教96,,教義と聖約  第96章
教96,*-*,1833年6月4日、オハイオ州カートランドにてエノク(予言者ジョセフ・スミス)に給える啓示にして、シネ
ハ(カートランド)すなわちシオンのステーキ部または市の制度を示したもう。カートランドに於ける聖徒らに1つの範
例として給わる。まずらしき名前の
教96,*-*-1,第78章の前書を見よ。この時大祭司の大会にして、考慮すべきことの主題は教会の所有するある
土地の問題なりき。強固にすべきシオンのカートランドステーキ部。協同制度への加入許可。
教96,1,見よ、われ汝らに告ぐ、比所に智恵あり。これに依り、汝らこの事に就きて如何に為すべきかを知り得べ
し。われは、シオンの力を強くせんがためにわが置きたるこのステーキ部の強くせられん事を必要とすればなり。
教96,2,故に、わが僕アハシダ(ニュエール・ケイ・ホイットニー)に、汝らの中にて指定せられたる土地を責任を以
て預らしむべし。われその土地の上にわが聖なる家を建てんと思うなり。
教96,3,またこの土地は、汝らの中の会議にてこれより決するところに従い、ゆずりを求むる者たちのために智恵に
よりて地区に細分せよ。
教96,4,この故に、汝らこの事と、また人の子らにわが言を明らかにするためにわが精度を利益するに必要なるか
の分け前とを、責任を以て為す様に心を留めよ。
教96,5,見よ、誠にわれ汝らに告ぐ、汝らのため人の子らの心を鎮むるために、わが言の人の子らの中に出で行
かんこと、われにとりて最も必要なることなり。誠に然り、アーメン。
教96,6,また、われ誠に汝らに告ぐ、われその捧物を受け入れまたその祈りを聞きたるわが僕ゾンブル(ジョン・ジョ
ンソン)に、以後わが命令を守らば永遠の生命を与えんと約束するは、わが智恵にしてまたわが必要とするところな
り。
教96,7,そは、彼セツ(ヨセフ)の子孫たるにより、またその先祖になされたる約束の祝福にあずかる者なるによれ
り。
教96,8,われ誠に汝らに告ぐ、彼は該制度の一員となり。かくして人の子らにわが言を明らかにするを扶けしむる
は必要なることなり。
教96,9,故に汝ら彼をこの祝福せられたる職に按手聖任せよ。さらば彼は、汝らの中に指定せられたる家にある
諸々の障りを取り除くことをよく勉め、かくして彼はその家に住むことを得ん。誠に然り、 アーメン。
教97,,教義と聖約  第97章
教97,*-*,1833年8月2日、オハイオ州カートランドにて予言者ジョセフ・スミスによりて給まりたる啓示。この時より
10日前に聖なる神権の制にならいて、カートランドに於ける主の家の首石は据えられたりき。わが教会の歴史第1
巻、400頁(英文)を見よ。この啓示
教97,*-*-1,ミズーリ州ジャクソン郡のシオンに於ける聖徒の件に就き論ぜらる。シオンに於ける聖徒の為したる
多くの働きを賞めらる。シオンに於ける塾を賞賛。シオンの地に於て、主の為に家を建つべしとの主の御旨。シオ
ンの人々この誡命に従わば、大いなる祝福シオンに約束
教97,*-*-1-1,こと。シオンは”心清き者”と定義さる。シオンの人々忠信ならば、シオンは主の憤りを避くべき所な
り。然らざれば多くの災厄その民の上に下るべきなり。
教97,1,誠に、われわが”みたま”の声なるわが声を以てわが友なる汝らに語り、かくしてシオンの地に在る汝の兄
弟に就きてわが旨を汝らに示さん。その兄弟たちの多くは真にへりくだりて、智恵を覚り真理を見出さんと今よく勉
めつつあり。
教97,2,誠にまことに、われ汝らに告ぐ、かくの如き人々は幸福なるかな。彼らは智恵と真理とを得べければなり。
そは主なるわれ、すべて柔和なる人々に慈悲を示し、また誰にてもあれわが欲するところの者に慈悲を施し、かく
て、わが彼らを審判せんときにわが正しきを認め
教97,2-1,ためなり。
教97,3,見よ、われ汝らに告ぐ、シオンに於ける塾に就きて、主なるわれはシオンに1つの塾あるを誠に喜ぶ。ま
た、わが僕パーレー・ピー・プラットに就きても、彼われと共に在ればこれまたわが悦ぶところなり。
教97,4,彼引きつずき常にわれと共に在らば、われ他の誡命をこの先彼に命ずる時まで、彼はシオンの地にある
この塾を引きつずき統括すべし。
教97,5,されば彼には、およそシオンに於ける教会と塾の教養となるすべての聖典と奥義とを釈き明すことに多く
の恵を与えて祝福せん。
教97,6,塾に於けるその余の人々には、主なるわれ、喜びてこれに慈悲を示さん。さりながら、その中には懲しめら
れざるべからざる者たちありて、その者たちの行いは知らさるべし。
教97,7,斧は木の下に置かれたり。およそ、よき実を結ばざる木はことごとくきり倒されて火に投げ入れらるべし。
主、われこの事を言えり。
教97,8,われ誠に汝らに告ぐ、すべてその心正直にして真にへりくだりその精神悔いることを知り、犠牲を捧げ、す
なわち主なるわれの命ぜんとするあらゆる犠牲を捧げて、以て汝らの誓約を進んで守らんとする者たちはわれの嘉
納するところなり。
教97,9,主なるわれ、彼らをして清き流のほとり、立派なる土地に植えられ、而も多くの貴き実を生ずる1本の豊産
の木として実を結ばしむべし。
教97,10,われ誠に汝らに告ぐ、わが示す範式にならいてシオンの地にわれに家を1つ建つるはわが旨なり。
教97,11,誠に、須らくわが民の納むる什分の一によりて速にこれを建てよ。
教97,12,見よ、シオンを救う目的にてわれに1つの家の建てらるるために、主なるわれのわが民に求むる什分の
一と犠牲とはこのことなり。
教97,13,すなわち、こはすべての聖徒の感謝を捧ぐる1つの場所となり、またすべてそれぞれの職と務めとに於て
福音のために働く仕事に召されたることごとくの人々を教うる1つの場所となり、
教97,14,かくて、彼らが福音のために働く仕事を理解することに於て、理論に於て、原理に於て、教義に於て、ま
た汝にその王国の鍵の授けられたるこの世の神の王国に関するすべてのことに於て完き者となるを得んためなり。
教97,15,而して、わが民主の名によりてわれに1つの家を建て、これを汚さざらんため穢れたるものをその中に入
るを許さずば、わが栄光その家の植えに留まらん。
教97,16,然り而して、その中にわれ入り来る故にわれその中に在るべし。されば、この家は入り来るすべての心清
き者は神を見ん。
教97,17,されど、もしわが家汚さるる時はわれその中に入り来らじ、さればわが栄光その家にあらざらん。そは汚
れたる神殿には、われ入るを欲せざればなり。
教97,18,さて見よ、もしシオンにしてこれらのことを行わば、シオンは栄え、拡り、大いに栄光に充ち、偉大となり、
且つ大いに恐るべきものとならん。
教97,19,而して、世の諸々の国民はシオンを崇めて言わん。誠にシオンは、われらの神の市なり。誠にシオンは
たおるることを得ず、またその場所より移すことも得ず、そは神そこに在し、主の御手そこにあればなり。
教97,20,また主、シオンの救いとなりシオンの高きやぐらとなると、その威勢の力によりて誓をなしたまいたればな
り、と。
教97,21,故に、誠に主かくの如く言う。シオンよ喜べ、そはこれこそシオン、すなわち”心の清き者”なればなり。こ
の故にシオンよ喜べ。1方、すべて悪しき者は悲しまん。
教97,22,見よ、みよ。報復は、神を畏れぬ者たちの上に旋風の如く速に来るなり。而して、誰かよくこれを免れん
や。
教97,23,主の責罰は夜となく昼となく来り、またその風説はすべての人々を悩すべし。誠にそは、主の来るまで止
めらるることなからん。
教97,24,そは主の憤り、人々の憎むべき行為とすべて人々の邪曲なる業に対して燃ゆればなり。
教97,25,さりながら、シオンもしわがすでに命じたるところを何にてもすべて守り行わば免れん。
教97,26,されど、シオンもしわがすでに命じたるところを何にても守り行わざる時は、われ激しき苦悩、疫病、災、
剣、応報および焼尽す火をもて、すべてシオンの為したる業に従いてこれを報いん。
教97,27,さりながら、主われシオンの捧物を受け入れたることをこの度かぎりシオンに読み聞せよ。もしシオンにし
てもはやこれ以上罪を犯さざれば、かかる事は一切シオンにおそい来らざるべし。
教97,28,而して、われシオンに恵を以て祝福し、祝福に祝福を重ね、またそのすえにもこれらを永遠に与えん。
主なる汝らの神、かくの如く言う。 アーメン。
教98,,教義と聖約  第98章
教98,*-*,1833年8月6日、オハイオ州カートランドにて予言者ジョセフ・スミスによりて給まりたる啓示。迫害の時
に忍耐すべきを申し付けらる。善は苦難の中より出で来るべきこと。その土地の立憲的法律は、聖徒らにより支持
さるべきこと。善き人々は、その世俗的職務
教98,*-*-1,支持せらるべきこと。聖徒らは平和を宣言すべし。カートランドに於ける教会の罪人たち叱責さる。聖
徒らは、その敵を許すべきこと。何時、抵抗が正当化さるるや。聖徒たち敵をゆるすならば祝福さるべきこと。
教97,1,誠に、われわが”みたま”の声なるわが声を以てわが共なる汝らに語り、かくしてシオンの地に在る汝の兄
弟に就きてわが旨を汝らに示さん。その兄弟たちの多くは真にへりくだりて、智恵を覚り真理を見出さんと今よく勉
めつつあり。
教97,2,誠にまことに、われ汝らに告ぐ、かくの如き人々は幸福なるかな。彼らは智恵と真理とを得べければなり。
そは主なるわれ、すべて柔和なる人々の慈悲を示し、また誰にてもあれわが沿っするところの者に慈悲を施し、か
くて、わが彼らを審判せんときにわが正しきを認
教97,2-1,ためなり。
教97,3,見よ、われ汝らに告ぐ、シオンに於ける塾に就きて、主なるわれはシオンに1つの塾あるを誠に喜ぶ、。ま
た、わが僕パーレー・ピー・プラットに就きても、彼われと共に在ればこれまたわが悦ぶところなり。
教97,4,彼引きつずき常にわれと共に在らば、われ他の誡命をこの先彼に命ずる時まで、彼はシオンの地にある
この塾を引きつずき統轄すべし。
教97,5,されば彼には、およそシオンに於ける教会と塾の教養となるすべての聖典と奥義とを釈き明すことに多く
の恵を与えて祝福せん。
教97,6,塾に於けるその余の人々には、主なるわれ、喜びてこれに慈悲を示さん。さりながら、その中には懲しめら
れざるべからざる者たちありて、その者たちの行いは知らさるべし。
教97,7,斧は木の下に置かれたり。およそ、よき実を結ばざる木はことごとくきり倒されて火に投げ入れらるべし。
主、われこの事を言えり。
教97,8,われ誠に汝らに告ぐ、すべてその心正直にして真にへりくだりその精神悔いることを知り、犠牲を捧げ、す
なわち主なるわれの命ぜんとするあらゆる犠牲を捧げて、以て汝らの誓約を進んで守らんとする者たちはわえの嘉
納するところなり。
教97,9,主なるわれ、彼らをして清き流のほとり、立派なる土地に植えられ、而も多くの貴き実を生ずる1本の豊産
として実を結ばしむべし。
教97,10,われ誠に汝らに告ぐ、わが示す範式にならいてシオンの地にわれに家を1つ建つるはわが旨なり。
教97,11,誠に、須らくわが民の納むる什分の一によりて速にこれを建てよ。
教97,12,見よ、シオンを救う目的にてわれに1つの家の建てらるるために、主なるわれのわが民に求むる什分の
一の犠牲とはこのことなり。
教97,13,すなわち、こはすべての聖徒の感謝を捧ぐる1つの場所となり、またすべてそれぞれの職と務めとに於て
福音のために働く仕事に召されたることごとくの人々を教うる1つの場所となり、
教97,14,かくて、彼らが福音のために働く仕事を理解することに於て、理論に於て、原理に於て、教義に於て、ま
た汝にその王国の鍵の授けられたるこの世の神の王国に関するすべてのことに於て完き者となるを得んためなり。
教97,15,而して、わが民主の名によりてわれに1つの家を建て、これを汚さざらんため穢れたるものをその中に入
るを許さずば、わが栄光をの家の植えに留まらん。
教97,16,然り而して、その中にわれ入り来る故にわれその中に在るべし。されば、この家に入り来るすべての心清
き者は神を見ん。
教97,17,されど、もしわが家汚さるる釈きはわれその中に入り来らじ、さればわが栄光をの家にあらざらん。そは
汚れたる神殿には、われ入るを欲せざればなり。
教97,18,さて見よ、もしシオンにしてこれらのことを行わば、シオンは栄え、拡り、大いに栄光に充ち、偉大となり、
且つ大いに恐るべきものとならん。
教97,19,而して、世の諸々の国民はシオンを崇めて言わん。誠にシオンは、われらの神の市なり。誠にシオンは
たおるることを得ず。またその場所より移すことも得ず、そは神そこに在し、主の御手そこにあればなり。
教97,20,また主、シオンの救いとなりシオンの高きやぐらとなると、その威勢の力によりて誓をなしたまいたればな
り、と。
教97,21,故に、誠に主かくの如く言う。シオンよ喜べ。そはこれこそシオン、すなわち”心の清き者”なればなり。こ
の故にシオンよ喜べ。1方、すべて悪しき者は悲しまん。
教97,22,見よ、みよ、報復は、神を畏れぬ者たちの上に旋風の如く速に来るなり。而して、誰かよくころを免れん
や。
教97,23,主の責罰は夜となく昼となく来り、またその風説はすべての人々を悩ますべし。誠にそは、主の来るまで
止めらるることなからん。
教97,24,そは主の憤り、人々の憎むべき行為とすべて人々の邪曲なる業に対して燃ゆればなり。
教97,25,さりながら、シオンもしわがすでに命じたるところを何にてもすべて守り行わば免れん。
教97,26,されど、シオンもしわがすでに命じたるところを何にても守り行わざる時は、われ激しき苦悩、疫病、災、
剣、応報および焼尽す火をもて、すべてシオンの為したる業に従いてこれを報いん。
教97,27,さりながら、主われシオンの捧物を受け入れたることをこの度にかぎりシオンに読み聞せよ。もしシオンに
してもはやこれ以上罪を犯さざれば、かかる事は一切シオンにおそい来らざるべし。
教97,28,而して、われシオンに恩恵を以て祝福し、祝福に祝福を重ね、またそのすえにもこれらを永遠に与え
ん。主なる汝らの神、かくの如く言う。 アーメン。
教98,,教義と聖約  第98章
教98,*-*,1833年8月6日、オハイオ州カートランドにて予言者ジョセフ・スミスによりて給まりたる啓示。迫害の時
に忍耐すべきを申し付けらる。善は苦難の中より出で来るべきこと。その土地の立法的法律は、聖徒らにより指示
さるべきこと。善き人々は、その世俗的職務
教98,*-*-1,支持せらるべきこと。聖徒らは平和を宣言すべし。カータランドに於ける教会の罪人たち叱責さる。
聖徒らは、その敵を許すべきこと。何時、抵抗が正当化さるるや、聖徒たち敵をゆるすならば祝福さるべきこと。
教98,1,われ誠に汝らに告ぐ、わが友よ、怖るるなかれ。汝ら心に慰めを得よ。然り、汝らいよいよ喜びて何事にも
感謝すべし。
教98,2,而して、主に忍耐強く仕えよ。汝らの祈りはすでにサバオツの主の耳に達し、この封印と誓約とを以て誌さ
るればなり。すなわち、主はこれらのことの許さるるを誓いて命を出せり。
教98,3,この故に、主はこれらのことを成就すべしという不変の誓約を以てこの約束を汝らに与う。また主は言う、
汝らのこれまでに悩まされたるすべてのことは、ついには御名汝らの為とわが名の栄光の為となるに至らん。と。
教98,4,さて、われ誠にこの国の法律に就きて汝らに告ぐ。わが民の、何事にまれわが命ずることを守り行わんこと
はわが旨なり。
教98,5,立憲的にして、且つ権利と特権とを支持してかの自由の主義を擁護するこの国の律法は、すべての人類
に属し且つわが前に正しとせらる。
教98,6,この故に主なるわれは、汝とわが教会に属する汝の兄弟たちがこの国の立憲的法律なるその法律の力と
なることを正しと認むるなり。
教98,7,而して、人間の法律に関して何事にてもこれより過不及あらばそは悪より出ずるなり。
教98,8,われ、主なる神は汝らを自由ならしむ。故に、汝らは誠に自由なり。而して、かの法律もまた汝らを自由な
らしむ。
教98,9,さりながら、悪人たち世を治むる時は国民悲しむ。
教98,10,この故に、汝ら正直なる人々と賢き人々を熱心に探し求めよ。また、汝ら善き人々と賢き人々とに従いて
その力となるべし。然らずんば、何事にまれこれより劣れるものは悪より出ずるなり。
教98,11,われ汝らに1つの誡命を与う。すなわち、汝ら須らくすべての悪を捨て去り、すべての善に固く就くべし。
また、須らく神の口より出ずるあらゆる言によりて生くべし。
教98,12,神は忠信なる者たちに、規則に規則を加え、誡命にいましめを加えん。かくしてわれはこれを以て汝ら
を試み汝らを験すべし。
教98,13,而して、誰にてもあれわがためにまたわが名のために生命を捨つる者は再びその生命を得、すなわち
永遠の生命に至らん。
教98,14,この故に、汝らの的を怖るるなかれ。主は言う、われわが心に定めたり、すなわち汝らのわれに適しきを
知るために、死に至までもわが誓約を守るや否や、すべてに於てわれ汝らを試すべし。
教98,15,汝らもしわが誓約を守らずば、われに適しからぬ者たちなり。
教98,16,この故に汝ら戦を棄て平和を宣言し、子らの心にその先祖を思わせ、先祖の心に子らを思わせんことを
熱心に求むべし。
教98,17,而して、またユダヤ人の心に予言者らを思わしめ、予言者らの心にユダヤ人を思わしむることを勉めよ。
これ、われ来りて咀いをもて全地を打ちすべて生くる者のわが前に焼尽されざらんためなり。
教98,18,汝ら心を騒がすなかれ、そはわが父の家には住居多く、われ汝らの為に1つの処を備えたればなり。而
して、父とわれの居る処に汝らもまた在るべし。
教98,19,見よ、主なるわれは、カートランドの教会に在る多くの者を喜ばず。
教98,20,そは彼らは、彼らの罪と悪しき行いと、心の高ぶりと貧欲と、すべての憎むべき事などを棄てず、またわ
れの嘗て彼らに与えたる智恵と、永遠の生命の言葉に従わざればなり。
教98,21,誠にわれ汝らに告ぐ、もし彼ら悔い改めず、また何事にまれわが嘗て彼らに語りすべての事を守らずん
ば、主なるわれ彼らを懲しめてわが欲するままに為さんとす。
教98,22,また、われ汝らに告ぐ、もし汝ら何事にまれわが命ずるところを守りて為さば、主なるわれ、すべて怒りと
憤りとを汝らより去り、かくて地獄の門は汝らに打勝つことなかるべし。
教98,23,さて、われ汝らの家族に就きて告ぐ。もし、人々汝らもしくは汝らの家族に1度危害を与うとも汝ら忍耐し
てこれを堪え、彼らをののしりまた讐を返さんとすることなくば汝らよき報いを得べし。
教98,24,されど、もし汝らそれを忍耐して堪えずんば、汝ら義しき衡の量る如くに量らるる者と見なさるべし。
教98,25,また、汝らの敵再び汝らに危害を与うとも汝らこれをののしらず、忍耐してこれに堪うる時は汝らの受くる
よき報いは100倍とならん。
教98,26,また、敵汝らに3度危害を与うともこれを忍耐して堪うれば、汝らの受くるよき報いは前の4倍に倍増しせ
らるべし。
教98,27,而してこれらの3度の証は、もし何らの敵悔改めずんばこれに反対して立ち決して消し去らるることなか
るべし。
教98,28,さて、われ誠に汝らに告ぐ、その敵もしわが応報より免れてわが審判の前に引出さるることなくば、汝ら
わが名によりて彼らを警め、決して彼らがもはや汝らにも汝らの家族にも子々34代に至るまで襲い来らざる様にす
べし。
教98,29,然るにそれより、もし汝らの敵、汝らの子孫または34代のすえに至るまで襲い来たらば、われその敵を
汝らの手に引渡さん。
教98,30,そこに於て汝その生命を赦さば、汝義しきによりてよき報いを得べく、またその報いは汝の子々孫々34
代のすえに至るべし。
教98,31,さりながら、汝の敵は汝の手に委ねらる。されば、もし汝彼の為したる業によりてこれに報ゆれば汝は義
しとせらる。また、もし敵汝の生命をねらい汝の生命にかかわる時は、汝の敵は汝の手に委ねられて汝は義しとせ
らる。
教98,32,見よ、こはわが僕ニーファイとm汝の先祖ヨセフ、ヤコブ、イサク、アブラハムおよびすべてのわが古えの
予言者および使徒たちにわが与えたる律法なり。
教98,33,また、こはわが古えの人々に与えたる律法なり。すなわち、主なるわれ命を下さずは彼らは如何なる国
民、血族、諸々の国語の民、または世の人々に向いても戦に出で行くべからず。
教98,34,而して、もし如何なる国民、諸々の国語の民、または世の人々彼らに向いて万一戦を宣すとも、彼らは
まずその人々、国民、または諸々の国語の民に平和の旗を掲げざるべからず。
教98,35,もしその人々、平和の申出を受け入れず、また2度も3度もかくする時は彼らその証を主の前に持ち来る
べし。
教98,36,然る時、主なるわれ彼らに命を下し、彼らがその国民、諸々の国語の民、または世の人々に対して戦に
出で行くことを義しとすべし。
教98,37,而して、主なるわれは彼らのために戦い、その子らのために戦い、その孫たちのために戦い、彼らがす
べての敵に讐を返すまで34代のすえまで戦わん。
教98,38,見よ、汝らの神なる主は言う、こはわが前に義しとせらるるためすべての人々に与うる1つの範例なり、
と。
教98,39,また、われ誠に汝らに告ぐ、もし汝の敵はじめて汝に襲い来りし後、悔い改め来りて汝の赦しを乞わばこ
れを赦すべし。而してこれをもはや敵に対する証として懐くべからず。
教98,40,かくの如くして2度3度に至り、また敵汝に対して罪を犯す度毎にこれを悔い改むれば、彼を赦して7度
を70倍するに至れ。
教98,41,されど、もし敵汝に対して罪を犯し、最初にこれを悔改めずとも彼を赦すべし。
教98,42,而して、もし敵汝に対して2度罪を犯し、これを悔い改めずとも彼を赦すべし。
教98,43,而して、もし敵汝に対して3度罪を犯し、これを悔い改めずとも、また汝彼を赦すべし。
教98,44,されど、もし敵汝に対して4度罪を犯す時は、汝これを赦さずしてこれらの証を主の前に持ち来るべし。
さらば、彼悔い改めて汝に対して犯せるすべての事を4倍にして返すまで、それらの証は消し去らるることなかるべ
し。
教98,45,而してもし彼然せば汝真底より彼を赦すべし。されどもし彼然せざる時は、主なるわれ汝の敵に100倍
の応報を与えん。
教98,46,われ応報を与えて汝の敵の子に及ぼし、われを憎むすべての者の中の彼の孫に及ぼしこれを3代4代
に及ぼさん。
教98,47,されど、もし彼の子または孫たち悔い改めて心を尽し、勢力を尽し、精神を尽し、体力を尽して彼らの神
なる主に立返り、彼らのすべて犯したる罪、またはその父の犯したる罪、またはその父祖の犯したる罪の4倍を償わ
ば、その時汝の怒りを彼らより取り去るべし。
教98,48,主なる汝の神言う。然る時はもはや応報を彼らに返すことなく、また彼らの罪をもはや彼らに背く証として
決して主の前に持ち出すことあるべからず。 アーメン。
教99,,教義と聖約  第99章
教99,*-*,1833年8月、オハイオ州カートランドにて予言者ジョセフ・スミスによりて給える啓示。福音のために働
く仕事に就きてジョン・マードックに給える指示。
教99,1,見よ、主かくの如くにわが僕ジョン・マードックに言う。すなわち、汝は東の国々に入りて家より家、村より
村、町より町へ廻り行き、迫害と悪事の中に在りて、その住民にわが永遠の福音を宣ぶるため召さるるなり。
教99,2,およそ、汝を受け入るる者はわれを受け入るるなり。汝は、わが聖き”みたま”の正銘の中にわが言を宣ぶ
る能力を受くべし。
教99,3,また、1人の小さき幼児の如く汝を受け入るる者はわが王国を受け入るるなり。彼らは幸福なるかな、わが
慈悲を得ればなり。
教99,4,また汝をしりぞくる者は、何者にまれわが父とその家よりしりぞけらるるなり。されば、彼らに対する証として
途の傍秘かなる所にて汝の足を浄むべし。
教99,5,見よ、みよ、われ速に来りて審判をなし、われに対して犯したる彼らの神を畏れぬ行為をすべて心より覚ら
しめん。こは聖典の巻々にわれに就きて誌されたるが如し。
教99,6,さて、われ誠に汝に告ぐ、汝は汝の子供らのために衣食の備えをなし、彼らをシオンの監督の許に懇に
送りとどくるまでは外に出で行くこと必要ならず。
教99,7,而して数年の後、汝もしわれに願わば汝もまたかの善き地に上り行きて汝のゆずりを得るを許さるべし。
教99,8,然らずば、汝取り去らるるまでつずけてわが福音を宣ぶるべし。 アーメン。
教100,,教義と聖約  第100章
教100,*-*,1833年10月12日ニューヨーク州ペリスバーグにて予言者ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンに給え
る啓示。この両人は永らく家族と離れ居りし故、家族の身の上を稍懸念し居りたり、彼らの家族につきて、安心せよ
との確なる御言。その地方に於ける多くの
教100,*-*-1,シドニ・リグドン予言者の代弁人となり、また聖典の解釈にては偉大なる者となるべきこと。シオンに
於ける諸々の事に関する保証。
教100,1,誠に、主かくの如く汝らに告ぐ、わが友シドニーとジョセフよ。汝らの家族は健在なり。彼らはわが手の中
に在りて、われはわが心に善しと見る如く彼らに為すべし。われには、あらゆる能力あればなり。
教100,2,故に汝らわれに従いて、わが汝らに与えんとする助言を聴くべし。
教100,3,見よ、みよ。この地この周りの地方には、われは多くの民を有てり。さればこの東方の地に於て、この周り
の地方に高価ある門戸開かるべし。
教100,4,この故に、主なるわれ汝らをしてこの地に来らしめたり。何となれば、かくの如きは人々を救うために必要
なりし故なり。
教100,5,この故に、誠にわれ汝らに告ぐ。この民に向かいて汝らの声を挙げ、而してわが汝らの心に与えんとす
る思想を語れ。さらば、汝ら人々の前にあわて惑うことなかるべし。
教100,6,そは、汝らの言うべきことはその時その瞬間に与えらるべければなり。
教100,7,されど、われ1つの誡命を汝らに与う。すなわち、汝ら何事にまれわが名によりて宣ぶる事は、すべてに
於て厳粛なる心、柔和なる精神を以てこれを宣ぶるべし。
教100,8,さらば、われこの事を約束す。すなわち、汝らこれを為さば、聖霊汝らに注がれて何事にまれ汝らの語る
すべてのことを証せん。
教100,9,わが僕シドニーよ。汝がこの民に語る代弁人となるは必要なり。誠に、われ汝をこの天職に聖任せん。す
なわち、汝須らくわが僕ジョセフの代弁人たるべし。
教100,10,而して、われは彼に強き証を為す能力を与えん。
教100,11,また、汝が彼の代弁人たらんがためにすべての聖典を力強く釈き明す能力を汝に与えん。また彼は、
汝がこの世に於けるわが王国の事に就けるよろずのことの確実なるを知らんがために汝にとりて啓示を与うる者と
なるべし。
教100,12,この故に、汝の旅をつずけて心を悦ばすべし。見よ、みよ、終りまでもわれ汝たと共にあればなり。
教100,13,而して、今われシオンに関し一言汝らに告ぐ、シオンは少しの間懲しめを受くるとも贖わるべし。
教100,14,汝の兄弟なるわが僕オルソン・ハイドおよびジョン・グールドはわが手の中に在り。彼らわが誡命を守ら
ば救わるべし。
教100,15,この故に汝ら心安かれ。万事は正しき行いを為す人々と教会の聖めのために結局好転すればなり。
教100,16,われは、義しくわれに仕えんと欲する1つの清き民をわがためにおこさんと欲す。
教100,17,而して、すべて主の名を呼びてその誡命を守る者は救わるべし。誠に然り、 アーメン。
最終更新:2008年07月05日 04:02