アルタラス島の戦い

あるたらすとうのたたかい

日本国パーパルディア皇国の戦争における、フェン王国の戦いに続く2度目の本格的な激突。
日時
中央暦1640年5月22日 早朝
アルタラス島周辺
交戦勢力
日本国海上自衛隊第2護衛隊群
日本国航空自衛隊ゴーマ空港基地派遣隊
パーパルディア皇国アルタラス統治機構
指導者/指揮官
(不明) 海上警備隊旗艦「ヒデル」艦長ダーズ
陸軍中将リージャック
戦力
第2護衛隊群
あたご型護衛艦あたご
こんごう型護衛艦きりしま
たかなみ型護衛艦たかなみ」等
航空自衛隊
F-2 16機
戦列艦 計25隻
ワイバーンロード22騎
陸軍兵4,000名
損害
(なし) 戦列艦25隻全艦撃沈
ワイバーンロード2騎撃墜および20騎地上撃破
ハイペリオン基地およびル・ブリアス北陸軍基地無力化
戦死者約13,000人
結果
日本側の完全勝利
作戦当日は、タスの日という建国の父タスを祝う祝日だった。コミカライズ版では、ガス抜きのためか現地住民による大規模な祭りも開かれていて、皇国兵も露店で食事を買ったりなど気が緩んでおり、武装奮起しても気づかれにくい状況だった。
まず攻撃を受けたのは、哨戒にあたっていたワイバーンロード2騎であった。「あたご」と「きりしま」の砲撃により2騎は報告を送る暇も無く撃墜された*1。同じく哨戒にあたっていた戦列艦5隻も、瞬時に木っ葉微塵となる。
ル・ブリアス軍港に停泊していた戦列艦20隻も、海上自衛隊第2護衛隊群の砲撃によりすべて爆発炎上。パーパルディア側が戦闘の準備を始めた頃には海上戦力はすべて失われていた。

陸上戦力も、シオス王国のゴーマ空港基地から発進したF-2の爆撃により壊滅。戦闘開始から20分という記録的短時間で、アルタラスに駐留するパーパルディア軍は全滅する。
およそ一時間後、竜母ヴェロニア」所属のワイバーンオーバーロード部隊が駆けつけるも、彼らが見つけたのは戦列艦の残骸と焼け野原になった陸上基地だけであった。

そして、まだ朝の内に、あらかじめ暗号で作戦日を知らされていたアルタラス王国側地下組織が一斉蜂起。アルタラス島はアルタラス人の手に戻ることになる。コミカライズ版だと皇国兵が武装奮起を祭りの喧騒と勘違いをして、対応が遅れたのが描写されている。
戦力を失ったパーパルディア皇国アルタラス統治機構は降伏するが、圧政に怒れるアルタラス人たちの手で、統治機構職員の大半は私刑に遭うことになった

なおこの時、駐アルタラス軍は全滅前に「攻撃してきたのは飛行機械である」と本国に報告している。飛行戦力をワイバーンに頼るこの世界で飛行機械を作れるのはムー神聖ミリシアル帝国グラ・バルカス帝国日本国の4ヶ国*2だが、この時点でパーパルディア皇国は日本とグ帝にはそのような力があるとは思っていなかった。
そして、日本との国交を有するのはムーのみである事から皇国は、日本の背後にムーがついており、皇国に代理戦争を仕掛けているという疑念を抱く。
その疑いは、7月下旬にムーが自国の国民にパーパルディア国内からの退去を命じたことで一層強まった。

皇国上層部はムーの大使ムーゲを呼び出し、事の真相を説明するよう要求。しかし当然ながら、ムー側から見れば言いがかりでしかなく、皇国の斜め上の考察に唖然としながらも*3自国の関与を否定し、日本の真の力を説明。
国外退去に関しても、「調査の結果、日本の国力が神聖ミリシアル帝国を超えていると判断している」、「パーパルディアが日本に殲滅戦を宣言しているので、エストシラントが灰燼に帰す可能性があると判断したため」とまで言い放つ。
パーパルディア皇国上層部はこの時初めて、「文明圏外国ではなく極めて高度な科学文明を有する国家と戦争していること」、「自国が敗戦どころか亡国の危機である」ことを知ったのであった。*4
関連項目
歴史自衛隊パーパルディア皇国

※既存のコメントに返信する場合、返信したいコメントの左側にチェックを入れて下さい。
過去のコメント
  • 情報収集衛星(偵察衛星)で優先目標選んでJDAMかLJDAM落としてるのか?(Mk.82だと効率悪いし) -- SIG 516 (2018-01-06 15:50:00)
  • 91式爆弾誘導装置(GCS‐1)かもしれんが(精密爆撃した描写がないな) -- 名無しさん (2018-01-06 16:07:44)
  • パ皇が艦隊を再派遣しなかったのがわからない(竜母を失うのが嫌だったからか?) -- 名無しさん (2018-01-06 17:09:39)
    • それ(再派遣)がエストシラント沖大海戦じゃないの? - 名無しさん (2018-06-05 00:57:11)
  • 日本がムーの戦艦を持ってると思って攻撃部隊編成が出来ないと判断したからじゃない(アデムは、冷静に判断して戦力温存でいった) -- MQ-1C (2018-01-06 17:27:19)
  • 兵力の逐次投入を嫌った可能性は? -- 名無しさん (2018-01-06 22:49:47)
  • 戦力移動に時間がかかったんじゃね? 艦隊移動させるだけでも相当時間かかる&戦闘前に船底の貝除去等のメンテは必須。どちらかというと三ヶ月で全艦隊戦闘状態で集結させたパ皇国の官僚組織が凄い…… -- 読歩人 (2018-01-17 17:26:53)
  • ↑えっとアルタラスの次の戦いまでに、という意味ね。言葉足らずすみません。 -- 名無しさん (2018-01-17 17:28:25)
  • 後ろ二行は必要ないと思います -- 名無しさん (2018-01-21 14:10:48)

ここを編集
〔最終更新日:2023年10月08日〕
+ タグ編集
  • タグ:
  • 歴史
  • パーパルディア皇国

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年10月08日 13:30

*1 web版では二騎うちの一人、竜騎士アビスがアルタラスの戦いの最初の犠牲者になっていた。書籍では二人が最初の犠牲者となっている。

*2 しかも、古代遺物の発掘と再現とは言え端っからこの世界で飛行機械を曲がりなりにも作れたのはミリシアルだけで、残りの3ヶ国はすべて転移国家である。

*3 敗退を繰り返しながらも未だに日本に対する詳細調査を行っていなかったとは思わなかったため

*4 しかしこの情報は、皇帝ルディアスや第1外務局エルト等、政府や軍上層の一部にしか知らされず、現場に伝えられることは無かった。もっとも気付いた者もおり、続いてのデュロの戦闘では、日本の兵器を見た基地司令官ストリームが、「軍司令部がお粗末な嘘を吐いた」と愚痴をこぼしている。一方で第3外務局長カイオスは、ムーとの会談後に政府と軍部の動きがおかしいことに気付き、「日本の真の姿を知ったからだろう」と見当をつけていた。