教36,,教義と聖約 第36章
教36,*-*,1830年12月。予言者ジョセフ・スミスにより、エドワード・パートリッヂに給まりし啓示。第35章の前書を
参照。啓示を受けし彼エドワードは、教えを説く様にと命じたもう。主の求めたもうところに従う志あらば、あらゆる
人々は導きと教えを施す職を委任さ
教36,1,イスラエルのいと大いなる神、主なる神、わが僕なるエドワードにかくの如く告ぐ。見よ、汝は幸福なり。而
して汝の罪は赦されたれば、高鳴るラッパの如き声をもてわが福音を宣ぶるために汝は召されたり。
教36,2,わえ、わが僕なるシドニー・リグドンの手によりてわが手を汝の頭の上に按かん。さらば汝はこれによりてわ
が”みたま”、聖霊、すなわち王国に属ける平和なることを教うる”慰め主”を受けん。
教36,3,その時汝高らかに声を挙げ、”ホザナよ、いと高き神の御名に栄光あれ”と言いてそれを宣ぶるべし。
教36,4,われ今すべての人々に就きて、この召と誡命とを汝に与う。
教36,5,すなわちこの召と誡命とを奉じて、わが僕シドニー・リグドンとジョセフ・スミス(2代目)の前に来る者は、み
な聖職の按手任命を受けて諸々の国民の中に永遠の福音を宣べんために遺わさるべし。
教36,6,すなわち、また彼らは悔改めを叫びてかく言うべし”汝らこの不従順なる世より自らを救え。誠に、肉の汚
れある衣服を憎みて火の中より出で来れ”と。
教36,7,われまたわが教会の長老たちにこの誡命を与う。すなわち真心を以てこの誡命を奉ずる者は、ことごとく
正にわが今語りし如く聖職の按手任命を受けて福音を宣ぶるために出で行くを得ん。
教36,8,われは、イエス・キリストなr。この故に汝ら腰をひきからげよ。さらば、われにわかにわが神殿に来らん。誠
に然り、 アーメン。
教37,,教義と聖約 第37章
教37,*-*,1830年12月、予言者ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンとに給える啓示。この啓示の中にて、この末
日の神権の時代に於ける教会員の集合に就きて最初の誡命を与えたもう。将来教会は西方に移ること。教会を強
くすべき長老たちの義務。
教37,1,見よ、われ汝らに告ぐ。汝らオハイオに行くまではこれ以上翻訳に従事する必要なし。そは汝らに敵する
者ある故にして、また汝らの為なり。
教37,2,われまた汝らに告ぐ。汝らこの地方にわが福音を宣ぶるまで、今有る程の教会員を強くするまで、殊にコ
ールスヴィルの教会員を更に強くするまでは他所に赴くべからず。見よ、彼らは篤き信仰を以てわれに祈りてあれ
ばなり。
教37,3,われまた、教会員に1つの誡命を与う。彼らはわが僕
オリヴァ・カウドリの彼らの所へ帰る時までにオハイオ
に集合する必要あり。
教37,4,見よ、これわが智恵のある所にして、われ来るまで人々ことごとく自ら欲する所を為さしめよ。誠に然り、
アーメン。
教38,,教義と聖約 第38章
教38,*-*,1831年1月2日、ニューヨーク州フエイヤットに於ける教会の大会にて予言者ジョセフ・スミスによりて
給わりし啓示。イエス・キリスト自ら創造主なることを宣したもう。悪人の運命を叙べたもう。義しき者に立派なるゆず
りの与えらるる約束。神より権能を与え
教38,*-*-1,ことを明瞭に約したもう。永遠の富を称えたもう。教会のすべての会員に勤勉なる奉仕は欠くべから
ず。
教38,1,主なる汝の神、すなわちイエス・キリスト、”われあり”と言いし大いなる神、アルパにしてオメガ、始めにして
終りなる神、とこしえの広大なる広がりを見、また世の創られざる前より天に於ける天使の大群をことごとく見たるそ
の神、
教38,2,よろずのものわが眼の前にあれば、知らざる所なきそお神汝に言う。
教38,3,われはわが言を出してこの世界を造り、またよろずのものわれによりて出で来りたる者なり。
教38,4,われは、エノクのシオンをわが懐に取りたる者なり。誠にわれ告ぐ、すべてわが名を信ずる者は皆、われ
はキリストなれば、わが名によりわが流せる血潮によりて御父の前に彼らの為にとりなしを為したり。
教38,5,されど見よ、悪人の残りは世の終末に来るべき大いなる日の審判の時まで、われこれを暗黒の鎖に繋ぎ
置きたり。
教38,6,およそわが声を聞かんともせずして心を頑固にする者は、誠にわれかくの如く繋がん。彼らの受くる最後
の裁判は、誠にまことにまことに禍なるかな。
教38,7,されど見よ、誠にまことにわれ汝らに告ぐ、わが眼は汝らの上にあり。われは汝らの真中にあれど、汝らわ
れを見ることを得ず。
教38,8,されど汝らのわれを見る日は速に来りて、汝らわれ有るを知らん。そは暗黒の幕すぐに裂けて、潔からざ
る者はその日に堪うることを得ざればなり。
教38,9,この故に汝ら腰をひきからげて備えを為せ。見よ、王国は汝らのものにして、敵する者汝らに打勝つこと
能わざらん。
教38,10,誠にわれ汝らに告ぐ、汝らは潔けれども、いまだことごとくの者は潔からず。わが悦ぶところの者のほか
に1人もあることなし。
教38,11,すべての人はわが前に腐りたり。而して、暗黒の力は人の子らの中にありてすべての天群の前に於て世
を支配せり。
教38,12,この故に世は静まり返り、すべての永遠なるものは苦しみ、天の使たちは世の毒麦を集めてこれを焼捨
てんために世を刈り取る大命を待ちつつあり。而して見よ、敵する者は皆1つに集められたり。
教38,13,われ今、密室にかくされたる1つの秘密、すなわち時節至たば誠に汝らに亡びを来らすべきことを汝ら
に示さん。されど、汝らはこの事を知らざりき。
教38,14,されど、われ今この事を汝らに語る、この故に汝らは幸福なり。こは汝らの邪曲なる故にもあらず、また汝
らの不信仰なる心の故にもあらず。誠に汝らの中わが前に罪ある者なきにあらねど、われは汝らの弱きを憐まんと
欲すればなり。
教38,15,この故に汝ら今より後強くなれ、怖るるなかれ、王国は汝らのものなるが故なり。
教38,16,而してわれ汝らの救われんために1つの誡命を与う。そは、われ汝らの祈りを聞き貧しい者の訴えたれ
ばなり。われは富める者を造りたれど、一切の人はわがものにしてわれは人を偏より見る者にあらざるなり。
教38,17,われこの世をして富ましめたれど、見よこはわが足台なり。これを以て、われ再びその上い立たん。
教38,18,われは声明して、俗世の富に勝る富を汝らに与えんとす。すなわち約束の地にして、乳と蜜との流るる
地なり。而してこは主の来りたもう時、咀いのその上にあらざる地なり。
教38,19,汝らもし心を尽して求めなば、われ汝らにゆずりの地としてこれを与えん。
教38,20,これわが汝らと立つる誓約なり。われ汝らにこれをゆずりの地として与え、またこの世のある限りいつまで
も汝らの子孫のゆずりの地として与えん。また汝らとこしえにこれを保ちてもはや失うことなからん。
教38,21,されど、誠にまことにわれ汝らに告ぐ、汝ら王も統治者も有たざる時至らん。そはわれ王となりて汝らを護
るべければなり。
教38,22,この故に、汝らわが声を聞きてわれに従え。さらば汝らは1個の自由の民となり、わが来るときわが律法
のほか律法を有たざるべし。そは、われは汝らの立法者なればなり。なんぞ、わが手を留むるものあらんや。
教38,23,されど、誠にわれ汝らに告ぐ、汝らわが任命したる職に応じて互いに教え合うべきなり。
教38,24,ことごとくの者、兄弟が己が身の如くに思い、わが前に徳と聖きを履み行うべし。
教38,25,われ重ねて汝らに告ぐ、汝ら皆己が身の如くに兄弟を思うべし。
教38,26,汝らの中誰か12人の息子を有つに、その1人にのみ偏よることをせざればその子たちよく父に仕う。然
るに、すなわち1人に向いて汝礼服を着けて比所に座せよと言い、また他に向いて汝ぼろを着て彼所に居れと言
い、しかも息子たちに向いて、見よ、われ公平なりと
教38,26-1,得んや。
教38,27,見よ、こは1つの比喩を以て汝らに語るところなれど、正にわれ在るが如く真なり。われ汝らに向いて言
わん。汝らひとつとなれ。もしひとつとならずば、汝らはわがものにあらず。
教38,28,われ、また汝らに告ぐ、汝らの敵は密室に在りて汝らの生命をうかがえり。
教38,29,汝らは遠国に戦あることを聞けば、間もなく大いなる戦遠国にあらんと言う。されど汝らは己が国の人心
を知らざるなり。
教38,30,われは汝らの祈りによりてこれらのことを示すなり。この故に汝らの胸に智恵を貯えよ。人間の邪悪は世
を震い動すよりも大いなる声を以て汝らの耳に語るやり方にて、その邪悪によりこれらのことを汝らに明らかにする
おそれあればなり。されど、もし汝らに備えあら
教38,30-1,ことなからん。
教38,31,これ汝らが敵の力より免れ出で、汚れなく罪なき1個の義しき民としてわれに集められんためなり。
教38,32,すなわち、この故にわれ汝らに誡命を与う。汝らすべからくオハイオに行け。われ、そこに於て汝らにわ
が律法を与え、また天よりの能力を授けん。
教38,33,而してわれそこより、何人にてもわが意に適う者をすべての国民の中へ出で行かしめ、またその為すべ
きことを告げん。何となれば、われ1つの大いなる事業を前途に有す。これイスラエルの救われんためにして、われ
わが欲するところに彼らを導けば如何なる力かわが
教38,33-1,や。
教38,34,さて、またわれこの地方の教会員に1つの誡命を下さん。すなわちこの教会員の中、或る人々は任命を
受くれどもこの任命は教会員の支持の挙手によりて為すべきなり。
教38,35,任命されたる人々は貧しき人々乏しき人々に心を留めて、その苦しまざるよう救助を施すべし。而して彼
らを、わが命ずる所に遣わすべし。
教38,36,またこの人々は、当教会の財産に関する事を管理するを以て仕事とすべし。
教38,37,而して売渡すこと能わざる農場を有てる者は、善しと見るままにそのまま残し置くかまたはこれを賃貸す
べし。
教38,38,すべてこれらの財産は、心を留めてこれを保存するようにすべし。また天より権能を与えられて遣わされ
たる人々ある時は、すべてこれらの財産を教会の手の中に収集すべし。
教38,39,而して汝らに与うるが御父のみこころなる富を得んと欲せば、汝らはすべての人々の中にて最も富める
者となるべし。そは汝ら永遠の富を得べかればなり。また、この世の富はわがものにして汝らい与うること違いなし。
されど、汝ら高ぶりを心せよ。然らずば、汝ら古
教38,39-1,ニーファイ人の如くなるおそれあり。
教38,40,われ、再び汝らに告げて1つの誡命を与う。汝ら長老、祭司、教師また会員に至るまで、あらゆる人々精
力を尽しその手の働きを尽して為すべきことを為し、わが命じたることを準備し且つこれを為し遂ぐべし。
教38,41,また汝らはすべて温和にしてへりくだり、皆ことごとくの人その隣人にとりて警めの声となる教えを説くべ
し。
教38,42,また、汝ら悪しき人々の仲間より離れよ。己れ自らを救え。汝ら、主の器をもてるものは潔くあれ。誠に然
り、 アーメン。
教39,,教義と聖約 第39章
教39,*-*,1831年1月5日、ニューヨーク州フエイヤットにて予言者ジョセフ・スミスによりてゼームス・コーヴィルに
給える啓示。ゼームス天コーヴィルは、予言者ジョセフによりて主の命じたもう如何なる誡命にも服従すべきことを
誓約す。わが教会の歴史、第1巻、14
教39,*-*-1,(英文)を見よ。主イエス・キリスト、人が神の子となり得る諸条件を細かに述べたもう。ゼームス・コー
ヴィル、彼が主の誡命に服従すれば今までに知らざりし程の大いなる祝福あるを約束さる。
教39,1,永遠より永遠に在る。大いなる”われあり”の神、すなわちイエス・キリストの声を耳を傾けて聴け。
教39,2,すなわちこれは世の光にして世の生命なり。光は暗黒に照る、而して暗黒はこれを悟ざりし1つの光なり。
教39,3,また”時の絶頂”にわが民に来りしに、わが民われを受けざりし光なり。
教39,4,されど、われを受け入れたる者には皆わが子となる権能を与えたり。而して正にその如くわれを受け入る
る者には、皆われわが子となる権能を与えん。
教39,5,而して、誠にまことにわれ汝に告ぐ、わが福音を受け入るる者はわれを受け入るるなり。また、わが福音を
受け入れざる者はわれを受け入れざる者なり。
教39,6,そもそも、これわが福音なり。すなわち、悔改めと水のバプテスマ、而して後火と聖霊によるバプテスマあ
り。すなわちすべての事を示しまた王国の平和なることを教うるかの”慰め主”のバプテスマ来らん。
教39,7,さて見よ、われ今汝に告ぐ、わが僕なるゼームスよ。われは、汝の業を見て汝を知る。
教39,8,誠にわれ汝に告ぐ、汝の心今わが前に正し。而して、みよ、われ大いなる祝福を汝の頭に与えたり。
教39,9,それにも関らず、汝は嘗て大いなる悲しみに逢えり。そは、高慢と世の慮りの故にしばしばわれを捨てしこ
とあればなり。
教39,10,されど見よ、汝もし汝に語るわが声を聞かんとするならば、汝の救いの時はすでに来れり。わが声は汝
に告ぐ”起て、わが名を呼び、バプテスマを受けて汝の罪を洗い去れ。さらば汝わが”みたま”を受け、またいまだ
知らざる程の大いなる1つの祝福を受けん”
教39,11,もし汝かく為さば、われ汝の為に1つの更に大いなる業を備えたり。わが末の世に遺りたるわが完全なる
福音と、イスラエルお家に属するわが民を回復せんがために発したる誓約とを宣ぶるべし。
教39,12,その時汝にその権能留まらん。而して汝は大いなる信仰を与えられ、われは汝と共にありて先立ち行く
べし。
教39,13,汝はわが葡萄園に働くため、わが教会を建つるため、またわがシオンを起して以てこれが丘の上に悦び
且つ栄えんがために召さるるなり。
教39,14,見よ、誠にまことにわれ汝に告ぐ、汝は等号の国々に行くために召されずして、オハイオ河に行くために
召さる。
教39,15,而してわが民オハイオ河に集まれば、われ人の子たちのいまだ嘗て知らざる程の恵を貯えたり。その祝
福は彼らの頭上に注がれん。而して人々はそこよりすべての国民へ進み行かん。
教39,16,見よ、実にまことにわれ汝に告ぐ、オハイオ州に於ける民は大いなる信仰をもてわれを呼び求めて、わ
れはすべての国民に対するわが審判の手を止むべし、と思うなり。されどわれは、わが言にそむくこと能わず。
教39,17,この故に汝能力を尽して、忠実なる働き人をわが葡萄園に呼び込み、以てこれを最后に葡萄園の刈り
込みを為すべし。
教39,18,彼ら真に悔い改めてわが完全なる福音を受け入れ聖き者とならば、われ審判の手を止めん。
教39,19,この故に、汝出で行きて高らかなる声を挙げ”天国は近きゅけり”と言い、また”ホザナよ、いと高き神に御
栄あれ”と叫べ。
教39,20,進み行きて水のバプテスマを施し、わが来る時の為にわが前に道をととのえよ。
教39,21,そは、時近ければなり。何人もその日その時を知らざれども、そは確に来らん。
教39,22,およそこれらのことを受け入るる者は、われを受け入るるなり。彼らは時来らば集められまた永遠にわが
許に集めらるべし。
教39,23,また、汝バプテスマを施す者には皆これに按手をなすべし。されば、彼らは聖霊の賜を得てわが来るこ
との徴を待ち、且つわれを知らん。
教39,24,見よ、われ速に来るなり。誠に然り、 アーメン。
教40,,教義と聖約 第40章
教40,*-*,1831年1月、ニューヨーク州フエイヤットにて予言者ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンに給える啓示。
この啓示の記録に先立ち、予言者は記して”ゼームス・コーヴィル主の御言を捨て彼が当教会に属する以前の教
義と人々の許へ再び背き去りたる故に、余と
教40,*-*-1,シドニー・リグドンとに次の啓示を給う”と言えり。
教40,1,見よ、誠にわれ汝らに告ぐ。わが僕なるゼームス・コーヴィルの心は、嘗てわが言に従わんと誓約したるに
よりわが前に正しかりき。
教40,2,而して彼は喜びてわが言を受け入れたれど、サタンは直ちに彼を誘惑し、迫害の恐怖と世の慮とは彼を
してわが言を捨てしめたり。
教40,3,それがために彼はわが誓約を破りたれば、われはわが意の善しと見る如くに彼を処置すべし。 アーメ
ン。