代わりに視界を確保する役割がある。
瞼を閉じるのに連動して眼球が引っ込むようになっており、食べ物を飲み込むのにも利用している。

オスは顎のところに「鳴嚢」という袋があり、これを膨らませることで「ケロケロ」「ゲコゲコ」などとも表現されるあの大きな鳴き声を出せる。田舎のBGMとか言うな。
主な用途としては、メスへのアピール、他のオスへの警告、天敵への威嚇、縄張りのアピールといったもの。
鳴き声の大きさは様々で、バイクのエンジンに匹敵するものもいれば、とても小さい音しか出せないものまで。
急流に生息する種類では浮いて流されるのを阻止するため、肺が退化して物理的に鳴けない種類もいる。
その為か、カエルの聴覚はとても鋭く、鼓膜を傷つけないようにするため肺の助けを借りて音を処理する。

そして最大の特徴といえば、その長い足と強靭な筋力による大ジャンプだろう。
ウシガエルのように自分の体長の約12倍もジャンプするのがその一例だ。
大きな水かきもあるので、水中での活動も優れているのもポイント。アフリカツメガエルのように水中での活動に完全に適応したものは特に水かきが大きい。

一方熱帯地方のものは木登りが得意で、中にはトビガエルのように水かきを広げてグライダーがわりに空中を滑空するものも。
また、冬眠や保湿の為、あるいは天敵から逃れるために後ろ足を使って穴を掘ることもできる。

ちなみにヨーロッパのカエルは波紋を込めて殴るとメメタァと音がするらしいよ。


人との関わりについて

  • 食用として
フランス料理のものが有名だが、我が日本でも、平安時代仏教によって牛・豚・鳥を食べることが禁止されていた中、カエルを汁物の具として調理していた記録が残されている。*3
食用ガエルとして知られるのはヨーロッパトノサマガエルやウシガエル*4であり、主に筋肉の詰まった後ろ足が調理される。もちろん芯までしっかり火を通すように。
頭や胴体は内臓しか詰まっていない+水っぽいため捨てられる事が多いものの、骨から出汁を取る事が可能。魚介系のスープに似ているそうな。

  • 神話や文化において
縁起物やマスコットとしても扱われる。
  • エジプト:出産の女神ヘケトのモデル
  • 中国:道教の縁起物
  • 南米:金運を招くいわば招き猫のポジション
  • ヨーロッパ:アマガエルはマスコットとして描かれているが、ヒキガエルやガマガエルは醜さの象徴としてしばしば「蔑称」として扱われていた
  • 日本:季節や自然(特に梅雨)の象徴。6月のカレンダーにはよく紫陽花と一緒にカエルの姿があるだろう。
    また音が「帰(還)(返)る」にも通じることから旅行安全、金運上昇、はたまた左遷されたがいつか返り咲く願いを込めてカエルの置き物などを奉納したりグッズを身に着けたりする人もいるようだ。
    その他、松尾芭蕉の俳句の一つ「古池や 蛙飛び込む 水の音」はあまりにも有名
と国によって色々と扱いが違う。

その見た目からカエルが苦手、嫌いという人は男女問わずそこそこいるが、一方でカエルのそこはかとない愛くるしさに心奪われる人々もいる。
ただし生き餌が必要な上、温度や水質の変化に敏感であるため、飼育の知識のない者が自己流で飼えるほど飼育は簡単ではない。まして扱えないからと逃がすなんてもってのほか!

  • 薬あるいは毒として
その昔、ヒキガエルの耳の後ろから分泌される液が鎮痛や止血作用のあるされていたことから薬として利用されていたこともあり、ヒキガエルがガマと呼ばれることから、「ガマの油」という名前で江戸時代に傷薬として流通していた歴史がある。ただし現在は規制の影響により薬にヒキガエルの油を使うことは無くなり、そういう名前の軟膏が販売されていたり、「ガマの油売り」という伝統芸能として語り継がれるような形となっている。
また、カエルの中でも毒を持つものはそれを利用されてもおり、ヤドクガエルなどの名前にその名残を見ることができる。
ちなみに薬として利用されていたカエルは、ヒキガエルはヒキガエルでも「ニホンヒキガエル」であり、現在沖縄諸島で特定外来生物として問題となっている「オオヒキガエル」のように毒を持つヒキガエルも存在している。ケガしたからとそこら辺で見つけたヒキガエルを薬として利用するとかえって悪化する可能性もあり危険なので素直に一般の医薬品を使おう。※昔はこうだったというお話です。
精神に対する作用もあり、米国ではヒキガエルを舐めて幻覚を見る不良文化もあったという。
日本では90年代の海外アニメ『ビーバス&バットヘッド』にてビーバスがヒキガエルを口の中に入れるシーンでそこそこ有名なぐらいか。

  • 釣り餌として
雑食性で色んなものを食べるカエルだが、被食者として他の多くの生き物にも食べられている。なのでそれを利用し釣り餌に使われることもある。
カエルの肛門、若しくは後ろ脚から釣り針を通して泳がせることでナマズライギョといった大型の肉食魚を誘い出し釣りあげる「ポカン釣り」は昔からあるスタイルの釣りでもあり、現在でも利用している釣り人はいる。名前の由来は、水面を泳ぐカエルをナマズが捕食しようと襲い掛かるときに出る水の音から取られたとされる。
他にはそのカエルを模したルアー(疑似餌)なんかも販売されている。
釣り餌という形ではないものの、ルアーフィッシングでブラックバス等の魚を狙って釣りをしているのにウシガエルのような大型のカエルがルアーに食いついてくるというケースもある。
また魚だけではなく、ザリガニの釣り餌として皮を剥いたアマガエルが適しているという話もある。

  • その他の用途
    • 卵が透明でそこそこ大きいので成長を調べる観察がしやすい
    • 代謝が遅くなかなか死なないので解体して使用しやすい
    • 種類にもよるが基本的に安価
等から生物学の実験に重宝される。
1980年代頃までは、小中学校の理科の授業でカエルの解剖実験がよく行われていたが、動物愛護の観点や生徒への心理的負担などから廃止が進み、現在ではほとんど見られなくなっている。


フィクションでの扱い

アマガエルのような可愛いタイプはしばしばマスコットキャラとして扱われているが、ガマガエルやヒキガエルはもっぱら怪獣や怪人ポジとして扱われている。
尤も後者は忍者を題材にした小説において、主人公の相棒として召喚され力を貸すといったところもあるなど、その扱いは決して悪くはない。
また、悪い魔女などによって強制的に蛙にされるというのも良くあること。

●特撮


♦︎ウルトラシリーズ

♦︎仮面ライダーシリーズ


♦︎メタルヒーローシリーズ

♦︎その他特撮作品

●漫画、アニメ


●小説・ライトノベル


●ゲーム・TCG等


●神話・伝承

  • ウォーターリーパー(ウェールズの伝承)
  • 大蝦蟇
  • 青蛙神
  • ズェラロンズ
  • ティダリク
  • ヘケト(エジプト神話
  • 宿守
  • バエル(悪魔)

●その他

  • けろけろけろっぴ(サンリオ)
  • カーミット(マペット・ショー)
  • アクアドン(ZOIDS)
  • マイティフロッグ(タミヤ)
  • FROGMAN(秘密結社鷹の爪とか作った人)
  • ぴったんこガエル(ぴったんこカン・カン)
  • カエルくん(パペットマペット)
  • かえるのうた(童謡)
  • 草野心平(カエルを題材にした詩作を多く発表していることで知られる詩人)
  • 旅かえる(アプリゲーム)
  • フロッグ(アメリカのスラッシャー映画)
  • 吸血の群れ(アメリカのモンスター映画)
  • がま口(財布の一種。「がま」から連想してカエルの顔を模していたり模様入りだったりするものもある)
  • フロッシュ(ドイツ発祥の洗剤)
  • プリンセスと魔法のキス(後述の『カエルの王子様』をモデルにしたディズニー映画)
  • レインフォレスト・アライアンス認証(サステナビリティなどの基準をクリアした農園やその農産物を使った製品に与えられる認証。マークにカエルがあしらわれている)
  • ゲロカエルん(Chaos;HEADの世界で流行っているマスコットキャラ)
  • 虹河ラキ(パチスロメーカー「山佐」の公式VTuber)

ジョジョの奇妙な冒険シリーズ

よくカエルと何らかの関わりを持ったキャラが出てくることが多い。

●カエルが大嫌いな方々-リスト

上記の通り蛙は可愛いマスコットとして登場することも多い反面、ヌメッとした肌触りやギョロ目が嫌いな人も少なからずいる。
創作ではやはりと言うかなんというか女性が多い。


カエルに関することわざ等

・井の中の(かわず)、大海を知らず
「世間知らず」「視野狭窄な人」を指す言葉。
これは中国の思想書『荘子』に由来する言葉で、原文は
井蛙不可以語於海者、拘於虚也
井蛙(せいあ)には()って海を語るべからざるは、虚に(かかわ)ればなり)
である。
黄河の神・河伯が初めて目にした海の広さに驚き、自分の無知を恥じたところに北海の神が説いたたとえ話が元になっている。

なお、この後ろに「されど空の青さ/深さを知る」と続けることもあるが、これは近年の日本で作られた創作。
原典では、この後に続くのは以下の文言である。
夏虫(かちゅう)には以て(こおり)を語るべからざるは、時に(あつ)ければなり。
曲士(きょくし)には以て道を語るべからざるは、教えに(つか)らるればなり。
(なんじ)崖涘(がいし)を出でて、大海を観、(すなわ)ち爾の醜を知れり。
(まさ)(とも)に大理を語るべし。

・蛙の子は蛙
「子供は親に似るもの」もしくは「どんなに努力しても無駄」という暗喩も含まれている。

・蛇に睨まれた蛙
恐怖で体が動けないこと。
なお実際のカエルはビビっているのではなく、「どうやってこのピンチを脱出するべきか」と頭の中で考えている為動いていないのである。

・蛙の(つら)に水
カエルに水がかかっても問題ないように、何かされても平気で反応がないことの例え。
一般的には、非難や罵倒を受けても全く意に介さない様子を揶揄するような使い方をされることが多い。
これが、更に卑俗な表現になると「蛙の面にションベン」となる。

蛙鳴蟬噪(あめいせんそう)
カエルやセミの如く、ただただやかましく騒ぎ立てる様。
騒々しくて落ち着かない状況や、進展のない議論を揶揄する際に使われることが多い。
由来は北宋の詩人、蘇軾(そしょく)が詠んだ五言絶句の句。

後に、同じ意味で「蛙鳴雀噪(あめいじゃくそう)」という言葉も生まれた。

・蛙は口から呑まるる
『余計なことを言ったが故に、災いを招いてしまう』ということ。
「蛙は口ゆえ蛇に呑まるる」と表現さえることもある。
蛙は静かにしていれば見つからないのに、鳴き声を出すことから蛇に気づかれ、吞み込まれ(食べられ)てしまうということから。
類語:雉も鳴かずば撃たれまい

・蛙化現象
近年の若者言葉としては「好きな人の嫌な部分を見て気持ちが冷めること」の意味で用いられることもあるが、どちらかと言えば変形または誤用。
本来は自身が好意を抱く相手が、自分に好意を持っていると分かった途端、突然気持ちが冷めたり嫌悪感を抱いてしまったりする心理現象。
グリム童話の「カエルの王子様」の逆の現象であるため、自然発生的にこう呼ばれるようになった。





「ゲロゲロリ、追記・修正お願いするであります!」

「勝手に終わらせてるんじゃないわよこのボケガエル!」


\メメタァ/


「軍曹さんに何をするだァーッ 許さん!」





この項目が面白かったなら……\メメタァ/

最終更新:2026年08月25日 19:15

*1 1998年に発見された病気で、世界規模の両生類減少に関わり「両生類が地球から消滅する」とまで騒がれた危険なカビ。なお、日本を含む東アジアが原産である可能性が高いので、特に東アジア産の種類は感染してても平気な連中が結構いたことが判明し、この程度では両生類全体の絶滅はなさそうである。

*2 鳥やワニ、ヤモリにも見られる。

*3 曰く「ササミっぽいとのこと」。

*4 日本のアマガエルやヒキガエルは皮膚に毒を持つため食べるのはお勧めしない。ヤドクガエルなんて問題外である

*5 主人公達の使っているガジェット

*6 カエルシンカのぬいぐるみ流用。

*7 『大けっとう!ゾロリ城』に登場。邪悪な魔女ルカにイボガエルにされていた

*8 ハリー・ポッターの級友であるネビル・ロングボトムが飼うヒキガエルでよく迷子になる。ちなみにヒキガエルは作中の魔法使いの間ではポピュラーなペットらしく、ホグワーツにも連れて行ってよいと認められている。

*9 魔法界で人気のチョコ菓子。実際にチョコレートの蛙が動く。また、著名な魔法使いを紹介するトレカがおまけに入っていて収集や交換を楽しむ描写もある。