教76,,教義と聖約  第76章
教76,*-*,1832年2月16日、オハイオ州ハイラムにて予言者ジョセフ・スミスとヂソニー・リグドンに給いし示現。こ
の示現を誌すに先だち、予言者は”先に下したまえる諸々の啓示よりして、人間の救いに関する多くの大切なる箇
所聖書より削り去られまたは聖書の編纂さ
教76,*-*-1,紛失せること明白なり。現在残る真理よりしても、もし神が人が肉体の説きに為せる行為によりてすべ
て各々に報いを給うならば、聖徒らの永遠の住家と言う意味を有する天なる言葉は、1つ以上更に多くの王国をそ
の中に含むこと自ら明らかなりと思わる”と誌せり。
教76,*-*-1-1,シトニー・リグドンとこの事に関し思いを凝らし、疑いなく祈りの心もて考え居たるとき、ここに誌せる
如き栄光に満ちたる示現を給まりたり。わが教会の歴史、第1巻、245頁(英文)を見よ。真理も、智恵もまた奥義す
らも、啓示によりてこれを受くるにふさわし
教76,*-*-1-1-1,ことを約したもう。義しき者にも義しからざる者にもついに来る復活。かの2人の長老、イエス・キ
リスト生きたもうと厳粛なる証を親しく立つ。ルシフェルの放逐と、サタンとしてのこの世に於ける悪の活動。”滅亡の
子”となる者の恐るべき運命。日、月、星、の光
教76,*-*-1-1-1-1,それぞれ明らかなる区別あること。その光栄に入る人々の資格。救い主の御業の光栄ある
完成。
教76,1,聞け、汝ら諸々の・よ、地よ耳を傾けよ。喜べ、そこに住む者たちよ。主は神にして、主の他に救い主なけ
ればなり。
教76,2,主の智恵は偉大にして、その為したもうところは驚嘆すべく、その御業の終は誰も知る者なし。
教76,3,その企ては敗るることなく、またその御手を止め得る者絶えてなし。
教76,4,永遠より永遠に主は同じにして、その齢は尽くることなし。
教76,5,主かくの如く言う。主なるわれはわれを畏るる者に恩恵と憐みとを与え、終りまで義しく且つ真実にわれに
仕うる者に誉を与うるを喜ぶ者なり。
教76,6,彼らの得る酬いは大きく、その栄えは永遠なるべし。
教76,7,われは彼らにすべての奥義、すなわち昔より今に至り、またこれより永き未来にわたるわが王国のあらゆる
かくれたる奥義を知らしめ、わが王国に就けるすべてに関するわが旨を知らしめん。
教76,8,誠に家員の驚異をも彼らは知らん。またやがて起るべきこともわれ彼らに示さん。すなわち多くの代のこと
を彼らに示すべし。
教76,9,而して、彼らの智恵は大いなるものとなりてその覚りは天に届かん。彼らの前にはすべて賢き有nの智恵も
滅し、慎み深き者の覚りも物の数ならず。
教76,10,そはわが”みたま”によりて彼らの覚りを開き、わが能力によりてわが意の秘密を彼らに知らしむればな
り。すなわち、誠に人の眼いまだ見ず、人の耳いまだ聞かず、人の心にいまだ入らざるものをも知らしむと。
教76,11,われらジョセフ・スミス(2代目)およびシドニー・リグドンは、わが主の1832年2月16日、”みたま”を感
じ、
教76,12,神に関する物事を見て覚るよう、”みたま”の能力によりてわれらの眼は開けわれらの覚りは明るくなれ
り。
教76,13,すなわち、誠に始めより御父の懐に在りし、御父の生みたまいし独子によりて、御父の定めたまいたる創
世の前に始めより在りし物事を見て覚れり。
教76,14,われらこの御方に就きて証をなす。その証はすなわち御子イエス・キリストの完全なる福音にして、われ
らは展開の示現の中に御子にまみえ御子と言葉を交えたり。
教76,15,われら、先に主の命じたまいたる翻訳の業に従いつつありし説き、ヨハネ伝第5章29節に至れり。誌され
たるところはすなわち、
教76,16,人の子の声を聞きて出で来る者にかんする死者の復活のことを語りて、
教76,17,善を為したる者は正しき者の復活によみがえり、悪を行いたる者は正しからざる者の復活によりがえるべ
し、と。
教76,18,すなわち、この事われらを驚かせたり。そは”みたま”によりてわれらに与えられたればなり。
教76,19,われらこれらの事を思いめぐたせる時、主われらの覚りの眼に手を触れたまいたれば、われらの両眼開
けて主の御栄あたりに輝やけり。
教76,20,而して、われら御父の右に御子の栄光を見、その無上完全なるものを受けたり。
教76,21,またわれら、聖き天使らおよび御座の前に聖とせらるる者たちが神と子羊とを拝み、しかも永遠に神と子
羊とを拝むを見たり。
教76,22,さて、この狐疑対に就きて為されたる様様の証の挙句、われらの為す最後の証はすなわち”主は実に生
きたもう”こと是なり。
教76,23,われらは、彼がすなわち神の右に座したもうを見たり。また、御父の生みたもう独子なりと証たもう声を聞
けり。
教76,24,すなわち諸々の世界は彼の手により、彼の手を経て、また彼に因りて先に造られ、また現に造られ、これ
に住む者たちも皆神より生れた息子と娘なることを証したもう。
教76,25,われらまたこの事を見てこれが証をなす。すなわち、神の御前に於て権威ありし神の1天使、御父に愛
せられてその懐に在りし神の生み給える独子に叛きて、神と御子の前より突き落され、
教76,26,天の群衆彼のために泣き悲しみたれば”滅亡”と呼ばる。彼はすなわちルシフェルなりき。
教76,27,われら、彼の堕つるを見たり。おお、彼は堕ちたり。おお暁の子といえども堕ちたり。
教76,28,われらいまだなお”みたま”に感じつつある間に、主はわれらに命じってこの示現を誌さしめたもう。そ
は、われらの見たるはサタンにして、神に叛きてわれらの神の王国と神のキリストとを取らんとせし古き蛇、すなわち
悪魔なりければなり。
教76,29,この故に、彼は神の聖徒らと戦をなして彼らを攻め囲めり。
教76,30,われらは、彼と戦て敗れたる者の苦痛を示現の中に見たり。そはその時、主の御声次の如くわれらに来
りたればなり。
教76,31,すなわち、神の能力を知りこれに与る者とせられしも、而も悪魔の能力により打ち破られて真理を否み、
神の能力に反抗する者共に突きて主はかくの如く言いたもう。
教76,32,彼らはすなわち”滅亡の子”にして、この世に生れざりしならばかえって善かりしならん。
教76,33,そは、彼らは怒りを盛る器にして、悪魔とその使たちと共に永遠に神の怒りを受くる様定められしもんあ
ればなり。
教76,34,而して、この世に於てもまた来るびき世に於ても赦さるることなしと、この者たちにつきてわれ言えり。
教76,35,すなわち、彼らは聖霊を受けて後これを否定し、また父の生みたもう独子を印南てこれを自ら十字架に
附け、公にこれを辱しめたればなり。
教76,36,これらの者は、悪魔とその使らと共に硫黄の日の燃ゆる湖に行くべき者にして、
教76,37,すなわち第2の死がその上に力を奮う唯一の者たちなり。
教76,38,誠に然り。彼らは神の怒りによる苦痛を受けし後、主の時節に及びても贖いを受けざる唯一の者たちな
り。
教76,39,これ、この世のいまだ造られざりし前に御父の懐にありこの世に来りて殺されたまいし子羊の勝利と栄光
とに由り、すべて他の者たちは死せる者の復活によりて呼び出ださるればなり。
教76,40,その時天より声ありてわれらに証せる福音、すなわち喜びの音信とはかくの如し。
教76,41,それ、イエスは由に来りたもうて由のため十字架に附けられ、由の罪を負い、世を聖くし、あらゆる不義
を潔めたもう。
教76,42,これ、彼が御父より手の中にわたされて造りしあらゆるものを彼によりて救わんためなり。
教76,43,彼は御父の栄光を輝かし、彼の手に成るすべてのわざを救うなり。ただ”滅亡の子”たちを除く。そは、御
父が御子を顕したまいし後これを受け入れざるを以てなり。
教76,44,この故に、彼は”滅亡の子”たちを除くほか、すべてのものを救いたもう。すなわち”滅亡の子”たちは永
劫の罰に行くべし。そは無限の罰、永遠の罰、悪魔とその使たちと共に永久に住むことにして、そこにては死なざ
るうじと消えざる火とありて彼ら苦しむなり。
教76,45,而もその終、その場所、その苦しみもこれを知る者絶えてなし。
教76,46,ただその罰を受くる者のほか、過去、現在、未来にわたりて何人にも示さるることなきなり。
教76,47,さりながら、主なるわれ、示現によりて多くの人にこれを示せどもこの示現は直ちにまた閉さる。
教76,48,これを以て、その果、幅、高さ、深さまたその不幸のさまもその罰を受くと定められたる者たちの他には
何人といえどもこれの解る者なし。
教76,49,また、われら御声を聞きぬ。曰く、この示現を誌すべし。見よ、これ神に従わざる者の苦患を見する示現
の終りなり、と。
教76,50,されば、われら重ねて証をなす。すなわちわれら眼にて見、耳にして聞きし故なり。而して、こはすなわ
ち正しき者の復活によりて出で来る者たちに関するキリストの福音の証なり。
教76,51,これらの者は、イエス・キリストの証詞を受入、その御名を信じ、その葬られたまいしさまに従い御名によ
りて水中に沈められてバプテスマを受けし人々なり。こは、主の与えたまいし誡命によるものにして、
教76,52,すなわち、かく誡命を守ることによりてあらゆる彼らの罪を洗い潔め、聖霊を授くる権能を結び固められ
按手聖任せられたる者の按手によりて聖霊を受けんためなり。
教76,53,而して、これらの者は信仰によりて打ち勝ち、御父が義しく且つ真実なる者に皆注ぎたもう約束の聖き”
みたま”によりて結び固めらる。
教76,54,而して、これらの者は”長子”の教会員にして、
教76,55,御父はこれらの者の手にすべてのものを与えたまい、
教76,56,また、彼らは御父の無上完全と御父の栄光とを受けたる祭司にして、また王なるなり。
教76,57,而して、エノクの神権に等しく、また神の生みたもう独子の神権に等しかりしメルケゼデクの神権に等しき
いと高き神の祭司なり。
教76,58,この故に彼らは誌されたる如く神々にして、すなわちまた神の子なり。
教76,59,この故に、すべてのものは皆彼らのものなり。生けるも死ぬるも、現在のものも、はた未来のものも皆然
り。すべては彼らのものにして、彼らはキリストのもの、キリストはまた神のものなり。
教76,60,この故に彼らはすべてのものに打ち勝たん。
教76,61,これを以て人は人を誇るよりも、むしろ神を誇るべし。神はすべての敵を脚の下に従わせたもう。
教76,62,これらの者は神とそのキリストとの御前に、いつまでも限りなく住まわん。
教76,63,これらの者はイエスがこの世に於てその民を治めんために天の雲に乗りて来りたもう時、彼に連れられて
共に来らん。
教76,64,これらの者は、第1の復活に与らん。
教76,65,これらの者は、義しき者の復活に出で来らん。
教76,66,これらの者は、シオンの山にまた生ける神のいと聖き神聖なる町に来りぬ。
教76,67,これらの者は、数限りなき天使の群に来り、すべてが相集る時に来り、エノクの教会および”長子”の教会
に来る者なり。
教76,68,これらの者は、神とキリストとがすべてを審きたもう者にて在す天にその名を誌さるる者なり。
教76,69,これらの者は、新しき誓約の仲保者にして而も自らの血を流してこの待ったき贖罪を為し遂げたるイエス
によりて完くせられたる義人たちなり。
教76,70,これらの者の体は火の光栄に属し、その光栄は日輪の光栄にしてすなわち神の光栄なり。この神の光
栄たるや最高の光栄にして、而も書の中には大空の日輪をその光栄の表徴として誌せり。
教76,71,われら、また月の光栄の世界を見たり。誠に見よ、これらのものは月の光栄に属する者にして、その光栄
は御父の無上完全を受けたる”長子”の教会員の光栄とは異る。すなわち月輪の光栄の大空に於ける日輪の光栄
と異るが如くなり。
教76,72,見よ、これらの人々は、律法無くして死にたる者なり。
教76,73,また、これらはひとやに繋がれし人々の霊にして、御子のこれらの有Nを訪れて福音を時たまいしは、彼
らが肉体にて人のごとく審かれんためなり。
教76,74,而してこれらの者は、肉体に在る時イエスの証詞を受けず、後に至りてこれを受けたる者なり。
教76,75,またこれらの者は、世に在りては義しき者なりしも人間の巧智によりてその眼を暗まされたる者なり。
教76,76,これらの者は、イエス・キリストの栄を受くるもその完きを受けざる者なり。
教76,77,これらの者は御子の輪在を受くるも、御父の無上完全に与るを許されざる者なり。
教76,78,これを以て、その体は月の光栄の体にして日の光栄の体にあらず、その光栄の異ること月輪と日輪と異
るが如し。
教76,79,これらの者はイエスの証詞をなすに雄々しからず、この故に彼らはわれらの神の王国の冠を得ざるなり。
教76,80,さて、これ月の光栄に突きてわれらの見たる示現の終りにして、而も主はわれらがなお”みたま”に感じ
つつある間にこれを誌せと命じたまえるものなり。
教76,81,われらまた星の光栄を見たり。その光栄は更に小さき光の光栄にして、大空に於ける月輪の光栄と諸星
の光栄と異るが如し。
教76,82,これらの者はキリストの福音も受け入れず、また、イエスの証も受け入れざりし者たちなり。
教76,83,これらの者は、聖き”みたま”を否まざる者なり。
教76,84,これらの者は地獄に突き落さるる者なり。
教76,85,すなわちこれらの者は、主すなわち子羊なるキリストがその御業を為し終えたもうときまで、すなわち最後
の復活に至るまで悪魔より贖われざらん。
教76,86,これらの者は、永遠の世界に於て主の無上完全なるものを受けずして、月の光栄に在る者たちの導きと
教えとによりて聖き”みたま”を受く。
教76,87,而して、また月の光栄に在る者たちは、日の光栄に在る者たちの導きと教えとによりて聖き”みたま”を受
く。
教76,88,また星の光栄に在る者たちは、彼らに導きと教えを与うるために任命せられたる、または任命されてこれ
らの守護霊となりたる天使たちの施すによりて聖き”みたま”を受く。そはこれらの者は救いを受嗣者となればなり。
教76,89,われらかくの如く星の光栄を天の示現にて見たれども、そは人智の秤知らざるものなりき。
教76,90,而して、こは神より現わして見せられたる者の他に知る者絶えてなし。
教76,91,また、われらかくの如く月の光栄を見たれども、そは如何なる点に於ても星の光栄に勝る、すなわち光
栄と能力と、勢いと、支配の及ぶ所に於て皆勝りたるを見たり。
教76,92,またわれらかくの如く日の光栄を見たれども、こはあらゆる点に於て他より勝れたり、すなわち比所に於
ては神すなわち御父その御座より永遠に治めたもうなり。
教76,93,そもそも、父なる神の御座の前にはすべてのもの皆畏れ敬いて額づき、永遠に御栄を讚め奉る。
教76,94,神の御前に住む者は”長子”の教会員なり。彼らは見らるる如く見、知らるる如く知りて、神の無上完全と
神の恩恵とを受く。
教76,95,而して、神はまた彼らをして能力と、勢い、支配の及ぶ所を神と等しくならしめたもう。
教76,96,およそ、日輪の光栄の1つなる如く日の光栄も1つなり。
教76,97,また、月輪の光栄の1つなる如く、すなわち月の光栄も1つなり。
教76,98,また諸星の光栄の1つなる如く、すなわち星の光栄も1つなり。而して諸星の光輝各々相異る如く、すな
わち星の光栄の世界に於ける栄えの次第もまた随って各々相異る。
教76,99,これらの者は或はパウロに属き、或いはアポロに属き、また或はケパに属く者あればなり。
教76,100,これらの者は、或者は或1人に属くと言い、他の者はまた別の或1人に属くと言う。すなわちキリストに
属く者、ヨハネに属く者、モーセに属く者、エライヤスに属く者、イザヤスに属く者、イザヤに属く者またはエノクに
属く者もあり。
教76,101,されど彼らは福音を受け入れず、イエスの証詞も受け入れず、予言者も永遠の誓約も受け入れざりし
者たちなり。
教76,102,最後に、これらはすべて聖徒らと共に集められず、従って高く挙げられて”長子”の教会に入れられ雲
の中に迎えられえざる者共なり。
教76,103,これらの者たちは偽りを言う者、魔術を行う者、姦淫を行う者、娼婦を買う者、また何人にまれ偽りを好
てこれを言う者たちなり。
教76,104,これらの者は地に於て神の怒りを受くる者なり。
教76,105,これらの者は永遠の火の報いを受くる者なり。
教76,106,これらの者はキリストが脚の下にすべての敵を征服し、その御業を完うせらるるその時の満つるまで地
獄に投げ入れられ、全能の神の怒りを受けて苦しむべき者なり。
教76,107,その時イエスは御父に王国を引き私、御前に汚れなくこれを捧げて宣わん。われ勝ちぬ、われひとりに
てさかぶねを踏めり。すなわち全能の神の烈しき怒りのさかぶねを踏めりと。
教76,108,然る後彼は栄冠を受け、その有ちたもう能力の御座につきて限り無くいつまでもすべ治めたまわん。
教76,109,されど見よ、まことに見よ。われらはまた星の光栄の世界とそこに住める民とを見たり。彼らの限り無く数
大きこと大空の星の如くまたは海辺の砂の如し。
教76,110,而して、われら主の言いたもう声を聞けり。すなわちすべてこれらの者共は御名そのひざを折りかが
め、いつまでも限りなく御座にましますイエスに向いて、すべての口よりその罪を告白せざるべからず。
教76,111,そは彼らはその為せる行いによりて審かれ、すべての人はその行いによりて備えられたる住家に於て
各自の領分を受くべければなり。
教76,112,彼らはいと高き神の僕となれども、神とキリストの在すところには決していつまでも来ること能わずと。
教76,113,こは、われらの見たる示現の終りにして、而もわれらなお”みたま”に漢字つつある間にこれを誌せと命
ぜられしものなり。
教76,114,されど、神の御業は偉大にして驚嘆すべく、われらに示されたるその王国の奥義はその光栄、勢い、
支配の及ぶところ、如何なる智を以てもこれを量り知るべからず。
教76,115,而して、こはまたわれらなお”みたま”に感じつつある間に誌すことなかれと主の命じたまいしものにし
て、また人がこの事を口にするは法に適わざるものなり。
教76,116,またこれらのことは、人の言葉によりて知らすことを得るものにあらず。こは神を愛し神の前に自らを潔く
する人々に神の与えたもう聖き”みたま”の力によりてのみ、ただこれを見これを悟るべきものなればなり。
教76,117,神はかかる人が独りこれを見、これを知る特権を与えたもう。
教76,118,かくして”みたま”の能力と顕現とによりて、人は肉体を持てる間に栄光の世界に於ける神の御前に出
ずるに堪え得るなり。
教76,119,願わくば栄光と誉と支配と、限りなくいつまでも神と子羊とにあらんことを。 アーメン。
教77,,教義と聖約  第77章
教77,*-*,1832年3月、オハイオ州ハイラムにて予言者ジョセフ・スミスに給える啓示。ヨハネ黙示録の1部分に
関するある解釈。
教77,1,問。黙示録第4章第6節に、ヨハネの言える”ガラスの海”とは何なるか。答。そは聖められ、不滅にせら
れ、永遠の状態となりたる地球なり。
教77,2,問。同節中に言わるる”4つの生物”によりて何を理解すべきか。答。そは、黙示録ヨハネが神のパラダイス
なる天、および人と、獣と、這うものと、空の取りとの幸福を誌すに用いたる表象的言い表しにして、霊界のものはこ
の世のものの象にして、この世のものは霊
教77,2-1,象なればなり。すなわち、人間の霊は人の身体の象にして、また神の造りたまいしあらゆる獣およびそ
の他の生物の霊も御名かくの如きを誌せしなり。
教77,3,問。この4つの気のもは1個1個の獣に限られたるか、または数ある種類、階級を表すものなるか。答。これ
らの4つの各個の獣に限らる。而して、こはヨハネに示されて、彼らが永遠の幸福を享くる際に於ける彼らの定めら
れたる序列、すなわち彼らの創造の範囲内に
教77,3-1,生物の階級に属する乞い営を表すなり。
教77,4,問。その獣の有てる眼と翼とによりて、吾人は何を理解すべきか。答。眼は光明と智恵を表す。すなわち、
彼らが知識に充ち満ちたることを示す。また翼は能力を表し、動くことなどを示すなり。
教77,5,問。ヨハネの言う24人の長老によりて何を理解すべきか。答。ヨハネの見たるこれらの長老たちは、先に
忠実に導きと教えを施して死にたる者なり。また彼らは7つの教会に属したる長老にして、その時神のパラダイスに
在りし者たちなりと覚るべし。
教77,6,問。裏に7つの印を以て封印したる、ヨハネの見たる巻物によりて何を理解すべきか。答。その巻物は啓
示せられたる神の聖旨と、神の奥義と、神の御業とを載せ、またこの世のつずく7、000年間、すなわちこの世が存
在する期間に関する神慮の秘密を載せたるもの
教77,6-1,覚るべし。
教77,7,問。この巻物に封印したる7つの印によりて何を理解すべきか。答。第1の封印は最初の1、000年間に起
る事に当り、第2の封印は次の1、000年間、かくの如くして第7、000年に至ることを覚るべし。
教77,8,問。黙示録第7章第1節に記せる4人の天使によりて何を理解すべきか。答。こは神より遣わされたる4人
の天使にして、この世の4つの部分を支配する権力を与えられて生命を救い、或いは壊り、また永遠の福音をあら
ゆる国民、あらゆる血族、あらゆる国語の民、あ
教77,8-1,世の人々に伝え、諸天を封印し、生命を得るよう結び固め、また暗黒の世界に投げ入るる能力を有て
る者たちなりと覚るべし。
教77,9,問。黙示録第7章第2節に誌せる東の方より登りくる天使によりて何を理解すべきか。答。東の方より登りく
る天使とは、イスラエル12支族を治むるため生ける神の印を与えられたる天使なり。これを以て、この天使は永遠
の福音を有てる4人の天使に向って叫べり。
教77,9-1,われらの神の僕の額にわれらが印を捺すまでは、地も海もまた木々も傷うべからずと。汝らもし受け入
るる心あらば、こはすなわちイスラエルの支族を集めて、すべてのものを回復するために来るべかりきエライヤスな
りと覚るべし。
教77,10,問。この章に誌されたることの完うさるべきは何時なるか。答え。そは、この先第6の1、000年間に完うせ
らるべし。すなわち、第6の封印解かれたる時なり。
教77,11,問。イスラエル全体の支族より144、000、すなわち各々の支族より12、000づつを印せしことによりて
何を理解すべきか。答。この印せられたる者たちは、永遠の福音を掌どるべき神の聖き神権に按手任命せられた
る大祭司なり。そは”長子”の教会に来らん
教77,11-1,皆連れ来るために、この世の国民を掌どる堪能を与えられたる天使らによりて、あらゆる国民、あらゆ
る血族、あらゆる国語の民、あらゆる世の人々の中より按手任命せられたる者たちなればなりと解すべし。
教77,12,問。黙示録大8章に誌せるラッパの音によりては何を理解すべきか。答。神は6日にしてこの世を創り、7
日目にその業を終えてこれを聖め、また地の塵より人を創りたまいし如く、主なる神は大7、000年目の始めに当
り、この世を聖め、人類の救いを完うし、あら
教77,12-1,あらゆるものを審き、ただ御手の中に置きたまわざる者のみを除きて、その他の者をことごとく贖いた
まわん。その説きすべてのもの最後に至るまで一切を結び片目たもうべし。故に7人の天使のラッパの音は、第7、
000年目の始めに於ける神の御業の備えと結びな
教77,12-1-1,すなわち、彼のやがて来りたまわんときの途の備えなりと解すべし。
教77,13,問。目次徳第9章に誌されし事は何時完うさるべきか。答。そはキリストの来りたもう前、すなわち第7の
印を釈きたる後に完うせらるべきなり。
教77,14,問。黙示録第10章に誌せる、ヨハネ食い尽くされたる小さき巻物によりて何を理解すべきか。答。こは彼
がイスラエルの支族を集むる使命と儀式なりき。見よ、これこそ書に誌されたるが如く、必ず来りてすべてのものを
回復するエライヤスなりと覚るべし。
教77,15,問。黙示録第11章に誌せる2人の証人によりて何を理解すべきか。答。そは回復の釈きに当り、末の世
に於てユダヤ人に対して起るべき2人の予言者にして、ユダヤ人が集められて先祖の地にエルサレムの市を建て
たる後ユダヤ人に予言を為すべき者なり。
教78,,教義と聖約  第78章
教78,*-*,1832年3月、オハイオ州ハイラムにて予言者ジョセフ・スミスによりて給える啓示。こは貧しき者の生計
を確立するため、主よりエノク(ジョセフ・スミス2代目)に給いし制度なり。わが教会の歴史、第1巻、250頁(英文)
を見るに次の註あり。すなわち”主
教78,*-*-1,啓示の中にて告げたまいし個人の名は、当時世に知らるること必ずしも望ましきにあらざるを以て、こ
の啓示の中にてまた後に示されし若干の啓示の中にて、その兄弟らの名は本名以外の名前にて呼ばれたり。され
ど、今は最早個人の名前を秘して1時語らぬ必要は無く
教78,*-*-1-1,以て、その後には本名をカッコの中に誌せり”と。この世の事を律するために、民をして更に完全
に組織すること必要なり。聖徒間の平等の精神に就きてじゅうじゅん教え給う。更に啓示を時々給うこと。”長子”の
教会の会員たることの意義を定め給う。
教78,1,主、エノク(ジョセフ・スミス2代目)に語りて、主なる汝らの神は、わが教会の大神権に按手聖任せられて
而も相集れる者たちよ耳を傾けよ、と言う。
教78,2,また天より汝らを按手聖任し、而も汝らがわが前に表したることによりて汝らに救いを来らしめんために、
汝らの耳の中に智恵ある言を語る者の助言を翌聴け、と主なる神言う。
教78,3,誠に、われ汝らに告ぐ、時来れり、今やその時は近づけり。見よ、みよ、比所にてもまたシオンの地にても
両つながら、わが民の中の貧しき者のために倉の事務を規定し確立して必ずわが民を組織せざるべからず。
教78,4,言い換うれば、汝らが採用したる仕事を押し進めんため、人の救いと天に在す父なる神の栄光とのため
に、わが教会にとりて限りなき永遠の施設と制度として、エノク(ジョセフ)の市なかるべからず。
教78,5,かくして、天に就ける事の義務に於ては必ず平等となるなえい。然り、天に就けるものを得んためには、地
に就ける物に於てもまた平等となる。
教78,6,汝らもし、この世の物に於て平等ならざれば天の物を受くるに於ても平等なること能わざるなり。
教78,7,汝らもし、日の栄の世界に1つの所を得んことをわれに願わば、わが命じて汝らに求むるところを行いてそ
の備えを為さざるべからず。
教78,8,さて、誠に主は言う。今この制度に共に加わりたる汝らにより、すべての事わが栄光のために為さるるはわ
が必要とするところなり。
教78,9,言い換うれば、わが僕アハシダ(ニューエル・ケイ・ホイットニー)、わが僕ガゼラム或いはエノク(ジョセフ・
スミス2代目)、わが僕ペラゴラム(シドニー・リグドン)らは、シオンに居る聖徒らと共に相議るべし。
教78,10,然らずば、サタンは彼らの心を動して真理より離れしめ、その心を暗くして、彼らのために備えられたるこ
とを覚ること能わざらしめん。
教78,11,この故にわれ破り得ざる1つのきずな、すなわち永遠の誓約によりて汝ら備えをなし且つ組織せんため
に1つの誡命を与う。
教78,12,而してもしこれを破る物あらば、教会に於ける職と地位とを失い、贖いの日までサタンの手に打ち叩かる
るままにわたされん。
教78,13,見よ、こはわれ汝らを備うる準備と、わが与うる礎と範例とにしてこれによりて汝らに与えらるる誡命を成
就すべし。
教78,14,これ、汝らに如何なる艱難降るといえども、わが摂理によりて日の栄の下に在る他の一切の生くる物の
上にわが教会員の自立せんがためにして、
教78,15,また汝らが来りて汝らのために備えられたる冠を得て、多くの王国の統治者とせられんためなり。かくの
如く、アダム・オンダイ・アーメンの礎を建てたる”シオンの聖者”なる主なる神言う。
教78,16,この神は、すなわちミカエルを汝らの君に任命してその両脚を固うし、高き位に彼を置きて、生命の始め
なく齢の終なき”聖者”の聖旨と導きとの下に救いの鍵を与えし神なり。
教78,17,誠にまことにわれ汝らに告ぐ、汝らはいまだ幼児にして、父なる神がその御手の中に如何に大いなる恵
みを有ちてこれを汝らの為に備えたまいしかをいまだなお覚らざるなり。
教78,18,汝らいますべての事に堪うる能わず、さりながら心安かれ。われ汝らを導きて行けばなり。王国は汝らの
ものなり。それに属ける祝福も汝らのものなり。また、永遠の富も汝らのものなり。
教78,19,およそすべてを感謝して受くる者には栄光を与えられん。而して、この世のものもまた彼に加えらるること
すなわち100倍よりも多からん。
教78,20,この故にわが汝らに命じたることを行うべしと。汝らの贖い主、すなわち御子アーマンは言いたもう。而し
てこの贖い主は、汝らを御許に引取る前にあらゆることを備えたもうなり。
教78,21,何となれば、汝らは”長子”の教会員なれば主は雲の中に汝らを取り上げ、あらゆる人にその与うべき分
を頒ちたまえばなり。
教78,22,されば、忠実にして賢き管理人は、すべてのものを受けつぐべし。 アーメン。
教79,,教義と聖約  第79章
教79,*-*,1832年3月、オハイオ州ハイラム予言者ジョセフ・スミスによりて給まりし啓示。ジェレド・カーター再び
東方の国に赴くべきを命じたもう。命を守らば、大いなる報いあるべき約束。
教79,1,誠にわれ汝らに告ぐ、わが僕ジェレド・カーターは再び東の国々に行き、比所より彼所に、市より市に、す
でに彼が按手聖任せられたる按手聖任の権威を有ちて経巡り、大いなる喜びの音信、すなわち永遠の福音を宣
ぶることはわが旨なり。
教79,2,われ”慰め主”を彼に遣わさん。而して、この”慰め主”は真理と行くべき所を彼に教えん。
教79,3,而して、彼忠実ならばわれ再び多くの束を以て彼に冠を与えん。
教79,4,わが僕ジェレド・カーターよ、この故に喜びて怖るるなかれ、汝の主、すなわちイエス・キリストこの事を言
う。 アーメン。
教80,,教義と聖約  第80章
教80,*-*,1832年3月、オハイオ州ハイラムにて予言者ジョセフ・スミスによりて給える啓示。スティーヴン・バーネ
ットとイーデン・スミスに導きと教えを施す働きに関して給える誡命。
教80,1,誠に、主かくの如く言う。わが僕スティーブン・バーネットよ。行けよ。世に出で行きて、汝の声を聞きて来
る一切の生くる者に福音を説け。
教80,2,汝、伴侶となる者を求むるにより、わが僕イーデン・スミスを汝に与えん。
教80,3,この故に、汝ら出で行きてわが福音を説け。汝らは北に南に東に西に、何所へ行くとも関りなし。そは、何
所へ行くとも首尾よければなり。
教80,4,この故に、何自らの今までに聞き、誠に信じ且つ真実なりと知るところを宣べよ。
教80,5,見よ、こは汝らを召したる者汝らの贖い主すなわちイエス・キリストの意なり。 アーメン。
最終更新:2008年07月05日 03:57