概要
 赤の王国グレンは、岩盤の内部をくりぬかれた作られた首都を中心に作られた王政の国家である。
 もともとは『大破局』と呼ばれる巨大な脅威に立ち向かった英雄。そしてその英雄を慕ったものが作り上げた国家と言われている。そして、王はその血をひくものだ。
 力を持つものがより高い地位に立つという、実力主義を常に貫いており、国の高官ともなると何らかの得意分野のエキスパートであることがほとんどだ。
 さらに、出身地区や身分を問われずに登用されるため、国家としてはもっとも為政者たるものたちのの顔ぶれの変化も多い。


■気候と風土
 火山地帯を主にしているグレンは、ほとんどが火山灰に覆われた大地だ。
 冬も暖かく、乾燥した空気が国を覆っており。普通の方法の農業は難しい。
 しかし、火山灰の水はけのよさを利用した農業法や、暖かさを利用した二毛作を駆使した生産性で食料を自給し、さらに火山の熱を利用した冶金を行うための地区など。火山の土地を活かした産業も行っており、特に武器や兵器の作成においては他国よりも群を抜くものがあると言われている。



有名な都市
『英雄都市 スクトゥム』
 最大の霊山のふもとに建てられたグレンの首都。
 世界最大の闘技場があり、常に多くの人間でにぎわっている。
 英雄王と呼ばれる人物が、火の竜と戦い、勝利した場所と呼ばれており。街はずれにある巨大なクレーターはその戦いの跡、とも言われている。


『温泉都市 リュウグウ』
 火山地帯の熱を利用した温泉が売りの都市。
 多くの種類の湯が沸いており、『治せぬ病はない』とまで言われる湯治の聖地である。
 『温泉をつかさどるもの』と呼ばれるレゾナントと契約した者が町の領主となり、常に湯の質に気を配っているという。



特産品と産業

『グレン鉄』
 グレンの鉱山では良質な鉄や石炭がとれることが知られている。
 鉄の中に含まれる炭素の量が程よく、しなやかで硬いグレンの鉄は武器に加工されるだけでなく、農具や一部マキナの補修にも使われているという。
 しかし、火山地帯での採掘場の気温は非常に高く、採掘する者たちの中には熱にやられ倒れるものも少なくないと言われている。


『火山灰農法』
 火山灰は植物にとって必要な栄養をあまり含まず、農業に適さない大地と言われるのが一般だ。
 しかし、そうした大地に育つ植物は逆説として『身に多くの糖分や栄養を蓄える』のだ。
 通常の大地よりも深く、そして網目のように根を張り巡らしたグレンの野菜は他国の物に比べて色も味も濃い高級品として知られている。
 また、地熱を利用した温室も盛んであり、この地で栽培される南国の果実は濃い甘みと独特の風味が多くの国で愛されている。

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最終更新:2020年07月20日 23:41