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トンデモ一行知識の逆襲(P.041〜060)

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『トンデモ一行知識』をもっと楽しく読み込むためのガイド

トンデモ一行知識の世界 P.001〜020 P.021〜040 P.041〜060 P.061〜080 P.081〜100
P.101〜120 P.121〜140 P.141〜160 P.161〜180 P.181〜220
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【閻魔大王】

盆と正月の十六日間は閻魔大王の休息日である。
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.41

×盆と正月の十六日間
○盆と正月の十六日

「十六日間」とは何月何日から何日までのことなのだろうかと疑問に思って調べてみたら、
閻魔大王の休息日 (閻魔斎日) は 1 月 16 日と 7 月 16 日。地獄の釜が開く日とされる。
どこかに「盆と正月の十六日」と書かれていたのを、
「盆と正月の十六日間」にしてしまったのではないかと推測。


【源義経】

義経が駆け降りた「一の谷」の傾斜角度は60度。
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.42

上段の崖が 28 度、もっとも勾配の急な蟻ノ戸という岩場が 35 度くらい。

まあ確かに、絵や写真によっては、「傾斜角度は60度」といいたくなるのもわかるものも
あるけれど……しかし、本当に 60 度だったら、馬で降りるのは物理的に不可能だろう。
30 度でも、なかなか難しいとのこと。

しかし、義経らによる鵯越の逆落しは、実現不可能な嘘や伝説の類いとは解釈されては
いない。


【イーデス・ハンソン】

半村良のペンネームはイーデス・ハンソンからとった。
『トンデモ一行知識の逆襲』P043

唐沢俊一本人も (信用度40%) などと書いて逃げを打っているが、実際にガセ。
半村良が作家になる前にバーテンをしていた時に考え出したペンネームで、
名前を使い始めた 1962年時点ではイーデス・ハンソンというタレントは無名。


【サンリオ】

サンリオの社名は、社長が山梨県の出身で「山梨の王」になるとの
志から「山梨王(サンリオ)」と名付けられた。
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.45


サンリオの公式サイトには「スペイン語のSan Rioに由来」との「代表取締役 辻 信太郎」の言葉があり、
唐沢本人がスーパーバイザーをつとめていた「トリビアの泉」では、「ガセビアの沼」送りになったネタ。

ガセビアの沼No.003 「株式会社サンリオの社名は山梨県出身の創業者が
『山梨の王になりたい』と『山梨王(サンリオ)』と名付けたことからきている」というのはガセ

サンリオの社名は諸説あるというのはわかるんだけど、同じ「サンリ」は山梨の音読みとする説でも、
「オ」は単に語呂がよいからつけたという説と比べると、「オ」は「王」説の方はやや根拠薄弱だし、
本当に「『山梨の王』になるとの志から」つけたとするなら、1970 年代後半の時点で既に、
創業者が「王」だといっていないのは腰が引け過ぎ (?) では。


【嵯峨島譲?】

宇野鴻一郎は推理ものを書くときは嵯峨島譲というペンネームになる(犯人を“さがしましょう)”
『トンデモ一行知識の逆襲』P047

嵯峨島譲じゃあ「さがしまじょう」。
正解は「嵯峨島昭」。
しかしミステリー作家のペンネームでこの話が出たら
「佐賀潜(さがせん)」辺りの名前も出てきて良さそうなのに、そこに触れない。
ってのは、何も知らないって事なのかなあ。


【つのだ☆ひろ】

つのだ☆ひろの「☆」は本名である民博の「民」が崩れたもの。
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.48

× 民博
○ 博民
「☆」については、名字と名前の区切りをわかりやすくするために
「つのだ・ひろ」とか「つのだ★ひろ」とか名乗っていた時期もあったけど、
黒星は縁起が悪いというので「☆」に変えたとのこと 。

「『民』を行書で書くと☆の形に近い」からというのが
「☆」に決めた理由のひとつだったとしても、
星の形が民の行書体からきたものなら「☆」の前に
「★」 を使っていた時期があることの説明がつきにくいので、
「『民』が崩れたもの」も間違いに数えていいんじゃないかと。


【片平なぎさ】

片平なぎさの芸名は、彼女の父親がトイレの中で思いついたもの。
『トンデモ一行知識の逆襲』P.050

×芸名 
○本名
真偽はともかく、片平なぎさの父が「トイレで水を流したときの音を聞いて思いついた」
という話があるようで、唐沢俊一はそれを、「トイレの中で思いついた」と
劣化コピーさせたのだろうけど。

でも、「片平なぎさの芸名」と書いた時点で間違っているから。
本名ですよ、片平なぎさ。

[トンデモない OLD>http://tondemonai2.web.fc2.com/853.html]]

【ネッシー】

ネス湖のネッシーの仮の学名は、「ネシテラス・ロムポブ・テリックス」である。
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.51

×ネシテラス・ロムポブ・テリックス
○ネッシテラス・ロンボプテリクス または ネッシテラス・ロンポプテリウス

「ネッシテラス」が「ネシテラス」、「テリクス」「テリウス」が「テリックス」は、
表記の揺れの範疇でよいとして、
「ロムポブ・テリックス」とはまた奇妙な場所に「・」を入れたものだし、
「ボプ」となるべきところが「ポブ」となってしまっている。

ネッシー (Nessie) の学名は Nessiteras rhombopteryx。
英語版 Wikipedia の Loch Ness Monster の記述によると、
菱形のひれをもつネス湖の怪物という意味のギリシャ語とのこと。

この学名を提案し Nature 誌に掲載したのはピーター・スコット卿 (Sir Peter Scott) 。
ネッシーを保護対象の動物にするには学名が必要ということで、
実在が確認される前ではあるが学名の方を先につけた。

しかし、それと同じ 1975 年 12 月に、この Nessiteras rhombopteryx という名前は、
「Monster hoax by Sir Peter S」――つまり「ピーター・S 卿による巨大悪ふざけ」の
アナグラムになっていると指摘されてしまった。


【キツネ】

狐に憑かれた者の鼻筋は必ず曲がっている。
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.53

狐憑きが本当にあるものかどうかという問題はおいといて、「鼻筋は必ず曲がっている」
などと、鼻柱隔湾曲症の人にはいい迷惑ではないかというようなことが書いてある資料は
見つからなかった。そのため、ネタ元の見当はつかないのだけど……。

狐の顔のイメージからすると、むしろ鼻筋の通った方がそれっぽい感じがするというのは、
そこそこ共有されているイメージ。「狐憑き 鼻筋」あたりでググると、たいていは「鼻筋が
通っている」の方が出てくるし。少なくとも「必ず曲がっている」は、なしだろう。


【プリニウス】

大博物誌という著作を残した古代ローマのプリニウスは、
その本の中に、二日酔いの特効薬をいくつか列記している。
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.54

×大博物誌
○『博物誌』

まあ小ネタだけど、何も勝手に「大」をつけなくとも。
「大博物誌を残した」や「大博物誌というべき著作を残した」などならまだしも、
「大博物誌という著作を残した」では、間違いではないかもとは言いにくい。
「大」の有無で、検索にヒットするサイトもだいぶ違うし。


【エジソン】

エジソンの特許第一号は「自動投票機」。
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.54

×自動投票機
○自動投票記録機 または 電気投票記録機

小ネタ。「電気投票集計機」ということもあるし、単に「投票記録機」と表記されることも。

投票それ自体を自動化するわけではないだろうし、どんな発明だっけと思ってググったら、
「自動投票機」という言い方自体ほとんど使われていなくて、2ちゃんねるの一部のスレ
などがヒットするくらい。

唐沢俊一の「一行知識」のように補足説明もないようなところで、「自動投票機」とだけ
書かれても、読む側としては、ちょっと困る。

ちなみに、投票を電気的に記録してすぐに結果がわかるようにした、この「投票記録機」
は、牛歩戦術ができなくなるということもあってか議会では採用されなかったとのこと。
次に特許をとった株式相場表示機の方は好評で、エジソンが財をなすきっかけとなった。


【エジソン】

エジソンは居眠りしている従業員を爆発音でたたき起こす装置を作り、
 「死体復活マシン」と名付けた。
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.55

この「死体復活マシン」を英語でいえば「corpse reviver」 (同名のカクテルあり) で、
発明者はエジソン本人ではなく、ラボにいた助手の一人 (one of the laboratory assistants)。
発明者や命名者の名は、特に伝えられていないようだ。

もの凄い音で従業員を「たたき起こす装置」なのは間違いないけど、
「居眠りしている従業員」が対象というより、仮眠を数時間とった後の従業員が
寝過ごさないようにするものだったらしい。
"Menlo Park Reminiscences" に描かれている図もあわせて見ると、
石鹸の木箱 (昔ながらのオリーブ石鹸が入っているような大きめのサイズ) に歯車と
ハンドルをつけた装置で、起こす役の者がハンドルを回して音をだす。寝ている人間を
起こす威力は超強力だったとか。


【頭取】

都市銀行のトップは「頭取」。第二地方銀行、信託銀行のトップは「社長」。
『トンデモ一行知識の逆襲』P.058

代表者が頭取を名乗るのは都市銀行、地方銀行、第二地方銀行の普通銀行。
法律等で決まっているものでもなく慣習的なもので、
かつて都市銀行である三井銀行のトップが「社長」を名乗っていたような例外もある。


【スヌーピー】

漫画『ピーナッツ』の主人公はチャーリー・ブラウンではなく、
スヌーピーであると法律で決められている。
『トンデモ一行知識の逆襲』 P.58

著作権についての勉強をせねばと思い、何冊かの本を買って読んでみた。
中で最も“笑えた”ものが同文館というところから出版されている
『知的所有権法基本判例〈著作権〉』 という本だった。〈略〉
法律用語という特殊なものを使用して、日頃われわれが親しんでいる
マンガやテレビ番組を定義するとこのようになるのかという、
別世界からの視点が非常に新鮮であったわけだ。〈略〉

×同文館
○同文舘
で、その本には多分「スヌーピー」からみの著作権関係の裁判について載っていて、
その裁判での定義に「主人公『スヌーピー』」とあるらしいというのはよいんだけど。
その「スヌーピーが主人公と法律で決められている」という根拠が

このような法律による、いろいろなマンガの定義を見てみよう。〈略〉
愛らしい子犬として特に親しまれている主人公「スヌーピー」のほか、
「ライナス」、「チャーリー・ブラウン」、「ルーシー」、「ペパミントパディ」「ウッドストック」等の
キャラクターが登場する一回分四こまないしそれ以上のこま数からなる連続漫画。(『ピーナッツ』)

という文章から、唐沢俊一が導き出した答えらしい。
その文章の中に”主人公「スヌーピー」のほか”とあるので
法律に関する文章でそう書かれているので、主人公はスヌーピーと定義されている。
という事らしいのだが....。
唐沢俊一は大真面目に、「法律で決められている」と信じてるみたいなんだけど。


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最終更新:2017年05月29日 16:10