永井木蓮(烈火の炎)

登録日:2011/08/14(日) 18:53:22
更新日:2021/04/16 Fri 00:20:06
所要時間:約 5 分で読めます






人間は結局自分が一番可愛いのさ。

どんな聖人君子だって一枚ひっぺがしゃ全部同じだ!!


皆、自分のために「何か」を成してるんだよ!!


烈火の炎の登場人物。
CV:中村大樹

【概要】

初登場は2巻。小金井薫とコンビを組んでいた麗の一員。
一昔前の大槻ケンヂ氏に似た風貌をしているが、顎は四角く鼻は低めなど、顔はちょっとブ男気味。

性格は作中でもラスボスである森光蘭並みの下種。
「自分が一番大事」と豪語する自他共に認めるエゴイストかつ、女性を殺傷したときの悲鳴を録音、編集して気が向いたときにBGMとして流すのが趣味というサディスト。

『殺人医師(キリング・ドクター)』を自称しており、一応、表向きの職業は医者との事だが、別作品のゲス野郎同様、命の尊厳などは微塵もなく、自由に人を切り刻めるとかそう言った目的でなったと思われる。
後述の活躍から、恐らく幻獣朗の助手めいたことをしていたのかもしれない。




【劇中の活躍】

◆紅麗の館

紅麗の館編で初登場。この時は、烈火を容易くねじ伏せ強キャラ感を醸し出していたが、再戦の際はの悲鳴を聞かせたため烈火の怒りを買い、瞬殺される程度の雑魚に成り下がった。
(自身と烈火の能力が致命的に相性が悪かったというのもあるが)
アニメ版ではより烈火の怒りが激しく描写されており、木蓮は悲惨な目に遭わされている。

◆裏武闘殺陣

ところが裏武闘殺陣編で、麗(幻)の一員として再登場。麗(幻)のリーダーであり、人体改造家の幻獣朗によって魔導具「木霊」を合成させ、パワーアップした。
このときも元相棒の小金井を騙まし討ちし勝利するも、負けた小金井を体内に取り込み人質にするという、あまりにも卑怯な手を使ったため烈火以上に水鏡の怒りを買い、降参するも左腕を切断された。

そして麗(紅)敗北後、紅麗の敗北を嘲笑い、何者かに連絡。
すでに木蓮は麗を裏切っており、裏麗の一員であった*1

◆封印の地

森光蘭の連絡係として螺閃鬼凛など他の裏麗のメンバーに指示を出していたが、螺閃たちからはあまりよく思われてはいなかった。
封印の地では、なんと元麗(紅)の一員であり、紅麗を裏切った女版木蓮とも言える十神衆最悪の女・(みこと)と恋人関係になっており、水鏡の前でイチャつく(そしてドン引きされる)ほどであった。


木蓮「(傷ぐらい)キスで治る」

命「バカ…」

水鏡「( ゚д゚)ポカーン」

水鏡に切り落とされた左腕を木霊の力で樹木の腕として復活させ、後述の木偶舞を披露して水鏡に挑む。
命からは「今のあんたなら十神衆にも匹敵する」とまで評価されたが、自身の性格が仇になる形であっさりと敗北してしまう。
もっともこの後に裏麗死四天がきた事により、水鏡を捕らえることはできた。

その後、鬼凛と戦う烈火の前に姿を現す。
風子は生存不可の場へと放り込まれ、土門は生死不明、水鏡は囚われ…と、火影はまさに絶体絶命の状況だった。
絶望して戦意喪失し欠ける烈火に対し「お前らは確かに強ぇよ! だが一人一人はこんなにも弱い」と罵倒しながら打擲していく。
が、そこへ駆けつけた土門によって横やりを入れられ、恐れ戦き、命と共に逃走する。




【使用魔導具】

木霊

木蓮が最初から最後まで使い続け、そして唯一の所有魔導具。
形状は『木』という文字が刻まれた宝玉。

能力は体内に植物を住まわせ、操作するというかなり単純でシンプルなもの。
ちなみに、住まわせる植物は特に制約はない。
種(もしくは苗木)さえ調達できればなんでもOK。
その為、術者の発想次第で無限のバリエーションを持つ。

初期ではこれを応用したのか、トリカブトの毒で烈火を気絶させている。
恐らく本来の用途は、持久戦の際に食べられる植物を使ったり、薬草などを住まわせて、いざと言うときに治療したりするというものなのだろう。
本来は医療向きの魔導具であった木霊が、『殺人医師』の木蓮に悪用されたのだから、なんとも皮肉である。

後に幻獣朗の合成手術により性能が向上。
元々のシンプルさから応用範囲が飛躍的に上昇し、人面樹、木竜といった本来以上の力を発揮。
劇中では小金井や烈火を追い詰めた。(ちなみに左目に埋め込まれており、これ以後は隻眼となっている)
もっとも、木霊が力をここまで発揮できたのは手術以上に、木蓮本人のインスピレーションや執念が影響しているだろう。

◆使用技

  • 人面樹
裏武闘殺陣にて使用。
自身を巨大な樹木へと変化させ、敵を取り込む。
取り込んだ敵はじわじわと養分を吸い取り、やがては干からびさせることもできるらしい。
その他木の根を先端が鋭利に尖った触手として扱い、様々な角度から標的を刺し貫くことができる。
再生能力も完備しており、劇中では切断された根が瞬時に生え変わり再生する様子を見せたが、『閻水』によって根を張っている地面から凍らされるという奇策で敗れた。

  • 木偶舞
樹で作った木偶(デク)と呼ばれる分身を何体も生み出し、自身もそれに紛れて敵を袋叩きにする人海戦術。
木偶は驚異的な再生能力を持ち、何度切られても立ち上がる。
自身も頑丈な樹木の鎧を着ているので、普通に殴るだけでも充分に強力。
攻防一体の非常に強力な能力で、水鏡からも「木を隠すなら森の中という戦術は間違ってない」と技自体は評価されていたが、肝心の木蓮本人のヘタレ根性が抜けてなかったので、本物の居場所(木偶の後ろにコソコソ隠れていた。)を見破られてしまった。

烈火との最終決戦で会得した木蓮の新しい左腕。
巨大なハエトリグサが無数についた触腕のような形状。
ハエトリグサの葉で敵を閉じ込め、腕を鞭のように振るって壁などに叩きつけ、衝撃を利用して中の無数の棘でメッタ刺しにするえげつない技。
本来のハエトリグサはそれほど強度も力もないが、木蓮の能力で生み出されたものなので、樹木並みの強度を誇る。

  • 木竜
「人面樹」と「鋼鉄の処女」を組み合わせた、木蓮の最強・最終形態。
ハエトリグサの左腕が頭部に、下半身が蛇のようにうねる長く太い樹木に変貌した。
烈火は炎術士なんだから簡単に燃やせるんじゃね?と思いがちだが、この樹木は水を大量に吸っていること、そしてものすごく太いため、なかなか燃えないのである。*2
さらに、外観の強度も鋼鉄並であり、「鬼」と化し命の「大飛出」(命の持つ人形型魔道具の中で最も強いと思われるもの)を一撃で粉砕した空海の鉄拳を逆に壊すほどの強度を誇る。



他にも、(仮にも)医者という経歴である上に幻獣郎の部下であるからか、化学技術にも非常に明るく、オオオニバスを巨大化させたり、モウセンゴケを食虫植物ならぬ食人植物に改造するなどの芸当もこなしている。

















以下、結末のネタバレ




思えば、初めて会ってから色々あったなァ……………
オレの人生の中で、おめえは絶対に忘れられねぇ存在になったよ。

小金井… 水鏡…
風子… 土門…

全員殺意の対象だがね…

やはり花菱烈火は別格だよ。


奥までやってこい、烈火……

殺してやる。

ブッ殺してやるよ。



オレとてめえの最後の殺し合いだ!!!



【仁無き男】


SODOM編では今までにない暗い目をし、最後の相手として烈火を指名し、決戦を挑む。

そこでは左腕を無数のハエトリグサと化した「鋼鉄の処女」をはじめとして、木霊の力を思う存分発揮。
自身が有利に戦える場所に陣取る地の利を利用し、更に隠れていた命とのタッグで一度は烈火を追い詰めるほどの成長を遂げていた。

しかし援護に駆けつけた空海によって命は瀕死の重傷を負い、彼女に「もう裏麗を抜けて、二人で静かなところで過ごしたい」と嘆願されるが……





どうして……

オレの人生を変えようとするな


あくまでも烈火との決着を望んだ木蓮は、なんと事もあろうに持っていたナイフで命の腹を刺す凶行に出る。

さすがにこの行動には烈火も空海も激怒。
しかし命が時間を稼いでいる間に、水の中に根を張らせ、下半身を巨大な樹木に変化させており、「木竜」と化す。

この能力で烈火を湖に沈め、一時は烈火を溺死寸前にまで追い詰めたが、『焰群』の炎のムチによる体の内部からじわじわと燃やすという奇策と、それに気付いた空海とのコンビネーションにより「木竜」も敗れた。

そして舌戦でも、「人間は自分が何より大切、それはお前らも同じだ」と主張するが、「オレはただのワガママなんだよ」「てめえと他人が一緒だと思うな」と一蹴された。


敗北後、激しい死闘により自爆コードが誤作動してしまい、ドームが崩れ始める。
目が見えないほど衰弱したが、かろうじて息があった命の「あなたと出会えて幸せだった」「私は木蓮と一つになれたんだ」という告白に気を取られ、木蓮は逃げ損ねる。
*3
命に悪態をつきながらも、彼女の最期を看取り……




花菱烈火!!
次だ!今度戦う時は……次こそ殺してやる!!




俺が勝つまで終わりなんざねぇのさ!!



ひゃはははははははははははははは!!


崩れゆくドームの中、狂ったように笑いながら、その人生を終えたのだった。


登場当初は完全な雑魚でありながら、その後も登場し、最終的に烈火を追い詰めるほどまで成長した、作品中屈指の大躍進キャラである。
命は「今のあんたは十神衆にも匹敵する」と評価してるが、終盤での強さを見れば大げさではなく正当な評価と言えるだろう。
間違いなく悪役だし下種だが、彼を好きだというファンは結構いるのではないだろうか。

最後の行動から命を愛していないのではないかとも取れるが、それは違うだろう。
自分の事が一番なエゴイストなだけであり、最後の場面からも、命のことはちゃんと彼なりに本気で愛していたと思われる。
優先順位が自分>命というだけで…。








万物を組成する五種の元素。


木火土金水(もっかどこんすい)の称を「五行」という。


火影の中での四人がこれに関する魔導具や能力をもっていたのは只の偶然だったのか。


そしてただ一人、敵となった木の男がいたこともあるいは―――



人が常に身に備えるべき五つの大事、仁義礼智信を「五常」という。
五常は五行に通じ、木は仁、火は礼、土は信、金は義、水は智を司る。


五行の正理として木気が過ぎるのは「不仁」となる。



仁無き男、木霊の木蓮。


今わの際まで叫びしその悪鬼羅刹の如き執念。





叶う事はもう二度とない。




追記・修正って奴はインスピレーションとオリジナルティが必要だぜ


一つの編集で様々な形へと変わる!




この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2021年04月16日 00:20

*1 裏麗の研究者である幻獣朗のチームにいたことから、大会開始時にはすでに裏麗だったと思われる

*2 実際に、ナナカマドなど火に燃えにくい樹木は存在する。

*3 もっとも、逃げられるほどの体力が残っていたかは疑問である