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トンデモ一行知識の世界(P.161〜180)

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『トンデモ一行知識』をもっと楽しく読み込むためのガイド

トンデモ一行知識の世界 P.001〜020 P.021〜040 P.041〜060 P.061〜080 P.081〜100
P.101〜120 P.121〜140 P.141〜160 P.161〜180 P.181〜220
トンデモ一行知識の逆襲 P.001〜020 P.021〜040 P.041〜060 P.061〜080 P.081〜100
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【ダッチ・ワイフ】

ダッチ・ワイフの「ダッチ」は「オランダの」という意味。
『トンデモ一行知識の世界』 P.162

「オランダの」というのは、言われなくてもわかっていますって……。
なぜオランダ(またはオランダ人)かというのが、雑学本でネタにすることでは?
オランダ人が本国から呼び寄せた妻が出入りOKとなった後でも、
出島にいる女は遊女のみだった時代のイメージが強くて、
ダッチワイフに性的な意味が付与説
抱き枕が “ダッチワイフ” と呼ばれていたことによるものとする説
英蘭戦争で負けたことを恨みに思ったイギリス人の腹いせ説
――とか、いろいろあるようなのに。


【墓掘り人夫】

イギリスの墓掘り人夫アルディソンは、三歳の幼女から六十歳の老女
までの死骸を墓から掘り出して屍姦した。
『トンデモ一行知識の世界』 P.163

アルディッソンでもググって見つかる資料は少ないけれど、墓掘りやネクロフィリアで
アルディソンを捜したときのゼロという結果よりはましかと。

×イギリス ○フランス
×アルディソン ○アルディッソン
×屍姦した ○収集した

掘り出した死体を持ち帰って納屋に飾ったりはしたが、屍姦を含む性器による
接触はまったく行わず、ときどき愛撫するだけだったそうだ。

13 歳の美少女の首がお気に入りで、ミイラ化したその首を「フィアンセ」と呼んで
大切にしていたとか、女性なら何でもよいと収集していたが足が一本しかない少女
の死体だけは後で捨ててしまった。脚 (ふくらはぎ) フェチだったから――などという
独特のエピソードもあっさりスルー、と。


【ディズニー】

ウォルト・ディズニーのマンガが世界で売れているのは、
アメリカ政府がひそかに後押ししているからである。
あのマンガの中には必ず、アメリカ帝国主義賛美のメッセージが含まれており、
そのマンガを読んだ子供たちの意識下に、
拝金主義とアメリカへの従属を刷り込むのである。
……これは『ドナルド・ダックを読む』というタイトルで晶文社から出版されている
チリ人A・ドルフマンとA・マテラールの共著の中にある陰謀論だ。
確かにディズニーのマンガの中にはアメリカ的生活が描かれているが、
それはディズニーのマンガ作品の多くがアメリカを舞台にしているのではないか、
といった見方をこの本はとらない。
すべてには深い深い裏のアテコミがあるのだ。
たとえば、ドナルド・ダックの甥っ子たちヒューイ・デューイ・ルーイの帽子の色は、
よく混同されて入れ替わったりする。
単純な印刷ミス(何しろ三つ子だから顔がソックリなのだ)によるものととるのが
フツーだろうが、この本はそれを「キャラクターの個性を不鮮明なものにすることによって、
読者である子供を情緒不安定にする」陰謀であると推測するのである!
『トンデモ一行知識の世界』 P.165

×マテラール
○マトゥラール
で、アリエル・ドルフマンはチリ人でよいとして、
マトゥラールはベルギーの社会学者だそうだけど。

本の内容の要約も、唐沢俊一によるそれで正しいのかどうか不安になってきたり。


【110番】

ワシントンの“110番”は(444)1111番、パリは17番、アムステルダムは222222番。
『トンデモ一行知識の世界』 P.167

アメリカの 110 番は 911。ワシントンも例外ではない。
以前は 999 を使用していた地域は存在するが、
「(444)1111番」というのはどこからきたものか不明。
現在のヨーロッパでは共通の緊急通報用電話番号の 112 が使用されていて、
フランスの 110 番は 17番 または 112番、オランダは 112番で、
昔の緊急番号 (222222 ではなく 06-11) は 1998 年に廃止されていて使用できないとのこと。
なお、世界各国の緊急通報用電話番号は、
英語版の Wikipedia に詳しいがオランダは見当たらなかった。
http://en.wikipedia.org/wiki/Emergency_telephone_number


【トイレ】

女性用のトイレが男性用のトイレより落書きが少ないのは、
化粧直しなど男性よりトイレですることが多いからである。
『トンデモ一行知識の世界』 P.169

化粧直しなどにかかった時間は、トイレの平均滞在時間に上乗せされるだけだろうし、
トイレの落書きは主に個室だから、個室での滞在時間とやることの多さの方が影響されるだろう。
そもそも女性の方がトイレ滞在時間が長いとされる。
というか、そんなことより何より、「こんなの雑学じゃねえ」と言いたい。


【尾崎紅葉】

尾崎紅葉の弟子は樋口一葉や小栗風葉のように、
皆、名前に「葉」の字がついている。
『トンデモ一行知識の世界』 P.170

「葉」が付いていない人もいる。というか、同じ本の45ページに唐沢俊一は
尾崎紅葉の弟子として泉鏡花(畠芋之助)がいる事を書いているのを
忘れちゃったのかね?
尾崎紅葉の弟子に「葉」の文字が付いている人は何人かいるけど、
紅葉門下の四天王と言われた小栗風葉と柳川春葉は「葉」が付いているが、
残りの二人、泉鏡花と徳田秋声なので、四天王の場合で50%。

そして決定的なガセは樋口一葉は尾崎紅葉の弟子では無い。
作家を目指している樋口一葉に尾崎紅葉を紹介してやろうという話が
あったが、樋口一葉がそれを断ったという話はある。


【ペッサリー】

紀元前十七世紀のエジプトでは、
アカシアの粉を布にふくませたペッサリーがよく使われた。
『トンデモ一行知識の世界』 P.171

女を1年か2年、ないしは3年孕ませない様にする処方
ほどよい量のアカシアとなつめ椰子を蜂蜜を少し入れて細かくなるまで摺る。それを
混ぜた物をやわらかい綿につけ、隠しどころに入れる(エーベル医学パピルスより)

古代エジプトの女性はワニのフンでペッサリーみたいのものを作って、避妊をしようとした
そうです。同じくエジプトの話ですが、リンネル地で作ったタンポン状のものに、アカシヤの
樹液を発酵させた液体に漬けてから使用したそうです。紀元前1200年頃から、とにかく
異物を膣の中に入れて、なんとか避妊ができないか、試行錯誤したようです。例を挙げる
と、はちみつ・岩塩・レモン・植物の葉・・・

人類最初の膣内避妊薬は、今から約3800年前に古代エジプトで既に考案されてい
ました。紀元前1850年に書かれた「ペトリ・パピルス」によれば、一つにワニのフンを
糊状の物質で丸めて、膣内に挿入するものでした。また、ハチミツと天然炭酸ソーダを
膣内に挿入する方法もありました。単に迷信と一笑にふす訳にもいかないようで、結構
科学的根拠があるようです。ワニの糞や炭酸ソーダは弱アルカリ性で、精子を無力化
させる働きがあるのです。

最初の引用にある「エーベル医学パピルス」は紀元前 1500 年代のものだそうだから、
「紀元前十七世紀」ではないけど。ワニの糞の方も違う。

また、粉を粉のままで布にふくませるのは、そもそも無理だろうというのも気になる。
唐沢以外の人たちの書いたアカシア避妊についての文章は、蜂蜜にしろ樹液にしろ、
理屈に合った説明になっているのに。

さらに、より古いとされているワニの糞の方は、しばしば「ペッサリー」と表現されるけど、
アカシアの方は、「タンポン」と言われることはあっても、
唐沢俊一トリビアを丸ごとコピーしているようなサイト以外では、
「ペッサリー」とは言われていない。
布または綿のものを、子宮口を塞ぐように装着するのは無理と思われるせいか。

結論としては (?)、
何だかアカシアを使う避妊法と、ワニの糞を使う避妊法を、
混ぜてしまった一行知識であるように思える。


【ラムネ】

別項目で→「ラムネ
『トンデモ一行知識の世界』 P.180


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最終更新:2017年05月22日 21:53