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ヴィンセント・ヴァレンタイン

登録日:2010/02/05 Fri 07:05:39
更新日:2026/09/20 Sun 09:16:56
所要時間:約 8 分で読めます




それが、私の罪……


FINAL FANTASY Ⅶの登場人物。


【プロフィール】

年齢:不明(外見年齢27歳、実年齢は約50代後半とされている)
職業:元タークス
身長:184cm
体重:不明
生年:10月13日
血液:A型
出身:不明
声優:鈴木省吾(AC以降)


【概要】

長い黒髪と赤いマントが特徴的なガンマン。
元神羅カンパニー総務部調査課、通称タークスに所属していた経歴を持つ。

本編開始より約30年前、神羅の科学者ルクレツィアの護衛任務中に宝条によって撃たれ、モンスター化実験の被験者とされた。
その為、ソルジャーならざる身ながら人間を大きく超えた身体能力や回復能力、埋め込まれたモンスター因子による変身能力を持つに至った他、その実験による改造の副作用で30年前の改造直後から肉体の老化が止まっており、外伝作品での彼の発言によるとその点と先述の人間を超越した回復能力とが相まって殆ど不老不死に近い状態らしい。

またタークス時代に培った射撃の腕前は他者の追随を許さぬ程に高い。その一方で弱点としては機械音痴な点があり、関連作品においては度々機械の操作に苦戦する描写が見られる他、そんな機械音痴な所が影響したのか永らく携帯電話すら持っていなかった。


一応パーティーメンバーではあるが、別に仲間にしなくてもいい隠しキャラ。

しかし同じ隠しキャラであるユフィとは違って実はクラウド、セフィロスに次ぐ程の重要キャラであり、その後の作品で様々な設定が追加された結果、最終的には主人公であるクラウドはおろかラスボスであるセフィロスすらも上回るFF7の世界観において最強クラスの存在となっている。


隠しキャラの宿命としてエンディングムービーには登場せず、DCFF7においては「最終決戦にはユフィ共々参加していない」事になっている。
せっかくセフィロスにカッコいい啖呵を切ったのに……
「あの時画面には映ってなかっただけであの場にいたと押し切ってよかったのでは?」とか思っても言ってはいけない
因みにDCより以前に発売されたACの冒頭において最終決戦の回想シーンが描かれた際にはユフィと共に彼もちゃんと最終決戦に参加した事になっていた

性格は無口でニヒル。感情を表に出す事が滅多にない為、冷たく無感動な人間に見られがち。
しかし実際には情に厚い人間で、タークス時代はむしろ直情傾向にあった。
現在の性格は悔恨と絶望による物。



【以下ネタバレ含む】







かつて、神羅製作所(後の神羅カンパニー)のタークスの一員として活躍。
BCFF7でタークスを率いる主任ヴェルドとは同期の仲である。

本編の約25年前、研究員護衛の任務で神羅屋敷に出立。そこでルクレツィアと出会う。

ルクレツィアと徐々に親しくなり、やがて恋慕の情を抱いた彼はルクレツィアにプロポーズ。
だが、ある理由からヴィンセントのプロポーズを受ける訳にはいかなかったルクレツィアはそれを断る。

ルクレツィアの事情を知る由もないヴィンセントは、「彼女が幸せなら構わない」とルクレツィアと宝条の結婚を黙認する。

だが、自らをジェノバ・プロジェクトの母体として捧げたルクレツィアの容態が急変。
心身共に衰弱する彼女を見たヴィンセントは宝条に詰め寄るが、逆上した宝条によって撃たれてしまう。

その後、宝条によってモンスター化実験を施されるが、無理な実験を立て続けに行われたヴィンセントの身体は仮死状態に。

そんなヴィンセントを蘇生させる為、ルクレツィアは伝説の異生命体にしてハイウェポンであるカオスの因子をヴィンセントに移植。
「命を纏める」というカオスの特性によりヴィンセントは蘇生しただけでなく、先述の通りそれと時を同じくして不老不死の身体を手に入れる事となる。

だがヴィンセントが目覚める頃にはルクレツィアは既に失踪しており、細かな事情は知らぬまま「肉体を改造されたのは自分への罰」と考え、
プロジェクトの被験者になったルクレツィアを救えなかった後悔と共に神羅屋敷地下の棺で眠りにつく。


ちなみにCCFF7(本編の約5年前)にザックスにより棺を開けられているのだが、気付かずに熟睡している。
悪夢にうなされていた為に、そのうめき声がニブルヘイム七不思議のひとつとして伝えられていた。

そして本編中、ニブルヘイムを訪れたクラウド達によって眠りから呼び覚まされ、宝条やセフィロスに会う為に旅に加わる事となる。

作中でクラウド達が知っていく事実――セフィロスの出生など――については最初から熟知しており、
クラウド達の旅に加わった目的も、宝条を再び問い詰める事にある。
その為、終盤で宝条と対峙した際には珍しく怒りを顕わにした。
それは妻であるはずのルクレツィアや息子であるセフィロス、今まで犠牲にしてきた数々の命を「研究」の一言で片付ける宝条への怒りであり、罪への償いと称して現実の悪夢を放置していた自身への怒りでもあった。

余談ではあるが、宝条戦にヴィンセントをパーティーメンバーとして連れていくとアツい演出が見れる。
是非とも連れて行こう。



宝条戦後、本編ではヴィンセントをそのまま連れていく事が(当然)可能だが、
DCFF7ではヴィンセントとユフィはクラウド達と別れ、ミッドガルで避難活動に従事した事になっている。
エンディングムービーに登場しない事への配慮なのだろうが……



【ゲーム本編での性能】

先述の通り隠しキャラとして登場。
完全ノーヒントのユフィと異なりヒントがあるのでユフィより仲間にしやすいだろうが地味に面倒な謎解きがあるのと倒さねばならないボスが結構強いのでニブルヘイム到着直後に仲間にする事を諦めた人もそこそこいたのではなかろうか。
だが、後述する最強武器の仕様から、最後まで育て上げる根気があるならばできる限り最速で仲間にしてスタメン推奨。
因みにDISC3のクラウド復帰以降に仲間にするとクラウドがヴィンセントに対して「元ソルジャー」ではなく「元神羅兵」と自己紹介する細かいネタがある。

バレットと同じく遠距離通常攻撃が可能なキャラクターの一人だが、近接武器も装備できるバレットと異なり完全に遠距離特化型。
性能自体は魔法版バレットといった所でリミット技はモンスターに変身する、というものだが発動後完全に操作不能になるので滅茶苦茶使いにくい。
更に無属性攻撃が殆どのリミット技の中で例外的に属性が付与されているものがあるため無効、あるいは吸収される属性攻撃を延々と連発しまくる事がありどっちが味方なのかわからなくなる。
そもそも論FF7の敵キャラはDQ4よろしく物理防御力が低い敵ばかり、一方魔法防御がアホみたいに高い敵ばかりというゲームバランスが彼に限らず魔法攻撃主体キャラにこれでもかと逆風が吹き荒んでいるのでなおさらである。(なんならエアリスも攻撃魔法は二の次に、基本的なお仕事は怒りの烙印からのリミット技連発のブースターが主なお仕事なので…)

一応発動時にHPが全回復するという唯一無二の特性があるが正直焼け石に水である。
というかゴールドソーサーの闘技場で使ったら、うっかり無効や吸収属性の技延々と撃ちまくってジリ貧で負ける悲劇を味わうことになるのでなおさらである。
潔くリミット技は封印して命中率255(必中)の武器が2種類あるためそれらを装備してひっさつ型にするか魔法型にした方が強い。
というか命中255武器ありきな感じもする。
ただし力の伸びが悪いので普通に育てるだけではカンストダメージを叩き出すのは容易ではない。
経歴が悲劇的なためこのリミット技の使いにくさから、いっそリミット技は完全封印前提でリミットゲージが溜まりにくくなる代わりに防御力が上がる「悲しい」状態と相性がいい。

最強武器のデスペナルティはヴィンセントが倒した敵128体につき攻撃力が+1されるという仕様なのでヴィンセントを全然使っていなかった場合カスみたいな火力しか出ないので注意。
他のキャラの最強武器に匹敵する火力を出すためには数千体は倒しておく必要があるが一度攻撃力が上がると下がる事はないので安定性はある。

このデスペナルティ、FF7で唯一数少ないダメージオーバーフローを叩き出せる可能性のある武器である。(後にバレットのミッシングスコアでもオーバーフローが可能なことが判明したため唯一ではなくなった…上に条件を満たすのはバレットの方がよっぽど容易であり、元来のシンプルゆえの使いやすさでますます壁として立ちはだかることに…)
というのも仕様上攻撃力が255を超えるようになっているため攻撃力を上げまくるとダメージ計算がバグってしまうのである。
因みに最大攻撃力は521(アルテマウェポンの最強状態攻撃力補正が+48)で、そこまでいくために必要な敵撃破数は65535体。
余程やりこまない限り達成することはままならないがラスボスやエメラルドウェポンなんかが一撃で沈む様は圧巻。
残念ながらルビーウェポンは堅すぎるためオーバーフローは起こせない。
ただしこの状態でみだれうちなんかするとダメージ計算がバグりまくってHPを削り切れない事もあるため注意。


【FF7本編外のヴィンセント】

2年後のACでは、忘らるる都でカダージュ達に苦戦するクラウドを救出する形で登場する。
人間には不可能な動きでカダージュ達を翻弄した後離脱。クラウドにカダージュ達の正体を教えた。

クラウドに助言を与え、クラウドが吹っ切れる切っ掛けを作る。
その際、携帯電話を持っていない事が発覚。
マリンに「信じられない」と呆れられたのがショックだったのか、バハムート・震の襲撃の際には「電話屋はどこだ?」と呟きながら登場する。
なお、携帯は無事に購入できたようだが、ユフィに電話を頻繁にかけてこられるのにウンザリしていたのかクラウドに「勝手にかけてくるな」と言伝を頼んでいる。

この後にDCの発売が控えていた為か上記の通り忘らるる都においてはピンチに陥ったクラウドを救い出す美味しい役どころが与えられ、その後も彼の発言こそがクラウドの迷いが吹っ切れるキーとして働いたりバハムートとの戦いでもクラウド参戦までは彼が単独で主力となってほぼ一騎打ちに近い状態で渡り合っていたりとパーティーメンバーの中ではティファ、エアリスと並んでかなり見せ場が多く、原作で隠しキャラだったとは思えない程優遇されている。

その後、DCFF7では遂に主役に昇格。
神羅の負の遺産であるディープグラウンドとの戦争に巻き込まれる中、ルクレツィアやカオスの真実を知り、宝条との決着を付ける。
カオスの詳細な設定(後付けとも言う)が付加されたのは今作であり、ルクレツィアがヴィンセントのプロポーズを断った理由も明らかになる。
また、クール系合法ロリ(外見年齢10歳)を華麗にゲット。
ユフィの更なる空気化に貢献した。

DCではイベントシーン限定で華麗な銃捌きを見せてくれる。
が、普通に使う時はスタイリッシュとは程遠く、ジャンプ力低いわジャンプ中に銃が撃てないわで常人以下にしか見えない。
インターナショナル版では、二段ジャンプ出来たりこうしたモッサリッシュガンマンぶりも大分マシにはなるが。

余談だが、タークス時代の彼は「タークス・オブ・タークス」と呼ばれ、訓練所の成績は未だに破られていないらしい。

まあ、確かに戦闘ヘリを拳銃一本で撃ち落とすあたり異常だが……
お前はどっかのシティーハンターか。

ちなみに、愛用の銃ケルベロスはタークス時代から使っていたらしい。むっちゃ使いにくそうなのだが。

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALではDLCファイターで参戦したセフィロスに合わせて他の主要メンバーと共にスピリットで登場。

スピリッツバトルでは銃持ち且つモンスターへの変身能力繋がりでウルフに乗り移っており、原作で彼が眠っていた神羅屋敷と雰囲気が近いルイージマンションで戦う。
相手は通常必殺ワザのクローブラスターを多用するが、ピンチになると原作のリミットブレイクのように巨大化&防御力が増してパワーアップするので反射技持ちのファイターやジャイアントキラーのスキルを装備したいところ。
ちなみにBGMは悪魔城ドラキュラシリーズの「Nothing to Lose」だがこの作品にヴィンセントと似た名前の人物が登場している。
DCFF7の楽曲があればそちらが採用されていたのだろうか

スピリットとしての性能は階級HOPE無属性のアタッカーでスロットは3あり、ガンマンらしく射撃アイテム強化のスキルを持っている。
ちなみに一部スピリットは超化と呼ばれるパワーアップがあるが主役を張ったりカオスウェポンといううってつけのネタのある彼にはない。

因みに初代キングダムハーツにも登場させる構想があったが諸事情により出演は叶わなかったとの事。
だがその名残として同作にゲスト出演したクラウドのコスチュームは赤いマントに金色のガントレットとヴィンセントを強く意識したものになっている



【リメイクシリーズにおいて】

リメイクシリーズ1作目『FINAL FANTASY VII REMAKE』ではストーリーがミッドガル脱出までとなっていた為に未登場に終わったが2作目である『FINAL FANTASY VII REBIRTH』において遂に登場。
今作においては隠しキャラという訳ではなくストーリーが進行していくと必ず登場する。
原作と同じく神羅屋敷地下にて棺桶の中から現れた彼と遭遇する事になるのだが今作においては遭遇直後に紆余曲折あった末、敵として一度戦う事になる。
しかも今後パーティーに加わる程のキャラという事もあってか直近直後のボスキャラと比較しても妙に強い。
バトルの際にはリミット技の1つであったガリアンビーストに変身するのだがデザインが変更されただけに留まらず、人間の姿の時とそう変わらない大きさだった原作やDCの時と比べて大幅に巨大化している他、過去作とは比べ物にならない程の高い機動力も披露しており、よりモンスター然としたものになった。
ちなみに人間態の際にはこれまでと同じく銃を使用するが今作においては原作の初期武器であるクイックシルバーともAC以降使用していたケルベロスとも異なる独自の外観の銃*1を使用しており、パーティーメンバーの中で唯一初期武器のデザインが原作とは大きく異なるものとなった。
恐らく原作のクイックシルバーの外観がまんまM1911であるが故に*2、様々なゲーム作品において実在の銃器を登場させにくくなっている今のご時世に合わせた結果やむなくこういった形になったと思われる。*3

今作において初めてクラウド達の前に姿を現した際には「神羅屋敷地下の警備員」を名乗っており、クラウド達が屋敷地下にある端末を使用する際には彼が使用に際しての認証作業を行っている事から旧作のように棺桶の中で30年間ほぼずっと眠り続けていたというよりは30年の間基本的には棺桶で眠りにつきながらも時折は目覚めて警備員として屋敷地下の設備等の最低限の維持管理を行っていたのではないかと推測される。*4
とはいえ上述の端末の認証作業の際には色々手間取った末に結局は見かねたケット・シーが代わりに認証を行うなど機械音痴な点は原作から相変わらずであり、そんな彼が地下の維持管理を担っていたとするならば相当な苦労があったであろう事が窺える。

なお今作においてはリメイクシリーズの作品世界内において流行しているカードゲーム『クイーンズ・ブラッド』の最上級プレイヤーとしても君臨しており、その事実を鑑みると神羅屋敷地下にて警備員をやってる傍ら時折は外出などもしていたようである。
まぁ普通に考えて原作と違ってずっと眠っていた訳ではないのならば食糧等の調達も自ずと必要になってくる為、外出する機会があったとしてもなんら不思議ではない。
もっとも不老不死に近い肉体を持つ彼はそもそも飲食を必要としていない可能性もあるのだが…

神羅屋敷地下での戦いでクラウド達に敗北した後、一度は棺桶に戻って再び眠りにつこうとするも直前でケット・シーからかけられた言葉に思うところがあったのかその後ニブルヘイムから飛び立とうとするクラウド達のタイニーブロンコにいつの間にか乗り込んでおり、そのままパーティーに同行する事となる。

残念ながらパーティー加入後もプレイアブルキャラとして操作する事は不可能だがその後もキーストーンを巡る一件でケット・シーがクラウド達を裏切った際にはタークス時代の経験から神羅が使用している専用無線の周波数を知っていた為にそれを利用して神羅の目的地が古代種の神殿である事を突き止めてみせた他*5、古代種の神殿に到着後はルーファウスや宝条がクラウド達の動向を探る為に使用していた監視カメラを破壊して追跡を阻止し、そのまま一時単独行動を取っていたが黒マテリアを手に入れた事で神殿が崩壊しつつある状況下で窮地に陥ったクラウド達の前に再び現れ、そのまま事前に確保しておいた脱出ルートへと全員を導いて無事脱出させる事に成功していたり*6、サブストーリーのクイーンズ・ブラッド関連のシナリオでも終盤で重要キャラとして登場した上でラスボスを前に窮地に陥ったクラウドを援護して勝利に貢献したり、最終盤の忘らるる都においてもクラウドがエアリスのもとに辿り着く為の最後の決め手の役割を担っていたりと出番は後半に差し掛かってからではあるもののプレイアブル化されていないとはいえ限られた出番の中で正に八面六臂の活躍を見せており、今作においても同じく初登場したシドと比べて明らかに優遇されている。

今後発売が予定されているリメイクシリーズ3作目『FINAL FANTASY VII REVELATION』では満を辞してシドと共にプレイアブル化する事が決定している上に発売前の時点で既にヴィンセントを主役としたDLCの配信もアナウンスされており、彼が原作においてはストーリーの根幹に関わっていた事や1作目のDLC『FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE』にてかつて彼と激闘を繰り広げたヴァイスやネロをはじめとしたディープグラウンドソルジャーが先んじて登場している事、そして3作目では原作と同じくウェポンが本格的に活動を開始する事がトレーラーで描写され、そんなウェポンとヴィンセントが現在では同質の存在であると設定されている事、そして何より原作終盤での展開を鑑みると3作目では主人公であるクラウドの長期離脱が予想される中でそれとほぼ時を同じくして一度は物語の主人公の役割を担った事のある彼が満を辞して仲間に加わる事等様々な要素が相まって3作目における彼の更なる活躍が大いに期待される。
あのピーキー過ぎる最強武器やリミット技の数々も一体どうなるのやら……



【余談】


開発段階では「前職は探偵でかつては神羅のライバル会社に雇われて宝条が科学部門にて行っている秘密の研究を暴く為に神羅に潜入していたがその後何故か霊や悪魔を崇拝するホラー研究家に転身を遂げた上に自身をあらゆるホラーモンスターへと変身させる能力を手に入れた」という実際の作中における設定とは全く異なるかなりブッ飛んだ経歴を持つキャラクターになる予定だった。


彼がリミット技において変身する各形態が

ガリアンビースト→狼男
デスギガス→フランケンシュタイン
ヘルマスカー→ジェイソン・ボーヒーズ
カオス→悪魔

と全てホラー映画に登場するモンスターに酷似した姿となっているのもその初期設定の名残であり、加えて通常時の人間の姿の際に赤いマントを羽織っていて初登場の際に棺桶から出てくるのはドラキュラがモチーフとなっているそう。

そして武器に関しても原作で実際に使用していた銃に加えて鎌も使用する予定となっていたらしい。
彼が究極リミット技にて変身する形態『カオス』が後の作品にて「星の終わりに際して全ての生命を刈り取る存在」と定義されたのは案外その辺りのボツ設定からの再利用なのかも


なお、そういった設定面だけではなく性格もかなり違っていて当初は誰にでも慇懃無礼な敬語で話すキザでイヤミなキャラとなっており、ボツになった初登場時の会話も


青年「私の名はヴィンセント。ヴィンセント・ヴァレンタインと申します。長き眠りより目覚めてすぐ、このような美しい女性にめぐり会うとは……」

バレット「ちょ、ちょっと待て、俺の質問に答えろよ、こんなとこで何してたんだ?」

ヴィンセント「……。ぶしつけな男ですね、あなたは。それが人にものを尋ねるときの態度ですかね?……眠っていたんですよ、見てわかりませんか?」

バレット「グ……じゃ、じゃあヘンな声の正体はお前か!いつから眠ってた?」

ヴィンセント「いつから?起きたばかりでいまがいつかもわからないのに、そんなこと知るはずがないでしょう?礼儀知らずの上に、頭の回転もにぶいようだ」

バレット「ヌヌヌ……!てめえ!」

ティファ「待ってバレット。ちょっとおか……フシギな人だけど、悪い人じゃなさそうよ。……ね、エアリス…?」

エアリス「そう……ね………」

バレット「ケッ、女はすぐ見てくれで判断しやがる」

ヴィンセント「顔は心の鏡である、と言った人がいましたね……」

バレット「ウオオオ!も、もうガマンできねえ!ヤロウ、
いまここでハチの巣にしてやる!」

ヴィンセント「私は野蛮な争いは好まない……」


とまぁこんな感じで実際の作中における彼のキャラクターからは考えられないネタキャラに片足突っ込んだ言動の人物になる予定だった。
もしこのままのキャラで登場していたら果たして後年ここまでの重要キャラになり得ただろうか…?そもそも作中でここまでストーリーの根幹に関わるキャラクターとして位置付けられたのだろうか……?

そう考えるとこの初期設定からの大幅なキャラ改変が一体どれほどの英断であったかは言わずもがなである。




「この身体は……私に与えられた罰……」

「彼女が幸せなら……私は構わない……」

「悪夢にうなされる長き眠りこそ私に与えられたつぐないの時間」

「私は……間違っていた。眠るべきだったのは……貴様だ、宝条……!」

「セフィロスを倒す…愛しい女性の息子を倒す……私はまた罪を犯そうとしているのか………それとも、見ているだけだった私に出来るせめてもの償いか………」

「セフィロスは……死んでしまったよ、ルクレツィア…………」

「あの時凍りついた私の時間が今再び動きはじめる…セフィロス、今度はお前が次元の狭間で眠りにつく番だ……!」

「私はここによく来る……だからカダージュ達の事も見ていた」

「……試した事はない」

「電話屋はどこだ……」

「飛べ!」

「貴様との縁……ここで断ち切る!」

「その前に…この物語を終わらせよう………」

「仕方がない。世界を……救うとしよう」

「ありがとう。私は……まだ、生きている」

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最終更新:2026年09月20日 09:16

*1 エバークライシスでの設定を見る限り名称はあくまで原作と同じ「クイックシルバー」である模様

*2 というかそれ以外も原作でヴィンセントが使う武器は最強武器のデスペナルティやネタ武器の銀玉鉄砲など一部を除いて殆どが実在の銃器まんまな外観となっている

*3 同様の事例はバイオハザードシリーズやメタルギアシリーズにも見られる

*4 それが証拠に彼が眠っていた棺桶のある部屋は原作とは異なってカーペットが敷かれている他、部屋中の燭台にある蝋燭に全て火が灯されている上にテーブルの上のランタンにも灯りがついており、更には至る所に読みかけと思われる開きっぱなしの書物があるなど生活感が感じられる描写が所々見られるようになっている

*5 尚この際にシドから無線機を借りているのだが「古いぞ、大丈夫か?」という問いに対して「好都合だ」と返しており、リメイクシリーズにおいて先述の機械音痴な一面はあくまで長年外界との接点を殆ど持たなかった為に現代の機械には疎いという解釈になっていると推察される

*6 尚その直前にクラウド達に敗れて戦闘不能になったイリーナ達タークス3人の前に姿を現して「生きてこその、タークスだ」と発言している為、彼らも事前に神殿から脱出させていると思われる。