死1,,高価なる真珠 ジョセフ・F・スミスーーー死者の贖いに関する示現
死1,*-*,1918年10月3日、ユタ州ソルトレーク・シティーにおいてジョセフ・F・スミス大管長に与えられた示現。こ
れは、主イエス・キリストが霊界を訪れた次第と死者の贖いの教義を明らかにするものである。ーーージョセフ・F
死1,*-*-1,訪れたもうたことについて思いをめぐらしていたーーー彼は、パラダイスに集っていた義人の霊とキリス
トがこれらの死者に導きと教えを施したもう様子を見たーーー霊たちの間に福音を宣べ伝える態勢が整えられる
ーーーこの時代の義人の霊は霊界においてその働きを
死1,*-*-1-1,行なう。
死1,1,1918年10月3日、私は自分の部屋にいて聖典の言葉に思いをはせ、
死1,2,世を贖うために神の御子が払われた大いなる贖いの犠牲と、
死1,3,贖い主の降臨にあたって御父と御子の表わされた大いなる驚嘆すべき愛について深く考えていた。
死1,4,人類は御子の贖罪により、また福音の諸原則に従うことにより、救いを得ることができるのである。
死1,5,このように思いをめぐらしていると、主が十字架上で亡くなられた後に福音が宣べ伝えられたポント、ガラテ
ヤ、カパドキヤ、その他アジヤの各地で教会に加わった初期の聖徒らに宛てた使徒ペテロの書簡が心に浮かん
できた。
死1,6,私は聖書を開いて、ペテロの第1の手紙の第3章と4章を読み始めた。そして、次の聖句いかつて経験した
ことがないほど強く心を動かされた。
死1,7,”キリストも、私たちを神のみ前に導くため、自らは義なる御方であるのに、不義なる人々のために、ひとた
び罪のもたらす苦しみを受けられた。ただし、肉においては殺されたが、みたまによって生かされたのである。
死1,8,このため、彼は獄にいる霊たちのところに行って、教えを説かれた。
死1,9,これらの霊というのは、ノアの時代に箱船が造られていた間、神が忍耐して待っておられたのに従わなか
った者たちのことである。その箱船に乗り込み、水を経て救われたのは、わずかに8名だけであった。”(欽定訳聖
書ペテロの第1の手紙第3章18ー20節)
死1,10,”このため、死人にも福音が宣べ伝えられた。それは、彼らが肉体においては人間として裁きを受けるが、
霊においては神に従って生きるようになるためである。”(欽定訳聖書ペテロの第1の手紙第4章6節)
死1,11,これらのことについて深く考えていると、主のみたまが私の上にとどまり、理解の眼が開かれた。そして、
死者が、小さき者も大きなる者も共に、群れをなしているのが見えた。
死1,12,おびただしい数の義人の霊がひとつ所に集まっていた。彼らは死すべき読にあった間イエスの証に忠実
であった者たちであり、
死1,13,神の御子の大いなる犠牲のひながたとしていけにえを捧げ、贖い主のみ名のゆえに艱難を受けた者たち
であった。
死1,14,これらお者はすべて、父なる神と、御父の生みたまいし独り子イエス・キリストの恵みによりもたらされる
栄えある復活に確固たる望みを抱きつつ世を去った者たちであった。
死1,15,私は彼らが歓喜に満ち、解き放たれる日が目前に迫っていることを共に喜んでいるのを見た。
死1,16,彼らは集まって、神の御子が霊界に来て死の縄目からの贖いを宣言したもうのを待っていた。
死1,17,彼らの眠れる塵は、骨と骨とが結合して腱と肉とで覆われ、その完全な形に回復されるはずであった。す
なわち、彼らが完き喜びを受けるために、霊と肉体とが再び分かれることのないように結び合わされるのである。
死1,18,この大群衆が死の鎖から解き放たれる時を喜び、互に語り合いながら待っていると、神の御子が現われ
たもうた。そして忠実であった捕らわれ人に自由を宣言し、
死1,19,また永遠の福音、復活の教義、堕落からの人類の贖い、悔い改めを条件とする個人の罪の贖いについ
て彼らに教えを解かれた。
死1,20,しかし、御子は邪悪な者たちの所へは行かれなかった。罪深い者や、肉体を得ていた時に自らを汚して
悔い改めなかった者には、御子の声は発せられなかった。
死1,21,古代の予言者たちの証と警告を受け入れなかった者たちは、御雄の栄光を見ることも、御子のみ顔を仰
ぎ見ることもなかった。
死1,22,これらの者のいる所は闇に支配されていた。しかし、義人たちの間には平安があった。
死1,23,そして聖徒たちは、自分たちの贖いを喜び、ひざをかがめ、神の御子が死と地獄の鎖からの贖い主、解
放者であることを告白した。
死1,24,彼らの顔は光輝、主おみ前より放たれる光が彼らの上にとどまった。そして彼らは主お聖きみ名を讃美し
た。
死1,25,私はその時不思議に思った。なぜなら、救い主はユダヤ人とイスラエル人の家の人々の間にあって約3
年間導きと教えを施す業に携わり、彼らに永遠の福音を教え、悔い改めを叫ぶことに能力を尽くされた。
死1,26,主が力ある働きと奇跡を行い、大いなる権威と件王を以て真理を宣言されたにもかかわらず、主のみ声
に聞き従い、主の来訪を喜び、主から救いを受けた者はほんの小数であることを私は知っていたからである。
死1,27,しかも、主が、死者に導きと教えを与えられたのは、十字架上に死と復活のわずかな時に限られていた。
死1,28,私は、神の御子は、昔ノアの時代に神が忍耐して待っておられたにもかかわらず従わまらったた、えも獄
に捕らわれた霊たちのところへ行って宣べ伝えられた、と語ったペテロの言葉を思いめぐらした。主はこのわずか
な時間内にこれらの霊たちに宣べ伝え、必要な業を
死1,28-1,ことがどうしてできたのだろうか。
死1,29,こうして不思議に思っていると、私の眼が開かれ、理解力が強められた。そして私は、主が真理を受け入
れなかった邪悪な者、不従順な者たちの間へ自ら行って教えられたのではないことを知った。
死1,30,見よ。主は義人の中から軍勢を組織し、使者を任命して権威と権能とを与え、闇の中にいる者たち、さら
にはすべての人の霊のもとに福音の光を携えて行くよう命じられた。このようにして死者が宣べ伝えられた。
死1,31,選ばれた使者は行って、主に受け入れられる日の繰ことを言明し、捕らわれの身にある者すなわち罪を
悔い改めて福音を受け入れるすべての者が自由を得ることを宣言した。
死1,32,このようにして、真理の知識がなく罪のあるまま死んだ者、予言者を拒み罪のうちに死んだ者に対して福
音が宣べ伝えられた。
死1,33,これらの者は、神を信じる信仰、罪の悔い改め、罪の赦しを受けるために身代りのバプテスマ、按手によ
り授かる聖霊の賜について教えを受けた。
死1,34,またこのほかに、肉いおいては人間として裁きを受けるが、霊においては神に従って生きるようになるた
めの資格を得る上で知っておかねばならない福音のすべての原則が教えられた。
死1,35,このようにして福音が死者の間に知らされた。すなわち、小さき者も大いなる者も、正しからざる者も忠実
なる者も、神の御子の十字架上での犠牲を透して贖われたという喜ばしいおとずれがもたらされた。
死1,36,こうして、贖い主が霊界での滞在期間を、この世において善げYSYAとして主を証した忠実な霊たちに教
えを授け、備えをさせることに費やされたことが明らかになった。
死1,37,それは彼らを、反抗と罪のゆえに主御自身が行くことのできないすべての死者のもとに、贖いのおとずれ
を携えて行かせるためであり、僕の働きを通して彼らにも主のみ言葉を聞かせるためであった。
死1,38,この義人の大きな群に加わっていた大いなる力ある者たちの中に、すべての人の先祖、最も老いたる者
である父祖アダムがいた。
死1,39,また、栄えある母イブが、この世において生ける真の神を礼拝した多くの忠実な娘たちと共にいた。
死1,40,最初の殉教者アベルも、さらにその弟で、力ある者のひとり、父アダムに生き写しのセツもいた。
死1,41,洪水の警告した、偉大な大祭司セム、忠実なる者の父アブラハム、イサク、ヤコブ、イスラエルの偉大な
立法者モーセもいた。
死1,42,そして心の傷ついた者をいやし、捕らわれ人に自由を告げ、獄に捕らえられている者に解放を宣言するよ
う油注がれていた贖い主について予言したイザヤもそこにいた。
死1,43,さらに、死者の復活の時に肉体をまとって出できたり、生ける霊の結合体となる乾いた骨が大きな谷を埋
め尽くしているのを示現で見たエゼキエル、
死1,44,末日聖徒イエス・キリスト教会の神の王国が建てられ、決して滅びることも他の民の手に渡されることもな
いことを予見し、予言したダニエル、
死1,45,変貌の山でモーセと共にいたエライヤスの姿もあった。
死1,46,エライジャが主の大いなる恐るべき日に先立って来ると証し、宣言したマラキもそこにいた。エライジャに
ついてはモロナイも予言者ジョセフ・スミスに告げている。
死1,47,予言者エライジャ、父に与えられた約束を子らの心に植え付けるべく任じられていた。
死1,48,マラキが語ったこの言葉は、主の来る時に全地が呪いをもって撃たれ、ことごとく荒廃することのないよう
に、時満ちたる神権時代に、主の神殿において死者の贖いと親子の結び固めのために大いなる業が行われるこ
とを予告している。
死1,49,これらすべての霊に加えて、ニーファイ人の間で神の御子の降臨を証した予言者たちを含む多くの者たち
が、大きな群となって解放を待っていた。
死1,50,なぜならば、死者は肉と霊とが長い間分離している状態を捕らわれと考えていたからである。
死1,51,主はこれらのことを霊たちに教え、さらに御自身が死者の中から復活した後によみがえる力を彼らに授け
られた。彼らが御父の王国に入り、そこで不死不滅と永遠の生命の冠を受けるためである。
死1,52,その後彼らは、主から約束されたように、各々の働きを続け、主を愛する者たちのために備えおかれた祝
福にあずかる者となる。
死1,53,予言者ジョセフ・スミス、私の父ハイラム・スミス、ブリガム・ヤング、ジョン・テイラー、ウイルフォード・ウッド
ラフ、その他選ばれた霊たちも霊界にいた。彼らは偉大な末日の業の基を置く務めに携わるべく、時の満ちる時
代までこの世に来るのをとどめおかれて
死1,54,神殿の建築と死者の贖いのためにそこで儀式を執行することも、偉大な末日の業の1部である。
死1,55,私は彼らが、神の教会において統治者となるように時の初めに選ばれた高貴にして偉大なる者たちの中
にいるのを見た。
死1,56,彼らとその他多くの者たちは、生まれる前から霊界において基本敵な教えを受け、主の定められた時に
出て行って人を救うために主のぶどう園で働く準備をしていた。
死1,57,私は、この神権時代の忠実な長老たちが、死者の霊が住む広大な世界において闇に包まれ罪のかせに
つながれている者たちの間で悔い改めの福音と神の生みたまいし独り子の犠牲を通じてもたらされた贖いの福
音を、この世を去った後も引き続き宣べ伝えているのを見た
死1,58,悔い改める死者は、神の宮居の儀式を受けることによって贖われるであろう。
死1,59,そして、自らの罪の代価を支払い、洗われて清くなった後に、各自の行いに応じて報いを受けるであろう。
彼らは救いを受け継ぐ者だからである。
死1,60,このようにして、死者の贖いに関する示現が私に与えられた。私はこれを証する。そして、私は主なる救
い主イエス・キリストの恵みにより、この証が真実なものであることを知っている。まことにその通りである。アーメ
ン。
最終更新:2008年07月05日 04:47