教41,,教義と聖約 第41章
教41,*-*,1831年2月4日、オハイオ州カートランドにて予言者ジョセフ・スミスによりて教会に給わりし啓示。当
時、この教会のカートランド支部はその信徒数急に増しつつありき。而して、聖徒らは一般に主の誡命に従い日々
を遺らんと努め居りしも、予言者は教会員中す
教41,*-*-1,ひそかに或る奇態なる考えを抱き偽りの霊を信ずる者ありと言えり。わが教会の歴史、第1巻、146
頁(英文)を見よ。主の律法を守ることに就きての誡命。教会管理に関して更に深き知識を授けたもう御約束。エド
ワード・パートリッヂを全教会最初の監督に命令し
教41,1,主なる汝らの神言う、汝らわが民よ、わが声を聞き且つ耳を傾けよ。およそ、わが言を聞く者よ、われ汝ら
を悦びてすべての祝福に勝る大いなる祝福をこれに与え、またわが名を知ると告白したるもわが言を聞かざる者に
は、すべての咀いに勝るいと厳しき諸井を以てこ
教41,2,聴け、汝らわが召たる教会の長老たちよ。見よ、われ汝らに1つの誡命を与う。すなわち、汝らわが言に適
わせんために集合せよ。
教41,3,また、汝らが信仰の祈りによりて、教会を治むる方法を知り、わが前にすべてのものを直くせんためにわが
律法を受くべし。
教41,4,而して、われ来る時はわれ汝らを治むる者となるべし。見よ、われ来るは速にして、汝らにわが律法の保た
るるを知らしめん。
教41,5,わが律法を受けてこれを行う者はすなわちわが弟子にして、わが律法を受けたと言いてこれを行わざる者
はわが弟子にあらず。これらの者は、汝らの中より追い出さるべし。
教41,6,何となれば、王国の子らに属する物を与うる価値なき者、すなわち犬に与うるは宜しからず。すなわち、ぶ
たに真珠を投げ与うるはよろしきにあらざればなり。
教41,7,また、わが僕ジョセフ・スミス(2代目)が住みて翻訳の業を為すべき住家を1軒建つるは宜しきに適えるこ
となり。
教41,8,また、わが僕シドニー・リグドンはわが誡命をよく守らば、彼の善しと思う生活を為すもまた宜しきに適える
ことなり。
教41,9,また、われわが僕エドワード・パートリッヂを召したり。而して、われ1つの誡命を与う。すなわち彼は教会
員の支持によりて教会の監督に按手聖任せられ、彼の商品をのこし置きて彼の時間の役務に費し、
教41,10,またわが律法を与うる時に、それによりて命ぜらるる如くすべてのことを処理すべし。
教41,11,そは、彼のこころはわが前に潔くして古えのナタナエルの虚偽なきが如くなればなり。
教41,12,これらの言は汝らに与えられたるものにして、わが前に潔きものなり。この故に汝らこころを用いてこれを
守るべし。そは、審判の日にこれらのことは汝らの上に応報を与うべければなり。誠に然り、 アーメン。
教42,,教義と聖約 第42章
教42,*-*,1831年2月9日、オハイオ州カートランドにて、12人の長老居合わせたる席上予言者ジョセフ・スミス
によりてこの啓示を下したまい、先に約したまえることを果したもう。第38章、32節を見よ。予言者はこの啓示を目
して、特に教会の律法を包含する啓示な
教42,*-*-1,聖書およびモルモン経の示すところに従い、また末日に於ける啓示によりすでに告げられまたこれよ
り告げられまたこれより告げらるべき所に従い、教会の長老たちは2人づつ組みて西の方へ出で行き、教えを説き
バプテスマを施すべしと命ぜらる。モーセの十誡中にあ
教42,*-*-1-1,誡命を再び教えたもう。犯罪をなしたる教会員は、国法によりて処理さるべきこと。教会員、教会を
樹て貧者を助くるために、持てる財産を分つべきは欠くべからざることなり。新エルサレムの敷地は、後に示さるべ
きこと。高慢心と高価なる衣装とを禁じたもう。怠惰
教42,*-*-1-1-1,指弾さる。長老たちの手を按きて、なやめる者に按手礼を施すべきこと。主に在りて死する者は
関する慰めの証言。男女関係の罪は法度なること。教会規律の根本信条。
教42,1,まことに生ける神の子、世の救い主、イエス・キリストなるわが名によりて集れるわが教会の長老たちよ、わ
が言を聴け。汝らはわが名を信じわが誡命を守るを以て、わが言を聴け。
教42,2,われ再び汝らに告ぐ、汝らすべからくわが与えんとする律法を聴き、これを耳に入れて従うべし。
教42,3,われ誠に汝らに告ぐ、汝らわが命じたる誡命によりて寄り集り。この1つの事に就きて汝ら心を合わせわが
名いよりて御父に願い求めたる故に、正にその願うところ与えらるべし。
教42,4,見よ、われ誠に汝らに告ぐ、われ今汝らにこの最初の誡命を与う。すなわち、汝らの中わが僕ジョセフ・ス
ミス(2代目)とシドニー・リグドンとを除くほかは、ことごとくわが名によりて出で行くべし。
教42,5,而して、われ彼らに1つの誡命を与う。すなわち、彼ら暫しの間他所に進み行くべし。帰り来るべき時期
は”みたま”の能力によりて告げ知らさる。
教42,6,汝らわが”みたま”の力によりて他所に進み行きて、2人づつ組みてわが名によりてわが福音を説き、高鳴
るラッパを以てする如き声を挙げて神の御使たちの如くわが言を宣ぶるべし。
教42,7,而して進み行きて水にてバプテスマを施して言え”汝ら悔い改めよ。悔い改めよ。天国は近ければなり”
と。
教42,8,而して汝らこの所を出でて西の方の地方へ往き、汝らを受くる民を見ばそのすべての地方にわが教会を
打ち樹るべし。
教42,9,すなわち汝ら集りて1つとなり、かくて汝らわが民となりてわれ汝らの神となるために、新エルサレムの都市
の備えらるる時上より啓示せらるる時の来るまでこのことを為すべし。
教42,10,われまた汝らに告ぐ、わが僕エドワード・パートリッヂはわが任命したる役務をそのまま務むべし。彼罪を
犯さば、われこれに代るべき別の者を命ぜん。誠に然り、アーメン。
教42,11,またわれ汝らに告ぐおよそ誰か権威ある者より聖職に按手任命され、またその者の権威を有てることと、
教会の長たる者たちより正式の按手聖任を受けたることとが教会員の知る所にあらざれば、何人といえどもわが福
音を宣べんために出で行くこと、または教会を創立
教42,11-1,許されざるべし。
教42,12,また当教会の長老、祭司、および教師たちは、聖書と完全なる福音を載せたるモルモン経とに誌された
るわが福音の原則を教うべし。
教42,13,また彼らは誓約と教会の信条とを守りてこれを実行すべし。而して彼らは”みたま”に導かるるまま以上の
ことを以て教えとなすべし。
教42,14,この”みたま”は、信仰の祈りによりて汝らに与えらる。而して汝らもし”みたま”を受けざる時は教うべから
ず。
教42,15,わが聖典が完全に与えらるる時まで、汝らの教えに関してはわが命じたる如くすべてこれを守りて行うべ
し。
教42,16,汝ら”慰め主”によりて声を挙ぐる時は、わが善しと見るままに語り且つ予言を為すべし。
教42,17,そは見よ、”慰め主”はすべての事を知り且つ父と子とを証すればなり。
教42,18,さて見よ、われわが教会員に告ぐ。汝ら人を殺すなかれ。人を殺す者は、この世に於てもまた来世に於
ても許さるることなし。
教42,19,われ、また重ねて言う。汝ら人を殺すなかれ、されど人を殺す者は死に至らん。
教42,20,汝ら盗むなかれ。盗みて悔い改むるこころなき者は捨てらるべし。
教42,21,汝ら偽りを言うなかれ。偽りを言いて悔い改むるこころなき者は捨てらるべし。
教42,22,汝ら誠心を以て妻を愛してこれと結ぶ合うべし。その他の者に愛着することなかれ。
教42,23,婦女を見て情欲の念を起す者は信仰に背くなり。”みたま”を与えらるることなし。もし悔い改めずんば、
捨てらるべし。
教42,24,汝ら姦淫することなかれ。姦淫をなして悔い改めざる者は捨てらるべし。
教42,25,されど、姦淫をなしたる者誠心を以てこれを悔い改め再びなさざる時はこれを赦すべし。
教42,26,もしこれを再びする者は、赦さるることなくして捨てらるるべきなり。
教42,27,汝ら隣人の悪口を言いまたこれに害を与うることなかれ。
教42,28,これらのことに関するわが律法のわが聖典に誌されたることは、汝らのよく知るところなり。故に罪を犯し
て悔い改めざる者は捨てらるべし。
教42,29,汝らもしわれを愛すれば、われに仕えわがすべての誡命を守るべきなり。
教42,30,見よ、汝ら貧しき者のことを思い起し、彼らに与えざるべからざる扶助のために、破るべからざる誓約と証
文とを以て己が財産を神に奉献せよ。
教42,31,また汝らの財物を貧しき物に分かち与うれば汝らこれをわれに為すなり。汝らこれらの財物を、あが教会
の監督とその副監督なる2人の長老、または大祭司ら、例えばかかる目的のために監督が聖職に任命せんとし、ま
たはすでに任命して特に按手したる大祭司らの前に
教42,32,これらの財物わが教会の監督の前に捧げられたる後、またわが誡命に適えるわが教会員より取り去る能
わずと言うわが教会の財産奉献にかんするこれらの証を彼が受けたる後は、人々ことごとくわれに対して責任を持
たされ、自己の財産を管理する者、すなわち自己と家
教42,32-1,養うに足るだけ奉献によりて受けたる財物に就きての管理人とせらる。
教42,33,重ねて言う。この大1回の奉献を為したる後、教会の所有する財物、または何れの教会員個々の有する
財物にしても、自己の生計に必要なるほかなお余りある時は、これは教会の監督に捧ぐべき残余にして、折々持た
ざる者に施すために貯え置き、かくてすべて必要ある
教42,33-1,充分に給与せられてその足らざるに従いて受くる様にすべきなり。
教42,34,この故に、すべての余りはこれをわが倉庫に貯え置きて、教会の高等評議員会らの命ずるところにより、
貧しき人々および乏しき人々に給与し、
教42,35,かつまた、教会の公益のために土地を買い礼拝の家を建て、やがて啓示さるべき新エルサレム建設の
ために使用すべし。
教42,36,そは、われわが神殿に来る時わが誓約の民のその日1つに集らんがためにして、またわが民を救わんが
ためにこれをなすなり。
教42,37,およそ罪を犯して悔い改めざる者は教会員より捨てらるべく、その時彼がわが教会の貧しき者乏しき者
の為に奉献したる財物、言い換うれば彼がわれに捧げたる物は再び彼に返さるることなし。
教42,38,そは汝らがそれを捧ぐるならば、彼らのいと小さき者に捧ぐるとも皆われに捧ぐればなり。
教42,39,わが予言者の口をして言わしむる所は成就すべし。そは、われ異邦人の中に手わが福音を信ずる者の
富を聖くしてこれをイスラエルの族なるわが民の中の貧しき者に与うればなり。
教42,40,重ねて言う、汝のこころの中に高慢あるべからず。汝の着る衣服はすべて質素ならしめ、而してその美し
さは汝の手の工に成る美しさならしめよ。
教42,41,また、汝の為すすべての事は皆わが前に潔くあらしめよ。
教42,42,汝怠惰なることなかれ。およそ怠惰なる者は働く者のパンを食することもなく、またその衣服も着るべかざ
ればなり。
教42,43,汝らの中、誰にても病める者ありてその病人病を医さるべき信仰を有たざるも而もわれを信ずる時は、薬
草と柔かなる食物とを与えて全く懇ろに養うべし。しかも、この事は敵の手によりて為さるべからず。
教42,44,また、教会の長老を2人またはそれ以上呼びてその人の為に医しを祈り、わが名によりて按手を為すべ
し。而して、もしその人死ぬる時はすなわちわれにありて死し、その人生くる時はすなわちわれにありて生くるなり。
教42,45,汝相愛して共にこの世に生きよ。されば死にたる者を失いたるために涙を流し、ことに栄光ある復活の
望みを有たざる者のためにいよいよ歎き悲しめ。
教42,46,およそ、われにありて死ぬる者は死を味わうことなし。そは死は彼らにとりて甘ければなり。
教42,47,また、われにあらずして死ぬる者は禍なるかな。そは、死は彼らにとりて苦ければなり。
教42,48,重ねて言う。およそわれにありて医さるべき信仰ありて、死の命を受けざる者は医さるべし。
教42,49,見よ信仰ある者は見、
教42,50,聞く信仰ある者は聞き、
教42,51,起つ信仰あるあしなえは起たん。
教42,52,また、かかる信仰を有たずといえども、われを信ずる者はわが子たる権能を有てり。彼らわが律法を破ら
ずば、汝は彼らの欠点を堪え忍ぶべし。
教42,53,汝、自己の持てる管理の職の上に立つべし。
教42,54,汝の兄弟の衣服を取るなかれ。汝の兄弟より受くる物はその値を払うべし。
教42,55,もし、汝の得るところ汝の生計以上ならば、すべての事わが言いたる如く行われんためにこれをわが倉
庫に納むべし。
教42,56,汝、願うべし。さらば、わが聖典は約束の如く汝に与えらるる故に汝はこれらを安全に保護すべきなり。
教42,57,されどこの聖典に関しては、汝沈黙も守りて全部の聖典を受くるまでは人々にこれを教えざるを宜しくと
す。
教42,58,われ汝らに1つの誡命を与う。すなわち、汝らその時よりすべての人々にわが聖典を教うべし。そはわが
聖典は、すべての国民、すべての血族、すべての国語の民およびすべての世の人々に教うべきものなればなり。
教42,59,汝の受けたるところのもの、すなわちわが聖典の中にて律法として汝に与えられたる事は、すべからく取
りて以てわが教会を支配する律法となすべし。
教42,60,この律法に従いて行う者は救われ、これに従わざる者にしてもし引きつずき従わざれば救われざるべ
し。
教42,61,汝もし願い求むれば、啓示を啓示の上に受け、知識の上に知識を受け、かくて悦びをもたらし永遠の生
命をもたらすべき奥義にして平和なることを知るを得べし。
教42,62,汝願い求めよ。然らばわが時至りて新エルサレムを建つべき処を示さるべし。
教42,63,また見よ、わが僕らは東に西に北に南に遺わさるべし。
教42,64,今やすなわち東に行く僕らは、わが教会に改宗せんとする人々に西に逃れよと教えよ。これまさにこの
世に来らんとすることと秘密結社あるに由るなり。
教42,65,見よ、汝すべてこれらの事を守るべし、さらば汝の酬いは大いならん。そは、汝には王国の奥義を知らさ
る、されど由の人々にはこれらを知らさるることなければなり。
教42,66,汝らは受けたる律法を守りて忠実なれ。
教42,67,また汝らは交互教会の誓約を受け、たとえばこの国にても新エルサレムにても身を立つるに足る者とな
るべし。
教42,68,この故に、智恵の欠くる者はわれに求めよ、さらばわれは惜しむことなくこれに与えて咎むることなかる
べし。
教42,69,汝らのこころをはげまし且つ悦べ、そは王国すなわち言い換うれば教会の鍵は汝らに与えられたればな
り。誠に然り、アーメン。
教42,70,祭司および教師たる者たちは、ちょうど平教会員の如く自己の財産の管理人たる務めを有す。
教42,71,長老または大祭司たちにして、すべての事に就き副監督として監督を補佐するために任ぜられたる者
は、前に誌したる如く貧しき者を助くるためにまたはその他の目的のために監督の所に奉献せらるる財産によりて
その家族を養わるべきなり。
教42,72,または、彼らは副監督および監督によりて最適なりと考えられまたは決定さるることもあり得る如き管理人
の務めまたはその他の務めの何れの役務に従うとも、そのすべての勤めに対して正当なる報酬を受くべきなり。
教42,73,而して、監督もまたその教会にて為すすべての勤めのために自己の生計費または正当なる報酬を受く
るものとす。
教42,74,見よ、われ誠に汝らに告ぐ、汝らの中何人にても不貞の故によりその連れ合を去りたる時、また換言す
れば彼らもし誠にへりくだりたるこころを以て汝らの前にその実を証言する時は、これを汝らの中より追い出すことな
かれ。
教42,75,されど何人にても姦淫の故を以てその連れ合を離れたる時、姦淫したる者は、その連れ合のなお生存
し居る時は汝らの中より追い出さるべし。
教42,76,われまた汝らに告ぐ、汝ら慎重にして事こまかに問いただし、もしこの種の人すでに結婚したる時はこれ
を汝らの中に受け入れざる様にすべし。
教42,77,而してもしいまだ結婚せざる時は、彼らすべての罪を悔い改むべし、然らずばこれを教会に受け入るる
べからず。
教42,78,重ねて言う。およそ、このキリストの教会に属する者は皆教会の誡命と誓約とをすべて遵奉すべし。
教42,79,汝らの中何人にても人を殺す者ある時は、この者を引き渡してその国の法律によりて処置せしむ。そは
かかる人は許しようもなく、その国の法律に従いて立証さるるものなることを憶えよ。
教42,80,何人にても、もし姦淫をなしたる男女ある時は、その男女いずれかを2人または2人以上の教会の長老
によりて審きを為し、教会員中の2人の証人をしてその男女いづれかに対してあらゆる言葉の立証をなさしむべ
し。而して敵の証人を用うべからず。もし2人以上の証
教42,80-1,なお可なり。
教42,81,さりながら、この姦淫を為したる男または女は2人の証人の言によりて罪ありとせられ、長老たちはこれを
教会にはかり、この男または女に対する教会の賛否の挙手を経てかくて神の律法に叶える処置を為すべし。
教42,82,なお能うれば監督も出席すること必要なり。
教42,83,而して汝らの前にもたらさるるすべての訴えは、皆かくの如くに処置すべし。
教42,84,もし他人の物を奪い取る男女ある時は、これを引き渡してその国の法律に問うべし。
教42,85,もし盗みを為す男女あらば、これを引き渡してその国の法律に問うべし。
教42,86,もし虚言を言う男女あらば、引き渡してその国の法律に問うべし。
教42,87,何にても不法なる行為ある男女は引き渡して律法に問うべし。すなわち、神の律法によりて処置すべき
なり。
教42,88,もし汝の兄弟または姉妹汝に害を与うる時は、兄弟姉妹と汝との間にて相会し、もし彼ら罪を告白せば
これを許して和げ、
教42,89,されど兄弟姉妹にしてもし告白せざる時はこれを教会に引き渡し、すなわちこれを教会の会員に引き渡
さずして長老に引き渡し、その集りにてこれを処置し決して人々の前に於てこれを為すべからず。
教42,90,汝の兄弟姉妹、多くの人々に対して罪を犯したる時は、多くの人々の前に於てこれに懲戒を加うべし。
教42,91,何人にても公然罪を犯したる者は、その男女は公然これを詰責して以て恥を与うべし。もしその男女、
真を告白せざればこれを神の律法に付すべし。
教42,92,何人にてもひそかに罪を犯したる者はその男女をひそかに詰責し、以てその者をして罪を犯したる相手
および神に対してひそかに罪を告白する機会を得しむべし。これ教会員をしてその男女を詰責せしめざらんがた
めなり。
教42,93,汝らすべてをかくの如く処理すべし。
教43,,教義と聖約 第43章
教43,*-*,1831年2月、オハイオ州カートランドにて予言者ジョセフ・スミスによりて給まりたる啓示。当時みだりに
われは啓示を告ぐる者なりと主張する者たちありて、これがためにこころをかき乱されたる会員もありたり。わが教会
の歴史、第1巻、154頁(英文)を見
教43,*-*-1,この啓示の中、前半は当教会の長老たちに話しかけたもう。教会に給う啓示は、特に啓示を受くるた
めに任命されたる1人のもを通じて下したもうこと。他の者のみだりなる虚偽の主張や虚偽の教えに耳を傾けざる
様、長老たちを警めたもう。長老たちは啓示の”みたま
教43,*-*-1-1,人を教うるために出で行くなり、人の造りたる教義を教えらるるためにあらず。種が将来来りたもう
は確なること。主の再臨の前に来るべき大いなる禍、この啓示の後半はこの由の国民に宣べたもう。主の警告、宣
言および誡命。
教43,1,聴け、わが教会の長老らよ。而してわれ汝らに告げんとする言に耳を傾けよ。
教43,2,見よ、誠にまことにわれ汝らに告ぐ、汝らはわが手より誡命と啓示とを受くる様聖職に任命したる者より律
法として誡命を受けたり。
教43,3,われが汝らに任命したる者は、もしわれに背かざれば、彼が取り去らるるまで誡命と啓示とを受くるために
何人といえども他に任命さるることなし。このことを汝ら確に知るべし。
教43,4,されど、誠にまことに汝らに告ぐ。彼によるにあらざれば、何人もこの賜を受くるために任ぜらるることなし。
そは彼この賜を失うときは、自己に代りとして他の1人を任命する権能のほか何ものをも有せざればなり。
教43,5,われ今汝らにこの律法を与う。およそ啓示または誡命なりとて汝らの前に示さるる何人の教えをも受け入
るることなかれ。
教43,6,これは汝らの欺かれざるためにして、またその教えのわれより出でしにあらざることを知らしめんためなり。
教43,7,誠にわれ汝らに告ぐ。われより聖職の按手任命を受くる者は正門より入りて、わがさきに汝らに語りし如く
して聖職に按手任命せられ、而してわが任命したる者によりて汝らが受くべき、また受け居れる啓示を人に教うるな
り。
教43,8,さて見よ、われ汝らに1つの誡命を与う。汝ら相集る時は、汝らの行いてわが教会を導く方法、わが与えた
る律法と誡命との要点を実行すべき方法を知らんために互いに教え導くべし。
教43,9,かくて汝らはわが教会の律法に通じ、汝らの受け入れたるところによりて聖くせられ、またわが前に全く聖
き行為をなす様義務を負わせられん。
教43,10,すなわち汝らかく行わば、汝らに与えられたる王国にいよいよ栄えあらん。汝らかく行わずば、汝らの雄
与えられたるものすら取り去らるべし。
教43,11,汝らの中にある不正を払い去りわが前に聖くなるべし。
教43,12,汝ら王国の栄光を願わば、わが僕ジョセフ・スミス(2代目)を選び定めて信仰の祈りによりわが前に彼を
支持すべし。
教43,13,またわれ汝らに告ぐ、王国の奥義を知らんと願わば彼に衣食を供し、またわが居あれに命じたる事業を
果すために必要なる物を何にても彼に供すべし。
教43,14,汝らもしこの事をなさずば、われわが前に聖き民を置かんがため、彼は彼を受け入れたる人々の中に止
まるべし。
教43,15,重ねて言う。聴け、わが任命したる教会の長老たちよ。汝らは教えを受くるために遣わせるるにあらずし
て、わが”みたま”の力によりて汝らに得させたることを人の子らに教えんためなり。
教43,16,汝らは、手nより教えを受くべきなり。汝らその身を聖くせよ、然らば能力を授けられ、かくて誠にわが語り
し如く教うるを得ん。
教43,17,汝ら聴け。見よ、主の大いなる日は近づけり。
教43,18,主の天より声を発したもうべき日は来るなり。諸々の天は震え、地はゆれ動き、神のラッパは高く長く鳴り
響きて眠れる国民に告げん”汝ら聖徒よ、よみがえりて生きよ。汝ら罪人よ、われ再び呼ぶ時まで眠りつずけよ”と。
教43,19,この故に 汝ら悪しき人々の仲間にあらざらんため、汝の腰をひきからげて立て、
教43,20,汝らの声を惜しむことなく挙げよ。而して老いたるも若きも繋がれたるも自由なるも、諸々の国民に向い
て悔改めを叫び、主の大いなる日に備えよと呼ばわるべし。
教43,21,今、人なるわれ誠に声を挙げて汝らに悔改めを叫び、汝らわれを憎み嫌うならば、雷地の極より声を挙
げ生きとし生ける者の耳に向いて”悔い改めよ。主のおおいなる日に備えよ”と叫ぶ日来らば汝ら果して何と言うべ
きか。
教43,22,然り、また電光東より西にひらめき、生きとし生ける者に声を発してすべて聞く有nの耳を鳴らしめ”悔い
改めよ、主の大いなる日来る”と言う時汝ら何と言うべきか。
教43,23,また主天より声を発して言いたまわん”地の国民よ、耳を傾けて汝らを造りしかの神の言を聞け、
教43,24,汝ら地の国民よ、めんどりがその雛を翼の下に集むる如くわれ汝らを集めんとせしこと幾度ぞや。されど
汝らは好まざりき。
教43,25,われ、わが僕らの口、天使らの導きと恵みを与うること、われ自らの声、雷の声、いなづまの声、暴風雨
の声、地震と雹の声、飢饉とあらゆる疫病の声、ラッパの大いなる響、審判の声、1日中の慈悲の声、および光栄、
誉、永遠の生命の富などの声によりて呼び、汝ら
教43,25-1,救いを以て救わんとなしたること幾度ぞや。然も汝ら好まざりき。
教43,26,見よ、わが激しき怒りのさかずき充ち満つる日来らん。
教43,27,誠に、われ汝らに告ぐ。これ、主なる汝らの神の言なり。
教43,28,この故に、汝ら働け。わが葡萄園に最后の働きを為し、地に住める人々の最后の呼び集めを為すべし。
教43,29,そは、わが時至らばわれ審判のため地上に来り、その時わが民は贖われてわれと共に地上を支配すべ
ければなり。
教43,30,わが僕らの口によりてわが告げし、かの大いなる”福千年”は来らん。
教43,31,その時サタンは縛られん。而して、その後また釈かれし時たら暫し世を支配せん。而してそれより地球の
終末は来るべし。
教43,32,その時義に生くる人々はまたたく間に変り、地球は火によりて焼き尽さるるごとくに過ぎ行かん。
教43,33,而して、悪しき人々は消えざる火に入れられて、その末路は彼らが審かるるためにわが前に来るまで世
の如何なる人も絶えて知ることなし、また決して知らしむることなし。
教43,34,汝らこれらの言を聞け。見よ、われは世の救い主なるイエス・キリストなり。これらのことを汝らの胸にしか
と銘ぜよ。汝らのこころに永遠の厳粛なることを銘記すべし。
教43,35,汝ら謹みて、わが誡命のすべてを守れ。誠に然り、 アーメン。
教44,,教義と聖約 第44章
教44,*-*,1831年2月下旬、オハイオ州カートランドにて予言者ジョセフ・スミスおよびシドニー・リグドンに給える
啓示。ここに宣べられたる要求に従い、教会は来る6月始めに大会を催すべしと取極めたり。長老たちは更に教え
を受くるために集るべきこと。国の法律に基
教44,*-*-1,組織し、かくして反対者の謀ごとに陥らぬ様自らを強固にすること。
教44,1,見よ、かくの如く主汝らわが僕らに言う。わが教会の長老たち、東より西より北より南より、書簡またはその
他の地方によりて予備集めらるるはわれが必要と見ることなり。
教44,2,彼ら忠実にしてわれを信ずる信仰を行いに表さば、彼らの会合する日にわれ彼らにわが”みたま”を注ぐ
べし。
教44,3,それより、彼らそのあたりの地業に進み行きて民に悔改めを説かん。
教44,4,また多くの人々改宗してこの教会に背離、ために汝ら人の定めし律法によりて組織を作る力を得ん。
教44,5,かくして敵は汝らを支配することなく、また汝らはあらゆることより護られ、またわが律法を護ることを得、ま
たわが民を滅ぼさんと図る敵の束縛あらば如何なるものといえども汝らこれを打ち破ることを得ん。
教44,6,見よわれ汝ら貧しき者、乏しき者を訪れて救いを施さざるべからず。かくして汝らの受けたるわが律法によ
り、よろずの事行わるるまで彼らを支うべし。 アーメン。
教45,,教義と聖約 第45章
教45,*-*,1831年3月7日、オハイオ州カートランドにて予言者ジョセフ・スミスによりて教会に給える啓示。この啓
示を誌すに先だち、予言者は当時に於ては多くのみだりなるうわさおよびつまらぬ作り話など公にされ且つ流布せ
られて、これがために人々当教会の事業を研
教45,*-*-1,または信仰を抱くことを妨げたりと言えり。わが教会の歴史、第1巻、158頁(英文)を見よ。イエス・キ
リストは、その民と御父との間の仲保者、エノクとその民との恵まれたる様。”先の日”に弟子たちに予言したまいし
事を引用したもう。異邦人の時の徴は、福
教45,*-*-1-1,より明らかにせらる。この同じ代の異邦人の時満つること、主の審判に来りたもう前に多くの艱難あ
る中に、人の絶ゆるほどの疫病あること定めらる。いちじくの木と10人の処女のたとえ話の意味。東方の地より西方
の国々へ民の集合すること。新エルサレム建設の約
教45,*-*-1-1-1,シオンの終局的勝利。
教45,1,王国を与えられたるわが教会の人々よ聴け。地の礎を据え諸々の天と天の万群とを造り、生きて動き実在
するすべてのものを創りたる者の言を聴きて耳を傾けよ。
教45,2,また言う、死の汝らを捕えざる様わが言を聴け。すなわち、うかと過すひと時に夏は過ぎ去り、刈り入れは
終わりて汝らは救われざるなり。
教45,3,御父と人との仲保者にして、また御父の前にとりなしをする者の言に耳を傾けよ。
教45,4,曰く”父よ、汝の悦びたまいし罪を犯さざりし者の蒙る苦しみと死とをそなわせたまえ。汝の子の流せる血、
すなわち汝の崇められんがために後得たまいし、汝の子の血を見そなわせたまえ。
教45,5,その故に父よ。わが名を信ずるわが兄弟らを赦したまえ。かくて彼らをしてわれに来りて営得nの生命を得
しめたまえ”と。
教45,6,わが教会の民よ、わが長老たちよ、共に聴け。今日と称うる日の中にわが声を聞け。而して汝らのこころを
頑固にするなかれ。
教45,7,われ誠に汝らに告ぐ、われはアルパにしてオメガなり、始めにして終りなり、世の光なり世の生命なり。す
なわち暗黒に照るに暗黒はこれを悟らざりし光なり。
教45,8,われはわが民に来れるに、わが民われを受けざりき。されどわれを受け入たる者には皆多くの奇跡を行う
能力を与え、また神の子となる能力を与えたり。誠にわが名を信ずる者には永遠の生命を得る能力を与えたり。
教45,9,またかくの如く、わが永遠の誓約を世に遺りて世の光となし、またわが民とこの光を求め来る異邦人とのた
めに1つの旗となし、わが前に道を備うるためわが前に立つ1人の使となしたり。
教45,10,この故に汝らこの光に来るべし。これに来る者にわれ古え人に為せると同じく道理を論じ、われ汝らにわ
が強固なる論拠を示さん。
教45,11,この故に汝ら相共に聴くべし。その時、誠にわれ正にわが智恵すなわち汝らがエノクとその兄弟らの神
と言う者の智恵を汝らに示さん。
教45,12,エノクとその兄弟らは地より分たれわが許に受け入れられたり。その市は義しき者に日来るまでのこし置
かるる市にして、而もその日はすべての聖き人々によりて求められたれど、悪事と憎むべき行いとのために彼らこ
れを見出すことなく、
教45,13,彼らはこの世をさすらう旅人にして巡礼なるを告白したりしが、
教45,14,彼らは1つの約束を与えられ、かの市を見出して肉体を以て見るべしとせられたり。
教45,15,この故に、汝ら聴くべし。さらばわれ汝らに理を語り、汝らに告げて、古え人に語れる如く予言を語るべ
し。
教45,16,而してわれ肉体をもて弟子たちの前に立ち、彼らに次の如く言いし時にわが弟子たちに示したる如く、
それを明らかに汝らに示すべし。すなわちわれ言えり”われ汝らの先祖たちに為したる約束を成就せんために、天
の雲に乗りわが栄光の中に来る日に於けるわが来るこ
教45,16-1,つきて問われし故に、
教45,17,また汝らは汝らの霊永らく汝らの体になきをとらわれとなりしことと見たる故に、われ贖いの日の来るべき
さまと散乱したるイスラエル人の元通りになることを汝らに示さん。
教45,18,さて汝らはエルサレムにあるこの神殿を見、而もん万事らはこれを神の殿と称え、また汝らの敵もこれを
見て決して倒壊することなしと言う。
教45,19,されど、われ誠に汝らに告ぐ、今の代の人には夜来る盗人の如くに滅亡襲い来らん。而して、この民は
滅亡して万国の民の中に散らされん。
教45,20,また、汝らの見るこの神殿も崩れ果てて1つの石も他の石の上に残らざらん。
教45,21,されど今の代のユダヤ人目都合するは、わが今彼らにつきて語れるあらゆる荒廃来りたる後なり。
教45,22,汝ら世界の終末来るべきを知ると言い、また天と地と過ぎ行くべきを知ると言う。
教45,23,これにおいて、汝らの言う所はまことなり。汝らの言うが如くなればなり。されどわが語りたるこれらのこと
は、すべてのこと成就して初めて起るべし。
教45,24,而してわれこのことを、エルサレムに就きて汝らに語れり。而してその日の来る時、或る残れる人々は万
国の民の中に散乱すべし。
教45,25,されどこれらの民は再び集められん。されど、異邦人の時満るつに及ぶまでそのままに置かれん。
教45,26,その日、戦につきて聞かん、また戦のうわさにつきて聞かん。全世界は揺れ動き、人々は怖れおののき
て言わん。キリストは世の終末までこの世に来ることを延ばされたり、と。
教45,27,人々の相は冷やかになり、不法は満つべし。]
教45,28,異邦人の時始まるに及び、暗きに坐する者の中に光輝やき出でん、このひかりはわが完全なる福音なり
とす。
教45,29,されど彼らはその光を受け入れず。そは、彼ら秤を認めざれば、人の教えの故によりてわれにこころを叛
くればなり。
教45,30,而して、その時代に異邦人の時満つるべし。
教45,31,この時に当り、その世に立ちて而も地に溢るる懲しめを見終りて後初めて過ぎ行く人々在るべし。世を亡
ぼすべき疫病、地を覆うべければなり。
教45,32,されどわが弟子たちは、聖地に立ちて動くことなかるべし。されど悪しき人々の中には、声を挙げて神を
のろい死ぬる者たちあらん。
教45,33,また地震も至る所に起り多くの荒廃はきたらん。されどなお人々はわれに向かいてこころを頑固にし、互
いに剣を執りて殺し合うべし”と。
教45,34,さて主なるわれ、これらんことを弟子たちに語りし時彼らこころを悩ませり。
教45,35,さればわれ彼らに言えり。汝らこころを悩ますことなかれ。そはすべてこれらの事起る時、汝らに為せる
約束の成就するを汝らの知らんが故なり、と。
教45,36,この光の輝き初むる時に起ることは、汝らに示さんとする1つのたとえの如くなるべし。
教45,37,汝ら、いちじくの木を眺めてこれを見るに汝らの眼を以てす。而して、若芽萌え出でてその葉なお柔か
なるや夏すでに近しと汝らは言う。
教45,38,人々すべてこれらのこと起るを見るその日に於て、誠にかくの如くならん。その時人々時すでに迫れるを
知るべし。
教45,39,およそわれを畏るる者は、来るべき主の大いなる日、すなわち人の子の来る徴を待ち望みつつあらん。
教45,40,而して、人々種々の徴と驚異をと見ん。これらの徴は仰げば天あり、伏して見れば地に占め猿べければ
なり。
教45,41,人々は、血と火と烟霧とを見ん。
教45,42,主の日来る前、日輪は暗くなり、付は血と変り、諸々の星は天より落つるべし。
教45,43,而して、残れる人々はこの地に集めらる。
教45,44,その時、彼らわれを求めん。見よ、われ来らん。而して彼ら、われ能力と大いなる栄光の衣服を着けて天
の雲に乗り、すべての聖き天使らと共に来るを見ん。
教45,45,されど主の腕の下らんとする前に、まず1人の天使ラッパを鳴り響かせん。然る時は、眠り居たりし聖徒ら
雲の中にてわれと遇わんために出で来らん。
教45,46,この故に、汝ら穏かに眠り居たらば幸福なり。そは、汝ら今やわれを見てわが在るを知る如く、汝らはわ
れに来りて汝らの身も霊も生き、汝らの贖い完うせらるべければなり。而して、聖徒らは地の4方より出で来るなり。
教45,47,それより、主の腕は諸々の国民に下らん。
教45,48,それよりして主、その足をこの山の上に置けば2つに裂け、地はかなたこなたに揺れ動き、諸々の天もま
た震い動かん。
教45,49,而して、主声を発すればその声地の極までも響きわたりて、世にある諸々の国民を悲しみ、これまでわら
いたる者もその愚を覚らん。
教45,50,かくて侮る者は災を蒙り、嘲る者は焼きつくさるべし。また悪を待ち構えし者は叩き伐られて火に投げ込
まれん。
教45,51,それよりユダヤ人はわれを仰ぎ見て問わん”汝の手と足にある傷は何ぞや”と。
教45,52,その時、彼らはわれの主なることを白ん。そはわれ彼らに向いて”この傷は、わが友の家にありて得たる
傷なり。われは挙げられたる者なり。十字架につけられつらイエスなり。われは、すなわち神の子なり”と言えばな
り。
教45,53,彼らこれを聞きて、その為したる悪事の故に泣き悲しみ、またそれより己れらの王を迫害したる故に嘆か
ん。
教45,54,それよりして、異教を奉ずる諸々の民は贖わるべし。およそ律法を知らざる者は第1回の復活に与るべ
し、こは彼らにとりてかなりの良きことなり。
教45,55,サタンは縛られて、人の子らのこころの中に入るべき所を与えられざらん。
教45,56,わが栄光をもて来るその日に、10人の処女につきてわが語りしたとえは成就すべし。
教45,57,賢くして真理を受け入れ聖霊の導きに従い騙されざりし者は、誠にわれ汝らに告ぐ、彼らは伐られて火
に投げ入れらるることなくその日に堪うるべし。
教45,58,地はゆずりとして彼らに与えられ、彼らは殖え満ちて強くなり、その子孫らは罪を犯すことなく育ちて救い
に入らん。
教45,59,主は彼らの中に在りてその栄光は彼らの上に輝き、主は彼らの王にして立法者たるべし。
教45,60,さて見よ、われ汝らに告ぐ、この章に就きては
新約聖書の翻訳せらるるまでもはやこれ以上汝らに知ら
せざれども、その新約聖書にはこれらのことことごとく説き示されん。
教45,61,この故にわれ汝に命じて今これを翻訳せしめ、以てまさに来らんとすることの備えを為さしむ。
教45,62,われ誠に汝らに告ぐ、大いなる事汝らを待つ。
教45,63,汝ら外国に於ける戦の事を聞く、されど見よわれ汝らに告ぐ、戦は近し正に汝らの門口にあり。されば汝
ら遠からずして汝らの国内に戦あることを聞かん。
教45,64,この故に主われ汝らに言えり。汝ら東の国より集り来れ。汝らわが教会の長老たちよ。寄り集るべし。汝ら
西の国々へ進み行きて、そこに住める人々を呼びて悔改めを説き、彼ら誠に悔い改むれば教会をわが為に樹立
すべし。
教45,65,汝ら精神とこころとを1つにして汝の財宝を集め、以てわがこれより指し示す世襲の財産を1つ贖うべし。
教45,66,而して汝らこれを新エルサレム、平和の地、避所の町、いと高き神の聖徒の安全の地と呼べ。
教45,67,而して、主の栄光その上に輝かん。主の恐ろしさもまたその処にあらん。ために悪しき人々そこに入り来
らざれば、汝らはこれをシオンと呼べ。
教45,68,而して悪しき人々の中より、その隣人に刃物を向くるを欲せざる者は、ことごとく安全を求めて皆必ずこ
のシオンに遁れ来る。
教45,69,而して、天の下あらゆる国民よりシオンに集めらるる者あるべく、ただこの民のみ互いに戦をなすことなき
民とならん。
教45,70,而して悪しき人々は互いに語り合いて言わん。シオンに住む民は恐るべき民なれば、われら上り行きて
シオンと戦をなすことをせじ。怖るべき民なればわれら敵する能わず、と。
教45,71,義しき人々はすべての国民の中より集められ、永遠の悦びのうたを唱いてシオンに上り来らん。
教45,72,さてわれ汝らに告ぐ、わが善しと見るまでこれらのことは秘匿世の人に知れわたらざる様にせよ。そは汝
らが世の人の眼の前に、而も汝らの敵の眼の前にこの事業を成し遂ぐるためにして、またわが命じたる事を汝らが
成し遂ぐるまで世の人および敵人が知らざる結おう
教45,72-1,するためなり。
教45,73,而してまた、彼らこの事を知りたる時これらのことをよく考えんがためなり。
教45,74,そは主の現わるるや、主は彼らにとりて怖るべきものなればなり。かくて彼らは恐怖にとらわれ、遠く離れ
て立ちおののきふるえん。
教45,75,またすべての国民は、主の恐ろしいと主の威力とによりて怖れん。誠に然り、 アーメン。