大神ソウマ

登録日:2011/01/26(水) 21:40:59
更新日:2019/06/16 Sun 22:05:10
所要時間:約 5 分で読めます





あの時は、行き先は見えてなかったんだ。
自転車で幾つもの坂を越えて、強い向かい風を突き切った。
来栖川があんなに嬉しそうに笑ってくれるなら……
俺は、月にだって行ける。行ける気がした……
今だって、そのつもりなんだけどな……


神無月の巫女の登場人物。主人公ではない。
CV:間島淳司




主にアニメ版について記述。


乙橘学園に通う高校1年生。
真面目な性格の熱血漢で、子供っぽいところや不器用(特に恋愛面)な面もあるが誠実。バイクは原作ではオンロード、アニメ版ではオフロードを愛車としている。
学園内では、勉強もスポーツも優秀、その上、容姿端麗かつ性格も良いことから、女子生徒からの人気も絶大で乙橘の蒼い貴公子「ジン様」と呼ばれている。
同じく学園のアイドルである姫宮千歌音とベストカップルだと噂されているが、本人は幼なじみの来栖川姫子に想いを寄せている。千歌音のことは恋愛対象ではないが人として尊敬している。
あくまで姫子一筋だが、ドラマCDでは純情すぎて、コロナに誘惑された時はうろたえ、すぐには完全に拒絶できなかった。
なお、第5話と第6話の間に該当するその話では、既に彼と恋敵の致命的な差を浮き彫りにするイベントが………。

ともかく、その辺のロボットアニメ主人公より、はるかに好感が持てる少年ヒーローの理想像だったが、多くのファンからは出る作品を間違えた漢と評される結果に…。

◆姫子との出会い

幼少時、ソウマは実の父親に虐待されている地獄の中におり、唯一の味方である兄・ツバサは弟を守るために父を刺殺。
その光景を目撃したソウマはショックから記憶を失ってしまう。
父殺しで服役したツバサ自身「ソウマを人殺しの弟にしたくない」という理由からソウマに会うことを拒否し、再会は叶わなかった。
尚、アニメ版で住んでいた家は大きかったことから家庭自体は裕福であった様子。
家の塀に多くの張り紙が張られていたことから、父親が破産し、その腹いせで我が子たちを虐待したと思われる。

事件後に姫子と出会い、大神家の養子になったのは、原作・アニメ共に同じだが、
原作では肉親間の惨劇の影響か、施設にいた頃は塞ぎ込んでいた。
そんなソウマを救ったのは、同じ施設で暮らしていた姫子であり、彼女との交流で笑顔を取り戻していった。
その後、ソウマは大神家の養子となり、姫子と離れ離れになってしまったが、乙橘学園で再会を果たす。
アニメ版では、大神家の養子になった後に姫子と出会い、自分と同じように大人からの虐待で苦しんでいる姫子の心の支えでもあった。

姫子の16歳の誕生日に告白を決意するも、奇しくも、その日に己の宿命が覚醒する。
彼は陽の巫女と月の巫女を滅ぼそうとする邪神ヤマタノオロチの走狗オロチ衆“七の首”だった。
意識を支配され、武夜御鳴神(タケノヤミカヅチ)に搭乗し、陽の巫女である姫子と月の巫女である千歌音を殺害しようと暴れ回る。
しかし、姫子の巫女の力に触れたことで、ソウマはオロチの意志をはね除け、シスター・ミヤコが操る八雄炬御鎚神(ヤツノオノコシズチ)と対峙する。
「私の炎から巫女を庇ったというの?なぜ……オロチがなぜ!?」と困惑するミヤコに対し、ソウマは答える。

俺はオロチじゃない!
俺は……俺は……!!
俺は、大神ソウマだ!!!

八雄炬御鎚神から迸る閃光とドリルにもひるまず、姫子を守る為、戦うソウマ。
必殺の日輪光烈大撃破を放ち、愛と怒りの鉄拳でこれを撃破。力強く吼える。

姫子……!
俺は、オロチと闘う!!!

この時、足下で何が起きていたか気づかずに…

こうして、オロチ衆としての宿命に逆らうことで生じるオロチの呪いに蝕まれながらも、
愛する姫子を守るべく、ソウマはオロチ衆との戦いに身を投じていくのだった。

◆ツバサとの再会

姫子の命を狙うオロチ衆や彼女を疎んじる周囲のいじめからも姫子を守り抜き、念願の遊園地デートへ誘うことに成功した。
初々しいデートを過ごした帰り道、同じようにオロチの力に覚醒したツバサが愛機の嶽鑓御太刀神(タケノヤスクナズチ)と共に姿を現した。

初戦は彼の圧倒的な力の前に初めての敗北を喫し、戦いの最中、ツバサの事を思い出す。
ツバサはトドメは刺さず、ソウマに選択肢を与えて、その場は退いた。
「忘れてしまっていた辛い過去」「最愛の兄との戦い」「姫子を傷つけてしまった」これらのことは、ソウマに重く伸し掛かるが、
他のオロチのように、心の闇に従い、オロチとして生きる決意などはせず、姫子を守る決意は変わらなかった。
それでも今度の戦いは生きて帰れる保証がないと思ったのか、ソウマは姫子に会いに行くが、
千歌音に姫子を守れなかったことを激しく責められると珍しく感情的に反発する。謝罪後、姫子に会うことなく戦いに赴いた。

ツバサとの決戦においては、死に物狂いで挑み、肉薄となり、ツバサを説得するが、
父殺しの後、荒んだ人生を送ってきたツバサには届かず、逆にツバサの手で自我のないオロチに変えられそうになる。
駆けつけた姫子のおかげで洗脳を避けられたソウマは、姫子を守り、彼女を幸せにしたいことを宣言。
決意を新たにした一撃が、ツバサを打ち破った。

哀しい死闘を制したソウマであったが、その戦いでオロチの呪いは加速し、彼の背に禍々しい鱗として表れるようになった…

尚、原作でのツバサとの決戦は、最終章で描かれ、ソウマはムラクモを使用した。

◆ソウマのケジメ

ツバサとの戦いを制した後、ソウマは急速に姫子と距離が縮まっていき、彼女とキスを交わしたが、姫子の目からは悲しい涙が流れてしまう。
ソウマは姫子の涙に何かを勘づき始めたが、それを胸に秘めて、千歌音の行動に不安を抱く姫子を励まそうと再びデートに誘う。
幸せを満喫し、彼女を送り届けて帰宅していた途中、突如オロチ衆として異変を感じる。
急いで姫宮邸へ引き返すが、そこで待っていたのは

笑みを浮かべた千歌音と衣服を剥ぎ取られ放心状態になった姫子の姿だった。

千歌音を激しく問い詰めるも、千歌音の弓矢攻撃を受けて負傷。
さらに、武夜御鳴神を強奪されてしまう。

無力感に打ちひしがれるも再び奮起し、空から降ってきたツバサの剣を手にして最終決戦に備える。
その過程で生身でも凄まじい斬撃を放った。

立ち直った姫子と共に天群雲剣(アメノムラクモノツルギ)に搭乗し月へと向かった。










以下ネタバレ








呪いが加速する激痛と苦しみに耐えながら蘇ったオロチ衆のロボット軍団を天群雲剣で次々と蹴散らしていくが、ヤマタノオロチが遂に復活。
劣勢に立たされるが千歌音に会うことを望む姫子の為に死力を尽くし、彼女を送り出すことに成功する。
だが、自身は呪いに浸食され完全に硬化してしまった。









さらなるネタバレ



原作では、オロチの呪いに苦しみながらもムラクモと共にオロチと相打ちとなったソウマは再生後の世界で復活するも、
その世界は歴史が修正されていて、姫子と千歌音は共に月の社に眠りについていることから、2人の存在は人々の記憶から消えていた。
その為、ソウマは姫子への恋心を抱くことなく、日々を過ごしていたが、果たして、それが本当に良かったことなのだろうか…

一方、アニメ版では、原作とは異なる結末が描かれた。

姫子と千歌音が互いの想いを伝えあい結ばれた時。
身動き一つできなくなっていたソウマの横にツバサが現れ、語りかける。
好きな女を守った結果がこのザマ。これで満足なのか、と。
対して、彼は迷うことなく言い切った。

「姫子が生きてるから。それだけでいい。悔いなんて一つもないよ」

その答えに呆れたように笑ったツバサは呪いからソウマを解き放つ。
復活した武夜御鳴神で駆けつけ、姫子と千歌音が二人だけの時間を過ごせるよう伝説の名台詞で決着を引き受ける。

「俺に出来るのは、せいぜい地球を救うことくらいだけど。お前たちの為にケジメをつけたいんだ」

ヤマタノオロチを消滅させてケジメをつけると、ツバサの激励を胸に光の中へ消えていった……。










愛を貫き地球を救った果てに








乙橘学園に通う大神ソウマは、幼馴染みの来栖川姫子をずっと愛していた。
彼女の誕生日である翌日に長年の想いを告白する。

「好きなんだ、来栖川。お前をずっと守りたいんだ。俺と付き合ってくれ!」

勿論、姫子の答えは決まっていた。

「私ね…待っている人がいるの」

姫子の想いが真剣なものであることを知ったソウマは、姫子からの返事を受け止めた後、彼女に激励を送り去っていく…………。



当初スタッフは、失恋したソウマのために木陰の少女を用意する筈だったが、ソウマの一途さを貫くためにボツにされたらしい。




  • 「約束を果たすまで俺は倒れたりしない。何度でも立って、必ず追記・修正をする!」

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