カーツ

かーつ

グラ・バルカス帝国帝王府長官。
グラ・バルカス帝国レイフォル州の最前線基地バルクルス陥落後の帝王府の会議にて登場。

バルクルス基地陥落により同地に赴いていた皇太子グラ・カバルが、第二文明圏連合軍の捕虜となってしまったため、当初は怒りのあまり青筋を浮かべてワナワナと震えており、責任の擦り合いが始まると嘆くような怒号を上げ、皇内省と軍部の幹部を真っ青にさせている*1
その後の会議では冷静になり、日本に対する対応を取りまとめているが、「この世界の野蛮国は国力を理解できない者が多い。戦力差は理解して然るべき」と彼自身が気付いていない自国に対する盛大なブーメランを言い放っている*2

カバルの視察を止められなかったことを非常に嘆いており、祖国と皇族に対する忠誠心は高い。しかし、部下である帝王府副長官オルダイカの忠誠心の低さやカルスライン社との汚職、カバルの視察中止要請を握りつぶしていたことは把握していないと思われる。

そして、帝国連合艦隊による「日本懲罰作戦」は、「日本には何の損害も与えられないまま逆に、投入戦力の8割以上を喪失する」という予想外の大惨敗となった。
軍部の日本に対するこれまでの調査と分析が不十分で、規格外の強さを持つ相手を過小評価するとんでもないミスを犯していた事を知り、報告したジークスらにグラ・カバルの件も含め「軍部は弛んでいるのか!!」と激怒した。
しかし、直後に軍部から「カバルの件については軍部は反対意見を出したのに、帝王府からの強い要望により実施せざるを得なかった」と反撃される。要するにこの損害は「軍部だけでなく、帝王府にも重大な責任がある」と指摘され、言葉に詰まり今後の対応に話を逸らしている*3
同時に、帝都ラグナが危機に瀕している事を告げられ、死の危険が身近に迫りつつある現実に戦慄する。

その後、レイフォリアは陥落し、遂にはレイフォルの帝国軍そのものが壊滅。ムー大陸から帝国が叩き出される事態にまで発展。
それから開かれた帝前会議で、サンド・パスタルの「日本にはどうあがいても勝てない」、「和平を結ぶべき」と言う発言に激怒するも、逆に彼から「精神論ではどうにもならない」と正論で怒鳴り返され、直後に帝王グラルークスがパスタルの案を受け入れた事で事実上の敗戦が確定し、衝撃を受ける。

関連項目
人物グラ・バルカス帝国

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過去のコメント
  • 大火傷を負われただとー、とか喚いていたのはこの人? ブーメラン発言といい、すごい道化。 - 名無しさん (2019-05-31 17:42:01)
  • 皇太子は生死不明だったから、捕虜とわかり生存確認できて安堵するはずだろ、普通なら。 - 名無しさん (2019-06-08 11:06:45)
    • 捕らわれた段階で、早々に生存確定してましたから、生きてたと思ったら重体ですとか言われてパニクったのだろうか? - 名無しさん (2019-06-08 12:09:05)
  • ただそれほど敗戦の責任はなかった感じで、戦後は半ば飼い殺し的な立場で生き残るか? - 名無しさん (2020-09-19 13:39:51)
  • 一文に大惨敗と大敗北と、重文になっていたので、少し修正しました。 - 名無しさん (2020-09-23 18:38:38)
  • この男、仮に開戦前に日本への詳細調査ができていて「開戦は避けるべき」という意見が出ていても「皇帝陛下の御意志に逆らう気か!!」と怒鳴り散らし、植民地を持っていない事『だけ』を根拠にして突っぱねる様子が目に浮かぶ… - 名無しさん (2021-10-14 20:00:06)
  • 政治のトップのはずなんだけど……副長官オルダイカの法が味がある。 - 名無しさん (2021-10-17 08:31:14)
  • コイツ現実を直視できないタイプだった。追い詰められてからは精神論しか言わないし、責任を軍部に押し付けたがっている節もある。 - 名無しさん (2022-04-05 12:21:55)
  • 無能な働き者タイプの老害。 - 名無しさん (2022-07-31 01:14:26)

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最終更新:2022年07月30日 17:31

*1 帝王府の権限は各省庁や軍部よりも遙かに格上の地位に位置する。

*2 会議の時点では軍部では神聖ミリシアル帝国より日本を警戒する論調が主流になりつつあるが、政府機関にはあまり浸透していない模様。更に軍部でも多少の性能差があっても自衛隊の軍艦数が少なく、物量ではグラ・バルカス帝国が大きく上回る事や、更に増産中の軍艦の物量で、押し切れると考えてしまっている。

*3 上述の通り、オルダイカの犯罪に気付いていない為、ここでもまたブーメラン発言となってしまっている