教106,,教義と聖約 第106章
教106,*-*,1834年11月25日、オハイオ州カートランドにて予言者ジョセフ・スミスによりてたまわりし啓示。ワー
レン・エー・カウドリ地方管理大祭司に使命さる。彼命に従うならば、大いなる祝福ある約束さる。将来主の来りたも
うは近きにあり、且つ突然なること。
教106,1,わが僕ワーレン・エー・カウドリ、フリードムの土地および附近の地のわが教会を統轄する管理大祭司と
して指名され、且つ按手聖任さるるはわが旨なり。
教106,2,されば、彼は己が任地に於てのみならずまた隣の郡に於ても、わが永遠の福音を宣べ声を挙げて世の
人を警むべし。
教106,3,また、今彼に与うるこの高くして聖き天職にことごとく時間を捧げ、天の王国とその義しきとを熱心に求む
べし。さらば、すべて必要なる物はこれにつけ加えられん。およそ、働く者のその酬いを受くるは当然なればなり。
教106,4,われまた誠に汝らに告ぐ、主の再臨は近づきて夜来る盗人の如く世を襲うなり。
教106,5,故に汝ら光の子らとならんために、腰をひきからげよ。さらば、その日は盗人の如く汝らに襲いかかること
なからん。
教106,6,また、われ誠に汝らに告ぐ、わが僕ワーレン、わが王笏の前にその頭を垂れ、世の人の奸智より離れし
時天に於て喜びありき。
教106,7,この故に、わが僕ワーレンは幸福なるかな。われ彼を憐まんと欲すればなり。彼に虚栄の心あり、さりな
がら、もしわが前にへり下らんと欲せばわれ彼を高く挙げん。
教106,8,而して、われ彼に恵と確なる約束とを与えて立たしめん。而して、もし彼引つづき忠実なる証人となり教
会員の光とならば、われわが父の住家に於て彼の為に1つの冠を備うべし。誠に然り、アーメン。
教107,,教義と聖約 第107章
教107,*-*,1835年3月28日の日附に就きての啓示にして、オハイオ州カートランドにて予言者ジョセフ・スミス
によりてたまえるものなり。指定されたる日に、指定されたる日に、12使徒は会議のために集まりて個人個人の弱
点と短所とを告白し悔改めを言い表して、更に
教107,*-*-1,たまわんことを求めたり。これらの者は定められたる地方に向い、伝道のためにまさに別れ行かん
とする際なりき。わが教会の歴史、第2巻、209頁(英文)を見よ。アロン神権とメルケゼデク神権との間の区別。管
理する権はメルケゼデク神権に属す。大神権の大管
教107,*-*-1-1,高き権能。アロン神権の管理者としての監督会。それぞれの定員会と、それに属する管理職員
の義務、12使徒は巡回管理高等評議員会を構成す。12使徒は祝福を施す教職者すなわち祝福師の制度の系
図。アロンの正統の子孫の知られざる時は、監督は大神権の中より
教107,*-*-1-1-1,選ぶべきこと。教会法廷の制度。教会員は何人も責任を免れざること。
教107,1,当教会に2つの神権あり。すなわちメルケゼデク神権とレビ神権を含めるアロン神権なり。
教107,2,何故に前者をメルケゼデク神権と称うるかと問わば、メルケゼデクは誠に偉大なる大祭司たりし故なり。
教107,3,メルケゼデクの前の時代にありては、この神権は神の御子の神権の聖なる神権と称えられたり。
教107,4,されど、至高者の御名を敬い尊ぶあまりしばしば御名を繰返し唱うることを畏れて、古えの教会員はこれ
をメルケゼデクの新免またはメルケゼデクの神権と称えたり。
教107,5,教会に於けるあらゆるその他の権能または職務はみなこの神権に従属す。
教107,6,されど神権は2つの区分または大いなる項目に分たれ、1つをメルケゼデク神権、他をアロン神権または
レビ神権となす。
教107,7,長老の職は、メルケゼデク神権に属せり。
教107,8,メルケゼデク神権は管理する権能を有し、この世のあらゆる時代に於て、教会内に於けるそのすべての
職を管理する権能と権威とを有して、霊に関する諸々の事を執り行うことを得るなり。
教107,9,メルケゼデクの神権の大神権の大管長会は、当教会に於ける一切の職務を行う権能を有す。
教107,10,メルケゼデク神権の神権の大祭司は、大管長会の命を受け、自己の地位に在りて霊に関することを執
り行う権能を有す。而してまた長老、および(レビ神権の属する)祭司、教師、執事その他会員の職務を行う。
教107,11,長老は大祭司不在の時、その代理として職務を執り行う権能を有す。
教107,12,大祭司と長老とは、教会の誓約と誡命とに適える霊に関する諸事を執り行うべき者にして、また上級の
権威ある者不在なる時は、教会に於けるその職務をことごとく行う権能を有す。
教107,13,第2の神権はアロンの神権と称えらる。この神権はアロンとその子孫に代々授けられたる
MNONAREBANARI。
教107,14,何故にこれが小神権と称えらるかと言わば、そは大神権すなわちメルケゼデク神権に従属して、外形
的儀式を執り行う権能を有すればなり。
教107,15,監督会はこの神権の管理者にして、この神権につける鍵または権威を保有するものなり。
教107,16,およそ、アロンの正統の子孫にあらざる者は、何人もこの職に就く適法の権利を有せずして、この神権
につく鍵を保有することなし。
教107,17,されど、メルケゼデク神権の大祭司は、その以下に属する一切の職を行う権能を有すれば、アロンの
正統の子孫を見出し得ざる時彼が召されて特に任命せられ、メルケゼデク神権の大管長会の手によりてこの権能
を有する職に按手聖任さるる時は監督の職務を執り行うを
教107,18,大神権、すなわちメルケゼデク神権の権能と権威とは、教会員のすべての霊に属ける祝福の鍵を保
つことなり。
教107,19,すなわち、天の王国の奥義を受くる特権を有し、諸々の天は彼らに開かれ、神の”長子”の教会とその
総集いとの親しき交通を享け、父なる神と新たなる誓約の仲保者イエスとの臨在と親しき交通とを享くることなり。
教107,20,小神権すなわちアロン神権の権能と権威とは諸天使の導きと恵みを受くる鍵を保ち、誓約と誡命とに
適いて外形的の儀式を執り行い、福音の字義を教え、罪の赦しを受くるための悔改めのバプテスマを施すことな
り。
教107,21,必要上、、これら2つの神権の中にある諸種の職に按手聖任せられたる者の中より出でたる。または任
命せられたる、またはその中より必然に生じたる管理者すなわち管理職員あり。
教107,22,メルケゼデク神権を有てる者の中3人の管理大祭司あり、当団体によりて選ばれ、その職に任命して
按手聖任され、教会員の信任と信仰と祈りによりて支持せられ、当教会の大管長会なる定員会を構成す。
教107,23,12人の巡回評議員は召されて12使徒となる、すなわち全世界に於けるキリストの御名の特別の証人
となるべき者なり。すなわち、かくの如く彼らは当教会に於ける他の職員とは、その天職に就ける義務を異にす。
教107,24,またこの12人は、前記の3人の管理大祭司と権威と権能とを同じくせる定員会を構成す。
教107,25,また、福音を説き異邦人と全世界の人々に対する特別の証人たらんがため”70人”召さる。すなわちか
くの如くこの者たちの天職に就ける義務は、教会に於ける他の職員らの義務と異るなり。
教107,26,またこの”70人”は、今挙げたる12人の特別なる証人、すなわち12使徒と等しき権能を有する定員会
を構成す。
教107,27,而して、以上の何れの定員会の為す決議も、ことごとくその一致の挙手によって為されざるべからず。
すなわちこれら定員会の為す決議も、ことごとくその一致によって為されざるべからず。すなわちこれら定員会の全
会員はその決議をして高いに等しき効力、または有
教107,27-1,あらしめんがため、1人1人皆その決議に賛同せざるべからず。
教107,28,巳むを得ざる事情ある説きには、定員会は大多数の出席を以て構成するを得。
教107,29,すなわち、定員会の決議全会一致にあらざる時は、これはメルケゼデク神権に按手聖任され、正しく
且つ聖き人々なりし往昔の3人の管理大祭司より成る定員会の決議と同様の祝福を受くる資格なし。
教107,30,これらの定員会またはその何れか1つの為す決議は、全くの正義、神聖、謙遜、柔和、堅忍、信仰、善
徳、知識、節制、忍耐、敬虔、同情、仁愛などによりて為されざるげからず。
教107,31,そは、もし彼らこれらの徳に富む時は、種に就ける知識に乏しからざるべし、との約束ある故なり。
教107,32,これら定員会の決議の何れにても不正になされる場合には、当教会の霊に関する権威者より成る幾多
の定員会の総会に向ってこれを訴うることを得るなり。然らずんばこの決議を訴うる途あり得べからざるなり。
教107,33,12使徒会は、巡回管理高等評議員会にして、教会の大管長会の指揮下に於て、天の制に適うよう主
の皆によりて職務を行う。すなわち、これらの者は教会を設立し、よろぞの国民に於ける教会のあらゆる事務を整
理し、まず異邦人より始めて次にユダヤ人に及ぼすべき
教107,34,”70人”は12使徒会すなわち巡回高等評議員会の指揮の下に教会を設立し、またよろずの国民に於
ける教会のあらゆる事務を整理するに主の皆によりて行い、まず異邦人より始めて次にユダヤ人に及ぼすべき者
たちなり。
教107,35,また12使徒会は、イエス・キリストの福音を宣ぶるによりて扉を開くために鍵をもちて遣わさるる者たち
にして、まず異邦人より始めて次にユダヤ人に及ぼすべきなり。
教107,36,シオンのステーキ部にある常任高等評議員会は、教会の事務を整理し諸般の決議を為すことに就き
て、大管長会または巡回高等評議員会の定員会と同様の権能をもつ定員会を構成す。
教107,37,シオンに於ける高等評議員会、教会の事務を整理し諸般の決議を為すことに於て、シオンのステーキ
部に於ける12人会の会議と同等の権能を有つ定員会を構成す。
教107,38,巡回高等評議員会は、福音を宣べまたこの福音を施すため幾多の召を満たすべき助力を必要とする
時は、他の者を呼ぶことをせずただ”70人”を招集して助けを求むる義務あり。
教107,39,12使徒会は啓示によりて指示さるるところに従い、教会のすべての大いなる支部にありて、祝福師た
る教職者を按手聖任する義務を有す。
教107,40,この神権は父より息子に伝うべきを確認されたるものにして、約束を与えられたる選ばれたる人々の正
統の子孫に当然附与さるべきものなり。
教107,41,この神権はアダムの時代に制められ、左の如く子孫に相伝されたるものなり。
教107,42,すなわち、アダムよりセツに伝わる。セツは69才にしてアダムより神権を受く、またかれ(アダム)の死ぬ
る3年前に祝福を授けられたり。而して彼の子孫は主の選びたまえる民となり。また世の終りまで護らるべき神の約
束を父アダムによりて受けたり。
教107,43,彼(セツ)は完き人にして、またその容姿は父の容姿と生写しなるために、あらゆる点に於て父とその面
影相肖たり、ただ齢の異なるによりて彼と父と別つことを得たるのみ、
教107,44,イノスは、134才4ヶ月にしてアダムの手によりて神権を受く。
教107,45,カイナン満39才を超えたる時、神荒野に於てカイナンを呼びたまえり。而して彼シェドラマクの地に旅
する途すがらアダムに遇えり。彼アダムによりて神権を受けし時、87才なりき。
教107,46,マハラリールは、アダムによりて神権を受けたる時、496才と7日なりき。而して、アダム彼にまた祝福を
授けたり。
教107,47,ジェレドがアダムの手によりて神権を受けたるは200才の時なりき。而してアダム彼にまた祝福を授け
たり。
教107,48,エノク、アダムの手によりて神権を受けし時は25才にして、彼65才にしてアダムの祝福を受けたり。
教107,49,彼は主を見主と共に歩き、たえず主の御前に在りき、彼、神と共に歩きしこと365才にして、彼の死な
ずして天に昇りし時は430才なりき。
教107,50,メツセラは、100才の時アダムの手によりて神権を受けたり。
教107,51,セツの手によりてラメク神権を受けたるは32才の時なり。
教107,52,メツセラの手によりてノアの神権を受けたるは10才の時なり。
教107,53,アダム死なんとする3年前に当り、すべて大祭司たりしセツ、イノス、カイナン、マハラリール、ジェレド、
エノク、メツセラおよびその他の義しかりし彼の子孫らを、アダム・オンダイ・アーメンの谷に呼びその処にて最後の
祝福を授けたり。
教107,54,その時主彼らに現われたもう。彼ら皆立上りてアダムを祝福し、彼をミカエル、王の君、また天使の長と
呼べり。
教107,55,また主、アダムに慰めを施して言いたまわく、われ汝を立てて首長となす。諸々の民は汝より出で来
り、汝は永遠にその君たるべしと。
教107,56,その時、アダム会衆の中に立ち上り、齢長けてすでに弓張の腰となりたるも、聖霊に満たされ、何事に
ても最後の代に至るまでその子孫の上に起るべき事を予言せり。
教107,57,すべてこれらはエノクの書に誌されたれば、後に時至りて証せらるべし。
教107,58,また12使徒会は、啓示によりて告げられたる所に従い、教会に於けるすべて他の職員を按手聖任し、
またこれらを整理整頓すべき義務あり。その啓示は次の如し。
教107,59,シオンの地にあるキリストの教会に与う。教会の事務に関し、教会の律法に附加するところあるべし。
教107,60,万国の主は言う。誠にわれ汝らに告ぐ、およそ長老の職にある者を統轄すべき管理長老なかるべから
ず。
教107,61,また、祭司の職にある者を統轄すべき祭司なかるべからず。
教107,62,また教師の職にある者を統轄する教師なかるべからず。また、執事にもこれと同じく執事を統轄する者
なかるべからず。
教107,63,この故に執事より教師に、教師より祭司に、祭司より長老に至るまで、教会の誓約と誡命とによりてそれ
ぞれ任命さるる如くあらざるべからず。
教107,64,次に大神権来る、大神権はすべての中最高なるものなり。
教107,65,この故に、必ず或1人、教会の神権を統轄するために大神権の中より任命さるる必要あり。而して、こ
の者は教会の大神権の大管長と称えらるべし。
教107,66,言を換えて言わば、これは教会の大神権の管理大祭司なり。
教107,67,この管理大祭司より、按手によりて儀式の失効と教会に授くる祝福は出ずるなり。
教107,68,この故に、監督の職は以上の職と同じからず。そは監督の職は、すべてこの世に属することを執り行え
ばなり。
教107,69,さりながら、監督はアロンの正統の子孫にあらざる時は大祭司の中より選ばれざるべからず。
教107,70,そは、彼もしアロンの正統の子孫にあらざればその神権に属ける鍵を保つ能わざればなり。
教107,71,さりながら、メルケゼデクの神権の大祭司は、真理の”みたま”によりてこの世に属ける知識を有て故
に、この世に属けることの奉仕をなすために特に任命せられ得べし。
教107,72,またこの大祭司は、イスラエル人の中の判士となり、教会の事務を執り、自己の選びたる副監督または
教会の長老中より彼が選ばんとする副監督らの援助を得て、律法によりて彼に証拠が提出さるる時はこれに就きて
罪人審判の隻に着す。
教107,73,アロンの正統の子孫にあらずしてメルケゼデクの神権の大神権に按手聖任せられたる監督の義務は
かくの如し。
教107,74,彼はかくの如く判士たるべく、誠にシオンまたはシオンのステーキ部または教会の支部の人々の中に
ありて彼がこの勤めを行うべき地位に特に任命されたる地にありて共通の判士たるべく、やがてシオンの区域拡げ
られ、シオンまたはその他の地に於て更に他の監督すな
教107,74-1,必要とするまでかくの如くあるべし。
教107,75,而して他の監督任命さるるならば、それらの者は同じ職に於て職務を行うべし。
教107,76,されど、アロンの正統の子孫は適法にこの神権を管理する権を有す。すなわち、この神権を行う鍵を
有ち別に副監督を要することなく独立して監督の職を執行し、メルケゼデクの神権の大神権の大管長会員を審問
する時のほかはイスラエル人の中なる判士としてその隻に
教107,77,而して、誡命に適えるこれら何れもの評議の会の決定たるものは次の如し。
教107,78,われまた誠に汝らに告ぐ、教会の最も重大なる事務、および教会の最も解決困難なる訴えは、監督す
なわち判士らの判決に満足せざる所ある時はこれを教会の評議の会に移ちょうすべし。すなわち、これを大神権の
大管長会に訴うべし。
教107,79,而して、大神権の評議会の大管長会は他の大祭司すなわち12人を招集し、これを評議員として援け
をなさしむる権能あるべし。かくして、大神権の大管長会と評議員とは教会の律法に従い証拠に基き判決を為す
権能を有すべし。
教107,80,この判決を経たる後は、再びこれを主の前に提出すべからず。そは、これ神の教会に於ける最高の評
議会にして霊のことに関する労そうの最終判決なればなり。
教107,81,この教会に属する者は、何人といえども教会のこの評議会を免除さるる者なし。
教107,82,大神権の大管長会の1人罪を犯したらば、教会の総評議会の前に訴えるべきなり。而して、この総評
議会の前に訴えるべきなり。而して、この総評議会は大神権なる12人の評議員らを補助となすべし。
教107,83,この評議会に於て彼に下せる決定は、これすなわち彼に関する論争の最後のものなりとす。
教107,84,かくの如く、神の正義と律法より何人も免るること能わざるべし。かくしてすべてのこと、真理と正義とに
より神の前に正しく厳粛に行わるるなり。
教107,85,われまた誠に汝らに告ぐ、執事の職を管理する長たる者の義務は、12人の執事を統轄しこれと共に会
議を平木て彼らにその義務を教う。すなわち誓約により与えられたるところに基きて互いにこれを啓発すべきものと
す。
教107,86,また教師の職を管理する長たる者の義務は、24人の教師を統轄しこれと共に会議を開きて誓約に与
えられたるところに基きその職に関する義務を教うべきなり。
教107,87,またアロン神権を有する者を管理する長たる者の義務は、48人の祭司を統轄しこれと共に会議を開き
て誓約の与うるところに基きてその職に関する義務を教うべし。
教107,88,而して、この長はすなわち監督たるべし。そは、これこの神権の義務の1なればなり。
教107,89,また長老の職を管理する長たる者の義務は、96人の長老を統轄しこれと共に会議を開きて誓約に従
いてこれを教うべし。
教107,90,この長は”70人”の長とは別の者たらざるべからず。而して、全世界に出で行きて巡回せざる者の長た
る要に定めらる。
教107,91,また、大神権の職を管理する長たる者の義務は全教会を統轄すべきものにして、モーセの如くあるべ
し。
教107,92,すなわち、見よ、この教会の頭首に神の与えたもうあらゆる賜を有し誠に彼は聖見者たり、啓示を受く
る者たり、翻訳者たり、また予言者たり、ここに智恵現わる。
教107,93,また”70人”の数の中より選ばれたる7人の長ありてかれらを統轄すべきことは、”70人”の神権を示せ
る示現による。
教107,94,この中、大7の長は他の6人の長を統轄すべきものなり。
教107,95,この7人の長たちは、彼らの属する第1の”70人”のほかに各”70人”を選び、これを統轄すべきなり。
教107,96,然る後葡萄園に於ける働き必要ならば、また他の”70人を選ぶこと70の7杯に達すべし。
教107,97,これらの”70人”は、異邦人より初めて順次にユダヤ人に至巡回福音伝道者たるべし。
教107,98,然るに12使徒会にも”70人”にも属せざる他の教会職員は、すべての国々を巡回する責任を有するこ
となし。されど事情の許すかぎりは巡回すべきものなり。而して教会に於て重要にして責任ある地位を有することを
得。
教107,99,この故に、今や神権者皆各々その義務を覚れ。また己が任命せられたる勤めを全く勤勉に勤むべし。
教107,100,およそ、怠惰なる者はその地位に居るに値せず、またその義務を覚らず信任さるるに足る行いを示さ
ざる者は、その地位にある値なき者なり。誠に然り、 アーメン。
教108,,教義と聖約 第108章
教108,*-*,1835年12月26日、オハイオ州カートランドにて予言者ジョセフ・スミスによりて給わりたる啓示。ライ
マン・シャーマン賞め言と共に訓戒を受く。彼を長老の職に按手聖任せんとの約束を賜わる。
教108,1,主誠にかくの如く汝に告ぐ、わが僕ライマンよ。汝の罪赦されたり。そは汝わが声に従い、今朝この地ま
で来りてわが命じたる人よりその助言を聞かんとすればなり。
教108,2,この故に、汝の霊の立場に就来て心を悩すことなく、今後決してわが声に背くべからず。
教108,3,汝よ起て、而して今後は汝のすでに為しまた現に為す誓を更に慎重に守るべし。さらば、汝極めて大い
なる祝福を享けん。
教108,4,汝忍耐して、わが僕たちの聖会を開く時まで待つべし。その時、わが最初の長老と共に汝は憶えられ、
わが選びたる他の長老たちと共に汝は按手聖任されて権能を受くべし。
教108,5,見よこは、汝もし引つずきて忠実ならば汝に与えたもう御父の約束なり。
教108,6,さればわれ何所へ汝を遣わすとも、汝のわが福音を宣ぶる権能を受くるはその日に成就すべし。今後、
その時より然り。
教108,7,この故にすべての談話により、すべての祈りにより、すべての訓戒により、すべての行いによりて、汝の
兄弟たちを強くすべし。
教108,8,見よ、みよ、われ汝と共に在りて汝を祝福し、永久に汝を救わん。 アーメン。
教109,,教義と聖約 第109章
教109,*-*,1836年3月27日、オハイオ州カートランドの神殿の献堂式に於て捧げられたる祈祷。予言者の誌し
たる記事によれば、この祈祷は啓示によりて彼に与えられしものなり。わが教会の歴史、第2巻410頁(英文)を見
よ。
教109,1,イスラエルの主なる神代。願わくは、主の御名に感謝せしめたまえ。誠心より御前に真直に歩むその僕
らのために誓約を守り憐みを与えたもう主よ。
教109,2,すなわち、この所(カートランド)に主の御名のため1つの宮居を建つべきことを僕らに毎じたまえる主
よ。
教109,3,おお主よ、主は僕らがその命令に従いて為したるを今みそなわせたもう。
教109,4,聖なる父よ。われら今イエス・キリスト、主の懐に在りたもう御子、その名によりてのみ人の子らに救いの
施され得る御方の名によりて願い奉る。主よ願わくは、主が誠に建てよと命じたまいしこの宮居、すなわちわれら僕
の手の工によりて成りたるものを受けたまえ。
教109,5,主はわれらが大いなる困苦をもてこの事業を為したるを知りたもう。われらは乏しきうちよりわれらの財を
捧げ、”人の子”のその民に現われたもう場所を得たまわんため、主の御名のために1つの宮居を建てたり。
教109,6,主は、われらに下したまえる啓示の中に、われらを友と呼びて言いたまえり。すなわちわが命じたる如く
汝らの聖会を招集すべし。
教109,7,そは、必ずしもすべての人信仰なきが故に、汝ら努めて求め、互いに智恵ある言を教うべし。然り、汝ら
最も善き書より智恵ある言を探し求めよ。また正に研究と信仰とによりて学問を求むべし。
教109,8,汝ら組織して必要なるものを悉く調えよ。而して祈りの家、断食の家、信仰の家、学問の家、栄光の家、
秩序の家、神の家なる1つの家を建つべし。
教109,9,またかくして、すべて汝らの入ることを主の御名に於てせよ。汝らの出ることを主の御名に於てせよ、かく
して汝らの会釈はいと高き者に汝らの両手を挙げ主の御名によりてこれをせよ。
教109,10,さて聖なる父よ、願わくは神の民なるわれらを御恵みをもて助けたまい、われらを聖会に集わしめ、かく
て父の御栄を現わし、父の喜びたもう集いとならしめたまえ。
教109,11,またわれら父の御前に、父がわれらに与えたまいし啓示の中にてその民なるわれらに与えたまいし約
束の確に成就さるるに適しき者たらしめたもうよう助けたまえ。
教109,12,かくて父の栄光その民の上にあり、また今われら神に捧げんとするこの宮居の上にありて、これが聖別
せられていと聖くなり、かくて絶えず父この中に在したまわんことを。
教109,13,またこの主の宮居の敷居を越えて入り来るすべての人々をして主の能力を感じ、また主この宮居を聖
めたまいてそが主の家、神聖なる場所なるを覚らざるを得しめたまえ。
教109,14,聖なる父よ、この宮居の中に於て礼拝するすべての人に最も善き書より智恵ある言を教え、また父の
言いたまいし如く、正に研究と信仰とによりて学問を求むることを誠に許したまえ。
教109,15,また彼ら父の中にありて成長し、聖霊の完全なる恩恵と能力とを受け、父の律法に従いて組織を立
て、あらゆる必要なるものを得るために備えをなし、
教109,16,かくてこの宮居、祈りの家、断食の家、信仰の家、栄光の家または神の家、すなわち汝の宮居となり、
教109,17,この宮居に汝の民の入ることをすべて主の御名に於て為し、
教109,18,この宮居より彼らの出ることをすべて主の御名に於て為し、
教109,19,すべて彼らの会釈は、主の御名に於て聖き両手をいと高き者に挙げて為し、
教109,20,あらゆる穢れたるもの汝の宮居に入り来りてこれを汚すことなからしめ、
教109,21,また汝の民の中誰にても罪を犯したる者ある時は、速に悔改めて御許に帰り、御前に於て恵みを受
け、汝を敬う者に汝の宮居に於て注ぐことを定めたまいし祝福を元通り彼に下したまわんことを。
教109,22,聖なる父よ、願わくは父の僕たちこの宮居を出で行くに父の権能を身に甲い、かくて父の御名彼らの
上にあり、父の栄光彼らの身辺にあり、父の天使たちをして彼らを守らしめたまえ。
教109,23,願わくは、彼らをして比所より地の極まで、真理をもていと大いなる栄光の音ずれを携え行かしめ、以
て彼らをしてこれが誠に父の御業なることを覚らしめ、また末の世に関し予言者の口を籍りて言いたまいしことを成
就するために父が御手を伸したもうことを覚らしめ
教109,24,聖なる父よ、長枠は父を礼拝する民を固うし、その子孫の末々に至るまでことごとく永久にこの父の宮
居に於て立派に名と地位とを保たしめ、
教109,25,この民に逆らわんとて造られし刃は栄ゆることなく、この民を陥さんとて陥穴を掘る者は己れをその中
に陥入る者とならしめたまえ。
教109,26,また、この宮居に於て父の御名を載く父の民に、悪の徒党起ち上りて打ち勝つ力なからしめたまえ。
教109,27,而して、もし何にてもこの民に手向う民あらば、これに汝の憤りを燃したまえ。
教109,28,彼らもしこの民を打たば、父よ彼らを打ちたまえ。而して且つて戦の日に戦いたまいし如く、父の民の
ために戦たもうて、あらゆる敵の手より彼らを救い出したまわんことを。
教109,29,聖なる父よ、願わくは汝の僕らに逆らいて虚偽の報せを内外にまたは全世界に言い弘めたる者、もし
永遠の福音を彼ら宣べ聞かせられて悔改めざる時は、彼らをあわて惑わせ、驚かせ、恥と混乱とを彼らに与えたま
え。
教109,30,また、彼らの為すすべての業を雹と怒りて下したもう汝の裁きとにより水泡に帰してこれを掃い去り、か
くして父の民に逆らう偽りとそしりとをなからしめたまえ。
教109,31,主よ、汝の僕らが主の御名を証し、それによりて偽りとそしりとを受くるも、主の御前に潔白なりしは知ろ
しめすところなり。
教109,32,この故に、われら主に歎願し奉る。何とぞこのくびきよりわれらを全く救い出したまえ。
教109,33,主よ何とぞくびくを破りすてたまえ。願わくは主の御力によりて僕らの頚よりこのくびきを破りすて、かく
してわれらこの代の唯中に立上りて主の御業を為すを得しめたまえ。
教109,34,おおエホバよ、願わくはこの民を愛憐たまえ。すべての人罪を犯せば、汝の民の罪を赦し永久にこれ
を拭い去りたまえ。
教109,35,汝の福音を施す有nの聖任を、天よりの権能をもて、これを結ぶ固めしめたまえ。
教109,36,ペンテコステの日に於けるが如く、彼らにこの事を成就したまえ。汝の民に焔の如く裂けたる異言の賜
を注ぎ、また異言を解く賜をも与えたまえ。
教109,37,また激しく吹き繰大鹿是のごとく、汝の栄光を汝の宮居に充たしたまえ。
教109,38,汝の僕らの上に誓約の証詞を加えたまい、かくて彼ら出で行きて汝の言を宣ぶる時律法を結び固めし
め、またこの代に住める人々罪を犯せば、汝が憤りてその人々の上に遣わさんとしたもうすべての審判に対して汝
の聖徒の心に備えをなさしめ、以て困苦の日に汝の民を
教109,38-1,せしめたもうなかれ。
教109,39,而して、汝の僕如何なる町に入り行くとも、その町の人々僕たちの証詞を受け入れなば、その町に汝
の平和と救いあらしめたまえ。かくして僕たち、正しき者らをその町より集め、彼ら正しき者は汝の定めたまいし場所
なるシオンに、またはシオンのステーキ部に永久の
教109,39-1,唱いて出で往かん。
教109,40,而して、この事の完了せらるるまでは汝の審判をその町の上に下したもうことなかれ。
教109,41,また、汝の僕たち如何なる町に入り行くとも、汝の僕たち人々にこの従順ならざる代より自らを救わんこ
とを警むるに、その町の人々汝の僕たちの証詞を受け入れずば、汝の予言者らの口によりて汝が告げたまいし如
くその町に成らしめたまえ。
教109,42,されどエホバよ、伏して願わくは、汝の僕らを彼らの手より救いその血の汚れより洗い清めたまえ。
教109,43,主よ、われらは同胞の滅亡に至るを喜びとせず。彼らの身も霊も主の前に貴ければなり。
教109,44,されど、主の言は成就されざるべからず。主の恩恵もてかれらを扶け、僕らを助けて”主よ願わくは、御
意のままに為したまえ。われらの心にはあらず”と言わせたまえ。
教109,45,あれらは末の世に主がその予言者の口を籍りて悪しき者に就き怖るべきことを告げたまいしを知る。す
なわち限りなく裁きを下したもうことてい是なり。
教109,46,この故に主よ、主お民を悪しき人々の禍より救い出し、主の僕をして律法を結び固め、証詞を束ぬるこ
とを得しめ、かくして焼かるる日のために備えしめたまえ。
教109,47,聖なる父よ、願わくはミズーリ州ジャクソン郡の者たちによりて嗣業の地より逐われたる人々を憶えたま
え。主よ、願わくは彼らに負わされたるこの苦しみのくびきを破りすてたまえ。
教109,48,主よ、主は彼らが悪しき人々のために甚しき圧迫と苦しみとを受け、われらこの悲惨なる重荷のために
悲しみの情に堪えざるを知りたもう。
教109,49,おお主よ、いつまでこの人々をして苦しみに逢わしめ、罪なき者たちの叫び声を汝の耳にとどかしめ、
彼らの血を証詞として汝の前に登り行かしめ、また彼らのために汝の証詞を表したまわざる御旨なるや。
教109,50,主よ、主の民を逐いやりたるかの悪しき暴徒を憐みたまえ。かくて彼ら損うことを止め、もし今後彼らに
悔い改むることあらば彼らの罪を悔い改めしめたまえ。
教109,51,されど、もし彼らに悔改めの念なくば、主よ汝の腕を露わして主の民にシオンを指定したまいたる都を
贖いたまえ。
教109,52,もし然らざるを得ずんば、主の民の業の汝の前に敗れざらんため、願わくは主お怒りを燃やし、憤りを
彼らに下し、かくて天が下より根も枝も両つながら払い尽して彼らを廃れしめたまえ。
教109,53,されどもし彼ら悔い改むるならば、主は恩恵と憐みに充ちたまえば、汝の”油濯がれし者”の面を見たも
う時、主の怒りを彼らより転じたまえ。
教109,54,主よ、願わくは世にあるすべての国民を憐みたまえ。わが国土を治むる者を憐みたまえ。願わくは、わ
れらの先祖が立派に雄々しくも護りたる原則、すなわちわが国の憲法を永久に確立せしめたまえ。
教109,55,世の中の王と公と、貴人と、大いなる人々と、また世の中のすべての人々と、教会t、すべての貧しき
人々、乏しき人々、苦しみを受くる人々を憶えたまえ。
教109,56,エホバよ、かくして汝の僕らが汝の宮居より御名の証をせんがために出で行く時、これらの人々の心を
和らげたまえ。またかくてこれらn人々真理の前にその偏見を捨て、主の民がすべての人に愛せらるるを得しめた
まえ。
教109,57,而してすべて世の隅々まで、われらすなわち汝の僕らが汝の御声を聞き、汝がわれらを遣わしたまい
しことを知らしめたまえ。
教109,58,また、すべてこれら世の人の中より、ヤコブのすえなる汝の命じたまいし如く汝の御名のために1つの
聖なる市を建てんがために正しき人々を集め出さんことを。
教109,59,願わくは、汝がすでに設けたまえるこのステーキ部のほかに、シオンに他のステーキ部を設けたまえ。
かくて汝の民の集合を大いなる力と威風とをもて円滑に運び、以て汝の働きを正しきに適いて早くなさしめたまえ。
教109,60,主よ、これらの言は異邦人とひとしく見なさるるわれらに対し、主のたまいたる啓示と誡命とに就きてわ
れら御前に述ぶる言葉なり。
教109,61,されど空かき雲りて暗き自に、永らく山の上に追い散らされたるヤコブの子らを汝大いに愛したもうこと
は、汝自ら知りたもう。
教109,62,この故に願わくは、ヤコブの子らを憐みて今よりすぐにエルサレムの贖いを始めたまわんことを。
教109,63,また、ダビデの家より束縛のくびきを砕き捨て始めたまわんことを。
教109,64,またユダの子らを汝がその先祖アブラハムに対し真に与えたもうたる地に復し始めたまえ。
教109,65,また罪のため咀われ打たれたるヤコブの家の残れる者たちを。その粗暴なる野蛮の様より転じて完全
なる永遠の福音に帰せしめたまえ。
教109,66,かくて彼らをして、血に渇く刃を捨てて叛くことを止めしめ、
教109,67,世のいや極までも逐い払われたるすべてのイスラエルの家の残れる者たちをして、真理を覚り、メシヤ
を信じ、圧制を免れて、汝の御前に悦ぶ者とならしめたまえ。
教109,68,主よ願わくは、汝の僕ジョセフ・スミス(2代目)と、彼の受けたるすべての痛苦と迫害と、すなわち彼が
エホバに誓約をなし、またヤコブの大いなる神よ、汝に誓を立てたる始末を憶えたまえ。また、汝が彼ジョセフに与
えたまいし誡命と、彼が心より汝の御旨を行わ
教109,68-1,励みしことを憶えたまえ。
教109,69,主よ、彼の妻子を憐みて彼らを汝の御前に高め汝の御手の中に守り育みたまえ。
教109,70,すべて、彼らに直接縁故ある者を憐み、かくてその偏見を破ってこれを洪水の流すが如くに洗い去り、
彼らが改心してイスラエル人と共に贖われ、且つ汝が神なることを覚らしめたまえ。
教109,71,主よ、汝の教会にあるすべての会の長たる者を憶えたまい、汝の右手もて彼らとそのすべての家族と、
直接の縁故ある者共とを高め以てその名を不朽に伝え、代々後の世までもとこしえに忘れざらしめたまえ。
教109,72,主よ、汝のすべての教会員を、そのすべての家族と直接縁故あるものと、すべてその病める者と、苦し
める者と、またすべて世の貧しき者柔和なる者たちと共に憶えたまえ、以て汝が手を用いずして建てためいし王国
が大いなる山となりて全地を充さんことを。
教109,73,また、汝の教会暗き荒野より出で来りて、月の如くうららかに、日の如くあざやかに輝き出で、旗指物を
持ちたる軍勢の如く怖るべきものとならしめたまわんことを。
教109,74,また、汝の教会をして、汝が諸々の天を開き御前に山嶽を崩し谷々を高うし高低の所を平に為したもう
その日のために、花嫁のごとく美わしく飾らしめて汝の栄光を世に充したまわんことを。
教109,75,願わくは、死者のためにラッパの鳴り響かん時、われらを雲の中に引き揚げて主にまみえしめ、かくし
て主と共にとこしえに居らしめたまえ。
教109,76,また、われらの衣服を清くして正義の衣服を着せしめ、手には”勝利の章標”を持ち首領に栄の冠を載
きて、すべてわれらの苦しみの報いにとこしえの喜びを刈入れしめたまえ。
教109,77,主なる全能の神よ、われらの願うこの祈願を聞きたまいて、聖き住まいなる天よりこれに応えたまえ。主
は聖き御座にましまして、栄光と誉と権能と威光と勢いと支配と真理と正義と審きと愛憐と完全なる無限とをもて、と
こしえよりとこしえにしろしめしたもうなり。
教109,78,おお主よ、聞きたまえ、聞きたまえ、われらの願いを聞きたまえ。願わくはこれらの祈願に応え、汝の御
名に捧げて建てたるわれらの手の工なるこの宮居を献納するを嘉納したまわんことを。
教109,79,願わくは、またこの教会に汝の御名をつくることを嘉納したまいて、汝の”みたま”の力によりてわれらを
助け、御座のほとりにありて光り輝やく天の使らと共に声を合せて、ホザナよ、神と子羊よ、と呼び交して讚め唱わし
めたまえ。
教109,80,願わくは、これら汝に聖任されし者らに救いの衣を着せ、汝の聖徒らに喜びの声を高らかに挙げさせ
たまわんことを。 アーメン、アーメン。
教110,,教義と聖約 第110章
教110,*-*,1836年4月3日、オハイオ州カートランドの神殿内にて予言者ジョセフ・スミスと
オリヴァ・カウドリに現
われたる示現。この事は安息日に集会に起りたり。予言者はこの顕れを記録するに先ち次の如く誌せり。曰く”その
日の午後、余は12使徒会より聖餐を受け
教110,*-*-1,長たる他の者が主の聖餐をくばる手助けを為したり。この12使徒会は、この日聖卓に尽きてその
職を執行する特権を有ちし者なり。余は兄弟たちにこの勤めをなし終えし後教壇へ退きしに、仕切の幕下されて余
はオリヴァ・カウドリと共にひざまずき厳粛なる沈黙の祈
教110,*-*-1-1,捧げたり。この祈りを終えて立上りしに、以下の如き示現われら2人に開かれたり”。主イエス・キ
リスト親しく現われたまいしこと。主、神殿を嘉納したもう。モーセ訪れてその手より”集合の鍵をわたす。エライヤス
の訪れて権能を授与す。エライジャ訪れて、ここ
教110,*-*-1-1-1,ここにマラキの予言を直接に成就す。
教110,1,われらの心より覆い取去られて覚りの眼開かれたり。
教110,2,われらは、われらに面して教壇の胸欄に立ちたもう主を見たり。而して、主の脚下にはこはくの如き色し
たる純金の床ありき。
教110,3,その眼は燃ゆる炎の如く、頭髪白きこと清き如く、その顔は日の輝きにも勝りて光輝き、その声は洪水の
激する音の如し。誠にエホバの御声言いたもう。
教110,4,われは始めなり終りなり。われは生ける者なり殺されたる者なり。父と汝らの間の仲保者なり。
教110,5,見よ、汝らの罪赦され、汝らわが前に潔き者となりたれば頭を挙げて喜ぶべし。
教110,6,汝らの兄弟らの心を喜ばせ、すべてわが民の心を喜ばせよ。彼らは力を尽してわが鳴のためにこの宮
居を建てたればなり。
教110,7,見よ、われこの宮居を嘉納せり。わが名は比所にあらん。われは、この宮居にありて愛憐をもてわが民に
姿を現わすべし。
教110,8,わが民よくわが誡命を守り、この聖き宮居を汚すことなくば、われわが僕らに現われ、われ自らの声をも
てこれに語るべし。
教110,9,誠に幾千幾万の人々の心は、天より注がるる祝福によりて真に喜びを覚え、またわが僕たちがこの宮居
に於て授けらるるエンダウメントによりて喜びを覚えん。
教110,10,而してこの宮居の名声は外国までも拡がらん。これわが民の頭に注がるる祝福の始めなり。誠に然り、
アーメン。
教110,11,この示現閉ぢらるるや、天再びわれらに開けてモーセわれらの前に現われ、世界の4隅よりするイスラ
エル人の集合と来たの国より10の支族を導き来ることの鍵をわれらに委せり。
教110,12,この後よりエライヤス現われ、アブラハムの福音の神権の時代を委して言えるよう、われらとわれらの子
孫によりてすべてわれらの後の代の人々祝福を受くべし、と。
教110,13,この示現閉じらるるや、また別の雄大にして栄光ある示現突如開かれたり。すなわち、死を味わうことな
く天に上げられし予言者エライジャらの前に立ちて曰く、
教110,14,見よ、ここに於て正にその時は全く至れるなり。そは嘗てマラキの口によりて言われしことにして、すな
わち主の大いなるおそるべき日の来らん前に、彼(エライジャ)遣わさるべし。
教110,15,すなわちエライジャは来りて先祖の心に子らを思わせ、子らの心に先祖を思わせん。然らずば、全地
は咀いをもて打たるべし、と言われしことを証する時なり。
教110,16,この故に、この末日の神権の時代の鍵を汝の手に委す。これによりて汝らは、主の大いなるおそるべき
日のすでに近づきて正に門口にあるを知るを得ん。