天空学園都市カエルム及び、交渉に交渉を重ねて許可を得て見させてもらったカスル・ファラオ国の持つ資料。
以下から何度も、何度も、何度も。
何百では済まない数。
読み解き、読み漁り、考察し、解読を費やし。
古くから伝わる伝承を蒐集して、蒐集して、蒐集して。
読んで、それでもやはり発動しないことを知って、諦めきれずに何度も何度も何度も試して。
それでも、ジンの固有の炎魔力が無くて発動できなかった。
それをまた読み上げていた頃。
宿の店主が慌てて、あたしを呼んだ。
そして、手紙を渡した。
上品な手紙で、送り先は母校。天空学園都市カエルム。
天空学園都市カエルムから、封印されていたウェモンの将軍。ティブリトが見つかったという知らせ。
そして、ジン研究者として私を緊急召集する手紙だった。
古代文明、それもエルニア帝国以外を専門とする研究者は少なく。ジン研究者は希少でありカエルムに招いても問題のない素性のわかる専門家という面であたしが呼ばれたらしい。
それを受け、あたしは横転した。
目を何度も開けて閉じて、イタズラかなにかかと。
手紙を何度も見て、見て、そのイタズラとしてはありえない品質の良さ、文字の筆さばきを見ることしか出来ない。
何度も、何度も、何度も、探してもウェモン共和国のジンの生き残りなんていなくて。
あたしには解明こそしたのに、したのに、出来たのに。
ジンの魔力が存在しないが故に、使うことのできなかった魔術があって。
それを生で見られるかもしれない。
そして本人がいるのならばジンの魔力を解明してジンの魔法を自分で使う。夢が叶う。
夢を叶えられる。
「理論は完成した……なのに、どうしてあたしにはお前たちの魔力が無いんだ。 この世界で、あんな火を使えるのは特別すぎる…… いたとしたら、滅ぼした国のホムンクルスか、精霊ぐらいなもんだ……くそっ……」
そう、悔し涙を流し、悪態をついた日々が、無駄じゃなかったって思える。
今なお諦めきれないジンの魔法を。
この知らせを受けて、再現できるそんな気がした。
そして、手紙を渡した。
上品な手紙で、送り先は母校。天空学園都市カエルム。
天空学園都市カエルムから、封印されていたウェモンの将軍。ティブリトが見つかったという知らせ。
そして、ジン研究者として私を緊急召集する手紙だった。
古代文明、それもエルニア帝国以外を専門とする研究者は少なく。ジン研究者は希少でありカエルムに招いても問題のない素性のわかる専門家という面であたしが呼ばれたらしい。
それを受け、あたしは横転した。
目を何度も開けて閉じて、イタズラかなにかかと。
手紙を何度も見て、見て、そのイタズラとしてはありえない品質の良さ、文字の筆さばきを見ることしか出来ない。
何度も、何度も、何度も、探してもウェモン共和国のジンの生き残りなんていなくて。
あたしには解明こそしたのに、したのに、出来たのに。
ジンの魔力が存在しないが故に、使うことのできなかった魔術があって。
それを生で見られるかもしれない。
そして本人がいるのならばジンの魔力を解明してジンの魔法を自分で使う。夢が叶う。
夢を叶えられる。
「理論は完成した……なのに、どうしてあたしにはお前たちの魔力が無いんだ。 この世界で、あんな火を使えるのは特別すぎる…… いたとしたら、滅ぼした国のホムンクルスか、精霊ぐらいなもんだ……くそっ……」
そう、悔し涙を流し、悪態をついた日々が、無駄じゃなかったって思える。
今なお諦めきれないジンの魔法を。
この知らせを受けて、再現できるそんな気がした。