教1,,教義と聖約   第1章
教1,*-*,1831年11月1日、オハイオ州ハイラムにて開かれたる末日聖徒イエス・キリスト教会長老たちのある特
別大会中に予言者ジョセフ・スミスによりて下したまえる啓示。これより前主はすでに多くの啓示を下したまいしが、
これらを1書として出版するために編集す
教1,*-*-1,この大会にて決したる主なる議題の1つなりき、わが教会の歴史、第1巻、222頁(英文)を見よ。この
章はこの末日の神権の時代に下したまいし教義、聖約および誡命に対する主御自身のはしがきを成す。すなわ
ち、教会員とひろく世の人々に下したまいし警告と誡
教1,*-*-1-1,この末日の神権の時代に於ける神権の権威に関する証明。主イエス・キリスト再臨の予言。モルモ
ン経の真実なることの断言。
教1,1,聴け、汝らわが教会の人々よ。いと高きところに住みて、すべての人を見まもる者の声は告ぐ。曰く、誠にわ
れ告ぐ、汝ら民よ、遥かなる所より耳を傾けよ。海の島々にある者よ、共に聴け。
教1,2,誠に主の声はすべての人々に及ぶものなれば、一人ものがるる者なし。目として見ざるはなく、耳として聞
かざるはなく、心として刺し貫かれざるはなし。
教1,3,また。およそ教えにそむく者たちは大いなる悲しみに刺し貫かれん。そは、彼らの罪悪は公に告げ知らされ
て、そのかくれたる行いの発かるべきを以てなり。
教1,4,而して、この末の世にわが選びたる弟子たちょの口より、すべての人々に警めの声は及ばん。
教1,5,この末の世の弟子たちは進み行けど、1人もこれを止むる者なからん。そは主なるわれ、かれらに命じたれ
ばなり。
教1,6,この世に住める人々よ、見よ、こはわが権威にしてまたわが僕らの権威なり。こはまたわが誡命の書のはし
がきにして、その書は汝らに公にせんためわが彼らに与えしところなり。
教1,7,この故に汝ら世の人おそれおののけ、そは主なるわれ誡命の中にて命じたることは成就すべければなり。
教1,8,而して誠にわれ汝らに告ぐ、世に住める人々にこのおとずれを持ちて進み行く者どもには、天に於ても地
に於ても、福音を信ぜず教えにそむく者たちに対する証詞を結び固むる権能与えられ、
教1,9,また、誠に神の怒り限りなく悪しき人々の上に注がるる日まで、
教1,10,すなわち、誠に主来りてあらゆる人にその為せる行為に従いて報いを与え、また彼らがその同胞を計りし
秤を以てかれらすべての者を計るべき日まで、彼らに対する証詞を結び固むる権能与えらる。
教1,11,この故に、主の声は耳ありて聞かんとするすべての人々に聞かれんため地の果にまで及ぶ。
教1,12,されば汝ら備えをなせ、まさに来るびき事のために備えをなせ、そは主の来るは近ければなり。
教1,13,而して主の怒りは燃え、主の剣は天にてうるおいたれば、今やこの世に住む人々の頭に下されん。
教1,14,その時主の腕現われて、主の声もまた主の僕らの声も聞かんとせず、予言者にして使徒なる者たちの言
にも耳傾けんとせざる者のその民の中より絶たるべき日来るなり。
教1,15,そは彼らわが儀式より離れ去り、わが営営んの聖約を破りたればなり。
教1,16,彼らは主の義を打建てんために主を求めずして、あらゆる者おのが心のままに振舞いおのれらの神の姿
を求むれども、その姿は人の世の像にしてその本質は1個の偶像なり。そは古びてついにバビロンにて、すなわち
ついに亡ぶべき大バビロンにて朽ちん。
教1,17,されば、主なるわれ、この世に住める人々に襲い来るべき禍を知れば、わが僕ジョセフ・スミス(2代目)を
を呼び天より語りて彼に誡命を下せり。
教1,18,また他の者どもにもこれを世の人々に宣ぶる様誡命を与えたれど、すべてこの予言者たちの記せし事の
成就せんがためなり。
教1,19,すなわち世の弱き者たち出で来り、人その同胞を議りまた肉の権力に依り頼まざらん様力ありて強き者た
ちを打ち破らん。
教1,20,されどこは、あらゆる人々主なる神すなわち世の救い主の為によりて語らんため、
教1,21,信仰もまた世に高まり、
教1,22,わが永遠の聖約は確立せられ、
教1,23,完全なるわが福音、弱き者たち単純なる者たちによりて世界のいやはてまでも宣べられ、また王と統治者
との前に宣べられんがためなり。
教1,24,見よ、われは神なり。而してこの事を語れり。これらの誡命はわれより出で、わが僕らの理解せんがため、
彼らの言葉ぶりにならいてわが僕らの弱きままに与えられたり。
教1,25,彼ら誤りたらば明らかにさるるを得、
教1,26,智恵を求めたらば教えを授けらるるを得、
教1,27,罪を犯したらば悔い改むるために懲しめらるるを得、
教1,28,へり下りたらば強くせられて天の祝福を受け、また折々知識を与えらるるを得るためなり。
教1,29,またさきにニーファイ人の記録を受けたる後、誠にまことにわが僕なるジョセフ・スミス(2代目)は神の恩恵
を通して神の能力によりモルモン警を翻訳する能力を与えらるるを得、
教1,30,またこの誡命を受けたる者たちもこの教会の基礎を置き、人に知られぬ所よりまた暗き所より、全地の面に
於ける唯一の誠にして生命あり而も主なるわれの悦ぶこの教会を明るみに出す能力を与えらるるを得、われ悦ぶと
は1人1人を指すにあらずして、わが教会員全体
教1,30-1,言えるなり。
教1,31,すなわち、主なるわれは罪を見ていささかもこれを許すを得ざればなり。
教1,32,さりながら、悔い改めて主の誡命を行う者は赦されん。
教1,33,而して悔改めをなさざる者は、彼のすでに受けたる光明までも取り去られん。そは、わが”みたま”常には
人を励まさじ、とは万軍の主の言なればなり。
教1,34,またわれ誠に汝らに告ぐ、世に住める人々よ。主なるわれは、これらの事を進んですべての人に知らせん
と思うなり。
教1,35,そは、われは人々を偏り見る者にあらざれば、すべての人々をしてその日の速に来るを知らしめんと思え
ばなり。而して地より平和の取り去られ、悪魔自らの領土を支配する時はなおいまだいといえども今や近きにあり。
教1,36,されど主もまたその聖徒らを支配し、その真中にありてこれを統治せん。而してイヅミヤ、すなわちこの世
に下る裁きのために天より降り来らん。
教1,37,人々よ、これらの誡命をしらべよ。そはこれらは真実確なる誡命にして、その中に言われたる予言も約束も
すべて成就さるべければなり。
教1,38,主、われ言いたることは、われ言いたるなり。われ言い逃れせず。天地は過ぎ行くとも、わが言は過ぎ行く
ことなくして成就すべし。わが声にて言わるるも、僕らの声にて言わるるもみな1つなり。
教1,39,見よ、みよ、主は神にして”みたま”は証す。またこの証は真実にして真理は永遠に変ることなし。 アーメ
ン。
教2,,教義と聖約  第2章
教2,*-*,1823年9月21日の夕、予言者ジョセフ・スミス、ニューヨーク州マンチェスターなる父の言えにありし間に
天使モロナイのかれに語りし言、わが教会の歴史、第1巻、12頁(英文)を見よ。モロナイは連綿と続きし歴史家の
最後の人にして、現今世にモルモン警
教2,*-*-1,在る記録を記したりし人なり。マラキ書の第4章、5乃至6節と比較せよ。また本書第27章、9節および
第100章、13節乃至16節を見よ。
教2,1,見よ、主の大いなるおそるべき日の来る前に、予言者エライジャの手によりて、われ神権を汝に顕さん。
教2,2,彼は先祖になされし約束を子らの心に植え、子らの心にその先祖を思わしめん。
教2,3,もし然らずば、主の来る時、全地はことごとく荒れ廃れん。
教3,,教義と聖約   第3章
教3,*-*,1828年7月、ペンシルベニヤ州ハーモニーにて予言者ジョセフ・スミスに給わりし啓示。こはジョセフ・ス
ミスが、モルモン経の始めの部分を記せるあの原稿を自己の保管より不承不承マーテン・ハリスの保管に移すを許
したるところ、これが紛失したる件に関し給
教3,*-*-1,。而してマーテン・ハリスは、モルモン経の翻訳に初期として暫時勤めたりし者なり。この啓示は”ウリム
とトミム”と通して給わりたり。わが教会の歴史、第1巻21頁(英文)を見よ。本書第10章と比較せよ。
教3,1,神の業、解家句、目的が破れ、また水泡に帰するは共に有り得べからず。
教3,2,神は曲れる道を歩まず、また右手にも左手にも曲らず、また宣べし事と違うところなし。故に、神の道は直く
してそのふむ道は永遠にかわらぬ1すじなり。
教3,3,破るるものは神の業にあらずして人間の業なるを決して忘るばからず。
教3,4,そは、たとえある人多くの啓示を受け多くの大いなる業をなすべき能力を有つとも、その人己が能力を自慢
し神の助言を無にし思が石と肉体の欲とに従わば、必ず堕落して正義の神の怒りを彼の身に招かざるべからざれ
ばなり。
教3,5,見よ、今やこれらのこと汝に委せられたるが、汝の受けし誡命はいかに厳しかりしぞ。されどもしこの誡命を
破らざりしならば、汝に為されたる神の約束をまた想い見よ。
教3,6,また見よ、汝は神の誡めにそむき神の律法を犯して、人間の説き伏せに乗りしこと幾度ぞや。
教3,7,見よ、汝、神よりも人をおそれしは悪しきことなり。人々神の助言を無にしその言を軽んずとも、
教3,8,汝はよく忠信ならざるべからざりき。さらば神はその腕を伸し、悪魔のすべての火矢より汝を助け、なやみの
時ことごとく汝と共に在りしならん。
教3,9,見よ、汝はジョセフなり。汝は主の業をなすために選ばれたり。されど汝罪を犯したる故に、このことを覚らざ
れば堕落せん。
教3,10,されど忘るるなかれ、神はいつくしみ深し。この故に汝わが与えたる誡めに背ける行為を悔い改めよ。然
らば汝はなお選ばれたる者なるを失わず再び神の業に召さるるなり。
教3,11,悔い改めざれば汝は引き付されて平人の如くとなり。もはや賜を有つことなかるべし。
教3,12,而して神汝に翻訳の眼力と能力とを与えしところのものを汝他人に引き渡したる時、汝はこれ悪人のてに
聖き物を引き渡したるなり。
教3,13,而してその人は神の助言に無にし、神の前にて誓いたる最も聖き約束を破り、自己の分別に依り頼み、
己が智恵を自慢せり。
教3,14,而して、汝が1時特権を失いしはこの故なり。
教3,15,すなわち汝を指導する物の助言を始めより踏みみじるを許したるためなり。
教3,16,それにもかかわらずわが業は進み行かん。そは、ユダヤ人の証によりて1人の救い主のこと依に知られた
れば、正にその如くわが民にも1人の救い主のこと知らるべければなり。
教3,17,すなわちまたニーファイ人、ヤコブ人、ジョセフ人、ゾーラム人にも、その先祖たちの証によりて知らるべき
なり。
教3,18,すなわち、この証はまたレーマン人、レミュエル人およびイシメル人の間にも知らるべきなり。これらの者は
その先祖らの罪悪によりて不信仰に堕落せしものにして、同族ニーファイ人の罪悪と憎むべき行いの故に、神彼ら
をしてこれを亡ぼすを許したるものなり。
教3,19,而して以上の記録を載せたるこれらの金版は、実にこの目的のために保存されたり。しなわち主がその民
になしたる約束の必ず成就さるべきためにして、
教3,20,これまたレーマン人のその先祖のことを知り、主の約束を覚り、かくて福音を信じ、イエス・キリストの功徳
に頼り、その名を信ずる信仰によりて栄光を得、かくてまた彼らその悔改めによりて救われんがためなり。 アーメ
ン。
教4,,教義と聖約  第4章
教4,*-*,1829年2月、ペンシルベニヤ州ハーモニーにて、予言者ジョセフ・スミスによりて彼の父親ジョセフ・スミ
ス(初代)に給える啓示。導きと教えを与える職のために働く資格を示したもう。
教4,1,さて見よ、1つの驚嘆すべき業、まさに人の子らの中に現われんとす。
教4,2,この故に、汝ら神の役務に出で立たんとする者は、終りの日に臨みて神の前に咎なくして立たんため、す
べからく心をつくし、勢力をつくし、思いをつくし、体力をつくして神の役務をなせ。
教4,3,されば汝らもし神に仕えんと望むならば、汝ら神の業に召さるるなり。
教4,4,そは、見よ畑は早白くして刈り入れを待つが故なり。また見よ。勢力をつくして鎌を入るる者は、亡びずして
その身も霊も救いを得るために庫に積み入るるなり。
教4,5,神の栄光をまごこともて仰ぎみて、信仰、希望、慈悲、仁愛の徳を有つ者は、神の業に仕うる資格あり。
教4,6,信仰。徳行、知識、節制、忍耐、兄弟の親切、敬虔、慈悲、謙遜、勤勉などの諸徳を忘るることなかれ。
教4,7,2-内容? 求めよ、さらば与えられ、叩けよ、さらばひら開かるることを得ん。 アーメン。
教5,,教義と聖約  第5章
教5,*-*,1829年3月、ペンシルベニヤ州ハーモニーにて予言者ジョセフ・スミスによりて下したまえる啓示。モル
モン敬の見証者3人あることを約束したもう。その中、マーテン・ハリスもし自らその資格あることを実証するならば、
見証者の1人となるべきこと。バプテス
教5,*-*-1,就きて預め示されたれど、当時何人もその儀式を執行するために按手聖任されし者あらざりし故に、
忍耐して時期を待つ様命ぜらる。その後数週間にして、その聖職任命の事次でありたるに注意せよ。本諸第13章
を見よ。
教5,1,見よ、われ汝に告ぐ、わが僕マーテン・ハリスは僕ジョセフ・スミス(2代目)のわれより受けたりと証明し、且
つ証せる金版を有することを証する者たらんとわれに乞いねがいしにより、
教5,2,さて見よ、汝彼らに向いて次の如く言え。汝に告げたる者汝に語れり、と。われ主は、すなわち神なり。而し
てわれこれらのものを汝わが僕ジョセフ・スミス(2代目)に与え、汝をこれらのものの見証者として立つ様に命じた
り。
教5,3,而して、われ汝をしてわが汝に命じたる人々以外決してこれらを他に示すべからず、との誓約をなさしめた
り。故に汝はわが許す以外、これらのものを自由にする権能をもたざるなり。
教5,4,また汝は金版を翻訳する賜を有てど、これわが汝に与えたる最初の賜なり。而してこれによりてわが目的の
成就するまでは、汝これ以上の賜を受けたるふりをなすべからず、と命じたり。そは、この目的の完結するまではわ
れ汝に何ら他の賜を与えざればなり。
教5,5,誠にわれ汝に告ぐ、この世に住める人々もしわが言を聴かざれば禍その人々に来らん。
教5,6,そは、汝は今より後聖職に按手任命せられ、進み行きてわが言を人の呼らに伝うればなり。
教5,7,見よ、世の人々もしわが言を信ぜずば、たとえわが汝に委ねたるすべてのものを彼らに示し得たりとすとも、
彼らは汝すなわちわが僕なるジョセフを信ずる個々となかるべし。
教5,8,ああこの不信にして頑固なる世の人々よ。すなわちわが怒りは彼らに向いて燃ゆるなり。
教5,9,見よ誠にわれ汝に告ぐ、われは汝わが僕ジョセフに委任したる事などを、わが聰き目的のために別に備え
置きぬ。これらは、後の世の人々に明らかにさるべし。
教5,10,されど今の代の人々には、汝によりてわが言を与うばし。
教5,11,また汝の証詞につく加えて、更に3人のわが僕の証詞あり。われこれらの者を召して聖職に按手任命し、
その者共にこれらのものを示して汝によりて与えたるわが言と共に進み行かしめん。
教5,12,誠に、彼らは疑いもなくこれらのものの真実なることを知らん。そは、われ天よりそれを彼らに宣ぶべけれ
ばなり。
教5,13,われ彼らに能力を与えて、以て彼らがありのままにこれらのものを見、且つ眺むることを得させん。
教5,14,而して今の代の人々の中にて、これと同じ証詞を受くるためにこの能力をわれより附与さるる者他に何人
もなかるべし。今の代は誠にわが教会の荒野より立ち上りて来るはじまりにして、すなわちそは付の如くさやかに、
日の如くうららかに、旗を立てたる軍勢の如くお
教5,15,而して、われはわが言につきて3人の証人の証詞を遣わさん。
教5,16,見よ、何人にてもわが言を信ずる者にはわれ”みたま”の示しと共に彼らに至らん。而して彼らはわれによ
りて生れん。すなわち、水と”みたま”とによりて生れん、
教5,17,されど汝はなお暫し待たざるべからず。汝らいまだその聖職に按手任命されざればなり。
教5,18,而して世の人々彼らに向いて心を頑固にせば、彼らの証詞もまた進み行きてこの世の人々は罪に定めら
るべし。
教5,19,そは、無人の境となるほどの懲しめを蒙りてこの世は空しくなり。世の人々はわが来る時の光輝により焼き
つくされてことごとく亡び失するに至ればなり。
教5,20,見よ、この言はわれまたエルサレムの滅亡に就きて正にその民に告げたる如く語るなり。この事のかつて
今までに実証せられし如く、今またわが言は実証せらるべし。
教5,21,而して、われ今汝わが僕ジョセフに悔改めをなしてわが前に一層まっすぐに道を歩き決してもはや人間の
いざないに負けぬ様に命ず。
教5,22,またわが汝に命じたる誡命は堅くこれを守りて動くことなかれ。汝これを為さば、見よ、たとえ汝殺さるとも
われ汝に永遠の生命を与えん。
教5,23,さて見証者たらんと欲する人に就きて、われ今また汝わが僕ジョセフに告ぐ、
教5,24,すなわち、見よ、われ彼に告ぐ。彼高ぶりていまだ充分にわが前にへり下らず、されど、彼もしわが前にひ
れ伏して強き祈りと信仰とをもてまごことよりへり下らば、さらばわれその見んと願うものを1目見ることを許さん。
教5,23-1,1目見ることを許さん。
教5,25,またそれより、彼はこの世の人々に向いて言うべし。見よ、われは主がジョセフ・スミス(2代目)に示したま
いしものを見たり。われは、その疑いもなく真実なることを知る。われはそれを見たればなり。示されたるは神の力に
よるにあらざればなり、と。
教5,26,また主なるわれ、わが僕マーテン・ハリスに命ず、彼はこれらのものに就きて次の如く言うほか、何事も他
人に言うべからず。すなわち、われこれらのものを見たり。而して神の力によりてこれらのものを示されたり、と。これ
彼に言わしむる言葉なり。
教5,27,されど彼もしこれを聴かざれば、彼の先にわれと契いし誓約にそむくべし。而して見よ、彼は罪ありとせら
るるなり。
教5,28,さてまた、彼へり下りて誤りをなしたることをみとめ、わが誡命を必ず守らんとわれに誓約し、またわれを信
ずる信仰を行いに表すにあらずんば、見よ、彼に告ぐ、彼はかくの如きものを見るを得ず、と。われは、わが言いし
ものを彼に見することを少しも許さざればな
教5,29,而してもしかかる時はわれ汝に命ず、汝わが僕ジョセフよ、彼にかく言うべし”汝、これ以上何事もなすな
かれ。またこのことに就きても、またとわれをわずらわすことなかれ”と。
教5,30,またもしかくあらば、見よわれまた汝に告ぐ、ジョセフよ、汝更に数枚の翻訳をなし終らば汝の翻訳をしば
し止めよ。すなわち、われ再び汝に為せと命ずる時まで翻訳を止むべし。その後、汝は再び翻訳をなすことを得
ん。
教5,31,汝かくの如くせざる時は、見よ、われ汝にもはや賜を与えず、すでに汝に委ねたるものまでもとり去らん。
教5,32,さてまた、われ汝を亡ぼさんと待ち伏せする者あることを預め知り、またまことにわが僕マーテン・ハリス充
分にへり下らずしてわれより証詞を受けなば積み荷陥るを知るが故に、
教5,33,また汝をこの世より亡ぼさんと待ち伏せする者多きが故に、このためわれ汝の生命を永くせんとてこれらの
誡命を汝に下せり。
教5,34,誠にこの故にわれ言えり。止めよ、而してわれ再び汝に命ずるまで何事をもなすなかれ、と。さらば、われ
汝に命じたるところを為しとぐるために手だてを汝に与うべし。
教5,35,而して、汝もしわが誡命を守るに忠実ならば、われ汝を終りの日に高く挙げん。 アーメン。
最終更新:2008年07月05日 03:37