エルト


パーパルディア皇国第1外務局長
web版と書籍だと性格どころか性別までも違う唯一のキャラクターとなっている。

書籍版では大きめの目をした女性。特典小説3-4によると黒髪黒目。傍目には若作りで、本人も若かりし頃の容姿には自信を持っていた様だが、目元のシワが隠せなくなりつつある年齢。政府高官故の多忙の為か未だに独身で、結婚願望はある様だが年齢的に半ば諦めつつある*1。冷静で感情を表に出す事はあまりない。第3外務局からの叩き上げで優れた外交手腕を持つ一方で軍事には疎いと自覚している。
第3外務局長カイオスはエルトが第1外務局課長補佐だった頃の上司であり、人事に優れたルディアスの抜擢でカイオスを飛び越えて現職に就いた*2
コミカライズ版では29話から登場。概ね書籍版を踏襲しており、ポニーテールで知的な印象を与える美熟女として描かれている。実は高松氏も書籍3巻の発売直後に明言こそはしていないが、エルトと思わしき人物のイラストを投稿したことがあり、上品な雰囲気が漂う美熟女といった見た目であった。
Web版では男性設定。作中の描写だと書籍版のように外交能力が高いようには見えず、レミールに𠮟責を受けるカイオスを見て僅かに笑みを浮かべるなど小物の印象が目立つ人物。ルディアスと会話したのを最後に物語から退場する。

レイフォルを滅亡させたグラ・バルカス帝国と、フェン王国に派遣された皇国監察軍をフェン沖海戦で破った日本国の調査を命じる。前者の調査は駐在外務官が死亡して現地の植民地化が急速に進んだために難航し、あまり情報は得られなかった。後者の調査は順調に進んでヴァルハルポクトアールからも有益な報告を得たが、その精査を誤り*3*4「侮ってはならないが恐れるほどでもない国」と誤認する*5。また、この間に情報局との合同調査でロウリア王国でのイノスパルソの暗躍を突き止め、ルディアスに両者を執り成している。

レミールの対日外交は、当初は皇族への遠慮からか半ば静観していた*6。しかし結果的にはこの態度が災いし、ムー駐在パーパルディア皇国大使ムーゲの警告*7ニソールハンスにより迅速に報告されたが折悪しくフェン王国の戦いの敗報が届いた事でその検証が棚上げされ、アルタラス島の戦い後にムーゲ本人から説明*8されてからは講和を望んだものの状況に寄与する余地は残されていなかった*9

カイオスのクーデター後、その外交手腕を尊ばれて新外務局の局長に就任*10。皇国解体後に旧属領73カ国との関係修復に成功するなど辣腕を振るい、後世に偉人として名を遺した。

コミカライズ版ではレミールに𠮟責されたカイオスを慰める描写が追加されるなど、書籍版よりもカイオスを思っている描写が多い。またレミールの行動に迷惑していることが明かされている。
更に原作でレミールの責任を追及する為に、カイオスに一歩的に詰められていたシーンが事前に示し合わせていたやり取りに変更されており、間接的ながらカイオスに協力していた。
関連項目
登場人物パーパルディア皇国ハンスニソールレミールカイオス

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過去のコメント
  • Web版では影薄い上小物っぽかったのに、すごく大出世したな -- 名無しさん (2018-01-03 22:46:14)
  • ムー大使の審問結果を皇帝に報告してる時にやや不敬な言動をしているのに咎められなかったこと、課長補佐からいきなり局長に抜擢という不可解な人事がされたこと、などから見て、もしかすると皇帝の愛人だったのかも・・・ -- 名無しさん (2018-02-03 07:01:03)
  • 咎められない位の実績と信頼がある、あまりにも憔悴していたので皇帝もあえて無視したとも考えられます。 -- 名無しさん (2018-02-03 09:52:10)
  • 皇帝は人事の天才で、売国行為以外には部下には寛大だからね。 -- 名無しさん (2018-02-03 10:03:00)
    • イノスとパルソの件も私財を投げ売って補填してたのとエルトのとりなしと国のために独断で工作していたのを理解していたから - 名無しさん (2019-06-24 11:04:53)
  • よくよく考えてみれば、コイツが日本の評価をきちんとしていれば パ皇帝 -- 名無しさん (2018-09-14 07:32:52)
  • ↑ぼこぼこに敗戦しなかったのにな -- 名無しさん (2018-09-14 07:34:03)
  • ↑まぁ、軍事の本職ではない外交官に詳細な戦力分析は無理だったでしょう。後、多分彼女の基に来る報告書は文字通り簡素化されていて、判断不可でしょうし。 -- 名無しさん (2018-10-30 21:49:53)
  • 伝言ゲーム的官僚制度では有能な人は割を食うという話の体現者 - 名無しさん (2019-05-24 06:32:26)
    • 元々軍事畑ではなく報告の簡素な軍事用語ではなく文字通り全滅、あるいは壊走しました。じゃイカれてるのかしか思わないしな…。 - 名無しさん (2019-06-24 11:08:43)
  • この方のお相手はシルガイアさんなんでしょうかね?何となくそんな気が。 - 名無しさん (2020-11-25 20:32:44)
    • シルガイアが海軍提督の同輩で名誉職の将官で彼女が外務局の長官なんで年齢的にもお互い40代か50代いかないぐらいだからで立場的にもお似合いだが、後々孫まで生まれてるので年齢的に子供作れるのか?と思う。 - 名無しさん (2021-01-20 01:07:59)
      • もっと若いやろ~。30代とか。 - 名無しさん (2021-06-18 00:29:38)
  • 遂に登場!……想像より若かった。てっきり眼鏡かけててもっと目つきキツイかと。声的には……うたわれのカルラ的な敦子さん?それとも孫市的なさやかさん? - 笠三和大 (2022-02-18 20:37:54)
  • ヤダ・・・(≡・x・≡)ものすごい美人・・・・・・・(*^^*) - 名無しさん (2022-02-19 00:11:55)
    • …正直、血筋以外はレミールを軽く上回っていそうな気が。ルディアスにはどうせ鼻の下を伸ばすならこちらにしておけと正座説教したい。 - 名無しさん (2022-02-19 09:44:50)
  • 見た感じ36歳から39歳ぐらいだな。40は越えていない感じ。 - 名無しさん (2022-02-19 10:16:52)
  • おっぱいがでかいな…と思ったらレミールはもっとおっぺぇでかかった - 名無しさん (2022-02-19 10:35:07)
  • なんやこの美熟女は。たまげたなぁ…。 - 名無しさん (2022-02-20 03:53:51)
  • 日本の化粧品使った後の姿出ないかなぁ - 名無しさん (2022-03-07 13:23:15)
  • エルトは双子で同名の男女の兄妹なんでしょうね。ウェブ版はブーメランの上級者で、ルディアスやレミールとは元冒険者の仲間、共和政時代の王太子党など数々の冒険を共にする。ルディアスは25年前のグ帝の重工業で働く社畜で、大恐慌の冬に路上で亡くなってから、パ皇の先代の家の八男に転生した。以上、バウケンの妄想でした。 - 「まさゑのバウケン」創始者 (2022-03-31 23:43:59)
  • 漫画版のエルトとカイオスの掛け合いすごくイイ・・・ - 名無しさん (2022-04-30 22:58:11)
    • 漫画版、パ皇国編の終わり近く、この二人のコマがありそう。 - 名無しさん (2022-05-01 12:42:06)
  • ムーが観戦武官を日本に送ったこと聞いた時のエルトの顔は,ガラスの仮面のオマージュかな - 名無しさん (2022-08-07 00:28:27)
  • 書籍を買って正解なキャラ設定、尻が良い、列強に一人はいる日本のヤバさを認識してるが発言権が無い中間職という。カイオスと故国復興させるからいいけどね。 - 名無しさん (2023-02-04 12:06:15)
  • エルト殿目の下クマ寝不足 - 名無しさん (2023-08-26 18:43:10)

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〔最終更新日:2024年09月26日〕

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最終更新:2024年09月26日 22:36

*1 「皇国民の生活向上に役立てるための実験」と称して入手した日本製化粧品を使ったおかげで容姿が若返り、思わぬ良縁が舞い込んで来た模様。

*2 カイオスは彼女の外交手腕を自身より上と認めており、地位への未練はあれど人事の妥当性は認めていた。

*3 これらの報告に記載された技術格差はパーパルディア皇国から見ればリアリティに欠けており信用されなかった。

*4 日本の防衛費が国内総生産の概ね1%になっている事から、大規模な軍隊を持っていないと判断した。

*5 まぁでも、普段の日本の事なかれ外交からすればエルトの判断もあながち間違いではない。このお人好しを一瞬にして真珠湾前夜にしてしまったのはほぼレミール1人のせいである。敢えて他に瑕疵があるとすれば、レミールをエルトやカイオスの上に着けてしまったルディアスの人事ぐらいか。

*6 実は作品を通して日本国の外交官と会ったシーンがない。

*7 私見として、「日本国はムーより強大であり、そのような国に戦争を仕掛ける勇気はない」と畏怖交じりに表明。

*8 一言でいえば、パーパルディア皇国は日本国に勝てない。

*9 日本国が講和条件として責任者(≒ルディアスレミール)の引き渡しを要求していたため。つまり彼女の職権を越えていた。

*10 彼女は自身を粛清対象と思っていたため、意外な起用だった。