教61,,教義と聖約 第61章
教61,*-*,1831年8月12日、マクイルウエインス・ベンドなるミズーリ河の岸にて、予言者ジョセフ・スミスによりて
下したまえる啓示。予言者と10人の長老たちは独木船にてミズーリ河を下りたりき。河下りの第1日、すでに多くの
危険なる目に逢いたり。長老ウイリヤ
教61,*-*-1,・フェルプスは、権能を執りて河の面を乗り来る”破壊者”を白日の示現中に見たり。わが教会の歴
史、第1巻、203頁(英文)を見よ。長老たちは急速に河を下らざること、急げば教えを説く機を失する故なり。長老
たちは、水上にある”破壊者”の能力を証するた
教61,*-*-1-1,所まで船路にて来るを許されたり。シオンに来ること遅き者は、これに就きて警めらるべし。組織せ
られたる支部に就き、大管長会の慎重なる考慮必要なり。非教会員に教えを宣ぶる特別なる働きは、そのために
任命されたる長老たちに託されたり。
教61,1,見よ、而してすべての権能を持ち、永遠より永遠に存し、すなわちアルパにしてオメガ、始めにして終りな
る者の声を聴け。
教61,2,見よ、誠に主汝らにかく言う。この地点に集れるわが教会の長老たちよ。主なるわれは罪を赦し、且つへり
くだれる心を以て罪を告白する者に恵み深くあれば、今汝らの罪は赦されたり。
教61,3,されどわれ誠に汝らに告ぐ、汝らわが教会の長老たちより成るこの全隊が急ぎて水の上を移り行くを要せ
ず。この河の両岸に住める人々不信仰の中に今滅びつつあるのに、然かするには及ばざるなり。
教61,4,さりながら、われ汝らが証をなさんためにそれを許せり。見よ、多くの危険水の上にあり。特にこの後更に
危険多し。
教61,5,主なるわれ、わが憤りの中の水の上に多くの滅びあるべしと定めたればなり。然り、特にこのあたりの水の
上に滅びあり。
教61,6,さりながらすべて生くる物はわが手の中にあるならば、汝らの中忠信なる者は水のために死ぬることなかる
べし。
教61,7,その故に、わが僕シドニー・ギルバートおよびわが僕ウイリヤム・ダブルユ・フェルプスの両人は、急ぎて彼
らの用と氏名に赴く必要あり。
教61,8,さりながら汝らが1つになるため、また邪曲のために滅びさらんために、汝らの為したるすべての罪の故に
懲しめを受くるまでは汝らの別るるを許すを欲せざりき。
教61,9,されど今われ誠に汝らに告ぐ、汝らの別るるはわが心にかなうところなり。この故にわが僕シドニー・ギツバ
ートおよびウイリヤム・ダブルユ・フェルプスは、先の隊を率いて急ぎ出で立ち、かくて彼らの使命を遂行せよ。さら
ば、信仰によりて汝らは勝利を得べし。
教61,10,彼ら忠信ならば主の加護あり。また、主なるわれ彼らと共に在らん。
教61,11,而して残りの者には被服のため必要なるものを取らしむべし。
教61,12,わが僕シドニー・ギルバートには、彼に必要ならざる物も汝の心に適うまま携えしめよ。
教61,13,さて見よ、われ汝らのためにこれらに就きて1つの誡命を与えたり。而して主なるわれは、古えの人々と
なしたる如く汝らと共に論らわん。
教61,14,見よ主なるわれ、始めには水を祝福したりしが、末の世に於てはわが僕ヨハネの口によりて水を咀いた
り。
教61,15,この故に、何人も水の上にて安全ならざる時代来るべし。
教61,16,而して心の義しき者のほか、何人も水の上よりシオンに行くこと能わずと言わるる時代来らん。
教61,17,主なるわれ、始めに於て地を咀いし如く、正に今末の世に於ては聖徒らが地の豊なる者を受けんため
に、その時期に於て聖徒らの用に地を祝福せり。
教61,18,さて、われ汝らに1つの誡命を与う。およそ1人に言うところは万人にこれを言うなり。すなわち、汝らこれ
らの水に就き預め兄弟たちを警めよ。これらの水の上を度せぬ様にせよ。これ彼らの信仰を失い、その孫締に陥ら
ざらんがためなり。
教61,19,主われ命じたれば、”破壊者”水の上に浮ぶ。而してわれこの命を取消さず。
教61,20,主なるわれ昨日汝らを憤りたり。されど、今日わが憤りは解けたり。
教61,21,この故にわれの就きて語りたる者たちは急ぎて旅に出でよ。われ重ねて言う、彼ら急ぎて旅に出ずべ
し。
教61,22,今暫しの後彼らその使命を果したらば、河の上を行くも陸の上を行くもわれあえて係わりなし。その後は
彼ら自らの判断によりて知らさるる毎kこれを為せ。
教61,23,さて、わが僕シドニー・リグドン、ジョセフ・スミス(2代目)および
オリヴァ・カウドリに就きて、彼ら帰途に就
く間は再びただ運河の上以外水の上を行くべからず。すなわち言い換うれば、ただ運河のほかは水の上を旅して
帰り来ることなかれ。
教61,24,見よ、主なるわれ、わが聖徒たの旅路に就きて1つの途を指示せり。見よ、すなわち聖徒らは旅してシオ
ンに上り行けと命ぜられたれば、運河を捨てたる後は陸を旅すべし。
教61,25,而して彼らはイスラエルの子孫の為したる如くし、途々天幕を張るべし。
教61,26,而して見よ、この命令はすべての兄弟たちに伝うべし。
教61,27,さりながら水を支配する権能を与えらるる者には、”みたま”によりて彼の行くあらゆる途は示さるべし。
教61,28,この故に今度為すべきことはすべてわれに帰する故に、彼は水上にても陸上にても、生ける神の”みた
ま”の命じたもう如く為すべし。
教61,29,而して聖徒の行くべき道、すなわち主の陣営の聖徒の旅行すべき道は汝らに示さる。
教61,30,またわれ誠に汝らに告ぐ、わが僕シドニー・リグドン、ジョセフ・スミス(2代目)およびオリヴァ・カウドリは、
シンシナチに達するまで悪しき人々の集りの中にて口を開くべからず。
教61,31,彼ら其所に於て、その人々に向い神を仰いで声を挙げよ。然り、今やその滅亡の期熟したる民の悪に
向いて憤りの燃ゆる神に声を挙げよ。
教61,32,而して、彼らは其所を去りて兄弟たちの集る所に向いて行け。其所にては悪しき人々の集りの中に於け
るよりも、汝らの働きを要すること今日なお大いなればなり。
教61,33,さて残る人々に就きては、これらは旅に出で宣ぶるべき言の与えらるるに応じて、悪しき人々の集りの中
にてこの言を宣べ伝うべし。
教61,34,彼らこのことを為さば、彼らの衣よりその罪除かるべし。さらば、彼らわが前に潔白とならん。
教61,35,彼ら旅するには、彼らの心に適う2人づつ相伴いて行け。ただわが心に悦ぶ僕レイノルヅ・カフンおよび
わが僕サアミュエル・エッチ・スミスは、彼らの家に帰り着くまで別るるべからず。これわが有する賢き目的のためな
り。
教61,36,さてわれ誠に汝らに告ぐ、1人に言うところは万人に言うなり。幼児らよ、心安かれ。われ汝らの唯中にあ
り。われ汝らを捨てしことなければなり。
教61,37,汝らわが前にへりくだれば、王国の祝福は汝らのものなり。
教61,38,汝ら腰に帯し、油断なく真面目に人の子の来るを待て。人の子は汝らの思わざる時来ればなり。
教61,39,汝ら誘惑に陥らざる様、また生くるも死ぬるも人の子の来る日に堪えんことを常に祈るべし。誠に然り、
アーメン。
教62,,教義と聖約 第62章
教62,*-*,1831年8月13日、ミズーリ河の岸にて予言者ジョセフ・スミスによりて下したまえる啓示。この日の予言
者と彼の助言者たちはシオンの地に行く途中なる数人の長老に行き逢い、楽しく挨拶を交したる後この啓示を受
け1同激励せられたり。忠実なる長老たちの働
教62,*-*-1,賞めたもう。シオンに行く途中の者たちは、将来再び帰り来りてその導きと教えを施す働きをつずくる
ことを語りたり。
教62,1,見よ、且つ聴け、汝らわが教会の長老たちよ。人々の弱きを知り、誘惑に陥る者を救う方法を知る主なる
汝らの神、すなわちイエス・キリスト、汝らの仲保者かくの如く言う。
教62,2,誠にわが眼は、いまさなおシオンに上り来らざる者の上にあり。この故に汝らの氏名いまだ果されず。
教62,3,さりながら汝らは幸福なり。汝らの為したる証は、天使らの見るために天に録されたればなり。天使らは汝
らに就きて悦び汝らの罪赦さる。
教62,4,さて汝らはこの旅をつずけよ。汝らシオンの地に寄り集まりて集会を開き、共に悦びていと高き者に正式を
捧ぐべし。
教62,5,然る後汝ら帰りて証するがよし。すなわちその帰りは、汝らの意に適う如く総体にて帰るもまた2人づつ伴
いて帰るもわれの意とするところにあらず。ただ忠実にして、寄に住む人々にまたは悪しき人々の集りの中にて喜
びの音信を宣ぶるべし。
教62,6,見よ、主なるわれは約束の成就されんために、また汝らの中の忠実なる者を護りミズーリの地に於て共に
悦ばしめんとして汝らを寄せ集めたり。主なるわれは、忠実なる者に約束して決して欺く筈なし。
教62,7,もし汝らの中、誰にても馬またはろばまたは車に乗らんことを願う者ありて、もしすべてに感謝する心を以
て主の御手より恵を受くるならば、主なるわれは喜びて彼に以上の恵みを与うるものなり。
教62,8,これらのことは、”みたま”の判定し且つ指示したもう所に従いて汝の為すに任せらる。
教62,9,見よ、王国は汝らの者なり。見よ、みよ、われは常に忠実なる者と共に居るなり。誠に然り、 アーメン。
教63,,教義と聖約 第63章
教63,*-*,1831年8月、オハイオ州カートランドえ予言者ジョセフ・スミスによりて給える啓示。予言者はこの啓示
の前書に誌して曰く”今わが教会の揺らん期に当り、人々はどの途われらの救いにかかわるあらゆる問題に就き主
の言を給らんことを切望せり。またシオンの地
教63,*-*-1,今われらの考うる最も重要なるこの世の目的物なるにより、余は聖徒の集合、土地の買収その他に
就き更に導きを給わらんことを主に願い求めたり”と。わが教会の歴史、第1巻、207頁(英文)を見よ。悪人に対す
るおごそかなる警告、神の現われと悪魔の能力によ
教63,*-*-1-1,造り出されたるしるし。姦淫の罪を特に咎めらる。聖徒らはシオンに来る能力あるにより、シオンに
集れと命じたもう。されど混乱を生ずるを避くるため、、不必要に急がざること。土地は金銭を以て買収すべきこと、
暴力を以て取るなかれ、主にありて死ぬる物は幸福
教63,*-*-1-1-1,”福千年”の間に死ぬる者の境遇。シドニー・リグドン、高慢の故に叱責せらる。権能なきに主の
御名を用うる者は罪に定めらると宣言せらる。
教63,1,聴け、汝ら人々よ。而して汝らの心を平木、遥かなるかなたより耳を傾けよ。よく聞けよ。主の民と自ら称う
る人々よ。主の言と汝らにかかわる主の意とを聞け、
教63,2,誠に汝らに告ぐ、悪しき者叛く者たちに向かいて憤りに燃ゆる者の言を聞け、と。
教63,3,その者は取らんと思えばその人を取り、護らんと欲すればその人の生命を護る。
教63,4,その者は護り立てんこころあらば欲するままに守り立て、壊らんと欲するときは人を地獄に投げ入るるを
得。
教63,5,見よ、主なるわれ声を上ぐれば事従わざるべからず。
教63,6,この故にわれ誠に告ぐ、悪しき者たちは要人せよ。叛く者たちは怖れ震い、神を信ぜざる者たちは口をつ
ぐむべし。そは、わが憤りの日は旋風の如く彼らに襲い来りて、すべて生くる者われの神なることを知るべければな
り。
教63,7,その時、誌しを求むる者はこれを見るべし。されど救いを得ることなからん。
教63,8,われ誠に汝らに告ぐ、汝らのうち徴を求むる者あり、然り、かくの如き者は誠に始めよりすらありたるなり。
教63,9,されど見よ、信仰に徴によりて来らず、徴は信ずる者に伴いて来るなり。
教63,10,然り、徴は信仰によりて来る、人の欲するところ好むところに従って来るにあらず、ただ神の御意によるな
り。
教63,11,それ、徴は信仰によりて来り偉大なる業をなすなり。信仰なければ何人も神の御旨に適わず。また神の
怒りを受くる者は神この者を悦びたまわず。この故に、かかる人には神これに徴を示したまわず、ただこれを怒りて
罪ありとなしたもうなり。
教63,12,この故に主なるわれ、汝らの中信仰を得んために徴と驚異とを求めて、人のためにわが栄光を現さんと
してこれらを求めざる者を悦ばす。
教63,13,さりながらわれ汝らに誡命を与うるに、汝らの多くはわが誡命より背き去りてこれを守らざりき。
教63,14,汝らのうち、姦淫をなす男女ありたり。この中ある者は汝らを離れたれど、ある者は依然汝らと共にあり。
この事は今後汝らの前に発かるべし。
教63,15,かかる人々は要人して速に悔い改むべし。そは審判の係締の如く彼らに襲い来りて、その愚なる行為
明らかにせられ、その行いの彼らの身につき従いて民の眼に見られざらんがためなり。
教63,16,而して、われ誠に汝らに告ぐ、われ先に告げたる如く、女を見て欲情を起す者あらば、すなわちもし誰に
ても心の中に姦淫をなさば、それらの者は”みたま”を受くることなくして信仰を拒み且つ怖れを抱くべし。
教63,17,この故に主なるわれ言いたり。すなわちおよそ怖れを抱く者、信仰なき者、すべて虚偽を言う者、虚偽を
好てこれを為す者、あそびめを買う者、魔術を行う者たちは燃ゆる硫黄の湖にその分を受くべし。これすなわち第
2の死なりとす。
教63,18,誠にわれ告ぐ、これらの人々は最初の復活に与ることなし。
教63,19,さて見よ、主なるわれ汝らに告ぐ、かかる事汝らの中にあるにより汝ら義しとせられず。
教63,20,さりながら、信仰して堪え忍びわが意を行う者は勝利を得て、地球の本質変る時至らばこの世の上に於
てゆずりの地を与えられん。
教63,21,また誠にかの山の上にてわが使徒たちに締めされたる雛形の如く地球の本質変るべき時至らば、汝ら
のゆずりの地与えられん。されど汝らはこれに就きいまだ完全なる説明を受けざるなり。
教63,22,さてわれ誠に汝らに告ぐ、われ先に言いし如く、われ汝らにわが意を知らせんと欲するに、見よ、われ汝
らにわが意を知らするに誡命を以てせず、そは汝らのうち誡命に従いて守らざる者多くあるを以てなり。
教63,23,されど、わが誡命を守る者にはわれ王国の奥義を示さん。而してこれは彼の中にて生ける水の井戸とな
り、生ける水は湧き出でて永遠の生命とならん。
教63,24,さて見よ、主の聖徒にかかわる主なる汝らの神の意はかくの如し。すなわち汝らはシオンの地に寄り集る
べし。されど、混乱を生じてこれが疫病を起さざるよう、急ぎて事を為すなかれ。
教63,25,見よ、シオンの地、主なるわれわが手の中にこれを保たん。
教63,26,さりながら主なるわれは、カイザルの物はこれをカイザルに返す。
教63,27,この故に、われは汝ら土地を贖いて以て先んじて寄の人々を制し、また世の人々に対して権利を保ちて
世の人々の怒ることなからしめんと欲す。
教63,28,そはサタン彼らの心を動して汝らに向かいて怒らしめ、血を流すことうを為さしむればなり。
教63,29,この故にシオンの地は、ただ購入によるか然らずんば血を流すことによるか、これらのことによりてのみこ
れを得べきものとす。この他にゆずりの血汝らに無し。
教63,30,もし、土地を購入によりて得るならば汝らは幸福なり。
教63,31,もし血を流すことに依らば、流血は汝らに禁ぜられしところにして、見よ、敵は襲いかかりて町より町、会
堂より会堂に汝らを苦しめ、ゆずりの地を受くるに堪うる者ほとんどなからん。
教63,32,主、われは悪しき人々に対して怒り、地に住める人々には今わが”みたま”を与えず。
教63,33,われ怒りて誓いをなし地の面に戦あれと命じたれば、悪しき者悪しき者を殺し、あらゆる人々恐怖におそ
われん。
教63,34,而して聖徒らもまたほとんど逃るること能わざらん。さりながら主われは聖徒らに与し、御父の前より天下
り来り、消えざる火を以て悪しき人々を焼き尽さん。
教63,35,見よこのことは、今起ることなくともやがて起るなり。
教63,36,この故に、主なるわれすべてこれらのことの地の面にあるべきを定めたるを以て、われは聖徒らのシオン
の地に集ることを欲するなり。
教63,37,また、人ことごとくその手に正義を取り腰に忠信を纏いて、世に住める人々に警めの声を挙げ、言と逃げ
走ることと両つながらによりて悪人の上に荒廃のおそい来るを宣べんことを欲す。
教63,38,この故に、この農場に住めるカートランドのわが弟子たちは彼らの俗務を処理すべし。
教63,39,この農場の世話をなせるわが僕タイタス・ビリングスは、その土地を処分して明年の春シオンの地に上り
来るための準備を為すべし。而してかれは、わが後に命ずるまで来るを許さず而もわが為に保留する人々を除き
て、今その土地に住む人々を伴いて来るべし。
教63,40,また余し得るすべての金銭は、その多少はわが関する所にあらずこれをことごとくシオンの地に送り、こ
れを受け入るるためにわが任命せる有Nに受け取らしめよ。
教63,41,見よ、主なるわれわが僕ジョセフ・スミス(2代目)に、シオンの地に上り行くべき者とわが弟子の中にて止
まるべき者とを”みたま”によりて見分け得る能力を与えん。
教63,42,わが僕ニューエル・ケイ・ホイットニーには、なお暫しの間、彼の店言い換うればかの店舗を保持せしむ
べし。
教63,43,さりながら、彼をして頒ち能う限りの金銭はこれをシオンの地に送らしむべし。
教63,44,見よ、これらのことは彼の自由なり、彼をして懸命に処理せしむべし。
教63,45,われ誠に告ぐ、彼をこの土地に留まるべきわが弟子たちの代理人として、彼をこの代理人たる権能を有
する職に任ぜよ。
教63,46,彼は今や速に教会員を訪い、わが僕オリヴァ・カウドリと共にこれらのことをその人々に解き証すべきな
り。見よ、これ誠にわが命じたる如く金銭を得るに就きてのわが意なり。
教63,47,忠信にして堪え忍ぶ者は世に打ち勝たん。
教63,48,シオンの地に財宝を送る者は、この世にありてはゆずりを得、その行為は彼の身に伴い、また来るべき
後の世に於てよき報いあるべし。
教63,49,誠に、この後主にありて死ぬる者は幸福なるかな。主来りて古き者過ぎ行きすべてのもの新しくなる時、
彼ら死にし者よりよみがえり、その後死ぬることなく聖き町にて主お御前に1つのゆずりを受けん。
教63,50,而して主の来る時生き永らえ、信仰を保つ者は幸福なるかな。さりながら、その人齢充つれば死ぬるべ
く命ぜらる。
教63,51,この故に、幼児は年老うるまで長じ、老いたる者は死なん。されど、彼らは塵の中に眠るにあらずして瞬
く間に変らん。
教63,52,これを以てこの事あるがため、使徒たちは死者の復活に就きて世の人々に教えを説きしなり。
教63,53,これらのことは、汝らの待ち望まねばならぬことにして、主の言い方によりて言えばこれらのことはすでに
近づけり。すなわち、やがて人の子の来る日にこれらのことはあるなり。
教63,54,その時までは賢き者たちの中に愚なる処女たちあるべし。而して、その時悪しき者と正しき者とは全く分
たる。またその日にわれわが天使たちを遣わして悪しき者を抜き取り、これを消えざる火の中に投げ入れん。
教63,55,さて見よ、われ誠に汝らに告ぐ、主なるわれ今わが僕シドニー・リグドンを悦ばず。彼は慢心していさめを
容れずして”みたま”を悲しませたり。
教63,56,この故に彼の書きしものを主は容れず、故に彼は今1度これを書く改むべし。而してその後なお主の受
くるところとならずば、見よ彼はわが任じたる職に留るを得ず。
教63,57,またわれ誠に汝らに告ぐ、柔和なる心を以て罪人に悔改めよと警めの言を告げんと心に希う者あらば、
その者をこの権能を有する職に按手任命せよ。
教63,58,そもそも今は警めを継ぐる時にして、多くの言を費すべき時にあらざるなり。主なるわれは、末の世に於
て欺かれざればなり。
教63,59,見よわれは天より来り、わが能力は地の上にあり、われはすべてのものの上にあり、すべてのものの中に
あり、すべてのものを貫きてあり、またすべてのものをたずぬ。されば、すべてのものわれに従うべき日来るなり。
教63,60,見よ、われはアルパなりオメガなり。すなわちイエス・キリストなり。
教63,61,この故に、世の人々わが名を如何様に口に上すかを気を付けよ。
教63,62,見よ誠にわれ告ぐ、世には多くこの罪の宣告を受くる者あり。彼らは主の名を用い、空しく主の名を用い
ておよそ権威なし。
教63,63,この故に、わが教会の人々はその罪を悔改めよ。さらば主なるわれその者たちをわがものとすべし。然ら
ざれば、彼ら断ち切らるべし。
教63,64,およそ天より来るものは聖きことを憶えよ。故に心してこれを語り、また”みたま”の導きのままにこれを語
らざるべからず。さらばこれにて罪あることなく且つ汝ら”みたま”を祈りによりて与えらる。この故に、これを為さざれ
ばなお依然罪あるなり。
教63,65,わが僕ジョセフ・スミス(2代目)およびシドニー・リグドンは、”みたま”による祈りによりて教えらるるままに
1軒の住宅を求むべし。
教63,66,これらのことは、堪え忍ぶことによりて始めて打ち勝つものにして、およそ耐え忍ぶ者は一層優れ且つ永
遠の大いなる栄光を得、然らざる者は更に大いなる罪ありとせられん。 アーメン。
教64,,教義と聖約 第64章
教64,*-*,1831年9月11日、オハイオ州カートランドにて予言者ジョセフ・スミスによりて教会の長老たちに下した
まえる啓示。すでにシオンに旅する様命を受けたる兄弟たちに1隊は、10月中に旅立つ様忙しく準備中なりき、罪
人に対する主のけん責。死に当らざる罪を
教64,*-*-1,悔い改めたる時これを許すべきこと。互いに許せ。またすべての人を許せ。1人1人に教訓を給う。
人の子の来るまでの間の時を”兄弟”と呼ぶ。今は、民の犠牲の時なり、民の”什分の一”を捧ぐる時なり。聖徒、借
金に就きて警告さる。偽りを言う者、偽善者、お・
教64,*-*-1-1,使徒にして予言者なりと言う者は発かるべきこと。
教64,1,見よ、。主なる汝らの神、かくの如く告ぐ。汝らわが教会の長老たちよ、耳を傾けて聞き、汝らに関するわ
が意を受けよ。
教64,2,われ誠に汝らに告ぐ、われは汝らが世に勝たんことを欲す。この故にわれ汝らを憐れまん。
教64,3,汝らの中罪を犯せる者あり、されどわれ誠に告ぐ、この度限りわが栄光と人々の救いのためわれ汝らの罪
を赦せり。
教64,4,われは汝らを憐れまん。そは、われ汝らに王国を与えたればなり。
教64,5,而して王国の奥義の鍵は、わが僕ジョセフ・スミス(2代目)わが儀式に従えば、彼の生くる間わが命じたる
方法によりて彼より取り去らるることなし。
教64,6,いわれなくして彼を陥入れんとする機をこれまでねらう者あり。
教64,7,さりながら彼は罪を犯したり。然れども、誠にわれ汝らに告ぐ、主なるわれは死に当るべき罪を犯さずして
わが前に罪を告白し、赦しをわれに乞う者にはその罪を赦すなり。
教64,8,古えわが弟子たちにして陥入れんとする機をならい心互いに相赦すことなき者ありたるが、彼らはこの悪
のために苦しみまた甚だしき懲しめを蒙りしなり。
教64,9,この故にわれ汝らに告ぐ、汝ら互いに赦し合うべきなり。そは、人その兄弟の過ちを赦さざれば、その人主
の前に罪に値する故にして、そは更に大いなる罪なお彼に在ればなり。
教64,10,主なるわれは、その赦さんと欲する者を赦す。されど汝らにはすべての人を赦すことを求めらる。
教64,11,汝ら心の中に言うべきなり。神をして汝とわれとを審判、また汝の行為によりて汝に報いを与えしめよ、
と。
教64,12,また己が罪を悔い改めずしてこれを告白せざる者は、汝らこれを教会の前に引き出して、神の誡命また
は啓示何れか聖典に示されたるが如くに処置すべし。
教64,13,汝らこれを神の御栄の顕れんためになずべし。もとより汝らが彼を赦さざるためにあらず、また彼を憐れ
まざるためにもあらず、汝らが律法の前に義しとせられ、汝らの律法者をして怒らせぬためなり。
教64,14,誠にわれ告ぐ、汝らはかかる理由にてこれらのことを為すべし。
教64,15,見よ主なるわれは、わが僕なりしエズラ・ブースとまたわが僕アイザック・モーレーとを怒りたり。そは彼ら
律法も誡命も守らざりし故なり。
教64,16,彼ら心中に悪を求めたれば主なるわれわが”みたま”を取り去りたり。彼らは悪しからざりしものを悪しとし
てとがめたるなり。それにもかかわらず、われわが僕アイザック・モーレーを赦しぬ。
教64,17,見よ、またわが僕エドワード・パートリッヂも罪を犯し、サタンは彼の身も霊も滅ぼさんとす。されどこの事
の彼らに知らされ、彼らその悪を悔い改むる時には彼らは赦されん。
教64,18,さて誠にわれ告ぐ、わが僕シドニー・ギルバートは数週間の後以前の職務に帰り、シオンの地に於て代
理人として働くことはわが必要とするところなり。
教64,19,而して彼のこれまでに見聞したることは、弟子たちの滅びぬように彼らに知らしむるためなり。この故に、
われこれらのことを語るなり。
教64,20,重ねてわれ汝らに告ぐ、わが僕アイザック・モーレーは彼の耐え得ぬ如き誘惑を受け、また汝に害を与う
る如き悪しき助言を為すは善からず、われすでに彼の農場を売り払うことを命じたり。
教64,21,わが僕フレデリック・ウイリヤムスがその農場を売り払うはわが意にあらず。主なるわれは、今より5年の間
カートランドの土地を固く保有せんと欲するなり。この年月の間にわれ悪人たちを滅ぼさざるべし、これによりて救
わるる者何程かあらんためなり。
教64,22,而してその後に至りて、心を打ち開けて素直にシオンに行かんとする者は主われこれを罪ありとせざる
べし。そは主なるわれ人の子らの心を得んことを要すればなり。
教64,23,見よ、人の子の来るまで今より後を”今日”と称えらる。誠に”今日は犠牲の日、わが民の”什分の一”を捧
ぐる日なり。この”什分の一”を納めたる者は人の子の来る時火に焼かるることなし。
教64,24,”今日”を過ぐれば火に焼かるる時来らん。われ主の言い方によりて語る、われ誠に告ぐ、明日すべて高
ぶる者と悪を行う者はわらのごとくにならん。われは万群の主なれば、彼らを火にて焼きつくし、すべてバビロンに
留まる者1人も助くることなからん。
教64,25,この故に汝らもしわれを信ずるならば、”今日”と称えらるる中に汝らの働きをせよ。
教64,26,わが僕ニューエル・ケイ・ホイットマーおよびシドニー・ギルバートが、ここにある店舗および財産を売り払
うはわが善しとするところにあらず。そは、この地に残れるわが教会の人々がシオンの地に行かぬ先にかくするは
智恵あることにあらざればなり。
教64,27,見よ、汝らの敵より金を借ることは律法に言われたるところ、すなわち禁ずるところなり。
教64,28,されど見よ、いかなる時にも言わるるは、主は欲する時に取り意に善しとすれば払うことなり。
教64,29,この故に汝らは主の代理人なれば主の用向を有てる者なり。されば、何事にまれ主の意に従いて汝ら
の為すところはすなわち主の業務なり。
教64,30,主は聖徒らがシオンの地に於てゆずりを得んために、末の世に於て汝らを置きて彼らの必要なる者を与
えしむ。
教64,31,見よ、主われ汝らに述ぶ。されば、わが言は確にして彼らのゆずりを受くるは過ちなし。
教64,32,されどすべてのことは、その時節至りて成らざるべからず。
教64,33,この故に全を為すにうむことなかれ。これ汝ら今偉大なる1事業の基礎を置きつつあればなり。それ、小
なる事より偉大なる事起る。
教64,34,見よ、主は真心と喜びて事に従う精神とを求む。喜びて従順に従う者たちは、この末の世に於てシオン
の地の善きものを食わん。
教64,35,而して叛く者たちは、シオンの地より断ち切られて外に追い出され、その地をつぐことなからん。
教64,36,われ誠に告ぐ、叛く者たちはエフライムの血筋にあらず。この故に彼らは抜き捨てらるべし。
教64,37,見よ、主なるわれはこの末の世に於て、わが教会をある小山の上、すなわちある高き所に坐せる1判事
の如く為して諸々の国民を審かしむ。
教64,38,およそシオンに住める民は、シオンに関するあらゆることを審くべし。
教64,39,およそ偽る者、偽善者たちは彼らによりて証明され、使徒にして予言者にあらざる者たちも彼らによりて
知らるるなり。
教64,40,およそ判事たる監督およびその副監督たる者たちも、もしその管理人の職に忠実ならずば罪ありとせら
れ、他の者代りてその地位に置かれん。
教64,41,見よわれ汝らに告ぐ、シオンは反映して主の栄光そこに留らん。
教64,42,而してシオンは民の旗標となり、民は天下の万国より比所に集り来るべし。
教64,43,而して万国の民シオンの怖るべきによりておののき、シオンの怖るべき者たちによりて怖るる時至らん。
主この事を語れり。 アーメン。
教65,,教義と聖約 第65章
教65,*-*,1831年10月、オハイオ州ジャイラムにて予言者ジョセフ・スミスによりて下したまえる啓示。予言者はこ
の啓示を1つの祈りと称す。神の王国の餓鬼は火tおに委ねられたり。神の王国と天国とは別々の名前なること。す
でに地上に来れる神の王国は、いよいよ進
教65,*-*-1,末ついに天国とならむことの祈願。
教65,1,見よ、而して天より遣わされたる者の言うが如き声を聴け。こは勢い強く、力も強く世の隅々までも達するも
のにして、誠にその声は人々に聞ゆなり。曰く、汝ら主の道を備え、その道を直くせよ、と。
教65,2,神の王国の餓鬼はこの世の人の手に委任され、福音はここより転じ行きて世の果にまでも達せん。あたか
も人手によらず山より切り出されたる石の転がり出でて、ついに全世界に充ち満つるが如し。
教65,3,ここに1つの声ありて叫ぶ。曰く、汝ら主の道を備え、子羊の晩餐に備え、花むこのために用意せよ。
教65,4,主に祈り、聖き御名を唱え、神の驚嘆すべき御業を民の中に知らしめよ。
教65,5,主の御名を呼びてこの世に神の王国を来らせ、世に住める人々をしてこれを受け、来るべき時代の備え
を為さしめよ。その時、人の子は地上に建てらるべき神の王国にかなうため、彼の栄光に輝く衣を召されて天の中
より下りたもうべし。
教65,6,これを以て、願わくは天の王国の来らんため、まず神の王国を出で行かせたまえ。神よ、かくして天に於
ける如く、地に於ても栄光あらせたまえ。またかくして、汝の敵を征服したまえ。誉と能力と栄光とは、ときはかきは
に神のものなればなり。 アーメン。