アルデ

あるで

パーパルディア皇国皇軍最高司令官。

皇国観察軍がフェン王国日本敗れカイオスを長とする第3外務局が日本についての警告を発した時、「第3外務局と観察軍は、栄えある皇国の恥」と、カイオスに向け言い放つ。しかし日本との戦争が本格化すると、皇国軍は全ての戦闘で一方的な惨敗を繰り返すことになる。
つまり結果的にはカイオスが正しく、それに気付いた時にはもう遅かった。

エストシラント空爆エストシラント沖大海戦で皇都防衛基地と皇国海軍が壊滅すると、皇都防衛のため各属領軍の一斉撤収を行うが、これが引き金になって、全属領の大反乱を呼んでしまう。属領より首都防衛が優先する以上、どうしても必要な処置だったとはいえ、事態を甘く見ていた感は否めない*1*2

皇帝ルディアスに軍の再建計画を提出する場面では、「デュロで大量に船と武器弾薬を製造して日本を火の海にする」と皇帝に報告していたが、「日本が何もしてこないことを前提」としていた正真正銘「計画倒れ」の再建案だったため、カイオスを呆れさせるなど、軍政家としての能力には疑問が残る。

戦局が次々に悪化し、「報告 = 悪い知らせ」という状況を前に胃痛を引き起こしているが、やけっぱち気味ながらも、職務を放り出すような真似はしなかった。

日本と73ヶ国連合軍(属領反乱軍)、新たに参戦したリーム王国の攻撃で、陸軍三大基地も皇国海軍も壊滅状態*3に陥り、その後の行政大会議場で、現状を理解していない多くの議員達*4に詰られながらも必死に統制を取ろうとしていたが、カイオスが起こしたクーデターで捕らえられ軟禁される。
その後は語られていないが、大敗の責任により失脚したと思われる。

漫画版では、ひげともみあげが立派な如何にも軍人な体格をしたおっさんとして登場。
全体的に不憫度が増し、アルタラス爆撃の報告の際には、周りから促されて切り出す有様。*5
関連項目
登場人物パーパルディア皇国レミール

※既存のコメントに返信する場合、返信したいコメントの左側にチェックを入れて下さい。
過去のコメント
  • 日本に惨敗した軍の最高責任者として生きている間どころか死後もボロクソに言われそうですね。 -- 名無しさん (2018-01-26 00:34:27)
  • 全軍(陸軍、ワイバーン部隊〔空軍〕、海軍)の運用方法的にはいいかも(相手が雑魚や非列強国なら)、内部腐敗(主に植民地政策)がなければ反乱軍(73カ国)も組織されずに済んで日本を長期戦に持ち込んだかもね(長期戦になっても日本が勝つだろうが) -- MQ-1C (2018-01-26 00:40:28)
  • 誰が最高司令官でも同じだっただろうから、ボロクソに言われるようなことはないのでは。 -- 名無しさん (2018-01-26 07:55:12)
  • 無能とは思わないけど、工業都市デュロ壊滅前の軍再建計画はお粗末。日本側が強すぎて予測できないのは分かるけど、内容が日本側が何もしてこない事を前提とした軍備生産と侵攻計画でカイオスが呆れていたし。臨機応変が難しい人なのかな? -- 名無しさん (2018-04-19 20:36:07)
  • 最終的には胃をキリキリさせながらも、色々頑張ってたから「お疲れ様でした」と言ってあげたい。 -- 名無しさん (2018-05-08 19:49:35)
  • 書籍版第3巻83頁の挿絵はカイオスかと思っていたけど、これよく見るとアルデじゃない?頭抱えているし、見ているのは本ではなく資料のようだし、服の肩の装飾は軍人のようだし。 -- 名無しさん (2018-05-09 01:30:23)
  • なんかこの人も日本に逮捕されてそう。あの虐殺には皇国軍も関与してるし実行犯は皆ゴトク平野で粉々に吹き飛んじゃったしで責任は軍の最高司令官に行きつき、レミールと共犯として裁かれそう。 -- 名無しさん (2020-09-12 04:33:04)
  • 名誉日本軍最高司令官として扱われてそう -- 名無しさん (2021-08-20 12:13:01)
  • ひげともみあげでガタイの良いおっさんでした -- 名無しさん (2022-02-19 10:32:33)
  • なんか最新話にてすごい動きを披露。なにやってんだ、あの人? -- 笠三和大 (2023-01-13 17:52:28)

ここを編集
〔最終更新日:2023年08月26日〕

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年08月26日 14:21

*1 彼自身は属領統治機構の原住民に対する不正行為を知っていたようだが、統治機構に牙を抜かれた属領が一斉に叛旗を翻すとは思っていなかった様で、どこかの属領で反乱が起きてもそれは臣民統治機構長官パーラスの責任と軽く考えていた節がある。

*2 同じ会議の場でカイオスは属領の一斉反乱による国家崩壊を内心で激しく危惧しており、この点においても彼とは対照的と言える。

*3 海軍は周辺国からの防衛にしか使用できない程度の貧弱な艦隊のみとなり、陸軍は主力も兵器工廠も失い、練度の低い兵と正規軍以下の装備、そして装備の刷新すらままならない惨状となっている

*4 穀倉地帯を取り戻すために日本と停戦しろと言い出す者、軍部がほぼ壊滅しているのに相手を蛮族と侮る者、事前の資料をろくに記憶していない者など様々であり、アルデ自身「ここまで平和ボケした連中が皇国内で禄を盗んでいるとは思わなかった」と嘆息している

*5 Web版や書籍版ではエルトがしていた