モーセ4,,高価なる真珠 モーセの著 第4章
モーセ4,*-*,1830年12月、予言者ジョセフ・スミスに啓示されしままを誌す。(続)
モーセ4,1,われ主なる神、モーセに語りて言いけるは、汝がわが生みたる独子の名によりて退けと命じたるかのサ
タンは太初より在りし其者なり。彼わが前に来りて言いけるは、見たまえ、われ比所に在り。われを遣わしたまえ。
われ汝の子と成らん。われことごとく人類を贖いて
モーセ4,1-1,失うことなからしめん。われ正にかくの如くすべし。これを以てわれに汝の誉を与えよと。
モーセ4,2,されど見よ、わが愛しむ子、太初より選びたる者なるわが愛子、われに言いけるは、父よ、御旨の成らん
ことを、栄光とこしえに父にあれ、と。
モーセ4,3,これを以てそのサタンわれに叛きて、われ主なる神のすでに人に与えたる人の自由意志を滅ぼさんとな
し、しかもまたわが持てる権能を自らに与うべきことを求めたるにより、われわが生みたる独子の権能によりて彼
を投げ落さしめたり。
モーセ4,4,而して彼はサタンと成れり、実にあらゆる虚偽の父なる悪魔となりて人を欺きだまし、以てわが声に聴き
従わぬすべての者を欲するままに虜となすなり。
モーセ4,5,さてわれ主なる神の創りし野の生物の中にて蛇最も悪賢し。
モーセ4,6,サタン悪計を蛇の心に入れ(サタンすでに多くの者をそそのかして味方につけたり)神の御旨を知らざり
しかば、またイヴをだまさんとせり。而してこれを以てサタンは世を滅ぼさんと図りたり。
モーセ4,7,サタンの女に言いけるは、神、汝ら其のすべての樹よりは食うべからずとまことに言いたまいしや。(彼は
蛇の口によりてこれを語れり)。
モーセ4,8,女、蛇に言いけるは、われらは園の諸々の樹の実を食うことを許さる、
モーセ4,9,されど、汝が園の中央に見る樹の実をば、神は汝らの死なざるよう、汝らこれをとりて食うべからず。また
これに触るべからずと言いたまえり、と。
モーセ4,10,よりて、蛇この女に言いけるは、汝ら必ず死ぬることあらじ。
モーセ4,11,そは神は汝らがそれを食う日には、汝らの眼開け、汝ら神々の如くなりて善悪を知る者となるをまことに
知りたまえばなり。
モーセ4,12,女、この樹が食うに善きを見、また眼に麗しく且つその賢くならんがために好き樹となりたるを見たるに
よりて、その実をとりてついに食い、また己と共なる夫に与えければ彼もこれを食えり、
モーセ4,13,ここに於て、2人の眼共に開けてそれまで裸なりしことを知り、すなわち2人はいちじくの葉を綴り合わ
せて前掛を作れり。
モーセ4,14,彼ら日の涼しきころ園の中に歩み居りし時、主なる神の声を聞きしかば、アダムとその妻ただちに主な
る神の面を避け、園の樹の間に行きてかくれたり。
モーセ4,15,われ主なる神、アダムを呼びてこれに言いけるは、汝は何所に行くや。
モーセ4,16,彼言いけるは、われ園の中にて汝の声を聞き、わが裸あんるを見しによりて怖れてかくれたりと。
モーセ4,17,われ主なる神、アダムに言いけるは、誰が汝の裸なるを告げしや。わが汝に、食うなかれ、もし食えば
汝正に死ぬるべし、と命じたるその樹より食いたりしや、と。
モーセ4,18,その男言いけるは、汝がわれに与えてわれと共に居るべしと命じたまいし女、その女われにその樹の
実を与えたればわれ食えりと。
モーセ4,19,われ主なる神、その女に言いけるは、汝が為したるこれは何事ぞや。女言いけるは、かの蛇われを瞞
したれば、われついに食えりと。
モーセ4,20,われ主なる神、蛇に言いけるは、汝はこれを為したるに由りて、汝はすべての家畜と野のすべての獣
の中最も咀わるべし。汝は腹ばいて歩き生涯塵を食うべしと。
モーセ4,21,また、わr獲汝と女の間、および汝の子孫と女の子孫との間に怨みを置くべし。彼は汝の頭を打ち砕き、
汝は彼のかかとをかみ砕くべし。
モーセ4,22,われ主なる神、女に言いけるは、われ汝の妊みの苦しみを大いに増すべし。汝は苦しみて子を生ま
ん。されども汝は夫を欲し彼は汝を支配すべし。
モーセ4,23,またわれ主なる神アダムに言いけるは、汝はその妻の言に聞き従い、わが汝に命じて”食うべからず、
地は汝のために咀わる”と言言いたる樹の実を食いたるによりて、汝は生涯苦しみて地より食を得ん。
モーセ4,24,地は、いばらとあざみとを汝のために生じ、汝は野の草を食うべし。
モーセ4,25,汝は顔の汗によりて食物を食い、而して終に土に帰る。汝は正に死ぬべければなり。そは、土の中より
汝は取られたればなり。汝は塵なりき。さればついに塵に帰るべし、と。
モーセ4,26,アダムとその妻の名をイヴと名づけたり。そは、イヴはすべての生けるものの母なればなり。またわれ
主なる神、すべての女の最初の者をかく呼びし故なり。而してこれを数多なり。
モーセ4,27,われ主なる神、アダムとその妻のために皮衣を作りて彼らに着せたり。
モーセ4,28,われ主なる神、わが生みたる独子に言いけるは、見よ、かの人はわれらの1人の如くとなりて善悪を知
るに至りぬ。されば、われは彼がその手を伸べて生命の樹の実をもまたとりて食い、限りなく生きむことをおそる。
モーセ4,29,それ故に、われ主なる神は彼をエデンの園より出して、彼がとりて造られたるその土を耕さしむべし。
モーセ4,30,われ主なる神の生きて在るが如くに、すなわちわが出したる言は徒らになることを得ず。言わが口より
出ずれば、その言の如くに成らざるべからざればなり。
モーセ4,31,かくしてわれのかの人を追い出し、エデンの園の東にケルビムとあらゆる方向に廻る焔の剣とを置きて
生命の樹の途を守る。
モーセ4,32,(これらは、われがわが僕モーセに語りし言にして、誠にわが心に思う如くに真実なり。而してその言を
汝に語れり。汝に命ずるまでは信ずる者のほかに決して何人にもこれを示すべからず。アーメン)。
最終更新:2008年07月05日 04:38