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『トンデモ一行知識』をもっと楽しく読み込むためのガイド
【アリ】
アリが分泌するギ酸が強精剤として効果があることは有名だが、
最近の研究によるとリューマチ、B型肝炎にも効果があるという。
『トンデモ一行知識の世界』 P.185
ギ酸は、ヤマアリ亜科のアリが身を守るために分泌する毒液で、
人間にも毒。防腐剤や抗菌剤して使用される。
アリの成分を強精剤として売っているところはあるが、ギ酸が効くとは言ってなくて、
自分の体重の数百倍の獲物をも運ぶパワーに着目させることが多い。
アリ本体は栄養豊富だとして、沈痛や肝臓保護の効用を挙げているところもあるが、
医学的な根拠の確実性は不明。本当だとしても、ギ酸による効果ではないことは確か。
【白ヘビ】
白ヘビはアオダイショウの変種で、メラニンなどの色素がなくなったもの。
『トンデモ一行知識の世界』 P.185
「岩国のシロヘビ」とかに限定しての説明なら間違いではないが、
ペットショップで白ヘビとして販売されることの多いテキサスラットスネーク、
シロマダラといったルーシスティック (白い色をした個体。模様が全くないが
色素はあるので目は黒い)などには当てはまらない。
【カエル】
喘息にはカエルが効く。庭に出て、葉っぱの上にいる小さいやつをつかまえ、
石に軽く叩きつけて気絶させ、コップの水に浮かべてそのままグッと飲む。
声をよくするために、昔の歌手などは皆これをやっていたそうで。
トンデモ一行知識の世界』 P.186
喘息や扁桃腺の腫れなどが主な効能とされているナメクジの方が、まだありそうだけど。
ナメクジだったら、のどにいいからと飲む歌手がいるとか、のど飴の代わりにするとか、
(真偽はともかく) そのように話されることは少なくないようだ。下に引用したサイトに
ある通り、「蛞蝓という字は『虫』に『舌』」であることからの連想が影響しているのかも。
カエルの方は、皮膚から分泌される蟾酥 (センソ) は毒液であるが、強心性ステロイド
成分を含み、古くから六神丸のような強心・心臓不調の救急薬に使われている。
蟾酥が心臓性喘息の薬の成分となることもあるが、喘息の歌手ばかりだったわけでは
ないだろうし、蟾酥をとるのは体長 11cm 程度のヒキガエルからだから、コップに入れて
飲めるようなものではない。
2ちゃんのスレでは、カエルの脂がのどに効くという指摘もあったが、雪蛤だったら中華の
食材になっているのだから、そちらを食べればいいだろう。
もちろん、理屈に合わない民間療法も存在するだろうが、「昔の歌手などは皆これを
やっていた」ような事態を発生させるには、よほど強力なガセビア源でもなければ無理。
しかし、歌手が「声をよくするために」カエルを丸飲みという話は、都市伝説としてすら
伝わっていない。
そもそも「庭に出て、葉っぱの上にいる小さい」カエルをつかまえて飲むということ自体、
季節や天気が限定され過ぎて、たまにしかできまいとも思うのだが。
【ニワトリの血】
お隣の中国ではつい何年か前、ニワトリの血を血管に直接注射する
という乱暴きわまる健康法がブームになったことがあった。
『トンデモ一行知識の世界』 P.186
そんな話は残っていない。「ニワトリの血」とか血に関するものはもちろん、そもそも
中国の健康法関係で、注射を使うもの自体がほとんど見当たらない。少なくとも、
日本で紹介されるようなものは、注射は西洋的な医療で、中国などの東洋医療や
健康法と対比させる感じ。
漢方生薬成分を注射する療法か、1990 年代半ばに中国で流行ったという有償献血
(売血)、または世界市場にでまわる血液凝固抑止剤ヘパリンの多くが中国製や
中国産原材料であることあたりからの混同ではないか。
極一部の頭のおかしい人がやっていたかもしれないが、ブームと言われるほどの記録は無い。
【鳩パック】
ヨーロッパに戻って、イタリアの貴婦人たちは昔、美容とお肌の健康のため、
鳩パックというのをやっていた。生きた鳩の腹を割き、それをそのまま顔に
ペッタリと貼りつけるのであります。どひゃー、という感じだが、美しくなりたい
という欲望のためなら、女性は何だってやっちゃうのである。偉いなあ。
『トンデモ一行知識の世界』 P.186〜P.187
凄い美容法があったものだと思うが
この本の記述を信じてネットに書いているページ以外に
この美容法に触れたページが存在しない。
ちょっと信用おけない話題。
これだけ異質な美方法が本当にあったのなら
他の人も、別の文献からネタにしていても良さそうなのだ。
どこかの戦後すぐのエログロ雑誌の適当な記事を真に受けたか?
【目】
人間の目は0.003秒よりも速く消えるものは見ることができない。
『トンデモ一行知識の世界』 P.187
「見ることができない」というより「認識することができない」ではないかと。
0.03秒はサブリミナル効果の数値 (と言っていいのか?) だけど、0.003秒だとさらにその 1/10。
0.1 秒を疑問視する人もいて、0.017 秒もあれば「何か表示された」ぐらいは認識できると
主張する映像関係者の人もいるけど、0.003 秒ともなると、その1/5 以下だし。
どこから出てきた数字なのか、引用の方法しらない俊ちゃんなので教えてくれないと思うが。
【鏡】
メスのミヤコドリに鏡を見せると、鏡の向こうの自分に激しく攻撃をしかける。
『トンデモ一行知識の世界』 P.189
ミヤコドリ、それもメスに限定する意図が不明だし、読者をミスリードするだけでは。
ジョウビタキなんて、「ヒッヒッヒ」と鳴きながら、自分が映っている車のミラーを蹴り続ける。
キセキレイも車のミラーに向かって威嚇。
熱帯魚も「鏡を見せると威嚇」「エラの裏側の赤いところまで見せて」
そもそも、鏡に映る自分を「自分」だと認識できる動物の方が少ない。
ヒトの他はチンパンジーなどの霊長類 (ゴリラはダメだったという話も)、イルカなど。
割と最近、アジア象についても確認された。
鏡が水平に置かれていれば、昔から水鏡というものがあったので、どの動物も
適応できているんだけど、という話もあるが。
なぜ「メスのミヤコドリ」限定の話なんだろう。
ニフティに掻き込まれたままなんだろうけど。
【お金】
十二〜十七世紀の日本では、中国の銅銭を大量に輸入して
自国のお金として使っていた。
『トンデモ一行知識の世界』 P.190
12 世紀、平清盛の時代からというのは正しいとして、15 世紀の足利義満の頃に、
中国が国内の貨幣不足を理由に輸出禁止を決めてしまっているから、「十七世紀」
というのはガセ。
そもそも中国銭が大量に輸入されるようになったのは、貨幣不足もあっただろうが、
当時の中国が日本より銅安・金高であり、その中国の相場を適用した交換により
多額の利益を得られたから。[1] しかし、15 世紀になると、金と銅銭の価格比が
日本・中国ともにほぼ同じになったので、貿易のうまみはなくなり、日本からの主な
輸出品が日本刀に変わったところでの中国の輸出禁止措置だった。
ただし、貨幣需要の高まりという国内事情のため、朝鮮、琉球、安南(ベトナム)
からの銭貨の輸入は続けていたそうだ [2]。
また、輸出禁止措置の後も密貿易により大量に中国銅貨が流入していたとしている
資料もある [3] が、それでも室町末期、日本輸出専用銅貨の永楽通寳の頃には
大量の供給はなくなったとしているので、「大量に輸入」はせいぜい 16 世紀まで。
江戸幕府が永楽通寳を通用禁止としたのが 1608 年だった [4] から、大量の輸入は
室町中期、15 または 16 世紀まで、自国のお金として流通していたのは江戸初期、
17 世紀までと書いたならばガセにはならなかったと思うが……。
【のどスプレー】
人前や放送を通じて話をする、声を使う人々の職場にお邪魔して、必ず
見かけるのが、 あの、のどに直接シュッ、とスプレーする方式の消炎剤。
〈略〉
成分は一般のうがい薬に含まれるポピドンヨードで、何も新しいものは
含まれていないが、 のどに直接、という方式がうけて、隠れた大ヒット
商品になっているそうだ。
『トンデモ一行知識の世界』 P.195〜196
× ポピドンヨード ○ カミツレ または アズレンスルホルン酸ナトリウム
ポピドンヨードは、イソジンなどに含まれているのどの薬だけど、効能は殺菌作用。
「消炎剤」といって消炎作用を強調するなら、カミツレ (カモミール) か、それを由来
とするアズレンスルホルン酸ナトリウムの方をあげるべきであっただろう。こちらは、
耳鼻科でもらう薄紫色のうがい薬などに入っている成分。
のどスプレーにも、のどぬ〜るスプレーのようにヨウ素の殺菌・消毒作用を売りと
するものと、龍角散 AZ のどスプレーのようにアズレンスルホルン酸ナトリウム
(カミツレ由来) を主成分とする消炎薬があるので、のどスプレーの「成分は一般の
うがい薬に含まれるポピドンヨード」と、のどスプレーはどれでもポピドンヨードが
主成分のような書き方は、消毒と消炎の問題を抜きにしても少々変だともいえる。
【イワシ】
イワシの語源は「ヨワシ(弱し)」。死にやすい魚のため、こう名づけられた。
『トンデモ一行知識の世界』 P.197
「ヨワシ(弱し)」は合っているけど、「死にやすい魚」だからでいいのかな。
「傷みやすい」とかじゃなくて?
【キツネザル】
マダガスカル島にいるキツネザルは、舌が上下に二枚ある。
大きい舌は、物を食べるときに、小さい舌は毛をなめるときに使う。
『トンデモ一行知識の世界』 P.197
「櫛歯の掃除用」という説は見つかったが、「毛をなめる」説は見つからず。
【広告】
昭和三十六年に、全ページが広告の『コンシューマー』という雑誌が
創刊されたが、誰も買わず、すぐにつぶれた。
『トンデモ一行知識の世界』P.200
1961 年に創刊され、1966 年の 9 号まで続いた雑誌を
「すぐにつぶれた」と言ってしまうのは不適切。
また、本当に「誰も買わず」と表現するのが適切な雑誌であったならば、
40 年以上も経った現在、ネットの古書店からそれなりに入手可能な状況
であることの説明がつかない。
【記憶】
人間は一日に六億のことを覚えることができるが、
その六十パーセントは すぐに忘れてしまう。
『トンデモ一行知識の世界』 P.201
「六億のこと」が何をどう数えて「六億」なのかは不明。
また、具体的な期間を設定することなく「六十パーセント」と書いても、
情報としては意味がないだろう。
どの時点でか、忘却率が 60% のときは来るのだから。
「すぐに忘れる」というのが、短期記憶のことを指すならば、
保持できる情報は視覚で7±2 (5 から 9) チャンク (chunk)、
触覚で 5±1 チャンク程度。忘れてしまうのは、そのうちの 60% ならぬ 90%。
長期記憶の方ならば、エビングハウスの忘却曲線というものがあるが、
こちらは 20 分後に 42% の忘却で、1 時間後に 56%、1 日後では 74% とされる。
「六十パーセント」に近い数値は、この中では 20 分後の
(忘却率でなく、その逆の) 保持率の 58% か。
【ネコ】
ツメを強力な武器にするのは、ネコ族と人間の女だけである。
『トンデモ一行知識の世界』 P.203
「ネコ族」という分類上の言葉はない。ちなみに猫は、
「動物界 脊索動物門 哺乳綱 食肉目 ネコ科」の「ネコ属」であって「ネコ族」ではない。
唐沢俊一が示す「ネコ族」が「ネコ属」の表記ミスならば、
豹、虎、ライオンは 「ヒョウ属」なので、これらの動物はツメを武器にしないということになる。
さらに、引っかきの代表である猿や、鋭いツメを武器にする熊はどうなるかといえば、
前者は霊長目で後者は食肉目のクマ科であるから、唐沢俊一説では、
これらもツメを強力な武器にしない動物となってしまう。
この雑学は、酒場でオッサンがガハガハ笑いながらいうレベルのヨタ話ではないかと。
【弘法大師】
いろは四十八文字」「豆腐」「風呂敷包み」は弘法大師が発明した。
『トンデモ一行知識の世界』 P.205
いろはは、昔は弘法大師説が主流だったが、今は言語学的に否定されている。
豆腐は、弘法大師絡みのエピソードはあるものの、中国起源とするのが通常。
風呂敷については、そもそも弘法大師との接点が見つからなかった。
江戸時代など、大昔はとにかく権威付けのためなのか「なんでも弘法大師が」というモノが多かった。
日本全国で弘法大師は温泉を噴き出させ、病人を直し、川の流れを変えている。
そのレベルの知識。
【求愛の声】
イギリスの動物学者の著した『猿語辞典』によると、若いオス猿のメスに
向かっての求愛の声は“オオズーセイ”。
『トンデモ一行知識の世界』 P.206
『猿語辞典』って、猿は言語をもたない (サインとして交わす動物的音声記号はあっても)
のでは。猿は毛づくろいなどでコミュニケーションをとっているんじゃなかったっけ。
人間は直立歩行するようになって口腔、喉頭、咽頭の筋肉を発達させて、様々な発音が
できるようになった というけど、猿はどうだろう、“オオズーセイ”とか発音できるのか?
『猿語辞典』が何かの冗談本というならまだしも、「イギリスの動物学者の著した」としか
書いてないしなあ……と思ったら、リチャード・バートン卿 (Sir Richard Burton) が、ペット
の猿を観察したり話しかけたりした成果をまとめた Simian Dictionary というものがあった
という話を見つけた [4]。ただし、これには約 60 語のリストがあったとのことだけど、残念
ながら焼失してしまい情報が残っていないようなので、『猿語辞典』がこれのことならば、
“オオズーセイ” はガセの可能性が高い。
たとえ本当だったとしても、唐沢俊一のこの一行知識だけ単独で見ても、面白くも何とも
ないという問題もあるが。
【表題】
表題の一行知識はフランスの生理学者ルネ・デュボスがその著書
『健康という名の幻想』 (紀伊国屋書店)において、言ったものである。
『トンデモ一行知識の世界』 P.209
『健康という名の幻想』ではなく『健康という幻想』という書籍。
デュボスの別著書『理性という名の怪物』との混同と推測される。
【人間の体】
人間の体が病気や苦闘から完全に逃れることは、ほとんど不可能である
『トンデモ一行知識の世界』 P.209
単なる文章の表題としてのみ見るのなら特に問題はないが、
唐沢俊一本人が「表題の一行知識は」と書いているため、
著者はこれも一行知識の 1 つと数えているものとわかる。
一行知識にも雑学にもなっていないと思うが。
【神】
キリスト教においては、人々はかつてははるかに神に近かった。
それ故に、聖書に登場するノアやモーゼなどという人々は皆、
神と直接話をすることができ、また体格もいまとは比べものに
ならないほどよく、寿命も長かったという。
『トンデモ一行知識の世界』 P.211
「人々はかつてははるかに神に近かった」から、「神と直接話をすることができ」
につなげるのに、「ノアやモーゼなど」でくくるのは不適切では。アダムの息子の
カインは神と直接会話していたし、洪水後にノアだけでなく息子たちも神の声を
直接聞いているが、モーゼの頃になるともう、神と話すのはモーゼだけで、他の
人々は直接神の言葉を聞いたり神と話したりはしていない。
「寿命も長かった」というのは、ノアが 950 歳、モーゼが 120 歳まで生きたと
聖書にあるのでよい (この 2 人が同時代人と比べ特別長命だったようにも
書かれてない) として、この頃の人たちの体格がよかったという記述はない。
ノアの洪水で滅ぼされたとされる天使と人間との混血、ネフィリムと混同して
いるのではないか。
【富士山】
富士の名はアイヌ語で火を表す「フンチ」が起こり。
昔、火を噴く富士山を見て、ふもとに住むアイヌ人が名づけたもの。
『トンデモ一行知識の世界』 P.212
「アイヌ語で火」を語源とする説は、イギリス人宣教師ジョン・バチェラーのもの。
それを受けてアイヌ語説が支配的な時期もあったが、
あくまで「フチ」を語源だとする説であって、
「フンチ」説をとなえた者はいなかったわけだが。
そのアイヌ語の huchi というのは、火ではなくお婆さんの意味という話もあるが。
アイヌ語の huchi が語源という説は、金田一京助が、
「ハ行音でフジとなる為には、その語頭音は必ずやpかf」でならなければいけないとし、
「国語の音韻史を無視した失考」であると、1932 年の時点で否定している。
現在は、「富士」の語源はアイヌ語ではなく倭語というのが定説になっている。
唐沢の本で「〜という説があった」で良かったのに、決定した語源かのように
している段階でアウト。
【ウクレレ】
ウクレレとはハワイ語でノミの意味である。
『トンデモ一行知識の世界』 P.216
×ノミ
○飛び跳ねるノミ
まあ、この一行知識は「B・ハーストンとJ・ドーソンによる『超辞苑~新・眠られぬ夜のために』(新曜社)」
からの引用だという記述があるんだけど、真偽についての注釈をつけているわけでもなし、
文責は唐沢俊一にもあるだろうということで。
【イギリス人】
同じイギリス人の書いたものでも、しみじみと味わい深い雑学を山ほど
披露してくれるのは、ピーター・ブッシェル著『倫敦千夜一夜』 (原書房)
である。
『トンデモ一行知識の世界』 P.219
ロンドンはまた、犯罪者のメッカでもあった。かの切り裂きジャックが
もっとも有名だが、ニール・クリームという、女性を毒殺することに限りない
愛着を持った男もいた。この男がニューゲイト監獄で絞首刑になったとき、
街ではこういう歌が流行ったという。
「ひもに吊られて /良くなる(長持ちする)ものは /ベーコンだけじゃないんだよ」
『トンデモ一行知識の世界』 P.220 〜 P.221
トマス・ニール・クリーム (Thomas Neill Cream) は、確かにストリキニーネ入りカプセル
で 4 人の女性を毒殺したけど、他人を人殺しだと非難する手紙を書きまくったり、隣人を
強姦犯だろうと脅迫したり、他にもいろいろ「愛着を持った」ことがあった模様。
最初に2ちゃんねるのスレでの指摘 (Read More 参照) の通り、「ひもに吊られて良くなる
(長持ちする)ものはベーコンだけじゃないんだよ」は、クリームとの関連が今ひとつ不明
だったし、いくら探してもこのような戯れ歌、流行歌についての情報が見つからなくて、
マザーグースで検索してもダメだった。
……歌が見つからないのも道理で、『倫敦千夜一夜』 P.228 によると、「ひもに吊られて」
うんぬんは、クリームの死体を綱を切って降ろしたときの看守のつぶやき。街でそんな歌
が流行ったなどとは書かれていない。
要するに、「街ではこういう歌が流行った」の真偽以前の問題で、『倫敦千夜一夜』に、
「こういう歌が流行った」と書かれているかのように紹介したこと自体がガセ。
また、前半で切り裂きジャックに言及しながら、クリームの最後の言葉が "I am Jack..."
だったこととかを無視するのは、興味深いネタに対するいつもの唐沢スルーの法則の
発動ではあるが、元ネタの『倫敦千夜一夜』ではちゃんと言及されていた。
最終更新:2017年06月01日 10:20